JP2004267081A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】扱胴5の頭部57から胴部28に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減でき、扱胴5の駆動に必要な動力を低減でき、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図る。
【解決手段】圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくすることを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくすることを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば稲・麦・大豆など穀物を刈取って脱穀処理するコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圃場の穀稈を刈取る刈刃並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材などを備える刈取部と、扱胴及び選別機構を備える脱穀部を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根を扱胴前側の頭部外周に設け、螺旋形送り羽根を扱胴の胴部外周に設ける技術がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】実開平5−68236号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、送り羽根に設ける扱歯の設置間隔または逃げ角を扱胴の胴部の前側と後側とで異ならせていたから、胴部前側での脱粒機能を高くすることができるが、胴部の全体で送り羽根が同一ピッチであるから、前記ピッチを小さくして穀稈の送りを遅くすると、藁の排出が効率良く行い得ない一方、前記ピッチを大きくしたり、2条の取入羽根に対して1条の送り羽根を設けることにより、藁の排出効率を高くすることができるが、取入羽根から送り羽根に穀稈を受継ぐときの負荷変動が大きくなり、扱胴を駆動するのに大きな動力を必要とする等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材などを備える刈取部と、扱胴及び選別機構を備える脱穀部を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根を扱胴前側の頭部外周に設け、螺旋形送り羽根を扱胴の胴部外周に設けるコンバインにおいて、扱胴の胴部前側の送り羽根ピッチを、胴部後側の送り羽根のピッチよりも小さくするもので、扱胴の頭部から胴部に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減し得、扱胴の駆動に必要な動力を低減し得、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図り得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、扱胴の頭部外周に設ける2条の取入羽根に、扱胴の胴部前側で2条の送り羽根を連結させ、胴部前側の2条の送り羽根の一方を胴部後側に延設させるもので、穀粒の漏下率が高い扱胴の前側で2条の送り羽根により脱粒させるから、扱胴の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行い得ると共に、扱胴の後側で1条の送り羽根によって藁を速やかに送出し得、扱胴の負荷の軽減などを行い得、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバイン全体の側面図、図2は同平面図であり、図中1は走行クローラ2を装設したトラックフレーム3に装備する機台、4は軸流式のスクリュ形扱胴5及び受網6及び選別機構7などを備えていて前記機台1に搭載する脱穀部、9は揚穀筒8を介して取出す脱穀部4の穀粒を溜める穀物タンク、10は前記脱穀部4の下部前方に油圧シリンダ11を介して昇降可能に装設する刈取部、12は運転席13及び運転操作部14を備えて前記穀物タンク9の前方に配設させる運転キャビン、15は前記穀物タンク9の後方に備えていてエンジン16を内設するエンジン部、17は前記穀物タンク9内の穀粒を取出す上部穀粒搬出オーガである。
【0008】
