JP2004277118A - ダブルデッキエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダブルデッキエレベータの点検を行う際の安全性を向上させる。
【解決手段】携帯端末11の操作キーを操作して、点検時第1モードの起動を指示するとともに、階床情報を数値入力すると、この階床情報が巻上機制御装置10を介してかご室位置制御装置9に出力される。かご室位置制御装置9は、階床情報とメモリー装置9a内に記憶される階高寸法テーブルとを照合して、階床に対応した階高寸法を抽出する。かご室位置制御装置9は、この抽出した階高寸法に基づいて、上下のかご室間の調整距離を算出してかご室駆動装置7に出力する。かご室駆動装置7は下部かご室用かご枠8を上下に昇降させて、上下のかご室間の距離を前記算出した調整距離に設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つのかご室を上下に連結したダブルデッキエレベータに関し、特に上下のかご室間の距離を調整するかご室調整機構を備えたダブルデッキエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
超高層ビルでは、ビルの輸送効率を向上させる為に、ビル内の縦の交通手段として、かご室を上下2段に構成して大量輸送を可能としたダブルデッキエレベータがたびたび用いられる。このダブルデッキエレベータには、乗客の不快感を与えないために、ビルの各階床間が一定でない場合でも上下のかご室がともに着床できるように、クランク機構を用いて上下のかご室をそれぞれ反対方向に移動させてかご室間の距離を調整するかご室調整機構をそなえたものが存在する。また、かご室調整機構には、上下のかご室のうち一方のかご室を固定し、他方のかご室のみを可変として上下のかご室間の距離を調整する形態も存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−302115号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したかご室調整機構は、走行時のかご枠の昇降動作と連動して動作させることを前提として設計されており、かご室調整機構を単独で動作させることは想定されていない。そのため、エレベータの点検時などにおいて、かご枠を任意の階床に停止させたうえで、かご室調整機構の動作を確認することができない。また、点検時に作業者が上下のかご室の上に乗ってかご枠の昇降動作の確認をする場合には、かご枠の昇降動作時に自動的にかご室調整機構が動作して上下のかご室が移動してしまうことで作業者の安全性が損なわれる問題があった。
【0005】
本発明は、前記問題に鑑みなされたものであり、作業者が安全に点検作業を行うことのできるダブルデッキエレベータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項1に係わるダブルデッキエレベータは、上下に2個のかご室を搭載したかご枠と、このかご枠の昇降動作と連動して前記上下のかご室の少なくとも一方を前記かご枠に対して駆動させて前記上下のかご室間の距離を変更させるかご室駆動装置と、このかご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを備えたダブルデッキエレベータにおいて、点検モードを設定するモード設定手段を備え、前記かご室位置制御装置は、前記モード設定手段によって点検モードが設定されたときに、前記かご室駆動装置を制御して、前記上下のかご室間の距離を前記かご枠の昇降動作とは独立して変更させることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、モード設定手段により、かご枠を昇降させずとも上下のかご室間の距離を変更することになるので、作業者が安全に点検作業を行うことができる。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータであって、さらに、各階床間の階高寸法を予め記憶した記憶手段と、調整対象の階床を指定する階床指定手段とを備え、前記かご室位置制御装置は、前記モード設定手段によって点検モードが設定されたときに、前記階床指定手段によって指定された階床に基づいて前記記憶手段から階床に対応した階高寸法を読み出すことにより、この階高寸法に従って調整距離を算出し前記かご室駆動装置を制御して、前記上下のかご室間の距離を前記調整距離に設定させることを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、階床指定手段により指定された階床にしたがい、記憶手段により階床に対応した階高寸法を読み出して調整距離を設定するので、かご枠を昇降させずとも上下のかご室間の距離が変更されるか否かを確認できることになり、作業者が安全に点検作業を行うことができる。