JP2004273774A - 基板用印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影画像に写ったアライメントマーク、シンボルマーク等のコントラストを高め、これらのマークを識別しやすくした基板用印刷装置を実現する。
【解決手段】印刷ヘッドがプリント基板上に所定の情報を印刷し、印刷した所定の情報をカメラで撮影する基板用印刷装置において、前記プリント基板上に光を当てる照明手段と、この照明手段の出射光を制御する照明制御手段とを具備した。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷ヘッドがプリント基板上に所定の情報を印刷し、印刷した所定の情報をカメラで撮影する基板用印刷装置において、前記プリント基板上に光を当てる照明手段と、この照明手段の出射光を制御する照明制御手段とを具備した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板上に文字、図形等の情報を印刷する基板用印刷装置における検査用カメラの照明手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板上には文字や図形等で表されるシンボルマークの情報が印刷されている。例えば、基板に実装する電子部品の製造番号や回路認識番号等は文字で印刷され、実装する電子部品の輪郭形状や電子部品実装装置のための位置決めマーク等は図形で印刷される。基板用印刷装置は、このような文字や図形等の情報をプリント基板上に印刷する装置である。
従来、基板用印刷装置としては、例えば下記の特許文献に記載されたものがあった。
【0003】
図6は、従来の基板用印刷装置の構成例を示した外観斜視図である。1は筐体、2は正面中央部に配置された窓付きの扉、3は正面右側に配置された表示・操作部、4はその下部に配置されたキーボードである。オペレータは扉2を開いて筐体内部の機構にアクセスする。扉2は上方に持ち上げると開く。
【0004】
筐体内部において、5はステージであり、平板状に水平に支持されていて、印刷するプリント基板6が位置決めされ搭載されている。印刷ヘッド7は、ステージ5の上方でX軸,Y軸及びZ軸方向に移動し、プリント基板6に文字、バーコード等のシンボルマークを印刷する。X軸及びY軸方向は基板面方向である。印刷ヘッド6は例えばインクジェット印刷する印刷ヘッドである。
【0005】
8はX軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をX軸方向に移動する。このX軸サーボモータ8はリニアモータで、そのスライダ(移動部)に印刷ヘッド7が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダと共に印刷ヘッド7が移動する。
【0006】
9はY軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をY軸方向に移動する。このY軸サーボモータ9はリニアモータで、スライダにX軸サーボモータ8が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダが移動し、X軸サーボモータ8と印刷ヘッド7がY軸方向に移動する。
【0007】
10はZ軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をZ軸方向に移動する。Z軸方向は基板の高さ方向である。このZ軸サーボモータ10はリニアモータで、ステータ(固定部)はX軸サーボモータ8のスライダに取り付けられ、そのスライダには印刷ヘッド7が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダがZ軸方向に移動し、印刷ヘッド7もZ軸方向に移動する。
【0008】
出願人は、特願平2002−3137350により、印刷ヘッドに検査用カメラを搭載する技術を提案している。11は検査用カメラであり、印刷ヘッド7に一体に固定されている。検査用カメラ11は、位置決めモード及び検査のモードでは、印刷ヘッド7と共にプリント基板6上をX軸方向及びY軸方向に移動し、位置決め用のアライメントマーク及び印刷されたシンボルマークを撮影する。12は照明手段であり、検査用カメラ11の撮影範囲のプリント基板上を照射し、カメラを構成するCCDの感度を補い、コントラストの良い撮影のために貢献する。
【0009】
ステージ5へのプリント基板6の搭載位置は、X軸及びY軸については、予め設定された位置に配置されるが、回転方向のずれを補正する必要がある。検査用カメラは、プリント基板のコーナーの対角位置に印字されたアライメントマーク6a,6b(表示されていない)を撮影する。撮影された画像の2値化処理情報と予め記憶された2値化情報のずれに基づいてステージ5を水平面で回転(矢印θ)制御し、正確な位置決めを行なう。
【0010】
