JP2004269832A - 土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明の目的は、土壌改良については土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌すると、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌を提供できる。又、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなり、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性があり、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができるとともに風害防止等を兼ねた地盤を提供できる。以上のような土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤を提供するものである。
【構成】本発明に係る土壌微生物増殖剤は、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とするものである。
【選択図】 なし
【構成】本発明に係る土壌微生物増殖剤は、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とするものである。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、土壌改良に於いて、土壌病害を防止でき。各種土工事による固化に於いては、本剤を栄養源として土壌中の微生物を増加させる事で地盤を固化するため、微生物増加後は本剤は微生物により消化消滅し土壌中に無く、土壌汚染、地下水汚染等の二次被害等、有害な問題を解決したり、あるいは飛散の恐れのある土の表面を固化して風害の防止をしたり、盛土の法面の補強、道路工事、宅地造成等の各種用途の土改良に関するもので、土の固化改良分野に使用される土壌固化剤、地盤改良剤等の土質改良剤及びその改良剤を使用した土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法並びにその改良地盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土壌改良に於いては木酢液などがあったが効果発揮まで時間がかかった。又、土壌固化、地盤固化に於いては土質の改良材料は重金属を含むセメント系固化剤、大量の石灰、大量の普通セメントを使用し強引な改良方法により土質強度を上げていたために、土壌汚染、地下水汚染等の二次被害等の問題を引き起こすものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の土質改良材料を使用した場合、次のような欠点があった。
(イ)土壌改良に於ける木酢液の場合は効果発揮まで時間がかかった。
(ロ)土壌固化、地盤固化に於ける重金属を含むセメント系固化剤の場合、重金属による土壌への汚染は免れなかった。又、これによる地下水への影響も考える必要があった。
(ハ)土壌固化、地盤固化に於ける大量の石灰、普通セメント使用の場合は発熱量が大きくなり作業が危険であるばかりでなく、固化後、ひび割れが発生したり、不安定なものであり、セメント等の攪拌時も完全な攪拌が難しくむらがあった。
【0004】
また上記石灰、普通セメントの使用の場合は土壌自体を殺すこととなり、セメント等の固化後において、透水性が悪化し、土質改良材料を使用した境界において新たな軟弱層が発生してしまう事もあり、土質改良材料として十分ではなかった。
【0005】
(ニ)さらに、石灰、普通セメントを使用する場合、大量の微粉体を使用するため、セメント等の攪拌時に粉塵の問題が発生した。
(ホ)また、石灰、普通セメントを使用する場合、土粒子自体は有機質土壌特有の改善が行われないため密度の荒い改良となり空隙の多い透水性のない改良地盤となり、強度にむらもあった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは土壌改良に於いて、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌とする、土壌改良を提供し。各種土工事による固化に於いては、土壌中の微生物を増加させる事で地盤を固化するため、微生物増加固化後、微生物の栄養源である本剤は微生物により消化消滅する、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性があり、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができるとともに風害防止等を兼ねた土壌固化剤、地盤改良剤等の土質改良剤及びその改良剤を使用した土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法並びにその改良地盤を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】
本発明に係る土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤はリンゴ酸及びクエン酸を主成分とすることを特徴とする。土壌が酸性、アルカリ性、砂質土、粘性土、有機物等によってその土質改良剤の配合量を変える。
【0008】請求項1記載の土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤は液体又は粉末であることを特徴とする。
【0009】土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする事を特徴とする土壌微生物増殖剤(土壌改良剤)とを混合、撹拌し初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌とする事を特徴とする。
【0010】本発明に係る土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法は、土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)とを混合、撹拌し、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなり、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、固化し、強度を上げ、リンゴ酸及びクエン酸からなる本剤は固化後の地盤には残らないことを特徴とする。
