JP2004274925A - 情報分電盤構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報分電盤構造は、壁Aの内部空間又は天井空間に情報分電盤を設ける構造で、壁面に形成された開口部1と、開口部1に臨む壁内空間に配置され補強下地材2に取り付けた支持部材3と、支持部材3に支持され表面に情報を分岐する機器類21〜24を取り付けた非金属材料からなる板4とを有し、板4を支持部材3に取り付けたとき、板4と蓋体6との間が壁内空間に開放される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から受け入れた情報化配線を複数の居室に分岐させ或いは接続する情報分電盤を壁内の空間、或いは天井内の空間に構成する情報分電盤構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の住宅では、マルチメディア時代への対応を可能とするために、通信系情報や放送系情報を含む情報系メディアの引込み部に情報分電盤を設けると共に居室に通信系情報及び放送系情報用の情報コンセントを設け、情報分電盤から個々の居室に設けた情報コンセントの間を情報化配線によって接続するように構成することが増加しつつある。
【0003】
情報分電盤は、正面に開口部を設けると共に該開口部を開閉可能する蓋体を設けた箱状の本体を有し、該本体の内部に、各種テレビジョン信号を増幅し分配する分配ブースタや、CATV或いはISDN回線,ADSL回線,アナログ電話回線からのインターネット接続に対応したモデムやルータ,スプリッター等の機器類を取り付けた取付ベースを収容して構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
上記情報分電盤は蓋体を閉じることで密閉されたキャビネットとして構成されており、例えば廊下や台所,納戸等の壁面に露出した状態で、或いは押し入れ等の物入れの内部壁面に設置されている。また情報化配線は壁内の空間や天井空間に配線されており、これらの情報化配線が壁面を通過して該壁面に取り付けたキャビネットに導入されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−112414号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、情報分電盤は内部に必要な機器類を取り付けた取付ベースを収容したキャビネットを住宅の屋内の壁面に露出させて取り付けている。従って、キャビネットが壁面から突出することとなり、邪魔になるという問題がある。またキャビネットが通常の電灯用に使用される住宅用分電盤キャビネットと同様な表面仕上げからなるため、設置場所が廊下であるような場合、人目に付き易くなることから意匠性の問題もある。
【0007】
キャビネットが壁面から露出して取り付けられているため、情報分電盤に取り付ける機器類への配線は、一度壁内から外部に取り出した後結線しなけらばならなくなる。特に、住宅の薄壁構造で光ファイバーのような曲げ半径の厳しい配線を行う場合は、納まりが困難であったり、キャビネットの背面等に穴を明けなければならなかったりして配線工事が困難になるという問題がある。
【0008】
上記問題を回避するためにキャビネットを物入れの内部に設置した場合、機器類の増設や仕様の変更等に伴うメンテナンス作業を行う際に、作業性を損なうという問題が生じる。
【0009】
特に、ハードとしての情報処理機器類の発展,変化が激しく、情報分電盤に取り付けるべき機器類の変化が目まぐるしく、新しい機器への交換や新設が多くなっているが、このような変化に柔軟に対応し得る情報分電盤は提供されていないのが実情である。