JP2004275003A - 緑化ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート打設面等の緑化レイアウトの自由度を向上させ、また、簡単に緑化することができ、さらに、割安なコストで施工することができ、さらにまた、給水を容易に行うことができる緑化ボックスを提供することを目的する。
【解決手段】上方が開口した容器状の緑化ボックス1において、脚部2及び排水口4を少なくともそれぞれ1以上設けて構成した。
【選択図】図1
【解決手段】上方が開口した容器状の緑化ボックス1において、脚部2及び排水口4を少なくともそれぞれ1以上設けて構成した。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋上、ベランダ等のコンクリート打設面又は住宅地、道路等の緑化が必要な場所(雑草の育成を防止したい場所を含む。)を植裁するために用いる緑化ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷暖房などの人工熱の放出、ビルや舗装道路による太陽熱の蓄積、樹木不足のため水分蒸発による気温低下がないこと、ビルの乱立による換気不足等による都市部のヒートアイランド現象、ひいては、地球温暖化が問題となっている。しかし、都市部においては、緑化する遊休地が不足しているため、ビル、マンション等の屋上、ベランダ等が緑地化するためのスペースとして注目されている。
【0003】
従来のビルの屋上を緑地化する手段として、まず、屋上のコンクリートに根茎の侵入を防ぐための補強を施し、次に、客土を行った後に、植物を栽培していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−345329号公報(第2頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の手段では、一旦植裁してしまうと、必要に応じて後から植物のレイアウトを自由に変更することは困難である。また、上述した手順により施工するため、工事が複雑なものとなる。さらに、ビルの屋上の荷重制限もあって、客土に軽量土を使うことが多く、コストが割高なのが難点である。さらにまた、植物への定期的な給水に手間がかかるものである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために発明され、コンクリート打設面等の緑化レイアウトの自由度を向上させたものであり、また、簡単に緑化することができ、さらに、割安なコストで施工することができ、さらにまた、給水を容易に行うことができる緑化ボックスを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有することを特徴とする緑化ボックス、(2)上方に開口した周縁部より下方に、少なくとも1以上の給水口を有することを特徴とする上記(1)に記載の緑化ボックス、(3)緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部を有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の緑化ボックス、(4)一の緑化ボックスにおける脚部と底面との段差又は脚部に設けられた段差と、他の一の緑化ボックスにおける上方に開口した周縁部が嵌合することにより複数の緑化ボックスを積層可能に構成されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の緑化ボックスである。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず、本発明緑化ボックスの基本的態様について説明する。本発明緑化ボックスは、上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有するように構成されている。以下、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明緑化ボックスの一実施例をあらわし、(a)は、斜め上方からみた斜視図、(b)は、(a)のA−A断面図である。
【0009】
本実施例の緑化ボックス1は、図1に示すように、底面3が四角形で、上方が開口した箱型に形成されている。緑化ボックスの大きさは、縦横10〜100cm、高さが1〜40cmであり、施工又は運搬上の便宜等を考慮すると、縦横50cm、高さ5〜20cmが好ましい。また、本実施例では、底面3が四角形であるが、必要に応じて三角形、六角形、円形等に底面の形状を変更したものを用いることができる。
【0010】