図7は、各軸のサーボモータを制御するための構成を示す機能ブロック図である。X軸ドライバー13,Y軸ドライバー14,Z軸ドライバー15は、X軸サーボモータ8,Y軸サーボモータ9,Z軸サーボモータ10のリニアモータを駆動する。16,17,18はX軸ドライバー15,Y軸ドライバー16,Z軸ドライバー17のコントローラであり、パソコン19からの座標データに基づいて各軸のドライバーに位置決めの指令を行なう。
【0011】
【特許文献1】
特開平2002−292914号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
検査用カメラ11は、高精度の位置決め及び読み取りを実現するために、アライメントマーク及びシンボルマークの撮影画像のコントラストをできるだけ大きくしたい要求がある。
【0013】
プリント基板6の表面は、半田メッキ部、アライメントマーク部及びシンボルマーク部を除いてソルダレジストで塗装されており、このソルダレジストは種々の色が用いられている。照明手段12の発光を一般的な白色光とした場合には、ソルダレジストの色や濃度との組み合わせで撮影画像のコントラストが十分に取れない場合がある。
【0014】
本発明の目的は、撮影画像に写ったアライメントマーク、シンボルマーク等のコントラストを高め、これらのマークを識別しやすくした基板用印刷装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の構成は次の通りである。
(1)印刷ヘッドがプリント基板上に所定の情報を印刷し、印刷した所定の情報をカメラで撮影する基板用印刷装置において、
前記プリント基板上に光を当てる照明手段と、
この照明手段の出射光を制御する照明制御手段と
を具備したことを特徴とする基板用印刷装置。
【0016】
(2)前記照明制御手段は、プリント基板上に印刷した所定の情報の色と基板上のソルダレジストの色の少なくとも一方に基づいて前記照明手段の出射光の色を設定することを特徴とする、(1)記載の基板用印刷装置。
【0017】
(3)前記照明制御手段は、ソルダレジストの色が緑色のときに、前記照明手段の発光色を青色に設定することを特徴とする、(2)記載の基板用印刷装置。
【0018】
(4)前記照明手段は、発光色の異なる複数の発光ダイオードで構成されたことを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0019】
(5)前記所定の情報が前記プリント基板の位置決めのためのアライメントマークであることを特徴とする、(1)乃至(4)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0020】
(6)前記所定の情報がシンボルマークであることを特徴とする、(1)乃至(5)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明実施態様を、図面を用いて説明する。図1は本発明を適用した基板用印刷装置の一例を示す機能ブロック図であり、図6及び図7の従来装置で説明した要素と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0022】
ソルダレジストの色に対して照明手段12の発光色をどのように組み合わせれば撮影画像のコントラストが最大となるかは、ソルダレジストの素材や濃度、製造工程及び検査用カメラを実現するCCDの特性が複雑に影響し合い、理論的な解明がなされていない。
【0023】
本発明では、撮影画像のコントラストが最大となる照明手段の発光色を自動的に変更する手段に加えて、試行錯誤の経験から手動的に変更することも可能な基板用印刷装置を提供している。
【0024】
図1において、100は本発明が適用されて印刷ヘッド7に固定された検査用カメラである。図では説明の便宜上、検査用カメラ100の中に側面図(A)と底面図(B)を描いている。101はカメラ本体、102はレンズ、103はレンズを取り囲むように配置された照明手段、104は照明手段を構成する複数の発光ダイオード群である。図は、プリント基板6のコーナーに形成されたアライメントマーク6aを撮影している状態を示す。図2は、プリント基板6と検査用カメラ100の関係を斜視図で示したものである。
【0025】
図1において、105は照明制御手段であり、発光色手動設定信号P又は発光色自動設定信号T又は発光色切換え信号Qを入力し、発光色変更指令Mを発信して照明手段103の発光色を変更する。106は発光色切換え手段であり、自動設定起動信号Sを入力すると発光色切換え信号Qを照明制御手段105に発信し、発光色自動設定信号Tを入力すると切換え動作を終了する。
【0026】
107はコントラスト演算手段であり、検査用カメラ100で撮影された画像信号Wを入力し2値化の画像処理を実行してソルダレジストとマークのコントラストを数値化した信号Cを発信する。108は最大コンストラクト検出手段であり、コントラスト信号C及び発光色切換え信号Qを入力し発光色とコントラストの組み合わせをテーブル化し、コントラストが最大となる発光色を検出し、発光色自動設定信号Tを照明制御手段105に設定する。更にこの信号Tは発光色切換え手段106に与えられ、切換え動作を終了させる。
【0027】