また情報処理機器類の変化と同様に、配管内の情報化配線の変更や更新が必要な状況も多くなっているが、この変化に柔軟に対応し得る情報分電盤も提供されていないという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、住宅に於ける壁内空間や天井内空間を活用することで、通常の生活に邪魔になったり壁等を撤去することがなく、且つメンテナンスの際の作業性を損なうことがなく、更に、情報処理機器類や情報化配線の変更等に柔軟に対応することが出来る情報分電盤構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る情報分電盤構造は、壁内の空間又は天井内の空間に情報化配線を分岐,接続する情報分電盤を設ける構造であって、壁面又は天井面に形成された開口部と、前記開口部に臨む壁内空間又は天井内空間に配置された支持部材と、前記支持部材に支持され表面に情報を分岐,接続する機器類を取り付けるための非金属材料からなる板状部材と、を有し、前記板状部材を支持部材に取り付けたとき、該板状部材と蓋体との間が壁内空間又は天井内空間に開放されているものである。
【0012】
ここで、情報化配線とは、「住宅情報化推進協議会」が作成した「情報化住宅設計・施工ガイドブック」に記載された住宅情報化配線(Home Information Infrastructure)に基づくものである。
【0013】
上記情報分電盤構造では、壁内空間或いは天井内空間を活用して情報化配線を分岐,接続する情報分電盤としての機能を構成することが出来る。即ち、壁面或いは天井面に開口部を設け、この開口部に臨む壁内空間或いは天井内空間に支持部材を配置し、更に、支持部材によって通信系情報や放送系情報を分岐,接続する機器類を取り付けた板状部材を支持することで、壁内空間或いは天井内空間に情報化配線及び情報の分岐に要する機器類を収容することが出来る。
【0014】
上記情報分電盤構造では、支持部材に非金属材料からなる板状部材を取り付けたとき、該板状部材の開口部側の全側面と壁内空間との間には略障壁がない。従って、板状部材と開口部との間は壁内空間或いは天井内空間に開放されていることとなり、該空間を利用して外部からの通信系情報化配線、放送系情報化配線及び各居室に設けた情報コンセントに接続するための情報化配線,商用電源の配線,アース配線、更に、電話線の配管等を直線的に接続することが出来る。
【0015】
特に、情報分電盤が壁内空間或いは天井内空間に収容されることから、屋内側の壁面にキャビネットが露出することがなく、邪魔になることがない。またキャビネットが露出しないことから、該キャビネットの意匠性を考慮する必要がない。更に、壁面或いは天井面に形成された開口部を周囲の壁面或いは天井面と同じ仕様の蓋体によって開閉し得るように構成することで、情報分電盤が存在するにも関わらず、周囲の壁面或いは天井面と略同じ壁面とすることが出来、意匠性を損なうことがない。
【0016】
板状部材は、情報を分岐し或いは中継する機器類を取り付けるためのものであり、機器類を取り付ける際のビス等による固定作業や、機器類を取り外す際のビス等の撤去作業が容易に行える材料であることが好ましい。このような材料としては、合成樹脂材料や、木製等の非金属材料を用いることが出来る。このような材料からなる板状部材を利用した場合、機器類を取り付ける際の作業が容易であり、取付位置を選択する際の自由度が極めて高くなる。このため、機器類の変更や更新を容易に行うことが出来る。特に、取り扱い性の点を考慮すると木製であることが好ましい。
【0017】
また蓋体は非金属であることが好ましい。このような蓋体を利用した場合、蓋体の表面を周囲の壁面や天井面の内装仕上と同じ仕上とすることが出来るため、意匠性を向上することが出来る。また板状部材を木材とすると共に蓋体を非金属とすることによって、無線による情報伝達を行う際に有利となり、情報分電盤に無線の中継機器類を取り付けることが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報分電盤構造の好ましい実施形態について説明する。本発明の情報分電盤構造は、住宅の壁内に形成されている空間、或いは天井内(天井懐)に形成されている空間を利用して情報分岐機能を持った情報分電盤構造を実現したものであり、廊下や居室の壁面や天井面、或いは物入れの内部に特別なキャビネットを露出させて設置することなく構成したものである。
【0019】