そして、図3に示す如く、前記刈取部10は、未刈り穀稈を取入れる穀物刈取ヘッダー18と、該ヘッダー18の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部4に送給するフィーダハウス19によって構成すると共に、未刈り穀稈掻込み用リール20と、往復駆動型刈刃21と、穀稈掻込オーガ22とを前記穀物ヘッダー18に備え、前記ヘッダー18に取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス19に内設する供給チェンコンベア23を介し脱穀部4に送り込んで脱穀処理するように構成している。なお、図中24はセカンドモアである。
【0009】
さらに、図4に示す如く、前記スクリュ形扱胴5は、脱穀部4前後長と略等しい長さの円筒形胴部28と、この胴部28外周に巻装して放射状に立設させ、本発明に係る後述する扱歯を取付ける螺旋形送り羽根29と、前記胴部28の後端外周に設ける排塵突起30とを備えるもので、前記スクリュ形扱胴5を機体前後方向に軸支し、前記フィーダハウス19に連通する扱室31前側の投入口32に扱胴5前端部を臨ませて設けると共に、扱室31後側の排塵口33に扱胴5の後端部を臨ませるもので、前記排塵口33を除く前記扱胴5下側に受網6を張設し、フィーダハウス19から刈取り穀稈を全量投入して脱穀するように構成している。
【0010】
またさらに、前記選別機構6を構成する前後の揺動選別盤34・35を備え、揺動アーム36を介して前後方向に前後選別盤34・35を揺動駆動すると共に、前記扱胴5前部下方に位置させるフィードパン37と、穀物漏下量を調節自在な第1チャフシーブ38と、そのチャフシーブ38下方に設けるグレンシーブ39とを前選別盤34に設ける一方、前記チャフシーブ38後側に連設する第2チャフシーブ41と、一番及び二番流穀板44・45とを後揺動選別盤35に設けている。
【0011】
また、第1チャフシーブ38及びグレンシーブ39の下方に第1及び第2風路47・48を介して選別風を供給する唐箕ファン49と、グレンシーブ39からの穀粒を受取って揚穀筒8に送出する一番樋50及び一番コンベア51と、二番流穀板45からの還元物を前選別盤34上に送出する二番樋53及び二番コンベア54と、前記チャフシーブ41後端を臨ませる三番口55とを備え、一番樋50の穀粒をタンク8に、また二番樋53の還元物をフィードパン37に送出するように構成している。
【0012】
さらに、図4乃至図7に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5を設ける扱室31前側に配設する前部送塵弁59の開度を、後側に配設する後部送塵弁60の開度よりも大きくする。そして、扱胴5前側での穀稈送り速度を早くして脱粒漏下範囲を後側に拡大させ、かつ後側での藁送り速度を遅くして穀粒が機外に排出されるのを防止し、扱胴5の脱粒性能または塵発生量または所要動力などを適正に得る。
【0013】
また、扱胴5前半の3分の1の部位Hに配設した2枚の前部送塵弁59を、後半の3分の2の部位Lに配設した4枚の後部送塵弁60の開度よりも5度大きくした開度Dとし、各弁59・60を1本の連結板61に軸62を介して回転自在に連結させると共に、前記の各送塵弁59・60を支点軸63を介して扱室31上面の脱穀天板64に回転自在に軸支させ、脱穀天板64の上面側で最前方の支点軸63に送塵レバー65を設け、ガイド板66にレバー65を係脱自在に係止させ、レバー65操作により全ての送塵弁59・60の開度Pを同時に変更させる。
【0014】
さらに、図4、図5、図8乃至図10に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくし、扱胴5の頭部57から胴部28に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減させ、扱胴5の駆動に必要な動力を低減させるもので、扱胴5の頭部57外周に設ける2条の取入羽根56の後側に、扱胴5の胴部28前側で2条の送り羽根29・67の前側を連結させ、胴部28前側の2条の送り羽根29・67の一方の羽根29を胴部28後側に延設させ、穀粒の漏下率が高い扱胴5の前側で2条の送り羽根29・67により脱粒させ、扱胴5の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行うと共に、扱胴5の後側で1条の送り羽根29によって藁を速やかに送出させ、扱胴5の負荷の軽減などを行い、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図る。
【0015】
さらに、図11乃至図13に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、送り羽根29に着脱自在に設けるオーガ板68に、取付け穴69を高さ違いに複数個所設け、高さ違いの取付け穴69を用いてオーガ板68を付け換え、送り羽根29に対するオーガ板68の取付け高さを変更させ、収穫する穀物の種類(稲、麦、大豆など)または品種または収穫時期などに対し、扱胴5の脱粒性能または塵発生量または所要動力などを適正に得る。