発光色の変更は、最も簡単には発光ダイオードの赤(R),緑(G),青(B)の3原色の変更で実現される。1個の発光体が3原色の発光素子で構成されている場合には、色の変更は理論的には無限であるが、実用的には24色程度の変更で十分である。
【0028】
図3は、3原色変更の場合の発光ダイオードの配置例であり、赤色発光ダイオード104a、緑色発光ダイオード104b、青色緑色発光ダイオード104cが隣接して配置され、これらの組み合わせが複数組配置された構成である。各組で選択された色の発光ダイオードが通電され発光する。
【0029】
図4は、1個の発光体104dが3原色の発光素子で構成されている場合の構成例であり、これら発光体が複数個配置されている。各発光体の発光色は、3原色の発光素子の発光量の比率で決定されるので、比率制御により任意の発光が可能である。3原色が同比率であれば白色光となる。
【0030】
図5は、照明手段の発光色を変更した場合のアライメントマーク撮影画像の2値化処理結果の比較説明図である。(A)はアライメントマーク6aとソルダレジスト6bの関係を示す断面図、(B)は発光色を最適に設定したときの2値化処理情報であり、良好なコントラストが得られている。(C)は発光色が適切でない場合(例えば白色光)の2値化処理情報であり、良好なコントラストが得られておらず、アライメントマーク6aの認識が不可能になるおそれがある。
【0031】
検証によれば、一般に普及している(90%以上)ソルダレジストの色が緑色であり、アライメントマークが銅色である場合には、発光色を青色とすることで最大コントラストを得ることができた。従って、実用的には発光色を手動設定で青色に固定しておくことで一般的なプリント基板のアライメントマーク検出に支障はない。
【0032】
以上説明した実施形態では、プリント基板の位置決めモードにおけるアライメントマーク6aの撮影を説明したが、検査モードにおけるシンボルマークの撮影に関しても本発明を有効に適用可能である。即ち、ソルダレジストの色が緑色であり、シンボルマークの色が例えば白であるときに、撮影画像のコントラストが最大となる発光色を自動又は手動で設定することで、シンボルマークの認識率を高めることができる。
【0033】
更に実施形態では、照明手段の発光体として発光ダイオードを、カメラとしてCCDの組み合わせを説明したが、他の発光体及び画像センサの組み合わせでも本発明に適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によればプリント基板のソルダレジスト等の色に対して検査用カメラの照明手段の出射光の色を最適に設定できるので、位置決め用のアライメントマーク及びシンボルマークの撮影画像の2値化処理においてコントラストを高めることができ、位置決め精度及びシンボルマークの検査精度を各段に高めた基板用印刷装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した基板用印刷装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1におけるプリント基板と検査用カメラの関係を示す斜視図である。
【図3】照明手段が3原色変更の場合の発光ダイオードの配置図である。
【図4】照明手段の1個の発光体が3原色の発光素子で構成されている場合の構成図である。
【図5】照明手段の発光色を変更した場合のアライメントマーク撮影画像の2値化処理結果の比較説明図である。
【図6】従来の基板用印刷装置の構成例を示した外観斜視図である。
【図7】図6における各軸のサーボモータを制御するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
6 プリント基板
6a アライメントマーク
6b ソルダレジスト
100 検査用カメラ
101 カメラ本体
102 レンズ
103 照明手段
104 発光ダイオード群
105 照明制御手段
106 発光色切換手段
107 コントラスト演算手段
108 最大コントラスト検出手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板上に文字、図形等の情報を印刷する基板用印刷装置における検査用カメラの照明手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板上には文字や図形等で表されるシンボルマークの情報が印刷されている。例えば、基板に実装する電子部品の製造番号や回路認識番号等は文字で印刷され、実装する電子部品の輪郭形状や電子部品実装装置のための位置決めマーク等は図形で印刷される。基板用印刷装置は、このような文字や図形等の情報をプリント基板上に印刷する装置である。
従来、基板用印刷装置としては、例えば下記の特許文献に記載されたものがあった。
【0003】
図6は、従来の基板用印刷装置の構成例を示した外観斜視図である。1は筐体、2は正面中央部に配置された窓付きの扉、3は正面右側に配置された表示・操作部、4はその下部に配置されたキーボードである。オペレータは扉2を開いて筐体内部の機構にアクセスする。扉2は上方に持ち上げると開く。
