JP2004277864A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

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Keiichi Watanabe
佳一 渡辺
Tomio Katada
富夫 堅田
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Abstract

【課題】膜厚の均一性及び膜の厚みに対するプロセス制御性向上を維持しながら、膜を成膜する時間を短縮化できる成膜方法及びその成膜装置を実現する。
【解決手段】W膜の成膜プロセスは、まず、処理チャンバ10内にパージガスArを導入し、次に、第1のプロセスガスSiH導入する。この第1のプロセスガスSiHの導入終了後に、パージガスArを導入し、同時にプラズマを発生させる。続いて、パージガスArを導入し、次に、第2のプロセスガスWF導入する。この第2のプロセスガスWFの導入終了後に、パージガスArを期間T6導入し、同時にプラズマを発生させる。プラズマ発生より、未反応の吸着ガスの脱離を促進させて、パージガスの導入時間及び排気時間の短縮を図る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成膜方法及び成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の半導体の微細化技術の進歩に伴い、半導体デバイスの寸法縮小化・高集積度化が進み、半導体デバイスに用いられる金属膜、絶縁膜等の膜厚の均一性及び膜の厚みに対するプロセス制御性向上の要求が高まってきている。しかし、従来のCVD(hemical apor eposition)技術では、この要求に対応できず、対応できる有力な技術として原子層堆積(tomic ayer eposition 以下ALDと記す)技術が最近多用されている。
【0003】
ALD技術は、基板表面上に反応性先駆物質分子の飽和した単層を堆積させるのに化学吸着を用いる。これは、処理チャンバ内に堆積させる適切な反応性先駆物質(以下、プロセスガスという)を交互に繰り返し、継続的に導入させることにより達成される。処理チャンバ内へのプロセスガスの各注入は不活性ガスパージによって分離され、即ち、プロセスガスの注入とプロセスガスの注入との間に不活性ガスパージを挿入し、先に堆積された層に新しい原子層添加剤を供給して基板上に均一な層を形成させることを特徴としている。このサイクルは、層を所望の膜厚にするために繰り返し行なわれる。
【0004】
そして、ALD技術の反応は、反応性先駆物質分子の供給で律速(供給律速)され、基板表面の形状に関係なく反応性先駆物質分子の供給の周期毎に一定した厚さの膜が形成される。
【0005】
この種のALD技術としては、図9及び図10に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
図9は成膜装置を模式的に示す構成図、図10はこの成膜装置による成膜のプロセスステップを示す図である。
【0007】
この特許文献1に開示された成膜装置は、図9に示すように、処理チャンバ110と、CPU(中央演算ユニット)121、RAM122、及びハードディスクドライブ123からなり、処理チャンバ110の動作を制御するコントローラ120と、プロセスガスの源131a、131b、131c及び流れ弁132と、交流電源140と、排気ポンプ150から構成されている。
【0008】
この処理チャンバ110は、カバー112、ベース壁113、側壁114を有するハウジング111と、半導体ウェーハのような基板115を支持し、交流電源140により基板115を所望温度まで加熱するためのペデスタル116と、ペデスタル116の温度をモニターする温度センサ117と、プロセスガスを流すシャワーヘッド133と、プロセスガス、パージガス、未反応性ガス等をペデスタル116両側部から排気ポンプ150により排出するための排出口とで構成される。
【0009】
そして、この成膜装置では、例えば、W(タングステン)膜を成膜する場合、図10に示すように、まず、処理チャンバ110内に基板を配置した後、この処理チャンバ110内にパージガスArを期間t1導入し、次に、キャリアガスHを含む第1のプロセスガスBを期間t2導入する。この第1のプロセスガスBの導入終了後に、パージガスArを期間t3導入する。
【0010】
続いて、処理チャンバ110から全てのガスを期間t4排気する。更に、処理チャンバ110内にパージガスArを期間t5導入し、次に、キャリアガスHを含む第2のプロセスガスWFを期間t6導入する。この第2のプロセスガスWFの導入終了後に、パージガスArを期間t7導入する。続いて、処理チャンバ110から全てのガスを期間t8排気する。このステップを繰り返して、W膜を成膜する。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−38271号公報(8頁、図2及び9頁、図13)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した成膜方法においては、W膜の膜厚の均一性及び制御性の向上のために、プロセスガス(B,WF)の導入時間(t2、t6で、共に約0.01乃至15秒)に対してパージガスArの導入時間(t1、t3、t5、t7で、共に約0.01乃至15秒)ばかりでなく、処理チャンバ110から全てのガスを排気する時間(t4、t8で、最大約30秒)を設けているので、W膜の成膜に要する期間よりもパージガスの導入及び全てのガスを排気する時間の方が長くなり、膜を成膜するのに長時間を要し、作業性が低いという問題を有している。