【0016】
また、前記送り羽根29に複数の扱歯70を略等間隔にボルト71止め固定させ、1本の扱歯70を2本のボルト71によって固定させ、前記ボルト71によって取付け穴69を介してオーガ板68を送り羽根29に固定させると共に、隣接するオーガ板68端部を連結板72によって連結させるもので、間隔の異なる複数の取付け穴73を連結板72に設け、各取付け穴73のいずれかを介して連結板72とオーガ板68をボルト74止め固定させ、オーガ板68と連結板72をボルト74によって送り羽根29に固定させる。
【0017】
そして、取付け高さの異なる取付け穴69を利用して図11の低い位置または図12の高い位置にオーガ板68を送り羽根29にボルト71止め固定させると共に、間隔の異なる取付け穴73を利用して連結板72とオーガ板68を送り羽根29にボルト74止め固定させると共に、オーガ板68と連結板72によって送り羽根29を補強する一方、稲または麦または大豆など収穫作物の種類、或いは品種、或いは収穫時期などに合せて図11または図12のようにオーガ板68と連結板72を付け換え、送り羽根29の作用高さを変更させて適応性を向上させる。
【0018】
さらに、図14、図15は、前記穀物タンク9に代えてホッパー形タンク80を設け、搬出オーガ17を省き、籾受台81に籾袋82・83を載せ、作業台84に補助作業者が乗り、籾受棒85に籾袋82・83を開口状態で支持させ、ホッパー形タンク80の取出口86から内部の穀粒を籾袋82・83に取出すもので、パンタグラフ動作する折畳み自在なX形リンク87によって機台1上に籾受台81を昇降自在に設け、籾受台81の上昇時にX形リンク87をフック88によって係脱自在に固定させ、上昇位置の籾受台81に30キログラム用籾袋82を載せる一方、下降位置の籾受台81に60キログラム用籾袋83を載せ、各籾袋82・83のいずれかを用いて穀粒を取出すもので、籾袋82・83の大きさによって籾受台81の高さを変更させ、補助作業者の労力軽減など作業性を向上させる。
【0019】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくするもので、扱胴5の頭部57から胴部28に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減でき、扱胴5の駆動に必要な動力を低減でき、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図ることができるものである。
【0020】
また、請求項2の如く、扱胴5の頭部57外周に設ける2条の取入羽根56に、扱胴5の胴部28前側で2条の送り羽根29・67を連結させ、胴部28前側の2条の送り羽根29の一方を胴部28後側に延設させるもので、穀粒の漏下率が高い扱胴5の前側で2条の送り羽根29・67により脱粒させるから、扱胴5の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行うことができると共に、扱胴5の後側で1条の送り羽根29によって藁を速やかに送出でき、扱胴5の負荷の軽減などを行うことができ、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図。
【図3】刈取部の側面図。
【図4】脱穀部の断面図。
【図5】扱胴の平面図。
【図6】扱胴と送塵弁の平面図。
【図7】送塵弁の平面図。
【図8】扱胴前部の平面図。
【図9】送り羽根の平面図。
【図10】扱胴の正面図。
【図11】送り羽根の正面図。
【図12】図11の取付け変更を示す説明図。
【図13】図12の分解説明図。
【図14】籾受台の正面図。
【図15】同側面図。
【符号の説明】
4 脱穀部
5 扱胴
6 選別機構
10 刈取部
21 刈刃
22 掻込みオーガ(掻込み部材)
28 胴部
29・67 送り羽根
56 取入羽根
57 頭部
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば稲・麦・大豆など穀物を刈取って脱穀処理するコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圃場の穀稈を刈取る刈刃並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材などを備える刈取部と、扱胴及び選別機構を備える脱穀部を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根を扱胴前側の頭部外周に設け、螺旋形送り羽根を扱胴の胴部外周に設ける技術がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】実開平5−68236号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