JP2004277340A - 美白化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】乳化安定性、分散安定性がより向上し、美白効果並びに使用感に優れた美白化粧料を提供する。
【解決手段】エラグ酸及び/又はその塩と、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することを特徴とする美白化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】エラグ酸及び/又はその塩と、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することを特徴とする美白化粧料。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は美白化粧料に関し、さらに詳細には、乳化安定性や分散安定性がより向上し、美白効果並びに使用感に優れた美白化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、洗浄料、分散液、軟膏、液剤、エアゾール、貼付剤等の美白化粧料には、これらに美白効果を付与することを目的として種々の美白剤が配合されている。
例えば、アスコルビン酸誘導体、胎盤抽出物、グルタチオン、ハイドロキノン等が挙げられ、さらに、これらの美白剤と他の特定成分を併用して、美白効果を向上させる試みがなされている(例えば特許文献1〜9)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−33638号公報
【特許文献2】
特開平8−127525号公報
【特許文献3】
特開平8−133956号公報
【特許文献4】
特開平9−241124号公報
【特許文献5】
特開平9−71519号公報
【特許文献6】
特開2000−53529号公報
【特許文献7】
特開2000−256119号公報
【特許文献8】
特開平6−107536号公報
【特許文献9】
特開平5−229931号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの美白剤では、その効果が十分でなく、より向上させるためには、更なる改善が望まれていた。また、これらの美白剤は、化粧料中において、併用する成分、熱や光といった保存環境の影響を受けやすいので、安定性を満足させるためには処方上の制約に注意を払う必要があった。そのため、これらの美白剤を安定に配合できたとしても、化粧効果の持続性が劣ったり、良好な使用感が得られなかったりして、美白剤を配合した効果が十分に得られない場合があった。
一方、エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩が優れた美白作用を有し、かつ安全性も良好であることが示されている(特開昭64−79103号)。
しかしながら、これらの美白効果を十分に発現させるには、更なる乳化安定性の向上や、美白剤の安定性、分散性を向上する処方設計、並びに使用感の改良が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはかかる事情に鑑み、鋭意研究した結果、エラグ酸及び/又はその塩と、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することにより、乳化安定性や分散安定性や優れ、美白効果並びに使用感に良好な美白化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)エラグ酸及び/又はその塩
(B)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、上記成分(A)、(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10であることを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(C)としてキレート剤を含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(D)としてカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(A)〜(D)の含有量が、各々0.1〜1質量%、0.01〜1質量%、0.001〜3質量%、0.001〜3質量%であることを特徴とする美白化粧料である。
さらには、水中油型乳化化粧料であることを特徴とする美白化粧料である。
以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(A)のエラグ酸は、特公平5−52806号等に挙げられるもので、例えばマメ科植物などの天然物から抽出して得ることができるが、本発明に用いられるエラグ酸を製造するにあたっては、その起源となる天然物の種類や産地は特に限定されるものではない。また、エラグ酸の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等が挙げられる。
エラグ酸及び/又はその塩は、難溶性のため微分散させることが好ましい。具体的には、クレアミックス、マイクロフルイダイザー等の高圧処理、超音波処理、ホモミキサー処理等により微分散させることができる。
【0008】
本発明の美白化粧料におけるエラグ酸及び/又はその塩の含有量は、特に限定されないが、0.1〜1質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましい。
【0009】
本発明に用いられる成分(B)は、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体である。該成分(B)は、粘度調整剤(増粘剤)や分散安定化剤として用いられ、系の乳化安定性や分散安定性を向上するとともに、良好な感触を付与する。
【0010】
本発明の美白化粧料における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、乳化安定性、分散安定性や使用感触の観点から0.01〜1%が好ましい。
【0011】
さらに、成分(A)と成分(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10であると、本発明の効果がより顕著となり、特に好ましい。
【0012】
本発明の美白化粧料においては、上記必須成分に加え、さらに成分(C)としてキレート剤を含有することにより、上述した成分(A)の安定性をより向上させることができる。
