JP2004274826A - 回転子ブロックおよび回転子 - Google Patents

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司 三浦
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Abstract

【課題】段スキューの形成を容易にするような回転子ブロック、および、この回転子ブロックを用いて段スキューが形成された回転子を提供する。
【解決手段】回転子ブロック10aは、裏返したときに回転子磁極がずれるように形成されている。このような回転子ブロック10a、および、この回転子ブロック10aを裏返した裏返し回転ブロック10bを重ね合わせて永久磁石300を磁石の挿通孔3に挿入して回転子鉄心100とし、この回転子鉄心100を回転軸200にマウントして磁石埋め込み型の回転子とする。この回転子では0.5スロットピッチずれた段スキューが形成される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転子ブロック、および、この回転ブロックを多段に重ね合わせて形成する回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石モータでは脈動成分であるコギングトルクが発生する。このコギングトルク低減のため、一般にスキューを行っている。スキューにより、1スロットピッチの周期で脈動状に発生するコギングトルクの位相を強制的に変え、コギングトルクを相殺する。
【0003】
このようなスキューは固定子側および回転側双方に形成することができるが、本願発明は回転子に関するものであり、この従来技術でも回転子側のスキューについてのみ図を参照しつつ説明する。図8は、スキューが形成された回転子の構造図である。
【0004】
スキューの一例として、図8(a)で示すような斜向スキーがある。斜向スキーは、回転子鉄心100の磁極面110の回転子磁極を回転軸200方向に対して斜向させるというものである。
スキュー量は固定子のスロットピッチの整数倍をとるが、一般的には1スロットピッチが選択されることが多い。
【0005】
このような斜向スキューは、着磁型の回転子では容易に形成可能であるが、磁石埋め込み型の回転子では、斜向スキューの形成は製造上困難である。続いてこれら点について磁石埋め込み型の回転子構造に言及しつつ説明する。図9は磁石埋め込み型の回転子の構造および制作手順の説明図である。永久磁石モータの磁石埋め込み型の回転子は、通常は固定子と同様に電磁鋼板を積層した構造である。
【0006】
その製作手順は、以下のようになる。
▲1▼金型を用いて鋼板を打ち抜き、図9(a)で示すような、中心孔120および磁石挿入孔130を穿設した鉄心円板140を形成する。
▲2▼多数の鉄心円板140を磁石挿入孔130を一致させつつ積層し、図9(b)で示すような回転子鉄心100を組み立てる。
▲3▼着磁された永久磁石300を挿入し、接着する。
▲4▼回転軸200に回転子鉄心100をマウントし、図9(c)で示すような磁石埋め込み型の回転子を形成する。
【0007】
このような構造上の制約から、磁石挿入孔130を鉄心円板140を積層すると、回転子磁極も自動的に決定され、斜向スキューを形成することができない。そこで、積層構造による磁石埋め込み型の回転子では、図8(a)で示した斜向スキューと同様の効果を得るため、図8(b),(c),(d)で示すような段スキューが行われる。
【0008】
例えば、図8(b)で示すような段スキューは、0.5スロットピッチの段差で階段状に2段階に形成されている。
また、図8(c)で示すような他の段スキューは、0.5スロットピッチの段差で矩形波状に2段階に形成されている。
また、図8(d)で示すような他の段スキューは、0.25スロットピッチの段差で階段状に4段階に形成されている。
何れも図8(a)で示した斜向スキューと同様にコギングトルクを低減する効果が得られる。
【0009】
また、このような積層構造による永久磁石埋め込み型の回転子にスキューを形成する他の従来技術として、例えば本出願人による特許出願に係る特許文献1に記載された発明がある。
特許文献1に記載された発明の永久磁石式同期機では、特許文献1の図2で示すように、回転子鉄心1を構成している打ち抜き鋼板の磁石挿入穴2が、スキュー角に併せて少しずつずらして打ち抜かれており、この磁石挿入穴2に平行四辺形の永久磁石3を挿入してスキューを形成するという永久磁石同期機である。
【0010】
【特許文献1】
特開平2002−354722号公報
(段落番号0011,図2)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図8(b),(c),(d)で示した従来技術において、段スキューの場合は磁石挿入孔がずれるため、例えば、2段の場合は磁石を2等分にして両側より挿入する必要があり、また、4段の場合は磁石を4等分して中央の2段を先に組み立ててから両側の2段を組み立てる必要がある。
【0012】
このため、上記した▲2▼、▲3▼の行程、つまり、
▲2▼多数の鉄心円板140を磁石挿入孔130を一致させつつ積層し、図8(b)で示すような回転子鉄心100を形成する、
▲3▼着磁された永久磁石300を挿入し、接着する、
という工程が、2段階スキューでは2回、また、4段階スキューでは4回も必要であり作業が煩雑となるという問題点があった。
【0013】
