JP6882096B2 - 圧電型発電装置 - Google Patents

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本開示は、圧電型発電装置に関するものである。
圧電体は、応力を加えると歪が生じ、圧電効果によって電荷が発生する。圧電体の歪により発生した電荷は、電気製品や電子製品(電気製品等)の駆動に直接使用することができる。また、発生した電荷を蓄電池やコンデンサ(蓄電器)に蓄え、これらの蓄電器を、電気製品等の駆動電源として、また、停電時や非常時のバックアップ電源として用いることができる。
例えば、特許文献1では、支持部材に支持された圧電素子を、押圧部材により押圧することで発電する発電部材が開示されている。
特開2010−153777号公報
本開示の圧電型発電装置は、圧電素子と、支持板と、押圧部材と、を備え、前記支持板は、対向する第1面と第2面とを有するとともに、前記第1面の第1方向に離れた一対の固定部を有し、該一対の固定部は、前記第1方向における前記支持板の中央部を挟んで対向するように配置され、前記圧電素子は、前記支持板の前記第1面に接合され、前記押圧部材は、前記支持板の前記第2面に沿って配置されるとともに、外部から力が加わった時に前記第2面を押圧する押圧面を有する弾性体である。
圧電型発電装置の第1実施形態を模式的に示す断面図である。 第1実施形態において、支持板の固定方法の別の形態を示す断面図である。 第1実施形態を模式的に示す平面図である。 モノモルフ型圧電素子の一例を示す断面図である。 バイモルフ型圧電素子の一例を示す断面図である。 第1実施形態において、押圧部材により支持板が押圧されている状態の断面図である。 電気エネルギーの貯蔵手段を備えた圧電型発電装置の一例を示す概略構成図である。 圧電型発電装置の第2実施形態を模式的に示す断面図である。 圧電型発電装置の第3実施形態を模式的に示す断面図である。
図1は、圧電型発電装置1(単に発電装置1という場合もある)の第1実施形態を模式的に示す断面図である。本実施形態の圧電型発電装置1は、圧電素子2、支持板3、および押圧部材4を備えている。支持板3は、対向する第1面3aと第2面3bとを有している。ここで、図1に示すように、支持板3の対向する第1面3aおよび第2面3bの長手方向をx方向、長手方向に垂直な方向をy方向、支持板3の厚さ方向をz方向と称する。なお、図1におけるz方向の正の向きを単に上と称し、z方向の負の向きを単に下と称する場合がある。
支持板3は、x方向の両端に位置する一対の固定部F1、F2で固定部材6により固定されている。支持板3と固定部材6とは、接合材5により接合されていてもよい。支持板3と固定部材6との接合部は、点状、y方向に伸びる線状、面状のいずれでもよい。
支持板3と固定部材6とは、接合されていなくてもよい。たとえば、図2に示すように、第1面3aの固定部F1、F2と第2面3bの固定部F1、F2に相当する部位とを、上下から挟む構造であってもよい。
固定部材6の材質は、たとえばシリコンゴムなどの弾性体を用いるのがよい。弾性体で支持板3を固定することにより、支持板3を変形しやすい状態で保持することができる。特に、押圧部材4を支持板3に押圧した際に、固定部材6を弾性体とすることで、固定部材6による反発力が低減される。その結果、固定部材6の反発力により支持板3の変形量が小さくなることを抑制することができ、大きな電気エネルギーを得ることができる。
圧電素子2は、支持板3の第1面3aに配置され、支持板3の第1面3aに接合材5を介して接合されている。押圧部材4は、支持板3の第2面3bに沿ってその上方に配置され、外部から力が加わった時に第2面3bを押圧する押圧面4aを有している。
図3は、圧電型発電装置1の平面図である。図3に示すように、圧電素子2および押圧部材4は、第1方向(x方向)において固定部F1とF2との間に配置されている。x方向における各部材の中央(x方向の長さを2等分する位置)を通りx方向に垂直な線を、x方向の中央線C(単に中央線Cという場合もある)としたとき、圧電素子2の中央線C、押圧部材の中央線C、および支持板3のF1とF2間の中央線Cは、一致しているのがよい。以下、中央線Cをその近傍を含め中央部Cという場合もある。
