JP4430793B2 - 緑化工法 - Google Patents
緑化工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4430793B2 JP4430793B2 JP2000208765A JP2000208765A JP4430793B2 JP 4430793 B2 JP4430793 B2 JP 4430793B2 JP 2000208765 A JP2000208765 A JP 2000208765A JP 2000208765 A JP2000208765 A JP 2000208765A JP 4430793 B2 JP4430793 B2 JP 4430793B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant growth
- greening
- fiber
- spraying
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面、垂直壁、その他の場所を緑化するための緑化工法に関する。より詳細には、本発明は、森林や山間部などの開発で出現した土が露出した法面や垂直壁などの被緑化面に、特定の植物生育用基盤材と特定の繊維を含む緑化用資材を吹き付けて、緑化用資材のタレ、ひび割れ、崩壊、脱落、流失などを防止しながら、緑化用資材中に含まれる植物の生育に有用な微生物を安定した状態で生存および増殖させつつ被緑化面に植物を早期に且つ健全に生育させて、法面などの被緑化面を、美観や自然環境を損なったり、鳥獣に被害を与えることなく、長期にわたって補強・安定化することのできる緑化工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路や鉄道網の整備、宅地造成、ダムの建設などを目的として、山間部や森林の開発が広く行われており、そのような開発では、土が直接露出した法面、垂直壁などが多く出現する。土が露出した法面や垂直壁などは極めて不安定であり、風雨、地震、振動などによって崩れ易く危険であるばかりでなく、美観や自然環境が著しく損なわれる。
【0003】
土が露出した法面や垂直壁などに対しては、植物の種を播いたり、苗を植え、発芽、生長させて、植物の根によって地盤の安定化を図る緑化工法が古くから行われている。近年、バーク堆肥、化学肥料、種子などの資材にセメントを結合材として加えて緑化用資材をつくり、それを圧搾空気を利用して土が露出した法面や垂直壁などに吹き付ける緑化工法が広く採用されるようになっている。そのような吹き付けによる緑化工法では、補強のために緑化用資材中に有機繊維を配合することも行われており、また一部には補強繊維として生分解繊維を用いることも提案されている(特開平8−333754号公報)。
しかしながら、そのような従来の緑化工法では、植物の生育に必要な養分の供給は、化学肥料に頼っているために、被緑化面に施された肥料が降雨などによって流失したり、植物の生育に伴って肥料が消費されて、肥料養分が被緑化面から早期に失われ易い。その結果、植物の生育が不良になり、最終的には植物の枯死を生ずることも多い。
【0004】
一方、本出願人のうちの1社である株式会社環境技建は、商品名を「バイテクソイル」(登録商標)とする有機質系植物生育基盤材を開発した。
「バイテクソイル」は、山間部や森林の開発工事などに伴って発生する伐開・伐根材、樹木の間伐作業によって生ずる間伐材、緑地、街路樹、公園、植栽樹木などの剪定枝葉、枯損樹木、建築現場から発生する解体木材、草類などに由来する有機質廃材を粉砕し、その粉砕物を微生物により高温で有機分解してそこに含まれる雑草の種子や根、雑菌類を死滅させて無菌状態にした後、植物の生育に有用な微生物、特に植物の生育に有用な細菌、放線菌、糸状菌、酵母菌などの菌類を添加した腐植土である。
「バイテクソイル」は、化学肥料を含んでいないが、それ自体で自己施肥機能を有し、植物に半永久的に栄養分を供給しながら植物を健全に生育させることができるため、環境汚染の問題もなく、自然に優しい(エコロジーな)環境保全に役立つ有用な資材として注目されている。そして、「バイテクソイル」を用いて、森林や山間部の開発によって生じた、土が直接露出した法面や垂直壁などの緑化を行う吹付工法(以下「バイテクソイル法」ということがある)が新しい工法として着目されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記したバイテクソイル法では、「バイテクソイル」などの有機質系植物生育基盤材を主材料とし、これに水、粘着剤、保水剤などを混合撹拌して得られるスラリーを圧搾空気を利用して吹付機で被緑化面に吹き付ける方法が一般に採用されている。その際に、吹き付け時の作業性などの点から、植物生育基盤材の容量に対して一般に水を30〜40容量%という多量で混合してスラリーが調製されている。
そのため、スラリーは、粘度が低く、被緑化面に吹き付けた際に、タレを生じ易く、また保形性の点でも十分ではない。
