JP2004273403A - レールボンド端子及びレールボンド端子の取付け施工法及びレールボンド端子取付け用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単にレールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実、均一に固着させることができる。
【解決手段】少なくともレール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法において使用する前記レールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設した形状である。
【選択図】 図11
【解決手段】少なくともレール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法において使用する前記レールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設した形状である。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レールボンド端子及びこのレールボンド端子をレールから剥離、脱落させることなくレールに確実、均一に固着することができるようにしたレールボンド端子の取付け施工法及びレールボンド端子取付け用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、在来線のレール(普通レール、熱処理レール)におけるレールボンド端子取付けに際しては、例えば低温ロウ溶接工法や銅テルミット溶接工法などが導入されている。
この低温ロウ溶接工法は、レールに溶接するレールボンド端子とレールとを溶融しないで、レールボンド端子とレールとの間に、レールボンド端子およびレールの融点より低い合金ロウ(ハンダ)を溶融添加してロウ付け溶接するようにしたものである。
また、銅テルミット溶接工法は、熱化学反応(テルミット反応)を応用した溶接方法であり、原理は酸化銅とアルミニウムの粉末(銅テルミット剤)を、治具を構成するルツボ内で燃焼させ、それによって生じた熱を利用してレールボンド端子をレールに溶接するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようにレールボンド端子とレールとを低温ロウ溶接工法で溶接した場合、長期にわたる車輛の通過に伴う振動で前記合金ロウがレールから剥離して、レールボンド端子が脱落するおそれがあった。
また、前記銅テルミット溶接工法でレールボンド端子とレールとを溶接した場合、レールボンド端子の脱落防止は少しは改善されるが、この銅テルミット溶接工法を適用してレールボンド端子とレールとを溶接しようとする際、所定の銅テルミット溶接教育を受け、終了した有資格者や熟練者でなければ、レールボンド端子をレールに取付け施工することができないという作業上の不便さがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のレールボンド端子及びレールボンド端子の取付け施工法及びレールボンド端子取付け用治具は、前記課題を解決することを目的とし、まず、本発明のレールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したことを特徴とする。
【0005】
また、本発明のレールボンド端子は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法、または、レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法において使用する前記レールボンド端子は、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設した形状であることを特徴とする。
【0006】
また、本発明のレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の下面に添設する本体フレームと、この本体フレームに前記レール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターと、この空間部に挿入載置させた溶融接着材と、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の端部に係止する係止部と矩形状ヒーターを載置させる矩形状ヒーター載置部とを形成した本体フレームと、この本体フレームに前記矩形状ヒーターに対応させてレール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターと,この空間部に挿入載置させた溶融接着材と,平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、本発明のレールボンド端子取付け用治具における前記押圧機構は、本体フレームに一体に取り付けられている台座と、この台座に一方に設けた支軸と他方に設けた支軸を介して一方の自由端が上下動するよう取り付けられているハンドルと、このハンドルのほぼ中間部に設けた軸と一方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、前記ハンドルの他端部に設けた軸と前記台座の他方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、このアームに固設されているガイドフレームと、このガイドフレームにスプリングを介して上下動するよう設けられているレールボンド端子押さえ部材とコ字形状ヒーター押さえ部材とより構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るレールボンド端子およびレールボンド端子の取付け施工法およびレールボンド端子取付け用治具の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るレールボンド端子の正面図である。