JP2004270395A - 雨水貯留システム - Google Patents

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毅博 小林
Chikanori Fukui
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Abstract

【構成】所定の勾配で設置された第1〜第5雨水貯留管12を有する。各管12は、複数本の合成樹脂製の内外面平滑波付管18をゴム輪接合で直列に接続して形成されている。各雨水貯留管12の流出側端部12bには泥溜め部22を形成してあり、泥溜め部22にはバケツ24を装着してある。各雨水貯留管12は、雨水を貯留することができ、雨水が管12内に流入するときに砂や泥も流入するが、雨水貯留管12が所定の勾配で設置されているので、砂や泥が勾配の下側に搬送されて、そこに配置されているバケツ24内に流入する。よって、雨水貯留管12内に砂や泥が堆積することを防止できるし、砂や泥が溜まったバケツ24は、点検口40aから引き上げてその砂や泥を取り出すことができる。
【効果】雨水貯留管がゴム輪接合されるので施工が簡単であり、雨水貯留管内に流入する砂や泥の取り出しを、簡単にしかも低コストで行うことができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は雨水貯留システムに関し、特にたとえば、駐車場や道路の側溝等から流入する雨水を貯留する、雨水貯留システムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来、地中に埋設した貯留槽に雨水を一時的に貯留して、その後徐々に排出することによって、河川への集中的な雨水の流入を調整することが行われている。雨水の貯留浸透槽の一例として、図6に示すものがある(たとえば、特許文献1参照。)。この貯留浸透槽1は、コンクリート製であって地中に設置されており、水平に配置された底面壁2を有している。この底面壁2の左右の各縁部には、側壁3が垂直に配置されていて、この一対の側壁3の上に上床壁4が水平に配置されている。さらに、この貯留浸透槽1内には、開口部5aを有する間仕切り壁5が配置されている。
【0003】
この貯留浸透槽1によると、雨水が集水桝6および集水口4aを通って貯留浸透槽1内に流入して、この槽1内で一時的に貯留される。そして、この貯留されている雨水は、側壁3を浸透して地下水として排出される。
【0004】
また、雨水貯留槽の他の例として、たとえば空隙率の高い多数の合成樹脂製部材(たとえばタキロン株式会社製のアクアトラップ、積水化学工業株式会社製のクロスウェーブ)を地中に埋設して、この部材の隙間に雨水が溜まるようにしたものがある。この貯留槽(図示せず)を造るときは、まず掘削孔を形成し、この掘削孔内に保護シートおよび遮水シートを重ねるようにして敷設する。そして、この敷設された保護シートおよび遮水シート上に合成樹脂製部材を積み上げる。次に、この合成樹脂製部材を保護シートおよび遮水シートによって包み込んで埋め戻しを行う。これで作業が終了する。
【0005】
さらに他の例として、たとえば複数本の合成樹脂管(たとえば大日本プラスチック株式会社製のハウエル管)を直列に接続して地中に埋設し、この合成樹脂管(貯留管)内に雨水を溜めるようにしたものがある。
【0006】
この貯留槽および貯留管によると、雨水が貯留槽や貯留管内に流入してその内部で一時的に貯留される。この貯留されている雨水は、たとえば取水口から取り出して利用することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−237932号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図6に示す貯留浸透槽1では、底面壁2、側壁3、上床壁4および間仕切り壁5の材質がコンクリートであり重量が大きいので、施工性が悪いという問題がある。
【0009】
そして、合成樹脂製部材を使用する貯留槽では、保護シートおよび遮水シートが破れる恐れがあり、各シートが破れると、雨水の貯留ができなくなるという問題がある。そして、保護シートおよび遮水シートの敷設や各シート(熱可塑性樹脂)どうしの溶接、ならびに合成樹脂製部材の組み立てや積み重ねに手間が掛かるという問題もある。
【0010】
また、図6に示す貯留浸透槽1、合成樹脂製部材を使用する貯留槽、および合成樹脂管を使用する貯留管では、それぞれの内部に堆積する砂や泥の取り出しが困難である。つまり、各槽や貯留管内の砂や泥を取り出すときは、たとえばバキューム装置を使用して吸い出しているので、砂や泥を取り出すためのコストが嵩む。
【0011】
