JP2004269931A - ガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置及びその製造方法 - Google Patents

ガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置及びその製造方法 Download PDF

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清典 島田
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Abstract

【課題】DLC膜5を成膜されたPETボトル1が、所望のガスバリア性を有しているかを成膜装置10における成膜処理の状態で画一的に判断するガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置。
【解決手段】外部電極20は、前記容器1の内部のプラズマによる発光量を検出する検出手段50を備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性合成樹脂製容器の成膜装置及びその成膜方法に関する。
【0002】
【背景技術】
合成樹脂製容器は、ポリ・エチレン・テレフタレート製の容器いわゆるPETボトルによって特に飲料用の容器として広く普及している。しかしながら、もっとも普及しているPETボトルにあってもガスバリア性については、ガラス容器やアルミニウム缶などの性能に大きく及ばない。ガスバリア性を要求する内容物、例えばビールなどの容器にPETボトルなどの合成樹脂製容器が用いられることはほとんどなかった。
【0003】
このような合成樹脂製容器のガスバリア性能を向上させる手段として最近注目されているのが、真空中の放電を利用したCVD(化学気層成長)コーティング技術である。合成樹脂製容器特にPETボトルのガスバリア性を格段に向上させるDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)膜をPETボトル壁面に蒸着させる技術がある(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2788412号公報(第4−7頁、図1−4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなガスバリア性が求められるPETボトルにDLC膜を蒸着させた場合、必要とされるガスバリア性能を満たしているかどうかが重要である。しかしながら、ガスバリア性を有するPETボトルを量産する際には、生産されたPETボトルの全てのガスバリア性を検査することは、不可能である。そこで、DLC膜を成膜されたPETボトルが、所望のガスバリア性を有しているかを成膜装置における成膜処理の状態で画一的に判断することが望まれている。
【0006】
また、複数の処理室を有する量産型の成膜装置においては、各処理室での成膜状況を確認することが望まれている。
【0007】
本発明者は、成膜処理中のプラズマの発光量と、成膜の良否との間に、ある程度の関連があることが経験的に確かめられたので、これを利用する手段を考えるに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の一態様のガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置は、ネック部と、該ネック部に続く円筒状の胴部と、該胴部を閉塞する底部と、を有する合成樹脂製の容器の内壁に、プラズマによる薄膜を成膜する装置において、
前記容器を収容する中空状の外部電極と、
前記外部電極に接続された高周波電源と、
前記容器の内部であって、前記容器の縦軸方向に延在する内部電極と、
前記外部電極によって形成される処理室内と前記容器内を排気する排気手段と、
前記容器の内部に原料ガスを供給する供給手段と、を有し、
前記外部電極は、前記容器の内部のプラズマによる発光量を検出する検出手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様によれば、容器を収容する外部電極に備えられた検出手段によって、被処理体である容器の内部におけるプラズマの状態を発光量によって検出することができるので、ガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置内で容器の良否判別を行うことができる。したがって、製造装置から容器が排出された直後に不良品としてライン外へ取り出すことも可能であり、容器のそれぞれについてガスバリア性の試験を行うことなく、良否判別することが可能になる。