キレート剤としては、金属イオンを封鎖するものであればいずれでも使用することができ、具体的に例示すると、例えば、エデト酸、エタンヒドロキシジホスフェート、ピロリン酸、ヘキサメタリン酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸並びにこれらの塩類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択、又は組み合わせて使用することができる。これらのキレート剤の中でも、エデト酸のナトリウム塩並びにカリウム塩等のエデト酸塩が好ましく、エデト酸一ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム等が例示される。
【0013】
本発明で用いられる成分(C)の含有量は、特に限定されないが、0.001〜3%が好ましい。
【0014】
さらに、成分(A)と成分(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10、さらには、成分(A)〜(C)の配合質量比が(A):(B):(C)=1:0.1〜5:0.1〜1であると、本発明の効果がより顕著となり、特に好ましい。
【0015】
本発明の美白化粧料においては、上記必須成分に加え、さらに成分(D)としてカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することができる。該成分(D)は、粘度調整剤(増粘剤)として用いられ、成分(B)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体と併用することにより、乳化安定性や分散安定性をより向上するとともに、良好な感触を付与する。
【0016】
本発明の美白化粧料における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、乳化安定性、分散安定性や感触の観点から0.001〜3%が好ましい。
【0017】
本発明の美白化粧料には、上記必須成分の他、通常化粧品で使用される原料を配合することが出来る。例えば、油性成分、界面活性剤、保湿剤、多価アルコ−ル、低級アルコール、水溶性高分子、酸化防止剤、pH調整剤、塩類、防腐剤、殺菌剤、香料、色素、顔料、粉体、紫外線吸収剤、ビタミン類、アミノ酸類、美容成分などが挙げられる。
【0018】
本発明の美白化粧料においては、上述した成分(A)の分散性向上のため、また、油性成分を乳化、可溶化したり、洗浄効果を付与する等の目的で、各種界面活性剤を使用することができる。さらに、本発明の美白化粧料を水中油型乳化化粧料として使用する場合には、成分(B)と各種の界面活性剤を適宜組み合わせて使用することにより、乳化安定性を更に向上することができる。
界面活性剤としては、例えば脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカオチン性界面活性剤、塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、ジメチルアルキルカルボキシメチルアンモニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤等を使用することができる。
【0019】
本発明の美白化粧料においては、エモリエント感の付与、感触調整等の目的で、各種の油性成分を配合することができる。さらに、本発明の美白化粧料を水中油型乳化化粧料として用いる場合には、油性成分が必須となる。
ここで用いられる油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、セレシン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、グレープシード油、アボガド油、卵黄油、硬化油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等のアルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等を使用することができる。
【0020】
本発明の美白化粧料においては、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、感触調整剤等の目的で、通常の化粧料に使用される粉体を配合することができる。このような粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無多孔質等の粒子構造等により特に限定されず、具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、合成セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル・メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン・メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N・アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、また、これら粉体は一種又は二種以上の複合化したものを用いても良く、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0021】
本発明の美白化粧料においては、みずみずしさやしっとり感を付与し、保湿効果を高めるために、保湿剤として、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を配合することができる。
また、清涼感の付与、感触調整等の目的で、例えばエタノール、イソプロパノール等の低級アルコールを使用することができる。さらに、系に粘性を付与し、使用性や安定性の改善、感触調整等のために、増粘剤として、例えばアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガカントガム、デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カオチン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を使用することができる。
【0022】
また、系の品質安定性保持等の目的で、酸化防止剤として、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE及び/又はその誘導体、没食子酸プロピル等を使用することができる。