図2は、同上面図である。図3は、同左側面図である。図4は、同右側面図である。図5は、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法適用の本発明に係るレールボンド端子取付け用治具の作動時を示す正面図である。図6は、同上面図である。図7は、同側面図である。図8は、本発明に係るレールボンド端子取付け用治具と各ヒーターとレールボンド端子との関係を示す斜視図である。図9は、コ字形状ヒーターのケースを示す斜視図である。図10は、矩形状ヒーターのケースを示す斜視図である。図11は、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法によって本発明に係るレールボンド端子をレール底部の上面に固着させた状態を示す斜視図である。
【0012】
図1乃至図4および図8、図11において、1は、本発明に係るレールボンド端子である。このレールボンド端子1は、全体に銅からなり、一方に延設している平面部1aが形成され、他方にこの平面部1aから延設しているレールボンドやジャンパー線2の筒状取付部1bが形成されている。前記平面部1aには、単数または複数の貫通孔1cが穿設されている。この平面部1aは、レール5の底部5aの上面への固着側となる部分である。
【0013】
図5乃至図7および図8において、3は、本発明に係るレールボンド端子1をレール底部5aの上面に固着させるために使用する本発明に係るレールボンド端子取付け施工法適用の本発明に係るレールボンド端子取付け用治具であり、次のように構成されている。
4は、施工時にレール5の底部5aの下面に添設させる本体フレームであり、この本体フレーム4には、矩形状ヒーター6を載置保持させる矩形状ヒーター載置部4aと前記レール底部5aの端部5aaに係止させる係止部4bが形成されている。この矩形状ヒーター6は、図10に示した例えば亜鉛メッキ鋼板からなるケース6aの中に加熱材が充填されている。6aaは点火口である。
【0014】
7は前記本体フレーム4に傾斜させて一体に取り付けられている台座であり、8はこの台座7に前後に作動可能に取り付けられているレール5の底部5aへのストッパーである。
前記台座7には、一方に設けた支軸9と他方に設けた支軸10を介して一方の自由端11aが上下動するハンドル11が取り付けられている。このハンドル11のほぼ中間部に設けた軸12と一方に設けた支軸9との間には、アーム13が作動自在に設けられ、このハンドル11の他端部に設けた軸14と前記台座7の他方に設けた支軸10との間には、アーム15が作動自在に設けられている。このアーム15には、ガイドフレーム16が固設されており、このガイドフレーム16には、スプリング17を介して上下動するレールボンド端子押さえピン18とコ字形状ヒーター押さえ部材19とが取り付けられている。
【0015】
20は施工時に前記レール5の底部5aの上面に載置するコ字形状ヒーターであり、前記コ字形状ヒーター押さえ部材19は、このコ字形状ヒーター20とほぼ同形に形成されている。このコ字形状ヒーター20は、図9に示した例えば亜鉛メッキ鋼板からなるケース20aの中に加熱材が充填されている。20aaは点火口であり、20bは図1乃至図4に示す本発明に係るレールボンド端子1および例えばハンダ板のごとき溶融接着材21を挿入載置する空間部である。
【0016】
前記レールボンド端子押さえピン18は、通常は自由に上下動可能であるが、このレールボンド端子押さえピン18によって本発明に係るレールボンド端子1を上面から押さえて保持させる時には、つまみ22でガイドフレーム16に設けたL字溝16aにロックさせることにより、レールボンド端子押さえピン18は保持される。23はレール5の下に敷いてある複数の枕木である。
【0017】
このように構成した本発明に係るレールボンド端子取付け用治具3を使用し、前記レール5の底部5aの上面に、この発明に係るレールボンド端子1を固着させるには、図8に示すように、まず枕木間で本体フレーム4を前記レール5の底部5aの下面に添設させて、本体フレーム4の係止部4bを前記レール底部5aの端部5aaに係止させると共に、この本体フレーム4の矩形状ヒーター載置部4aに、矩形状ヒーター6が加熱材を上向きにしてセットさせる。
【0018】
次いでストッパー8を前記レール5の底部5aの上面に移動させて停止させ、図8に示すように前記レール底部5aの上面に、前記矩形状ヒーター6に対応させて加熱材を下向きにしてコ字形状ヒーター20をセットさせ、このコ字形状ヒーター20の空間部20bに溶融接着材21を載置させると共に、この溶融接着材21の上からこの発明に係るレールボンド端子1を重ねて載置させる。
しかる後、図5乃至図7に示すように前記ハンドル11を操作させると、レールボンド端子押さえピン18は、この発明に係るレールボンド端子1および溶融接着材21を押圧すると共に、前記コ字形状ヒーター押さえ部材19は前記コ字形状ヒーター20を押圧する。
要するに、前記レール底部5aの上下からこのレール底部5aを挟んで前記矩形状ヒーター6、溶融接着材21、コ字形状ヒーター20、レールボンド端子1を一緒に同時に押圧させることになる。
【0019】