【0013】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、膜厚の均一性及び制御性を維持しながら、成膜時間を短縮化できる成膜方法及び成膜装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の成膜方法は、基板を配置した処理チャンバ内に第1のプロセスガスを導入する工程と、この第1のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内にプラズマを発生させる工程と、このパージガス導入終了後に、前記処理チャンバ内に第2のプロセスガスを導入する工程と、この第2のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内に、再度、プラズマを発生させる工程とを備え、これらの一連の工程を繰り返して、膜を成膜することを特徴とする。
【0015】
また、上記目的を達成するために、本発明の他の態様の成膜装置は、処理チャンバ内へのプロセスガス及びパージガスの導入を繰り返して処理チャンバ内に配置された所定の基板上への成膜が行なわれる成膜装置であって、処理チャンバと、
この処理チャンバ内の底部に配置される基板を支持するためのペデスタルと、前記基板を加熱するための加熱手段と、前記処理チャンバの上部に設けられたプロセスガス及びパージガスを供給するガス供給手段と、このガス供給手段と前記基板との間に設けられて、前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生手段と、前記プロセスガス、パージガス及び未反応ガスを前記処理チャンバ外に排出する排気手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係わる成膜方法及び成膜装置について、図1乃至4を参照して説明する。図1は成膜装置を模式的に示す構成図、図2はこの成膜装置による成膜のプロセスステップを示す図、図3はウェーハ面内の膜厚の均一性データを示す図、図4は成膜ステップを示す図である。
【0018】
この第1の実施の形態は、W(タングステン)膜の成膜に適用した例である。図1に示すように、本実施の形態の成膜装置は、処理チャンバ10と、CPU(中央演算ユニット)21、RAM22、及びハードディスクドライブ23からなるコントローラ20と、プロセスガスの源31a、31b、31c、及び流れ弁32と、交流電源40と、高周波電源41と、排気ポンプ50から構成されている。
【0019】
この処理チャンバ10は、ベース壁13、ベース壁13と対面しているカバー12、及び両者の間に伸びている側壁14で構成されるハウジング11を有する。このハウジング11内のベース壁13には、半導体ウェーハのような基板15を支持するペデスタル16が配置されている。
【0020】
更に、ペデスタル16内には、ヒータが埋め込まれ、ペデスタル16上に載置された基板15を所望温度まで交流電源40で加熱できるようになっている。この加熱温度は、コントローラ20の指示により、例えば室温乃至約700℃までの範囲内で変更できる。そして、その温度はペデスタル16内に埋め込まれた温度センサ17で温度測定を行ない、コントローラ20で制御される。
【0021】
また、プロセスガスの源31a、31b、31cは、コントローラ20の指示により開閉する流れ弁32に接続され、この流れ弁32は、処理チャンバ10内のカバー12に設けられたシャワーヘッド33を介して処理チャンバ10と流体的に通じ、処理チャンバ10内にプロセスガスを供給する。処理チャンバ10内のプロセスガス、パージガス、未反応ガス等は、ペデスタル16の両側部から排気ポンプ50で排出される。
【0022】
そして、処理チャンバ10内の両側壁14のペデスタル16上面とシャワーヘッド33下面との間には、プラズマ発生部60が設けられ、コントローラ20により、高周波電源41のオン・オフ及び出力が制御される。
【0023】
このコントローラ20は、W膜の成膜プロセス全体を制御することができる。この制御のために、コントローラ20は、CPU21、RAM22のような揮発性メモリ、及びハードディスクドライブ23のような恒久的記憶媒体を含んでいる。
【0024】
次に、上記成膜装置を用いて基板15上にW膜を成膜するプロセスについて、図2を用いて説明する。成膜条件としては、温度200乃至400℃、圧力を130乃至1300Paの範囲で選択できるが、ここでは、温度350℃、圧力650Paの条件にて行なっている。
【0025】
図2に示すように、まず、処理チャンバ10内に基板15を配置した後、この処理チャンバ10内にパージガスArを期間T1導入し、次に、キャリアガスHを含む第1のプロセスガスSiHを期間T2導入する。この第1のプロセスガスSiHの導入終了後に、パージガスArを期間T3導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T3と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。