また、吹き付けたスラリーは、乾燥時に収縮して、ひび割れを生じ易く、そのため植物生育基盤材が脆弱化して、そのひび割れ部分から降雨などによって基材の下の土砂が流出、崩壊し、場合によっては植物生育基盤材自体が脱落、崩壊、消失する場合もあり、植物の発芽や生育に適した環境が損なわれ易いという問題がある。
【0006】
また、バイテクソイル法では、吹き付け厚さは一般に5cmを標準としているが、一度に吹き付けを行うとスラリーが吹付面から脱落し易いので、2回に分けて吹き付ける方法が一般に採用されている。すなわち、前記スラリーを5cmの厚さに吹き付けるに当たっては、まず約1/2の厚さまで吹き付け、その吹き付け面が少し硬化して安定した状態になった時点で残りの厚さを吹き付けるという二度の吹き付けが標準的な工法として採用されている。そのため、作業効率が悪く、経済性などの点で改善が求められている。
【0007】
「バイテクソイル」などのような有機質系植物生育基盤材に、水、粘着剤、保水剤などを混合して調製したスラリーを被緑化面に吹き付ける際のタレ防止、保形性、作業性、経済性などの向上のために、トンネル内壁や法面へのコンクリートやモルタルの吹き付けにおいて一般に用いられている珪酸ナトリウムなどの急結剤を上記スラリーに配合することも考えられるが、そのような急結剤の使用は、天然の植物廃材から製造されていて自然に優しい材料である有機質系植物生育基盤材の優れた特性を損なうことになるため望ましい方策ではない。
【0008】
また、有機質系植物生育基盤材を含む上記したスラリーを用いる吹付工法におけるタレの防止やひび割れの改善のために、法面などの被吹付面に金網や合成繊維製網状物などを予め展張しておき、そこに有機質系植物生育基盤材を含むスラリーを吹き付ける工法を採用することもある。しかしながら、ひび割れ防止効果が未だ十分ではなく、またタレ防止に関しても吹き付け層の下部は網に拘束されてタレが防止されるものの、厚吹きの場合は吹き付け上部ではタレを生じ易く、その効果は未だ十分に満足のゆくものはない。
【0009】
したがって、本発明の目的は、植物廃材を用いて得られた上記した「バイテクソイル」のような、自然に優しい(エコロジーな)有機質系植物生育基盤材を使用して、それ自体で高い拘束性を有していて、法面や垂直壁などのような被緑化面に吹付工法によって施した際に、タレ、ひび割れ、崩壊、脱落、流失などを防止でき、それによって風雨、振動、地震などによって被緑化面の土などが流失したり崩壊するのを長期にわたって安定状態で防いで、植物を短期間に良好に生育させて、法面や垂直壁などに強固な緑化地帯を早期に形成することのできる吹付工法を提供することである。
特に、本発明の目的は、「バイテクソイル」などの有機質系植物生育基盤材が本来有する“環境に優しい”という優れた特性を損なうことなく、むしろその優れた特性を十分に活かしながら、法面や垂直壁などの被緑化面に、緑化基盤のタレ、ひび割れ、崩壊、脱落、流失などを生することなく緑化基盤を円滑に形成させるための緑化工法を提供することである。
さらに、本発明の目的は、「バイテクソイル」などのような有機質系植物生育基盤材を含む緑化用資材を法面などの被緑化面に吹き付けて植物生育基盤を形成して緑化を行うに当たって、吹き付け厚さが厚い場合(例えば5cm以上の場合)にも、吹付施工を2度に分けて行わなくても、1度の吹き付けで、吹付施工時における緑化用資材のタレを防止しながら、ひび割れ、崩壊、脱落、消失などのない強固な植物生育基盤を形成させることのできる緑化方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明者らは研究を重ねてきた。そして、「バイテクソイル」などのような、植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材に水、粘着剤、保水剤などを混合添加したスラリーを被緑化面に吹き付けるに当たって、スラリー中に繊維を更に添加すると、繊維の絡合作用によって、タレが防止され、しかも被緑化面からのずり落ちや落下などの弊害が防止され、その上繊維の拘束力によりひび割れが防止されることを見出した。
しかしながら、「バイテクソイル」などのような、植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材は、樹木や草類などのような植物をベースとして製造されたエコロジーな資材であり、そのような有機質系植物生育基盤材と併用する繊維が、金属繊維や、非分解性の有機合成繊維であると、有機質系植物生育基盤材と繊維を含むスラリーを被緑化面に吹き付けたときに、繊維が分解せずに基盤中に長期間そのまま残留して景観を損ねたり、環境を悪化させるという問題を生ずる。しかも、緑化基盤中に残留している繊維が、鳥や獣に絡み付いて傷を負わせたり、死亡させるなどの弊害を生じ易い。
【0011】
そこで、本発明者らは、植物生育基盤材と併用する繊維について更に検討を重ね、有機質系植物生育基盤材と併用する繊維として、自然界で時間の経過と共に分解し且つ分解後には有害物質が残らない生分解繊維を用いると、繊維の長期残留による前記した種々の問題を解消でき、「バイテクソイル」などの有機質系植物生育基盤の上記した優れた特性と相俟って、全体として、自然に対して極めて優しい緑化基盤を法面などの被緑化面に形成できることを見出した。
