JP2004270350A - 笠木化粧部材 - Google Patents

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Abstract

【目的】現場で留め加工を施す必要なしに簡単に笠木の先端木口に被着して化粧を施すことができ、笠木施工面が略水平な上面であるときにも様々な角度に傾斜する傾斜面であるときにも共用して違和感のない外観を与えることが可能であるような新規な笠木化粧部材を提供する。
【構成】笠木の端部に接続される笠木化粧部材10であって、笠木の木口面が突き合わされる突き合わせ面11を備える側面部12と、この側面部と略直角をなすように設けられる底面部13と、これら側面部と底面部との間に、曲面を少なくとも一部に含む面取り形状を有するように設けられる外周部14とからなることを特徴とする。第1および第2の側面嵌入溝部ならびに外周部を有する本体(20)と、この本体の両端部に着脱可能に接合される一対の端部被覆部材(30)とからなる分離構造を有するものとしてもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段壁の上面、傾斜面または木口面に施工されて階段の手摺として使用される笠木の端部に接続される笠木化粧部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、階段壁の上面、傾斜面または木口面には階段の手摺として使用される笠木が施工されており、笠木同士を留め加工や接続部材を用いる等によって接続して異なる方向に連続させることも行われている。
【0003】
一方、階段壁の略水平な上面または傾斜面のみに笠木を施工し、略垂直な階段壁木口面には笠木を施工しない場合もあり、この場合には上面または傾斜面に施工される笠木の木口面に化粧を施す必要が生ずる。
【0004】
このため、従来は、あらかじめ工場で笠木木口面に塗装または曲面加工などによる化粧が施された専用の笠木を用いるか、あるいは、一般に用いられている笠木の(化粧が施されていない)木口面に対して現場で上記のような化粧を施した上で施工していた。
【0005】
また、下記特許文献1には、建造物の端縁部分に一対の側縁部材を装着するとともに、両部材間において上方に露出する部分を上面カバーで被覆し、それらの木口面をキャップで覆うことが示されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭59−100054号公報(第1図)
さらに、下記特許文献2には、階段壁の上面に施工された笠木の木口面に端末キャップを被着することが記載されている。
【0007】
【特許文献2】
実開平4−18134号公報(第6図、第7図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、工場加工で塗装や曲面加工などの化粧を施したものは高価な専用品となってしまい、また、現場加工で化粧を施す場合には煩雑な作業が要求されるため作業性が著しく低下するという問題を抱えていた。
【0008】
上記特許文献1、2には、笠木の未化粧木口面にキャップを被着して化粧を施すことが記載されており、上述の問題をいずれも解決することができるが、これら特許文献記載のキャップはいずれも、階段壁の略水平な上面に施工した笠木が階段壁の略垂直な木口面から突出する場合に、該突出端である笠木木口面に被着させたものであって、階段壁の傾斜面に施工した笠木の突出木口面に被着させることを想定していない。
【0009】
たとえば、上記特許文献2記載の端末キャップは下向きに傾斜した端面板を有するが、この端面板の傾斜角度は、笠木が階段壁の略水平な上面に施工した場合に所期の意匠的効果を発揮するように設定されており、笠木が傾斜面に施工されたときには該傾斜面の傾斜角度に応じて、笠木の突出木口面に被着された端末キャップの端面板の傾斜角度も変化する。