【0004】
筐体内部において、5はステージであり、平板状に水平に支持されていて、印刷するプリント基板6が位置決めされ搭載されている。印刷ヘッド7は、ステージ5の上方でX軸,Y軸及びZ軸方向に移動し、プリント基板6に文字、バーコード等のシンボルマークを印刷する。X軸及びY軸方向は基板面方向である。印刷ヘッド6は例えばインクジェット印刷する印刷ヘッドである。
【0005】
8はX軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をX軸方向に移動する。このX軸サーボモータ8はリニアモータで、そのスライダ(移動部)に印刷ヘッド7が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダと共に印刷ヘッド7が移動する。
【0006】
9はY軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をY軸方向に移動する。このY軸サーボモータ9はリニアモータで、スライダにX軸サーボモータ8が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダが移動し、X軸サーボモータ8と印刷ヘッド7がY軸方向に移動する。
【0007】
10はZ軸サーボモータであり、印刷ヘッド7をZ軸方向に移動する。Z軸方向は基板の高さ方向である。このZ軸サーボモータ10はリニアモータで、ステータ(固定部)はX軸サーボモータ8のスライダに取り付けられ、そのスライダには印刷ヘッド7が取付けられている。このリニアモータを駆動することによりスライダがZ軸方向に移動し、印刷ヘッド7もZ軸方向に移動する。
【0008】
出願人は、特願平2002−3137350により、印刷ヘッドに検査用カメラを搭載する技術を提案している。11は検査用カメラであり、印刷ヘッド7に一体に固定されている。検査用カメラ11は、位置決めモード及び検査のモードでは、印刷ヘッド7と共にプリント基板6上をX軸方向及びY軸方向に移動し、位置決め用のアライメントマーク及び印刷されたシンボルマークを撮影する。12は照明手段であり、検査用カメラ11の撮影範囲のプリント基板上を照射し、カメラを構成するCCDの感度を補い、コントラストの良い撮影のために貢献する。
【0009】
ステージ5へのプリント基板6の搭載位置は、X軸及びY軸については、予め設定された位置に配置されるが、回転方向のずれを補正する必要がある。検査用カメラは、プリント基板のコーナーの対角位置に印字されたアライメントマーク6a,6b(表示されていない)を撮影する。撮影された画像の2値化処理情報と予め記憶された2値化情報のずれに基づいてステージ5を水平面で回転(矢印θ)制御し、正確な位置決めを行なう。
【0010】
図7は、各軸のサーボモータを制御するための構成を示す機能ブロック図である。X軸ドライバー13,Y軸ドライバー14,Z軸ドライバー15は、X軸サーボモータ8,Y軸サーボモータ9,Z軸サーボモータ10のリニアモータを駆動する。16,17,18はX軸ドライバー15,Y軸ドライバー16,Z軸ドライバー17のコントローラであり、パソコン19からの座標データに基づいて各軸のドライバーに位置決めの指令を行なう。
【0011】
【特許文献1】
特開平2002−292914号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
検査用カメラ11は、高精度の位置決め及び読み取りを実現するために、アライメントマーク及びシンボルマークの撮影画像のコントラストをできるだけ大きくしたい要求がある。
【0013】
プリント基板6の表面は、半田メッキ部、アライメントマーク部及びシンボルマーク部を除いてソルダレジストで塗装されており、このソルダレジストは種々の色が用いられている。照明手段12の発光を一般的な白色光とした場合には、ソルダレジストの色や濃度との組み合わせで撮影画像のコントラストが十分に取れない場合がある。
【0014】
本発明の目的は、撮影画像に写ったアライメントマーク、シンボルマーク等のコントラストを高め、これらのマークを識別しやすくした基板用印刷装置を実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の構成は次の通りである。
(1)印刷ヘッドがプリント基板上に所定の情報を印刷し、印刷した所定の情報をカメラで撮影する基板用印刷装置において、
前記プリント基板上に光を当てる照明手段と、
この照明手段の出射光を制御する照明制御手段と
を具備したことを特徴とする基板用印刷装置。
【0016】
(2)前記照明制御手段は、プリント基板上に印刷した所定の情報の色と基板上のソルダレジストの色の少なくとも一方に基づいて前記照明手段の出射光の色を設定することを特徴とする、(1)記載の基板用印刷装置。
【0017】
(3)前記照明制御手段は、ソルダレジストの色が緑色のときに、前記照明手段の発光色を青色に設定することを特徴とする、(2)記載の基板用印刷装置。
【0018】