特に、壁面或いは天井面に形成した開口部の内部に情報化配線を収容することによって、該開口部に蓋体を取り付けたとき、該蓋体を壁面或いは天井面と同一平面内に設置することが可能である。このため、廊下や居室或いは物入れの壁面、天井面に露出し、或いは突出したキャビネットが存在せず、従って、キャビネットが邪魔になったり、露出したキャビネットの意匠性の問題を生じることがない。
【0020】
本発明の情報分電盤構造は、外壁と内壁との間に形成された空間や間仕切壁の間に形成された空間を含む壁内空間、或いは天井の懐を含む天井内空間に形成される。これらの中から何れの空間を利用するかは限定するものではなく、目的の住宅に於ける屋外配線の導入部や、屋内の間取りとの関係で最も適した設置部位とこの設置部位に於ける有利な空間が選択される。例えば、情報分電盤に対するメンテナンス性を重視した場合、周囲が開放された部位、例えば廊下に面した壁内空間、或いは天井内空間を利用することが好ましい。
【0021】
情報分電盤構造を構成する部位は予め住宅の設計段階で設定される。従って、開口部は予め設定された部位に対応する壁面或いは天井面に形成される。開口部の大きさは特に限定するものではなく、目的の住宅に於ける情報コンセントを設置すべき居室の数や、情報化配線の数等の条件を満足し得る分岐機能を持った板状部材を出し入れするのに充分な大きさであれば良い。尚、板状部材は必ずしも1枚である必要はなく、複数枚に分割しておいても良い。
【0022】
開口部には、該開口部を開閉する蓋体が設けられる。この蓋体による開口部を開閉する際の機構は特に限定するものではなく、例えば蝶番を利用した回動機構や、係合金具を用いた装着,離脱による開閉機構等を選択的に利用することが可能である。しかし、一般的には蝶番を利用した回動機構による開閉を行うように構成することが好ましい。
【0023】
開口部を開閉する蓋体を取り付ける場合、開口部には蓋体の重量が作用する。このため、開口部の周縁には、該開口部を補強する機能と、開口部の周縁を化粧する機能を持った枠状の部材を設けておくことが好ましい。また開口部の壁内空間側にも補強用の胴縁を配置しておき、開口部が形成された壁材に作用する荷重を支持し得るように構成することが好ましい。
【0024】
支持部材は壁内空間或いは天井内空間に設置され、情報化配線の分岐に必要な機器類を取り付けた板状部材を開口部と対向する位置に配置して支持する機能を有するものである。従って、支持部材としては、前記機能を有するものであれば形状や材質を限定するものではなく、金属製の枠状の部材や木材等を利用することが可能である。
【0025】
特に、支持部材は、板状部材を開口部から所定距離離隔(板状部材の表面に設けた機器類が壁内空間或いは天井内空間に確実に収容し得る距離)させて、且つ着脱可能に支持し得るように構成されることが好ましい。このような支持部材としては、例えば板状部材の開口部からの距離に対応した長さの4本の脚を有し、且つこれらの脚の両端部を四角枠状に接続したフレーム状に構成することが可能である。
【0026】
上記の如き支持部材では、脚の一方の端部側を開口部に於ける壁の内部空間側の面、或いは天井の内部空間側の面に固定し、他方側の脚を壁内空間或いは天井内空間に片持ち梁状に突出させて設置することが可能である。そして脚の突出側に板状部材を取り付けることで、該板状部材を開口部から所定距離離隔させて支持し得るように壁内空間或いは天井内空間に設置することが可能である。
【0027】
板状部材は、情報化配線を分岐するのに必要な機器類を取り付けるのに充分な面積と強度を有し、且つ機器類を取り付ける際の作業が容易に行えるような板であることが好ましい。このような板状部材として、合板や木材からなる板、合成樹脂板等の非金属材料からなる板を利用することが可能である。
【0028】
特に、機器類の増設や仕様の変更等のメンテナンスを行う場合、これらの機器類の取付作業や取外し作業を容易に行うためには、板状部材が木材であることが最も好ましい。このように、板状部材として木材を利用した場合、機器類を取り付ける際に用いるビスの太さや長さを自由に選択することが可能であり、機器類の変更に対する自由度を高くすることが可能となる。
【0029】
