JP2007198175A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風力を用いて振動体を振動させ、これにより屈曲型の圧電素子をその破壊を抑制しながら振動させて発電させることができる風力発電装置を提供する。
【解決手段】風力発電装置10は、平坦なテープ状をなし、その長手方向に所定の張力が掛かるように長手方向端が保持される振動体11と、振動体11の長手方向端の少なくとも一方に設けられた、矩形板状の圧電素子12を有する。振動体11がその主面と平行な方向に吹く風によって弧状振動し、その振動により圧電素子12を屈曲させて電気エネルギーを取り出す。
【選択図】図1B

Description

本発明は風力によって振動を発生させ、この振動エネルギーを電気エネルギーに変換して取り出す風力発電装置に関する。
近年、クリーンなエネルギーを用いた発電方法として、流体の力を利用した発電装置が注目されている。例えば、振動体である円柱に流体によって励起される振動をもとに、コイルおよび永久磁石を用いた電磁誘導により直接発電を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1によれば、振動体として、斜張橋の吊りワイヤや高圧電線等を利用することができることが述べられている。また、特許文献1には、円柱状振動体の振動を圧電素子に与えて圧電素子に剪断変形を生じさせ、これにより電気エネルギーを得る方法が開示されている。
これと同様に、円柱状のものを振動体として用いてエネルギーを取り出す機構として、円柱状のケーブルを用いる方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示された技術では、ケーブルが風力を受けることによって発生する振動でダイヤフラムを作動させる油圧装置が開示されている。この油圧装置に電磁誘導発電装置を適用すれば、特許文献1に開示された発電装置と同様の発電装置が実現されるものと考えられる。
このような円柱状の振動体では、その長手方向に垂直な方向からであればどの方向から風があたっても振動が発生する。換言すれば、円柱状振動体は、振動を良好に発生させるための風向きの指向性が低い。そのため、風向きによって稼働率が変わる等の問題が発生し難く、電磁誘導発電装置の駆動には適していると考えられる。
しかしながら、このような発電装置に、コンパクト化・集積化が容易で、大きな電気エネルギーを得ることが容易なバイモルフ素子等の屈曲型圧電素子を適用する場合、単純に屈曲型圧電素子の長手方向を円柱状振動体の長手方向と平行または垂直に配置した構造のものでは、振動体の風向きの指向性が低いことによって、屈曲型圧電素子にねじれや剪断を生じさせる応力が作用してしまい、破壊されてしまうという問題がある。
特開2001−157433号公報(段落[0060],[0098],図4,図10等) 米国特許第4024409号明細書
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、風力を用いて振動体を振動させ、これにより屈曲型圧電素子をその破壊を抑制しながら振動させて発電させることができる風力発電装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、平坦なテープ状をなし、その長手方向に所定の張力が掛かるように長手方向端が保持される振動体と、前記振動体の長手方向端の少なくとも一方に設けられた,矩形板状の圧電素子を有する圧電発電ユニットとを具備し、前記振動体がその主面と平行な方向に吹く風によって弧状に振動し、その振動により前記圧電素子を屈曲させて電気エネルギーを取り出すことを特徴とする風力発電装置、が提供される。
本発明の第2の観点によれば、断面略L字型でテープ状をなし、その長手方向に所定の張力が掛かるように長手方向端が保持される振動体と、前記振動体の少なくとも一方の長手方向端に設けられた,矩形板状の圧電素子を有する圧電発電ユニットとを具備し、前記振動体がその内角側で風を受けて弧状に振動し、その振動により前記圧電素子を屈曲させて電気エネルギーを取り出すことを特徴とする風力発電装置、が提供される。
これらの風力発電装置では、圧電発電ユニットは圧電素子そのものであってもよい。すなわち、振動体の長手方向端部に直列的に圧電素子が取り付けられていてもよい。また、平坦なテープ状の振動体の場合、その主面の長手方向端近傍に圧電素子が貼り付けられていてもよい。
圧電発電ユニットとしては、矩形の補強板と、前記補強板の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた圧電板とを具備する圧電素子を用い、このような圧電素子をS字型に屈曲、振動させるものが好適である。