また、特許文献1に開示された回転子構造では、平行四辺形の永久磁石を挿入穴に埋め込んむことで斜向スキューを達成しているが、段スキューについて永久磁石の挿入回数を減らすという観点が開示されたものではなく、またこのような観点の先行技術はない。
【0014】
そこで、本発明はこれら問題を解決するためになされたものであり、その目的は段スキューの形成を容易にするような回転子ブロック、および、この回転子ブロックを用いて段スキューが形成された回転子を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の回転子ブロックによれば、
磁石挿入孔とその両側で連通する二個の極間対向孔とを含む挿通孔が、中心孔の周りにM個穿設されてなる鉄心円板を積層して形成した回転子ブロックであって、
M個の挿通孔により、鉄心円板の回転軸と重心が一致する正M角形(但しMは偶数)が概略形成され、
M個の挿通孔の磁石挿入孔は、M角形の辺に含まれるように配置され、
M個の挿通孔の極間対向孔は、回転軸を基準に所定角度θ回転させたM角形の対角線上にある極間部を境として、隣接する極間対向孔と面するように配置されることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係る発明の回転子によれば、
請求項1に記載した第1の回転子ブロックと、
請求項1に記載した第2の回転子ブロックと、
重ね合わせた第1,第2の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
重ね合わされた第1,第2の回転子ブロックの中心孔に挿通される回転軸と、
を備える回転子であって、
第1,第2の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第1,第2の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設けることを特徴とする。
【0017】
また、請求項3に係る発明の回転子によれば、
請求項1に記載した第1の回転子ブロックと、
請求項1に記載した第2の回転子ブロックと、
請求項1に記載した第3の回転子ブロックと、
請求項1に記載した第4の回転子ブロックと、
重ね合わせた第1,第2の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
重ね合わせた第3,第4の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
重ね合わされた第1,第2,第3,第4の回転子ブロックの中心孔に挿通される回転軸と、
を備える回転子であって、
第1,第2の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を面して重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第1,第2の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設け、
第3,第4の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を面して重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第3,第4の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設けることを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に係る発明の回転子によれば、
請求項3に記載された回転子において、
第1,第2,第3,第4の回転子ブロックで4段の階段状の段スキューを設けることを特徴とする。
【0019】
また、請求項5に係る発明の回転子によれば、
請求項3に記載された回転子において、
第1,第2,第3,第4の回転子ブロックで2段の矩形波状の段スキューを設けることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の回転子ブロックおよび回転子の実施形態について説明する。図1は本発明の回転子ブロックに用いられる鉄心円板の構成図である。
本発明の実施形態の回転子ブロック10a,10b(図3参照)は、図1で示す鉄心円板1を多数積層して形成するものである。この鉄心円板1は、詳しくは、図1で示すように、中心孔2と、M個(Mは偶数)の挿通孔3と、が形成されている。
図1で示す鉄心円板1は、回転子磁極の数P=4極、つまりM=4であり、回転子磁極の1極当たりの中心角θ=360°/P=90°の場合を示す。
【0021】
中心孔2は、鉄心円板1の中央に形成され、表面と裏面とを貫通する円孔である。
挿通孔3は、磁石挿入用の磁石挿入孔3a、および、この磁石挿入孔3aの両側で連通するように形成される極間対向孔3bとからなり、鉄心円板1の表面と裏面とを貫通する。また、挿入される永久磁石300の位置を決定するための突起である磁石位置決定部3cが形成されている。
【0022】
この4個の挿通孔3の配置について法則がある。この配置則について説明する。図2は挿通孔の配置則を説明する説明図である。
(1)4個の挿通孔3により、鉄心円板1の回転軸と重心が一致する正四角形(正方形)が概略形成されている。
(2)4個の挿通孔3の磁石挿入孔3aは、正方形の辺に含まれるように配置されている。