圧電素子2は、厚み方向に分極された矩形状の圧電板7および電極8により構成される。圧電素子2は、たとえば、図4に示すように、圧電板7の両面に電極8a、8bが形成されたもの(いわゆる、モノモルフ素子)であってもよい。モノモルフ素子は、支持板3と貼り合わせることで、ユニモルフ素子となる。
また、圧電素子2は、図5に示すように、厚み方向(z方向)に分極された圧電体層7a、7b、7cおよび7dと、電極層8c、8d、8eとが交互に積み重ねられた積層体であってもよい。積層体の表面にさらに表面電極8a、8bと、側面電極8f、8gを有していてもよい。側面電極8fは、表面電極8aと電極層8dとを電気的に接続し、側面電極8gは、表面電極8bと電極層8c、8eとを電気的に接続している。表面電極層8a、8bは、たとえばリード端子(図示せず)に接続されている。
図5に示す圧電素子2は、バイモルフ素子であり、図5の白抜き矢印で示すように、圧電体層7aおよび7dがz方向の同じ向きに分極され、圧電体層7bおよび7cがz方向
の同じ向きに分極されている。圧電体層7a、7dと、圧電体層7b、7cとは、反対の向きに分極されている。図5では、圧電体層7を4層備える圧電素子2を示したが、圧電体層7の層数は3層以下、または5層以上であってもよい。
このような圧電型発電装置1では、外部から力が加わった時に、図6に示すように、押圧部材4の押圧面4aにより支持板3の第2面3bが押圧されることで、支持板3が屈曲変形する。支持板3が屈曲変形することで、支持板3の第1面3aに配置され、第1面3aに接合された圧電素子2が屈曲変形する。なお、図6では接合材5および電極8の記載は省略した。
圧電素子2が図4に示すようなモノモルフ素子の場合、圧電素子2が図6のように屈曲
変形して圧電板7に引張応力、または圧縮応力が加えられ、圧電板7の表面に分極電荷が発生する。その結果、電極8aと8bとの間に電位差が生じて、電気エネルギーが発生する。
圧電素子2が図5に示すようなバイモルフ素子の場合、たとえば圧電素子2が図6のように屈曲変形することで、図5の圧電体層7a、7bには圧縮応力が加えられ、圧電体層7c、7dには引張応力が加えられる。このとき、圧電体層7a、7bには圧縮応力が加えられることで、圧電体層7a、7bを構成する圧電材料の結晶構造が厚さ方向(z方向)に伸び、x方向に縮む。その結果、表面電極8aおよび電極層8dに負の電荷が発生し、電極層8cには正の電荷が発生する。一方、圧電体層7c、7dには引張応力が加えられることで、圧電体層7c、7dを構成する圧電材料の結晶構造が厚さ方向(z方向)に縮み、x方向に伸びる。その結果、電極層8dおよび表面電極8aには負の電荷が発生し、電極層8eに正の電荷が発生する。したがって、表面電極8aには負の電荷、表面電極8bには正の電荷が発生する。その結果、表面電極8aと表面電極8bとの間に電位差が生じて、電気エネルギーが発生する。
また、屈曲変形した圧電素子2が元の形状に戻るときには、屈曲変形したときとは逆の符号の電荷が電極8a、8bに発生する。このようにして圧電素子2が屈曲変形を繰り返す際に発生する電気エネルギーは、交流である。したがって、発生した電気エネルギーを取り出して貯蔵するために、圧電型発電装置1は、図7に示すように整流回路12と蓄電器13とを備えていてもよい。整流回路12は、ダイオードによるブリッジ回路を備えており、圧電素子2から出力される交流電気信号(電気エネルギー)を全波整流する。全波整流された電気エネルギーは蓄電器13に充電される。
蓄電器13としては、たとえば二次電池またはコンデンサ(キャパシタ)を用いることができる。整流回路12を通して得られた電気を、各種の電子装置等の駆動に直接用いてもよい。
本実施形態では、押圧部材4により外力を印加されるのは支持板3である。支持板3が屈曲変形することにより、支持板3に接合された圧電素子2が屈曲変形して、電気エネルギーが生じる。このように、圧電素子2には外力を直接印加しないことで、外力の印加による圧電素子2の破損を抑制することができる。
押圧部材4には、弾性体(エラストマー)を用いる。特に0.1MPa以上1.0GPa以下の弾性率を有する材料、たとえば硬質ゴムなどを用いるのがよい。硬質ゴムとは、天然ゴムや合成ゴムなどに硫黄を加硫して架橋させたもので、炭素粉末を含んでいる場合もある。