それゆえに、この発明の主たる目的は、施工が簡単であって、雨水貯留管内に流入する砂や泥の取り出しを、簡単にしかも低コストで行うことができる、雨水貯留システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数本の合成樹脂管を直列に接続した雨水貯留管を用いる雨水貯留システムであって、雨水貯留管に勾配をつけ、勾配の上側を流入側とし、下側を流出側とし、さらに雨水貯留管に泥溜め部を形成した、雨水貯留システムである。
【0013】
【作用】
この発明によれば、雨水貯留管を雨水が流入するように設置して使用する。これによって、雨水をこの雨水貯留管内に貯留することができる。そして、雨水に伴って砂や泥が雨水貯留管内に流入することがあるが、雨水貯留管が所定の勾配で設置されているので、砂や泥が効率よく雨水によって搬送される。そして、砂や泥はこの雨水貯留管に設けた泥溜め部に溜められる。したがって、雨水貯留管内に砂や泥が堆積することを防止できる。
なお、その泥溜め部にバケツを配置すれば、泥や砂はバケツ内に流入する。そして、バケツ内に溜まった砂や泥を排出するときは、バケツを点検口から引き上げてそのバケツ内の砂や泥を取り出せばよいので、砂や泥を簡単に捨てることができる。
【0014】
また、雨水貯留管の流出側を流出管を介してたとえば河川等に接続した場合は、雨水貯留管内に貯留されている雨水を、河川等への集中的な雨水の流入を調整しながら河川等に排出することができる。さらに、雨水貯留管内に貯留されている雨水を、たとえば散水,洗車用の水,および消火水として利用することができる。
【0015】
そして、雨水貯留管は、合成樹脂管をゴム輪接合などによって接続して形成できること、およびこのようにして形成された雨水貯留管が比較的軽量であることによって、施工が簡単であり、比較的高い水密性が得られる。そして、雨水貯留管の長さや本数を変更することによって、所望の雨水貯留量の雨水貯留システムを提供できる。
【0016】
【発明の効果】
この発明によれば、雨水貯留管内に雨水に伴って流入する砂や泥を泥溜め部に流入させるので、雨水貯留管内に流入する砂や泥の取り出しを、簡単にしかも低コストで行うことができる。したがって、この雨水貯留システムによると、予め規定された量の雨水を貯留するという機能を低コストで長期間維持することができる。
【0017】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】
この発明に係る雨水貯留システムの一実施例を図1〜図5を参照して説明する。この雨水貯留システム10は、図1に示すように、たとえば5本の第1〜第5雨水貯留管12を備えており、各管12内に雨水を貯留することができるものである。これら5本の第1〜第5雨水貯留管12は、それぞれの流入側端部12aが流入管14で接続され、それぞれの流出側端部12bが流出管16で接続されている。
【0019】
第1〜第5雨水貯留管12は、図1に示すように、互いに平行する状態で、たとえば駐車場の地下に所定の勾配が付けられて埋設されている。これら5本の雨水貯留管12は、それぞれが同等のものであるので、図1(A)の1番下に示す第1雨水貯留管12を説明して、同図の下から2番目〜5番目に示す他の4本の第2〜第5雨水貯留管12の説明を省略する。
【0020】
雨水貯留管12は、たとえば3本の合成樹脂製の内外面平滑波付管18,18,20をゴム輪接合で直列に接続したものである。この3本の内外面平滑波付管18,18,20のうち、流出管16側(勾配の下側)の2本の管18がゴム輪受口片受け管であり、流入管14側(勾配の上側)の1本の管20がゴム輪受口を備えていない直管である。また、図1(B),図2および図3に示すように、雨水貯留管12の流出側端部12bの管底12cには、泥溜め部22が形成されている。
【0021】
泥溜め部22は、たとえば円筒形の凹部であり、雨水貯留管12の管底12cに形成された円形の貫通孔22aを有している。この貫通孔22aの周縁の下面には、短円筒状の周壁22bの上端部がたとえば融着され、この周壁22bの下側開口部が円板22cで閉じられている。この泥溜め部22内にバケツ24が配置されている。なお、貫通孔22aの内周面には、筒状部材が融着されており、雨水が雨水貯留管12の管壁内部に流入しないように密封してある。
【0022】