ここで、前記レール底部5aを挟んで前記矩形状ヒーター6、溶融接着材21、コ字形状ヒーター20と、この発明に係るレールボンド端子1とを一緒に同時に押圧させた状態で、前記矩形状ヒーター6およびコ字形状ヒーター20をそれぞれ点火口6aa、20aaより図示しない点火用バーナーで加熱材を発火させると、溶融接着材21は溶融し、これにより図11に示すようにこの発明に係るレールボンド端子1はレール底部5aの上面に確実に固着される。前記レールボンド端子1の固着側には、単数または複数の孔1aが穿設されているので、溶融接着材21の溶融状態を目で確認することが出来る。また、この孔1aは、溶融接着材21の溶融時空気を逃がす役目をなしている。
【0020】
なお、本発明の実施例では、前記矩形状ヒーター6およびコ字形状ヒーター20の両方を使用した場合について説明したが、必要に応じて矩形状ヒーター6を使用することなく、コ字形状ヒーター20のみを使用した場合でも適用されること勿論である。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係るレールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したものであるから、簡単な形状であり、誰でも簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができる効果を有する。
【0022】
また、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたものであるから、所定の銅テルミット溶接教育を受けた有資格者や熟練者でなくても、誰でも簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができるなどの効果を有する。
【0023】
また、本発明に係るレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の下面に添設する本体フレームと、この本体フレームに前記レール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターとこの空間部に挿入載置させた溶融接着材と、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたものであるから、このレールボンド端子取付け用治具を使用すれば、所定の銅テルミット溶接教育を受けた有資格者や熟練者でなくても、簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレールボンド端子の正面図である。
【図2】同上面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】同右側面図である。
【図5】本発明に係るレールボンド端子取付け施工法を適用する本発明に係るレールボンド端子取付け用治具の作動時を示す正面図である。
【図6】同上面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】本発明に係るレールボンド端子取付け用治具と各ヒーターとレールボンド端子との関係を示す斜視図である。
【図9】コ字形状ヒーターのケースを示す斜視図である。
【図10】矩形状ヒーターのケースを示す斜視図である。
【図11】本発明に係るレールボンド端子取付け施工法によって本発明に係るレールボンド端子をレール底部の上面に固着させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係るレールボンド端子
1a 平面部
1b 筒状取付部
1c 貫通孔
2 レールボンドやジャンパー線
3 レールボンド端子取付け用治具
4 本体フレーム
4a 矩形状ヒーター載置部
4b 係止部
5 レール
5a 底部
5aa 端部
6 矩形状ヒーター
6a ケース
6aa 点火口
7 台座
8 ストッパー
9 支軸
10 支軸
11 ハンドル
11a 自由端
12 軸
13 アーム
14 軸座
15 アーム
16 ガイドフレーム
16a L字溝
17 スプリング
18 レールボンド端子押さえピン
19 コ字形状ヒーター押さえ部材
20 コ字形状ヒーター
20a ケース
20aa点火口
20b 空間部
21 例えばハンダ板のごとき溶融接着材
22 つまみ
23 枕木
【発明の属する技術分野】
本発明は、レールボンド端子及びこのレールボンド端子をレールから剥離、脱落させることなくレールに確実、均一に固着することができるようにしたレールボンド端子の取付け施工法及びレールボンド端子取付け用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、在来線のレール(普通レール、熱処理レール)におけるレールボンド端子取付けに際しては、例えば低温ロウ溶接工法や銅テルミット溶接工法などが導入されている。
この低温ロウ溶接工法は、レールに溶接するレールボンド端子とレールとを溶融しないで、レールボンド端子とレールとの間に、レールボンド端子およびレールの融点より低い合金ロウ(ハンダ)を溶融添加してロウ付け溶接するようにしたものである。
また、銅テルミット溶接工法は、熱化学反応(テルミット反応)を応用した溶接方法であり、原理は酸化銅とアルミニウムの粉末(銅テルミット剤)を、治具を構成するルツボ内で燃焼させ、それによって生じた熱を利用してレールボンド端子をレールに溶接するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようにレールボンド端子とレールとを低温ロウ溶接工法で溶接した場合、長期にわたる車輛の通過に伴う振動で前記合金ロウがレールから剥離して、レールボンド端子が脱落するおそれがあった。