、送り羽根に設ける扱歯の設置間隔または逃げ角を扱胴の胴部の前側と後側とで異ならせていたから、胴部前側での脱粒機能を高くすることができるが、胴部の全体で送り羽根が同一ピッチであるから、前記ピッチを小さくして穀稈の送りを遅くすると、藁の排出が効率良く行い得ない一方、前記ピッチを大きくしたり、2条の取入羽根に対して1条の送り羽根を設けることにより、藁の排出効率を高くすることができるが、取入羽根から送り羽根に穀稈を受継ぐときの負荷変動が大きくなり、扱胴を駆動するのに大きな動力を必要とする等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材などを備える刈取部と、扱胴及び選別機構を備える脱穀部を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根を扱胴前側の頭部外周に設け、螺旋形送り羽根を扱胴の胴部外周に設けるコンバインにおいて、扱胴の胴部前側の送り羽根ピッチを、胴部後側の送り羽根のピッチよりも小さくするもので、扱胴の頭部から胴部に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減し得、扱胴の駆動に必要な動力を低減し得、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図り得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、扱胴の頭部外周に設ける2条の取入羽根に、扱胴の胴部前側で2条の送り羽根を連結させ、胴部前側の2条の送り羽根の一方を胴部後側に延設させるもので、穀粒の漏下率が高い扱胴の前側で2条の送り羽根により脱粒させるから、扱胴の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行い得ると共に、扱胴の後側で1条の送り羽根によって藁を速やかに送出し得、扱胴の負荷の軽減などを行い得、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図り得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバイン全体の側面図、図2は同平面図であり、図中1は走行クローラ2を装設したトラックフレーム3に装備する機台、4は軸流式のスクリュ形扱胴5及び受網6及び選別機構7などを備えていて前記機台1に搭載する脱穀部、9は揚穀筒8を介して取出す脱穀部4の穀粒を溜める穀物タンク、10は前記脱穀部4の下部前方に油圧シリンダ11を介して昇降可能に装設する刈取部、12は運転席13及び運転操作部14を備えて前記穀物タンク9の前方に配設させる運転キャビン、15は前記穀物タンク9の後方に備えていてエンジン16を内設するエンジン部、17は前記穀物タンク9内の穀粒を取出す上部穀粒搬出オーガである。
【0008】
そして、図3に示す如く、前記刈取部10は、未刈り穀稈を取入れる穀物刈取ヘッダー18と、該ヘッダー18の後部略中央に連結させて刈取穀稈を脱穀部4に送給するフィーダハウス19によって構成すると共に、未刈り穀稈掻込み用リール20と、往復駆動型刈刃21と、穀稈掻込オーガ22とを前記穀物ヘッダー18に備え、前記ヘッダー18に取込まれる刈取穀稈をフィーダハウス19に内設する供給チェンコンベア23を介し脱穀部4に送り込んで脱穀処理するように構成している。なお、図中24はセカンドモアである。
【0009】
さらに、図4に示す如く、前記スクリュ形扱胴5は、脱穀部4前後長と略等しい長さの円筒形胴部28と、この胴部28外周に巻装して放射状に立設させ、本発明に係る後述する扱歯を取付ける螺旋形送り羽根29と、前記胴部28の後端外周に設ける排塵突起30とを備えるもので、前記スクリュ形扱胴5を機体前後方向に軸支し、前記フィーダハウス19に連通する扱室31前側の投入口32に扱胴5前端部を臨ませて設けると共に、扱室31後側の排塵口33に扱胴5の後端部を臨ませるもので、前記排塵口33を除く前記扱胴5下側に受網6を張設し、フィーダハウス19から刈取り穀稈を全量投入して脱穀するように構成している。
【0010】
またさらに、前記選別機構6を構成する前後の揺動選別盤34・35を備え、揺動アーム36を介して前後方向に前後選別盤34・35を揺動駆動すると共に、前記扱胴5前部下方に位置させるフィードパン37と、穀物漏下量を調節自在な第1チャフシーブ38と、そのチャフシーブ38下方に設けるグレンシーブ39とを前選別盤34に設ける一方、前記チャフシーブ38後側に連設する第2チャフシーブ41と、一番及び二番流穀板44・45とを後揺動選別盤35に設けている。
【0011】