四角形の底面3には、下方に突出するように脚部2が所定の複数箇所に設けられている。該脚部2は、底面3に2本平行した切り込みを入れ、下方へ押し出し成型して得られる。本実施例は、脚部2断面形状がV字状であるが、押し出す形状を変更して、U字、半円、凹状の脚部を成型することもできる。また、底面の切り込みをH形にして、下方へ折曲し、逆ハの字、ハの字、I字状の脚部を、あるいは、底面の切り込みをコ字形にして、下方へ折曲し、I字、L字状の脚部を成型することもできる。さらに、独立した脚部を緑化ボックス1の一部に取り付けることにより、緑化ボックス1に脚部を形成することも可能である。
【0011】
底面3には、所定の複数箇所に、排水口4が設けられている。上述の通り、底面3に切り込みを入れて、下方に押し出して脚部2を成型すると、同時に該切り込みが拡がることにより、排水口4が成型される。底面3の切り込みがH形、コ字形の場合も同様に脚部の成型と同時に排水口4が成型される。また、別個独立した連結孔等を穿設することにより、緑化ボックス1に排水口4を形成することもできる。
【0012】
緑化ボックス1に脚部2を設けることにより、緑化ボックス1の底面3と設置面との間に空気層が生まれ、該底面3が直に設置面に接するのを防ぐことができ、高温化した設置面の熱が緑化ボックスに伝わるのを遮断し、栽培した植物を熱から保護する役割を果たす。また、緑化ボックス1に脚部2と水抜け穴4を設けると、緑化ボックス1中の過剰な水が水抜け穴4を通して排水されて、脚部2により形成される緑化ボックス1と、その設置面の隙間で水はけを良くし、植物の根腐れを防止することができる。
【0013】
緑化ボックス1の材質は、鋼、合成樹脂、木材、硬質紙等が挙げられる。鋼は、丈夫であるため、他の材質に比べて肉厚を薄くでき、緑化ボックス1全体として軽量のものに成型できるため好ましい。また、メッキ中に、亜鉛、マグネシウム等を添加し、さらにメッキの付着量を厚くすることで、後メッキタイプよりも三倍の耐食性を有し、また、曲げ加工性、溶接性に優れる鋼板であるダイマジンク(新日本製鐵株式会社製)を用いると、腐食環境の厳しい所でも使用が可能となり、さらに好ましい。
【0014】
本発明緑化ボックスは、上方に開口した周縁部21より下方に少なくとも1以上の給水口20を有している。本実施例においては、緑化ボックス1の側面部に給水口20が設けられている。緑化ボックス内には、通常周縁部21付近まで土が埋められるため、給水口20から給水される水は、直接土中に冠水される(以下、底面冠水という。)。夏の暑い日等は、従来のように土の上から散水すると、日があたり地表面の熱くなった土により水が湯だってしまい、それにより植物の根が傷み、根腐れしてしまうおそれがあるが、本発明緑化ボックスのように、給水される水が熱くなった土に触れることなく、底面冠水することができ、植物の根の保護に有効である。
【0015】
本発明緑化ボックスは、緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部22を有している。本実施例においては、底面の内側に、底の浅い溝が所定箇所に設けられている。貯水部22は、給水口20からの給水を常時行わない場合、給水の合間における土中の保水を図るために設けられるものである。したがって、根が水浸しにならない程度の大きさの貯水部22が好ましい。このように、本実施例の構成によれば、一体成型が可能であり、低コストで、簡素な緑化ボックスをすることができる。
【0016】
図2(a)は、本発明緑化ボックス1を一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図である。同図(b)は、B−B概略端面図である。緑化ボックス1は、施工する場所の広さ、形状により適当に組み合わせることができる。本実施例の緑化ボックス1は、側面の所定箇所に連結孔8が穿設されており、複数の緑化ボックス1を並べて設置した場合、隣接する側面の連結孔8同士が連通するように構成されている。連通した連結孔8を連結具9で連結することにより、緑化ボックス1が一体化し、全体として大きな緑化ボックスが形成される。緑化ボックス1が連結し一体化した場合、全体の自重が大きいものとなるため、強風により、個々の緑化ボックス1が吹き飛ばされたり、設置位置がずれたりするおそれがなくなる。連結具9としては、ボルトとナット等が挙げられる。また、連通した連結孔8を連結具9で連結しない場合は、緑化ボックスに栽培した植物の根が連通した連結孔8を通して水平方向に伸張して、隣接する緑化ボックス1同士を一体化することも可能である。さらに、連通した連結孔8の一部に連結具9を用い、他の連結孔8は根茎の伸張により、緑化ボックス1同士を一体化することも可能である。また、緑化ボックス1における隣接する側面の給水口20が対向するように緑化ボックス1が並設されている。それにより、通水管支持部25と緑化ボックス1の外側側面により囲まれた空間に通水管23が支持される。また、通水管23に穿設された給水穴24は、給水口20に合致するように位置している。
【0017】
