JP2004268858A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右側の各車輪において、独立して舵角の調整を可能とし、左右側の車輪毎にコーナリングフォースを最適となるように制御することができる車両用操舵装置の提供。
【解決手段】センタロッド7の左右側に、伸縮可能なアクチュエータ8a、8bを設けた。車載コントローラ16からの制御信号に基づいて、各アクチュエータ8a、8bの長さを、各車輪におけるコーナリングフォースが最適となる操舵角となるように、ステアリング操作者のステアリング操作とは別に所定量調整する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用操舵装置の一例として、車両が横風を受けたり、凹凸のある路面を走行したりする場合において、車両が不用意な首振り運動をするのを防止することを課題として掲げ、このような首振り運動等の車両の揺動に対して、車両を安定に保とうとした車両用操舵装置が知られている。
【0003】
この車両用操舵装置によれば、舵角の微調整を行うべく舵角修正機構を備え、この舵角修正機構は、ステアリング操作により駆動されるピニオンギヤを基点としてステアリングロッドの片側に設けられている。そして、この舵角修正機構は、ステアリング操作者によるステアリング操作とは別に油圧によって制御され、車輪の舵角を修正するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−16144号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術における車両用操舵装置によれば、左右側の車輪のうちの片側の車輪について、ステアリングロッドのピニオンギヤの片側に設けられた一つの舵角修正機構を制御することで舵角を修正するようにしているため、左右側の各車輪において各々独立して舵角を調整することができず、車輪毎の接地荷重(コーナリングフォース)を最適なものとすることが困難であった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、左右側の各車輪において、各々独立して舵角を調整可能とし、左右側の車輪毎にコーナリングフォースを最適制御することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る車両用操舵装置は、ステアリング操作により駆動されるギヤと、該ギヤの駆動により左右動するステアリングロッドと、該ステアリングロッドの左右側にそれぞれ接続され、車輪が取付けられる車軸を有するナックルと、を備えた車両用操舵装置において、前記ステアリングロッドの前記ギヤの左右側に、前記ステアリングロッドの左右側の長さを各々独立に調整可能なロッド長さ調整機構を設けたことを特徴とする。
【0008】
このように構成したので、ステアリングロッドのギヤの左右側で、ロッド長さ調整機構を各々独立して作動させ、左右側の各車輪における舵角を別個に調整することができるので、車輪毎のコーナリングフォースを最適制御することができる。
【0009】
また、本発明に係る車両用操舵装置は、上記請求項1に記載の構成に加え、前記各ロッド長さ調整機構は、車輪の横すべり角を検出する横すべり角検出手段の検出値に応じて各々調整されることを特徴とする。
【0010】
このように構成したので、横すべり角検出手段の検出値に応じて、各々の車輪におけるコーナリングフォースを最適となるように各々のロッド長さ調整機構を調整することができる。
【0011】
さらに、本発明に係る車両用操舵装置は、上記請求項1に記載の構成に加え、前記各ロッド長さ調整機構は、車体の目標ヨーレートと実ヨーレートとを比較するヨーレート比較手段の比較結果に応じて各々調整されることを特徴とする。
【0012】
このように構成したので、ヨーレート比較手段の比較結果に応じて、各々の車輪におけるコーナリングフォースを最適となるように各々のロッド長さ調整機構を調整することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における第1実施形態の車両用操舵装置を、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0014】
図1に示すステアリングシステム1(車両用操舵装置)は、自動車等の車両(図示せず)の前輪側を示し、左車輪2および右車輪3は、車両の室内(図示せず)に設けられたステアリングホイール4の操作者の操作によって、図中矢印のように作動するようになっている。
【0015】