【0010】
ここで、前記検出手段は、光学センサであって、
前記光学センサは、受光部を前記容器の胴部に対向して配置され、
前記受光部は、前記容器の胴部を透過したプラズマによる発光量を検出することができる。
【0011】
このような構成とすることで、容器毎にほとんどバラツキの無い厚さであって、薄肉に形成される前記容器の胴部に対向して受光部を配置させることで、容器内部のプラズマによる発光量を確実に検出することができる。
【0012】
さらに、前記検出手段は、前記外部電極の内壁面に設けられた検出窓を通して発光量を検出するものであり、前記検出窓の開口径は、2mm以下であることを特徴とすることができる。
【0013】
このような構成とすることで、前記検出窓の開口径は、2mm以下であると、前記検出窓による容器の壁部へのDLC膜の蒸着状態を変化させることが無いため、外観上の不具合もガスバリア性の低下もない。
【0014】
ここで、前記検出手段は、前記外部電極の内壁面と外部とを連通して形成された貫通孔に設けられ、
前記貫通孔は、前記外部電極の内壁面に設けられた検出窓と、該検出窓よりも大きい内径を有する検出手段取付部と、を有し、
前記検出手段取付部には、前記外部電極と気密に保持された透明板が設けられ、前記検出手段は、該透明板を通して容器内のプラズマによる発光量を検出することができる。
【0015】
このような構成とすることで、前記検出手段取付部において、外部電極内の真空度を低下させること無く、容器内のプラズマによる発光量を検出することができる。
【0016】
本発明の一態様のガスバリア性合成樹脂製容器の製造方法によれば、ネック部と、該ネック部に続く円筒状の胴部と、該胴部を閉塞する底部と、を有する合成樹脂製の容器の内壁に、プラズマによる薄膜を成膜する方法において、
前記容器を収容する中空状の外部電極によって形成される処理室内と前記容器内を排気する排気工程と、
前記容器の内部に原料ガスを供給するガス供給工程と、
前記外部電極に接続された高周波電源から高周波を出力して、前記外部電極と前記容器内に配置された内部電極との間でプラズマを発生させるプラズマ発生工程と、を有し、
このような構成とすることで、前記プラズマ発生工程の間、前記外部電極に備えられた検出手段によって前記容器の内部のプラズマによる発光量を検出する工程を有することを特徴とすることができる。
【0017】
ここで、前記プラズマによる発光量が、あらかじめ設定された発光量の範囲を逸脱した場合、当該プラズマ発生工程によって製造された前記容器を不良品と判別する工程を有することができる。
【0018】
このような構成とすることで、あらかじめ良品と判定する発光量の範囲を設定することで、プラズマ発生工程で検出された発光量に基づいて、容器の良否判別をすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態に係るガスバリア性合成樹脂製容器を示す正面図である。図2は、本発明の一実施の形態に係る合成樹脂製容器の成膜装置の断面図である。図3は、センサの取付け状態を示す図2の部分拡大図である。
【0021】
(ガスバリア性合成樹脂製容器の説明)
本発明の一実施の形態にかかる合成樹脂製の容器1は、例えば、ポリ・エチレン・テレフタレート(PET)製のいわゆるPETボトルであり、図1に示すように、キャップを装着するためのねじを有するネック部2と、内容物を収容する円筒状の胴部3と、胴部3の下端を閉塞しかつ容器1を自立させるための接地部を有する底部4と、を有している。
【0022】
容器1を構成する合成樹脂材料としては、ポリ・エチレン・テレフタレート樹脂のように容器1内の光を透過する程度に透明性を有する材料であれば、例えばポリ・エチレン・ナフタレート樹脂、ポリ・ブチレン・テレフタレート樹脂、アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ポリ・アミド樹脂、ポリ・カーボネート樹脂、ポリ・プロピレン樹脂、ポリ・エチレン樹脂などを用いて本発明を実施することができる。
【0023】