緑化ボックス1に水を供給するには、通水管23に水を通すことにより、給水穴24から給水口20を通して水が流れることにより行われる(例えば、タイマーセットにより、定期的に給水を行う。)。給水口20は、緑化ボックス1の上方に開口した周縁部21よりも下方に位置するため、給水は直接土中へ行われる。また、底面3に設けられた排水口4を通して、余剰水が排水され、必要量は貯水部22に貯えられるので、根腐れのおそれがない。このように、土中の保水が確保されるので、緑化ボックス1の客土量を少なくすることができ、緑化ボックスの軽量化が可能となり、用途の幅が広がる。
【0018】
本実施例によれば、通水管23は、緑化ボックス1の上方から見た場合、完全に隠れており、施工場所を全て植物等の緑で覆うことが可能(緑化率100%)となり、緑地化による効果が向上し、外観上も美しいものとなる。
【0019】
緑化ボックス1を設置した場所は、雑草の生育を防ぐことが可能である。また、雑草が生えた緑化ボックス1は、一単位ごとに交換することができ、経済的である。本発明緑化ボックス1の設置場所は、ビルの屋上、ベランダの他、雑草の発生を防ぎたい場所、例えば、道路の中央分離帯、飛行場の滑走路脇の土壌部分等が挙げられる。
【0020】
緑化ボックス1に植物を栽培するには、図3に示すように、まず、シート5を底面3内側に敷き詰める。次に、土6を埋めた後植裁する。シート5は、透水性を有し、かつ、植物7の根が排水口4を通して外部に伸張するのを防止するためのものであり、例えば樹脂シート等が用いられる。また、土6の代替として又は土6と混合するものとして、おが屑、間伐材を輪切りにした木かぶ等が挙げられる。おが屑や木かぶ等は、土6よりも保水性が高いため、植物に散水する回数が土6のみの場合よりも少なくて済むため、維持管理(メンテナンス)が容易となる。
【0021】
植物7としては、通常用いられる草花の他に、苺、薩摩芋等の苗が挙げられる。あらかじめ、緑化ボックスに苺、薩摩芋等を育成しておけば、デパートやイベント会場に配置するだけで、即席の苺狩り、芋掘り等ができる。また、養護施設等に配置すれば、身体障害者、老人等の体の不自由な人に苺狩り、芋掘り等を体験させることができる。このように、あらかじめ、植裁した緑化ボックス1を目的の場所に配置するだけで緑化ができる。
【0022】
さらに、緑化ボックス1をビルの屋上等に用いた場合、強風、昼夜気温変動大、乾燥、日陰、コンクリート照り返しによる高光強度等様々な悪環境条件が考えられる。従って、屋上緑化には、これらの悪環境の悪条件に耐え得る植物を選ぶ必要がある。例えば、矮性笹が挙げられる。矮性笹は、丈が短く約5〜30cm程度であり、以下の特性を有する。
(1) 土壌緊縛力(土をつかむ力)が強く、土壌浸食(土壌飛散)を防ぐ。
(2) 下部(地下茎及び根)は水平方向に拡がり、必要な土壌基盤厚が小さい。
(3) 雑草が侵入しにくい。
(4) 維持管理(刈り取り、かん水、追肥、植え替え)が不要。
(5) 常緑である。
(6) 高耐環境性(耐暑、耐寒、耐乾、耐潮、耐風、耐陰、耐雪性等)である。
(7) 高耐病性(病原菌糸侵入防止効果を持つ珪酸含有量が多い)である。
(8) 環境適用範囲が広い(日本全国で生育可能)。
【0023】
図4は、本発明緑化ボックス1を複数段積層した状態を示す概略縦断面図である。緑化ボックス1の底面3には、脚部2が設けられており、該脚部2には段差が形成されている。また、緑化ボックス1は、上方に開口しており、開口した周縁部21と、該段差が嵌合することにより、上下二段に積層することができる。緑化ボックス1を複数段積層しても、該嵌合により、運搬時等の振動により、緑化ボックス1同士が崩れたり、ずれたりするおそれがない。図示しないが、丈の低い植物を用いれば、あらかじめ植裁した緑化ボックス1を段積みすることが可能である。なお、脚部2については、図1の実施例で挙げた他、様々な形態のものを適用することが可能である。
【0024】
図5は、本発明緑化ボックスの別の実施例を示すものであり、同図(a)は斜視図、同図(b)は(a)のE−E断面図、図6は、緑化ボックスを連結した斜視図である。脚部2、排水口4及び貯水部22については、上記実施例と同様である。本実施例の緑化ボックス1における通水管支持部25は、断面がC字形の筒状体であり、該C字の開いた部分が給水口20を形成しており、通水管23の給水穴24から緑化ボックス1へ底面冠水される。また、図6のように緑化ボックス1を隣接した場合、通水管支持部25の筒状体が一本の筒を形成し、その中に通水管23を通して、接合一体化される。
【0025】