また、前記銅テルミット溶接工法でレールボンド端子とレールとを溶接した場合、レールボンド端子の脱落防止は少しは改善されるが、この銅テルミット溶接工法を適用してレールボンド端子とレールとを溶接しようとする際、所定の銅テルミット溶接教育を受け、終了した有資格者や熟練者でなければ、レールボンド端子をレールに取付け施工することができないという作業上の不便さがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のレールボンド端子及びレールボンド端子の取付け施工法及びレールボンド端子取付け用治具は、前記課題を解決することを目的とし、まず、本発明のレールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したことを特徴とする。
【0005】
また、本発明のレールボンド端子は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法、または、レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法において使用する前記レールボンド端子は、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設した形状であることを特徴とする。
【0006】
また、本発明のレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明のレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の下面に添設する本体フレームと、この本体フレームに前記レール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターと、この空間部に挿入載置させた溶融接着材と、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の端部に係止する係止部と矩形状ヒーターを載置させる矩形状ヒーター載置部とを形成した本体フレームと、この本体フレームに前記矩形状ヒーターに対応させてレール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターと,この空間部に挿入載置させた溶融接着材と,平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、本発明のレールボンド端子取付け用治具における前記押圧機構は、本体フレームに一体に取り付けられている台座と、この台座に一方に設けた支軸と他方に設けた支軸を介して一方の自由端が上下動するよう取り付けられているハンドルと、このハンドルのほぼ中間部に設けた軸と一方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、前記ハンドルの他端部に設けた軸と前記台座の他方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、このアームに固設されているガイドフレームと、このガイドフレームにスプリングを介して上下動するよう設けられているレールボンド端子押さえ部材とコ字形状ヒーター押さえ部材とより構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るレールボンド端子およびレールボンド端子の取付け施工法およびレールボンド端子取付け用治具の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るレールボンド端子の正面図である。図2は、同上面図である。図3は、同左側面図である。図4は、同右側面図である。図5は、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法適用の本発明に係るレールボンド端子取付け用治具の作動時を示す正面図である。図6は、同上面図である。図7は、同側面図である。図8は、本発明に係るレールボンド端子取付け用治具と各ヒーターとレールボンド端子との関係を示す斜視図である。図9は、コ字形状ヒーターのケースを示す斜視図である。図10は、矩形状ヒーターのケースを示す斜視図である。図11は、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法によって本発明に係るレールボンド端子をレール底部の上面に固着させた状態を示す斜視図である。
【0012】
図1乃至図4および図8、図11において、1は、本発明に係るレールボンド端子である。このレールボンド端子1は、全体に銅からなり、一方に延設している平面部1aが形成され、他方にこの平面部1aから延設しているレールボンドやジャンパー線2の筒状取付部1bが形成されている。前記平面部1aには、単数または複数の貫通孔1cが穿設されている。この平面部1aは、レール5の底部5aの上面への固着側となる部分である。
【0013】
図5乃至図7および図8において、3は、本発明に係るレールボンド端子1をレール底部5aの上面に固着させるために使用する本発明に係るレールボンド端子取付け施工法適用の本発明に係るレールボンド端子取付け用治具であり、次のように構成されている。
4は、施工時にレール5の底部5aの下面に添設させる本体フレームであり、この本体フレーム4には、矩形状ヒーター6を載置保持させる矩形状ヒーター載置部4aと前記レール底部5aの端部5aaに係止させる係止部4bが形成されている。この矩形状ヒーター6は、図10に示した例えば亜鉛メッキ鋼板からなるケース6aの中に加熱材が充填されている。6aaは点火口である。
【0014】
7は前記本体フレーム4に傾斜させて一体に取り付けられている台座であり、8はこの台座7に前後に作動可能に取り付けられているレール5の底部5aへのストッパーである。