容器1の少なくとも胴部3と底部4の内壁面は、図1の部分断面図に示すように、CVDによって成膜されたDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)膜5によってコーティングされている。ネック部2は、胴部3に比べて厚肉であり、キャップ部も装着されることから、内壁面をDLC膜5によってコーティングされなくてもよいが、本実施の形態ではネック部2の内壁面もDLC膜5によってコーティングされている。このように、容器1の内壁面をDLC膜5によってコーティングされることにより二酸化炭素や酸素などの透過性、いわゆるガスバリア性が向上し、ビールなどの炭酸飲料や内容物の酸化を防止したい医薬品などに有用である。
【0024】
このようなガスバリア性を有する合成樹脂製の容器1は、容器1をあらかじめ成形し、図2に示す成膜装置10によって容器1の内壁面にDLC膜5をコーティングすることによって得られる。容器1の成形方法は、射出成形した試験管状のプリフォームを二軸延伸ブロー成形する方法が最も好ましいが、押出ブロー成形やインジェクションブロー成形によって成形してもよい。
【0025】
(成膜装置及び成膜方法の説明)
図1に示す容器1は、例えば、図2に示されるように、倒立状態で成膜装置10の中空の処理室30内に配置され、DLC膜5を成膜される。成膜装置10は、容器1を覆うように形成された有底円筒状の外部電極20と、外部電極20に接続されたマッチングボックス24及び高周波電源25と、容器1の内側に延在する接地された内部電極40と、を有する。また、成膜装置10は、容器1のネック部2を載置させ、容器1と外部電極20とを絶縁する絶縁部材26を有する。絶縁部材26は、容器1及び外部電極20内を真空にするための排気用開口部28と、コーティングの原料ガスを容器1内に導入するための導入用開口部28と、を有している。
【0026】
外部電極20は、絶縁部材26に固定された円筒状の第1の外部電極21と、第1の外部電極21に対し昇降可能な第2の外部電極22と、を有している。このような構成とすることで、外部電極20を昇降させて容器1を取り出す場合、第2の外部電極22が容器1と上下方向に干渉しない位置まで上昇し、さらに容器1を上方へ抜き出す際に干渉しない横方向へ移動させることで、外部電極20の昇降距離を約半分に減らすことができるので、成膜装置10の全高を低く抑えることができる。
【0027】
第2の外部電極22を上方及び側方へ移動させ、内部電極40をネック部2から挿入させながら容器1を第1の外部電極21内へ搬入し、絶縁部材26上に配置させる。その後、退避させておいた第2の外部電極22を第1の外部電極21の上方へ移動させ、さらに下降させることで第1の外部電極21と一体化して処理室30を形成する。内部電極40は、絶縁部材22から容器1の内側へ容器1の縦軸方向に延在して設けられている。処理室30が形成されると、排気用開口部28に接続された図示せぬ真空ポンプによって処理室30及び容器1内部の空気を排気させて真空状態にする。
【0028】
処理室30及び容器1の内部が所定の真空度に達すると、原料ガス例えばアセチレンを導入開口部29から容器1の内部へ導入するとともに、高周波電源25からの高周波電力をマッチングボックス24でインピーダンス整合させて外部電極20に供給する。この電力供給によって、外部電極20と内部電極40の間における電界エネルギーにより放電させ容器1の内部にプラズマを発生させる。プラズマが発生すると、内部電極40はアースに接地されているので、外部電極20は負の電位に自己バイアスされる。一方プラズマによって原料ガス例えばアセチレンから正の電荷を持つ炭素イオンが生成され、負の電位の外部電極20に向かって飛び、容器1の内壁面に衝突する。この衝突の繰り返しにより炭素同士が結合して容器1の少なくとも胴部3及び底部4の内壁面にほぼ均一なアモルファス炭素膜いわゆるDLC膜5が形成される。
【0029】
このようなDLC膜の成膜処理の際、原料ガスを導入すると共に、排気を効率よく行うことで、常に新しい原料ガスを容器内に導入することができる。原料ガスは、アセチレンの他に、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、エイコサンのような不飽和炭化水素、もしくはベンゼン、キシレン、ナフタレンなどの芳香族炭化水素の単体ガス、またはそれらの組み合わせを用いてもDLC膜5を形成することができる。さらには、上述の炭化水素ガスの導入と同時に、水素、窒素、酸素、もしくはアルゴンガスの単体またはそれらの混合ガスを導入しても、DLC膜5を形成することができる。
【0030】
そして、このプラズマ発生による成膜処理の際、図2及び図3に示すような外部電極20に設置された光学センサ50によってプラズマの状態を検出することで、DLC膜5の状態を判断している。