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータであって、さらに、前記上下のかご室間の距離情報を指定する距離指定手段を備え、前記かご室位置制御装置は、前記上下のかご室間の距離を前記距離指定手段により指定された距離に設定させることを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、上下のかご室間の距離を距離指定手段により指定された距離に設定するので、かご枠を昇降させずとも、上下のかご室間の距離が作業者により指定した距離に変更されるか否かを確認できることになり、作業者が安全に点検作業を行うことができる。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータであって、さらに、前記かご室駆動装置の点検駆動に伴い、そのときの動作波形を監視する動作波形監視手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、動作波形監視手段によりかご室駆動装置の動作波形を監視することになるので、作業者がかご室駆動装置の異常の有無を確認することができる。よって作業者は安全に点検作業を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に関わるダブルデッキエレベータは、かご枠の昇降動作と連動して当該かご枠内の上下のかご室間の距離を変更させる機能と、別途設けた携帯端末による操作にしたがって、かご枠内の上下のかご室間の距離を変更させる動作をかご枠の昇降動作とは独立させて実行する機能とを有する。また、上下のかご室間の距離を変更させる動作を停止させた上で、かご枠の昇降動作のみを実行する機能を有している。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係わるダブルデッキエレベータの構成を示す図である。
このダブルデッキエレベータには、乗客や荷物を乗せて昇降するかご枠1が設けられる。かご枠1の内部には、上部かご室2および下部かご室3が搭載される。下部かご室3は下部かご室用かご枠8に収納される。
かご枠1は巻上機4を介してワイヤ5の一端に取り付けられ、昇降可能に吊下されている。また、ワイヤ5のもう一端には、カウンタウェイト6が取り付けられる。
【0016】
上部かご室2および下部かご室3のいずれか一方または双方には、かご室駆動装置7が設けられる。本実施形態では、下部かご室3にかご室駆動装置7が設けられる。このかご室駆動装置7は、案内ローラ7aおよびアクチュエータ7bにより構成される。
【0017】
アクチュエータ7bは、下部かご室用かご枠8を案内ローラ7aによりガイドしながらかご枠1内において上下に駆動させ、上部かご室2と下部かご室3との間(以下、上下のかご室間と称する)の距離を変化させる。これにより下部かご室3を上下に昇降させて目的階床において上部かご室2および下部かご室3をほぼ同時に着床させる。なお、かご室駆動装置7の構成は特に限定されるものではない。
【0018】
アクチュエータ7bには、かご室駆動装置7を制御するかご室位置制御装置9が接続される。かご室位置制御装置9は、かご枠1上に設置しても良いし、その他の箇所に設置しても差し支えない。
【0019】
かご室位置制御装置9には巻上機4を制御する巻上機制御装置10が接続される。巻上機4は、この巻上機4に設けられる位置検出器(図示せず)によりかご枠1の現在位置を検出して、この位置を示す位置信号を巻上機制御装置10に逐次出力する。
【0020】
乗り場には、上下方向の呼びを登録するための図示しない操作釦が設置されており、この操作釦は、巻上機制御装置10に接続されている。操作釦が乗客により押下されると、乗り場呼び信号が巻上機制御装置10に出力される。巻上機制御装置10は乗り場呼び信号および位置信号に基づいて巻上機4を制御してかご枠1の昇降速度を制御する。
【0021】
巻上機制御装置10には携帯端末11が接続される。この携帯端末11は、かご枠1内の上下のかご室間の距離を変更させる動作(以下、かご室間調整動作と称する)と、かご枠1の昇降動作とを開始させる指示をする。
【0022】
