JP2004275998A - 塗布膜の乾燥方法及びインクジェット記録用シートの製造方法 - Google Patents

塗布膜の乾燥方法及びインクジェット記録用シートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度を常に一定に保ち、一定の含水率の塗布膜を得ることができる。
【解決手段】連続走行するウエブ14に、第1の塗布コータ16でインク吸収層塗布液を塗布してインク吸収層を形成した後で該インク吸収層を第1の熱風乾燥機18で乾燥する際に、第1の熱風乾燥機18内の乾燥温度とインク吸収層の膜面温度との差を一定に維持するように第1の熱風乾燥機18に給気する乾燥風の温度を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塗布膜の乾燥方法及びインクジェット記録用シートの製造方法に係り、特にインクジェット記録用シートを製造するのに好適な塗布膜の乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続走行するウエブに塗布液を塗布した後、形成された塗布膜を熱風乾燥機で乾燥する乾燥工程は、写真用フィルム、磁気記録媒体、インクジェット記録用シート等の各種の塗布製品を製造する分野で多用されており、製品品質を左右する重要な工程となっている。特にインクジェット記録用シートの製造のように、連続走行するウエブに、無機微粒子及び水溶性樹脂を含有するインク吸収層塗布液を塗布した後にインク吸収層を生乾き状態まで乾燥し、その上に媒染剤を含む塗布液を塗布する場合においては、媒染剤塗布液を塗布することによってインク吸収層の塗布膜を硬膜化させるため、媒染剤塗布液を塗布する前のインク吸収層の含水率(水分量/固形分量)は極めて重要である。例えば、媒染剤塗布液を塗布する前のインク吸収層の含水率が250重量%を下回るまで乾燥し過ぎると、塗布膜が硬膜化せずにひび割れし易くなって製品ロスになるだけでなく、ひび割れした塗布膜片が工程中に脱落して工程を汚染すると、運転を停止して清掃しなくてはならず、生産効率の低下要因にもなる。
【0003】
しかし、塗布膜を乾燥する熱風乾燥機内の乾燥環境は、塗布開始時は塗布速度が安定せず、塗布膜の乾燥が連続して行われるに従って熱風乾燥機内の乾燥環境が落ち着いてくるので、塗布速度が安定化する。
【0004】
従って、インクジェット記録用シートの製造においは、塗布開始時から連続塗布時に移行するまでの塗布速度の安定しない時期に、インク吸収層の含水率を如何に精度良く制御するかが、製品ロスや生産効率を向上させる上で、極めて重要な課題となる。
【0005】
従来、乾燥速度を一定に保ち、一定の含水率の塗布膜を得るために、熱風乾燥機を出た後の塗布膜の水分量を測定して風量調整や温度調整にフィードバックしたり(例えば特許文献1)、乾燥風を予め調湿することで乾燥速度に影響を与える露点の変化を起こし難いようにしてきた。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−218215号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のように、乾燥後の塗布膜の水分量を測定して、その測定結果に基づいてフィードバック制御する方法は、乾燥時と測定時との間に大きなタイムラグがあるので、測定によって塗布膜が目標の含水率になっていないことが分かったときには、既に乾燥不良品が製造された後であり、製品ロスや工程汚染が発生するという欠点がある。
【0008】
また、乾燥風を予め調湿する場合であっても、塗布開始時と連続塗布時とでは、どうしても熱風乾燥機内雰囲気の露点に差が生じるため、少なからず製品ロスや工程汚染を発生しているのが実情である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度を常に一定に保ち、一定の含水率の塗布膜を得ることのできる塗布膜の乾燥方法及びインクジェット記録シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、連続走行するウエブに、塗布コータで塗布液を塗布して塗布膜を形成した後で該塗布膜を熱風乾燥機で乾燥する塗布膜の乾燥方法において、前記熱風乾燥機内の乾燥温度と前記塗布膜の膜面温度との差を一定に維持するように前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする。