【0031】
本実施の形態に用いられた光学センサ50は、受光部を有するセンサヘッド部52と光検出回路部54とそれらを繋ぐケーブル53で構成されている。センサヘッド部52は、第1の外部電極21の側壁の一部に設けられた貫通孔60に埋設固定されている。より詳細には、図3に示すように、貫通孔60は、開口径Aφ2.0mmの検出窓61と、センサヘッド52を固定する取付部62とを有している。取付部62の検出窓61側の底面にはポリ・カーボネート(PC)製の透明板56が配置され、ブラケット58が図示せぬボルトで第1の外部電極21に固定されている。ブラケット58は、透明板56を例えばO−リングのようなシール材57によって、第1の外部電極21と気密に固定している。センサヘッド52は、ブラケット58にねじ込み固定されており、受光部であるセンサヘッド52の先端面を検出窓61に対向させて配置させている。
【0032】
容器1に形成されるDLC膜5は、薄茶色であり、目視によってDLC膜5が成膜されているかどうかが判別できる。検出窓61の開口径Aが大きくなりすぎると、DLC膜5の成膜状態にも影響を及ぼす。検出窓61の開口径Aの大きさを変えて容器1の検出窓61に対向する部分におけるDLC膜5の状態を目視によって検査した結果を表1に示す。開口径Aがφ2mm以下であるとDLC膜5の厚さにほとんど変化は見られない。開口径Aがφ5mmであると目視によって多少DLC膜5が薄くなっていることが判別できたが、気にならない程度であった。しかし、開口径がφ6mmになると、目視でも検出窓61の対向位置においてDLC膜5の厚さに差が明らかにあることが判別できた。したがって、検出窓61の開口径Aは、容器1の外観を損なわない範囲で小さく形成するべきであり、φ5mm以下とすることが好ましい。特に検出窓61の開口径Aがφ2mm以下であるときには、容器1のガスバリア性の低下もほとんど見られなかったことから、開口径Aはφ2mm以下とすることが特に好ましい。なお、透明板56は、本実施の形態ではPC製としたが、プラズマによる光を透過することのできる板であれば、アクリル製でもガラス製などでもよい。
【0033】
【表1】
Figure 2004269931
成膜処理によって、プラズマが容器内に発生すると、そのプラズマによる光をセンサヘッド52が受光し、光ファイバ製のケーブル53によってアンプを内蔵した光検出回路によって電気信号に変換増幅され、制御部70へ出力される。
【0034】
制御部70には、あらかじめ良好な成膜を得られるときのプラズマの発光量を実験データから得て、そのデータを基に、良品とする発光量の範囲が設定され、記憶されている。
【0035】
検出された受光量は、あらかじめ設定された範囲内で正常にDLC膜5が成膜されているか否かを制御部70で判別し、設定範囲外であれば、その被処理体である容器1を不良品として判断し、生産ラインから排出させる。制御部70に設定された受光量の正常範囲は、試験的にプラズマによる発光量を変化させ、成膜された容器1のガスバリア性を測定して設定される。すなわち、容器1に求められるガスバリア性の許容範囲内の容器1を成膜したときに検出された受光量の範囲が、制御部70に正常範囲として設定される。
【0036】
このように構成することで、容器1を覆う外部電極20に光学センサ50を設けることによって、容器1の成膜処理毎にプラズマが正常に発生しているかどうかを判別することができ、容器1毎のDLC膜5の状態をも判別することができる。
【0037】
特に、複数の処理室30を同時もしくは連続して成膜する成膜装置においては、各処理室30毎の成膜処理の状態を確認することができるので、有用である。
【0038】
本発明は、前記実施例に限らず、本発明の要旨の範囲内で種々の形態に変更可能である。
【0039】
例えば、前記実施例においては、外部電極20の一箇所に光学センサ50を配置しているが、この例に限らず、例えば、容器1の縦軸方向に沿って外部電極20の複数位置に光学センサを配置することで、容器1の縦軸方向におけるDLC膜5の成膜処理状態を検出することができる。また、光学センサ50のセンサヘッド部52は、受光部を有する光ファイバで構成されたが、センサヘッド部52をアンプ内蔵タイプにしてもよい。
【0040】