圧電発電ユニットの1つの態様は、複数のこのような圧電素子を、その主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する一対の保持治具を具備するものである。この場合、圧電素子の長手方向が振動体の長手方向と平行で、かつ、圧電素子の主面が振動体の弧状に振動の振幅方向と直交するように、一対の保持治具の一方を振動体の長手方向の一端に取り付け、他方を構造物等に不動に固定する。
圧電発電ユニットの別の態様は、2個の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する非拘束な連結部材と、これら2個の圧電素子の一方の長手方向他端を保持するとともに振動体の一端に取り付けられる第1の保持部材と、2個の圧電素子の他方の長手方向端を保持するとともに所定位置に不動に固定される第2の保持部材とを具備するものである。
圧電発電ユニットのさらに別の態様は、複数の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する一対の保持治具とを具備するものであり、圧電素子の主面が振動体の長手方向と直交するように、一対の保持治具の一方を振動体の長手方向の一端に取り付け、他方を構造物等に不動に固定する。
圧電発電ユニットのさらに別の態様は、複数の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する,四角枠状の保持治具を具備するものである。この保持治具は対向する辺が平行を維持したまま剪断変形自在に構成されており、1つの頂点部を振動体の長手方向端部に取り付け、この頂点部と対向する頂点部を固定する。
さらに別の発電ユニットとして、振動体の長手方向の少なくとも一端を圧電素子の主面の中央部に取り付け、この圧電素子を保持する保持部材は、この圧電素子をその長手方向端でその主面が振動体の長手方向と直交するように保持し、圧電素子において振動体が取り付けられていない主面の中央部に圧電素子の屈曲振動が補助するための弾性体、例えば、バネやゴムが取り付けられた構造を有するものも好適である。このような発電ユニットの場合、さらに保持部材として、圧電素子を双安定状態の一方の姿勢で保持するものを用いると、圧電素子の屈曲を急峻に行わせることができ、より好ましい。
本発明の風力発電装置によれば、平坦なテープ状の振動体では、その主面に略平行に吹く風によって弧状に振動し、この振動を利用して圧電素子を屈曲振動させるので、圧電素子には屈曲とは異なる変形を生じさせる応力が掛かり難く、これにより圧電素子の破壊を防止することができる。また、このような振動体に発生する弧状の振動は、振動速度が速いために圧電素子の変形が速く、これにより大きな電気エネルギーを取り出すことができるという利点がある。さらに、圧電素子の集積化が容易であり、大きな電気エネルギーを得ることができるという利点もある。断面略L字型のテープ状振動体を用いた場合も、その内角側が風を受けることで同様の弧状に振動し、これにより圧電素子を駆動することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1Aに本発明の実施形態に係る風力発電装置10の概略構造を表した斜視図を示す。また、図1Bに風力発電装置10における振動体11の振動態様を模式的に表した側面図を示す。
この風力発電装置10は、平坦なテープ状の振動体11と、振動体11の長手方向の両端に設けられた矩形板状の圧電素子12と、振動体11の長手方向に所定の張力が掛かるように振動体11の両端を保持する保持部材13とを備えている。
振動体11は、例えば、プラスチックや金属からなる。平坦なテープ状の振動体11とは、後述するように、振動体11の主面(振動体11の長手方向に垂直な断面の長辺側の面)と略平行に風が吹いたときに、その風によって図1Bに示すように、弧状にその凹凸の向きが入れ替わるように変形することが繰り返される振動が発生するものをいう。振動体11の形状と張力は、設置場所と、予め設定された駆動風力に基づいて計算によりまたは実験的に決定される。
圧電素子12は、所謂、バイモルフ素子やユニモルフ素子等であり、金属板や樹脂板、セラミックス板等の補強板の少なくとも一方の主面に、圧電セラミックス薄板等の薄板状圧電体が貼り付けられた構造を有している。圧電素子12の一端は保持部材13に固定されている。例えば、圧電素子がバイモルフ素子である場合、その補強板の一端保持部材13に固定することができる。このとき、薄板状圧電体の一部も固定されていることが好ましい。これにより圧電素子12は、後述するように、振動体11の弧状振動にしたがって屈曲し、発電する。なお、図1A,図1Bでは、圧電素子12を簡略化して示している。
風力発電装置10では、図1Bに示されるように、振動体11の主面に圧電素子12の主面を貼り付けた構造としているが、これに限定されるものではなく、例えば、圧電素子の長手方向と振動体の長手方向端とが接合された構造であってもよいし、振動体に直接に薄板状の圧電体が貼り付けられた構造であってもよい。また、振動体11の長手方向の両端両主面に圧電素子12を設けているが、圧電素子12は振動体11の長手方向の片端片主面にのみ設けられていてもよい。さらに、圧電素子12の幅を振動体11の幅とほぼ同じとしているが、圧電素子12の幅は振動体11の幅よりも広くなっていてもよいし、逆に、狭くなっていてもよい。
