JP2004270789A - 逆止弁装置 - Google Patents

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JP2004270789A
JP2004270789A JP2003061733A JP2003061733A JP2004270789A JP 2004270789 A JP2004270789 A JP 2004270789A JP 2003061733 A JP2003061733 A JP 2003061733A JP 2003061733 A JP2003061733 A JP 2003061733A JP 2004270789 A JP2004270789 A JP 2004270789A
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inner hole
outlet pipe
valve body
groove
check valve
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JP2003061733A
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Inventor
Hiroyuki Kurokawa
博之 黒川
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】逆止弁装置において、簡単な構造且つ安価な逆止弁装置を提供すること。
【解決手段】入口管11と出口管12が接続される内孔13を有するボディ10の内孔13内に弁体20が配置され、弁体20が着座し内孔13と入口管11との連通を閉じる着座面15を設けた逆止弁装置1であって、弁体20と出口管12との間に空間19を画成する溝17を設けたこと。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧回路内に配置される逆止弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧回路内に配置される逆止弁装置で最も簡易な構造の例としては、入口管と出口管が接続される内孔を有するボディの内孔内に球形の弁体を配置し、内孔の入口管側に、弁体が着座したとき、入口管と内孔との連通を閉じる円錐面状の着座面を設け、出口管は直接内孔に接続されるものがある。この構造は、図8に示すように、オイルが流入した時に弁体が出口管を塞いで抵抗となり、十分な流量(油圧)が得られないという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、図9に示すように、側面に複数の開口部を設けた円筒形の案内筒を内孔内に設け、案内筒の中に弁体を配置し、オイルが内孔内に流入したとき、弁体が1つの開口部を塞いでも、弁体と出口管との間には他の開口部を通して出口管へ向けて空間を画成し(開口面積を確保し)、十分な流量のオイルを流すことを可能としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、図10に示すように、円錐面状の着座面と長方形の開口部を形成した弁制御用ケージを油路に設け、弁体が開口部の一部分を塞いでも、弁体と出口管との間には開口部の他の部分を通して出口管へ向けて空間を画成し(開口面積を確保し)、十分な流量のオイルを流すことを可能としたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−32680号公報
【0005】
【特許文献2】
実開平7−25374号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2に示す従来技術では、別部品(案内筒又は弁制御用ケージ)を追加しているので、弁体と出口管との間に空間を画成するための構造が複雑となり、部品点数増加による信頼性低下、搭載スペース増大、コスト増加などのデメリットが生ずる。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単な構造且つ安価な逆止弁装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、入口管と出口管が接続される内孔を有するボディの前記内孔内に弁体が配置され、前記弁体が着座し前記内孔と前記入口管との連通を閉じる着座面を設けた逆止弁装置であって、前記弁体と前記出口管との間に空間を画成する溝を設けたことである。
【0009】
上記した手段によれば、弁体と出口管との間に空間を画成する溝を設けたことにより、弁体と出口管との間に十分な流量のオイルを流すことができる空間(通路面積)を確保することができる。
【0010】
上記の課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、前記内孔に一体に形成される溝の開口縁は前記弁体を案内するガイド部を形成することである。
【0011】
上記した手段によれば、内孔に一体に形成される溝の開口縁は弁体を案内するガイド部を形成することにより、ガイド部を別部品とすることなく溝の開口縁と一体構造とすることができ、弁体と出口管との間に空間を画成するための構造を簡単なものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従った逆止弁装置1の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、逆止弁装置1は、図示しない油圧回路内に設置され、油圧回路にそれぞれ接続される入口管11と出口管12が接続される内孔13を有するボディ10と、内孔13内に配置された球形の弁体20と、弁体20が着座し内孔13と入口管11との連通を閉じるように機能する着座面15と、弁体20と出口管12との間に空間19を画成し内孔13の内周面14と一体的に形成される溝17と、弁体20を案内するガイド部18とから構成されている。内孔13は一端(図1の上方)が開口した大径部と小径部とから成る段付円筒形状を呈し、大径部にはプラグ30が累合され、内孔13は外部と液密的に封止されている。