図7、図8は、本発明緑化ボックスの他の実施例を示すものであり、図7(a)は斜視図、同図(b)はC−C断面図である。また、図8(a)は斜視図、同図(b)はD−D断面図である。脚部2、排水口4及び貯水部22については、上記実施例と同様である。本実施例の緑化ボックス1を連結し敷き詰めて、通水孔27から水を通した場合、貯水槽28が満水になると、隣接する緑化ボックス1に通水孔27を通して、順次水が供給されていく。本実施例によれば、通水管23を配する手間を省くことができる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有する構成である。排水口から、緑化ボックス内の水分を効率的に排水し、根腐れ防止に効果的である。また、脚部により、底面と設置面の間に、空気層(空間)が形成されるため、設置面の熱を緑化ボックスに直に伝えない断熱効果を有し、緑化ボックス中の植物を保護することとなる。さらに、排水口から排水された水が、空気層(空間)を通して効率よく水はけされ、維持管理(メンテナンス)が容易になる利点もある。本発明は、構成が簡単であるため、軽量化することができ、設置面への荷重負担が小さく、施工する工期の短縮が可能となる。さらにまた、設置面の雑草の育成防止にも効果的である。緑化ボックスに雑草が生えた場合は、一単位ごとに緑化ボックスを交換することができ、経済的である。
【0027】
請求項2に係る発明は、上方に開口した周縁部より下方に、少なくとも1以上の給水口を有する構成となる。夏の暑い日等は、従来のように土の上から散水すると、日があたり地表面の熱くなった土により水が湯だってしまい、それにより植物の根が傷み、根腐れしてしまうおそれがあるが、本発明緑化ボックスのように、給水される水が熱くなった土に触れることなく、底面冠水することができ、植物の根の保護に有効である。そして、通水管は、緑化ボックスの上方から見た場合、完全に隠れており、施工場所を全て植物等の緑で覆うことが可能(緑化率100%)とななり、緑地化による効果が向上し、外観上も美しいものとなる。
【0028】
請求項3に係る発明は、緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部を有する構成である。貯水部は、給水口からの給水を常時行わない場合、給水の合間における土中の保水を保つことが出来る。そして、土中の保水が確保されるので、緑化ボックスの客土量を少なくすることができ、緑化ボックスの軽量化が可能となり、用途の幅が広がる。
【0029】
請求項4係る発明は、一の緑化ボックスの脚部と底面との段差又は脚部に設けられた段差と、他の一の緑化ボックスの上方に開口した周縁部が嵌合することにより複数の緑化ボックスを積層可能に構成している。段差と周縁部の嵌合により、運搬時に緑化ボックスを積み重ねても、崩れたり、ずれたりせず、安全且つ効率的に運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明緑化ボックスの一実施例の斜視図、(b)は(a)のA−A断面図
【図2】(a)は本発明緑化ボックスを一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図、(b)はB−B概略端面図
【図3】本発明緑化ボックスに植裁を施した際の概略断面図
【図4】本発明緑化ボックスを複数段積層した状態を示す概略縦断面図
【図5】(a)は本発明緑化ボックスの別の実施例の斜視図、(b)は(a)のE−E断面図
【図6】図6の本発明緑化ボックスを一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図
【図7】(a)は本発明緑化ボックスの他の実施例の斜視図、(b)は(a)のC―C断面図
【図8】(a)は本発明緑化ボックスの他の実施例の斜視図、(b)は(a)のD―D断面図
【符号の説明】
1 緑化ボックス
2 脚部
3 底面
4 排水口
20 給水口
21 周縁部
22 貯水部
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋上、ベランダ等のコンクリート打設面又は住宅地、道路等の緑化が必要な場所(雑草の育成を防止したい場所を含む。)を植裁するために用いる緑化ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷暖房などの人工熱の放出、ビルや舗装道路による太陽熱の蓄積、樹木不足のため水分蒸発による気温低下がないこと、ビルの乱立による換気不足等による都市部のヒートアイランド現象、ひいては、地球温暖化が問題となっている。しかし、都市部においては、緑化する遊休地が不足しているため、ビル、マンション等の屋上、ベランダ等が緑地化するためのスペースとして注目されている。
【0003】