保持部材13は不動であり、例えば、コンクリート構造物や金属構造物等の不動な構造物18に取り付けられる。構造物18が不動であるとは、振動体11に対して不動という意味であり、例えば、振動体11と構造物18は一体的に移動可能であってもよい。
風力発電装置10では、振動体11に常に一定の張力が掛けられているために、どの方向から風が吹いても、ねじれ変形や剪断変形が生じ難く、したがって、圧電素子12は破壊し難い。
風力発電装置10では、図1Aに示すように振動体11の主面と略平行なX方向に風が吹いたときに、振動体11には図1Bに示すように、Y方向に膨らむように弧状に、かつ、その凹凸が入れ替わるように変形することが繰り返される振動(以下「弧状振動」と呼ぶこととする)が生じる。この弧状振動によって、圧電素子12に屈曲振動が発生する。
振動体11に発生する弧状振動は定常波振動であり、しかも共振振動であることが多く、そのため振動速度が速いという特徴を有している。これにより圧電素子12は大きな電気エネルギーを発生させることができる。振動体11に生じる振動は図1Bに示すような一次振動に限定されることなく、二次以上の振動であってもよい。
なお、圧電素子12では、振動体11の主面と略垂直に風が吹くと、その主面が風を受けることによって弧状の変形は発生するが、弧状振動は発生し難く、大きな電気エネルギーを取り出すことは困難である。
圧電素子12から得られる電気は交流であり、最高電圧も振動振幅や振動速度によって異なるので、整流ブリッジ回路等を介して、直流として取り出すことが好ましい。取り出した電気エネルギーは、直接に各種電気製品等を運転するために用いてもよいし、コンデンサや二次電池に蓄えて、後に用いるようにしてもよい。
風力発電装置10では、振動体11の主面と圧電素子12の主面とを平行としたが、図2に示す風力発電装置10Aのように、圧電素子12をその主面が振動体11の主面と直交するように配設してもよい。図2において、符号14aは圧電素子12を保持するための保持部材であり、符号14bは圧電素子12と振動体11とを連結するための連結部材である。
この図2に示した風力発電装置10Aでは、振動体11の弧状振動によって連結部材14bが振動体11側に引き上げられることによって、圧電素子12が屈曲し、発電する。圧電素子12の自由端(連結部材14b側)にはバネ15が連結部材14bと構造物18との間に設けられており、このバネ15は、振動体11側に引き上げられた連結部材14bを引き戻すことによって圧電素子12の屈曲振動を補助する。
圧電素子12をその主面が振動体11の主面と直交するように配設した別の風力発電装置10Bの概略構造を図3A,図3Bに示す。この風力発電装置10Bでは、振動体11の下端に連結棒16aが取り付けられており、圧電素子12は双安定状態で保持部材16bに保持されている。連結棒16aは保持部材16bに設けられた穴部に挿通されており、その変位がZ方向に制限されている。連結棒16aは圧電素子12の主面の中央部に取り付けられている。
圧電素子12を双安定状態で保持するとは、圧電素子12にその長手方向に圧縮力を作用させることにより圧電素子12を屈曲させた状態に保持し、その屈曲の向きを反転させるような一定の力が作用したときにはその屈曲状態が瞬時に反転するように保持されている状態をいう。
圧電素子12には、圧電素子12を介して連結棒16aと対向する位置にバネ17が取り付けられている。このバネ17により、振動体11が直線状のときには、図3Aに示すように、圧電素子12は下に凸の状態で、双安定状態で保持されている。
風力発電装置10Bでは、振動体11に弧状振動が発生した際には、連結棒16aの変位はZ方向での変位振動となる。図3Bに示すように、振動体11の弧状振動が連結棒16aを上に引き上げる力によって圧電素子12は上に凸となるように変形し、このときに電気が発生する。連結棒16aが下に下がる際には、バネ17によって圧電素子12は下に凸な状態に戻り、このときにも圧電素子12が発電する。このようにバネ17は、圧電素子12の屈曲振動を補助する役割を果たす。圧電素子12の双安定状態間遷移を利用すれば、変形が瞬時に起こるために、大きな電気エネルギーを得ることができるようになる。
この風力発電装置10Bのさらなる変形例として、圧電素子12の長手方向に圧縮力を加えることなく圧電素子12を平坦な姿勢で保持した形態が挙げられる。図3Cは、このような変形例において振動体11が静止しているときの圧電素子12の状態を示している。この場合にも、振動体11の弧状振動によって連結棒16aはZ方向に変位振動し、これにより圧電素子12に屈曲振動が生じて電気エネルギーを取り出すことができる。