【0011】
塗布開始時における熱風乾燥機内の乾燥環境をみた場合、塗布膜が形成されたウエブが熱風乾燥機内に進入する前は、熱風乾燥機内は極めて乾いた状態、即ち熱風乾燥機内雰囲気の露点が低く乾燥速度が速い乾燥環境にある。そして、ウエブが熱風乾燥機に順次進入することにより塗布膜から水分が蒸発するので、熱風乾燥機内雰囲気の露点が上がってきて乾燥速度が遅くなり、次第に一定の安定した乾燥速度になる。また、露点の上昇につれて塗布膜の膜面温度も上昇する。この安定した乾燥速度に達した以後の塗布を連続塗布時と称することにする。
【0012】
一方、熱風乾燥機による塗布膜の乾燥速度は一般に、塗布膜面に当たる乾燥風の風速(風量)の影響と、熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差(ΔT)の影響とを大きく受け、乾燥風の風速が一定の場合にはΔTが大きいほど乾燥速度は速くなる。従って、連続塗布時に目標の含水率の塗布膜を得るように熱風乾燥機内の乾燥温度を設定したのでは、塗布開始時のΔTが連続塗布時のΔTよりも大きくなる。この結果、塗布開示時の乾燥速度が速くなり過ぎるので、塗布開始時に乾燥された塗布膜の含水率が目標の含水率よりも少なくなり、製品ロスの要因になる。特にインクジェット記録用シートの製造においては製品ロスばかりでなくひび割れして剥離した塗布膜片が工程汚染の原因にもなる。
【0013】
そこで、本発明によれば、熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差(ΔT)を一定に維持するように熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御するようにしたので、塗布開示時から連続塗布時の乾燥速度を一定にすることができる。これにより、塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度を常に一定に保ち、一定の含水率の塗布膜を得ることができる。尚、連続塗布時以後については乾燥速度は安定し、塗布開始時から連続塗布時までのような乾燥温度の特別な制御は必要ないので説明は省略するが、本発明の熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差を一定に維持することは、連続塗布時以後も同様である。
【0014】
本発明の請求項2は請求項1において、塗布開始時と連続塗布時のそれぞれについて前記塗布膜を目標の含水率に乾燥するための前記乾燥温度及び前記塗布開始時から乾燥速度が変化し始めるまでの所要時間を予め求め、前記求めた結果から前記塗布開始時から前記連続塗布時までの乾燥温度の温度制御パターンを作成し、前記作成した温度制御パターンに基づいて、前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項2は、塗布開始時から連続塗布時までの塗布速度の安定しない期間における熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差(ΔT)を一定に維持するための好ましい態様の一例であり、塗布開始時と連続塗布時のそれぞれについて塗布膜を目標の含水率に乾燥するための乾燥温度及び塗布開始時から乾燥速度が変化し始めるまでの所要時間、即ち乾燥温度を上昇させ始めるまでの温度上昇待ち時間を予め求めておく。求めた結果から塗布開始時から連続塗布時までの乾燥温度の温度制御パターンを作成する。そして、作成した温度制御パターンに基づいて熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御する。
【0016】
このように、塗布開始時と連続塗布時の乾燥速度の違いに応じた乾燥温度の温度制御パターンを作っておいて、その温度制御パターンになるように乾燥風の温度を変えれば、塗布開示時から連続塗布時までの塗布速度の変化に応じたリアルタイムな制御を行うことができる。従って、熱風乾燥機から出た塗布膜の水分量を測ってバックフィードする従来の乾燥方法のように、製品ロスや工程汚染を生じることがない。また、温度制御パターンの乾燥温度を上昇させるタイミングはタイマーのような簡単なもので制御することができる。