ステアリングホイール4には、ステアリングホイール4と一体的に回転するステアリングシャフト5が連結して設けられ、このステアリングシャフト5の先端側(図中上端)には、ピニオンギヤ5a(ギヤ)が設けられ、このピニオンギヤ5aは、ギヤボックス6内に設けられている。
【0016】
ギヤボックス6には、センタロッド7が左右側に貫通して設けられ、このセンタロッド7のギヤボックス6に対応する位置に、ピニオンギヤ5aと係合するラック7aが一体的に形成されている。
【0017】
センタロッド7のラック7aの左右側、すなわち、センタロッド7のピニオンギヤ5aの左右側には、伸縮可能なアクチュエータ8a、8b(ロッド長さ調整機構)がそれぞれ左右側で独立して設けられている。このアクチュエータ8a、8bには、左右側でそれぞれタイロッド9a、9bが連結して設けられている。ここで、センタロッド7、アクチュエータ8a、8bおよびタイロッド9a、9bによって、本発明におけるステアリングロッドSRを構成している。
【0018】
タイロッド9a、9bは、車軸10a、10bを備えたナックル11a、11bの図中下端に連結されている。このナックル11a、11bは、車両の車体側(図示せず)に回動可能に接続された図中破線で示すストラット部12a、12bを中心に回動するようになっている。このストラット部12a、12bの図中左右側に車軸10a、10bがちょうど位置するように設けられている。
【0019】
車軸10a、10bには、左車輪2および右車輪3がベアリング(図示せず)等を介して回転自在に設けられている。また、ストラット部12a、12bには、他端側が車両の車体側(図示せず)に接続されたサスペンションアーム13a、13bの一端側が接続されている。
【0020】
ステアリングシャフト5のギヤボックス6側には、ステアリングシャフト5の回転角、すなわち、ステアリング操作者のステアリング操舵角を検出するステアリングセンサ14が設けられている。
【0021】
また、左車輪2の車軸10aには、車両の走行速度を検出する車速センサ15が設けられている。
【0022】
車両の車体側、例えば、コンソールボックス内等(図示せず)には、車載コントローラ16(CPU)が設けられている。
【0023】
車載コントローラ16には、ステアリングセンサ14、車速センサ15、車両の車体における横加速度(横G)を検出する横加速度センサ17、車両の車体中心におけるヨーレート(ヨー角速度)を検出するヨーレートセンサ18及び路面が乾燥状態、湿潤状態、積雪状態および凍結状態の何れの状態にあるのかを検出する路面状況センサ19がそれぞれ接続して設けられている。
【0024】
路面状況センサ19は、例えば、車両のエンジンの前方側近傍に、路面に向かって設置され(図示せず)、発光部及び受光部を備えており、コントローラ16からの制御信号に応じて、発光部から近赤外光を路面に対して照射し、路面の表面から反射された反射光を受光部によって受けるようになっている。そして、空間フィルタの原理を用いてコントローラ16が解析を行い、空間フィルタを通して得られた受光信号が持つ周波数特性や路面状態の違いによる周波数分布の違いを見ることで、路面状況の判断を行うようになっている。
【0025】
車載コントローラ16は、各センサからの検出信号に応じて車輪の横すべり角を検出する横すべり角検出部16a(横すべり角検出手段)及び後述する路面状況マップを格納する記憶部Mを備えている。
【0026】
車載コントローラ16には、車載バッテリ等の電源(図示せず)に接続された駆動回路30a、30bを介してアクチュエータ8a、8bが接続されている。
【0027】
横すべり角検出部16aは、上記各センサからの検出信号に応じて、後述する所定の演算を実施し、この演算結果に基づく制御信号を、車載コントローラ16が駆動回路30a、30bに出力する。そして、駆動回路30a、30bがアクチュエータ8a、8bに駆動信号を出力することで、アクチュエータ8a、8bが伸縮動作するようになっている。
【0028】
アクチュエータ8a、8bは、ピニオンギヤ5aを中心として左右対称ではあるが、同一の構造になっており、ここでは、右車輪3側に対応するアクチュエータ8bについて図2に基づき説明する。
【0029】
アクチュエータ8bは、有底筒状のアクチュエータケース20を備え、このアクチュエータケース20は、底部(図中左側)を閉塞する蓋体7bを介してセンタロッド7に一体的に接続されている。アクチュエータケース20の底部側の内周面には雌ネジ部20aが形成され、この雌ネジ部20aには、雄ネジ21が螺合している。この雄ネジ21は、アクチュエータシャフト22内に配置された駆動モータ23の駆動軸24に一体的に接続されている。なお、アクチュエータシャフト22の図中右端側は、タイロッド9bに連結されている。