携帯端末11には、複数の図示しない操作キーが設けられる。この操作キーを操作して各種機能を実行する指示を与える。操作キーの構成については特に限定されるものではない。携帯端末11は、例えばかご枠1内に固定して設置する操作端末であってもよい。また、携帯端末11は作業者がエレベータの点検中にかご枠1内またはかご枠1の外側で操作可能な形態であれば、その他の形態であっても差し支えない。
【0023】
巻上機制御装置10は、内部にデータ伝送部10aを搭載している。このデータ伝送部10aは、携帯端末11およびかご室位置制御装置9との間で各種信号を入出力する。
かご室位置制御装置9は、内部にメモリー装置9aを搭載している。このメモリー装置9aには各階床間の階高寸法を記憶した階高寸法テーブルが記憶される。
【0024】
図2は、メモリー装置9aに記憶される階高寸法テーブルを示す図である。 かご室位置制御装置9は、メモリー装置9aに記憶された階高寸法テーブルに基づいて指定された階床に対応する階高寸法を抽出し、この指定された階床にかご枠1が着床した場合に調整すべき上下のかご室間の距離(以下、調整距離と称する)を算出する。
【0025】
次に、前記構成によるダブルデッキエレベータの動作について説明する。
このダブルデッキエレベータは、複数のモードをそれぞれ選択して実行する。モードは携帯端末11によって選択する。また、選択したモードに関係なく、巻上機制御装置10は、操作釦により出力された乗り場呼び信号を受けると、この乗り場呼び信号に基づいてかご枠1を位置させる階床の情報を生成する。そして巻上機4を制御して、かご枠1を指定された階床に昇降させる。
【0026】
まず、本実施形態のダブルデッキエレベータの通常時モードについて説明する。
通常時モードは、乗客または荷物を各階に運搬する場合に用いるモードである。通常時モードでは、かご枠1の昇降動作とかご室間調整動作とを連動させる。
まず、携帯端末11の操作キーの操作により、通常時モードの起動を指示すると、その起動信号が巻上機制御装置10に出力される。巻上機制御装置10は、起動信号を受けると通常時モード用の処理を開始する。
【0027】
次に、巻上機制御装置10は、巻上機4からの位置信号を入力し、操作釦により出力された乗り場呼び信号を入力する。巻上機制御装置10は、位置信号に含まれるかご枠1の現在の位置情報と、操作釦により出力された乗り場呼び信号とに基づいて、かご枠1を位置させる階床の情報を生成して、かご室位置制御装置9に対する駆動制御信号を出力する。駆動制御信号には、巻上機制御装置10により生成した階床の情報が含まれる。
【0028】
かご室位置制御装置9は、駆動制御信号を受けると、メモリー装置9aに記憶される階高寸法テーブルを読み出す。そして、駆動制御信号に含まれた階床情報に基づいて、階高寸法テーブルから階床に対応した階高寸法を抽出する。かご室位置制御装置9は、この抽出した階高寸法に基づいて調整距離を算出して、かご室駆動装置7に対する駆動制御信号を出力する。駆動制御信号には、調整距離の情報が含まれる。
【0029】
かご室駆動装置7は、駆動制御信号を受けると、下部かご室用かご枠8を上下に昇降させて、上下のかご室間の距離を前記算出された調整距離に設定する。
【0030】
次に点検時第1モードについて説明する。
点検時第1モードは、作業者がかご枠1を任意の階床に停止させて、かご室間調整動作の異常の有無を点検したい場合に用いるモードである。この点検時第1モードを実行すると、かご室間調整動作とかご枠1の昇降動作は連動しない。また、現在のかご枠1の位置に関係なく、携帯端末11により入力された階床に基づいて調整距離を算出し、かご室位置制御装置9およびかご室駆動装置7により、上下のかご室間の距離を前記算出した調整距離に設定する。
【0031】
点検時第1モードにおいて、巻上機4は、操作釦により出力された乗り場呼び信号を受けると、巻上機4を制御してかご枠1を昇降させる。しかし、通常時モードと異なり、階床の情報をかご室位置制御装置9に出力しない。つまり、かご枠1の昇降動作とかご室間調整動作が連動することはない。
【0032】
携帯端末11の操作キーを操作して、点検時第1モードの起動を指示するとともに階床情報を数値入力すると、起動信号が携帯端末11から巻上機制御装置10に出力される。起動信号には点検時第1モードの起動を指示する旨を示す情報と携帯端末11により入力した階床情報が含まれる。
【0033】
巻上機制御装置10は、起動信号を受けると点検時第1モード用の処理を開始し、内部のデータ伝送部10aよりかご室位置制御装置9に対する駆動制御信号を出力する。駆動制御信号には、携帯端末11により入力した階床情報が含まれる。かご室位置制御装置9は、駆動制御信号を受けると、メモリー装置9aに記憶された階高寸法テーブルを読み出す。そして、駆動制御信号に含まれた階床情報と階高寸法テーブル内の階床の情報とを照合して、階床に対応した階高寸法を抽出する。