従来のビルの屋上を緑地化する手段として、まず、屋上のコンクリートに根茎の侵入を防ぐための補強を施し、次に、客土を行った後に、植物を栽培していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−345329号公報(第2頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の手段では、一旦植裁してしまうと、必要に応じて後から植物のレイアウトを自由に変更することは困難である。また、上述した手順により施工するため、工事が複雑なものとなる。さらに、ビルの屋上の荷重制限もあって、客土に軽量土を使うことが多く、コストが割高なのが難点である。さらにまた、植物への定期的な給水に手間がかかるものである。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために発明され、コンクリート打設面等の緑化レイアウトの自由度を向上させたものであり、また、簡単に緑化することができ、さらに、割安なコストで施工することができ、さらにまた、給水を容易に行うことができる緑化ボックスを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有することを特徴とする緑化ボックス、(2)上方に開口した周縁部より下方に、少なくとも1以上の給水口を有することを特徴とする上記(1)に記載の緑化ボックス、(3)緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部を有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の緑化ボックス、(4)一の緑化ボックスにおける脚部と底面との段差又は脚部に設けられた段差と、他の一の緑化ボックスにおける上方に開口した周縁部が嵌合することにより複数の緑化ボックスを積層可能に構成されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の緑化ボックスである。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず、本発明緑化ボックスの基本的態様について説明する。本発明緑化ボックスは、上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有するように構成されている。以下、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明緑化ボックスの一実施例をあらわし、(a)は、斜め上方からみた斜視図、(b)は、(a)のA−A断面図である。
【0009】
本実施例の緑化ボックス1は、図1に示すように、底面3が四角形で、上方が開口した箱型に形成されている。緑化ボックスの大きさは、縦横10〜100cm、高さが1〜40cmであり、施工又は運搬上の便宜等を考慮すると、縦横50cm、高さ5〜20cmが好ましい。また、本実施例では、底面3が四角形であるが、必要に応じて三角形、六角形、円形等に底面の形状を変更したものを用いることができる。
【0010】
四角形の底面3には、下方に突出するように脚部2が所定の複数箇所に設けられている。該脚部2は、底面3に2本平行した切り込みを入れ、下方へ押し出し成型して得られる。本実施例は、脚部2断面形状がV字状であるが、押し出す形状を変更して、U字、半円、凹状の脚部を成型することもできる。また、底面の切り込みをH形にして、下方へ折曲し、逆ハの字、ハの字、I字状の脚部を、あるいは、底面の切り込みをコ字形にして、下方へ折曲し、I字、L字状の脚部を成型することもできる。さらに、独立した脚部を緑化ボックス1の一部に取り付けることにより、緑化ボックス1に脚部を形成することも可能である。
【0011】
底面3には、所定の複数箇所に、排水口4が設けられている。上述の通り、底面3に切り込みを入れて、下方に押し出して脚部2を成型すると、同時に該切り込みが拡がることにより、排水口4が成型される。底面3の切り込みがH形、コ字形の場合も同様に脚部の成型と同時に排水口4が成型される。また、別個独立した連結孔等を穿設することにより、緑化ボックス1に排水口4を形成することもできる。
【0012】
緑化ボックス1に脚部2を設けることにより、緑化ボックス1の底面3と設置面との間に空気層が生まれ、該底面3が直に設置面に接するのを防ぐことができ、高温化した設置面の熱が緑化ボックスに伝わるのを遮断し、栽培した植物を熱から保護する役割を果たす。また、緑化ボックス1に脚部2と水抜け穴4を設けると、緑化ボックス1中の過剰な水が水抜け穴4を通して排水されて、脚部2により形成される緑化ボックス1と、その設置面の隙間で水はけを良くし、植物の根腐れを防止することができる。
【0013】
緑化ボックス1の材質は、鋼、合成樹脂、木材、硬質紙等が挙げられる。鋼は、丈夫であるため、他の材質に比べて肉厚を薄くでき、緑化ボックス1全体として軽量のものに成型できるため好ましい。また、メッキ中に、亜鉛、マグネシウム等を添加し、さらにメッキの付着量を厚くすることで、後メッキタイプよりも三倍の耐食性を有し、また、曲げ加工性、溶接性に優れる鋼板であるダイマジンク(新日本製鐵株式会社製)を用いると、腐食環境の厳しい所でも使用が可能となり、さらに好ましい。
【0014】