【0026】
プラズマ印加条件としては、出力50乃至200Wの範囲を選択できるが、ここでは、150Wの条件を用いてAr+を発生させ、未反応の吸着ガスを速やかに処理チャンバ10から強制的に脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に排出する。そのメカニズムは後述する。
【0027】
続いて、処理チャンバ10内にパージガスのArを期間T4導入し、次に、キャリアガスHを含む第2のプロセスガスWF(金属弗化物)を期間T5導入する。この第2のプロセスガスWFの導入終了後に、再度、パージガスArを期間T6導入し、同時に高周波電源41を用いてパージガスArの導入期間T6と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内にプラズマを発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに未反応の吸着ガスを処理チャンバ10から強制的に脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に排出する。そのメカニズムは後述する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0028】
このステップを繰り返すことにより、基板15上にW膜を成膜する。
【0029】
ここで、パージガスArの導入時間(T1、T4)、及びプロセスガス(SiH4、WF)の導入時間(T2、T5)は、共に0.01乃至15秒の範囲で変えてもよく、第1のプロセスガスSiHと第2のプロセスガスWFの導入順序を入れ替えてもよい。また、キャリアガスとして、Hの代わりにNを用いてもよい。さらに、パージガスとして、Arの代わりにHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Rn(ラドン)、Xe(キセノン)、及びKr(クリプトン)等の不活性ガスを1つ、または複数用いてもよい。
【0030】
次に、W膜の成膜プロセスでのプラズマ印加の効果について、図3を用いて説明する。ここで用いている基板15は、シリコンウェーハである。
【0031】
図3は、図2の条件でW膜を成膜し、T3及びT6の時間のみ変化させた場合のウェーハ面内のW膜厚の均一性データで、図中の実線(a)はプラズマ印加した本発明の実施の形態を示し、破線(b)は従来のプラズマ印加しない場合を示したものである。ここで、横軸はArパージ時間(図2でのT3及びT6)であり、縦軸は口径12インチのシリコンウェーハ面内のW膜の膜厚の均一性(Max.−Min.法で%)である。
【0032】
図3から明らかなように、破線(b)に示す従来のプラズマ印加しない場合では、Arパージ時間が短いとウェーハ面内のW膜の膜厚の均一性が悪く、2秒以上Arパージを実施しないと良好なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られない。
【0033】
一方、実線(a)に示す本実施の形態のプラズマ印加した場合では、Arパージ時間によらず良好なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られる。
【0034】
特に、0.5秒と短いArパージ時間でも、プラズマ印加せずに長時間Arパージした場合と同等なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られるので、長時間Arパージを行なう必要がなく、また処理チャンバ10内の全てのガスを長時間に亘って排出させる必要もなく、W膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0035】
次に、W膜の成膜ステップについて説明する。W膜のALD技術では、以下の2つの反応が順次繰り返され(two self−limiting half−reactions)、膜の堆積が進行する。即ち、
【数1】
Figure 2004277864
ここで(g)はガス状態を、は活性状態を示す。
【0036】
【数2】
Figure 2004277864
式1から明らかなように、第1のプロセスガスSiHが処理チャンバ10内に導入されている間に、反応種としてW−SiHyFzが形成され、反応生成物H2、SiHaFbがガスとしてペデスタル16の両側部から処理チャンバ10外に排気ポンプ50でもって排出される。
【0037】
一方、式2から明らかなように、第2のプロセスガスWFが処理チャンバ10内に導入されている間に、反応種としてW−WFxが形成され、反応生成物SiHaFbがガスとしてペデスタル16の両側部から処理チャンバ10外に排気ポンプ50でもって排出される。
【0038】
この成膜ステップは、図4(a)に示すように、まず、第1のプロセスガスSiHが処理チャンバ10内に導入されると、反応しているSiH71がシリコンウェーハ15の上面全面に形成される。そして、プロセスガスSiHの導入を止めてパージガスArを導入した直後では、シリコンウェーハ15の中央部の反応しているSiH71上に吸着した吸着SiH72が排気ポンプ50で排出されずに取り残されるが、処理チャンバ10内でプラズマを発生させることなくこの吸着SiH72を取り除くには、長時間のArパージが必要となる。