【0030】
25はアクチュエータシャフト22を摺動自在に案内すると共に、アクチュエータシャフト22の所定以上の図中左方向への移動を規制するガイドで、このガイド25は、アクチュエータケース20に一体的に設けられ、ガイド25の内周側には、フッ素樹脂製の摺動リング25aが設けられている。
【0031】
ガイド25の図中右側、すなわち、アクチュエータケース20の開口端側には、その上下にキー溝20bが形成されており、このキー溝20bには、アクチュエータシャフト22に一体的に設けられた摺動部材26の凸部26aが摺動可能に係合している。この摺動部材26は、駆動モータ23の回転駆動に伴いアクチュエータシャフト22が回転することを規制するようにしている。
【0032】
駆動モータ23は、図示しない配線を介して、駆動回路30bに接続され、駆動回路30bから供給される駆動信号に応じて、正逆方向に回転駆動するようになっている。
【0033】
駆動モータ23の回転駆動に伴い、雄ネジ21が正逆方向に回転し、アクチュエータケース20に対して、アクチュエータシャフト22が出入りする。これにより、センタロッド7とタイロッド9bとの間に設けたアクチュエータ8bの長さが調整される。
【0034】
このように、ステアリングロッドSRの右側の長さが調整されると、ナックル11bがストラット部12bを中心に回転し、右車輪3が図1中矢印のように操舵されてステアリング操作者によるステアリング操作とは別に舵角を調整することができる。
【0035】
同様に、アクチュエータ8aの長さが調整されることで、ステアリングロッドSRの左側の長さが調整される。これにより、ナックル11aがストラット部12aを中心に回転し、左車輪2が図1中矢印のように操舵されてステアリング操作者によるステアリング操作とは別に舵角を調整することができる。
【0036】
次に、本実施形態の作動について説明する。
【0037】
ステアリング操作者がステアリングホイール4を操作すると、ステアリングシャフト5およびピニオンギヤ5aを介して、センタロッド7のラック7aが左右動する。すると、センタロッド7に連結されたタイロッド9a、9bも左右動して、これによりナックル11a、11bが、ストラット部12a、12bを中心に回動する。したがって、左右側の各車輪2、3が連動して操舵される。さらに、本実施形態においては、アクチュエータ8a、8bの長さ調整を、対応する車輪2、3における横すべり角に応じて行うようにしている。
【0038】
以下、車載コントローラ16による舵角の調整について詳細に説明する。
【0039】
まず、図3に示す前輪側の操舵モデル(説明の便宜上、車両の右側前輪のみを示す)により、操舵輪における横すべり角の求め方(横すべり角検出部16aの演算)について説明する。
【0040】
操舵輪における横すべり角αは、ステアリング操作者の操舵角δから各車輪位置における車両の車体横すべり角βfを引くことで求めることができ、次式(1)のようになる。
【0041】
α=δ−βf ・・・ (1)
ただし、βf=βc+Lγ/V
ここで、
L : 前輪車軸と車体重心間の距離
βc : 車体の重心点における横すべり角
V : 車速
γ : ヨーレート(ヨー角速度)
を表しており、前輪車軸と車体重心間の距離Lは、車両のホイールベース等の車両スペックから得て横すべり角検出部16aの記憶部Mに予め格納しておき、車速Vは車速センサ15から、ヨーレートγはヨーレートセンサ18から得る。
【0042】
また、車体の重心点における横すべり角βcについては、以下に示すようにして求める。すなわち、車体の重心点における横すべり角βcは、車体の重心点における回転角ωから車体の回転角θを引いたもので、次式(2)のように求められる。
【0043】
βc=ω−θ ・・・ (2)
ただし、ω=∫(G/V)dt、θ=∫(γ)dt
ここで、
G : 車体の横加速度
を表しており、車体の横加速度Gは横加速度センサ17から得る。
【0044】
以上の式(1)および式(2)に示す演算を、車載コントローラ16の横すべり角検出部16aが実施し、操舵輪における横すべり角αを求める。
【0045】
そして、ステアリング操作者がステアリング操作をしているにも関わらず、車両がコーナーの外側へ膨らむような挙動を示す状態(以下、アンダーステア状態という)のときに、当該操舵輪のコーナリングフォースを最適とするように、横すべり角検出部16aの演算結果に応じた駆動回路30bからの駆動信号が、図2に示すアクチュエータ8bへ出力されて、駆動モータ23が回転駆動され、コーナリングフォース、すなわち、車輪のグリップ力が増加するように調整される。
【0046】