機器類のメンテナンスを行う場合、板状部材を支持部材に取り付けた状態で行ってもよいが、支持部材から取り外して開口部から屋内に移動させた状態で行うことが好ましい。このため、板状部材の支持部材に対する取付機構は、釘やビスを利用して固定しても良いが、支持部材に設けたフック状の部材に引っ掛けて係止するような構造であることが好ましい。また板状部材の大きさは開口部の大きさと略等しいことが好ましい。しかし、板状部材は必ずしも1枚である必要はなく、適度な面積を持った板を複数枚用いても良い。
【0030】
壁面或いは天井面に形成された開口部を開閉するための蓋部材の構成は特に限定するものではない。しかし、蓋体の材質や表面仕上等の仕様を、周囲の壁面或いは天井面(非金属)と略同一仕様とすることが好ましい。このように、蓋体を非金属製として材質や表面仕上仕様を周囲の壁面或いは天井面の材質や表面仕上仕様と略同一とすることで、情報分電盤構造を構成した壁面或いは天井面を周囲と違和感のない仕上面とすることが可能であり、意匠性に優れた情報分電盤構造を実現することが可能である。特に、蓋体を非金属とすることによって、無線LANに対応することが可能となる。
【0031】
上記の如く、情報分電盤を構成する板状部材の周囲は壁内空間或いは天井内空間に向けて開放され、この構成によって配線や配管の繋ぎ込み方向の自由度を片高くすることが可能である。しかし、この構成に限定するものではなく、板状部材の周囲を着脱可能な板材を配置して閉鎖し得るように構成しても良い。このような板材を設けることで、板状部材の前面にホコリやゴミが入りっ込むことがなく、且つ配線や配管の保守,補修時に邪魔になることがない。
【0032】
次に、本発明に係る情報分電盤構造の好ましい実施例について図を用いて説明する。図1は情報分電盤公報の構成を説明する三面図である。図2は板状部材の構成を説明する図である。図3は開口部の周縁に配置された枠と蓋体の構成を説明する図である。図4はブラケットの例を説明する図である。
【0033】
尚、本発明の情報分電盤構造は、壁面内の空間、或いは天井内の空間に構成されるものであるが、以下の本実施例では情報分電盤構造を壁内空間に構成した場合について説明する。
【0034】
本実施例に係る情報分電盤構造は、間仕切り壁として構成された壁Aの内部に形成された壁内空間を利用して構成されている。壁Aは、並列して配置され上端が野縁32に固定されると共に下端が図示しない部材を利用して固定された一対の木パネル31を利用して構成されている。木パネル31の屋内側の面には、表面がクロス等によって仕上げられた内壁材33が取り付けられている。
【0035】
一方側の内壁材33に於ける所定位置に、予め設定された横寸法及び縦寸法を持った開口部1が形成されている。開口部1の周縁であって壁内空間側には夫々補強下地材2が設けられており、この補強下地材2に支持部材3が取り付けられている。更に、支持部材3には板状部材となる木製の板4が着脱可能に取り付けられている。
【0036】
上記の如く、開口部1の周縁に設けた補強下地材2に支持部材3を取り付けることで、該補強下地材2によって壁Aに形成した開口部1を補強することが可能である。また開口部1の周縁には化粧枠5が配置されると共に補強下地3に取り付けられている。そして、この化粧枠5によって開口部1に露出する内壁材33の小口を覆うと共に化粧し得るように構成されている。
【0037】
開口部1には、図3に示すように、蓋体6が配置されており、該蓋体6によって開口部1を開閉し得るように構成されている。蓋体6は蓋材6aと、化粧枠5と同一の材質と仕上げ模様を持った化粧枠6bとを有して構成されており、化粧枠6bは開口部1の化粧枠5の内周側に嵌め込まれるように構成されている。
【0038】
また蓋体6は化粧枠5に対し、上部に設けたピン7を介して回動可能に取り付けられると共に、下部に設けたロック8を利用して閉鎖状態を保持し得るように構成されている。従って、ロック8を開放して蓋体6を上方に回動させることで開口部1を開放することが可能である。また蓋体6を閉鎖してロック8を作動させることで閉鎖状態を保持することが可能である。
【0039】