(4)前記照明手段は、発光色の異なる複数の発光ダイオードで構成されたことを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0019】
(5)前記所定の情報が前記プリント基板の位置決めのためのアライメントマークであることを特徴とする、(1)乃至(4)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0020】
(6)前記所定の情報がシンボルマークであることを特徴とする、(1)乃至(5)のいずれかに記載の基板用印刷装置。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明実施態様を、図面を用いて説明する。図1は本発明を適用した基板用印刷装置の一例を示す機能ブロック図であり、図6及び図7の従来装置で説明した要素と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0022】
ソルダレジストの色に対して照明手段12の発光色をどのように組み合わせれば撮影画像のコントラストが最大となるかは、ソルダレジストの素材や濃度、製造工程及び検査用カメラを実現するCCDの特性が複雑に影響し合い、理論的な解明がなされていない。
【0023】
本発明では、撮影画像のコントラストが最大となる照明手段の発光色を自動的に変更する手段に加えて、試行錯誤の経験から手動的に変更することも可能な基板用印刷装置を提供している。
【0024】
図1において、100は本発明が適用されて印刷ヘッド7に固定された検査用カメラである。図では説明の便宜上、検査用カメラ100の中に側面図(A)と底面図(B)を描いている。101はカメラ本体、102はレンズ、103はレンズを取り囲むように配置された照明手段、104は照明手段を構成する複数の発光ダイオード群である。図は、プリント基板6のコーナーに形成されたアライメントマーク6aを撮影している状態を示す。図2は、プリント基板6と検査用カメラ100の関係を斜視図で示したものである。
【0025】
図1において、105は照明制御手段であり、発光色手動設定信号P又は発光色自動設定信号T又は発光色切換え信号Qを入力し、発光色変更指令Mを発信して照明手段103の発光色を変更する。106は発光色切換え手段であり、自動設定起動信号Sを入力すると発光色切換え信号Qを照明制御手段105に発信し、発光色自動設定信号Tを入力すると切換え動作を終了する。
【0026】
107はコントラスト演算手段であり、検査用カメラ100で撮影された画像信号Wを入力し2値化の画像処理を実行してソルダレジストとマークのコントラストを数値化した信号Cを発信する。108は最大コンストラクト検出手段であり、コントラスト信号C及び発光色切換え信号Qを入力し発光色とコントラストの組み合わせをテーブル化し、コントラストが最大となる発光色を検出し、発光色自動設定信号Tを照明制御手段105に設定する。更にこの信号Tは発光色切換え手段106に与えられ、切換え動作を終了させる。
【0027】
発光色の変更は、最も簡単には発光ダイオードの赤(R),緑(G),青(B)の3原色の変更で実現される。1個の発光体が3原色の発光素子で構成されている場合には、色の変更は理論的には無限であるが、実用的には24色程度の変更で十分である。
【0028】
図3は、3原色変更の場合の発光ダイオードの配置例であり、赤色発光ダイオード104a、緑色発光ダイオード104b、青色緑色発光ダイオード104cが隣接して配置され、これらの組み合わせが複数組配置された構成である。各組で選択された色の発光ダイオードが通電され発光する。
【0029】
図4は、1個の発光体104dが3原色の発光素子で構成されている場合の構成例であり、これら発光体が複数個配置されている。各発光体の発光色は、3原色の発光素子の発光量の比率で決定されるので、比率制御により任意の発光が可能である。3原色が同比率であれば白色光となる。
【0030】
図5は、照明手段の発光色を変更した場合のアライメントマーク撮影画像の2値化処理結果の比較説明図である。(A)はアライメントマーク6aとソルダレジスト6bの関係を示す断面図、(B)は発光色を最適に設定したときの2値化処理情報であり、良好なコントラストが得られている。(C)は発光色が適切でない場合(例えば白色光)の2値化処理情報であり、良好なコントラストが得られておらず、アライメントマーク6aの認識が不可能になるおそれがある。
【0031】
検証によれば、一般に普及している(90%以上)ソルダレジストの色が緑色であり、アライメントマークが銅色である場合には、発光色を青色とすることで最大コントラストを得ることができた。従って、実用的には発光色を手動設定で青色に固定しておくことで一般的なプリント基板のアライメントマーク検出に支障はない。
【0032】
以上説明した実施形態では、プリント基板の位置決めモードにおけるアライメントマーク6aの撮影を説明したが、検査モードにおけるシンボルマークの撮影に関しても本発明を有効に適用可能である。即ち、ソルダレジストの色が緑色であり、シンボルマークの色が例えば白であるときに、撮影画像のコントラストが最大となる発光色を自動又は手動で設定することで、シンボルマークの認識率を高めることができる。