次に、車輪のグリップ力増加の具体的な態様について、車輪の横すべり角αとコーナリングフォースf(車輪のグリップ力)との関係を示す図4に基づき説明する。コーナリングフォースfは、車両の車輪と車両が走行する路面との接触(摩擦)状況により変化するが、図4では、一般的な乾燥路面における横すべり角αとコーナリングフォースfとの関係を示している。
【0047】
図4において、車輪の横すべり角がα4の時に最大のコーナリングフォースfmaxとなり、このコーナリングフォースfmaxの境界を越えるまで(α1→α2→α4)は、舵角を大きくしていくことでグリップ力を増加させることができるが、この境界を越えて舵角を大きくしていく(α4→α3)と急激にコーナリングフォースfが低下する。以下、範囲a、範囲b及び範囲cに区分けして、横すべり角αとコーナリングフォースfとの関係を詳細に説明する。
【0048】
▲1▼ 範囲a(「横すべり角α−コーナリングフォースf」比例領域)
範囲aは、横すべり角αの増加に伴い、コーナリングフォースfがほぼ比例して増加する範囲を示す。例えば、車両が旋回して車輪の横すべり角がα1(図中A点)の場合(コーナリングフォースf1の場合)には、範囲aを越える迄は、矢印に示すように、A点からステアリング操作者によりステアリングを切り増し操作することで、ステアリング操作者が意図した通りに車両を旋回させることができる。
【0049】
▲2▼ 範囲b(アンダーステア状態が出始める領域)
範囲bは、横すべり角αの増加に伴い、コーナリングフォースfの増加率が低下し始める範囲を示す。例えば、車両が旋回して車輪の横すべり角がα2(図中B点)の場合(コーナリングフォースf2の場合)には、範囲bを越える迄は、矢印に示すように、B点からステアリング操作者によりステアリングを切り増し操作することで、ステアリング操作者がほぼ意図した通りに車両を旋回させることができる。しかし、ステアリングの切り増し量に対するコーナリングフォースfの増加率が徐々に低下して、アンダーステア状態が出始める。
【0050】
▲3▼ 範囲c(アンダーステア状態の領域)
範囲cは、横すべり角αの増加に伴い、コーナリングフォースfが低下する範囲を示す。例えば、車両が旋回して車輪の横すべり角がα3(図中C点)の場合(コーナリングフォースf3の場合)には、ステアリング操作者がステアリングをいくら切り増し操作しても、コーナリングフォースfは増加せず、逆に急激に減少する。
【0051】
上記範囲a及び範囲bにおいては、車両が走行している路面の旋回半径に応じてステアリング操作者がステアリング操作をすることで、車両を正しく路面トレースさせることができるが、上記範囲cにおいては、アクチュエータ8a、8bの長さを調整することで、横すべり角α3を、矢印に示すように、C点からコーナリングフォースfmaxとなる横すべり角α4(図中D点)に近づくように所定量調整(例えば、舵角を2°〜3°戻す調整)して、当該車輪におけるコーナリングフォースfを増大させるようにする。具体的には、車両が左旋回している場合には、左車輪2に対応するアクチュエータ8aを伸ばし、右車輪3に対応するアクチュエータ8bを縮めるように調整する。
【0052】
路面状況(路面が乾いているか、濡れているか等)に応じて、例えば、図4に示す放物線(グラフ)の形状の高さが大きくなったり小さくなったり変化するが、本実施形態においては、以下のように、路面状況に対応したアンダーステア状態の判断を行うようにしている。
【0053】
車載コントローラ16は、例えば、乾燥路面用マップ(図4のグラフ)、湿潤路面用マップ、積雪路面用マップ及び凍結路面用マップ(何れも図示せず)からなる複数の路面状況マップを記憶部Mに格納しており、路面状況センサ19の検出信号から、乾燥路面用マップ、湿潤路面用マップ、積雪路面用マップ及び凍結路面用マップの何れかから1つを選択するようになっている。
【0054】
そして、路面状況センサ19の検出結果に応じて選択された路面状況マップに従い、上記横すべり角検出部16aが求めた横すべり角αが、アンダーステア状態の領域(図4では範囲c)にあり、かつ、所定の横すべり角αx(図4ではα3)となった場合に、アクチュエータ8a、8bの長さを所定量調整(舵角を2°〜3°戻すよう調整するようになっている。なお、舵角の戻し量は路面状況に関わらず共通の固定値としている。
【0055】
以上述べたように、本実施形態によれば、車両の左右側における車輪のコーナリングフォースを最適となるように制御することができるので、各車輪のグリップ力を増加させて、車両の路面トレース性を向上させることができる。
【0056】
次に、本発明における第2実施形態の車両用操舵装置を、図1及び図5に基づいて説明する。
【0057】