バケツ24は、たとえば底壁を有する円筒形状の容器であり、泥溜め部22の内面と対応する形状である。バケツ24は、この泥溜め部22内に装着できるように、それよりも少し小さく形成されており、材質がたとえば金属または水よりも比重の大きい合成樹脂である。バケツ24の上側開口縁は管底12cの円弧に沿った円弧状に形成される。しかしながら、この上端開口縁の形状は円弧状に限らず、泥や砂がスムーズに流れ込む形状であれば、任意の形状を採用し得る。そして、この開口縁には、環状の鍔状部24aが形成される。この鍔状部24aは、泥溜め部22の開口縁よりも直径が大きく、かつ雨水貯留管12の管底12cに沿うように湾曲する形状に形成されている。したがって、バケツ24が泥溜め部22内に収容された状態で、鍔状部24aの下面が雨水貯留管12の管底12cの内面と当接するので、バケツ24の外周面と泥溜め部22の内周面との隙間の環状の上側開口部を塞ぐことができ、この隙間に砂や泥が流入しないようにすることができる。これによって、泥溜め部22内への砂や泥の流入を防止でき、鍔状部24aが雨水貯留管12の管底12cに当接する状態で、バケツ24を泥溜め部22内に装着することができる。その結果、雨水貯留管12内に流入する砂や泥を、バケツ24内に確実に流入させることができる。また、バケツ24には、把手26が取り付けられており、把手26の両端部が鍔状部24aと結合している。この把手26には、ワイヤ28の下端部が結合しており、このワイヤ28の上端部が図2に示す内蓋34に結合している。もちろん、ワイヤ28を使用する代わりに、たとえば合成樹脂製のロープ等を使用してもよい。
【0023】
そして、図2および図3に示すように、泥溜め部22の上方であって、雨水貯留管12の管壁上部には、短円筒状の縦管30が接続している。この縦管30が接続する雨水貯留管12の上部には、円形の貫通孔32が形成されている。この貫通孔32には、縦管30の下端部が挿入された状態でたとえば融着され、この縦管30の上側開口部が内蓋34によって閉じられている。この内蓋34は、上述したように、ワイヤ28を介してバケツ24と連結している。そして、この縦管30の上端部の外側には、台座36が配置されており、この台座36の上面に短筒状部38を介して受枠40が設置されている。この受枠40の開口部(点検口)40aは防護蓋(鉄蓋)42で閉じられている。この防護蓋42の上面が地面44に表れている。なお、縦管30および雨水貯留管12の呼び径は、たとえばそれぞれ150〜300mmおよび400〜600mmである。そして、図2および図3では、防護蓋42,内蓋34およびバケツ24が明確となるように、それぞれを同じ方向から見た状態で示してある。
【0024】
また、図1に示すように、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流出側端部12bは、流出管16によって接続されている。この流出管16の流出側端部は、たとえば河川に接続されている。流出管16にはたとえば弁(図示せず)が取り付けられており、この弁を閉じることによって第1〜第5雨水貯留管12内に雨水を貯留することができる。弁を開けることによって、第1〜第5雨水貯留管12内の雨水をたとえば河川に排出することができる。
【0025】
流出管16は、第1〜第5流出管継手46,48を備えており、各流出管継手46,48は接続管50を介して接続している。そして、第1〜第5流出管継手46,48は、それぞれと対応する第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流出側端部12bと接続している。つまり、第1流出管継手46は、L字形管継手であり、第2〜第5流出管継手48はT字形管継手である。第1〜第5流出管継手46,48において、第1〜第5雨水貯留管12と接続する各流入口を形成するそれぞれの受口46a,48aには、短管52が接続されている。この5つの各短管52と、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流出側端部12bとの接続構造は、それぞれ同一であるので、第1雨水貯留管12の流出側端部12bと短管52との接続構造を図2を参照して説明し、これ以外の接続構造の説明を省略する。
【0026】
図2に示すように、第1雨水貯留管12の流出側端部12bには、合成樹脂製の円板54が融着されており、この円板54によって流出側端部12bの開口部が閉じられている。そして、円板54には、流出口56が形成されており、流出口56には短管52の一端が挿入された状態で、たとえば接着剤によって円板54に接着されている。短管52の管底52aは、図2および図5(B)に示すように、雨水貯留管12の管底12cとほぼ一致しており、雨水貯留管12内に貯留される雨水を、流出管16側に確実に流出できるようになっている。このようにして、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流出側端部12bは、各短管52を介して第1〜第5流出管継手46,48のそれぞれの受口46a,48aと接続している。
【0027】