本発明緑化ボックスは、上方に開口した周縁部21より下方に少なくとも1以上の給水口20を有している。本実施例においては、緑化ボックス1の側面部に給水口20が設けられている。緑化ボックス内には、通常周縁部21付近まで土が埋められるため、給水口20から給水される水は、直接土中に冠水される(以下、底面冠水という。)。夏の暑い日等は、従来のように土の上から散水すると、日があたり地表面の熱くなった土により水が湯だってしまい、それにより植物の根が傷み、根腐れしてしまうおそれがあるが、本発明緑化ボックスのように、給水される水が熱くなった土に触れることなく、底面冠水することができ、植物の根の保護に有効である。
【0015】
本発明緑化ボックスは、緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部22を有している。本実施例においては、底面の内側に、底の浅い溝が所定箇所に設けられている。貯水部22は、給水口20からの給水を常時行わない場合、給水の合間における土中の保水を図るために設けられるものである。したがって、根が水浸しにならない程度の大きさの貯水部22が好ましい。このように、本実施例の構成によれば、一体成型が可能であり、低コストで、簡素な緑化ボックスをすることができる。
【0016】
図2(a)は、本発明緑化ボックス1を一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図である。同図(b)は、B−B概略端面図である。緑化ボックス1は、施工する場所の広さ、形状により適当に組み合わせることができる。本実施例の緑化ボックス1は、側面の所定箇所に連結孔8が穿設されており、複数の緑化ボックス1を並べて設置した場合、隣接する側面の連結孔8同士が連通するように構成されている。連通した連結孔8を連結具9で連結することにより、緑化ボックス1が一体化し、全体として大きな緑化ボックスが形成される。緑化ボックス1が連結し一体化した場合、全体の自重が大きいものとなるため、強風により、個々の緑化ボックス1が吹き飛ばされたり、設置位置がずれたりするおそれがなくなる。連結具9としては、ボルトとナット等が挙げられる。また、連通した連結孔8を連結具9で連結しない場合は、緑化ボックスに栽培した植物の根が連通した連結孔8を通して水平方向に伸張して、隣接する緑化ボックス1同士を一体化することも可能である。さらに、連通した連結孔8の一部に連結具9を用い、他の連結孔8は根茎の伸張により、緑化ボックス1同士を一体化することも可能である。また、緑化ボックス1における隣接する側面の給水口20が対向するように緑化ボックス1が並設されている。それにより、通水管支持部25と緑化ボックス1の外側側面により囲まれた空間に通水管23が支持される。また、通水管23に穿設された給水穴24は、給水口20に合致するように位置している。
【0017】
緑化ボックス1に水を供給するには、通水管23に水を通すことにより、給水穴24から給水口20を通して水が流れることにより行われる(例えば、タイマーセットにより、定期的に給水を行う。)。給水口20は、緑化ボックス1の上方に開口した周縁部21よりも下方に位置するため、給水は直接土中へ行われる。また、底面3に設けられた排水口4を通して、余剰水が排水され、必要量は貯水部22に貯えられるので、根腐れのおそれがない。このように、土中の保水が確保されるので、緑化ボックス1の客土量を少なくすることができ、緑化ボックスの軽量化が可能となり、用途の幅が広がる。
【0018】
本実施例によれば、通水管23は、緑化ボックス1の上方から見た場合、完全に隠れており、施工場所を全て植物等の緑で覆うことが可能(緑化率100%)となり、緑地化による効果が向上し、外観上も美しいものとなる。
【0019】
緑化ボックス1を設置した場所は、雑草の生育を防ぐことが可能である。また、雑草が生えた緑化ボックス1は、一単位ごとに交換することができ、経済的である。本発明緑化ボックス1の設置場所は、ビルの屋上、ベランダの他、雑草の発生を防ぎたい場所、例えば、道路の中央分離帯、飛行場の滑走路脇の土壌部分等が挙げられる。
【0020】
緑化ボックス1に植物を栽培するには、図3に示すように、まず、シート5を底面3内側に敷き詰める。次に、土6を埋めた後植裁する。シート5は、透水性を有し、かつ、植物7の根が排水口4を通して外部に伸張するのを防止するためのものであり、例えば樹脂シート等が用いられる。また、土6の代替として又は土6と混合するものとして、おが屑、間伐材を輪切りにした木かぶ等が挙げられる。おが屑や木かぶ等は、土6よりも保水性が高いため、植物に散水する回数が土6のみの場合よりも少なくて済むため、維持管理(メンテナンス)が容易となる。
【0021】
植物7としては、通常用いられる草花の他に、苺、薩摩芋等の苗が挙げられる。あらかじめ、緑化ボックスに苺、薩摩芋等を育成しておけば、デパートやイベント会場に配置するだけで、即席の苺狩り、芋掘り等ができる。また、養護施設等に配置すれば、身体障害者、老人等の体の不自由な人に苺狩り、芋掘り等を体験させることができる。このように、あらかじめ、植裁した緑化ボックス1を目的の場所に配置するだけで緑化ができる。