さらに、pH調整剤として、例えば水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、乳酸、乳酸ナトリウム、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸、ホウ酸、ホウ砂、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム等を、防腐剤として、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、デヒドロ酢酸、サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、塩化ベンザルコニウム等を、紫外線吸収剤として、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、メトキシケイ皮酸オクチル、オクチルトリアゾン等を使用することができる。
【0023】
さらには、保湿効果等の肌効果改良や感触調整等の目的で、各種の美容成分を配合することができる。ビタミン類としては、例えばビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン及びその誘導体等が、アミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びこれらの誘導体等が挙げられる。
【0024】
本発明の美白化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の美白化粧料は、一般の皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、医薬品等、皮膚外用剤全般を包含するものであり、その剤型も特に限定されず、目的に応じて選択することができる。例えば、剤型としては、液状、粉末状、固形状、乳液状、クリーム状、ゲル状等のいずれでもよく、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック料、マッサージ料、洗顔料、クレンジング料、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、ボディーパウダー、ボディーローション等のボディケア化粧料、下地料、ファンデーション、白粉、コンシーラー、アイカラー、口紅等のメーキャップ化粧料、軟膏、エアゾール、貼付剤等への適用が可能である。
これらの中でも特に好ましくは、水中油型乳化化粧料である。
【0025】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0026】
実施例1〜7及び比較例1〜4 クリーム
下記表1に示す組成の美白化粧料を製造し、使用感、美白効果並びに安定性について評価した。
【0027】
【表1】
【0028】
*1:ライオン社製
【0029】
(製造方法)
A:成分14及び17を、成分10の一部で均一に分散する。
B:成分1〜7を80℃に加熱混合する。
C:成分8〜10、15〜16、18を80℃に加熱混合する。
D:BにCを添加して攪拌し、冷却する。
E:DにAと成分11〜13、19〜20を添加混合し、クリームを得た。
【0030】
(評価方法1)
専門評価パネル10名により、使用感並びに美白効果を評価した。表1のサンプルを適量塗布し、使用感については、「滑らかさ」及び「伸び広がりの良さ」を、また、美白効果については、1ヶ月間継続使用した後、下記基準にて5段階評価し、さらにその平均点から判定した。
[評価]
5点:非常に良好。
4点:良好。
3点:普通。
2点:やや不良。
1点:不良。
[評価]
◎:平均点4.5点以上
○:平均点3.5点以上4.5点未満
△:平均点2.5点以上3.5点未満
×:平均点2.5点未満
【0031】
(評価方法2)
表1のサンプルを50℃の恒温槽に1ヶ月間セットした後、乳化安定性については分離や排液の有無を、また、外観安定性については変色度合いの有無を目視にて観察し、下記基準にて評価した。
[評価]
◎:全く変化が認められない。
○:ほとんど変化が認められない。
△:明らかに変化が認められる。
×:著しい変化が認められる。
得られた結果を表1に併せて示す。
【0032】
表1の結果から明らかなように、本発明に係る実施例1〜7のクリームは、成分(A)が均一に分散されているために使用感並びに美白効果に優れ、乳化安定性も良好であり、経時的な変色も観察されない安定性に優れたものであった。それに対し、比較例においては、全ての項目を満足する良好な結果は得られなかった。
【0033】
実施例8 クリーム
*1:ライオン社製
【0034】
(製造方法)
A:成分11及び12を成分14の一部で分散する。
B:成分1〜7を80℃に加熱混合する。
C:Aに成分8、13及び成分14の残部を添加して、80℃に加熱混合する。D:BにCを添加して撹拌し、冷却する。
E:DにAと成分9、10を添加混合し、クリームを得た。
【0035】
以上のようにして得られたクリームは、使用感及び美白効果が良好で、安定性にも優れたものであった。
【0036】
実施例9 乳液
*1:ライオン社製
【0037】
(製造方法)
A:成分12〜13を成分8の一部で分散する。
B:成分1〜5を70℃で加熱混合する。
C:成分6〜10を70℃で加熱混合する。
D:BにCを添加攪拌し、冷却する。
E:成分11、13〜14を添加混合し、乳液を得た。
【0038】
以上のようにして得られた乳液は、使用感及び美白効果が良好で、安定性にも優れたものであった。
【0039】
実施例10 サンカット(登録商標)化粧料
*1:α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン15%処理
*2:α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン15%処理
*3:ライオン社製
【0040】
(製造方法)
A:成分9〜12を成分7の一部で分散する。
B:成分1〜5を分散する。
C:BにA、6、8及び7の残部を添加して攪拌し、サンカット(登録商標)化粧料を得た。
【0041】
以上のようにして得られたサンカット(登録商標)化粧料は、化粧効果の持続性に優れ、美白効果並びに使用感が良好なものであった。
【0042】
【発明の効果】
本発明の美白化粧料は、乳化安定性がより向上し、美白効果並びに使用感に優れたものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は美白化粧料に関し、さらに詳細には、乳化安定性や分散安定性がより向上し、美白効果並びに使用感に優れた美白化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、洗浄料、分散液、軟膏、液剤、エアゾール、貼付剤等の美白化粧料には、これらに美白効果を付与することを目的として種々の美白剤が配合されている。