【0039】
次に、図4(b)に示すように、パージガスArを導入させるのと同時にプラズマ印加を実施すると、このSiH71上の中央部に残置している吸着SiH72はAr+により活性化され、速やかに反応しているSiH71上から脱離し、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に排出される。ここで、吸着SiH72が排出されずにシリコンウェーハ15中央部に残置した場合には、シリコンウェーハ15中央部のW膜の膜厚が、他の部分よりも厚く堆積されるので、ウェーハ面内の膜厚の均一性が得られない。
【0040】
続いて、図4(c)に示すように、プロセスガスWFが処理チャンバ10内に導入されると、シリコンウェーハ15上にW73と反応しているWF74がシリコンウェーハ15上面全面に形成される。そして、第2のプロセスガスWFの導入を止めてパージガスArを導入した直後では、シリコンウェーハ15中央部の反応しているWF74上に吸着した吸着WF75が排気ポンプ50で排出されずに取り残される。
【0041】
ところが、図4(d)に示すように、パージガスArを導入させるのと同時にプラズマ印加を実施すると、このWF74上の中央部に残置している吸着WF75はAr+により活性化され、速やかに反応しているWF74上から脱離し、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に排出される。
【0042】
本実施の形態の成膜方法では、第1及び第2のプロセスガスSiH及びWFをそれぞれ処理チャンバ10内に導入終了後に、パージガスArを導入すると同時に高周波電源41を用いて処理チャンバ10内のプラズマ発生部60からプラズマを発生させ、シリコンウェーハ15上に吸着したプロセスガスを速やかにシリコンウェーハ15から脱離させてペデスタル16両側部から排気ポンプ50で排出しているので、W膜の膜厚均一性及び制御性の向上が図れる。
【0043】
合わせて、短いArパージ時間でも、プラズマ印加せずに長時間Arパージした場合と同等なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られるので、長時間Arパージを行なう必要がなく、また処理チャンバ10内の全てのガスを長時間に亘って排気する必要もなく、W膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0044】
従って、大口径ウェーハにおいても、膜の均一性及び作業性に優れ、且つスループットを従来よりも大幅に向上できる。
【0045】
(第1の実施の形態の変形例)
次に、本発明の第1の実施の形態に係わる成膜方法の変形例について、図5を用いて説明する。図5は成膜のプロセスステップを示す図である。
【0046】
この変形例は、第1の実施の形態の第1のプロセスガスSiHをBに変更した点で異なり、それ以外の成膜装置の構成及びプロセスステップについては同一であり、以下、異なる点のみ説明する。
【0047】
図5に示すように、まず、処理チャンバ10内にシリコンウェーハ15を配置した後、この処理チャンバ10内にパージガスArを期間T1導入し、次に、キャリアガスHを含む第1のプロセスガスBを期間T2導入する。この第1のプロセスガスBの導入終了後にパージガスArを期間T3導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T3と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応のガスを反応ガスから脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。これ以降のステップは第1の実施の形態と同様であり省略する。
【0048】
これらのステップを繰り返して、第1の実施の形態と同様に、シリコンウェーハ15上にW膜を成膜する。
【0049】
ここで、第1のプロセスガスBと第2のプロセスガスWFの導入順序を入れ替えてもよく、また、第1のプロセスガスにSi、第2のプロセスガスにWFを用いてもよい。
【0050】
本実施の形態の成膜方法では、プロセスガスB及びWFをそれぞれ処理チャンバ10内に導入終了後に、パージガスArを導入すると同時に高周波電源41を用いて処理チャンバ10内のプラズマ発生部60からプラズマを発生させ、シリコンウェーハ15上に吸着したプロセスガスを速やかにシリコンウェーハ15から脱離させてペデスタル16両側部から排気ポンプ50で排出しているので、第1の実施の形態と同様、W膜の膜厚の均一性及び制御性の向上が図れる。合わせて、W膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0051】
従って、大口径ウェーハにおいても、膜の均一性及び作業性に優れ、且つスループットを従来よりも大幅に向上できる。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係わる成膜方法について、図6を用いて説明する。図6は成膜のプロセスステップを示す図である。
【0053】
この第2の実施の形態は、TaN×(窒化タンタル)膜の成膜に適用した例である。
【0054】
本実施の形態では、第1の実施の形態の第1のプロセスガスSiHをNHに、また第2のプロセスガスWFをTaCl(金属塩化物)に変更した点で異なり、成膜装置の構成については同一である。なお、ここで、TaN×膜の成膜温度としては、500℃としている。