また、第1チャフシーブ38及びグレンシーブ39の下方に第1及び第2風路47・48を介して選別風を供給する唐箕ファン49と、グレンシーブ39からの穀粒を受取って揚穀筒8に送出する一番樋50及び一番コンベア51と、二番流穀板45からの還元物を前選別盤34上に送出する二番樋53及び二番コンベア54と、前記チャフシーブ41後端を臨ませる三番口55とを備え、一番樋50の穀粒をタンク8に、また二番樋53の還元物をフィードパン37に送出するように構成している。
【0012】
さらに、図4乃至図7に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5を設ける扱室31前側に配設する前部送塵弁59の開度を、後側に配設する後部送塵弁60の開度よりも大きくする。そして、扱胴5前側での穀稈送り速度を早くして脱粒漏下範囲を後側に拡大させ、かつ後側での藁送り速度を遅くして穀粒が機外に排出されるのを防止し、扱胴5の脱粒性能または塵発生量または所要動力などを適正に得る。
【0013】
また、扱胴5前半の3分の1の部位Hに配設した2枚の前部送塵弁59を、後半の3分の2の部位Lに配設した4枚の後部送塵弁60の開度よりも5度大きくした開度Dとし、各弁59・60を1本の連結板61に軸62を介して回転自在に連結させると共に、前記の各送塵弁59・60を支点軸63を介して扱室31上面の脱穀天板64に回転自在に軸支させ、脱穀天板64の上面側で最前方の支点軸63に送塵レバー65を設け、ガイド板66にレバー65を係脱自在に係止させ、レバー65操作により全ての送塵弁59・60の開度Pを同時に変更させる。
【0014】
さらに、図4、図5、図8乃至図10に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくし、扱胴5の頭部57から胴部28に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減させ、扱胴5の駆動に必要な動力を低減させるもので、扱胴5の頭部57外周に設ける2条の取入羽根56の後側に、扱胴5の胴部28前側で2条の送り羽根29・67の前側を連結させ、胴部28前側の2条の送り羽根29・67の一方の羽根29を胴部28後側に延設させ、穀粒の漏下率が高い扱胴5の前側で2条の送り羽根29・67により脱粒させ、扱胴5の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行うと共に、扱胴5の後側で1条の送り羽根29によって藁を速やかに送出させ、扱胴5の負荷の軽減などを行い、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図る。
【0015】
さらに、図11乃至図13に示す如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材である掻込オーガ22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、送り羽根29に着脱自在に設けるオーガ板68に、取付け穴69を高さ違いに複数個所設け、高さ違いの取付け穴69を用いてオーガ板68を付け換え、送り羽根29に対するオーガ板68の取付け高さを変更させ、収穫する穀物の種類(稲、麦、大豆など)または品種または収穫時期などに対し、扱胴5の脱粒性能または塵発生量または所要動力などを適正に得る。
【0016】
また、前記送り羽根29に複数の扱歯70を略等間隔にボルト71止め固定させ、1本の扱歯70を2本のボルト71によって固定させ、前記ボルト71によって取付け穴69を介してオーガ板68を送り羽根29に固定させると共に、隣接するオーガ板68端部を連結板72によって連結させるもので、間隔の異なる複数の取付け穴73を連結板72に設け、各取付け穴73のいずれかを介して連結板72とオーガ板68をボルト74止め固定させ、オーガ板68と連結板72をボルト74によって送り羽根29に固定させる。
【0017】
そして、取付け高さの異なる取付け穴69を利用して図11の低い位置または図12の高い位置にオーガ板68を送り羽根29にボルト71止め固定させると共に、間隔の異なる取付け穴73を利用して連結板72とオーガ板68を送り羽根29にボルト74止め固定させると共に、オーガ板68と連結板72によって送り羽根29を補強する一方、稲または麦または大豆など収穫作物の種類、或いは品種、或いは収穫時期などに合せて図11または図12のようにオーガ板68と連結板72を付け換え、送り羽根29の作用高さを変更させて適応性を向上させる。
【0018】
さらに、図14、図15は、前記穀物タンク9に代えてホッパー形タンク80を設け、搬出オーガ17を省き、籾受台81に籾袋82・83を載せ、作業台84に補助作業者が乗り、籾受棒85に籾袋82・83を開口状態で支持させ、ホッパー形タンク80の取出口86から内部の穀粒を籾袋82・83に取出すもので、パンタグラフ動作する折畳み自在なX形リンク87によって機台1上に籾受台81を昇降自在に設け、籾受台81の上昇時にX形リンク87をフック88によって係脱自在に固定させ、上昇位置の籾受台81に30キログラム用籾袋82を載せる一方、下降位置の籾受台81に60キログラム用籾袋83を載せ、各籾袋82・83のいずれかを用いて穀粒を取出すもので、籾袋82・83の大きさによって籾受台81の高さを変更させ、補助作業者の労力軽減など作業性を向上させる。
