JP2004266033A - 圧電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧電装置1は、略矩形板状のユニモルフ素子11と、ユニモルフ素子11の長手方向の一端を保持する保持部材12と、ユニモルフ素子11にユニモルフ素子11を屈曲させる力が作用した際にユニモルフ素子11が屈曲する側に配置されたガイド部材13とを具備する。ユニモルフ素子11はガイド部材13の曲面形状に沿って変形するために、保持部材12の近傍における応力集中が抑制される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は屈曲変位型の圧電部材を備えた圧電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧電体に変位を与えると圧電効果によって電気が発生するため、この電気を直接に電気製品や電子製品の作動に使用することができ、または発生した電気を電池やコンデンサに蓄えることによって、これら電池等を電気製品等の駆動電源または停電時や非常時のバックアップ電源として用いることができる。
【0003】
例えば、特開平9−233862号公報(特許文献1)には、腕時計に用いられる発電装置が開示されている。この発電装置は、時計ケースの内周に一定間隔で片持ち梁状かつ放射状に固定された複数の振動片と、時計ケースの中央に設けられた回転錘と、回転錘に固定された回転部材とを有しており、振動片の両面には圧電体層が設けられ、回転部材の外周には所定間隔で突起が設けられている。
ここで、特開平9−233862号公報に示されるように、回転錘は回転錘に加えられる外力の向きに応じて、所定角度(回転の中心と隣接する2カ所の突起とを結ぶ線の交差角度にほぼ一致する)の範囲内で時計回りと反時計回りのいずれにも回ることができるようになっており、回転部材はこの回転錘の動きと同じ動きをする。
【0004】
このような発電装置では、腕の動きに反応して回転錘が回転し、このときに回転部材に設けられた突起が振動片の先端部(自由端)に接触して振動片および振動片に接着された圧電体層を屈曲させる。このとき、圧電体層に圧電効果による電気が発生するので、この電気がコンデンサ(または二次電池)に充電され、これによって、時計の駆動が維持される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−233862号公報(第8−12頁、第9図、第16図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この発電装置においては、回転部材に設けられた突起が振動片に接触して振動片を屈曲させた際に、振動片の固定端近傍(つまり、時計ケースに取り付けられている部分の近傍)に振動片を屈曲させようとする応力が集中してしまう。これによって振動片を繰り返し屈曲させた際に、この応力集中点によって振動片が破壊するおそれがある。
【0007】
また、回転部材に設けられた突起は振動片の先端と接触して振動片を曲げようとするが、振動片の固定端近傍に応力が集中してこの部分で曲がりやすくなることと、振動片と圧電体層には適度な剛性があるために、振動片は均一に屈曲し難い。この場合には、圧電体層の一部にしか応力が掛からないために、発電効率が低下する。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、屈曲変位型の圧電部材を備え、この圧電部材を外力によって屈曲させた際の圧電部材への局所的な応力集中を抑制した、耐久性に優れる圧電装置を提供することを目的とする。また本発明は、発電効率の高い圧電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、略矩形板状の圧電部材と、
前記圧電部材の長手方向の一端または前記圧電部材の略中央部を保持する保持手段と、
前記圧電部材に前記圧電部材を屈曲させる力が作用した際に、前記圧電部材の変形を所定の形状に誘導するガイド機構と、を具備することを特徴とする圧電装置、が提供される。
【0010】
ここで、ガイド機構としては、圧電部材が屈曲する側に配置され、所定の形状で屈曲するように圧電部材の主面と接する曲面を有するガイド部材が挙げられる。またこのようなガイド部材に代えて、圧電部材と所定位置で接する複数の支持棒を用いてもよい。なお、このようなガイド部材や支持棒は、圧電部材の屈曲最大振幅を一定に制限する機能も有する。
【0011】
圧電部材は、圧電セラミックスと電極から構成される圧電素子単独のもの(いわゆる、モノモルフ素子)、またはこのような圧電素子と金属板および/または樹脂板からなる補強板とが貼り合わされた構造を有しているもの(いわゆる、ユニモルフ素子やバイモルフ素子)が好適に用いられる。これらの圧電素子は圧電セラミックスと電極とが交互に積層された構造を有していてもよい。
【0012】