【0055】
図6に示すように、まず、処理チャンバ10内にシリコンウェーハ15を配置し、この処理チャンバ10内にパージガスArを期間T1導入し、次に、キャリアガスHを含む第1のプロセスガスNHを期間T2導入する。この第1のプロセスガスNHの導入終了後に、パージガスArを期間T3導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T3と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガスから脱離させて排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。
【0056】
続いて、処理チャンバ10内にパージガスArを期間T4導入し、次に、キャリアガスHを含む第2のプロセスガスTaClを期間T5導入する。この第2のプロセスガスTaClの導入終了後に、パージガスArを期間T6導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T6と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内にプラズマを発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガスから脱離させて排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0057】
このステップを繰り返して、シリコンウェーハ15上にTaN×膜を成膜する。
【0058】
ここで、パージガスArの導入時間(T1、T4)、及びプロセスガス(NH、TaCl)の導入時間(T2、T5)は、共に0.01乃至15秒の範囲で変えてよく、第1のプロセスガスNHと第2のプロセスガスTaClの導入順序を入れ替えてもよい。
【0059】
また、キャリアガスとしてHの代わりにNを用いてもよい。更に、パージガスとして、Arの代わりにHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Rn(ラドン)、Xe(キセノン)、及びKr(クリプトン)等の不活性ガスを1つ、または複数用いてもよい。
【0060】
また、プロセスガスとして、NHガスとTaClの組み合わせに代えて、DMHy(ジメチルヒドラジン ((CH3)NNH))(有機物)とTaCl、或いはNHとペンタジメチルアミノタンタル(有機金属化合物)の組み合わせを用いてもよい。
【0061】
本実施の形態の成膜方法では、プロセスガスNH及びTaClをそれぞれチャンバ10内に導入終了後に、パージガスArを導入させると同時に高周波電源41を用いて処理チャンバ10内のプラズマ発生部60からプラズマを発生させ、シリコンウェーハ15上に吸着したプロセスガスを速やかにシリコンウェーハ15から脱離させてペデスタル16両側部から排気ポンプ50で排出しているので、TaN×膜の膜厚の均一性及び制御性の向上が図れる。
【0062】
合わせて、短いArパージ時間でも、プラズマ印加せずに長時間Arパージした場合と同等なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られるので、長時間Arパージを行なう必要がなく、また処理チャンバ10内の全てのガスを長時間に亘って排気する必要もなく、TaN×膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0063】
従って、大口径ウェーハにおいても膜の均一性及び作業性に優れ、且つスループットを従来よりも大幅に向上できる。
【0064】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係わる成膜方法について、図7を参照して説明する。図7は成膜のプロセスステップを示す図である。
【0065】
この第3の実施の形態は、TiN(窒化チタン)膜の成膜に適用した例である。
【0066】
本実施の形態では、第1の実施の形態の第1のプロセスガスSiHをNHに、また第2のプロセスガスWFをTiCl(金属塩化物)に変更した点で異なり、成膜装置の構成については同一である。なお、ここで、TiN膜の成膜温度としては、450℃としている。
【0067】
図7に示すように、まず、処理チャンバ10内にシリコンウェーハ15を配置した後、この処理チャンバ10内にパージガスArを期間T1導入し、次に、キャリアガスHを含む第1のプロセスガスNHを期間T2導入する。この第1のプロセスガスNHの導入終了後に、パージガスArを期間T3導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T3と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。
【0068】
このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガス上から脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。
【0069】
