JP2004268857A - キャスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置B本体底部に取着されるキャスタAにおいて、車輪取り付け部1,4に主車輪3を取り付け、前記主車輪3の進行方向に対して後側に位置する箇所にガイド部材5を有し、そのガイド部材5が主車輪3の接地面9から浮いている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、白黒電子写真複写機、カラ−電子写真複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像処理装置に関し、とくに床置き式で比較的大きな画像処理装置における装置本体の四隅に取り付けるキャスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
白黒電子写真複写機、カラ−電子写真複写機、スキャナ、ファクシミリ等の画像処理装置本体底面の四隅に取り付けることにより、重量物であるこれらの画像形成装置の移動を容易ならしめるためのキャスタは既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は従来のキャスタを説明する概略図である。同図は特許文献1に開示された省力搬送装置の車輪が少し段差のある部分を通過しなくてはならないときに、段差より発生する主車輪3の抵抗をあらかじめ補助車輪2により、さらに少ない段差6の状態にして主車輪3に伝えることで滑らかな走行を可能にするキャスタAを示している。
従来の段差等の障害物を乗り越えやすく構成されたキャスタは、この図で示すように、段差6に乗り上げるさいは補助車輪2が機能することで容易に主車輪3が移動できる。
図7はキャスタが段差を降りるときの傾きを示す概略図である。ところが、段差6を降りるさいにはその高低差分の落下衝撃がそのまま機器本体Bに伝わる形となるが積極的な対応がなされていない。段差6を降りる場合は図7のように機器の傾きにより、落ち込む車輪側に重心移動を伴うことで衝撃力は段差に乗り上げるさい以上のものとなる。
図8は従来の他の段差乗り越え機構を示す概略図である。段差乗り越え機構の応用例として図8に示す様な進行方向の前後で対称形状となる無限軌道ベルト7を用いた例が挙げられるが、構成上かなり高価なものとなってしまう。
【特許文献1】特開平9−58204号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には、段差を乗り越えるための技術として、一段高い段へのスム−ズな移動を達成する機構が開示されているが、室内や建物への出入り口に設けてある縁部など部分的に凸となった箇所の乗り越えや、一段低い段に移行する場合の衝撃に対する機器安全性を考慮した機構は殆ど提案されていない。
低い段への移行は、キャスタ付き機器を押す作業者の負荷としては高い段への移行時より少ないが、キャスタを備えた機器は総じて重量が大きく、ゆっくり降ろすといった作業頼りは困難と言える。主車輪が低い段に接地するさいの衝撃を伴い易く、また、キャスタを備えた機器は電子機器である場合が多く衝撃は好ましくない。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、画像処理装置などの機器を移動するために装備されているキャスタにおいて、段差や小幅突起がある路面をスム−ズに、かつ、機器が大きなダメ−ジを受けることなく、走行中の段差乗り越えにおける機器への衝撃緩和を可能としたキャスタを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、画像処理装置本体底部に取着されるキャスタにおいて、車輪取り付け部に主車輪を取り付け、前記主車輪の進行方向に対して後側に位置する箇所にガイド部材を有し、そのガイド部材が前記主車輪の接地面から浮いているキャスタを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記ガイド部材としてテ−パ状のガイド部材を用いている請求項1記載のキャスタを主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記テ−パ状ガイド部材に、ベルト等の無限軌道を搭載している請求項2記載のキャスタを主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記ガイド部材として2つの補助輪からなる補助車輪を用い、それらの軸が前記主車輪の外径内に位置している請求項1記載のキャスタを主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記補助輪の一方に、弾性材を用いている請求項4記載のキャスタを主要な特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明によるキャスタの第1の実施の形態を示す概略側面図である。