弾性体である押圧部材4により、支持板3の第2面3bを押圧すると、支持板3が屈曲変形するだけでなく、押圧部材4も変形する。押圧部材4が変形することで、支持板3と押圧部材4との接触面積が広くなる。その結果、押圧部材4として変形しにくい硬質な材料を用いた場合に対して、支持板3および圧電素子2が変形する領域が広くなるため、大きな電気エネルギーを得ることができる。
支持板3の材料は、バネ性を有する金属材料であるのがよい。バネ性を有する金属材料としては、たとえばりん青銅(たとえば、C5210、C5240など)、ステンレス(SUS304CSP、SUS301CSPなど)、洋白(C7521、C7701など)などが挙げられる。
支持板3を、このようなバネ性を有する金属材料により構成された板バネとすることに
より、高い復元力を有する支持板3とすることができる。このような支持板3は、押圧部材4に押圧されて屈曲変形しても、押圧部材4による押圧を除去することにより、容易に変形前の状態に戻すことができる。また、このような支持板3は、繰り返し屈曲変形させても、復元力が低下しにくいため、屈曲変形に対する耐久性が高い。したがって、屈曲変形による発電を繰り返しても発電量の低下が少ない圧電型発電装置1を構成することができる。特に、りん青銅は、バネ性、強度、耐摩耗性などの機械的な特性に優れた材料であるとともに、化学的な腐食に強く、熱伝導が良いという特徴を有する。支持板3の材料として、りん青銅を用いることで、使用環境下における構造の経年変化が少なく、長時間にわたり安定した発電が可能な発電装置1とすることができる。
支持板3は、バネ性を有する金属板(板バネ)の表面をメッキ層により被覆したものであってもよい。メッキ材としては、NiまたはCrが好適に用いられる。バネ材からなる板バネの表面を、硬度の高いNiまたはCrでメッキすることで、圧電素子2に過度な応力が加わることを抑制でき、発電装置1の耐久性を高めることができる。
また、支持板3は、2枚の板バネを、弾性率の小さい材料で張り合わせた構造としてもよい。バネ性を有する2枚の板バネの間に、弾性率の小さい材料により構成される介在層を配置することにより、支持板3が変形する際の応力を介在層により緩和することができる。これにより、圧電素子2に過剰な応力が加わることを抑制でき、発電装置1の耐久性を高めることができる。介在層としては、たとえばエポキシ樹脂系、シリコン樹脂系などの接着剤、または両面テープなどの粘弾性体で構成された材料を用いればよい。
圧電素子2と支持板3とを接合する接合材5は、たとえば接着剤または両面テープなどの、粘弾性体を用いるのがよい。接合材5として粘弾性体を用いることで、圧電素子2および支持板3を変形させ易くできる。また、過度な外力が加えられて支持板3が変形しても、支持板3の変形により圧電素子に加わる応力が、接合材5で緩和される。その結果、圧電素子2に過度な応力が加わりにくくなり、圧電素子2の破損を抑制することができる。
押圧部材4の押圧面4aは、平面であってもよいし、図8に示す第2実施形態のように、支持板3の第2面3bに対して窪んだ凹部4bを有する形状であってもよい。押圧面4aが凹部4bを有する場合、凹部4bはx方向の中央線Cを含む領域に配置されているのがよい。この場合、押圧部材4は凹部4bの周囲の押圧面4aで支持板3の第2面3bを押圧することになる。
ここで、図1〜3に示すように、一対の固定部F1とF2との間の第1方向(x方向)における距離をL1とし、押圧部材4のx方向の長さをL2とする。上述のように、押圧面4aが平面である、または凹部を有する場合、L1に対するL2の比率L2/L1は、0.5以上0.9以下とするのがよい。
L1は、図1〜3に示すように、固定部F1とF2との間のx方向における最短距離である。固定部F1およびF2とは、換言すれば、支持板3が屈曲変形するときの支点である。外部から押圧部材4に力が加わったときに、押圧部材4が支持板3の第2面3bを押圧し、図6に示すように、F1、F2を支点として支持板3がz方向の負の方(図5の下側)に凸となるように屈曲変形する。L2/L1を0.5以上とすることで、支持板3の中央部Cに対する応力の集中が緩和され、F1、F2間において支持板3全体を比較的均等に屈曲変形させることができる。またL2/L1を0.9以下とすることで、圧電素子2に十分な電気エネルギーを発生させるだけの屈曲変形を与えることができる。