続いて、処理チャンバ10内にパージガスArを期間T4導入し、次に、キャリアガスHを含む第2のプロセスガスTiClを期間T5導入する。この第2のプロセスガスTiClの導入終了後に、パージガスArを期間T6導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T6と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内にプラズマを発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガスから脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0070】
このステップを繰り返して、シリコンウェーハ15上にTiN膜を成膜する。
【0071】
ここで、パージガスArの導入時間(T1、T4)、及びプロセスガス(NH、TiCl)の導入時間(T2、T5)は、共に0.01乃至15秒の範囲で変えてよく、第1及び第2のプロセスガスNH及びTiClの導入順序を入れ替えてもよい。
【0072】
また、キャリアガスとしてHの代わりにNを用いてもよい。さらに、パージガスとして、Arの代わりにHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Rn(ラドン)、Xe(キセノン)、及びKr(クリプトン)等の不活性ガスを1つ、または複数用いてもよい。
【0073】
また、プロセスガスとして、NHとTiClとの組み合わせに代えて、DMHyとTiCl、或いはNHとエチルメチルアミノチタン(有機金属化合物)の組み合わせを用いてもよい。
【0074】
本実施の形態の成膜方法では、プロセスガスNH及びTiClをそれぞれ処理チャンバ10内に導入終了後に、パージガスArを導入すると同時に高周波電源41を用いて処理チャンバ10内のプラズマ発生部60からプラズマを発生させ、速やかにシリコンウェーハ上に吸着したプロセスガスをシリコンウェーハ15から脱離させ、ペデスタル16両側部から排気ポンプ50で排出しているので、TiN膜の膜厚の均一性及び制御性の向上が図れる。
【0075】
合わせて、短いArパージ時間でも、プラズマ印加せずに長時間Arパージした場合と同等なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られるので、長時間Arパージを行なう必要がなく、また処理チャンバ10内の全てのガスを長時間に亘って排気する必要もなく、TiN膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0076】
従って、大口径ウェーハにおいても、膜の均一性及び作業性に優れ、且つスループットを従来よりも大幅に向上できる。
【0077】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係わる成膜方法について、図8を用いて説明する。図8は成膜のプロセスステップを示す図である。
【0078】
この第4の実施の形態は、TiAlN(窒化チタンアルミニウム)膜の成膜に適用した例である。
【0079】
TiAlN膜の成膜条件としては、温度200℃、圧力266Paを用いる。
【0080】
図8に示すように、まず、処理チャンバ10内にシリコンウェーハ15を配置した後、この処理チャンバ10内にキャリアガスHを含む第1のプロセスガスNHを期間T11導入する。この第1のプロセスガスNHの導入終了後に、パージガスArを期間T12導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T12と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガス上から脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。
【0081】
次に、処理チャンバ10内にArで希釈された第2のプロセスガスTEMAT(etrakis−thyl−etyhl−mino−itanium)(有機金属化合物)を期間T13導入する。この第2のプロセスガスTEMATの導入後に、パージガスArを期間T14導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T14と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガス上から脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0082】
そして、再度、処理チャンバ10内にキャリアガスHを含む上記第1のプロセスガスNHを期間T15導入する。この第1のプロセスガスNHの導入終了後に、パージガスArを期間T16導入させ、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T16と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガス上から脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0083】