【0034】
かご室位置制御装置9は、この抽出した階高寸法に基づいて上下のかご室間の調整距離を算出して、かご室駆動装置7に対する駆動制御信号を出力する。駆動制御信号には調整距離の情報が含まれる。
【0035】
かご室駆動装置7は、駆動制御信号を受けると、この駆動制御信号に含まれた調整距離の情報を認識する。そして、下部かご室用かご枠8を上下に昇降させて、上下のかご室間の距離を前記算出した調整距離に設定する。
【0036】
通常時モードにおいてかご室位置制御装置9に出力した階床情報は操作釦により巻上機制御装置10に出力した乗り場呼び信号に基づいて生成した情報であったが、点検時第1モードにおいてかご室位置制御装置9に出力した階床情報は、携帯端末11により入力した情報である。つまり、点検時第1モードを用いると、実際にかご枠1を特定の階床まで実際に昇降させずとも上下のかご室間の距離を変更することができるので、例えば、かご枠1を特定の階床に着床させた状態で、作業者が指定した階床にかご枠1が位置していると想定した場合のかご室間調整動作に異常がみられるか否かを確認することができる。したがって、作業者は安全にエレベータ内の点検作業を行うことができる。
【0037】
次に点検時第2モードについて説明する。
点検時第2モードでは、既に説明した点検時第1モードと異なり、携帯端末11により上下のかご室間の調整距離を入力する。
まず、携帯端末11の操作キーを操作して、点検時第2モードの起動を指示するとともに、調整距離を数値入力すると、起動信号が携帯端末11から巻上機制御装置10に出力される。起動信号には点検時第2モードの起動を指示する旨を示す情報と調整距離の情報が含まれる。
【0038】
巻上機制御装置10は、起動信号を受けると点検時第2モード用の処理を開始する。この点検時第2モードでは、点検時第1モードと同様に、かご枠1の昇降動作とかご室間調整動作は連動しない。そして、巻上機制御装置10は、内部のデータ伝送部10aにより駆動制御信号をかご室位置制御装置9に出力する。駆動制御信号には携帯端末11により入力した調整距離の情報が含まれる。かご室位置制御装置9は、駆動制御信号を受けると、かご室駆動装置7に対する駆動制御信号を出力する。
【0039】
かご室駆動装置7は、駆動制御信号を受けると、この駆動制御信号に含まれた調整距離の情報を認識する。そして、下部かご室用かご枠8を上下に昇降させて、上下のかご室間の距離を前記算出した調整距離に設定する。
【0040】
通常時モードにおいてかご室位置制御装置9からかご室駆動装置7に出力した調整距離の情報は、メモリー装置9aの階高寸法テーブルを用いて算出した情報であったが、点検時第2モードにおいてかご室位置制御装置9に出力した調整距離の情報は、携帯端末11により数値入力した情報である。つまり、点検時第2モードを用いると、上下のかご室間の調整距離を任意に指定することができるので、階床の情報を入力せずとも、指定された調整距離と相違なく上下のかご室間の距離が変化するか否かを確認することができる。
【0041】
次に点検時第3モードの機能について説明する。
点検時第3モードは、かご室間調整動作を停止させて、かご枠1のみを動作させたい場合に用いるモードである。
まず、携帯端末11の操作キーを操作して、点検時第3モードの起動を指示すると、この起動信号が携帯端末11から巻上機制御装置10に出力される。巻上機制御装置10は、起動信号を受けると点検時第3モード用の処理を開始する。
【0042】
巻上機制御装置10は、巻上機4は、操作釦により出力された乗り場呼び信号を受けると、巻上機4を制御してかご枠1を昇降させる。しかし通常時モードと異なり、操作釦により出力された乗り場呼び信号を受けても、階床の情報をかご室位置制御装置9には出力しない。したがって、かご枠1を昇降させても下部かご室3は停止したままである。つまり、点検時第3モードを用いると、例えば作業者が下部かご室3に乗ってかご枠1を昇降させ、このかご枠1の昇降動作に異常がみられるか否かの点検をする場合に、下部かご室3が上下に移動して作業者を危険に曝す心配が無くなる。
【0043】
次に波形トレースモードについて説明する。
波形トレースモードは、通常時モード、点検時第1モードまたは点検時第2モードを実行してかご室駆動装置7を駆動させている場合に、このかご室駆動装置7の動作波形を取得して画面表示させたい場合に用いるモードである。
【0044】
まず、携帯端末11の操作キーを操作して、波形トレースモードの起動を指示すると、この起動信号が携帯端末11から巻上機制御装置10に出力される。巻上機制御装置10は、起動信号を受けると波形トレースモード用の処理を開始する。