このような装置によれば、圧電部材に圧電部材を屈曲させる外力が作用した際に、圧電部材にはガイド機構によって保持手段近傍での応力集中が起こり難くなるために、圧電部材の耐久性が向上する。また、ガイド機構によって圧電部材に均一に応力が掛かるように圧電部材が屈曲するために、発電効率が高められる。
さらにガイド機構によって圧電部材の変位量が制限されるために圧電部材に過大な応力が発生することがなく、これによって圧電部材の寿命が延びる。
【0013】
本発明の圧電装置に圧電部材が屈曲する際に発生する電気を取り出す集電手段をさらに備えることによって、圧電装置を発電装置として用いることができる。
このような発電装置では、圧電部材に加えられる外力によって圧電部材は効率的に発電し、しかも、ガイド機構によって圧電部材の変位量が制限されるために圧電部材に過大な電圧が発生することがない。これによって圧電部材から電気を取り出すための回路を安価に構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の圧電装置の一実施形態を示す概略断面図であり、図1(a)はユニモルフ素子11に外力が作用していない状態を示し、図1(b)はユニモルフ素子11にユニモルフ素子11を屈曲させる外力が作用している状態を示している。
圧電装置1は、略矩形板状のユニモルフ素子11と、ユニモルフ素子11の長手方向の一端を保持する保持部材12と、ユニモルフ素子11にユニモルフ素子11を屈曲させる力が作用した際にユニモルフ素子11の変形を所定の形状に誘導するガイド部材13と、を備えている。
【0015】
ユニモルフ素子11は、一般的に知られているように、厚み方向に分極された矩形の圧電セラミック板の表裏面に電極(図示せず)が形成された圧電素子15と、補強板16とを接着剤で貼り合わせた構造を有している。また、補強板16としては、薄い金属板またはフレキシブル樹脂基板と金属箔とを貼り合わせたフレキシブルプリント配線基板等が好適に用いられる。通常、圧電素子15の裏面(補強板16側)に設けられた電極は補強板16と導通している(補強板16としてフレキシブルプリント配線基板を用いる場合にはその金属箔と導通している)ために、ユニモルフ素子11からの集電を行うリード線17a・17bは、圧電素子15の表面に設けられた電極(図示せず)と補強板16にそれぞれ取り付けられる。
【0016】
保持部材12は、ユニモルフ素子11を構成している補強板16の長手方向端部を保持している。保持部材12としては、硬質樹脂材料、セラミック材料等の各種の硬質絶縁材料が好適に用いられる。なお、補強板16をアース電極として用いる場合には、保持部材12としてアルミニウムやステンレス等の金属材料を用いることができ、この場合には、集電用のリード線17bを補強板16に代えて保持部材12に取り付けることができる。
【0017】
図1に示すように、ユニモルフ素子11には下向きの外力Aが作用し、これによってユニモルフ素子11が下向きに屈曲するものとする。ユニモルフ素子11では下側(屈曲側)に圧電素子15が配置されているために、ユニモルフ素子11が下側に屈曲する際には圧電素子15には圧縮応力が掛かる。圧電素子15は一般的に引っ張り応力に対しては弱いが圧縮応力に対しては強いために、圧電素子15を下側に配置することによってユニモルフ素子11の耐久性が長く維持される。
【0018】
ガイド部材13は、ユニモルフ素子11が屈曲する側、つまりユニモルフ素子11の下側に配置されている。ガイド部材13のユニモルフ素子11側の面は、例えば、所定の曲率を有する滑らかな曲面となっており、ユニモルフ素子11に外力Aが作用してユニモルフ素子11が屈曲した際には、ユニモルフ素子11の主面(圧電素子15の面)とガイド部材13の曲面が接することによって、ユニモルフ素子11はガイド部材13の曲面に沿った形状で屈曲する。なお、このときユニモルフ素子11の屈曲最大振幅が一定に制限される。
【0019】
ガイド部材13には、保持部材12と同様に硬質樹脂材料やセラミック材料等の硬質絶縁性材料が好適に用いられる。図1に示すように、ガイド部材13にはユニモルフ素子11を構成する圧電素子15の表面電極が接する。ここで、補強板16をアース電極として用いた場合には、ユニモルフ素子11が屈曲する際に圧電素子15の表面電極の電位が変化するために、ガイド部材13には絶縁性材料を用いる。なお、ガイド部材13の曲面に絶縁手段(例えば、絶縁膜や絶縁突起等)を設ければ、ガイド部材13の母材に金属材料を用いることができる。一方、圧電素子15の表面電極をアース電極として用いる場合には、ガイド部材13に金属材料を用いることができる。
【0020】
図2はガイド部材13を配置した場合とガイド部材13を配置しない場合の各場合におけるユニモルフ素子11の屈曲の様子を模式的に示す説明図である。図2中の点線Rは、ガイド部材13が配置されていない場合のユニモルフ素子11の屈曲の様子を示しており、ユニモルフ素子11自体が有している剛性に起因して保持部材12の近傍が支点となり、この部分に大きな力が掛かってユニモルフ素子11が屈曲している。この場合には、圧電素子15(図示せず)自体の屈曲は小さなものとなる。