図2は図1のキャスタの右側面図である。図1においてキャスタAは軸1を回転自在に支持する支持部材4を備えている。この支持部材4は、金属はもちろん、硬質樹脂を使用することもできる。支持部材4は、例えば重量物である電子機器の底面の四隅に固定されるか、或いは底面の一部を構成する。
支持部材4の下部から矢印で示す進行方向前側へ斜めに軸1が突出し、この軸1には主車輪3が回転自在に支持され、軸1から前方へ延びる支軸1aには補助部材(補助車輪)2が回転自在に支持されている。
補助部材(補助車輪)2は、段差乗り越えのために主車輪3の進行方向前側に浮いた位置(主車輪3の接地位置よりも浮いた位置)で軸1に連結される。段差6を乗り越えて接地面9への落下衝撃を緩和するガイド部材5は主車輪3の進行方向後側に同じく浮いた位置で軸1に連結されかつその下面はテ−パ面8を有している。なお、段差乗り越えのための補助部材2は当該技術に熟練した者には種々の考えを巡らし得るが、本説明では補助車輪の形で図示しておく。つまり、同様の機能を発揮し得る形態であれば、車輪形状である必要はない。
このように、進行方向に対し主車輪の後方に位置するガイド部材は主車輪より浮いた位置に設置してあるので、平滑な路面では通常の走行性能を確保し、段差や小幅突起の乗り越え時に生じる落ち込み挙動においては、主車輪からガイド部材へと連続して伝わることで見掛け上大きい車輪と同等以上の走行性が得られる。
【0006】
図3は図1のキャスタと床の段差を説明する概略図である。キャスタAは主車輪3の後方にガイド部材5を有している。図5に示すように一段低い段差6を降りるさいに、主車輪3が段差6の境界を通り越すと落下を開始するが、すぐにガイド部材5で受け止められることによって僅かな落差にとどまる。
その後はガイド部材5のテ−パ面8により緩やかな滑走状態で主車輪3が接地するまで案内される。滑走面との摩擦抵抗による走行負荷は、機器自重により発生する滑走力で支障とならない。
以上の動作により、主車輪3後方にガイド部材5を設けるという簡単な構成によって、段差乗り越えでの衝撃が少ない機器走行を得ることができる。したがって本発明は安価でありながら段差や小幅突起を少ない衝撃で乗り越えられるキャスタを紹介することができる。
図4は本発明によるキャスタの第2の実施の形態を示す概略側面図である。また、図4に示すように、ガイド部材5はそのテーパ面に無限軌道ベルト7を組み込んでおり、段差分の滑走をよりスム−ズに走行することが可能である。この場合、全体を無限軌道ベルト7で構成しなくて済みコストも抑えられる。無限軌道ベルト7は、ガイド部材5に設けた支持ローラ7aによってエンドレスに張設され、走行自在となっている。
このように、ガイド部材にベルト等の無限軌道機構を組み込むことによって、段差を降りる場合にさらに滑らかな滑走挙動が可能となり、また、全体を無限軌道構造としないことでコスト上昇分も低く抑えられる。
図5は本発明によるキャスタの第3の実施の形態を示す概略側面図である。本実施形態では、図5で示すように、ガイド部材5が補助車輪2で構成されている。補助車輪2は前側補助輪2aおよび後側補助輪2bから構成されている。
補助車輪2のこれらの補助輪2a,2bの軸2c,2dの位置は主車輪3の外径の内側に位置するようにレイアウトされている。これによって接地部9の主車輪3から補助車輪2への移行が緩やかとなり、見掛け上の大型車輪並みの段差降り性能を得ることが可能である。
さらに、補助車輪2の後側補助輪2bに弾性材を用いて、接地部9が主車輪3から補助車輪2に移行するときに僅かに生じる落下衝撃を緩和できることも付け加えておく。
また、主車輪3に弾性材を用いた場合は、耐磨耗性の観点で経時使用にて機器の高さバランス変化などの懸念があるが、この補助車輪2は段差降り時のみ作用するものであり、弾性材使用による経時摩耗は機器性能に影響しない。