しかも、有機質系植物生育基盤材と共に生分解繊維を含む緑化用資材を法面などの被緑化面に吹き付けると、吹き付け厚さが厚い場合(例えば5cm以上である場合)にも、吹付施工を2度に分けて行う必要がなく、1度の吹き付けで、緑化用資材のタレを防止しながら、ひび割れ、崩壊、脱落、消失などのない強固な植物生育基盤を形成させ得ることを見出した。
そして、本発明者らは、有用微生物含有植物生育基盤材と併用する生分解繊維の好ましい配合量および繊維形態についても更に研究を行った結果、生分解繊維の配合量を特定の範囲にすると、また特定の単繊維繊度とアスペクト比を有する生分解繊維を用いると、また上記した施工性、耐タレ性に一層優れ、しかもひび割れ、崩壊、脱落、消失などの防止の点でも一層優れた効果が得られることを見出し、それらの種々の知見に基づいて本発明を完成した。
【0012】
すなわち、本発明は、
(1) 植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材と、単繊維繊度が2.0〜500デシテックスで且つアスペクト比が100〜600である生分解繊維を含み、当該生分解繊維の配合率が、有機質系植物生育基盤材の体積に対して、0.1〜1.0体積%である緑化用資材を、被緑化面に吹き付けて植物生育基盤を形成することを特徴とする緑化工法である。
【0013】
そして、本発明は、
(2) 植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材が、樹木および/または草類に由来する植物廃材の粉砕物を微生物により高温で有機分解して含まれる雑草の種子および根並びに雑菌類を死滅させて無菌状態にした後に植物の生育に有用な微生物を添加して得られる腐植土である前記(1)の緑化工法;並びに、
(3) 有機質系植物生育基盤材に含まれる植物の生育に有用な微生物が、植物の生殖、生活および生長を促進し得る、細菌類、放線菌類、糸状菌類および酵母菌のうちの少なくとも1種である前記(1)または(2)の緑化工法;
を好ましい態様として包含する。
【0014】
さらに、本発明は、
(4) 生分解繊維が脂肪族ポリエステルを主成分とする生分解繊維である、前記(1)〜(3)のいずれかの緑化工法;並びに、
(5) 緑化用資材が水、粘着剤および保水剤を更に含む、前記(1)〜(4)のいずれかの緑化工法;
を好ましい態様として包含する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の緑化工法で用いる「植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材」(以下「有用微生物含有植物生育基盤材」ということがある)は、植物などの有機質材料をベースとして製造された有機質系植物生育基盤材であって、植物の生育に有用な微生物を含んでいて、それ自体で自己施肥機能を有し、植物に半永久的に栄養分を供給しながら植物を健全に生育させることのできる、有機質系植物生育用資材であればいずれもよい。
そのうちでも、本発明では、有用微生物含有植物生育基盤材として、樹木や草類などの植物廃材の粉砕物を発酵させ、それに植物の生育に有用な微生物を含有させたものが好ましく用いられ、特に株式会社環境技建によって開発され販売されている上記した「バイテクソイル」がより好ましく用いられる。
【0016】
「バイテクソイル」は、上記したように、山間部や森林の開発工事などに伴って発生する伐開・伐根材、樹木の間伐作業によって生ずる間伐材、緑地、街路樹、公園、植栽樹木などの剪定枝葉、枯損樹木、建築現場から発生する解体木材、草類などの樹木や草類に由来する植物廃材をチップ状などに粉砕し、その粉砕物を微生物により高温で有機分解して(発酵させて)そこに含まれる雑草の種子や根、雑菌類を死滅させて無菌状態にした後、植物の生育に有用な微生物、特に植物の生育に有用な細菌、放線菌、糸状菌、酵母菌などの菌類を添加した腐植土である。
「バイテクソイル」には、アミノ酸、核酸、シデロフォアなどの分泌などを行って植物の生殖生長を増進させるバチルス属、アゾトモナス属、シュードモナス属、リゾビウム属などの細菌類;植物の耐病性を強化するための抗生物質を産生するノカルディア属、ストレプトミセス属などの放線菌類;植物の生長を助けるアミノ酸やホルモンなどを分泌するアスペルギルス属などの糸状菌類;および植物の色素を産出するサッカロマイセス属、キャンディダ属、クラドスポリウム属などの酵母菌類などが多量に含まれており、それらの有用微生物の相互作用により、植物の生育を大きく促進する作用を有する。
「バイテクソイル」には化学肥料は一切用いられていないが、それ自体で自己施肥機能を有し、植物の生育に有用な微生物を含み、多孔質で、緩分解性であり、膨軟化性、透水・通気性、保水性に優れ、保肥力と緩衝能の向上作用を有するために、植物生育用資材として適しており、植物に半永久的に栄養分を供給しながら植物を健全に生育させることができる。しかも、「バイテクソイル」は、化学肥料などの人工物や合成物を含んでおらず、上記したような天然の樹木や草類に由来する廃材から製造されたものであるために、環境汚染の問題もなく、自然に優しい、環境保全に役立つ有用な資材である。