次に本発明の実施形態に係るさらに別の風力発電装置について説明する。図4Aに風力発電装置20の概略側面図を示す。この風力発電装置20は、テープ状の振動体11(風力発電装置10のものと同じで、以下同様とする)の長手方向の一端に圧電発電ユニット(以下、「発電ユニット」と記す)21が設けられた構造を有している。
発電ユニット21は、3個の圧電素子22と、これらの圧電素子22をその主面が平行かつその厚み方向(Y方向)で離間するようにその長手方向(Z方向)端で保持する一対の保持治具24a,24bとを有している。なお、圧電素子22の数は3個に限定されるものではないが、2個以上である。
なお、先に説明した風力発電装置10では、圧電素子12そのものが発電ユニットであり、風力発電装置10A,10Bでは、圧電素子12およびその周辺の構造部品が発電ユニットを構成している。
圧電素子22の長手方向と振動体11の長手方向は平行であり、かつ、振動体11の主面と圧電素子22の主面も平行である。図4Aでは、振動体11と圧電素子22の幅方向は紙面に垂直な保持治具24aは構造物18に不動に固定され、他方の保持治具24bは振動体11の一端に取り付けられている。振動体11の他端は保持部材13を介して不動な構造物18に取り付けられている。
図4Bに圧電素子22の構造をより詳細に表した側面図を示す。この図4Bは図4Aの拡大図に相当する。圧電素子22は、矩形の補強板23と、補強板23の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた4枚の圧電板25a〜25dを有している。圧電板25a〜25dの構造は詳細には示していないが、それぞれ、圧電セラミックス薄板の両面に電極膜が形成され、厚み方向に分極された構造を有している。この分極の向きは図4Bに示した圧電板25a〜25dの中に矢印で示されている。
ここでは、補強板23は金属箔であるとする。したがって、例えば、圧電板25aでは、圧電板25aの補強板23側の電極(図示しない)は補強板23と導通している。補強板23を介して対向する圧電板(つまり、圧電板25a,25bの組、圧電板25c,25dの組)は分極の向きが同じであり、補強板23の長手方向中央部を介して対向する圧電板(つまり、圧電板25a,25cの組、圧電板25b,25dの組)では分極の向きが反対となっている。そして、圧電板25a〜25dの外表面どうしがリード線26で結線され、補強板23を共通電極として用いている。
風力発電装置20における振動体11の振動の態様は、風力発電装置10における振動の態様と同じである。しかし、風力発電装置20では、3枚の圧電素子22はY方向に並べて平行(並列)に固定されているために振動体11と同じように弧状に変形することができず、振動体11が保持治具24bを実質的にY方向で変位させる振動を発生させ、3個の圧電素子22にはS字型屈曲を伴う振動が生じる。
図4Cに圧電素子22のS字型屈曲振動の態様を模式的に示す。圧電素子22がS字型に変形するとは、図4C左図に示すように、圧電素子22を側面から見たとき(図4A,図4Bに示すようにX方向から見たとき)に、保持治具24bがY方向左側へ移動したときには、圧電素子22の長さ方向のほぼ中央部を変極点として、上側が左に凸に、下側が右に凸に撓むことをいい、また、その逆の変形、すなわち図4C右図に示すように、保持治具24bがY方向右側へ移動したときには、圧電素子22の長さ方向のほぼ中央部を変極点として上側が右に凸に、下側が左に凸に撓むことをも指す。
風力発電装置20では、振動体11に先に図1Bに示した振動が生じることによって、圧電素子22に図4C左図の状態と図4C右図の状態との間を遷移するS字型屈曲振動が生じ、これにより電気エネルギーが得られる。
図4C左図の状態によれば、圧電素子22において、圧電板25a,25dには引張応力がかかり、圧電板25b,25cには圧縮応力がかかる。一方、図4C右図の状態では、圧電板25a,25dには圧縮応力がかかり、圧電板25b,25cには引張応力がかかる。いずれの場合でも、圧電板25a,25dはともに分極の向きが補強板23側から外表面側に向かう方向であり、圧電板25a,25dはともに分極の向きが外表面側から補強板23側に向かう方向となっているので、結果的に、圧電板25a〜25dに生ずる起電力の正負は補強板側で同じとなり、外表面側でも同じとなる。こうして、圧電板25a〜25dで発生する電気エネルギーを相殺させることなく、取り出すことができる。
なお、風力発電装置20では、振動体11の片端にのみ発電ユニット21を配置したが、発電ユニット21は振動体11の両端にそれぞれ設けてもよい。また、圧電素子22のようにS字型屈曲を生じさせることによって電気エネルギーを取り出す圧電素子の場合には、必ず2枚の圧電板には同時に引張応力が掛かり、2枚の圧電板には圧縮応力が掛かるので、全ての圧電板で分極の向きを同じとするか、または、補強板を介して対向する圧電板で分極の向きを反対とし、補強板の長手方向中央部を介して対向する圧電板で分極の向きを同じとしてもよい。この場合、補強板を共通電極として用いることはできないので、例えば、補強板として、絶縁材料からなるものや、金属板であってもその表面に絶縁層が形成されているもの等を用いることが必要となる。