押圧部材4は、外部から力が加わらない状態では、たとえば押圧面4aと支持板3の第
2面3bとがD1の間隔で離間するように配置されていてもよいし、押圧面4aと支持板3の第2面3bとが接合されていてもよい。大きな発電エネルギーを得るとともに、発電装置1を小型化するという点から、押圧部材4は、押圧面4aと支持板3の第2面3bとが接するように配置されているのがよい。
押圧部材4の押圧面4aは、図9の第3実施形態に示すように、支持板3の第2面3bに向けて突出した曲面形状を有していてもよい。特に、押圧部材4のzx面の断面において、押圧面4aが図9に示すような円弧状であることにより、支持板3および圧電素子2をx方向において均等に屈曲変形させることができる。押圧面4aが支持板3の第2面3bに向けて突出した曲面形状を有している場合、L1に対するL2の比率L2/L1は、1.0以上としてもよい。
ここで、zx面の断面において押圧面4aが形成する円弧の曲率半径をRとする。また、圧電素子2のx方向の長さをL3とする。このとき、L3に対するRの比(R/L3)は、0.5以上10.0以下とするのがよい。R/L3を0.5以上、特に0.7以上、さらには0.9以上とすることで、支持板3および圧電素子2を押圧面4aの形状に沿って屈曲変形させることができ、支持板3および圧電素子2をより均等に屈曲変形させることができる。また、R/L3を10以下、特に5以下、さらには2以下とすることで、支持板3および圧電素子2の屈曲変形をより大きくすることができる。
また、第1方向(x方向)において、固定部F1、F2間の距離L1に対する、圧電素子2の長さL3の比(L3/L1)は、たとえば0.3以上1.0以下とすればよい。
このとき、固定部F1およびF2の固定方法により、F1およびF2近傍で支持板3の変形状態が、たとえば支持板3全体の変形状態に対して反対側に屈曲変形する場合がある。たとえば、支持板3全体としてはz方向の負の方(下側)に凸の状態に変形するが、F1およびF2が固定されていることにより、F1およびF2の近傍でz方向の正の方(上側)に凸となるように変形する(波状に変形する)場合がある。圧電素子2は、支持板3の変形に応じて変形するため、圧電素子2の変形状態(屈曲変形の向き)が、F1、F2間の中央付近と、F1、F2の近傍とで逆になると、たとえば表面電極8aの場合は、F1、F2間の中央付近で負の電荷が生じるのに対し、F1、F2の近傍では正の電荷が生じる。表面電極8bの場合は、F1、F2間の中央付近で正の電荷が生じるのに対し、F1、F2の近傍では負の電荷が生じる。その結果、発生する電気エネルギーが一部相殺されることになる。
このとき、L3/L1を1.0以下とすることで、相殺される電気エネルギーを少なくすることができる。L3/L1は、特に0.9以下、さらには0.8以下とするのがよい。また、L3/L1を0.3以上とすることで、支持板3が波状に変形しても、圧電素子2の屈曲変形は下側にのみ凸となるように維持され、発生する電気エネルギーが相殺されることなく効率的に発電することができる。より大きい電気エネルギーを得るために、L3/L1は特に0.4以上、さらには0.5以上とするのがよい。
以上、本開示の実施形態について説明してきたが、本開示はこのような形態に限られるものではない。例えば、本開示の発電装置1は、発電用途にのみ適用されるものではない。発電装置1に外力が作用して圧電素子2が屈曲すると、その変位量に応じた電圧が圧電素子2に発生するため、この圧電素子2に発生した電圧を検知することによって、発電装置1に加えられた力の大きさを測定するセンサや、発電装置1の変位量を検出するセンサを構成することができる。
また、発電装置1を自由振動させるような外力が発電素子1に作用する場合、例えば、
プッシュオン/プッシュオフ型のスイッチを動作させる力や各種の扉を開閉させる力が発電装置1に作用するようにすれば、圧電素子2に発生した交流電圧を検知することによって、これらオンオフ動作や開閉動作を検知することができる。
チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電材料を用いて、バイモルフ構造の積層型圧電素子を準備した。圧電素子は、25mm×15mm、厚さ24μmの圧電体層と、厚さ1μmの内部電極層とを交互に積層し、12層の圧電体層を有する積層体とした。内部電極は、Ag/Pd材料を用いた。積層体の表面および側面にAgペーストを焼き付け、一対の表面電極および一対の側面電極をそれぞれ形成した。圧電素子全体の厚さは、300μmであった。圧電素子の表面電極には、リード線を取り付けた。
支持板の材料として、りん青銅の板バネを準備した。40mm×20mm、厚さ100μmのりん青銅(材質はC5210)2枚を両面テープ(日東電工製、No.5601、厚さ10μm)で張り合わせ、支持板とした。支持板の第1面の中央部に両面テープを用いて圧電素子を貼り付けた。
厚さ2mmのシリコンゴムを固定部材とし、圧電素子を貼り付けた支持板の両端を、図2に示すようにシリコンゴムで上下から挟み、固定治具に固定した。固定部間の距離は38mmとした。
圧電素子に取り付けたリード線を、整流回路に接続し、さらに蓄電器として容量10μFのキャパシタを接続して、発電装置とした。
押圧部材として、10mm×10mm、厚さ10mmの硬質ゴムを用いた。固定した支持板の圧電素子を貼り付けていない面(第2面)の中央部を、押圧部材の押圧面(10mm×10mm)で叩くようにして、支持板および圧電素子を屈曲変形させた。
圧電素子の発電量Wは、オシロスコープを用いて確認した。キャパシタの容量をC、キャパシタに充電された電圧をVとし、発電量Wを、計算式:W=C・V/2を用いて算出した。上記の発電装置では、支持板の第2面を押圧部材で叩くようにして1回屈曲変形させることで、220μJの発電量が得られた。
1 :圧電型発電装置
2 :圧電素子
3 :支持板
3a:支持板の第1面
3b:支持板の第2面
4 :押圧部材
5 :接合材
6 :固定部材
7 :圧電板、圧電体層
8 :電極
12 :整流回路
13 :蓄電器
F1,F2:固定部

Claims (6)

  1. 圧電素子と、支持板と、押圧部材と、を備え、
    前記支持板は、対向する第1面と第2面とを有するとともに、前記第1面の第1方向に離れた一対の固定部を有し、該一対の固定部は、前記第1方向における前記支持板の中央部を挟んで対向するように配置され、
    前記圧電素子は、前記支持板の前記第1面に接合され、
    前記押圧部材は、前記支持板の前記第2面に沿って配置されるとともに、外部から力が加わった時に前記第2面を押圧する押圧面を有する弾性体であり、
    前記一対の固定部は、前記第1面側と前記第2面側とを上下から挟み込むように配置された固定部材でそれぞれ固定され、
    前記固定部材は、前記支持板の前記第1面と向かい合う面および前記第2面と向かい合う面の前記第1方向における中央部が突出した曲面形状を有する弾性体である、圧電型発
    電装置。
  2. 前記支持板の材料が、バネ性を有する金属材料である、請求項1に記載の圧電型発電装置。
  3. 前記押圧面が平面状であり、
    前記第1方向において、前記一対の固定部間の距離をL1とし、前記押圧部材の長さをL2としたとき、前記L1に対する前記L2の比(L2/L1)が、0.5以上0.9以下である、請求項1または2に記載の圧電型発電装置。
  4. 前記押圧面が、前記第2面に向けて突出した曲面形状を有する、請求項1または2に記載の圧電型発電装置。
  5. 前記第1方向において、前記一対の固定部間の距離をL1とし、前記押圧部材の長さをL2としたとき、前記L1に対する前記L2の比(L2/L1)が、1.0以上である、請求項4に記載の圧電型発電装置。
  6. 前記第1方向に平行な断面において、前記押圧面が曲率半径Rを有し、
    前記圧電素子の前記第1方向の長さをL3としたとき、該L3に対する前記Rの比(R/L3)が、0.5以上10.0以下である、請求項4または5に記載の圧電型発電装置。
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