【0017】
本発明で用いる生分解繊維は、自然界に放置したときに無害な非繊維状物や低分子化合物に分解される繊維であれば、いずれも使用できる。生分解繊維としては、例えば、綿、麻などの天然繊維、レーヨンなどの半合成繊維、ポリ乳酸繊維などの脂肪族ポリエステルを主成分とする繊維などを挙げることができ、これらの生分解繊維の1種または2種以上を用いることができる。
そのうちでも、生分解繊維としては、ポリ乳酸繊維が好ましく用いられる。ポリ乳酸繊維は、トウモロコシの澱粉から得られる乳酸の重合物であるポリ乳酸から構成される繊維であり、生分解に当たっては、非酵素的な加水分解反応を基本とし、ある程度加水分解が進行すると、微生物や酵素によって分解が促進されて、最終的には炭酸ガスと水に分解される安全性の高い繊維であり、一般に自然界で1〜3年で炭酸ガスと水に分解される。
【0018】
本発明の緑化方法で用いる緑化用資材においては、生分解繊維の配合率が、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して、0.1〜1.0体積%である。
生分解繊維の配合率が、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して0.1体積%未満であると、法面などの被緑化面に吹き付けた時に、繊維の絡合性が不足してタレを生じ、また繊維の表面積が低下してひび割れを発生し易くなる。
一方、生分解繊維の配合率が、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して1.0体積%を超えると、緑化用資材中での繊維量が過多となって分散不良になり、上記したファイバーボールを発生し易くなる。ファイバーボールが発生すると、吹付機からの緑化用資材の吐き出し不良、ホースでの詰まりなどを生ずることがあり、作業効率の低下を招き、品質管理上も問題が生ずるので好ましくない。
緑化用資材中での生分解繊維の分散性、緑化用資材の施工性、タレ防止、ひび割れ抑制効果などの点から、生分解繊維の配合率は、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して、0.2〜0.5体積%であることが好ましい。
【0019】
本発明で用いる生分解繊維の単繊維繊度は、2.0〜500デシテックス(以下dtexと略記する)であり、10〜120dtexであることが好ましい。
生分解繊維の単繊維繊度が2.0dtex未満であると、有用微生物含有植物生育基盤材と生分解繊維をベースとする緑化用資材に十分な補強効果を持たせるためには多量(多数本)の生分解繊維を配合する必要があり、緑化用資材中での生分解繊維の分散性が低下して、均一な混合物が得られにくくなる。一方、生分解繊維の単繊維繊度が500dtexを超えると、繊維の表面積が減少して拘束性が低くなり、耐ひび割れ性に優れる緑化用資材が得られにくくなる。
【0020】
本発明で用いる生分解繊維のアスペクト比は、100〜600であり、200〜400であることが好ましい。
生分解繊維のアスペクト比が100未満であると、繊維長が短くなり、生分解繊維による拘束力、絡合性、接着力が低下して生分解繊維による補強効果が十分に発揮されにくくなる。
一方、生分解繊維のアスペクト比が600を超えると、緑化用資材を製造するための混合時に、生分解繊維同士の絡まりが過度になって、いわゆるファイバーボールが生成し、緑化用資材中での生分解繊維の分散性が低下したものになり易い。
なお、本明細書でいう繊維の「アスペクト比」は、次のようにして求めた値をいう。
【0021】
[繊維のアスペクト比]
繊維の平均繊維長(L)(mm)を測定する。一方、繊維の平均断面積(S)(cm2)を顕微鏡写真から測定し、測定された平均断面積(S)(cm2)と同一の断面積を有する円の直径(D)(mm)を算出して、下記の数式から繊維のアスペクト比を求める。
【0022】
【数1】
繊維のアスペクト比=L/D
【0023】
また、生分解繊維の好ましい繊維長は、上記した生分解繊維の好ましい単繊維繊度と好ましいアスペクト比とから決まってくるが、長すぎると、吹付機の圧送パイプ内に生分解繊維が詰まって圧送パイプからの吐き出しが困難になるので、吹付機の圧送パイプの内径以下の繊維長であることが好ましい。一般に、吹付機の圧送パイプとしては、内径が約50〜65mm程度のものが用いられているので、そのような数値を目安にして決めるとよい。
【0024】
有用微生物含有植物生育基盤材および生分解繊維を含有する緑化用資材を法面などの被緑化面に吹き付けるに当たっては、有用微生物含有植物生育基盤材および生分解繊維に、更に水、粘着剤および保水剤を配合してスラリー状の混合物を調製し、その混合物を吹付機械を用いて吹き付けるようにするのがよい。
【0025】