前記台座7には、一方に設けた支軸9と他方に設けた支軸10を介して一方の自由端11aが上下動するハンドル11が取り付けられている。このハンドル11のほぼ中間部に設けた軸12と一方に設けた支軸9との間には、アーム13が作動自在に設けられ、このハンドル11の他端部に設けた軸14と前記台座7の他方に設けた支軸10との間には、アーム15が作動自在に設けられている。このアーム15には、ガイドフレーム16が固設されており、このガイドフレーム16には、スプリング17を介して上下動するレールボンド端子押さえピン18とコ字形状ヒーター押さえ部材19とが取り付けられている。
【0015】
20は施工時に前記レール5の底部5aの上面に載置するコ字形状ヒーターであり、前記コ字形状ヒーター押さえ部材19は、このコ字形状ヒーター20とほぼ同形に形成されている。このコ字形状ヒーター20は、図9に示した例えば亜鉛メッキ鋼板からなるケース20aの中に加熱材が充填されている。20aaは点火口であり、20bは図1乃至図4に示す本発明に係るレールボンド端子1および例えばハンダ板のごとき溶融接着材21を挿入載置する空間部である。
【0016】
前記レールボンド端子押さえピン18は、通常は自由に上下動可能であるが、このレールボンド端子押さえピン18によって本発明に係るレールボンド端子1を上面から押さえて保持させる時には、つまみ22でガイドフレーム16に設けたL字溝16aにロックさせることにより、レールボンド端子押さえピン18は保持される。23はレール5の下に敷いてある複数の枕木である。
【0017】
このように構成した本発明に係るレールボンド端子取付け用治具3を使用し、前記レール5の底部5aの上面に、この発明に係るレールボンド端子1を固着させるには、図8に示すように、まず枕木間で本体フレーム4を前記レール5の底部5aの下面に添設させて、本体フレーム4の係止部4bを前記レール底部5aの端部5aaに係止させると共に、この本体フレーム4の矩形状ヒーター載置部4aに、矩形状ヒーター6が加熱材を上向きにしてセットさせる。
【0018】
次いでストッパー8を前記レール5の底部5aの上面に移動させて停止させ、図8に示すように前記レール底部5aの上面に、前記矩形状ヒーター6に対応させて加熱材を下向きにしてコ字形状ヒーター20をセットさせ、このコ字形状ヒーター20の空間部20bに溶融接着材21を載置させると共に、この溶融接着材21の上からこの発明に係るレールボンド端子1を重ねて載置させる。
しかる後、図5乃至図7に示すように前記ハンドル11を操作させると、レールボンド端子押さえピン18は、この発明に係るレールボンド端子1および溶融接着材21を押圧すると共に、前記コ字形状ヒーター押さえ部材19は前記コ字形状ヒーター20を押圧する。
要するに、前記レール底部5aの上下からこのレール底部5aを挟んで前記矩形状ヒーター6、溶融接着材21、コ字形状ヒーター20、レールボンド端子1を一緒に同時に押圧させることになる。
【0019】
ここで、前記レール底部5aを挟んで前記矩形状ヒーター6、溶融接着材21、コ字形状ヒーター20と、この発明に係るレールボンド端子1とを一緒に同時に押圧させた状態で、前記矩形状ヒーター6およびコ字形状ヒーター20をそれぞれ点火口6aa、20aaより図示しない点火用バーナーで加熱材を発火させると、溶融接着材21は溶融し、これにより図11に示すようにこの発明に係るレールボンド端子1はレール底部5aの上面に確実に固着される。前記レールボンド端子1の固着側には、単数または複数の孔1aが穿設されているので、溶融接着材21の溶融状態を目で確認することが出来る。また、この孔1aは、溶融接着材21の溶融時空気を逃がす役目をなしている。
【0020】
なお、本発明の実施例では、前記矩形状ヒーター6およびコ字形状ヒーター20の両方を使用した場合について説明したが、必要に応じて矩形状ヒーター6を使用することなく、コ字形状ヒーター20のみを使用した場合でも適用されること勿論である。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係るレールボンド端子は、レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したものであるから、簡単な形状であり、誰でも簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができる効果を有する。
【0022】
また、本発明に係るレールボンド端子取付け施工法は、レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたものであるから、所定の銅テルミット溶接教育を受けた有資格者や熟練者でなくても、誰でも簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができるなどの効果を有する。
【0023】
また、本発明に係るレールボンド端子取付け用治具は、レール底部の下面に添設する本体フレームと、この本体フレームに前記レール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターとこの空間部に挿入載置させた溶融接着材と、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたものであるから、このレールボンド端子取付け用治具を使用すれば、所定の銅テルミット溶接教育を受けた有資格者や熟練者でなくても、簡単に前記レールボンド端子をレール底部の上面に剥離や脱落することなく確実に、しかも品質良好、安定、かつ均一に固着させることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレールボンド端子の正面図である。
【図2】同上面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】同右側面図である。
【図5】本発明に係るレールボンド端子取付け施工法を適用する本発明に係るレールボンド端子取付け用治具の作動時を示す正面図である。