例えば、アスコルビン酸誘導体、胎盤抽出物、グルタチオン、ハイドロキノン等が挙げられ、さらに、これらの美白剤と他の特定成分を併用して、美白効果を向上させる試みがなされている(例えば特許文献1〜9)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−33638号公報
【特許文献2】
特開平8−127525号公報
【特許文献3】
特開平8−133956号公報
【特許文献4】
特開平9−241124号公報
【特許文献5】
特開平9−71519号公報
【特許文献6】
特開2000−53529号公報
【特許文献7】
特開2000−256119号公報
【特許文献8】
特開平6−107536号公報
【特許文献9】
特開平5−229931号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの美白剤では、その効果が十分でなく、より向上させるためには、更なる改善が望まれていた。また、これらの美白剤は、化粧料中において、併用する成分、熱や光といった保存環境の影響を受けやすいので、安定性を満足させるためには処方上の制約に注意を払う必要があった。そのため、これらの美白剤を安定に配合できたとしても、化粧効果の持続性が劣ったり、良好な使用感が得られなかったりして、美白剤を配合した効果が十分に得られない場合があった。
一方、エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩が優れた美白作用を有し、かつ安全性も良好であることが示されている(特開昭64−79103号)。
しかしながら、これらの美白効果を十分に発現させるには、更なる乳化安定性の向上や、美白剤の安定性、分散性を向上する処方設計、並びに使用感の改良が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはかかる事情に鑑み、鋭意研究した結果、エラグ酸及び/又はその塩と、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することにより、乳化安定性や分散安定性や優れ、美白効果並びに使用感に良好な美白化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)エラグ酸及び/又はその塩
(B)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、上記成分(A)、(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10であることを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(C)としてキレート剤を含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(D)としてカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することを特徴とする美白化粧料である。
さらに、成分(A)〜(D)の含有量が、各々0.1〜1質量%、0.01〜1質量%、0.001〜3質量%、0.001〜3質量%であることを特徴とする美白化粧料である。
さらには、水中油型乳化化粧料であることを特徴とする美白化粧料である。
以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(A)のエラグ酸は、特公平5−52806号等に挙げられるもので、例えばマメ科植物などの天然物から抽出して得ることができるが、本発明に用いられるエラグ酸を製造するにあたっては、その起源となる天然物の種類や産地は特に限定されるものではない。また、エラグ酸の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等が挙げられる。
エラグ酸及び/又はその塩は、難溶性のため微分散させることが好ましい。具体的には、クレアミックス、マイクロフルイダイザー等の高圧処理、超音波処理、ホモミキサー処理等により微分散させることができる。
【0008】
本発明の美白化粧料におけるエラグ酸及び/又はその塩の含有量は、特に限定されないが、0.1〜1質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましい。
【0009】
本発明に用いられる成分(B)は、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体である。該成分(B)は、粘度調整剤(増粘剤)や分散安定化剤として用いられ、系の乳化安定性や分散安定性を向上するとともに、良好な感触を付与する。
【0010】
本発明の美白化粧料における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、乳化安定性、分散安定性や使用感触の観点から0.01〜1%が好ましい。
【0011】
さらに、成分(A)と成分(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10であると、本発明の効果がより顕著となり、特に好ましい。
【0012】
本発明の美白化粧料においては、上記必須成分に加え、さらに成分(C)としてキレート剤を含有することにより、上述した成分(A)の安定性をより向上させることができる。
キレート剤としては、金属イオンを封鎖するものであればいずれでも使用することができ、具体的に例示すると、例えば、エデト酸、エタンヒドロキシジホスフェート、ピロリン酸、ヘキサメタリン酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸並びにこれらの塩類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択、又は組み合わせて使用することができる。これらのキレート剤の中でも、エデト酸のナトリウム塩並びにカリウム塩等のエデト酸塩が好ましく、エデト酸一ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム等が例示される。
【0013】
本発明で用いられる成分(C)の含有量は、特に限定されないが、0.001〜3%が好ましい。
【0014】
さらに、成分(A)と成分(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10、さらには、成分(A)〜(C)の配合質量比が(A):(B):(C)=1:0.1〜5:0.1〜1であると、本発明の効果がより顕著となり、特に好ましい。