次に、処理チャンバ10内にArで希釈されたDMAH(ethylluminium−ydride)(有機金属化合物)とEPP(hyleridine)(有機物)からなる第3のプロセスガスDMAH―EPPを期間T17導入する。この第3のプロセスガスDMAH―EPPの導入後に、パージガスArを期間T18導入し、同時に高周波電源41を用いてプラズマ発生部60からプラズマをパージガスArの導入期間T18と実質的に同じ期間、処理チャンバ10内に発生させ、Ar+を発生させる。このAr+により、速やかに反応ガス上に吸着している未反応の吸着ガスを反応ガス上から脱離させ、排気ポンプ50で処理チャンバ10外に強制的に排出する。プラズマ印加条件としては、先に示した条件を用いる。
【0084】
このステップを繰り返して、シリコンウェーハ15上にTiAlN膜を成膜する。
【0085】
この成膜されたTiAlN膜は、プロセスステップは長く、複雑であるが、他の金属窒化物よりもシリコン基板に対する耐熱性に優れている。例えば、Cu配線とシリコン基板の間にバリアメタルとして用いられるTiN膜は450℃以上になるとシリコン基板と反応するが、TiAlN膜は、600℃までシリコン基板と反応しない。
【0086】
ここで、プロセスガス(NH、TEMAT、DMAH―EPP)の導入時間(T11、T13、T15、T17)は、0.01乃至15秒の範囲で変えてよく、第1及び第2のプロセスガスNH及びTEMAT、並びに第1及び第3のプロセスガスNH及びDMAH―EPPの導入順序をそれぞれ入れ替えてもよい。
【0087】
また、プロセスガスNH、TEMAT、及びDMAH―EPPを処理チャンバ10内に導入する(T11、T13、T15、T17)前に、それぞれパージガスArを導入してもよい。更に、パージガスとして、Arの代わりにHe(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Rn(ラドン)、Xe(キセノン)、及びKr(クリプトン)等の不活性ガスを1つ、または複数用いてもよい。
【0088】
また、プロセスガスとして、NHの代わりにDMHyを用いてもよい。
【0089】
本実施の形態の成膜方法では、プロセスガスNH3、TEMAT及びDMAH―EPPをそれぞれ処理チャンバ10内に導入終了後に、パージガスArを導入すると同時に高周波電源41を用いてチャンバ内のプラズマ発生部60からプラズマを発生させ、速やかにシリコンウェーハ15上に吸着したプロセスガスをシリコンウェーハ15から脱離させてペデスタル16両側部から排気ポンプ50で排出しているので、TiAlN膜の膜厚の均一性及び制御性の向上が図れる。
【0090】
合わせて、短いArパージ時間でも、プラズマ印加せずに長時間Arパージした場合と同等なウェーハ面内の膜厚の均一性が得られるので、長時間Arパージを行なう必要がなく、また、処理チャンバ10内の全てのガスを長時間に亘って排気する必要もなく、TiAlN膜の成膜時間を大幅に短縮できる。
【0091】
従って、大口径ウェーハにおいても、膜の均一性及び作業性に優れ、且つスループットを従来よりも大幅に向上できる。
【0092】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更して実施してもよい。
【0093】
例えば、上記実施の形態では、W膜、TaN×膜、TiN膜、及びTiAlN膜の成膜方法について説明したが、その他の金属膜及び金属窒化膜、例えばプロセスガスとしてNHまたはジメチルヒドラジンとWFを用いて形成されるWN膜にも適用できる。そして、金属酸化物からなる膜、例えばAl膜にも適用できる。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、膜厚の均一性及び制御性の向上を維持しながら、成膜時間を短縮化できる成膜方法及び成膜装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる成膜装置を模式的に示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わる成膜のプロセスステップを示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わるウェーハ面内均一性データを示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わる成膜ステップを示す図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の変形例に係わる成膜のプロセスステップを示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる成膜のプロセスステップを示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係わる成膜のプロセスステップを示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係わる成膜のプロセスステップを示す図。
【図9】従来の成膜装置を模式的に示す構成図。
【図10】従来の成膜のプロセスステップを示す図。
【符号の説明】
10、110 処理チャンバ
11、111 ハウジング
12、112 カバー
13、113 ベース壁
14、114 側壁
15、115 基板(シリコンウエーハ)
16、116 ペデスタル
17、117 温度センサ
20、120 コントローラ
21、121 CPU
22、122 RAM
23、123 ハードディスクドライブ
31a、31b、31c、131a、131b、131c プロセスガスの源