さらに、図1に示すように、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流入側端部12aは、流入管14によって接続されている。この流入管14の流入側端部は、たとえば駐車場に形成されている側溝(図示せず)と接続している。この側溝は、駐車場等の地面44から流入する雨水を集めて流入管14に送り込むことができる。
【0028】
流入管14は、第1〜第5流入管継手58,60を備えており、各流入管継手58,60は接続管50を介して接続している。そして、第1〜第5流入管継手58,60は、それぞれと対応する第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流入側端部12aと接続している。つまり、第1〜第4流入管継手58はT字形管継手であり、第5流入管継手60はL字形管継手である。第1〜第5流入管継手58,60において、第1〜第5雨水貯留管12と接続する各流出口を形成するそれぞれの受口58a,60aには、短管52が接続されている。この5つの各短管52と、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流入側端部12aとの接続構造は、それぞれ同一である。
【0029】
第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流入側端部12aと、各短管52との接続構造は、図5(A)および図1(B)に示すように、各短管52の頂部と、雨水貯留管12の各頂部とがほぼ一致しており、雨水貯留管12内に貯留される雨水が流入管14側に逆流しないようになっている。これ以外は、第1〜第5雨水貯留管12のそれぞれの流出側端部12bと、各短管52との接続構造と同等であり、それらの詳細な説明を省略する。
【0030】
次に、図4を参照して、雨水貯留管12を構成する内外面平滑波付管18、およびこの管18を接合するゴム輪受口62について説明する。この内外面平滑波付管18は、材質がたとえばポリエチレン等の合成樹脂であって、管本体64とゴム輪受口62とを有しており、図4に示すような断面形状である。
【0031】
管本体64は、それぞれが円筒形に形成された外層部64aおよび内層部64b、ならびに外層部64aと内層部64bとの間に形成された中間層部64cを含み、これらが互いに結合して一体となっている。中間層部64cは、断面形状が台形であって中空の突条であり、外層部64aと内層部64bとの間に螺旋状に巻回されて形成されている。
【0032】
ゴム輪受口62は、管軸に対して垂直な断面形状が円形の筒状体であり、一方の開口部は、管本体64を含む別の管20の差口20aが挿入される挿入口62aとして形成されており、他方の開口部は、管本体64の端部が挿入された状態で融着されている固着受口62bとして形成されている。また、ゴム輪受口62の周壁には、挿入口62aの側から順にリブ62c,ゴム輪受容部62d,リブ62cおよび凹部62eが形成されている。このゴム輪受容部62dにはゴム輪66が装着されており、このゴム輪66は接合部を密封するためのものである。
【0033】
図1等に示す雨水貯留システム10によると、このシステムが設置されているたとえば駐車場において、側溝に雨水が流入すると、雨水がこの側溝および流入管14を通って第1〜第5の各雨水貯留管12および流出管16に流入して貯留される。このとき、流出管16に設けられている弁は閉じている。そして、さらに雨水が第1〜第5の各雨水貯留管12内に流入すると、各雨水貯留管12内の雨水の水位が上昇する。
【0034】
雨水が第1〜第5の各雨水貯留管12内に流入するときに、雨水に伴って砂や泥が各雨水貯留管12内に流入することがあるが、各雨水貯留管12が所定の勾配で設置されているので、砂や泥が勾配の下側である流出管16側に効率よく雨水によって搬送されて、この流出側の泥溜め部22に設けられているバケツ24内に流入する。したがって、各雨水貯留管12内に砂や泥が堆積することを防止できる。
【0035】
また、第1〜第5の各雨水貯留管12内に配置されているバケツ24内に溜まった砂や泥を排出するときは、バケツ24を点検口40aから引き上げてそのバケツ24内の砂や泥を取り出せばよい。つまり、防護蓋42および内蓋34を開けて、この内蓋34に連結されているワイヤ28をたとえば手繰ることによってバケツ24を点検口40aから引き上げる。そして、バケツ24内の砂や泥を地上に取り出す。このようにして、各雨水貯留管12内に流入する砂や泥の取り出しを、簡単にしかも低コストで行うことができる。したがって、この雨水貯留システム10によると、予め規定された量の雨水を貯留するという機能を低コストで長期間維持することができる。
【0036】