先に説明した風力発電装置10を風力発電装置10Aに変形したのと同様にして、風力発電装置20もまた、振動体11の主面と発電ユニット21を構成する圧電素子22の主面とが直交するように、振動体11に発電ユニット21を取り付けてもよい。その場合にも、圧電素子22にはS字型屈曲振動を発生させることができる。
次に振動体11の長手方向端に取り付けられる発電ユニットの別の形態について説明する。図5Aに発電ユニット31の概略構造を表した断面図を示す。この発電ユニット31は、4個の圧電素子22a〜22d(発電ユニット21を構成するものと同じ)と、2個の圧電素子22a,22bをその主面が平行かつその厚み方向(Z方向)で離間するようにその長手方向端で保持する非拘束な連結部材32aと、同様に2個の圧電素子22c,22dを保持する連結部材32bと、円柱状の支柱35と、支柱35にZ方向に移動自在に挿通され、2個の圧電素子22a,22cの長手方向他端を保持する第1保持部材34aと、支柱35に固定され、2個の圧電素子22b,22dの長手方向端を保持する第2保持部材34bと、を備えている。
振動体11の一端は第1保持部材34aに取り付けられ、支柱35は構造物18に不動に固定されている。第1保持部材34aは、所謂リニアブッシュとして機能するものである。連結部材32a,32bには、軽量で剛性が大きく、変形し難い材料、例えば、軽金属,軽金属合金、エンジニアリングプラスチック等が好適である。
図5Bに発電ユニット31における圧電素子22a〜22dの変形を模式的に示す。この発電ユニット31では、振動体11に図1Bに示した弧状振動が発生すると、第1保持部材34aには、第1保持部材34aをZ方向に引き上げる力が作用すると同時に、Y方向へスライドさせる力も作用する。しかし、第1保持部材34aは、支柱35の長手方向であるZ方向にのみ移動できる構造となっている。そのため、結果的に、振動体11は保持部材34aをZ方向に変位振動させる。
図5Bに示されるように、第1保持部材34aが図5Aに示される位置よりもZ方向上向きに変位すると、圧電素子22a,22cにS字型屈曲が生じて、これらが発電する。そして、連結部材32a,32bは非拘束状態、つまりフリーな状態にあるので、圧電素子22a,22cはS字型屈曲しながら連結部材32a,32bをそれぞれ持ち上げ、こうして連結部材32a,32bが上側に移動する。この連結部材32a,32bの移動によって、圧電素子22b,22dにもS字型屈曲が生じ、これらが発電する。
このように、発電ユニット31では、基本的に、図5Aに示した状態と図5Bに示した状態との間を遷移するように、圧電素子22a〜22dにS字型屈曲振動が発生し、これによって電気エネルギーを取り出すことができる。
図5Aに示した発電ユニット31は、図6Aの側面図および図6Bの平面図に示す構造を有する発電ユニット31Aに変形することができる。この発電ユニット31Aは、発電ユニット31の第1保持部材34aを、Z方向に一定の間隙を設けて圧電素子27を並べて保持することができる別の第1保持部材34cに替え、第2保持部材34bもまたZ方向に一定の間隙を設けて圧電素子27を並べて保持することができる別の第2保持部材34dに替えた構造を有している。
第1保持部材34cと第2保持部材34dは、Z方向に3個以上の圧電素子27を並べて保持することができるものでもよい。圧電素子27の他端を保持する連結部材32c,32dとしては、ボルト37と、このボルト37と螺合するネジ穴が設けられた所定の厚さのスペーサ36とからなるものを例示している。
圧電素子27は、図6Bに示されるように、補強板28の幅方向(X方向)にも圧電板29が並べられた構造を有している。このような構造は、例えば、補強板28のサイズが大きくなった場合に好適に用いられる。補強板28の幅方向には、図6Bに示す2列に限定されず、3列以上の圧電板29を配置してもよい。なお、図6Bの圧電板29に示す「+」「−」の表示は、図示された圧電板29の表面の分極時の極性を示している。
この発電ユニット31Aにおける圧電素子27の発電態様は発電ユニット31と同じであるので、ここでの説明は省略するが、発電ユニット31Aでは発電ユニット31と比較すると、より大きな電気エネルギーを取り出すことができる。
ところで、発電ユニット31では、4個の圧電素子22を用いた構成としたが、1個の連結部材とこれに保持された2個の圧電素子を1組として、第1,第2保持部材34a,34bの外周に放射状にこれを複数組配置した構造、すなわち、Z方向から見たときに連結部材どうしを結ぶと、正三角形,正方形,正五角形,正六角形,正八角形となるように圧電素子と連結部材とが放射状に配置された構造とすることもできる。発電ユニット31Aもこれと同様に変形できることは言うまでもない。