したがって、笠木が施工される箇所が階段壁の略水平な上面である場合と、様々な角度を有し得る傾斜面である場合とにおいて、いずれの場合にも端末キャップの端面板が略同一の傾斜角度となって共通した意匠的効果を与えようとすると、実際には多種多様の端末キャップを製造して準備しておかなければならず、きわめて不便であるとともに、端末キャップ自体の価格や施工費も高価なものとならざるを得ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、階段壁の略水平な上面または傾斜面のみに笠木を施工し、略垂直な階段壁木口面には笠木を施工しない場合において、笠木の木口面に対して簡単に化粧を施すことができ、しかも、笠木施工面が略水平な上面であるときにも様々な角度に傾斜する傾斜面であるときにも共用して違和感のない外観を与えることが可能であるような新規な構成の笠木化粧部材を提供することを目的とする。
【0011】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明は、笠木の端部に接続される笠木化粧部材であって、笠木の木口面が突き合わされる突き合わせ面を備える側面部と、この側面部と略直角をなすように設けられる底面部と、これら側面部と底面部との間に、曲面を少なくとも一部に含む面取り形状を有するように設けられる外周部とからなることを特徴とする。
【0012】
請求項2は、請求項1に記載の笠木化粧部材において、上記側面部、底面部および外周部を備えた本体と、この本体の両端部に着脱可能に接合される一対の端部被覆部材とからなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜図4を参照して本発明の一実施形態による笠木化粧部材について説明する。
【0014】
この笠木化粧部材10は、階段壁aの略水平な上面b(図3)または所定角度で傾斜する傾斜面c(図4)に施工される笠木dの木口面が突き合わされる突き合わせ面11を備える側面部12と、この側面部12と略直角をなすように設けられる底面部13と、これら側面部12と底面部13との間に断面略円弧状の面取り形状を有するように設けられる外周部14とを有している。
【0015】
側面部12における突き合わせ面11の大きさおよび形状は、これに突き合わされる笠木dの木口面の大きさおよび形状と略同一に設けられ、笠木dの木口面が突き付けられたときに両者の間に隙間ができないようにすることが好ましい。
【0016】
突き合わせ面11を取り巻く外周縁15および両端縁16,17は突き合わせ面11よりも若干高く形成されており、より詳しくは、外周部14が突き合わせ面11を越えてさらに外方に若干張り出すように形成されることによって突き合わせ面11よりも若干高い外周縁15が形成され、また、両端部18,19の両側縁が突き合わせ面11を越えてさらに外方に若干張り出すように形成されることによって突き合わせ面11よりも若干高い両端縁16,17が形成されている。側面部12の溝深さ、言い換えれば突き合わせ面11を取り巻く外周縁15および両端縁16,17の高さは、一般に2〜10mm程度である。
【0017】
底面部13は側面部12、特にその突き合わせ面11と略直角をなす略平坦面を有するように構成されており、施工状態(図3,図4)において、笠木dの施工面となる上面b(図3)または傾斜面c(図4)上に載置固定される。
【0018】
外周部14は、笠木dの先端木口面を側面部12の突き合わせ面11に突き合わせるようにして笠木化粧部材10が施工されたときに、笠木dとともに手摺の一部を構成するものであるため、使用者が誤って衝突したときなどにも負傷することがないように、曲面を少なくとも一部に含む面取り形状を有するものとされている。図示実施形態では、断面略円弧状の面取り形状を有する外周部14として示されている。
【0019】
また、外周部14から両端部18,19に至る角部や、外周部14から外周縁15を経て側面部12に至る角部、あるいは両端部18,19から両端縁16,17を経て側面部12に至る角部など、施工状態(図3,図4)において使用者が接触し得る部分については、同様の理由から、曲面状の面取りを施しておくことが好ましい。
【0020】
笠木化粧部材10は、木質材料、合成樹脂材料、金属材料などの任意材料から中実または中空に形成される。この実施形態による笠木化粧部材10は一体成形品であるが、複数の部材を組み合わせて構成してもよい(後述の実施形態参照)。
【0021】