【0022】
さらに、緑化ボックス1をビルの屋上等に用いた場合、強風、昼夜気温変動大、乾燥、日陰、コンクリート照り返しによる高光強度等様々な悪環境条件が考えられる。従って、屋上緑化には、これらの悪環境の悪条件に耐え得る植物を選ぶ必要がある。例えば、矮性笹が挙げられる。矮性笹は、丈が短く約5〜30cm程度であり、以下の特性を有する。
(1) 土壌緊縛力(土をつかむ力)が強く、土壌浸食(土壌飛散)を防ぐ。
(2) 下部(地下茎及び根)は水平方向に拡がり、必要な土壌基盤厚が小さい。
(3) 雑草が侵入しにくい。
(4) 維持管理(刈り取り、かん水、追肥、植え替え)が不要。
(5) 常緑である。
(6) 高耐環境性(耐暑、耐寒、耐乾、耐潮、耐風、耐陰、耐雪性等)である。
(7) 高耐病性(病原菌糸侵入防止効果を持つ珪酸含有量が多い)である。
(8) 環境適用範囲が広い(日本全国で生育可能)。
【0023】
図4は、本発明緑化ボックス1を複数段積層した状態を示す概略縦断面図である。緑化ボックス1の底面3には、脚部2が設けられており、該脚部2には段差が形成されている。また、緑化ボックス1は、上方に開口しており、開口した周縁部21と、該段差が嵌合することにより、上下二段に積層することができる。緑化ボックス1を複数段積層しても、該嵌合により、運搬時等の振動により、緑化ボックス1同士が崩れたり、ずれたりするおそれがない。図示しないが、丈の低い植物を用いれば、あらかじめ植裁した緑化ボックス1を段積みすることが可能である。なお、脚部2については、図1の実施例で挙げた他、様々な形態のものを適用することが可能である。
【0024】
図5は、本発明緑化ボックスの別の実施例を示すものであり、同図(a)は斜視図、同図(b)は(a)のE−E断面図、図6は、緑化ボックスを連結した斜視図である。脚部2、排水口4及び貯水部22については、上記実施例と同様である。本実施例の緑化ボックス1における通水管支持部25は、断面がC字形の筒状体であり、該C字の開いた部分が給水口20を形成しており、通水管23の給水穴24から緑化ボックス1へ底面冠水される。また、図6のように緑化ボックス1を隣接した場合、通水管支持部25の筒状体が一本の筒を形成し、その中に通水管23を通して、接合一体化される。
【0025】
図7、図8は、本発明緑化ボックスの他の実施例を示すものであり、図7(a)は斜視図、同図(b)はC−C断面図である。また、図8(a)は斜視図、同図(b)はD−D断面図である。脚部2、排水口4及び貯水部22については、上記実施例と同様である。本実施例の緑化ボックス1を連結し敷き詰めて、通水孔27から水を通した場合、貯水槽28が満水になると、隣接する緑化ボックス1に通水孔27を通して、順次水が供給されていく。本実施例によれば、通水管23を配する手間を省くことができる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1に係る発明は、上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有する構成である。排水口から、緑化ボックス内の水分を効率的に排水し、根腐れ防止に効果的である。また、脚部により、底面と設置面の間に、空気層(空間)が形成されるため、設置面の熱を緑化ボックスに直に伝えない断熱効果を有し、緑化ボックス中の植物を保護することとなる。さらに、排水口から排水された水が、空気層(空間)を通して効率よく水はけされ、維持管理(メンテナンス)が容易になる利点もある。本発明は、構成が簡単であるため、軽量化することができ、設置面への荷重負担が小さく、施工する工期の短縮が可能となる。さらにまた、設置面の雑草の育成防止にも効果的である。緑化ボックスに雑草が生えた場合は、一単位ごとに緑化ボックスを交換することができ、経済的である。
【0027】
請求項2に係る発明は、上方に開口した周縁部より下方に、少なくとも1以上の給水口を有する構成となる。夏の暑い日等は、従来のように土の上から散水すると、日があたり地表面の熱くなった土により水が湯だってしまい、それにより植物の根が傷み、根腐れしてしまうおそれがあるが、本発明緑化ボックスのように、給水される水が熱くなった土に触れることなく、底面冠水することができ、植物の根の保護に有効である。そして、通水管は、緑化ボックスの上方から見た場合、完全に隠れており、施工場所を全て植物等の緑で覆うことが可能(緑化率100%)とななり、緑地化による効果が向上し、外観上も美しいものとなる。
【0028】
請求項3に係る発明は、緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部を有する構成である。貯水部は、給水口からの給水を常時行わない場合、給水の合間における土中の保水を保つことが出来る。そして、土中の保水が確保されるので、緑化ボックスの客土量を少なくすることができ、緑化ボックスの軽量化が可能となり、用途の幅が広がる。