【0015】
本発明の美白化粧料においては、上記必須成分に加え、さらに成分(D)としてカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することができる。該成分(D)は、粘度調整剤(増粘剤)として用いられ、成分(B)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体と併用することにより、乳化安定性や分散安定性をより向上するとともに、良好な感触を付与する。
【0016】
本発明の美白化粧料における成分(D)の含有量は、特に限定されないが、乳化安定性、分散安定性や感触の観点から0.001〜3%が好ましい。
【0017】
本発明の美白化粧料には、上記必須成分の他、通常化粧品で使用される原料を配合することが出来る。例えば、油性成分、界面活性剤、保湿剤、多価アルコ−ル、低級アルコール、水溶性高分子、酸化防止剤、pH調整剤、塩類、防腐剤、殺菌剤、香料、色素、顔料、粉体、紫外線吸収剤、ビタミン類、アミノ酸類、美容成分などが挙げられる。
【0018】
本発明の美白化粧料においては、上述した成分(A)の分散性向上のため、また、油性成分を乳化、可溶化したり、洗浄効果を付与する等の目的で、各種界面活性剤を使用することができる。さらに、本発明の美白化粧料を水中油型乳化化粧料として使用する場合には、成分(B)と各種の界面活性剤を適宜組み合わせて使用することにより、乳化安定性を更に向上することができる。
界面活性剤としては、例えば脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカオチン性界面活性剤、塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、ジメチルアルキルカルボキシメチルアンモニウムベタイン、レシチン等の両性界面活性剤、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンコレステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤等を使用することができる。
【0019】
本発明の美白化粧料においては、エモリエント感の付与、感触調整等の目的で、各種の油性成分を配合することができる。さらに、本発明の美白化粧料を水中油型乳化化粧料として用いる場合には、油性成分が必須となる。
ここで用いられる油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、セレシン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、グレープシード油、アボガド油、卵黄油、硬化油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール等のアルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等を使用することができる。
【0020】
本発明の美白化粧料においては、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、感触調整剤等の目的で、通常の化粧料に使用される粉体を配合することができる。このような粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無多孔質等の粒子構造等により特に限定されず、具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、合成セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル・メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン・メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N・アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、また、これら粉体は一種又は二種以上の複合化したものを用いても良く、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0021】
本発明の美白化粧料においては、みずみずしさやしっとり感を付与し、保湿効果を高めるために、保湿剤として、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を配合することができる。
また、清涼感の付与、感触調整等の目的で、例えばエタノール、イソプロパノール等の低級アルコールを使用することができる。さらに、系に粘性を付与し、使用性や安定性の改善、感触調整等のために、増粘剤として、例えばアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガカントガム、デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カオチン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を使用することができる。
【0022】
また、系の品質安定性保持等の目的で、酸化防止剤として、例えばジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE及び/又はその誘導体、没食子酸プロピル等を使用することができる。
さらに、pH調整剤として、例えば水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、乳酸、乳酸ナトリウム、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸、ホウ酸、ホウ砂、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム等を、防腐剤として、例えばパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、デヒドロ酢酸、サリチル酸、安息香酸、ソルビン酸、塩化ベンザルコニウム等を、紫外線吸収剤として、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、メトキシケイ皮酸オクチル、オクチルトリアゾン等を使用することができる。
【0023】