また、発電ユニット31Aのさらなる変形例として、支柱35を設けない構造が挙げられる。すなわち、第2保持部材34dを直接に構造物18に固定し、第1保持部材34cが、圧電素子27と連結部材32c,32dを介して支持されるとともに振動体11によっても吊支されることにより所定の位置に位置決めされた構造としてもよい。
このような構造では、振動体11に弧状振動が発生すると、振動体11が第1保持部材34cをY方向に変位させる力を作用させるが、圧電素子27の連結構造によって第1保持部材34cのY方向変位が抑制される。圧電素子27の数が多いほどこのような第1保持部材34cのY方向変位抑制効果は大きくなる。
続いて、さらに別の発電ユニットについて説明する。図7Aに発電ユニット41の概略構造を表した側面図を示す。この発電ユニット41は、複数の圧電素子22と、これらの圧電素子22をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する,四角枠状の保持治具42から構成されている。
この保持治具42は、棒状の枠部材42a〜42dから構成され、枠部材42a,42bにはそれぞれ圧電素子22を保持するための突起部48が設けられている。棒状の枠部材42a〜42dは、枠部材42aと枠部材42bが平行で、かつ、枠部材42cと枠部材42dが平行となるように、支点44a〜44dにおいて互いに回動自在に連結されている。これにより、保持治具42は対向する枠部材どうしが平行を維持したまま剪断変形自在である。
図7Aには、支点44dの位置が変化することのないように(但し、支点44d回りに、枠部材42b,42dは回動可能である)、支点44dが係止部材46aにより係止された状態を示している。また、支点44a回りに枠部材42a,42cが回動可能な状態で、支点44aは係止部材46cにより係止されており、係止部材46cが振動体11に取り付けられている。
図7Bに発電ユニット41の駆動態様を示す。振動体11に図1Bに示した弧状振動が発生すると、係止部材46cにZ方向変位を生じさせる力Fが作用する。なお、係止部材46cには、係止部材46cをY方向へも変位させるような力が作用するが、図7A,6Bに示されるように支点44dだけが係止されている場合には、係止部材46cをY方向に変位させる力は保持治具42を支点44d回りに回転させる力となって、圧電素子22のS字型屈曲には大きな影響を及ぼさないと考えられる。
この力Fによって、保持治具42は、支点44aがZ方向に持ち上げられ、支点44b,44cどうしが互いに接近するように、平行四辺形に変形する。発電ユニット41では、図7Aに示した状態と図7Bに示した状態との間を遷移するように、圧電素子22にS字型屈曲振動が発生し、発電する。
図7Cに保持治具42の別の係止形態およびその場合の発電ユニット41の駆動態様を示す。この図7Cに示すように、支点44c回りに枠部材42cが回動自在で、支点44d回りに枠部材42dが回動自在となるように、枠部材42bを係止部材46bにより固定してもよい。この場合にも、支点44aに作用する力Fによって支点44aが斜め上方に引き上げられて保持治具42が平行四辺形に変形し、これにより圧電素子22がS字型に変形し、発電する。
なお、図7Cに示す状態と同様に、保持治具42は、支点44b回りに枠部材42aが回動自在で、支点44d回りに枠部材42bが回動自在となるように、枠部材42cを係止部材46bにより固定してもよい。
なお、図7A,7Bに示したように発電ユニット41を支点44a,44dで係止する場合には、図7Dに示すように、力Fが作用する方向つまり支点44aと支点44dを結ぶ対角線方向において、支点44a,44dとの間にバネ47aを介挿した構造とすることも好ましい。この場合、係止部材46a・46cの形状は、適宜、変形させればよく、バネ47は発電ユニット41がX方向対称構造となるように、図示紙面の裏面側にも設けることがより好ましい。バネ47でZ方向での平均張力をバランスさせることができ、圧電素子22に中立点を中心としたS字屈曲振動を生じさせることができる。
以上に説明した風力発電装置においては、平坦なテープ状の振動体11に代えて、図8Aの斜視図に示すような、長手方向に垂直な断面が略L字型でテープ状の振動体11aを用いてもよい。この振動体11aの振動態様を図8Bに示す。振動体11aは、その内角側の面が風を受けたときに、長手方向軸を中心とした若干の回動を伴いながらY方向に弧状に変形する弧状振動が発生し、これによって、振動体11aの長手方向端に設けられた発電ユニットを駆動することができる。
振動体11aと先に説明した発電ユニット31との接続形態を図8Cに示す。振動体11aを直接に第1保持部材34aに取り付けると、振動体11aに生じる弧状振動により振動体11a自体が損傷するおそれがあるため、図8Cに示すように、例えば、振動体11aの内角側の角部に棒状の連結部材14を取り付け、この連結部材14を第1保持部材34aに固定する方法を用いることが好ましい。