32、132 流れ弁
33、133 シャワーヘッド
40、140 交流電源
41 高周波電源
50、150 ポンプ
60 プラズマ発生部
71 反応しているSiH
72 吸着SiH
73 W(タングステン)
74 反応しているWF
75 吸着WF
T1、T2、T3、T4、T5、T6、T11、T12、T13、T14、T15、T16、T17、T18、t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t8 時間

Claims (10)

  1. 基板を配置した処理チャンバ内に第1のプロセスガスを導入する工程と、
    この第1のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内にプラズマを発生させる工程と、
    このパージガス導入終了後に、前記処理チャンバ内に第2のプロセスガスを導入する工程と、
    この第2のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内に、再度、プラズマを発生させる工程と、
    を備え、これらの一連の工程を繰り返して、膜を成膜することを特徴とする成膜方法。
  2. 前記第1及び第2のプロセスガスを前記処理チャンバ内に導入する工程前に、前記処理チャンバ内にそれぞれパージガスを導入する工程を有することを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 基板を配置した処理チャンバ内に第1のプロセスガスを導入する工程と、
    この第1のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内にプラズマを発生させる工程と、
    このパージガス導入終了後に、前記処理チャンバ内に第2のプロセスガスを導入する工程と、
    この第2のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内に、再度、プラズマを発生させる工程と、
    このパージガス導入終了後に、前記処理チャンバ内に、前記第1のプロセスガスまたは第3のプロセスガスを導入する工程と、
    この第1のプロセスガスまたは第3のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内に、再度、プラズマを発生させる工程と、
    このパージガス導入終了後に、前記処理チャンバ内に第3のプロセスガスまたは前記第2のプロセスガスを導入する工程と、
    この第3のプロセスガスまたは第2のプロセスガスの導入終了後に、前記処理チャンバ内にパージガスを導入すると同時に前記処理チャンバ内に、再度、プラズマを発生させる工程と、
    を備え、これらの一連の工程を繰り返して、膜を成膜することを特徴とする成膜方法。
  4. 前記第1乃至第3のプロセスガスを前記処理チャンバ内に導入する工程前に、前記処理チャンバ内にそれぞれパージガスを導入する工程を有することを特徴とする請求項3記載の成膜方法。
  5. 前記パージガスを導入すると同時にプラズマを発生させる工程において、パージガスを導入する時間とプラズマを発生させる時間とが実質的に同一であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の成膜方法。
  6. 前記パージガスは、Ar、He、Ne、Rn、Xe及びKrのうちのいずれか1つ、または複数の不活性ガスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の成膜方法。
  7. 前記第1のプロセスガス及び第2のプロセスガスの一方は、SiH4、Si6、またはBであり、他方は、金属弗化物であることを特徴とする請求項1、2、5、または6記載の成膜方法。
  8. 前記第1のプロセスガス及び第2のプロセスガスの一方は、NHまたはジメチルヒドラジンであり、他方は、金属塩化物、有機金属化合物、金属弗化物のうちの1つであることを特徴とする請求項1、2、5、または6記載の成膜方法。
  9. 前記第1のプロセスガス及び第2のプロセスガスの一方は、NHまたはジメチルヒドラジンであり、第1のプロセスガス及び第2のプロセスガスの他方、並びに前記第3のプロセスガスは、有機金属化合物、または少なくとも有機金属化合物を含む混合ガスであることを特徴とする請求項3、4、5、または6記載の成膜方法。
  10. 処理チャンバ内へのプロセスガス及びパージガスの導入を繰り返して処理チャンバ内に配置された所定の基板上への成膜が行なわれる成膜装置であって、
    処理チャンバと、
    この処理チャンバ内の底部に配置される基板を支持するためのペデスタルと、
    前記基板を加熱するための加熱手段と、
    前記処理チャンバの上部に設けられたプロセスガス及びパージガスを供給するガス供給手段と、
    このガス供給手段と前記基板との間に設けられて、前記処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生手段と、
    前記プロセスガス、パージガス及び未反応ガスを前記処理チャンバ外に排出する排気手段と、
    を備えたことを特徴とする成膜装置。
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