【0019】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、圃場の穀稈を刈取る刈刃21並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材22などを備える刈取部10と、扱胴5及び選別機構6を備える脱穀部4を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根56を扱胴5前側の頭部57外周に設け、螺旋形送り羽根29を扱胴5の胴部28外周に設けるコンバインにおいて、扱胴5の胴部28前側の送り羽根29ピッチを、胴部28後側の送り羽根29のピッチよりも小さくするもので、扱胴5の頭部57から胴部28に穀稈を受継ぐときの負荷変動を低減でき、扱胴5の駆動に必要な動力を低減でき、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図ることができるものである。
【0020】
また、請求項2の如く、扱胴5の頭部57外周に設ける2条の取入羽根56に、扱胴5の胴部28前側で2条の送り羽根29・67を連結させ、胴部28前側の2条の送り羽根29の一方を胴部28後側に延設させるもので、穀粒の漏下率が高い扱胴5の前側で2条の送り羽根29・67により脱粒させるから、扱胴5の負荷変動の低減並びに脱穀効率の向上などを行うことができると共に、扱胴5の後側で1条の送り羽根29によって藁を速やかに送出でき、扱胴5の負荷の軽減などを行うことができ、駆動効率の向上並びに耐久性の向上などを図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】同平面図。
【図3】刈取部の側面図。
【図4】脱穀部の断面図。
【図5】扱胴の平面図。
【図6】扱胴と送塵弁の平面図。
【図7】送塵弁の平面図。
【図8】扱胴前部の平面図。
【図9】送り羽根の平面図。
【図10】扱胴の正面図。
【図11】送り羽根の正面図。
【図12】図11の取付け変更を示す説明図。
【図13】図12の分解説明図。
【図14】籾受台の正面図。
【図15】同側面図。
【符号の説明】
4 脱穀部
5 扱胴
6 選別機構
10 刈取部
21 刈刃
22 掻込みオーガ(掻込み部材)
28 胴部
29・67 送り羽根
56 取入羽根
57 頭部
Claims (2)
- 圃場の穀稈を刈取る刈刃並びに刈取った穀稈を掻込む掻込み部材などを備える刈取部と、扱胴及び選別機構を備える脱穀部を設けると共に、多条の螺旋形取入羽根を扱胴前側の頭部外周に設け、螺旋形送り羽根を扱胴の胴部外周に設けるコンバインにおいて、扱胴の胴部前側の送り羽根ピッチを、胴部後側の送り羽根のピッチよりも小さくすることを特徴とするコンバイン。
- 扱胴の頭部外周に設ける2条の取入羽根に、扱胴の胴部前側で2条の送り羽根を連結させ、胴部前側の2条の送り羽根の一方を胴部後側に延設させることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
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JP2003061042A JP2004267081A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | コンバイン |
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JP2004267081A true JP2004267081A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33123362
Family Applications (1)
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JP2003061042A Pending JP2004267081A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004267081A (ja) |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003061042A patent/JP2004267081A/ja active Pending
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