次に、上述した風力発電装置20を例として、これを用いた風力発電システムの一例について説明する。図9の斜視図に示す風力発電システム50は、複数の風力発電装置20を、それぞれの振動体11の主面が平行であり、かつ、それぞれの振動体11がその厚み方向に一定の間隔で一列に並ぶように、配置した構造を有している。なお、この図9では、発電ユニット21を簡略的に箱体として示している。風力発電装置20を保持する構造物52は、支柱52aと、支柱52aに懸架されたワイヤ(または棒)52bと、支柱52aを支持するための補助支持ワイヤ52cと、発電ユニット21を固定するための棒状のユニット固定部材52dと、を有している。このような風力発電システム50では、各風力発電装置20で発生する電気を整流回路を通して直流化した後に集電することによって、大きな電気エネルギーを得ることができる。
なお、この風力発電システム50は、強風時における破損・破壊を防止するために、全体が傾倒自在に構成されていることが好ましい。また、発電ユニット21の自重を利用して振動体11に一定の張力を掛けることができるので、その場合にはユニット固定部材52dは必ずしも必要ではない。但し、振動体11の弧状振動時において、発電ユニット21の保持治具24aが実質的に固定されているとみなされる程度に、発電ユニット21の自重が大きいことが要求される。
このような風力発電システム50を縦横に配置してシステムを大型化することができる。このとき、振動体11の主面に平行な方向において振動体11が一直線上に並ばないようにすることが好ましい。
図10に別の風力発電システム60の概略構造を、風力発電装置20が具備する振動体11の配置を示すことによって表した平面図を示す。紙面に垂直な方向は振動体11の長手方向であり、各振動体11の長手方向端に図示しない発電ユニット21が取り付けられている。
風力発電システム60を構成する複数の振動体11は、その主面が平行で、かつ、その厚み方向(Y方向)および幅方向(X方向)に所定の間隔で、配置されている。X方向に風が吹いたときに振動体11には弧状振動が発生するが、この風力を有効に利用するために、複数の振動体11はX方向において一直線上に位置することのないように並べられている。
この風力発電システム60をX方向から見たときの開口率(振動体11が配置されている領域において振動体11により視界が遮られていない部分の割合)は、20%〜40%とすることが好ましい。この開口率が小さいと発電システム60内での風がスムーズに流れず、一方、この開口率が大きいと発電に利用されない風力が多くなる。この開口率を20%〜40%とすることにより、風を有効に発電に利用することができる。
このような風力発電システムは、例えば、防風林に代替する設備として、用いることができ、特に風が強く吹く場所には設置することが好ましい。また、ゴルフ練習場のフェンスや、学校等のグラウンドのフェンス等として用いることも好ましい。
風力発電装置の概略構造を示す斜視図。 振動体の振動態様を模式的に示す側面図。 別の風力発電装置の概略構造を示す斜視図。 さらに別の風力発電装置の概略構造を示す図。 図3Aに示す風力発電装置の駆動態様を模式的に示す図。 図3Aに示す風力発電装置の変形例を示す図。 さらに別の風力発電装置の概略構造を示す側面図。 図4Aの風力発電装置を構成する圧電素子の構造を示す側面図。 図4Bの圧電素子のS字型屈曲振動の態様を模式的に示す図。 別の発電ユニットの概略構造を示す断面図。 図5Aの発電ユニットにおける圧電素子の変形を模式的に示す図。 図5Aに示す発電ユニットの変形例の概略構造を示す側面図。 図6Aに示す発電ユニットの概略構造を示す平面図。 さらに別の発電ユニットの概略構造を示す側面図。 図7Aの発電ユニットにおける駆動態様を示す図。 図7Aの発電ユニットにおける別の駆動態様を示す図。 図7Aの発電ユニットの変形例を示す側面図。 別の振動体の構造を示す斜視図。 図8Aに示す振動体の弧状振動の態様を模式的に示す図。 図8Aの振動体と図5Aの発電ユニットとの接続形態を示す図。 図4Aの風力発電装置を用いた風力発電システムの概略構造を示す斜視図。 別の風力発電システムの構造を振動体の配置で示した平面図。
符号の説明
10・10A・10B・20…風力発電装置、11・11a…振動体、12…圧電素子、13…保持部材、14・14b…連結部材、14a…保持部材、15…バネ、16a…連結棒、16b…保持部材、17…バネ、18…構造物、21・31・31A・41…発電ユニット、22・22a・22b・22c・22d…圧電素子、23…補強板、24a・24b…保持治具、25a・25b・25c・25d…圧電板、26…リード線、27…圧電素子、28…補強板、29…圧電板、32a・32b…連結部材、34a・34c…第1保持部材、34b・34d…第2保持部材、35…支柱、36…スペーサ、37…ボルト、42…保持治具、42a・42b・42c・42d…枠部材、44a・44b・44c・44d…支点、46a・46b・46c…係止部材、47…バネ、48…突起部、50・60…風力発電システム、52…構造物、52a…支柱、52b…ワイヤ(または棒)、52c…支持ワイヤ、52d…ユニット固定部材。