【0011】本発明に係る土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法は、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(土壌改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面のみを固化せしめる事を特徴とする。
【0012】本発明に係る改良地盤は、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を含有する土壌を加圧締め固め、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、圧密固化してなる、透水性及び強度を有するものである。
【0013】
【作用】
本発明に係る土壌改良については土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌すると、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌となる。又、土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができるとともに風害防止等を兼ねた地盤を得る、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性のあるしっかりした強度の地盤を得ることが可能な、リンゴ酸、クエン酸を含む土壌微生物増殖剤(土壌改良剤、地盤固化改良剤)といえる改良材料である。
【0014】
本発明は、以上のような構成よりなる液体、粉体にて使用目的に応じて選べる、土の土壌改良に関するものである。例えば対象が土壌病害の発生している地盤の場合、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌すると、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌とする事が容易に出来る。
【0015】
さらに本発明は土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることが容易にできる。
【0016】
又、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面の微生物を増殖させ、そのコロニーを皮膜とし飛散を防止する事を特徴とする。本発明は、以上のような構成よりなる液体、粉体にて使用目的に応じて選べる、土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤に関するものである。
【0017】
【実施例】
実施例1火山灰粘性系畑土に於いて植物の根が腐ってしまう病害土壌1.5ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.03%に当たる450gを添加して攪拌し、3日程度放置した後、植物を植えた結果、病害もなく施した肥料の効きも良く植物の活性も良くなった。
【0018】
実施例2火山灰粘性土の土壌1.6ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.031%に当たる500gを添加して攪拌し、ローラーにて締め固めて圧密構造の改良地盤を得た。得られた改良地盤は水を透過させることができ、粘りのある強固な地盤が得られた。
【0019】
実施例3砂質土の土壌1.7ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.015%に当たる250gを添加して攪拌し、ローラーにて締め固めて圧密構造の改良地盤を得た。得られた改良地盤は水を透過させることができ、粘りのある強固な地盤が得られた。又、本剤1kg添加により改良地盤の粘着力が1平米当たり1600kg増加したことを確認した。
【0020】
実施例4レキ混じり砂質土の飛散防止について、対象地盤を予めローラーにて締め固めた後、水1リットルとリンゴ酸280gとクエン酸20gの混合液からなる土壌微生物増殖剤を平米当たり200ccを散布し、対象表面のレキとレキの間の砂質土層に微生物を増殖させ、その皮膜によりを風による飛散防止を図ることができ、土砂飛散防止と、土砂の養生を簡単にでき、雑草の繁殖も防げる事を確認した。但し、圧密された表面を破壊しない場合。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記の説明から判ように、本発明に係る土壌微生物増殖剤(本剤)は人畜無害のものであり、対象土壌に混入、散布、撹件することにより、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌とする事が容易に出来る。
【0022】
さらに本発明は土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることが容易にできる。
【0023】
又、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面の微生物を増殖させ、そのコロニーを皮膜とし飛散を防止する事が容易に出来る。
【0024】
即ち、本発明に係る土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤は、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性があり、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができる。
【産業上の利用分野】