さらには、保湿効果等の肌効果改良や感触調整等の目的で、各種の美容成分を配合することができる。ビタミン類としては、例えばビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン及びその誘導体等が、アミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン及びこれらの誘導体等が挙げられる。
【0024】
本発明の美白化粧料は、常法に従って製造することができる。また、本発明の美白化粧料は、一般の皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、医薬品等、皮膚外用剤全般を包含するものであり、その剤型も特に限定されず、目的に応じて選択することができる。例えば、剤型としては、液状、粉末状、固形状、乳液状、クリーム状、ゲル状等のいずれでもよく、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック料、マッサージ料、洗顔料、クレンジング料、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、ボディーパウダー、ボディーローション等のボディケア化粧料、下地料、ファンデーション、白粉、コンシーラー、アイカラー、口紅等のメーキャップ化粧料、軟膏、エアゾール、貼付剤等への適用が可能である。
これらの中でも特に好ましくは、水中油型乳化化粧料である。
【0025】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳述するが、本発明はこれらによりなんら限定されるものではない。
【0026】
実施例1〜7及び比較例1〜4 クリーム
下記表1に示す組成の美白化粧料を製造し、使用感、美白効果並びに安定性について評価した。
【0027】
【表1】
【0028】
*1:ライオン社製
【0029】
(製造方法)
A:成分14及び17を、成分10の一部で均一に分散する。
B:成分1〜7を80℃に加熱混合する。
C:成分8〜10、15〜16、18を80℃に加熱混合する。
D:BにCを添加して攪拌し、冷却する。
E:DにAと成分11〜13、19〜20を添加混合し、クリームを得た。
【0030】
(評価方法1)
専門評価パネル10名により、使用感並びに美白効果を評価した。表1のサンプルを適量塗布し、使用感については、「滑らかさ」及び「伸び広がりの良さ」を、また、美白効果については、1ヶ月間継続使用した後、下記基準にて5段階評価し、さらにその平均点から判定した。
[評価]
5点:非常に良好。
4点:良好。
3点:普通。
2点:やや不良。
1点:不良。
[評価]
◎:平均点4.5点以上
○:平均点3.5点以上4.5点未満
△:平均点2.5点以上3.5点未満
×:平均点2.5点未満
【0031】
(評価方法2)
表1のサンプルを50℃の恒温槽に1ヶ月間セットした後、乳化安定性については分離や排液の有無を、また、外観安定性については変色度合いの有無を目視にて観察し、下記基準にて評価した。
[評価]
◎:全く変化が認められない。
○:ほとんど変化が認められない。
△:明らかに変化が認められる。
×:著しい変化が認められる。
得られた結果を表1に併せて示す。
【0032】
表1の結果から明らかなように、本発明に係る実施例1〜7のクリームは、成分(A)が均一に分散されているために使用感並びに美白効果に優れ、乳化安定性も良好であり、経時的な変色も観察されない安定性に優れたものであった。それに対し、比較例においては、全ての項目を満足する良好な結果は得られなかった。
【0033】
実施例8 クリーム
*1:ライオン社製
【0034】
(製造方法)
A:成分11及び12を成分14の一部で分散する。
B:成分1〜7を80℃に加熱混合する。
C:Aに成分8、13及び成分14の残部を添加して、80℃に加熱混合する。D:BにCを添加して撹拌し、冷却する。
E:DにAと成分9、10を添加混合し、クリームを得た。
【0035】
以上のようにして得られたクリームは、使用感及び美白効果が良好で、安定性にも優れたものであった。
【0036】
実施例9 乳液
*1:ライオン社製
【0037】
(製造方法)
A:成分12〜13を成分8の一部で分散する。
B:成分1〜5を70℃で加熱混合する。
C:成分6〜10を70℃で加熱混合する。
D:BにCを添加攪拌し、冷却する。
E:成分11、13〜14を添加混合し、乳液を得た。
【0038】
以上のようにして得られた乳液は、使用感及び美白効果が良好で、安定性にも優れたものであった。
【0039】
実施例10 サンカット(登録商標)化粧料
*1:α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン15%処理
*2:α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン15%処理
*3:ライオン社製
【0040】
(製造方法)
A:成分9〜12を成分7の一部で分散する。
B:成分1〜5を分散する。
C:BにA、6、8及び7の残部を添加して攪拌し、サンカット(登録商標)化粧料を得た。
【0041】
以上のようにして得られたサンカット(登録商標)化粧料は、化粧効果の持続性に優れ、美白効果並びに使用感が良好なものであった。
【0042】
【発明の効果】
本発明の美白化粧料は、乳化安定性がより向上し、美白効果並びに使用感に優れたものである。
Claims (6)
- 次の成分(A)及び(B);
(A)エラグ酸及び/又はその塩
(B)アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー及び/又はアクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウム共重合体を含有することを特徴とする美白化粧料。 - 成分(A)、(B)の配合質量比が、(A):(B)=1:0.1〜10であることを特徴とする請求項1記載の美白化粧料。
- さらに、成分(C)としてキレート剤を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の美白化粧料。
- さらに、成分(D)としてカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の美白化粧料。
- 成分(A)〜(D)の含有量が、各々0.1〜1質量%、0.01〜1質量%、0.001〜3質量%、0.001〜3質量%であることを特徴とする請求項4記載の美白化粧料。
- 水中油型乳化化粧料であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の美白化粧料。
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