【0017】
本発明の請求項3は請求項2において、前記乾燥温度の温度制御パターンは、前記塗布開始時には前記連続塗布時の乾燥温度よりも低く、前記所要時間後に連続塗布時の乾燥温度まで徐々に上げていく乾燥温度曲線であることを特徴とする。これは温度制御パターンの乾燥温度曲線の一例を具体的に示したものである。
【0018】
本発明の請求項4は請求項1〜3の何れか1において、前記乾燥風として取り込む新鮮エアを調湿することを特徴とする。これにより、塗布開始時や連続塗布時の乾燥環境が外気の温湿度によって変動することがなく、常に同じ温度制御パターンを使用することができる。
【0019】
本発明の請求項5は請求項1〜3の何れか1において、熱風乾燥機から排気される排気エアの一部を前記乾燥風として循環使用することを特徴とする。請求項5の場合にも、排気エア中には塗布膜から蒸発した水分が含有されるので、請求項4と同様の作用効果を得ることができる。この場合にも温度制御パターンは排気エアの循環を含めた条件で作成することが必要である。
【0020】
本発明の請求項6は請求項1において、前記熱風乾燥機から排気される排気エアの露点温度を前記塗布開始時から前記連続塗布時まで測定し、該測定した露点温度の変化に応じて前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項6は、塗布開始時から連続塗布時までの塗布速度の安定しない期間における熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差(ΔT)を一定に維持するための好ましい態様の別の一例であり、乾燥速度の違いが熱風乾燥風内雰囲気の露点に大きく影響され、露点が変化すると膜面温度が変化することを利用して乾燥風の温度制御を行うようにしたものである。即ち、塗布開始時から連続塗布時まで、熱風乾燥機から排気される排気エアの露点の変化量と膜面温度の変化量との関係を予め把握しておけば、露点を測定することで、ΔTが一定になるように乾燥風の温度を制御することができる。この露点を測定する方法は、従来の熱風乾燥機を出た水分量を測定してフィードバックする場合に比べてタイムラグを短くすることができるので、製品ロスを減少することができると共に、塗布膜片の剥離による工程汚染を抑制することができる。
【0022】
本発明の請求項7は請求項1において、前記塗布膜の膜面温度を測定し、測定結果に基づいて前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項7は、塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度の安定しない期間における熱風乾燥機内の乾燥温度と塗布膜の膜面温度との差(ΔT)を一定に維持するための好ましい態様の他の一例であり、膜面温度の変化を無接触型温度計で直接測定して、膜面温度の変化に応じて乾燥温度を変化させるようにしたものである。これにより、塗布開始時から連続塗布時のΔTが一定になるように乾燥風の温度を制御することができる。この膜面温度測定方式も、従来の熱風乾燥機を出た水分量を測定してフィードバックする場合に比べてタイムラグを短くすることができるので、製品ロスを減少することができると共に、塗布膜片の剥離による工程汚染を抑制することができる。
【0024】
本発明の請求項8は前記目的を達成するために、連続走行するウエブに、無機微粒子及び水溶性樹脂を含有するインク吸収層塗布液を塗布した後にインク吸収層を乾燥し、該インク吸収層の含水率が1000〜250重量%のところで該インク吸収層の上に媒染剤を含む塗布液を塗布するインクジェット記録用シートの製造方法において、前記インク吸収層の乾燥に、請求項1〜6の何れか1の塗布膜の乾燥方法を使用することを特徴とする。本発明の塗布膜の乾燥方法は、媒染剤塗布液を塗布する前のインク吸収層の含水率が重要なインクジェット記録用シートの製造において特に有効である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る塗布膜の乾燥方法及びインクジェット記録用シートの製造方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0026】