【図6】同上面図である。
【図7】同側面図である。
【図8】本発明に係るレールボンド端子取付け用治具と各ヒーターとレールボンド端子との関係を示す斜視図である。
【図9】コ字形状ヒーターのケースを示す斜視図である。
【図10】矩形状ヒーターのケースを示す斜視図である。
【図11】本発明に係るレールボンド端子取付け施工法によって本発明に係るレールボンド端子をレール底部の上面に固着させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係るレールボンド端子
1a 平面部
1b 筒状取付部
1c 貫通孔
2 レールボンドやジャンパー線
3 レールボンド端子取付け用治具
4 本体フレーム
4a 矩形状ヒーター載置部
4b 係止部
5 レール
5a 底部
5aa 端部
6 矩形状ヒーター
6a ケース
6aa 点火口
7 台座
8 ストッパー
9 支軸
10 支軸
11 ハンドル
11a 自由端
12 軸
13 アーム
14 軸座
15 アーム
16 ガイドフレーム
16a L字溝
17 スプリング
18 レールボンド端子押さえピン
19 コ字形状ヒーター押さえ部材
20 コ字形状ヒーター
20a ケース
20aa点火口
20b 空間部
21 例えばハンダ板のごとき溶融接着材
22 つまみ
23 枕木
Claims (7)
- レール底部の上面に固着させる平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したことを特徴とするレールボンド端子。
- レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法、または、レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上にレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これによりレールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたレールボンド端子取付け施工法において使用する前記レールボンド端子は、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設した形状であることを特徴とするレールボンド端子。
- レール底部の上面に、空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、このコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、さらに前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記コ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とするレールボンド端子取付け施工法。
- レール底部の下面に矩形状ヒーターをセットさせると共に、前記レール底部の上面に前記矩形状ヒーターに対応させて空間部を形成したコ字形状ヒーターをセットさせ、かつこのコ字形状ヒーターの空間部に溶融接着材を載置させると共に、この溶融接着材の上に、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子を載置させ、前記レール底部の上下からこのレール底部を挟んで前記矩形状ヒーター、溶融接着材、コ字形状ヒーター、レールボンド端子を押圧させながら前記矩形状ヒーターおよびコ字形状ヒーターを発火させることにより溶融接着材を溶融させ、これにより前記レールボンド端子をレール底部の上面に固着させるようにしたことを特徴とするレールボンド端子取付け施工法。
- レール底部の下面に添設する本体フレームと、この本体フレームに前記レール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターとこの空間部に挿入載置させた溶融接着材と平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とするレールボンド端子取付け用治具。
- レール底部の端部に係止する係止部と矩形状ヒーターを載置させる矩形状ヒーター載置部とを形成した本体フレームと、この本体フレームに前記矩形状ヒーターに対応させてレール底部の上面に載置させた空間部を有するコ字形状ヒーターと、この空間部に挿入載置させた溶融接着材と、平面部を有し、この平面部に単数または複数の孔を穿設したレールボンド端子とを押圧する押圧機構を設けたことを特徴とするレールボンド端子取付け用治具。
- 請求項5乃至請求項6に記載の押圧機構は、本体フレームに一体に取り付けられている台座と、この台座に一方に設けた支軸と他方に設けた支軸を介して一方の自由端が上下動するよう取り付けられているハンドルと、このハンドルのほぼ中間部に設けた軸と一方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、前記ハンドルの他端部に設けた軸と前記台座の他方に設けた支軸との間に作動自在に設けられているアームと、このアームに固設されているガイドフレームと、このガイドフレームにスプリングを介して上下動するよう設けられているレールボンド端子押さえ部材とコ字形状ヒーター押さえ部材とより構成されていることを特徴とするレールボンド端子取付け用治具。
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- 2003-03-10 JP JP2003108378A patent/JP2004273403A/ja active Pending
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