特に、本実施例では、蓋材6aが壁Aを構成する内壁材33と同一の材質を持ち且つ同一の仕上げ仕様で形成されているため、壁面に形成した開口部1には化粧枠5,6bが露出するものの、他の平面は同一仕様で構成されることとなり、違和感のない、従って、意匠的な問題のない壁面を構成することが可能である。
【0040】
支持部材3は、例えば形鋼や鋼板を折り曲げ加工した部材等の鋼製の部材、或いはアルミニウム等の軽金属製の部材からなり、4本の脚部材3aと、脚部材3aの端部を結ぶ連結部材3bとを有するフレームとして構成されている。脚部材3aの他方の端部は、開口部1の壁内空間側に設けた補強下地2に固定されており、この構成によって連結部材3bが壁内空間に片持ち梁状に配置されている。
【0041】
特に、支持部材3の連結部材3bは、板4を簡単に着脱し得るような構造を有している、連結部材3bに対する板4の着脱機構は限定するものではないが、本実施例では、図2に示すように、連結部材3bに複数のフック3cを形成しておき、このフック3cに着脱し得るように構成されている。
【0042】
従って、支持部材3の周囲の面(上下左右及び開口部1に対向する底面)は全て開放されており、該支持部材3を開口部1の周囲に配置された補強下地材2に取り付けたとき、この支持部材3の周囲には何ら障壁は設けられることがない。即ち、支持部材3の周囲は壁内空間に開放されて連続している。
【0043】
支持部材3と開口部1との間の空間と、壁内空間との間は開放されたままであっても情報化配線を導入し、或いは分岐することが可能である。しかし、壁内空間を利用して複数の情報化配線を配線するため、これらの情報化配線を保持しておくための配線保持ブラケットを設けておくことが好ましい。この配線保持ブラケットとしては情報化配線を挿入した配管を簡単に接続すると共に、接続した配管を支持し得るように構成されていれば良く、形状を限定するものではない。
【0044】
このため、配線保持ブラケットとして、図4に示すように、配線用のコンジット管(図示せず)を取り付けるための孔10aや、単に複数の配線を通過させ、或いは通気をはかる孔10bを形成した金属製の板からなるブラッケト10を利用することが可能である。
【0045】
上記ブラケット10を支持部材3の側面に選択的に取り付けることで、支持部材3の側面のうち所望の面に配線保持用の部材(ブラケット10)を設けることが可能となる。そして壁内空間に配置されたコンジット管の端部を孔10aに挿通してナットを締結することで支持することが可能となる。またブラケット10を取り付けることのない面やブラケット10の孔10bが壁内空間と連続し、この壁内空間との通気をはかることが可能である。
【0046】
板4は、各種テレビジョン信号を増幅し、分配する分配ブースタ21、CATV或いはISDN回線,アナログ電話回線からのインターネット接続に対応したモデム22を含む通信系情報及び放送系情報を分岐する機器類、商用電源のコンセント23、中継盤24等の機器類を取り付ける機能を有するものであり、この機能を発揮し得るものであれば材質を限定するものではない。
【0047】
本実施例では、板4として、取り扱いの容易さから木材を利用している。そして木材からなる板体4aと、板体4aの両端に設けた取付金具4bと、によって板4を構成している。取付金具4bには所定位置に、支持部材3に設けたフック3cと係合して係止される係止孔4cが形成されている。
【0048】
板4は、予め設定された所定の機器類21〜24を取り付けるのに必要な寸法を持って形成されており、この寸法は開口部1の寸法も対応している。従って、板4の両端部に設けた取付金具4bを支持部材3に設けたフック3cに係止することで、板4を壁内空間に於ける開口部1と対向する位置に着脱可能に取り付けることが可能である。
【0049】
次に、上記情報分電盤構造を構成する手順について簡単に説明する。予め情報分電盤を構成すべき壁面に開口部1を形成すると共に該開口部1の壁内空間に補強下地材2を取り付ける。また補強下地材2に支持部材3及び化粧枠5を取り付け、また支持部材3の予め設定された面にブラケット10を取り付ける。支持部材3に対するブラケット10の取り付けは、該支持部材3を補強下地材2に取り付けるのに先立って行っても良く、また支持部材3を補強下地材2に取り付けた後、行っても良い。