【0033】
更に実施形態では、照明手段の発光体として発光ダイオードを、カメラとしてCCDの組み合わせを説明したが、他の発光体及び画像センサの組み合わせでも本発明に適用することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によればプリント基板のソルダレジスト等の色に対して検査用カメラの照明手段の出射光の色を最適に設定できるので、位置決め用のアライメントマーク及びシンボルマークの撮影画像の2値化処理においてコントラストを高めることができ、位置決め精度及びシンボルマークの検査精度を各段に高めた基板用印刷装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した基板用印刷装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1におけるプリント基板と検査用カメラの関係を示す斜視図である。
【図3】照明手段が3原色変更の場合の発光ダイオードの配置図である。
【図4】照明手段の1個の発光体が3原色の発光素子で構成されている場合の構成図である。
【図5】照明手段の発光色を変更した場合のアライメントマーク撮影画像の2値化処理結果の比較説明図である。
【図6】従来の基板用印刷装置の構成例を示した外観斜視図である。
【図7】図6における各軸のサーボモータを制御するための機能ブロック図である。
【符号の説明】
6 プリント基板
6a アライメントマーク
6b ソルダレジスト
100 検査用カメラ
101 カメラ本体
102 レンズ
103 照明手段
104 発光ダイオード群
105 照明制御手段
106 発光色切換手段
107 コントラスト演算手段
108 最大コントラスト検出手段
Claims (6)
- 印刷ヘッドがプリント基板上に所定の情報を印刷し、印刷した所定の情報をカメラで撮影する基板用印刷装置において、
前記プリント基板上に光を当てる照明手段と、
この照明手段の出射光を制御する照明制御手段と
を具備したことを特徴とする基板用印刷装置。 - 前記照明制御手段は、プリント基板上に印刷した所定の情報の色と基板上のソルダレジストの色の少なくとも一方に基づいて前記照明手段の出射光の色を設定することを特徴とする、請求項1記載の基板用印刷装置。
- 前記照明制御手段は、ソルダレジストの色が緑色のときに、前記照明手段の発光色を青色に設定することを特徴とする、請求項2記載の基板用印刷装置。
- 前記照明手段は、発光色の異なる複数の発光ダイオードで構成されたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の基板用印刷装置。
- 前記所定の情報が、前記プリント基板の位置決めのためのアライメントマークであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の基板用印刷装置。
- 前記所定の情報が、シンボルマークであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の基板用印刷装置。
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---|---|---|---|
JP2003062637A JP2004273774A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 基板用印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062637A JP2004273774A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 基板用印刷装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004273774A true JP2004273774A (ja) | 2004-09-30 |
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ID=33124447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006251571A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | アライメント用光源ユニット、アライメント装置、露光装置、デジタル露光装置、アライメント方法、露光方法及び照明装置の条件を設定する方法 |
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2003
- 2003-03-10 JP JP2003062637A patent/JP2004273774A/ja active Pending
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