笠木化粧部材10の表面は、笠木dの色調に合わせて構成されることが好ましく、たとえば合成樹脂材料により形成された笠木化粧部材10の場合には、その表面を笠木dの色調に合わせて着色することができる。木材や集成材などの木質材料を用いて形成された場合はその木目を生かしてそのまま使用してもよい。
【0022】
また、笠木化粧部材10のうち少なくとも施工状態(図3,図4)において表面に露出する部分、すなわち外周部14、両端部18,19、突き合わせ面11の周囲の外周縁15および両端縁16,17などに、塗料を塗装し、または突板、化粧紙、化粧合成樹脂シートなどの化粧材を貼着するなどによる化粧が施されていてもよい。
【0023】
さらに、底面部13の先端部(外周部14および両端部18,19側の端部領域)は後述する施工状態において階段壁aの垂直木口面eと上面bまたは傾斜面cとの角部から突出して露出することがあるため、底面部13の少なくとも先端部にも化粧が施されることが好ましい。底面部13の先端部に施される化粧は、階段壁の垂直木口面eに施されるものと同調させることが好ましく、たとえば垂直木口面eにクロスや化粧板などの化粧材が貼着される場合は、同様の化粧材を底面部13の先端部にも貼着して化粧を施すことが好ましい。
【0024】
図3には、図1および図2に示す笠木化粧部材10を用いて階段壁aの略水平な上面bに笠木dを施工し、その木口面を笠木化粧部材10の外周縁15および両端縁16,17間に嵌合して側面部12の突き合わせ面に突き合わせた状態にして、笠木化粧部材10の底面部13を垂直木口面eとの角部において上面b上に固着した状態が示されている。笠木化粧部材の底面部13の大半領域は上面b上に載置されているので、安定した施工状態が得られる。底面部13において外周部14に近接した先端部領域は階段壁aの角部から突出しているが、外周部14は断面略円弧状の曲面で構成され、その下方先端側の角部および外周縁15の上方後端側の角部も曲面状に面取りされているので、使用者が衝突しても障害を負う危険性がない。
【0025】
なお、笠木dの木口面には留め加工を施す必要がなく、単に笠木長手方向に対して直交する面で切断するだけで木口面が得られる。そして、この笠木木口面を側面部12における突き合わせ面11に突き合わせることで簡単に施工作業を行うことができるが、施工状態において笠木dの木口面が突き合わせ面11に全面的に当接していることは必須要件ではなく、部分的な当接であってもよく、あるいは当接せずにそれらの間に若干の隙間があいた状態で施工されてもよい。
【0026】
笠木化粧部材10を階段壁a上に施工するに際しては、階段壁aの内部からの釘打ちや接着剤その他一般に行われている方法で階段壁aに固定することができる。笠木化粧部材10自体も、同様に、階段壁aの内部からの釘打ちや接着剤その他一般に行われている方法で階段壁aの上面bに固定される。これらの固定順序は任意であり、たとえば、先に笠木dを階段壁aの上面bに固定した後に、その木口部に笠木化粧部材10の側面部12における外周縁15および両端縁16,17を被せるようにして笠木化粧部材10を位置決めしつつ階段壁上面bに固定することができる。あるいは、先に笠木化粧部材10を階段壁上面b上の適所に固定した後に、その側面部12における外周縁15および両端縁16,17間に施工すべき笠木dの木口部を嵌合させ、突き合わせ面11に突き合わせて位置決めしつつ階段壁上面bに固定してもよい。
【0027】
図4には、図1および図2に示す笠木化粧部材10を用いて階段壁aの傾斜面cに笠木dを施工し、その木口面を笠木化粧部材10の外周縁15および両端縁16,17間に嵌合して側面部12の突き合わせ面に突き合わせた状態にして、笠木化粧部材10の底面部13を垂直木口面eとの角部において傾斜面c上に固着した状態が示されている。笠木化粧部材の底面部13の大半領域は傾斜面c上に載置されているので、安定した施工状態が得られる。底面部13において外周部14に近接した先端部領域は階段壁aの角部から突出しているが、外周部14は断面略円弧状の曲面で構成され、その下方先端側の角部および外周縁15の上方後端側の角部も曲面状に面取りされているので、使用者が衝突しても障害を負う危険性がない。
【0028】