【0050】
ブラケット10の孔10aに壁内空間に配置されたコンジット管を挿通して保持し、且つ孔10bに壁内空間に配線された情報化配線を通しておく。
【0051】
一方、板4には予め所定の機器類21〜24を取り付けておき、開口部1を通して支持部材3に取り付ける。その後、機器類21〜24に対応する複数の情報化配線を接続する。更に、化粧枠5に蓋体6を取り付けることで、情報分電盤構造が完成する。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る情報分電盤構造では、壁内空間や天井内空間を利用して情報分電盤を構成することが可能である。このため、屋内の壁面にキャビネット等がなく、生活する上で邪魔な突出物が存在しないことから、廊下や居室の壁内空間或いは天井内空間を利用して構成することが出来る。従って、メンテナンスの際の作業性を損なうことがない。
【0053】
また、情報分電盤構造が壁内空間或いは天井内空間に形成されることから、蓋体を壁面或いは天井面と同一平面内に設定することが出来る。このため、蓋体の材料や仕上げ仕様を周囲の壁面或いは天井面と同一の材料,仕上げ使用とすることで、情報分電盤の部分であっても他の壁面或いは天井面との差がなくなり、意匠性を損なうことがない。
【0054】
また情報分電盤を構成する板状部材が壁内空間或いは天井内空間に開放されるため、該情報分電盤の性能の変更等により、壁内空間或いは天井内空間に設置された情報化配線の保守,補修を行う際の作業が容易となる。特に、性能の向上に伴って新たな情報化配線を増設或いは新設する際にこれらに柔軟に対応することが出来る。
【0055】
更に、板状部材を木材とした場合には、取り付けてある機器類の交換や、新たな機器類の取り付けの際に、ビスの太さや長さ、或いは位置が変更されてもこれらに対する対応が容易であり、従って、機器類のサイズ変更や位置の変更に対する自由度を極めて高くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報分電盤公報の構成を説明する三面図である。
【図2】板状部材の構成を説明する図である。
【図3】開口部の周縁に配置された枠と蓋体の構成を説明する図である。
【図4】ブラケットの例を説明する図である。
【符号の説明】
A 壁
1 開口部
2 補強下地材
3 支持部材
3a 脚部材
3b 連結部材
3c フック
4 板
4a 板体
4b 取付金具
4c 係止孔
5 化粧枠
6 蓋体
6a 蓋材
6b 化粧枠
7 ピン
8 ロック
10 ブラケット
10a,10b 孔
21 分配ブースタ
22 モデム
23 コンセント
24 中継盤
31 木パネル
32 野縁
33 内壁材
Claims (1)
- 壁内の空間又は天井内の空間に情報化配線を分岐,接続する情報分電盤を設ける構造であって、壁面又は天井面に形成された開口部と、前記開口部に臨む壁内空間又は天井内空間に配置された支持部材と、前記支持部材に支持され表面に情報を分岐,接続する機器類を取り付けるための非金属材料からなる板状部材と、を有し、前記板状部材を支持部材に取り付けたとき、該板状部材と蓋体との間が壁内空間又は天井内空間に開放されていることを特徴とする情報分電盤構造。
Priority Applications (1)
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JP2003064602A JP2004274925A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | 情報分電盤構造 |
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2003
- 2003-03-11 JP JP2003064602A patent/JP2004274925A/ja active Pending
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