この発明は、土壌改良に於いて、土壌病害を防止でき。各種土工事による固化に於いては、本剤を栄養源として土壌中の微生物を増加させる事で地盤を固化するため、微生物増加後は本剤は微生物により消化消滅し土壌中に無く、土壌汚染、地下水汚染等の二次被害等、有害な問題を解決したり、あるいは飛散の恐れのある土の表面を固化して風害の防止をしたり、盛土の法面の補強、道路工事、宅地造成等の各種用途の土改良に関するもので、土の固化改良分野に使用される土壌固化剤、地盤改良剤等の土質改良剤及びその改良剤を使用した土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法並びにその改良地盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、土壌改良に於いては木酢液などがあったが効果発揮まで時間がかかった。又、土壌固化、地盤固化に於いては土質の改良材料は重金属を含むセメント系固化剤、大量の石灰、大量の普通セメントを使用し強引な改良方法により土質強度を上げていたために、土壌汚染、地下水汚染等の二次被害等の問題を引き起こすものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の土質改良材料を使用した場合、次のような欠点があった。
(イ)土壌改良に於ける木酢液の場合は効果発揮まで時間がかかった。
(ロ)土壌固化、地盤固化に於ける重金属を含むセメント系固化剤の場合、重金属による土壌への汚染は免れなかった。又、これによる地下水への影響も考える必要があった。
(ハ)土壌固化、地盤固化に於ける大量の石灰、普通セメント使用の場合は発熱量が大きくなり作業が危険であるばかりでなく、固化後、ひび割れが発生したり、不安定なものであり、セメント等の攪拌時も完全な攪拌が難しくむらがあった。
【0004】
また上記石灰、普通セメントの使用の場合は土壌自体を殺すこととなり、セメント等の固化後において、透水性が悪化し、土質改良材料を使用した境界において新たな軟弱層が発生してしまう事もあり、土質改良材料として十分ではなかった。
【0005】
(ニ)さらに、石灰、普通セメントを使用する場合、大量の微粉体を使用するため、セメント等の攪拌時に粉塵の問題が発生した。
(ホ)また、石灰、普通セメントを使用する場合、土粒子自体は有機質土壌特有の改善が行われないため密度の荒い改良となり空隙の多い透水性のない改良地盤となり、強度にむらもあった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは土壌改良に於いて、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌とする、土壌改良を提供し。各種土工事による固化に於いては、土壌中の微生物を増加させる事で地盤を固化するため、微生物増加固化後、微生物の栄養源である本剤は微生物により消化消滅する、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性があり、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができるとともに風害防止等を兼ねた土壌固化剤、地盤改良剤等の土質改良剤及びその改良剤を使用した土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法並びにその改良地盤を提供することにある。
【0007】
【問題を解決するための手段】
本発明に係る土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤はリンゴ酸及びクエン酸を主成分とすることを特徴とする。土壌が酸性、アルカリ性、砂質土、粘性土、有機物等によってその土質改良剤の配合量を変える。
【0008】請求項1記載の土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤は液体又は粉末であることを特徴とする。
【0009】土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする事を特徴とする土壌微生物増殖剤(土壌改良剤)とを混合、撹拌し初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌とする事を特徴とする。
【0010】本発明に係る土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法は、土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)とを混合、撹拌し、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなり、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、固化し、強度を上げ、リンゴ酸及びクエン酸からなる本剤は固化後の地盤には残らないことを特徴とする。
【0011】本発明に係る土壌固化法、地盤改良法等の土質改良法は、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(土壌改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面のみを固化せしめる事を特徴とする。
【0012】本発明に係る改良地盤は、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を含有する土壌を加圧締め固め、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、圧密固化してなる、透水性及び強度を有するものである。
【0013】
【作用】
本発明に係る土壌改良については土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌すると、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌となる。又、土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができるとともに風害防止等を兼ねた地盤を得る、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性のあるしっかりした強度の地盤を得ることが可能な、リンゴ酸、クエン酸を含む土壌微生物増殖剤(土壌改良剤、地盤固化改良剤)といえる改良材料である。
【0014】