図1は、本発明のインクジェット記録用シートの製造方法を実施する製造装置10の構成例であり、本発明の塗布膜の乾燥方法をインクジェット記録用シートの製造に適用した例で以下に説明する。
【0027】
図1に示すように、送り出し装置12から送り出されて連続走行するウエブ14には、第1の塗布コータ16により無機微粒子と水溶性樹脂を少なくとも含むインク吸収層塗布液が塗布された後、第1の熱風乾燥機18によってインク吸収層が生乾き状態に乾燥される。ここでインク吸収層の好適な生乾き状態は、含水率が1000〜250重量%(水分/固形分)の範囲である。次に、生乾き状態のインク吸収層の上には、第2の塗布コータ20により媒染剤を含む塗布液がウエットオンウエットで塗布された後、第2の熱風乾燥機22で乾燥される。これにより、インクジェット記録用シートが製造され、製造されたインクジェット記録用シートは巻取り装置24に巻き取られる。
【0028】
第1及び第2の塗布コータ16、20は、特に限定されるものではなく、スライドビードコータ、エクストルージョンコータ、ロールコータ、ブレードコータ、エアナイフコータ等の様々な塗布コータを使用できる。
【0029】
第1及び第2の熱風乾燥機18、22は、特に限定するものではないが、インク吸収層を乾燥する第1の熱風乾燥機18は複数の乾燥ゾーンに分割されて各乾燥ゾーンごとに異なる乾燥条件に設定できる構造のものを好適に使用することができる。ここでは、第1の熱風乾燥機18を5つの乾燥ゾーンに分割するものとし、各乾燥ゾーンを、ウエブ走行方向の上流側から第1ゾーン18A、第2ゾーン18B、第3ゾーン18C、第4ゾーン18D、第5ゾーン18Eとする。
【0030】
図2は、第1の熱風乾燥機18の乾燥ゾーンの1つを説明する図であり、第1ゾーン18Aの例で説明する。図2に示すように、第1ゾーン18Aの入口から出口にかけてウエブ14の走行を支持する複数のパスローラ26、26…が配設される。パスローラ26を境に第1ゾーン18Aの上部には、第1ゾーン18Aに給気される乾燥風の吹き出し圧力を均等にする圧力室28が形成され、この圧力室28に多数の吹出ノズル30,30…がパスローラ26側を向いて設けられる。また、第1ゾーン18Aの下部には、第1ゾーン18A内のエアを排気する排気口32が形成される。圧力室28には大気に通じる給気ダクト34が接続されると共に、給気ダクト34には給気ファン36、ヒータ38、及びフィルタ40が設置される。一方、排気口32には排気ダクト42が接続されると共に、排気ダクト42には排気ファン44が設置される。排気ダクト42の排気口32と排気ファン44との間から循環ダクト47が分岐され、給気ダクト34の給気ファン吸引側に接続される。これにより、給気ダクト34に取り込まれた新鮮エアは、ヒータ38で所定温度の乾燥風に加熱されると共にフィルタ40で濾過されて圧力室28に給気され、吹出ノズル30から第1ゾーン18A内に吹き出される。吹き出された乾燥風はウエブ14に塗布されたインク吸収層から蒸発する水分を伴って排気口32から排気ダクト42に排気される。排気された排気エアの一部が循環ダクト47を介して給気ダクト34に合流し、新鮮エアと混合されて再び第1ゾーン18Aに給気される。この場合、新鮮エアと排気エアの混合比は給気ファン36の給気風量と排気ファン44の排気風量を調整することによって設定する。
【0031】
そして、上記の如く構成された第1の熱風乾燥機18でインク吸収層を以下のように乾燥する。即ち、第1の塗布コータ16での塗布開始時から連続塗布時において、インク吸収層の含水率を上記した1000〜250重量%の範囲内で目標の含水率にするために、第1の熱風乾燥機18内の乾燥温度とインク吸収層の膜面温度との差(ΔT)を一定に維持するように第1の熱風乾燥機18に給気する乾燥風の温度を制御する。ここでは、連続塗布時以後の乾燥速度は安定している時にΔTを一定するための特別な方法は必要ないので、塗布速度の安定しない塗布開始時から連続塗布時までにΔTを一定にする方法を説明する。
【0032】