図3と図4に示される二通りの施工状態のいずれにおいても、笠木化粧部材10の外周部13は階段壁aの角部から突出しているが、断面略円弧状の曲面形状を有しているので、階段歩行時の安全性が確保されるとともに、階段壁aの形状、特にその上面が略水平面bであっても傾斜面cであっても違和感のない外観を与えるので、いずれの場合にも共用できる笠木化粧部材10として製造することができ、コストメリットが大である。
【0029】
また、図4に示される階段壁aは特定の傾斜角度で傾斜する傾斜面cであるが、この傾斜角度が様々に変化した場合にも、同様にして施工される笠木化粧部材10は、階段壁aの角部から突出する外周部14の略円弧状断面形状の角度領域が傾斜角度に応じて若干変化するだけで、ほぼ共通の外観を呈することができる。
【0030】
すなわち、この笠木化粧部材10を用いることによって、笠木施工面が略水平な上面であっても、あるいは様々な角度に傾斜する傾斜面であっても、いずれの場合にも共用して違和感のない外観を与えることが可能となる。
【0031】
以上に述べた実施形態による笠木化粧部材10は一体成形品であるが、本発明の他の実施形態によれば、図5に示す本体20の両端に各々図6に示す端部被覆部材30を接合して笠木化粧部材とされる。
【0032】
この実施形態による笠木化粧部材を構成する本体20は、前述の実施形態による笠木化粧部材10から両端縁16,17および両端部18,19を切除し、且つ、この切除後の端部25,25に各々嵌合穴26,26を穿設して得られる形状に相当しており、その他については前述の実施形態による笠木化粧部材10におけるとほぼ同様の形状および構成要素を有している。
【0033】
すなわち、本体20は、笠木dの木口面が突き合わされる突き合わせ面21を底面とする側面部22と、この側面部22と略直角をなすように設けられる底面部23と、これら側面部22と底面部23との間に断面略円弧状の面取り形状を有するように設けられる外周部24とを有している。
【0034】
側面部22における突き合わせ面21の大きさおよび形状は、笠木dの木口面の大きさおよび形状と略同一に設けられ、笠木dの木口面が突き付けられたときに両者の間に隙間ができないようにすることが好ましい。
【0035】
突き合わせ面21の外周縁27は突き合わせ面21よりも若干高く形成されており、より詳しくは、外周部24が突き合わせ面21を越えてさらに外方に若干張り出すように形成されることによって突き合わせ面21よりも若干高い外周縁27が形成されている。側面部22の溝深さ、言い換えれば外周縁27の突出幅は、一般に2〜10mm程度である。
【0036】
底面部23は側面部22、特にその突き合わせ面21と略直角をなす略平坦面を有するように構成されており、施工状態(図3,図4)において、笠木dの施工面となる上面b(図3)または傾斜面c(図4)上に載置固定される。
【0037】
本体20の各端部23には、端部被覆部材30の平板部31の裏面側に突出する嵌合突起32を嵌合する嵌合穴26が形成されている。嵌合穴26は嵌合突起32と同一の断面形状であって且つそれよりも若干小さな径寸法を有するものとして形成され、嵌合突起32を嵌合したときに端部被覆部材30が本体20から容易には脱落しない安定した接合状態を保持する。
【0038】
嵌合穴26は、本体20の両端からそれぞれ嵌合突起32の長さと同等またはそれ以上の深さまで切削加工することによって形成することができるが、本体20の長さを笠木dとの寸法合わせのために切断して使用する可能性を考慮すると、嵌合突起32の長さに対して余裕を持った深さを有することが好ましい。あるいは、本体20の長手方向に貫通する貫通穴として形成してもよく、このような設計は特に合成樹脂材料を押し出し成形して本体20を形成する場合に有効である。
【0039】
施工状態(図3,図4)において使用者が接触し得る部分に面取りを施すことが好ましいこと、本体20の材質や表面塗装その他の化粧などについては、前述の実施形態において笠木化粧部材10について既述したと同様であるので、説明を省略する。
【0040】