【0014】
着座面15は、円錐面状となっており、弁体20は円錐面上に円周状に接触する。これにより、内孔13から入口管11へ向かうオイルの流れは弁体20が着座面15に着座し閉塞され、入口管11から内孔13へ向かうオイルの流れは弁体20が着座面15から離間し許容される。なお、着座面15は弁体20によって閉塞可能な形状であれば、円錐面以外の形状であってもよい。また、弁体20とプラグ30との間に弁体20を着座面15方向に付勢するバックアップスプリングを有する構造であってもよい。
【0015】
図2に示すように、溝17は内孔13に一体に形成され、溝17の開口縁はガイド部18を形成している。
【0016】
図3および図4に示すように、弁体20がオイルの流れによって出口管12方向に吸い寄せられたとき、弁体20は溝17の開口縁であるガイド部18に点接触し案内され空間19を形成する。これにより、内孔13から出口管12へのオイルの流れは、弁体20によって閉塞されることなく、溝17に弁体20の上下に形成される空間19から出口管12に向かって可能となる。
【0017】
なお、溝17は一端(図1の上方)が内孔13の大径部に開口し、形成されている。これにより、鋳造又はダイカストなどにより内孔13を形成する場合、併せて溝17を形成することができる。また、溝17を加工で形成する場合でも、切削により容易に加工することができる。また、溝17は、図5,図6に示すようにその形状(深さ、幅)、および図7に示すようにその数,配置を任意に設定することで、弁体20の周囲のオイル通路の断面積を十分に確保することができる。
【0018】
上記した本実施形態の作動について以下に説明する。
【0019】
図示しない油圧回路にオイルが流れていないときは、図1および図2に示すように、弁体20は着座面15に着座している。
【0020】
油圧回路を通して入口管11からオイルが流入すると、図3および図4に示すように、弁体20はオイルの圧力により着座面15から離間し、オイルが内孔13内に流入する。内孔13内に流入したオイルは出口管12に向けて流れ、弁体20を出口管12の方向に押し流す。このとき、弁体20は内孔13に一体に形成される溝17の開口縁から形成されるガイド部18に点接触し、オイルは弁体20と出口管12との間の溝17の弁体20の上下に形成される空間19を通して出口管12へ流出する。このように、オイルは、入口管11から出口管12に向けて流れることができる。
【0021】
一方、図示しない油路を通して出口管12からオイルが流入すると、図1および図2に示すように、弁体20は着座面15に着座し、オイルの流れを閉塞する。このため、オイルは出口管12から入口管11に向けて逆流することができない。
【0022】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1の発明にて講じた技術的手段によれば、弁体と出口管との間に空間を画成する溝を設けたことにより、弁体と出口管との間に十分な流量のオイルを流すことができる空間(通路面積)を確保することができる。
【0023】
また、請求項2の発明にて講じた技術的手段によれば、内孔に一体に形成される溝の開口縁は弁体を案内するガイド部を形成することにより、ガイド部を別部品とすることなく溝の開口縁と一体構造することができ、弁体と出口管との間に空間を画成するための構造を簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である逆止弁装置において弁体が着座面に着座した状態を示す断面図である。
【図2】図1のボディA−A断面にて上方から見た平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態である逆止弁装置において弁体が出口管に吸い寄せられた状態を示す断面図である。
【図4】図3のボディB−B断面にて上方から見た平面図である。
【図5】溝の形状が異なる実施例を示す概略図である。
【図6】溝の形状が異なる実施例を示す概略図である。
【図7】溝の数,配置が異なる実施例を示す概略図である。
【図8】従来技術の逆止弁装置を示す断面図である。
【図9】従来技術の逆止弁装置を示す断面図である。
【図10】従来技術の逆止弁装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・逆止弁装置
10・・・ボディ
11・・・入口管
12・・・出口管
13・・・内孔
15・・・着座面
17・・・溝
19・・・空間
20・・・弁体

Claims (2)

  1. 入口管と出口管が接続される内孔を有するボディの前記内孔内に弁体が配置され、前記弁体が着座し前記内孔と前記入口管との連通を閉じる着座面を設けた逆止弁装置であって、
    前記弁体と前記出口管との間に空間を画成する溝を設けたことを特徴とする逆止弁装置。
  2. 前記内孔に形成される溝の開口縁は弁体を案内するガイド部を形成することを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121521A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Toyota Motor Corp 自動変速機の油圧回路装置

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