第2実施形態は上記第1実施形態に対し、車載コントローラ16の横すべり角検出部16a(横すべり角検出手段)及び路面状況マップを格納する記憶部Mに代えて、ヨーレート比較部16b(ヨーレート比較手段)及び路面状況に応じた目標ヨーレートγd(乾燥路)、γw(湿潤路)、γs(積雪路)及びγf(凍結路)を算出するための路面係数Kd(乾燥路用)、Kw(湿潤路用)、Ks(積雪路用)及びKf(凍結路用)を格納する記憶部mを備えている。
【0058】
そして、第2実施形態では、車両がアンダーステア状態にあるか否かをヨーレートにより判断することによって、上記第1実施形態と同様に車輪のグリップ力が増加するようにアクチュエータ(ロッド長さ調整機構)を調整するようになっている。以下、上記第1実施形態と異なる部分について説明する。
【0059】
第2実施形態においては、車両がアンダーステア状態にあるか否かを判断するに当たって、ステアリング操作者の操舵角δに応じた車体における目標ヨーレートγ’(上記Kd、Kw、Ks及びKfの何れかから選択された路面係数によって算出されるもの)と車体に実際に作用している実ヨーレートγとの大小を比較することにより行っている。
【0060】
以下、図5に示す車両の操舵モデル(説明の便宜上、車両右側の前後輪のみを示す)を用い、車両における目標ヨーレートγ’の求め方を説明する。
【0061】
目標ヨーレートγ’は、ステアリング操作者のステアリング操作に対して、車輪のコーナリングフォースfがほぼ比例する領域(図4の範囲a参照)において車両がコーナリングする場合の理論値を示し、次式(3)のようにして求めることができる。
【0062】
γ’=(V/R)×Kn=((V/L’)tanδ)×Kn ・・・ (3)
ここで、
R : 旋回半径
V : 車速
L’ : ホイールベース
δ : ステアリング操作者による操舵角
Kn : 路面係数(Kd、Kw、Ks及びKfの何れかから選択)
を示しており、ホイールベースL’は車両スペックから得てヨーレート比較部16bの記憶部mに予め格納しておき、車速Vは車速センサ15から、操舵角δはステアリングセンサ14から得る。また、路面係数Knは、記憶部mに格納された、路面係数Kd、Kw、Ks及びKfの中から、路面状況センサ19の検出信号に応じて1つが選択される。ここで、路面係数Knは、Kd>Kw>Ks>Kfの大きさ関係に設定されており、目標ヨーレートγd(乾燥路)が最も大きく、目標ヨーレートγf(凍結路)が最も小さく設定されるようになっている。
【0063】
一方、車両に実際に作用している実ヨーレートγは、ヨーレートセンサ18によって求めることができる。
【0064】
そして、車載コントローラ16のヨーレート比較部16b(ヨーレート比較手段)によって、閾値となる目標ヨーレートγ’と実ヨーレートγとを比較する。
【0065】
ヨーレート比較部16bは、この比較結果がγ<γ’+y(yは、アンダーステア状態が出始めてからアンダーステア状態となる間のヨーレートの差分(図4の範囲B参照))であった場合には、車両はアンダーステア状態であると判断し、上記第1実施形態と同様に、駆動回路30a、30bからの駆動信号によって、アクチュエータ8a、8bの長さを所定量調整して、各車輪におけるコーナリングフォースfを増大させる。
【0066】
これにより、上記第1実施形態と同様に、車両の左右側における車輪のコーナリングフォースを最適となるように制御することができるので、各車輪のグリップ力を増加させて、車両の路面トレース性を向上させることができる。また、本実施形態においては、上記第1実施形態に比して車輪の横すべり角を検出しない分、調整精度は若干低下するが、車載コントローラ16の演算を簡略化することができるので、車載コントローラ16の負担を軽減することができる。
【0067】
なお、通常、車両のサスペンション装置は、バンプ(縮み)およびリバウンド(伸び)時において、図6に示すようにトー変化(舵角変化)するようにしており、バンプ時に0からトーアウト側へ、また、リバウンド時に0からトーイン側へ変化させるようにしている。
【0068】
したがって、車両が旋回してローリング挙動をする場合には、旋回外側のサスペンション装置が所定量縮み、旋回内側のサスペンション装置が所定量伸びる(左右側におけるサスペンション装置の伸縮量はほぼ同値)ため、例えば、サスペンション装置のストロークを検出する車高センサを、左右側の少なくとも何れか一方のサスペンション装置に設けることによって、ローリング挙動時におけるトー変化を得ることができる。
【0069】
そして、ここで得たローリング挙動時のトー変化Δδを、上記各実施形態における式(1)または式(3)のステアリング操作者の操舵角δに加算することで、トー変化分を考慮した舵角の調整をするようにしても良い。