この空になったバケツ24を泥溜め部22内に戻すときは、バケツ24を点検口40aに挿入して、このバケツ24をワイヤ28で吊るした状態で下ろして泥溜め部22内に装着する。そして、内蓋34および防護蓋42を閉じればよい。
【0037】
また、第1〜第5雨水貯留管12内に貯留されている雨水は、たとえば流出管16に設けられている弁を開放することによって、河川等に適量ずつ排出することができ、これによって、河川への集中的な雨水の流入を調整することができる。さらに、第1〜第5雨水貯留管12内に貯留されている雨水は、たとえば点検口40aから取り出すことによって、たとえば散水,洗車用の水,および消火水として利用することができる。このとき、雨水を取り出すためにポンプ(図示せず)を使うことも当然考えられる。
【0038】
そして、第1〜第5の各雨水貯留管12は、合成樹脂性の内外面平滑波付管18,20をゴム輪接合によって接続して形成できること、およびこのようにして形成された雨水貯留管12が比較的軽量であることによって、施工が簡単であり、比較的高い水密性が得られる。そして、雨水貯留管12の長さや列数(本数)を変更することによって、所望の雨水貯留量の雨水貯留システム10を提供できる。
【0039】
ただし、図1に示す実施例では、泥溜め部22および縦管30の直径を雨水貯留管12よりも小さくしたが、たとえば雨水貯留管12の太さに応じて、泥溜め部22および縦管30の直径を雨水貯留管12と同等としてもよいし、これよりも大きくしてもよい。
【0040】
そして、図1に示す実施例では、雨水貯留管12を内外面平滑波付管18,20で形成したが、これ以外の合成樹脂管で形成してもよい。たとえば、内面平滑波付管やプレーン管(波やリブが付いていない管)を使用してもよい。
【0041】
さらに、上述の実施例では合成樹脂管を直列接続するためにゴム輪接合を採用した。しかしながら、たとえば溶接、接着など他の適宜の接合方法が用いられてもよい。
【0042】
また、上述の実施例では泥溜め部22は雨水貯留管12の流出側端部12bに1個だけ設けたが、泥溜め部を設ける位置やその個数は何ら制限されるものではなく、たとえば雨水貯留管12の長さ方向中央と流出側端部の2箇所に設けてもよい。しかも、実施例ではバケツ24を泥溜め部22内に設置し、バケツ内に溜まった砂や泥をバケツを引き上げることによって捨てるようにした。しかしながら、バケツを設けず、泥溜め部に溜まった泥や砂を直接取り出すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る雨水貯留システムの一実施例を示す平面図、(B)は図1(A)に示す雨水貯留システムの正面図である。
【図2】図1(B)の実施例の雨水貯留システムに設けられている泥溜め部およびバケツ等を示す拡大部分断面図である。
【図3】図2の実施例の雨水貯留システムをIII−III方向から見た拡大断面図である。
【図4】図1の実施例の雨水貯留システムが備える雨水貯留管のゴム輪接合部を示す拡大部分断面図である。
【図5】(A)は図1の実施例の雨水貯留システムが備える流入管を示す拡大側面図、(B)は図1の実施例の雨水貯留システムが備える流出管を示す拡大側面図である。
【図6】従来の貯留浸透槽を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 …雨水貯留システム
12 …雨水貯留管
12a …流入側端部
12b …流出側端部
14 …流入管
16 …流出管
18,20 …内外面平滑波付管
22 …泥溜め部
24 …バケツ
26 …把手
28 …ワイヤ
34 …内蓋
40 …受枠
40a …点検口
42 …防護蓋
44 …地面
46 …第1流出管継手
48 …第2〜第5流出管継手
50 …接続管
52 …短管
56 …流出口
58 …第1〜第4流入管継手
60 …第5流入管継手
62 …ゴム輪受口
64 …管本体
66 …ゴム輪

Claims (4)

  1. 複数本の合成樹脂管を直列に接続した雨水貯留管を用いる雨水貯留システムであって、
    前記雨水貯留管に勾配をつけ、前記勾配の上側を流入側とし、下側を流出側とし、さらに
    前記雨水貯留管に泥溜め部を形成した、雨水貯留システム。
  2. 前記泥溜め部に点検口から引き上げ可能にバケツを設けた、請求項1記載の雨水貯留システム。
  3. 複数本の前記雨水貯留管のそれぞれの流出側を接続する流出管を設けた、請求項1または2記載の雨水貯留システム。
  4. 複数本の前記雨水貯留管のそれぞれの流入側を接続する流入管を設けた、請求項1ないし3のいずれかに記載の雨水貯留システム。
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