【0029】
請求項4係る発明は、一の緑化ボックスの脚部と底面との段差又は脚部に設けられた段差と、他の一の緑化ボックスの上方に開口した周縁部が嵌合することにより複数の緑化ボックスを積層可能に構成している。段差と周縁部の嵌合により、運搬時に緑化ボックスを積み重ねても、崩れたり、ずれたりせず、安全且つ効率的に運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明緑化ボックスの一実施例の斜視図、(b)は(a)のA−A断面図
【図2】(a)は本発明緑化ボックスを一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図、(b)はB−B概略端面図
【図3】本発明緑化ボックスに植裁を施した際の概略断面図
【図4】本発明緑化ボックスを複数段積層した状態を示す概略縦断面図
【図5】(a)は本発明緑化ボックスの別の実施例の斜視図、(b)は(a)のE−E断面図
【図6】図6の本発明緑化ボックスを一面に敷き詰めた状態を示す参考斜視図
【図7】(a)は本発明緑化ボックスの他の実施例の斜視図、(b)は(a)のC―C断面図
【図8】(a)は本発明緑化ボックスの他の実施例の斜視図、(b)は(a)のD―D断面図
【符号の説明】
1 緑化ボックス
2 脚部
3 底面
4 排水口
20 給水口
21 周縁部
22 貯水部
Claims (4)
- 上方が開口した容器状の緑化ボックスにおいて、脚部及び排水口を少なくともそれぞれ1以上有することを特徴とする緑化ボックス。
- 上方に開口した周縁部より下方に、少なくとも1以上の給水口を有することを特徴とする請求項1に記載の緑化ボックス。
- 緑化ボックスの内側に少なくとも1以上の貯水部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化ボックス。
- 一の緑化ボックスにおける脚部と底面との段差又は脚部に設けられた段差と、他の一の緑化ボックスにおける上方に開口した周縁部が嵌合することにより複数の緑化ボックスを積層可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緑化ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003066530A JP2004275003A (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 緑化ボックス |
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JP2003066530A JP2004275003A (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 緑化ボックス |
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JP2004275003A true JP2004275003A (ja) | 2004-10-07 |
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ID=33284402
Family Applications (1)
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JP2003066530A Withdrawn JP2004275003A (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 緑化ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004275003A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009513132A (ja) * | 2005-10-25 | 2009-04-02 | ハウジング・アンド・ディヴェロップメント・ボード | 屋上緑化システムに使用する容器及び該容器を使用した屋上緑化システム |
JP2010268775A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Hiroshi Misawa | 天然芝の広場 |
KR101342475B1 (ko) | 2005-11-30 | 2013-12-17 | 산토리 홀딩스 가부시키가이샤 | 식물 재배 유닛 및 식물 재배 용기 |
-
2003
- 2003-03-12 JP JP2003066530A patent/JP2004275003A/ja not_active Withdrawn
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