(3)鉄心円板1の回転軸(つまり正方形の重心)を基準に正方形の対角線を所定角度θ回転させ、この回転した対角線上にあるように極間部4を決定し、この極間部4を境として、二個の極間対向孔3bが面するように配置される。
【0023】
このような鉄心円板1は、金型を用いて電磁鋼板を打ち抜いて形成される。さらに、鉄心円板1を多数積層して回転子ブロック10a,10b(図3参照)を形成することとなる。なお、回転子ブロックの極数・段スキューの内容によって、回転子ブロックの厚さが異なる。これら点については後述する。
【0024】
続いて、このような回転子ブロックを組み立てて形成した回転子について説明する。図3は、回転子ブロックを用いる回転子の構造図である。
鉄心円板1を積層形成した長さ0.5Lの2個の回転子ブロックを組み合わせて、2段の段スキューが形成された長さLの回転子鉄心100を、回転子は備えている。
【0025】
図3(a)で示すように、第1の回転子ブロック10aおよび第2の回転子ブロック10bを重ね合わせて回転子鉄心100を形成する。この場合、第2の回転子ブロック10bは、第1の回転子ブロック10aを裏返したブロックである。以下便宜上、第1の回転子ブロック10aを回転子ブロック10aと称し、また、第2の回転子ブロック10bを裏返し回転ブロック10bと称して説明する。回転子ブロック10aと裏返し回転ブロック10bとを重ね合わせると裏面同士が重ね合わされる。これら回転子ブロック10a,裏返し回転ブロック10bの挿通孔3は先に説明したように一致している。この挿通孔3に長さがほぼLの長方形の永久磁石300を挿入する。そして中心孔2に回転軸200をマウントして磁石埋め込み型の回転子を構成する。
【0026】
挿入した永久磁石300と回転子磁極の位置関係について図を参照しつつ説明する。図4は、回転子磁極の位置関係の説明図である。図4で示すようにnは磁石のN極(面)、sはS極(面)である。そして永久磁石300は、本図の表裏面を貫通する方向に、その各極面n,sが回転軸200に平行となるように磁石挿入孔3aに挿入される。この場合、磁石位置決定部3cにより永久磁石300は所定位置に誘導される。
【0027】
この永久磁石300によって回転子ブロック10a,裏返し回転ブロック10bの外周上に形成される回転子磁極は極間部4を境に隣接する回転子磁極間で互いに逆極性となるので、回転子磁極のN極を形成する永久磁石300の磁化方向と、回転子磁極のS極を形成する隣接極の永久磁石300の磁化方向とは回転子200の径方向に対して互いに逆になっている。
【0028】
さらに、回転子ブロック10aおよび裏返し回転ブロック10bでは、磁石挿入孔3aはずれることなく一致しているが、極間部4が2θずれており、回転子磁極のピッチも2θずれて形成される。
この2θのずれは図3(c)で示すように固定子の0.5スロットピッチに相当するようになされている。
【0029】
つまり、この回転子ブロックは、同じ形状であっても、裏面同士または表面同士を重ね合わせたときは、回転子磁極がずれるため、多段のスキューを形成することができる。
なお、本実施形態ではP=4極、つまりM=4であるものとして説明した。しかしながら、P=4極に限定する趣旨でなく、P=6極、8極等選択することができる。つまりM=偶数とすることでこのような回転子の形成が可能である。これら回転子の極数は固定子等も勘案して適宜選択される。
【0030】
続いて、このような回転子ブロック10を組み立てて形成する他の回転子について説明する。図5,図6は、回転子ブロックを用いる他の回転子の構造図である。
図5で示すように、左から第1,第2,第3,第4の回転子ブロックが配置され、第1が回転子ブロック10a、第2が裏返し回転子ブロック10b、第3が回転子ブロック10a、第4が裏返し回転子ブロック10bである。つまり、長さ0.25Lの回転子ブロック10aおよび裏返し回転子ブロック10bを交互に組み合わせて、0.5スロットピッチ段差で2段の矩形波状の段スキューが形成された長さLの回転子鉄心100を有する回転子とした。
【0031】
また、図6(a)で示すように、左から第1,第2,第3,第4の回転子ブロックが配置され、第1が回転子ブロック10a、第2が裏返し回転子ブロック10b、第3が裏返し回転子ブロック10b、第4が回転子ブロック10aである。つまり、長さ0.25Lの回転子ブロック10aおよび裏返し回転子ブロック10bを組み合わせて、0.5スロットピッチ段差で2段の矩形波状の段スキューが形成された長さLの回転子鉄心100としても良い。
【0032】
さらにまた、図6(b)で示すように、左から第1,第2,第3,第4の回転子ブロックが配置され、第1が裏返し回転子ブロック10b、第2が回転子ブロック10a、第3が回転子ブロック10a、第4が裏返し回転子ブロック10bである。つまり、長さ0.25Lの回転子ブロック10aおよび裏返し回転子ブロック10bを組み合わせて、0.5スロットピッチ段差で2段の矩形波状の段スキューが形成された長さLの回転子鉄心100としても良い。
【0033】
これら図5,図6で示した回転子は、2個の回転子ブロック10aおよび2個の裏返し回転子ブロック10bを適宜組み合わせて、共通する磁石挿入孔3に長さLの永久磁石300を挿入する行程を一回行うというものであり、従来技術で2段のダンスキューを形成する場合と比較し、製造工程を減らすことができるという利点がある。
【0034】
続いて、このような回転子ブロック10を組み立てて形成する他の回転子について説明する。図7は、回転子ブロックを用いる他の回転子の構造図である。