塗布開始時から連続塗布時までのΔTを一定にするための方法としては、温度制御パターン方式を採用することができる。この方式は、塗布開始時と連続塗布時のそれぞれについてインク吸収層を目標の含水率に乾燥するための乾燥温度、及び塗布を開始してから乾燥速度が変化し始めるまでの所要時間、即ち乾燥温度を上昇させ始めるまでの温度上昇待ち時間を事前のテスト等によって予め求める。そして、求めた結果から塗布開始時から連続塗布時までの乾燥温度の温度制御パターンを図3のように作成し、作成した温度制御パターンに基づいて第1の熱風乾燥機18内に給気する乾燥風の温度制御を行う方法である。
【0033】
図3は温度制御パターンの一例で第1ゾーン18Aを制御するための温度制御パターンである。図3から分かるように、温度制御パターンは、第1の塗布コータ16での塗布開始時には第1ゾーン18A内は乾燥して乾燥速度が速い雰囲気にあるので連続塗布時の乾燥温度よりも低く設定され、インク吸収層からの水分が蒸発して第1ゾーン18A内の乾燥速度が低下し始める時、即ち塗布開始から所要時間後に徐々に連続塗布時の乾燥温度まで上げていく乾燥温度曲線となる。この場合、図2のように、第1ゾーン18Aから排気される排気エアの一部を乾燥風として循環使用することにより、排気エア中にはインク吸収層から蒸発した水分が含有され、塗布開始時の第1ゾーン18Aでの乾燥環境を連続塗布時の乾燥環境に近づけることができるので、塗布開始時と連続塗布時での乾燥速度差を小さくすることができる。従って、温度制御パターンにおいて塗布開始時の乾燥温度から連続塗布時の乾燥温度までの上昇幅が小さくてすむので、それだけ乾燥風の温度制御をし易くなる。この場合、温度制御パターンを作成する事前テストでも排気エアの一部を乾燥風として使用する条件の下で行うことが必要である。また、排気エアの一部を乾燥風として使用しなくても、給気ダクト34に取り込む新鮮エアを調湿するようにしても同じ効果を得ることができる。
【0034】
また、第1ゾーン18A〜第5ゾーン18Eにおける温度制御パターンを見た場合、乾燥ゾーンがウエブ走行方向から見て下流側の乾燥ゾーンに行くに従って塗布開始時から乾燥速度が変わり始めるタイミング、即ち塗布開始からの所要時間は長くなるので、それに見合った温度制御パターンを作成する。例えば、第1ゾーン18Aでの所要時間を60秒とすると共に1つの乾燥ゾーンのウエブ通過時間を30秒とした場合、第2ゾーン18Bの所要時間は60秒に30秒を合計した90秒となり、第3ゾーン18Cでは120秒、第4ゾーン18Dでは150秒、第5ゾーン18Eでは180秒になる。
【0035】
そして、第1ゾーン18Aから第5ゾーン18Eの各乾燥ゾーンでは、作成した温度制御パターンに基づいて、乾燥風を温度制御する。即ち、各乾燥ゾーン18A〜18Eの各給気ダクト34に設けられた各ヒータ38には温度制御パターンを達成するための加熱プログラムとタイマー機構とが組み込まれており、塗布を開始してから乾燥速度が変化し始めるタイミングはタイマー機構によって設定される。
【0036】
このように、塗布開示時と連続塗布時の乾燥速度の違いに応じた乾燥温度の温度制御パターンを作っておいて、その温度制御パターンになるように乾燥風の温度を変えれば、リアルタイムな制御を行うことができる。これにより、塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度を常に一定に保つことができるので、目標の含水率に一定に維持することができる。従って、製品ロスや工程汚染が発生することを未然に防止することができる。
【0037】
塗布開始時から連続塗布時までのΔTを一定にするための別の方法としては、第1の塗布コータ16での塗布開始時から第1の熱風乾燥機18から排気される排気エアの露点温度を測定し、該測定した露点温度の変化に応じて乾燥風の温度を制御する露点測定方式を採用することができる。
【0038】
この露点測定方式は、第1の熱風乾燥機18内雰囲気の露点の変化に応じて膜面温度が変化することを利用したもので、図4の第1ゾーン18Aの例で示すように、排気ダクト42の途中に排気エアの露点を逐次検出する露点検出計46を設ける。露点検出計46で検出された検出データはコントローラ48に逐次送られる。コントローラ48には、露点の変化量と膜面温度の変化量との関係が予め入力されており、露点の変化量から求めた膜面温度の変化量に応じてΔTが一定に維持されるようにヒータ38による乾燥風の加熱温度を制御する。