なお、図1に示した第1の実施の形態において主車輪3は双輪の場合で示しているが、主車輪3を単輪とし後方のガイド部材5が主車輪3を跨ぐ形の構成でも同様の効果を得ることができる。
【0007】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、進行方向に対し主車輪の後方に位置するガイド部材は主車輪より浮いた位置に設置してあることで平滑な路面では通常の走行性能を確保し、段差や小幅突起の乗り越え時に生じる落ち込み挙動においては、主車輪からガイド部材へと連続して伝わることで見掛け上大きい車輪と同等以上の走行性が得られる。
請求項2によれば、ガイド部材にテ−パ形状の支持部材を用いることで、段差を降りるさいの挙動を落下から斜面滑走に変えることによってスム−ズな走行が可能となる。
請求項3によれば、ガイド部材にベルト等の無限軌道機構を組み込むことによって、段差を降りる場合にさらに滑らかな滑走挙動が可能となり、また、全体を無限軌道構造としないことでコスト上昇分も低く抑えられる。
請求項4によれば、ガイド部材に2つの補助輪からなる補助車輪を用い、それらの補助輪の軸位置が主車輪の外径の内側に位置することで、大径車輪に相当するスム−ズな段差・小幅突起の乗り越え動作を生み出せる。
請求項5によれば、補助車輪を構成する2つの補助輪の一方に弾性材を用いることで、機器の接地箇所が主車輪から補助車輪へ移行するさいに発生し得る僅かな衝撃力を緩和できる。
また、主車輪に弾性材を用いた場合は、耐磨耗性の観点で経時使用にて機器の高さバランス変化などの懸念があるが、この補助車輪は段差降り時のみ作用するものであり、弾性材使用による経時摩耗は機器性能に影響しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャスタの第1の実施の形態を示す概略側面図である。
【図2】図1のキャスタの右側面図である。
【図3】図1のキャスタと床の段差を説明する概略図である。
【図4】本発明によるキャスタの第2の実施の形態を示す概略側面図である。
【図5】本発明によるキャスタの第3の実施の形態を示す概略側面図である。
【図6】従来のキャスタを説明する概略図である。
【図7】キャスタが段差を降りるときの傾きを示す概略図である。
【図8】従来の他の段差乗り越え機構を示す概略図である。
【符号の説明】
A キャスタ
B キャスタ付き画像形成装置
1 軸(車輪取り付け部)
2 補助部材(保持車輪)
2a 補助輪
2b 補助輪(弾性材)
2c 補助輪2aの軸
2d 補助輪2bの軸
3 主車輪
4 支持部材(車輪取り付け部)
5 ガイド部材
6 段差
7 無限軌道ベルト
8 ガイド部材のテーパ面
9 接地面
Claims (5)
- 画像処理装置本体底部に取着されるキャスタにおいて、車輪取り付け部により回転自在に支持された主車輪と、前記主車輪の進行方向に対して後側に位置する箇所に配置したガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は前記主車輪の接地面から浮いていることを特徴とするキャスタ。
- 前記ガイド部材として下面にテ−パ面を備えたガイド部材を用いていることを特徴とする請求項1記載のキャスタ。
- 前記テ−パ状ガイド部材に、ベルト等の無限軌道を搭載していることを特徴とする請求項2記載のキャスタ。
- 前記ガイド部材として2つの補助輪からなる補助車輪を用い、それらの回転軸が前記主車輪の外径内に位置していることを特徴とする請求項1記載のキャスタ。
- 前記補助輪の一方に、弾性材を用いていることを特徴とする請求項4記載のキャスタ。
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JP2009035254A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Linde Material Handling Gmbh | 積載アームを備えたリフトトラック |
JP2009526703A (ja) * | 2006-02-15 | 2009-07-23 | トリオニック・スヴァーリエ・アクチボラゲット | 懸架装置 |
JP4613250B1 (ja) * | 2009-10-06 | 2011-01-12 | 株式会社俵屋 | 車輪装置 |
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