さらに、本実施の形態においては、光学センサ50のセンサヘッド部52と第1の外部電極21とを気密にシールして固定する手段として、透明板56を介して取り付けたが、センサヘッド部52と第1の外部電極21とをシール材を介して直接固定すれば、透明板56を不要とすることができる。また、その際、センサヘッド部52を第1の外部電極21の内壁面とほぼ面一にすることができれば、異常放電を回避できる点で望ましい。
【0041】
また、本実施の形態においては、プラズマによって成膜される薄膜をダイヤモンド・ライク・カーボン膜としたが、他のプラズマによる成膜、例えば酸化珪素(SiOx)膜の成膜にも利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスバリア性合成樹脂製容器の正面図である。
【図2】合成樹脂製容器の成膜装置の断面図である。
【図3】センサの取付け状態を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 容器
2 ネック部
3 胴部
4 底部
5 DLC膜
10 成膜装置
20 外部電極
21 第1の外部電極
22 第2の外部電極
24 マッチングボックス
25 高周波電源
26 絶縁部材
28 排気用開口部
29 導入用開口部
30 処理室
40 内部電極
50 光学式センサ
52 センサヘッド部
53 ケーブル
54 光検出回路部
60 貫通孔
61 検出窓
62 取付部
70 制御部

Claims (6)

  1. ネック部と、該ネック部に続く円筒状の胴部と、該胴部を閉塞する底部と、を有する合成樹脂製の容器の内壁に、プラズマによる薄膜を成膜する装置において、
    前記容器を収容する中空状の外部電極と、
    前記外部電極に接続された高周波電源と、
    前記容器の内部であって、前記容器の縦軸方向に延在する内部電極と、
    前記外部電極によって形成される処理室内と前記容器内を排気する排気手段と、
    前記容器の内部に原料ガスを供給する供給手段と、を有し、
    前記外部電極は、前記容器の内部のプラズマによる発光量を検出する検出手段を備えていることを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置。
  2. 請求項1において、
    前記検出手段は、光学センサであって、
    前記光学センサは、受光部を前記容器の胴部に対向して配置され、
    前記受光部は、前記容器の胴部を透過したプラズマによる発光量を検出することを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記検出手段は、前記外部電極の内壁面に設けられた検出窓を通して発光量を検出するものであり、前記検出窓の開口径は、2mm以下であることを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置。
  4. 請求項1〜3において、
    前記検出手段は、前記外部電極の内壁面と外部とを連通して形成された貫通孔に設けられ、
    前記貫通孔は、前記外部電極の内壁面に設けられた検出窓と、該検出窓よりも大きい内径を有する検出手段取付部と、を有し、
    前記検出手段取付部には、前記外部電極と気密に保持された透明板が設けられ、前記検出手段は、該透明板を通して容器内のプラズマによる発光量を検出することを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造装置。
  5. ネック部と、該ネック部に続く円筒状の胴部と、該胴部を閉塞する底部と、を有する合成樹脂製の容器の内壁に、プラズマによる薄膜を成膜する方法において、
    前記容器を収容する中空状の外部電極によって形成される処理室内と前記容器内を排気する排気工程と、
    前記容器の内部に原料ガスを供給するガス供給工程と、
    前記外部電極に接続された高周波電源から高周波を出力して、前記外部電極と前記容器内に配置された内部電極との間でプラズマを発生させるプラズマ発生工程と、を有し、
    前記プラズマ発生工程の間、前記外部電極に備えられた検出手段によって前記容器の内部のプラズマによる発光量を検出する工程を有することを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記プラズマによる発光量が、あらかじめ設定された発光量の範囲を逸脱した場合、当該プラズマ発生工程によって製造された前記容器を不良品と判別する工程を有することを特徴とするガスバリア性合成樹脂製容器の製造方法。
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