【0021】
これに対して、図2中の実線Sはガイド部材13が配置されている場合のユニモルフ素子11の屈曲の様子を示しており、ユニモルフ素子11の先端の変位量はガイド部材13がないと同じであるが、ユニモルフ素子11はガイド部材13の曲面形状に沿って屈曲し、このために圧電素子15(図示せず)もまた均一に屈曲する。
【0022】
このように、ガイド部材13を配置することによって、保持部材12の近傍における応力集中が緩和されるために、ユニモルフ素子11の素子寿命が長くなる。また、圧電素子15が均一に屈曲するようになり、発電効率が高められる。さらに、ガイド部材13が配置されていない場合には、外力Aが取り除かれて元の位置(水平位置)に戻らないような過度の屈曲(つまり、ユニモルフ素子11の屈折)が保持部材12の近傍で生することもあるが、ガイド部材13はユニモルフ素子11の屈曲最大変位を制限する機能を有しているので、ユニモルフ素子11の屈折を回避することができる。
【0023】
ガイド部材13は図1に示す形態に限定されない。例えば、図3に示すように、ユニモルフ素子11が屈曲する側に、ユニモルフ素子11と所定位置で接する複数の支持棒14を配置すると、これらの支持棒14はガイド部材13と同様に機能する。一般的にユニモルフ素子11は回路基板に装着されるか、またはケースに収容されて保持されるため、支持棒14は回路基板やケースに保持させればよく、また回路基板やケースと一体的に形成することもできる。
【0024】
図4は本発明の圧電装置の別の実施形態を示す概略断面図と、この圧電装置を用いた発電装置の概略構成図である。圧電装置1aは、ユニモルフ素子11を挟んで配置された略同形状のガイド部材13・13aを有している。ユニモルフ素子11に外力が作用してユニモルフ素子11がガイド部材13側に屈曲した後に、ユニモルフ素子11を屈曲させた外力が取り去られると、ユニモルフ素子11はユニモルフ素子11自身のバネ性によってガイド部材13a側に屈曲し、その後に上下の自由振動を行い、やがて減衰して静止する。ガイド部材13と同様に、ガイド部材13aはユニモルフ素子11がガイド部材13a側への屈曲する際に、保持部材12の近傍において応力集中が起こらないようにユニモルフ素子11の屈曲形状を制御し、同時に圧電素子15の発電効率を高める。
【0025】
なお、ガイド部材13は圧電素子15の表面に設けられた電極と接触する。圧電素子15の裏面側の電極をアース電極として用いた場合には、圧電素子15の表面側の電極はユニモルフ素子11の屈曲時にその電位が変化するため、集電用のリード線17aを通して集電を行うために、ガイド部材13として絶縁材料を用いる。なお、ガイド部材13の母材に金属材料を用い、その表面に絶縁被膜等を設けてもよい。
【0026】
このようにユニモルフ素子11が上下に自由振動する際に発生する電圧は交流電圧であるから、この電気を取り出して貯蔵するために、発電装置20は整流回路21と二次電池22とを有している。整流回路21は、具体的にはブリッジ回路と電圧調整器とを備えており、ユニモルフ素子11から出力される交流電気信号を直流電気信号に変換し、さらに電圧のピークカットを行って二次電池22に許容外の電圧が送られないようにする。こうして得られた電気(直流)は二次電池22に充電される。
【0027】
なお、二次電池22に代えてコンデンサを用いることもでき、整流回路21を通して得られた電気(直流)を直接に各種の電子装置等の駆動に用いてもよい。
また、ガイド部材13・13aによってユニモルフ素子11の変位量を制御することによって、圧電素子15で発生する起電力を制御することによって、整流回路21を電圧調整器の必要のない構成とすることもできる。
【0028】
このような発電装置20においては、ユニモルフ素子11に加えられる外力によってユニモルフ素子11は効率的に発電し、しかも、ガイド部材13・13aによってユニモルフ素子11の変位量が制限されるために圧電素子15に過大な電圧が発生することがない。これによってユニモルフ素子11から電気を取り出すための整流回路等を安価に構成することができる。
【0029】
図5は本発明の圧電装置の別の実施形態を示す概略断面図であり、ユニモルフ素子11の両端に外力A1・A2が作用する場合の実施形態の一例である。図5(a)はユニモルフ素子11に外力が作用していない状態を示し、図5(b)はユニモルフ素子11に外力A1・A2が作用している状態を示している。
【0030】
圧電装置1bは、ユニモルフ素子11をその中央部で保持する保持部材12aと、ユニモルフ素子11の屈曲形状を制御するガイド部材13bを備えている。