水の配合量は、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して20〜50体積%であることが好ましく、35〜40体積%であることがより好ましい。水の配合量が少なすぎると、スラリー状混合物の粘度が高くなり過ぎて、吹付作業が行いにくくなり、一方水の配合量が多すぎると、スラリー状混合物の粘度が低くなり過ぎて、吹き付けた時にタレを生じ易い。
【0026】
また、粘着剤としては、アクリルアミド系樹脂、酢酸アミド系樹脂などの高分子系樹脂や普通ポルトランドセメントなどのセメントなどが用いられ、そのうちでも高分子系樹脂が粘着性、耐久性の点から好ましく用いられる。粘着剤の配合量は、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して0.05〜0.3体積%であることが好ましく、0.1〜0.2体積%であることがより好ましい。なお、生分解繊維を配合することにより、粘着剤の使用量を従来の約半分以下に減らすことができ、それによって植物の発芽障害を大幅に抑制できる。
【0027】
保水剤としては、ポリアクリル酸系、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体系の保水剤などが用いられ、そのうちでもイソブチレン/無水マレイン酸共重合体系の保水剤が保水性、耐久性の点から好ましく用いられる。保水剤の配合量は、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して0.05〜0.3体積%であることが好ましく、0.1〜0.2体積%であることがより好ましい。
【0028】
被緑化面に吹き付ける緑化用資材のスラリーは、上記した成分以外に、必要に応じて、例えば、草花の種子、高木・低木類の種子などを混播することができる。
【0029】
有用微生物含有植物生育基盤材および生分解繊維を含有する緑化用資材のスラリーを法面などの被緑化面に吹き付ける際の付方法および吹付装置は特に制限されず、被緑化面に均一に且つ能率良く吹き付けることのできる吹付方法および吹付装置であればいずれを使用して行ってもよい。一般的には、撹拌混合機併用型の吹付機、ホース、コンプレッサーおよびノズルで構成される吹付システムを用いて吹付作業を行うことが好ましい。
【0030】
有用微生物含有植物生育基盤材および生分解繊維を含有する緑化用資材を用いて被緑化面に吹き付けを行う本発明の緑化方法は、道路や鉄道網の整備、宅地造成、ダムの建設などを目的として開発された山間部や森林などにおける土が直接露出した法面、垂直壁などの緑化に特に有効であるが、それらに限定されず、例えば、平坦な土の露出した面、公園などの緑化にも有効である。
本発明の緑化方法により被緑化面の吹き付けを行うに当たっては、有用微生物含有植物生育基盤材と生分解繊維を含む緑化用資材のスラリーを、土が露出した面にそのまま直接吹き付けてもよいし、土が露出した面に金網や合成繊維製網などの網状物を固定してから吹き付けてもよいし、またはアンカーピンを施した上に吹き付けてもよい。
さらに、有用微生物含有植物生育基盤材と生分解繊維を含む緑化用資材を被緑化面に吹き付ける本発明の方法は、土が露出した面に対して直接行うだけではなく、例えばモルタル、コンクリート、石積などで覆われた法面、垂直壁、その他の面に行ってもよく、その場合は、それらの面に緑化用資材を固定し得る網状物やマット状物を取り付けた後に、その上に有用微生物含有植物生育基盤材と生分解繊維を含む緑化用資材を吹き付けるようにするとよい。
【0031】
【実施例】
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下に例により何ら限定されない。
【0032】
《実施例1》
(1) 土が露出した法面(傾斜角度=45°)に、型枠の内側の面積が2.7m2、型枠高さが3cmの型枠を取り付けた。
(2) 有用微生物含有植物生育基盤材(株式会社環境技建製「バイテクソイル」)3.2m3、水1.2m3、粘着剤(栗田工業株式会社製「クリコートC−402」)3.5kg(「バイテクソイル」の体積に対して0.1体積%)、および保水剤(株式会社クラレ製「KIゲル−201K」)4.0kg(「バイテクソイル」の体積に対して0.1体積%)を、吹付機(株式会社環境技建製「KG01」;容量5.0m3)に一括投入して30秒間混合撹拌した後、下記の表1に示す単繊維繊度を有するそれぞれのポリ乳酸繊維を表1に示すそれぞれの量で吹付機に投入して、1分間混合撹拌してスラリー状の混合物とした後、該混合物を吐出管(内径65mm)を経由して、前記(1)で準備した法面に取り付けた型枠内に、4kg/cm2の吹付圧で、厚さ3cmに吹き付けて緑化基盤を形成した(1水準の吹付面積=2.7m2)。
なお、ここで使用したポリ乳酸繊維は、本実験のために株式会社クラレにて製造した。ポリ乳酸繊維の繊維長は、各繊維の繊度および目的とするアスペクト比に応じてカットして調整した。アスペクト比100〜600の領域については、繊度16.65dtex以下の繊維ではアスペクト比が200となるようにカットし、繊度111.1dtex以上の繊維ではアスペクト比が400となるようにカットした。