左から第1,第2,第3,第4の回転子ブロックが配置され、第1が回転子ブロック10a、第2が裏返し回転子ブロック10b、第3が回転子ブロック10a、第4が裏返し回転子ブロック10bである。
【0035】
まず、長さ0.25Lの回転子ブロック10aおよび裏返し回転子ブロック10bを2個組み合わせて、2段の矩形歯状の段スキューが形成された長さL/2の回転子ブロック10c,10dを2個形成する。
そして回転子ブロック10c,10dをずれ量(所定角2θ)ずらして組み合わせる。これにより0.75(=3/4)スロットピッチで4段の階段状の段スキューを形成することができる。
【0036】
図7で示した回転子は、回転子ブロック10aおよび裏返し回転子ブロック10bを組み合わせて、共通する磁石挿入孔3に長さ0.5Lの永久磁石300を挿入する行程を2回行うというものであり、従来技術で4段のダンスキューを形成する場合と比較し、製造工程を減らすことができるという利点がある。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、段スキューの形成を容易にするような回転子ブロック、および、この回転子ブロックを用いて段スキューが形成された回転子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転子ブロックに用いられる鉄心円板の構成図である。
【図2】挿通孔の配置則を説明する説明図である。
【図3】回転子ブロックを用いる回転子の構造図である。
【図4】回転子磁極の位置関係の説明図である。
【図5】回転子ブロックを用いる他の回転子の構造図である。
【図6】回転子ブロックを用いる他の回転子の構造図である。
【図7】回転子ブロックを用いる他の回転子の構造図である。
【図8】スキューが形成された回転子の構造図である。
【図9】磁石埋め込み型の回転子の構造および制作手順の説明図である。
【符号の説明】
1 鉄心円板
2 中心孔
3 挿通孔
3a 磁石挿入孔
3b 極間対向孔
3c 磁石位置決定部
4 極間部
10a 回転子ブロック
10b 裏返し回転子ブロック
10c 回転子ブロック
10d 回転子ブロック
100 回転子鉄心
110 磁極面
120 中心孔
130 磁石挿入孔
140 鉄心円板
200 回転軸
300 永久磁石

Claims (5)

  1. 磁石挿入孔とその両側で連通する二個の極間対向孔とを含む挿通孔が、中心孔の周りにM個穿設されてなる鉄心円板を積層して形成した回転子ブロックであって、
    M個の挿通孔により、鉄心円板の回転軸と重心が一致する正M角形(但しMは偶数)が概略形成され、
    M個の挿通孔の磁石挿入孔は、M角形の辺に含まれるように配置され、
    M個の挿通孔の極間対向孔は、回転軸を基準に所定角度θ回転させたM角形の対角線上にある極間部を境として、隣接する極間対向孔と面するように配置されることを特徴とする回転子ブロック。
  2. 請求項1に記載した第1の回転子ブロックと、
    請求項1に記載した第2の回転子ブロックと、
    重ね合わせた第1,第2の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
    重ね合わされた第1,第2の回転子ブロックの中心孔に挿通される回転軸と、
    を備える回転子であって、
    第1,第2の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第1,第2の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設けることを特徴とする回転子。
  3. 請求項1に記載した第1の回転子ブロックと、
    請求項1に記載した第2の回転子ブロックと、
    請求項1に記載した第3の回転子ブロックと、
    請求項1に記載した第4の回転子ブロックと、
    重ね合わせた第1,第2の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
    重ね合わせた第3,第4の回転子ブロックのM個の磁石挿入孔に貫通して埋め込まれるM個の永久磁石と、
    重ね合わされた第1,第2,第3,第4の回転子ブロックの中心孔に挿通される回転軸と、
    を備える回転子であって、
    第1,第2の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を面して重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第1,第2の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設け、
    第3,第4の回転子ブロックの表面同士または裏面同士を面して重ね合わせて磁石挿入孔に永久磁石を挿通し、第3,第4の回転子ブロックでM極の回転子磁極を所定ピッチ変位させた段スキューを設けることを特徴とする回転子。
  4. 請求項3に記載された回転子において、
    第1,第2,第3,第4の回転子ブロックで4段の階段状の段スキューを設けることを特徴とする回転子。
  5. 請求項3に記載された回転子において、
    第1,第2,第3,第4の回転子ブロックで2段の矩形波状の段スキューを設けることを特徴とする回転子。
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