ガイド部材13bは、外力A1・A2はそれぞれほぼ同じタイミングでユニモルフ素子11に作用する場合に用いることができる。ガイド部材13bの形状や機能は先に説明したガイド部材13と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこのような形態に限られるものではない。例えば、本発明の圧電装置は発電装置にのみ適用されるものではない。ユニモルフ素子11に外力が作用してユニモルフ素子11が屈曲するとその変位量に応じた電圧が圧電素子15に発生するため、この圧電素子15が発生した電圧を検知することによって、ユニモルフ素子11に加えられた力の大きさを測定するセンサや、ユニモルフ素子11の変位量を検出するセンサを構成することができる。
【0032】
また、ユニモルフ素子11を自由振動させるような外力がユニモルフ素子11に作用する場合、例えば、プッシュオン/プッシュオフ型のスイッチを動作させる力や各種の扉を開閉させる力がユニモルフ素子11に作用するようにすれば、圧電素子15に発生した交流電圧を検知することによって、これらオンオフ動作や開閉動作を検知することができる。
【0033】
上記説明においては、圧電部材としてユニモルフ素子11を取り上げたが、圧電部材は、図6の断面図に示すように、矩形の圧電セラミック板25の表裏面に電極26が形成されたモノモルフ素子27であってもよい。また補強板16の両面に圧電素子15(電極は図示せず)が貼り付けられたバイモルフ素子18であってもよい。さらに、圧電素子15は電極と圧電セラミック薄板が交互に積層された積層構造を有していてもよい。圧電部材としてユニモルフ素子11を用いる場合においては、常に屈曲側に圧電素子15を配置しなければならないわけではなく、耐久性が確保される限りにおいて屈曲側に補強板16を配置するようにユニモルフ素子11を保持部材12に保持させてもよい。
【0034】
【発明の効果】
上述の通り、本発明によれば、圧電部材に圧電部材を屈曲させる外力が作用した際に、圧電部材にはガイド機構によって保持手段近傍での応力集中が起こり難くなるために、圧電部材の耐久性が向上する。また、ガイド機構によって圧電部材に均一に応力が掛かるように圧電部材が屈曲するために、発電効率が高められる。さらにガイド機構によって圧電部材の変位量が制限されるために圧電部材に過大な応力が発生することがなく、これによって圧電部材の寿命を延ばすことができる。さらにまた本発明の圧電装置では、圧電部材に加えられる外力によって圧電部材は効率的に発電し、しかも、ガイド機構によって圧電部材の変位量が制限されるために圧電部材に過大な電圧が発生することがない。これによって圧電部材から電気を取り出すための回路を安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電装置の一実施形態を示す概略断面図。
【図2】ガイド部材が配置されている場合と配置されていない場合におけるユニモルフ素子の屈曲形態の違いを模式的に示す説明図。
【図3】本発明の圧電装置の別の実施形態を示す概略断面図。
【図4】本発明の圧電装置のさらに別の実施形態を示す概略断面図と、圧電装置を用いた発電装置の概略構成図。
【図5】本発明の圧電装置のさらに別の実施形態を示す概略断面図。
【図6】本発明の圧電装置に用いられる圧電部材の別の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1・1a・1b;圧電装置
11;ユニモルフ素子
12・12a;保持部材
13・13a・13b;ガイド部材
14;支持棒
15;圧電素子
16;補強板
17a・17b;リード線
18;バイモルフ素子
20;発電装置
21;整流回路
22;二次電池
25;圧電セラミック板
26;電極
27;モノモルフ素子
Claims (5)
- 略矩形板状の圧電部材と、
前記圧電部材の長手方向の一端または前記圧電部材の略中央部を保持する保持手段と、
前記圧電部材に前記圧電部材を屈曲させる力が作用した際に、前記圧電部材の変形を所定の形状に誘導するガイド機構と、を具備することを特徴とする圧電装置。 - 前記ガイド機構は、前記圧電部材が屈曲する側に配置され、前記圧電部材が所定の形状で屈曲するように前記圧電部材の主面と接する曲面を有するガイド部材であることを特徴とする請求項1に記載の圧電装置。
- 前記ガイド機構は、前記圧電部材が屈曲する側に配置され、所定の形状で屈曲するように前記圧電部材と所定位置で接する複数の支持棒であることを特徴とする請求項1に記載の圧電装置。
- 前記圧電部材は、圧電セラミックスと電極から構成される圧電素子、または前記圧電素子と金属板および/または樹脂板からなる補強板とが貼り合わされた素子であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧電装置。
- 前記圧電部材が屈曲する際に前記圧電部材において発生する電気を取り出す集電手段をさらに具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧電装置。
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