本発明は、以上のような構成よりなる液体、粉体にて使用目的に応じて選べる、土の土壌改良に関するものである。例えば対象が土壌病害の発生している地盤の場合、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌すると、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌とする事が容易に出来る。
【0015】
さらに本発明は土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることが容易にできる。
【0016】
又、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面の微生物を増殖させ、そのコロニーを皮膜とし飛散を防止する事を特徴とする。本発明は、以上のような構成よりなる液体、粉体にて使用目的に応じて選べる、土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤に関するものである。
【0017】
【実施例】
実施例1火山灰粘性系畑土に於いて植物の根が腐ってしまう病害土壌1.5ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.03%に当たる450gを添加して攪拌し、3日程度放置した後、植物を植えた結果、病害もなく施した肥料の効きも良く植物の活性も良くなった。
【0018】
実施例2火山灰粘性土の土壌1.6ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.031%に当たる500gを添加して攪拌し、ローラーにて締め固めて圧密構造の改良地盤を得た。得られた改良地盤は水を透過させることができ、粘りのある強固な地盤が得られた。
【0019】
実施例3砂質土の土壌1.7ton/m3 に対し、リンゴ酸とクエン酸の粉末よりなる、土壌微生物増殖剤を0.015%に当たる250gを添加して攪拌し、ローラーにて締め固めて圧密構造の改良地盤を得た。得られた改良地盤は水を透過させることができ、粘りのある強固な地盤が得られた。又、本剤1kg添加により改良地盤の粘着力が1平米当たり1600kg増加したことを確認した。
【0020】
実施例4レキ混じり砂質土の飛散防止について、対象地盤を予めローラーにて締め固めた後、水1リットルとリンゴ酸280gとクエン酸20gの混合液からなる土壌微生物増殖剤を平米当たり200ccを散布し、対象表面のレキとレキの間の砂質土層に微生物を増殖させ、その皮膜によりを風による飛散防止を図ることができ、土砂飛散防止と、土砂の養生を簡単にでき、雑草の繁殖も防げる事を確認した。但し、圧密された表面を破壊しない場合。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記の説明から判ように、本発明に係る土壌微生物増殖剤(本剤)は人畜無害のものであり、対象土壌に混入、散布、撹件することにより、初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良くなり、植物の活性も高まる土壌とする事が容易に出来る。
【0022】
さらに本発明は土壌地盤を固化する場合は、土壌微生物増殖剤(本剤)を土壌に散布撹拌後、固化改良対象が地山の場合は散布浸透後、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなる。その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることが容易にできる。
【0023】
又、飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面の微生物を増殖させ、そのコロニーを皮膜とし飛散を防止する事が容易に出来る。
【0024】
即ち、本発明に係る土壌微生物増殖剤及びその増殖剤を使用した土壌改良法、地盤固化改良法等の土質改良法並びにその改良地盤は、土壌汚染の問題が解消され、かつ固めた地盤は透水性があり、土を自然の形で生かしながら、固化でき、強度を上げることができる。
Claims (6)
- リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする事を特徴とする土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤。
- 前記土質改良剤は液体又は粉体であることを特徴とする請求項1記載の土壌微生物増殖剤、土壌改良剤、地盤固化改良剤等の土質改良剤。
- 土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする事を特徴とする土壌微生物増殖剤(土壌改良剤)とを混合、撹拌し初めに本剤の強酸により酸に弱い一部の糸状菌などを殺菌し、撹拌を重ね本剤の分布が広がり土壌が一部強酸から全体が酸性から弱酸性の範囲にある時点で本剤を栄養源として放線菌等有用な微生物が増加し土壌病害を少なくし、肥料の効きが良い、植物の活性を高める土壌とする事を特徴とする土壌改良法。
- 土壌と、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)とを混合、撹拌し、これを加圧して締め固めることで、微生物による増加時の発熱と好気性微生物の空気消化により地盤の密度が高くなり、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、固化し、強度を上げることを特徴とする、地盤固化改良法等の土質改良法。
- 飛散の恐れのある地盤(地山)の表面に、リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を均一に散布、緩んでいる地盤(盛り土等)は表面の加圧締め固め後に本剤を均一に散布する事で、該土地盤の表面の微生物を増殖させ、そのコロニーを皮膜とし飛散を防止する事を特徴とする、地盤表面固化改良法等の土質改良法。
- リンゴ酸及びクエン酸を主成分とする土壌微生物増殖剤(地盤固化改良剤)を含有する土壌を加圧締め固め、その後土粒子間を嫌気性微生物、各種酸化細菌等が増殖、繋ぎ止める事により、圧密固化してなる、透水性及び強度を有する改良地盤。
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