【0045】
巻上機制御装置10は、内部のデータ伝送部10aを介して起動信号をかご室位置制御装置9に出力する。かご室位置制御装置9は、起動信号を受けると、かご室駆動装置7に対する波形出力指示信号を出力する。この波形出力指示信号は、かご室駆動装置7に対して動作波形の出力を指示する信号である。
【0046】
かご室駆動装置7は、波形出力指示信号を受けると、当該かご室駆動装置7の動作波形を取得して、この動作波形を示す波形データをかご室位置制御装置9に出力する。かご室位置制御装置9は、波形データを受けると、この波形データを巻上機制御装置10のデータ伝送部10aを介して携帯端末11に出力する。携帯端末11は、波形データを受けると、図示しない表示部に動作波形を表示する。つまり、波形トレースモードを用いると、作業者は表示部に表示された動作波形を監視して、この動作波形を例えば正常時の動作波形パターンと比較することで、かご室駆動装置7の異常の有無を確認することができる。
【0047】
本実施形態では、かご室駆動装置7から取得した波形データをかご室位置制御装置9および巻上機制御装置10を介して携帯端末11に出力して表示させたが、かご室駆動装置7に別途表示装置を接続して、この表示装置に動作波形を表示させる形態であってもよいし、作業者が動作波形を監視できる形態であれば、他の形態であっても差し支えない。
【0048】
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宣な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた課題が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明のダブルデッキエレベータによれば、かご枠の昇降動作とかご室間調整動作とを独立させるので、かご枠を昇降させずとも上下のかご室間の距離を変更させることができる。よって作業者は安全に点検作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるダブルデッキエレベータの構成を示す図。
【図2】図1に示したメモリー装置に記憶される階高寸法テーブルを示す図。
【符号の説明】
1・・かご枠、2・・上部かご室、3・・下部かご室、4・・巻上機、5・・ワイヤ、6・・カウンタウェイト、7・・かご室駆動装置、7a・・案内ローラ、7b・・アクチュエータ、8・・下部かご室用かご枠、9・・かご室位置制御装置、9a・・メモリー装置、10・・巻上機制御装置、10a・・データ伝送部、11・・携帯端末。

Claims (4)

  1. 上下に2個のかご室を搭載したかご枠と、このかご枠の昇降動作と連動して前記上下のかご室の少なくとも一方を前記かご枠に対して駆動させて前記上下のかご室間の距離を変更させるかご室駆動装置と、このかご室駆動装置を制御するかご室位置制御装置とを備えたダブルデッキエレベータにおいて、
    点検モードを設定するモード設定手段を備え、
    前記かご室位置制御装置は、前記モード設定手段によって点検モードが設定されたときに、前記かご室駆動装置を制御して、前記上下のかご室間の距離を前記かご枠の昇降動作とは独立して変更させる
    ことを特徴とするダブルデッキエレベータ。
  2. さらに、各階床間の階高寸法を予め記憶した記憶手段と、
    調整対象の階床を指定する階床指定手段とを備え、
    前記かご室位置制御装置は、前記モード設定手段によって点検モードが設定されたときに、前記階床指定手段によって指定された階床に基づいて前記記憶手段から階床に対応した階高寸法を読み出すことにより、この階高寸法に従って調整距離を算出し、前記かご室駆動装置を制御して、前記上下のかご室間の距離を前記調整距離に設定させることを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。
  3. さらに、前記上下のかご室間の距離情報を指定する距離指定手段を備え、
    前記かご室位置制御装置は、前記上下のかご室間の距離を前記距離指定手段により指定された距離に設定させることを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。
  4. さらに、前記かご室駆動装置の点検駆動に伴い、そのときの動作波形を監視する動作波形監視手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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