Claims (8)

  1. 平坦なテープ状をなし、その長手方向に所定の張力が掛かるように長手方向端が保持される振動体と、
    前記振動体の長手方向端の少なくとも一方に設けられた,矩形板状の圧電素子を有する圧電発電ユニットと、
    を具備し、
    前記振動体がその主面と平行な方向に吹く風によって弧状に振動し、その振動により前記圧電素子を屈曲させて電気エネルギーを取り出すことを特徴とする風力発電装置。
  2. 断面略L字型でテープ状をなし、その長手方向に所定の張力が掛かるように長手方向端が保持される振動体と、
    前記振動体の少なくとも一方の長手方向端に設けられた,矩形板状の圧電素子を有する圧電発電ユニットと、
    を具備し、
    前記振動体がその内角側で風を受けて弧状に振動し、その振動により前記圧電素子を屈曲させて電気エネルギーを取り出すことを特徴とする風力発電装置。
  3. 前記圧電素子は、矩形の補強板と、前記補強板の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた圧電板とを具備し、
    前記圧電発電ユニットは、複数の前記圧電素子と、これら複数の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する一対の保持治具とを具備し、
    前記圧電素子の長手方向が前記振動体の長手方向と平行で、かつ、前記圧電素子の主面が前記振動体の弧状に振動の振幅方向と直交するように、前記一対の保持治具の一方は前記振動体の長手方向の一端に取り付けられ、他方は不動に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の風力発電装置。
  4. 前記圧電素子は、矩形の補強板と、前記補強板の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた圧電板とを具備し、
    前記圧電発電ユニットは、2個の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する非拘束な連結部材と、前記2個の圧電素子の一方の長手方向他端を保持するとともに前記振動体の一端に取り付けられる第1の保持部材と、前記2個の圧電素子の他方の長手方向端を保持するとともに所定位置に不動に固定される第2の保持部材とを具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の風力発電装置。
  5. 前記圧電素子は、矩形の補強板と、前記補強板の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた圧電板とを具備し、
    前記圧電発電ユニットは、複数の前記圧電素子と、これら複数の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する一対の保持治具とを具備し、
    前記圧電素子の主面が前記振動体の長手方向と直交するように、前記一対の保持治具の一方は前記振動体の長手方向の一端に取り付けられ、他方は不動に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の風力発電装置。
  6. 前記圧電素子は、矩形の補強板と、前記補強板の各主面にその長手方向の中央部で離間するように貼り付けられた圧電板とを具備し、
    前記圧電発電ユニットは、複数の前記圧電素子と、これら複数の圧電素子をその主面が平行かつその厚み方向で離間するようにその長手方向端で保持する,四角枠状の保持治具とを具備し、
    前記保持治具は、対向する辺が平行を維持したまま剪断変形自在であり、その1つの頂点が前記振動体の長手方向端部に取り付けられ、この頂点と対向する頂点は所定位置に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の風力発電装置。
  7. 前記振動体の長手方向の少なくとも一端が前記圧電素子の主面の中央部に取り付けられており、
    前記圧電発電ユニットは、前記圧電素子の主面と前記振動体の長手方向とが直交するように前記圧電素子の長手方向端を保持するための保持部材と、前記圧電素子の屈曲振動を補助するために前記圧電素子において前記振動体が取り付けられていない主面の中央部に取り付けられた弾性体とを具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の風力発電装置。
  8. 前記保持部材は、前記圧電素子を双安定状態の一方の姿勢で保持し、前記弾性体は、前記圧電素子の双安定状態間での屈曲振動を補助することを特徴とする請求項7に記載の風力発電装置。
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