【0070】
例えば、車両が左旋回し、右車輪に対応するサスペンション装置が大きく縮み側にストロークすると共に、左車輪に対応するサスペンション装置が大きく伸び側にストロークするようなローリング挙動をする場合は、ステアリング操作者の操舵角δに対し、右車輪については、トーアウト側(舵角を戻す側)へΔδ分変化するので、上記式(1)または式(3)における「δ」を「δ−Δδ」として演算し、一方、左車輪については、トーイン側(舵角を戻す側)へΔδ分変化するので、上記式(1)または式(3)における「δ」を「δ−Δδ」として演算するようにする。
【0071】
これにより、各車輪における舵角をより高精度に調整することができるので、各操舵輪に作用するコーナリングフォースをさらに最適に調整して操縦安定性を向上させることができる。
【0072】
また、上記第1実施形態においては、車輪の横すべり角αとコーナリングフォースfとの関係を示す特性(図4参照)を、路面状況に応じて、乾燥路用マップ、湿潤路用マップ、積雪路用マップ及び凍結路用マップとして備え、路面状況センサ19の検出値に応じて何れかのマップを選択し、選択されたマップに基づき最適となるコーナリングフォースを得るものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、最適となるコーナリングフォースを、以下のようにして得ることもできる。
【0073】
車体の横加速度Gと車輪のコーナリングフォースfとは、ほぼ比例する関係にあり、図4に示した横すべり角αとコーナリングフォースfとの関係を示す特性と同様に、横すべり角αと横加速度Gとの関係を示す特性は変化する。
【0074】
そこで、上記式(1)に基づく演算によって得られた車輪の横すべり角αと、そのときの車体に作用する横加速度Gとの関係から、横すべり角αの変化率Δαを求め、求めた変化率Δαを横すべり角検出部16aの記憶部Mに記憶しておく。ここで、記憶部Mに記憶しておく変化率Δαは、少なくとも、横加速度Gがほぼ最大値となる「Δα=0(図4のfmaxを示す放物線の頂点に相当)」値のみを記憶しておけばよい。
【0075】
そして、変化率Δαが「マイナス(図4の範囲c参照)」である場合に、記憶部Mで記憶しておいた変化率Δαが「0」である横すべり角αとなる舵角となるように調整する。この場合においても、上記第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができると共に、車載コントローラ16の演算を簡略化することができるので、車載コントローラ16の負担を軽減することができる。
【0076】
さらに、上記第1実施形態においては、車輪の横すべり角αが図4に示す特性における範囲cにある場合にのみ、舵角を調整するようにしたものを示したが、本発明はこれに限らず、横すべり角αが図4に示す特性における範囲bにある場合、すなわち、アンダーステア状態が出始めた場合に、横すべり角α4(図中D点)に近づくように所定量の舵角を切り増しするように調整しても良い。
【0077】
また、上記各実施形態においては、路面状況に関わらず、コントローラ16の制御信号に応じて一定値(2°〜3°)の舵角を調整するように、アクチュエータ8a、8bの長さを段階的に調整するものを示したが、本発明はこれに限らず、路面状況に応じて異なる舵角を調整するようにしても良いし、アクチュエータの長さを検出する位置センサを設けて連続的に調整するようにしても良い。
【0078】
さらに、上記各実施形態においては、前輪側のステアリングシステムについて説明したが、本発明はこれに限らず、4輪操舵(4WS)システムを備えた車両に適用し、後輪側のステアリングシステムにおける各車輪の舵角を調整するようにしても良い。
【0079】
すなわち、例えば、車両のコーナリング中に、前輪の操舵と同位相で後輪が操舵されて、後輪の左右側で横すべり角が大きい場合(車両がコーナーの内側へ向かうような挙動(オーバーステア状態)を示す場合)に、上記各実施形態と同様に、後輪側のステアリングシステムにおけるロッド長さ調整機構としてのアクチュエータの長さを所定量調整するようにしても良い。これにより、後輪の左右側でコーナリングフォースを最適に制御することができる。
【0080】
また、上記各実施形態においては、ロッド長さ調整機構としてのアクチュエータとして、駆動モータを用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、油圧シリンダ等の駆動装置を利用することもできる。この場合、油圧シリンダに油液を給排することによって油圧シリンダの長さを所定量調整して舵角を調整することができる。