【0039】
また、塗布開始時から連続塗布時までのΔTを一定にするための他の方法としては、インク吸収層の膜面温度を測定し、測定結果に基づいて乾燥風の温度を制御する膜面温度測定方式を採用することができる。この膜面温度測定方式は、無接触型温度計50でインク吸収層の膜面温度を直接測定するもので、図5の第1ゾーン18Aの例で示すように、インク吸収層の近傍でウエブ14の走行方向に沿って配設される。
【0040】
無接触型温度計50によって測定された膜面温度はコントローラ48に逐次入力される。コントローラ48は、膜面温度の変化量に応じてΔTが一定に維持されるようにヒータ38による乾燥風の加熱温度を制御する。
【0041】
露点測定方式及び膜面温度測定方式は、温度制御パターン方式に比べて、リアルタイム性では多少劣るが、従来の熱風乾燥機を出た水分量を測定してフィードバックする場合に比べてタイムラグを顕著に短くすることができるので、製品ロスを減少することができると共に、塗布膜片の剥離による工程汚染を抑制することができる。
【0042】
尚、本実施の形態では、インクジェット記録用シートの製造に本発明の塗布膜の乾燥方法を適用して例で説明したが、インクジェット記録用シートの製造に限定されるものではない。
【0043】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0044】
連続走行するウエブ14に第1の塗布コータ16であるスライドビードコータで、固形分濃度が10重量%のインク吸収層塗布液20g/mを塗布した後、第1の熱風乾燥機18によりインク吸収層を生乾き状態に乾燥した。次に、第1の熱風乾燥機18で乾燥されたインク吸収層の上に、第2の塗布コータ20であるエアナイフコータで媒染剤塗布液を塗布した後、第2の熱風乾燥機22で乾燥し、インクジェット記録用シートを作成した。
【0045】
ウエブ14の走行速度である塗布速度、第1及び第2の熱風乾燥機18、22での乾燥条件は以下の通りである。
【0046】
・塗布速度…10m/分
・第1の熱風乾燥機…全長20mの乾燥路を5つの乾燥ゾーンに分割し、各乾燥ゾーンを温度制御パターン方式で制御
・インク吸収層塗布液の固形分濃度…10重量%
・インク吸収層塗布液の含水率…900重量%(水分量/固形分量)
・媒染剤塗布液の固形分濃度…3重量%
・媒染剤塗布液の塗布する前のインク吸収層の目標含水率…380重量%(水分量/固形分量)
・第2の熱風乾燥機…全長20mの熱風乾燥機で乾燥温度80°C
表1は、第1の熱風乾燥機18での温度制御パターン方式を作成するためのデータであり事前のテストで求めた。即ち、連続塗布時の乾燥速度55°Cは連続塗布時にインク吸収層の含水率が380重量%になるための乾燥温度である。また、塗布開始時の乾燥温度45°Cは塗布開始時にインク吸収層の含水率が380重量%になるための乾燥温度である。表1の温度上昇待ち時間とは、塗布開始時から塗布速度が変わり始めるまでの所要時間、即ち塗布開始時から乾燥温度上昇開始までの温度上昇待ち時間である。表1の温度上昇時間とは、温度上昇開始から連続塗布時の乾燥温度が一定状態になるまでの時間である。
【0047】
図6は、温度制御パターンの一例として、表1の第1ゾーンの数値から第1ゾーンの温度制御パターンを作成したものである。
【0048】
【表1】
Figure 2004275998
比較例としては、連続塗布時に含水率380重量%になるように第1の熱風乾燥機の各乾燥ゾーンの乾燥温度を、連続塗布時の乾燥温度である55°Cに一定とした。
【0049】
その結果を図7に示す。図7において実線は本発明の実施例であり、破線は比較例である。図7の結果から分かるように、実施例では、塗布開始時から連続塗布時において、媒染剤塗布液を塗布する前のインク吸収層の含水率を380重量%±15重量%の範囲に制御することができた。これにより、製品ロスが発生しなかったと共に、インク吸収層のひび割れも発生しないので工程を汚染することもなかった。
【0050】