端部被覆部材30は、略扇形の平板部31の裏面側に嵌合突起32が所定の長さに亘って突出した形状を有しており、本体20と同様に、木質材料、合成樹脂材料、金属材料などの任意材料から形成することができる。平板部31の両端縁33,33がなす角度は約90度であり、笠木dの底面(階段壁上面bまたは傾斜面cに対して施工される面)と木口面とがなす角度と略同一である。また、平板部31の外周縁34は、本体20の外周部24に同調した円弧状曲面を有しており、嵌合突起32を嵌合穴26に嵌合させて本体20の両端に端部被覆部材30を各々取り付けたときに、外周縁34が外周部24と一体化して段差のない外周曲面を与えるようになっている。
【0041】
平板部31の表面側(嵌合突起32が存在しない側)は施工状態(図3,図4)において露出することになるので、前述の実施形態において笠木化粧部材10について既述したと同様の化粧を施しておくことが好ましい。また、端部被覆部材30の材質や色調は任意であり、本体20と同一であっても異なるものであってもよい。
【0042】
この実施形態による笠木化粧部材は、嵌合突起32を嵌合穴26に嵌合させて本体20の両端に端部被覆部材30を各々取り付けて固定一体化した状態で使用される。その施工状態は、前述の実施形態についての図3、図4と同様であり、階段壁aへの固定についても同様にして行うことができるので、これらの説明を割愛する。この実施形態によるときは、本体20を笠木dの幅寸法に応じて切断して使用することができるので、汎用性が大きいという利点がある。
【0043】
図9および図10は本発明のさらに別の実施形態による笠木化粧部材40を示す。この実施形態による笠木化粧部材40は、先述の笠木化粧部材10と概ね同様に構成されているが、外周部14および両端縁16,17が底面部13にまで回り込むように延長して底面フランジ部41,42を形成している点において相違している。他の構成については先述の笠木化粧部材10と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0044】
この実施形態によれば、笠木dの先端木口面が突き合わされる側面部12の突き合わせ面11が、外周縁15、両端縁16,17とともに底面フランジ部41,42によって四方から取り囲まれており、それらの間に笠木dの先端木口部を嵌合するように構成されている。また、底面部13の両端には底面フランジ部41,42が形成されているため、それらの間には底面フランジ部41,42の厚み分に相当する凹部43が形成されることになる。
【0045】
この笠木化粧部材40の施工に際しては、図9に示されるように、階段壁aの上面を底面部13における底面フランジ部41,42間の凹部43に嵌入した状態にして階段壁aに固定されるとともに、四方から外周縁15、両端縁16,17および底面フランジ部41,42によって取り囲まれた側面部12に笠木dの木口部を嵌入した状態にして笠木dに固定される。笠木化粧部材40がこのようにして階段壁aに施工されると、底面部13のうち凹部43は階段壁aの上面に接して隠蔽され、それ以外の部分はすべて底面フランジ部41,42に取り囲まれることとなるため、階段の下方から見ても、笠木化粧部材40と笠木dとの間の接合部が露出せず、外観の良好な施工状態となる。
【0046】
本発明について図示実施形態を中心として説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において種々の変形態様を取り得る。
【0047】
たとえば、図5および図6に示すような分割構造の笠木化粧部材が用いられる場合、嵌合突起32と嵌合穴26は互いに嵌合可能な形状であればよく、図示の円柱形状に限らず、三角柱状や角柱状であってもよいことは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上に説明したように、階段壁の略水平な上面または傾斜面のみに笠木を施工し、略垂直な階段壁木口面には笠木を施工しない場合において、本発明による笠木化粧部材を笠木の木口面に装着することによって簡単に化粧を施すことができ、現場で笠木木口の化粧を施す必要がなくなるので、現場での作業性の低下を防止することができる。
【0049】