(3) 上記(2)の吹付作業後に、法面上に形成された緑化基盤における耐タレ性、繊維の分散性、および耐ひび割れ性を以下のようにして評価したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0033】
▲1▼耐タレ性:
上記(2)の吹付作業の終了直後に、厚さ3cmに吹き付けて形成した緑化基盤におけるスラリー状混合物のタレの有無を目視により観察して、スラリー状混合物が型枠内に保持されていてタレの防止効果が高い場合を◎(極めて良好)、スラリー状混合物が型枠から少しはみ出しているが吹き付けた状態をほぼ維持している場合を○(良好)、スラリー状混合物が型枠から下部にかなりはみ出している場合を△(やや不良)、スラリー状混合物が型枠から下部に多量に流れている場合を×(不良)として評価した。
【0034】
▲2▼繊維の分散性:
上記(2)の吹付作業の終了直後に、厚さ3cmに吹き付けて形成した緑化基盤を目視により観察して、緑化基盤全体に繊維が全く斑なく均一に分散されている場合を◎(極めて良好)、緑化基盤中に繊維がほぼ均一に分散している場合を○(良好)、緑化基盤中での繊維の分散状態がやや不均一であるがファイバーボールが形成されていない場合を△(やや不良)、緑化基盤中に繊維のファイバーボールが形成されている場合を×(不良)として評価した。
【0035】
▲3▼耐ひび割れ性:
上記(2)の吹付作業の終了後に、吹付により形成した緑化基盤を1カ月間大気中に暴露した後(暴露期間中の5ミリメートル以上の降雨回数6回)、ひび割れが多く生じている箇所をできるだけ選ぶようにしながら5カ所(1カ所の面積=20cm×20cm)を選定し、目視により観察できるひび割れ幅をクラックゲージを用いて測定し、5カ所の平均値を採って、ひび割れが全くない場合を◎(耐ひび割れ性が極めて良好)、ひび割れ幅の平均値が1.0mm未満の場合を○(耐ひび割れ性が良好)、ひび割れ幅の平均値が1.0mm〜1.5mmの場合を△(耐ひび割れ性がやや不良)、ひび割れ幅の平均値が1.5mmを超える場合を×(耐ひび割れ性が不良)として評価した。
【0036】
【表1】
【0037】
上記の表1の結果から、有用微生物含有植物生育基盤材(「バイテクソイル」)に生分解繊維を配合した緑化用資材を法面に吹き付けて緑化基盤を形成すると、吹付作業時の緑化用資材のタレを防止しながら、被緑化面にひび割れしにくい植物生育基盤を形成し得ることがわかる。特に単繊維繊度が2.0〜500デシテックスの範囲内の生分解繊維を、有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して0.1〜1.0体積%の割合で配合した場合は耐タレ性、耐ひび割れ性および繊維の分散性のすべてにおいて良好な効果が得られることがわかる。
【0038】
《実施例2》
(1) 土が露出した法面(傾斜角度=45°)に、型枠の内側の面積が2.7m2、型枠高さが3cmの型枠を取り付けた。
(2) 有用微生物含有植物生育基盤材(株式会社環境技建製「バイテクソイル」)3.2m3、水1.2m3、粘着剤(栗田工業株式会社製「クリコートC−402」)3.5kg(「バイテクソイル」の体積に対して0.1体積%)、および保水剤(株式会社クラレ製「KIゲル−201K」)4.0kg(「バイテクソイル」の体積に対して0.1体積%)を、吹付機(株式会社環境技建製「KG01」;容量5.0m3)に一括投入して30秒間混合撹拌した後、下記の表2に示す繊度を有する、アスペクト比が100未満、100〜600または600を超える、実施例1で用いたのと同じポリ乳酸繊維3.9kg(「バイテクソイル」の体積に対して0.3体積%)を吹付機に投入して、1分間混合撹拌してスラリー状の混合物とした後、該混合物を吐出管(内径65mm)を経由して、前記(1)で準備した法面に取り付けた型枠内に、4kg/cm2の吹付速度で、厚さ3cmに吹き付けて緑化基盤を形成した(1水準の吹付面積=2.7m2)。
(3) 上記(2)の吹付作業後に、法面上に形成された緑化基盤における耐タレ性、繊維の分散性、および耐ひび割れ性を、実施例1におけるのと同じ上記した評価基準に従って評価したところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0039】
【表2】
【0040】
上記の表2の結果から、単繊維繊度が2.0〜500デシテックスの範囲内で且つアスペクト比が100〜600の範囲内の生分解繊維を、有用微生物含有植物生育基盤材に配合した緑化用資材を被緑化面に吹き付けて植物生育基盤を形成すると、吹付作業時に緑化用資材のタレがなく、繊維の分散性が良好であり、しかもひび割れ性しない植物生育基盤を形成できることがわかる。
【0041】
【発明の効果】
有用微生物含有植物生育基盤材および生分解繊維を含む緑化用資材を法面などの被緑化面に吹き付けて植物生育基盤を形成する本発明の緑化方法による場合は、自然に優しく、エコロジーな、植物生育基盤を、施工時のタレを防止しながら、しかも乾燥、風雨、地震、振動などによる植物生育基盤のひび割れ、崩壊、脱落、流失などを防止しながら、被緑化面上に強固に且つ安定した状態で形成することができる。