一方、比較例は、塗布開始時から経過初期において、インク吸収層の含水率が230重量%になり、インク吸収層のひび割れが発生し、工程を汚染した。また、インク吸収層の含水率が目標の380重量%に安定するまで約10分かかり、その間に製造されたインクジェット記録用シートの大部分が製品ロスとなった。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の塗布膜の乾燥方法によれば、塗布開始時から連続塗布時までの乾燥速度を常に一定に保ち、一定の含水率の塗布膜を得ることができる。従って、本発明をインクジェット記録用シートの製造に適用すれば、媒染剤塗布液を塗布する前のインク吸収層の含水率を、乾燥速度が不安定な塗布開示時から連続塗布時であっても目標の含水率にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録用シートの製造方法を実施する製造装置の概略構成図
【図2】第1の熱風乾燥機の第1ゾーンの構成であり温度制御パターン方式を説明する説明図
【図3】温度制御パターンの一例を示すグラフ
【図4】第1の熱風乾燥機の第1ゾーンの構成であり露点測定方式を説明する説明図
【図5】第1の熱風乾燥機の第1ゾーンの構成であり膜面温度測定方式を説明する説明図
【図6】本発明の実施例における温度制御パターンの説明図
【図7】本発明の実施例と比較例によるインク吸収層の含水率を示したグラフ
【符号の説明】
10…インクジェット記録用シートの製造装置、12…送り出し装置、14…ウエブ、16…第1の塗布コータ、18…第1の熱風乾燥機、18A〜18E…乾燥ゾーン、20…第2の塗布コータ、22…第2の熱風乾燥機、24…巻取り装置、26…パスローラ、28…圧力室、30…吹出ノズル、32…排気口、34…給気ダクト、36…給気ファン、38…ヒータ、40…フィルタ、42…排気ダクト、44…排気ファン、46…露点検出計、47…循環ダクト、48…コントローラ、50…無接触型温度計

Claims (8)

  1. 連続走行するウエブに、塗布コータで塗布液を塗布して塗布膜を形成した後で該塗布膜を熱風乾燥機で乾燥する塗布膜の乾燥方法において、
    前記熱風乾燥機内の乾燥温度と前記塗布膜の膜面温度との差を一定に維持するように前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする塗布膜の乾燥方法。
  2. 塗布開始時と連続塗布時のそれぞれについて前記塗布膜を目標の含水率に乾燥するための前記乾燥温度及び前記塗布開始時から乾燥速度が変化し始めるまでの所要時間を予め求め、
    前記求めた結果から前記塗布開始時から前記連続塗布時までの乾燥温度の温度制御パターンを作成し、
    前記作成した温度制御パターンに基づいて前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする請求項1の塗布膜の乾燥方法。
  3. 前記乾燥温度の温度制御パターンは、前記塗布開始時には前記連続塗布時の乾燥温度よりも低く、前記所要時間後に連続塗布時の乾燥温度まで徐々に上げていく乾燥温度曲線であることを特徴とする請求項2の塗布膜の乾燥方法。
  4. 前記乾燥風として取り込む新鮮エアを調湿することを特徴とする請求項1〜3の何れか1の塗布膜の乾燥方法。
  5. 前記熱風乾燥機から排気される排気エアの一部を前記乾燥風として循環使用することを特徴とする請求項1〜3の何れか1の塗布膜の乾燥方法。
  6. 前記熱風乾燥機から排気される排気エアの露点温度を前記塗布開始時から前記連続塗布時まで測定し、該測定した露点温度の変化に基づいて前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする請求項1の塗布膜の乾燥方法。
  7. 前記塗布膜の膜面温度を測定し、測定結果に基づいて前記熱風乾燥機に給気する乾燥風の温度を制御することを特徴とする請求項1の塗布膜の乾燥方法。
  8. 連続走行するウエブに、無機微粒子及び水溶性樹脂を含有するインク吸収層塗布液を塗布した後にインク吸収層を乾燥し、該インク吸収層の含水率が1000〜250重量%のところで該インク吸収層の上に媒染剤を含む塗布液を塗布するインクジェット記録用シートの製造方法において、
    前記インク吸収層の乾燥に、請求項1〜7の何れか1の塗布膜の乾燥方法を使用することを特徴とするインクジェット記録用シートの製造方法。
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