しかも、本発明の笠木化粧部材は、笠木施工面が略水平な上面であるときにも様々な角度に傾斜する傾斜面であるときにも共用して違和感のない外観を与えることが可能であるため、汎用品として製作してコストを抑えることができる。
【0050】
また、本発明の笠木化粧部材を笠木の先端木口に被着することにより、笠木の位置規制がなされ、笠木の木口部が笠木化粧部材の側面部に嵌入されて隠蔽されることになるため、笠木化粧部材と笠木木口面との間での段差(目違い)や隙間(目隙)の発生による美観の低下を防止することができる。
【0051】
本発明の笠木化粧部材の側面部における突き合わせ面と底面部とが直角をなすように設けられているので、笠木表面に対して直角に切断した木口面をこの突き合わせ面に突き合わせるだけで簡単に施工することができ、笠木の木口面に留め加工を施す必要がない。
【0052】
本発明の笠木化粧部材の外周部は曲面で構成されているので、これを笠木の先端木口部に装着して得られる階段においては、使用者が誤って階段の先端部に衝突するなどの事故が発生しても障害を負うことがなく、安全性が高いものとなる。
【0053】
また、本体と、その両端に接合される端部被覆部材とからなる分割構造とした笠木化粧部材によれば、施工現場において本体を笠木の幅寸法に応じて切断して調整することが可能であり、様々な笠木幅に対応できる汎用性の高い笠木化粧部材として提供することができる。
【0054】
さらに、このような分割構造の笠木化粧部材によれば、本体と端部被覆部材とに別々の材質、デザイン、色調などを採用することができる。たとえば、目に止まりやすい本体を木材の無垢材や集成材などで構成するとともに、端部被覆部材を合成樹脂成形品とする、といったように部材ごとに適当な材質を選択することができ、コストダウンや意匠性の向上を図ることができる。あるいは、本体を一種類に共通させておきながら、端部被覆部材については各種のデザインや形状のものを用意しておけば、端部被覆部材を変えるだけで多くのバリエーションの笠木化粧部材を得ることができ、部品の共通化を図りつつも多様なニーズに応えることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による笠木化粧部材の斜視図である。
【図2】この笠木化粧部材を長手方向に直交する面で切断したときの断面図である。
【図3】この笠木化粧部材を、階段壁の略水平な上面に施工した笠木の先端木口部に装着した状態を示す施工状態図である。
【図4】この笠木化粧部材を、階段壁の傾斜面に施工した笠木の先端木口部に装着した状態を示す施工状態図である。
【図5】本発明の他の実施形態による笠木化粧部材を構成する本体の斜視図である。
【図6】図5の本体の端部に着脱可能に接合される端部被覆部材を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態による笠木化粧部材の斜視図である。
【図8】この笠木化粧部材の底面図である。
【図9】この笠木化粧部材の施工状態断面図である。
【符号の説明】
a 階段壁
b 階段壁の略水平な上面
c 階段壁の傾斜面
d 笠木
e 階段壁の略垂直面
10 笠木化粧部材
11 突き合わせ面
12 側面部
13 底面部
14 外周部
15 外周縁
16,17 両端縁
18,19 端縁
20 本体
21 突き合わせ面
22 側面部
23 底面部
24 外周部
26 嵌合穴
30 端部被覆部材
31 平板部
32 嵌合突起
34 外周縁
40 笠木化粧部材
41,42 底面フランジ部
43 凹部

Claims (2)

  1. 笠木の端部に接続される笠木化粧部材であって、笠木の木口面が突き合わされる突き合わせ面を備える側面部と、この側面部と略直角をなすように設けられる底面部と、これら側面部と底面部との間に、曲面を少なくとも一部に含む面取り形状を有するように設けられる外周部とからなることを特徴とする笠木化粧部材。
  2. 上記側面部、底面部および外周部を備えた本体と、この本体の両端部に着脱可能に接合される一対の端部被覆部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の笠木化粧部材。
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