本発明の緑化方法による場合は、有機質系植物生育基盤材および生分解繊維を含む緑化用資材の被緑化面への吹付厚さが厚い場合(例えば吹き付け厚さが5cm以上の場合)であっても、吹付施工を2度に分けて行う必要がなくなり、1度の吹き付け作業で、緑化用資材のタレを防止しながら、ひび割れ、崩壊、脱落、消失などのない強固な植物生育基盤を被緑化面に形成させることができる。
【0042】
本発明の緑化方法によって形成される植物生育基盤は、化学肥料などを用いなくても、それ自体で自己施肥機能を有しており、しかも植物の生育に有用な微生物を多量に含んでいるので、植物を短期間に良好に生育させて、法面や垂直壁などに被緑化面上に強固な緑化地帯を早期に形成し、被緑化面の強化を図ることができる。
本発明の緑化方法による場合は、被緑化面上に形成した植物生育基盤中に含まれる生分解繊維が、徐々に分解されて最終的には無害な非繊維物質や化合物になるので、基盤中に繊維が残留して景観を損ねたり、環境を悪化させるという弊害が生じず、しかも緑化基盤中に繊維が残留して鳥や獣に絡み付き、鳥獣を死傷させるという弊害を生じない。
【0043】
特に、本発明の緑化方法では、有用微生物含有植物生育基盤材と併用する生分解繊維として、単繊維繊度が2.0〜500デシテックスで且つアスペクト比が100〜600の生分解繊維を用い、その生分解繊維を有用微生物含有植物生育基盤材の体積に対して0.1〜1.0体積%の割合で用いていることにより、施工時のタレ、植物生育基盤のひび割れ、崩壊、脱落、流失などが一層良好に防止される。
さらに、本発明の緑化方法において、有用微生物含有植物生育基盤材として、「バイテクソイル」を用いる場合は、法面などの被緑化面に、植物をより短期間に生育させて、被緑化面の強化および自然環境の美化を早期に図ることができる。
Claims (5)
- 植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材と、単繊維繊度が2.0〜500デシテックスで且つアスペクト比が100〜600である生分解繊維を含み、当該生分解繊維の配合率が、有機質系植物生育基盤材の体積に対して、0.1〜1.0体積%である緑化用資材を、被緑化面に吹き付けて植物生育基盤を形成することを特徴とする緑化工法。
- 植物の生育に有用な微生物を含む有機質系植物生育基盤材が、樹木および/または草類に由来する植物廃材の粉砕物を微生物により高温で有機分解して含まれる雑草の種子および根並びに雑菌類を死滅させて無菌状態にした後に植物の生育に有用な微生物を添加して得られる腐植土である請求項1に記載の緑化工法。
- 有機質系植物生育基盤材に含まれる植物の生育に有用な微生物が、植物の生殖、生活および生長を促進し得る、細菌類、放線菌類、糸状菌類および酵母菌のうちの少なくとも1種である請求項1または2に記載の緑化工法。
- 生分解繊維が脂肪族ポリエステルを主成分とする生分解繊維である請求項1〜3のいずれか1項に記載の緑化工法。
- 緑化用資材が水、粘着剤および保水剤を更に含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の緑化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000208765A JP4430793B2 (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | 緑化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000208765A JP4430793B2 (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | 緑化工法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002021088A JP2002021088A (ja) | 2002-01-23 |
JP2002021088A5 JP2002021088A5 (ja) | 2007-08-02 |
JP4430793B2 true JP4430793B2 (ja) | 2010-03-10 |
Family
ID=18705290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000208765A Expired - Lifetime JP4430793B2 (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | 緑化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4430793B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3907507B2 (ja) * | 2002-03-22 | 2007-04-18 | 株式会社八光開発コンサルタント | 法面緑化工法 |