【0081】
さらに、上記各実施形態においては、ロッド長さ調整機構としてのアクチュエータ8a、8bを、センタロッド7とタイロッド9a、9bとの間に設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、ナックル11a、11bとタイロッド9a、9bとの間等、要するに、ギヤボックス6とナックル11a、11bとの間に設けたものであれば良い。
【0082】
また、本発明においては、車両の走行状態(挙動状態)に応じて、自動的に制動制御することで車両の操縦安定性を向上させるようにした、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)を備えた車両にも適用することができる。この場合、VSCと共に舵角の調整制御を行うことで、相互の制御効果が相乗して車両の操縦安定性をさらに向上させることができる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係る車両用操舵装置によれば、ステアリングロッドのギヤの左右側に、ステアリングロッドの左右側の長さを各々独立に調整可能なロッド長さ調整機構を設けたので、左右側の各車輪において、舵角をそれぞれ独立して調整することができ、車輪毎の接地荷重(コーナリングフォース)を最適となるように制御して、車両の操縦安定性向上を図ることができる。
【0084】
また、請求項2の発明に係る車両用操舵装置によれば、上記請求項1に係る発明に加え、車輪の横すべり角を検出する横すべり角検知手段の検出値に応じて、コーナリングフォースを最適となるようにロッド長さ調整機構を制御することができる。
【0085】
さらに、請求項3の発明に係る車両用操舵装置によれば、上記請求項1に係る発明に加え、車体の目標ヨーレートと実ヨーレートとを比較するヨーレート比較手段の比較結果に応じて、コーナリングフォースを最適となるようにロッド長さ調整機構を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車両用操舵装置を模式的に示した図である。
【図2】本発明における車両用操舵装置を構成するアクチュエータを示す断面図である。
【図3】車輪の横すべり角αの求め方を説明するモデル図である(第1実施形態)。
【図4】車輪の横すべり角αとコーナリングフォースfとの関係を説明する図である。
【図5】車両の目標ヨーレートγ’の求め方を説明するモデル図である(第2実施形態)。
【図6】サスペンション装置のバンプ(縮み)及びリバウンド(伸び)時における、トー変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングシステム(車両用操舵装置)
4 ステアリングホイール
5 ステアリングシャフト
5a ピニオンギヤ(ギヤ)
6 ギヤボックス
7 センタロッド(ステアリングロッド)
7a ラック
8 アクチュエータ(ステアリングロッド、ロッド長さ調整機構)
9 タイロッド(ステアリングロッド)
11 ナックル
14 ステアリングセンサ
15 車速センサ
16 コントローラ
16a 横すべり角検出部(横すべり角検出手段)
16b ヨーレート比較部(ヨーレート比較手段)
17 横加速度センサ
18 ヨーレートセンサ
19 路面状況センサ
20 アクチュエータケース
22 アクチュエータシャフト
23 駆動モータ
26 摺動部材
SR ステアリングロッド
M、m 記憶部

Claims (3)

  1. ステアリング操作により駆動されるギヤと、該ギヤの駆動により左右動するステアリングロッドと、該ステアリングロッドの左右側にそれぞれ接続され、車輪が取付けられる車軸を有するナックルと、を備えた車両用操舵装置において、前記ステアリングロッドの前記ギヤの左右側に、前記ステアリングロッドの左右側の長さを各々独立に調整可能なロッド長さ調整機構を設けたことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記各ロッド長さ調整機構は、車輪の横すべり角を検出する横すべり角検出手段の検出値に応じて各々調整されることを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。
  3. 前記各ロッド長さ調整機構は、車体の目標ヨーレートと実ヨーレートとを比較するヨーレート比較手段の比較結果に応じて各々調整されることを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。
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