JP5106791B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2012-12-26 | 小野田ケミコ株式会社 | 粉砕木質チップを用いた緑化基盤ならびに緑化基盤造成方法 |
CN101091451B (zh) * | 2007-07-12 | 2010-05-26 | 吴健平 | 使用挡土翼的吹喷式边坡绿化方法 |
JP2021156023A (ja) * | 2020-03-27 | 2021-10-07 | 戸田建設株式会社 | コンクリートのひび割れ補修方法 |
CN114711056A (zh) * | 2022-04-01 | 2022-07-08 | 中国化学工程第三建设有限公司 | 一种可降解生物防尘绿网 |
CN114656240A (zh) * | 2022-04-27 | 2022-06-24 | 烟台三维岩土工程技术有限公司 | 一种边坡绿化用微生物磷酸盐混凝土及其制备方法 |
-
2000
- 2000-07-10 JP JP2000208765A patent/JP4430793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002021088A (ja) | 2002-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20080280760A1 (en) | Composite Growth Media for Plant Propagation | |
CN108547307A (zh) | 基于人造壤土的边坡生态防护方法 | |
KR100888230B1 (ko) | 사면 자연녹화 조성물 및 그 조성방법 | |
KR100735686B1 (ko) | 경사면 식재용 토양 조성물을 이용한 녹화공법 | |
CN108967120A (zh) | 一种用于公路边坡生态防护的客土喷播基材混合物及其制备方法 | |
JP4430793B2 (ja) | 緑化工法 | |
KR100844008B1 (ko) | 활생토 조성물 및 이를 이용한 사면녹화공법 | |
KR101085352B1 (ko) | 사면녹화용 뿜칠 조성물 및 이를 이용한 사면녹화공법 | |
KR100831938B1 (ko) | 절개지 법면용 토양 및 이를 이용한 녹화공법 | |
KR101203934B1 (ko) | 사면 녹화재 조성물 및 그 시공방법 | |
JP4351719B2 (ja) | 地面被覆工及び地面被覆工法 | |
JP2003235345A (ja) | ポーラスなコンクリート植生基盤に関する組成物及び製造方法 | |
JP2016198100A (ja) | 法面用緑化資材、法面用緑化資材スラリー、法面緑化工法、及び緑化法面 | |
KR100334258B1 (ko) | 잔디종자를 이용한 법면 초지조성방법 | |
JP2011244783A (ja) | 発泡材を用いた培養土及びその軽量土及びその路盤材 | |
JP5106791B2 (ja) | 粉砕木質チップを用いた緑化基盤ならびに緑化基盤造成方法 | |
JP2002021088A5 (ja) | ||
JP2002332639A (ja) | 環境にやさしい緑化ネットおよび緑化工法 | |
JP3400926B2 (ja) | 緑化基盤材及びその製造方法 | |
KR100352829B1 (ko) | 법면 배양토 | |
JP3584468B2 (ja) | 法面緑化工法 | |
KR101712452B1 (ko) | 쏘일 녹화 공법용 녹생토 조성물 및 이를 사용한 녹화 방법 | |
KR20010026503A (ko) | 녹정토 조성물 및 그 제조방법 | |
JP2006307175A (ja) | 繊維露出型造粒物の製造方法、緑化資材及びこの緑化資材を用いた緑化方法 | |
JP2010166908A (ja) | 植物育成基盤材、植物育成基盤土壌及び多層式培養土 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070614 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090303 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090427 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20090427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091215 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091218 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4430793 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |