JP5386893B2 - 圧電発電装置 - Google Patents
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Description
この種の技術に関し、下記特許文献1には、圧縮荷重を与えて屈曲させた複数枚の圧電素子を円形に配置した圧電発電装置が記載されている。かかる装置では、外力の印加または除去によって圧電素子の屈曲方向を跳ね板バネのように上下に繰り返し反転させることで、圧電素子に圧電効果を生じさせている。
また、下記特許文献2には、支持体に対して圧電素子の一端を剛に固定(固着)し、他端を回動可能に支持した圧電発電装置が記載されている。かかる装置によれば、所定の外力が印加された場合の圧電素子の曲げ変形量が大きくなり、高い発電効果が得られるとされている。
図15は、一端110が支持部材120に固着された片持ち状態の圧電素子140を示す側面図である。圧電素子140の他端112が上下矢印のように揺動すると、圧電素子140は揺動の腹(実線で図示)において直線状となり、揺動の節(破線で図示)において上下に撓み変形する。このとき、揺動の節における撓んだ圧電素子140の他端112は、長手方向に変位する。具体的には、他端112は支持部材120の側に長さLだけ後退する。これは、圧電素子140が、撓み形状であるか直線状であるかを問わず、厚み方向の中心線が自然長を維持するためである。
よって、かかる圧電発電装置の場合、支持体の揺動は、圧電素子の曲げ剛性に基づく復元力に加えて、これよりも一般に遙かに大きい引張剛性によって阻害されてしまう。このため、所定の外力の印加に対しても、支持体を揺動させて圧電素子を良好に曲げ変形させることができない。これは、圧電素子の他端が固着されているか、またはピン固定されているかによらず共通の問題である。
上記特許文献2の図3(b)の場合も同様である。圧電素子の幅方向に設けられた支持孔に対する圧電素子の他端の挿入方向は不明であるが、当該他端は支持孔に対して回動が許容されているのみであるため、支持孔の壁面には圧電素子の他端から過大な引張力が作用して支持体の揺動が阻害される。
また、圧電素子は一方端または他方端の少なくとも一方が揺動部材またはベース部材に対して挿抜可能であることから、往復揺動の節に位置する場合には当該端部が後退し、往復揺動の腹に位置する場合には前進する。これにより、揺動する圧電素子に引張力が生じることが防止されるため、所定の外力が印加された揺動部材の上下揺動が妨げられることがなく、圧電素子の曲げ変形量を大きくして高い発電効果を得ることができる。
図1(a)は、本実施形態にかかる圧電発電装置10の一例を示す平面模式図であり、同図(b)はそのB−B断面(縦断面)図である。なお、同図(a)では、加圧板60は図示を省略している。
圧電発電装置10は、外力の印加または除去によって往復揺動する揺動部材20と、ベース部材30と、長手方向の一方端40aが揺動部材20に保持され他方端40bがベース部材30に保持された板状の圧電素子40と、を備えている。
そして、圧電素子40の一方端40aまたは他方端40bの少なくとも一方は揺動部材20またはベース部材30に対して、挿抜可能に嵌合しているとともに外力の無印加時に長手方向に遊びを有している。
具体的には、本実施形態の圧電素子40は、その幅方向に4個並んで設けられている。また、圧電素子40は、その長手方向に、揺動部材20を挟んで2組設けられている。すなわち、圧電発電装置10は8個の圧電素子40を備えている。
圧電素子40は、いずれも同一平面内に、すなわち単段に配置されている。
本実施形態では、8個の圧電素子40はそれぞれ平面視が長方形状をなしている。
台座部302と固定板33との締め付け圧は調整ネジ35によって調整可能である。これにより、圧電素子40の他方端40bは、ベース部材30に対して圧電素子40の長手方向に挿抜可能に保持された摺動端SEとなる。また、圧電素子40の他方端40bは、調整ネジ35の所定の締め付け圧により、面直方向への回動が実質的に不可能に規制されている。
本実施形態の揺動部材20は、8個の圧電素子40の一方端40aをいずれも固着して保持している。そして、ベース部材30は、8個の圧電素子40の他方端40bをいずれも挿抜可能かつ摺動可能に保持している。
そして、加圧板60が外力により昇降すると、揺動部材20は圧電素子40を揺動させ、圧電セラミック板48に歪みを生じることにより発電する。
加圧板60は、揺動部材20に対してボルトなどの緊締具(図示せず)で着脱可能に接続されている。このため、圧電発電装置10は、加圧板60を外して、内部機構である揺動部材20や圧電素子40のメンテナンスをすることが可能である。
本実施形態のベース部材30において、底部300、台座部302および加圧板ガイド部304は単一の部材で構成されても、複数の部材を組み合わせて構成されてもよい。
揺動部材20は、固定ピン34に対して、その長さ方向に所定の長さだけ摺動可能である。
本実施形態の圧電発電装置10は、付勢部材としてのコイルバネ36を備えている。
コイルバネ36は、揺動部材20とベース部材30の間に、固定ピン34が貫通するように配置されている。そして、コイルバネ36は揺動部材20とともに圧電素子40に対して上方に付勢力を付与している。
したがって、外力の無負荷時において圧電素子40は、コイルバネ36の付勢力によって上方に撓む。揺動部材20に保持された一方端40aが、他方端40bよりも上方に位置している。
より好ましくは、圧電セラミック板48は、上下揺動する圧電素子40のいずれの揺動位置における変曲点PIよりも固定端FE側にのみ設けられるとよい。
図3(a),(b)は、圧電発電装置10に使用される圧電素子40を長手方向に切った縦断面図を示す模式図である。同図(a)に示す圧電素子40は、金属板46の一方の主面(同図では上面)に圧電セラミック板48が接合された圧電ユニモルフ素子である。圧電セラミック板48の厚み寸法をt1、長さ寸法をL0、そして紙面前後方向に相当する幅寸法をWとする。また、金属板46の厚み寸法はt2であり、その他の寸法は圧電セラミック板48と共通である。
同図(b)に示す圧電素子40は、金属板46の両方の主面に板状の圧電セラミック板48(48a,48b)が接合された、いわゆる圧電バイモルフ素子である。二枚の圧電セラミック板48a,48bの各上下面には、図示しない金属皮膜が電極面として形成されている。金属板46および圧電セラミック板48a,48bの寸法は、同図(a)と共通である。
圧電セラミック板48を構成する圧電材料には、ペロブスカイト型結晶構造をなす強誘電体を用いることができる。一例として、チタン酸バリウム(BaTiO3),チタン酸鉛(PbTiO3),チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZR,Ti)O3),チタン酸ジルコン酸ランタン鉛((Pb,La)(Zr,Ti)O3)を挙げることができる。
同図において、上側の圧電セラミック板48aは長辺方向に伸び変形しており、下側の圧電セラミック板48bは、長辺方向に縮み変形している。このとき、圧電セラミック板48a,48bの分極の向きは図3に示したように共通であるので、二つの圧電セラミック板48a,48bの表面の電極面には、金属板46を基準として同じ極性の電荷が発生する。
したがって、このときの発生電圧Vは、下式(2)で与えられる。Kは比例定数である。
機械エネルギーEmを大きくするためには、上式(3)からわかるように、印加する荷重Fを大きくするか、または変形量HAを大きくする必要がある。
また、圧電素子40が圧電バイモルフ素子である場合は、金属板46の厚さを圧電セラミック板48a,48bの厚さに対して十分薄くしても、圧電バイモルフ素子の機械的な強度を保つことができる。よって、かかる圧電素子40の発電効率は、全体が圧電セラミック板の場合に近くなり、すなわち圧電素子40が圧電ユニモルフ素子である場合の約2倍になる。
すなわち、溝部308の深さ寸法は金属板46の板厚t2(図3(a)を参照)と同等であり、また幅寸法は金属板46の幅Wと同等である。
これにより、圧電素子40が揺動部材20とともに上下に往復揺動すると、圧電素子40の他方端40bはスリット溝37の内部で長手方向に進退する。
なお、圧電素子40が揺動の節に位置するときに、他方端40bと立面309との間隔はもっとも小さくなる。したがって、本実施形態においては、揺動の節において、他方端40bの端面と立面309とが抗力なく接触するか、または両者が非接触であるとよい。
さらに、圧電素子40の長手方向の加工寸法や、スリット溝37の溝深さ方向の加工寸法の公差を考慮すると、他方端40bの端面と立面309とは揺動の節におけるノミナル値として非接触とすることが好ましい。
かかる観点で、揺動する圧電素子40に対して立面309から有意な抗力が負荷されない限りにおいて、他方端40bの長手方向の端面と立面309との間に柔軟材料を設けてもよい。
ストッパー部22は、揺動部材20の下部より下方に突出し、コイルバネ36を収容するためのキャビティ部26を揺動部材20の下面側に形成している。
加圧撓み状態において、コイルバネ36は固定ピン34の軸方向に圧縮され、キャビティ部26の内部に収容される。
これにより、分極された圧電セラミック板48と金属板46とが揺動部材20を介して等電位となることはない。
例えば、圧電発電装置10を床や階段にセットし、その上を人が歩いた場合に、まず人の体重を加圧板60が受け、加圧板60と接触している揺動部材20が押し下げられることとなる。揺動部材20に設けられた凹溝24に一方端40aが嵌め込まれた複数枚の圧電素子40は、下側に同時に同じ距離だけ曲げられることになる。
歩行者Pが通る通路の床や階段には、圧電発電装置10と同じ厚さで、かつ等しい外形寸法にて設置穴を設け、各設置穴に圧電発電装置10が嵌め込まれている。これにより、通常の歩行に対して違和感を与えずに発電が可能な床発電システムを構築することができる。
さらに、この床発電システムに対して、低電力点灯が可能なLED等を光源とする照明装置を接続することによって、電源インフラが整っていないような歩行地帯においても、夜間の照明を確保することが可能となる。
かかる進退移動長さLは、圧電素子40の長さL0に対して無視できるものではない。
したがって、上記特許文献2に記載の圧電発電装置のように圧電素子の他方端の進退を拘束して回動のみを自在とした場合、揺動部材の上下揺動は、後退しようとする圧電素子の他方端から受ける引張反力によって阻害されることとなる。換言すると、上記特許文献2の場合、圧電素子をその面内方向に伸張させながら上下揺動させなければならないため、所定の外力の印加によっても圧電素子にわずかな変形しか与えることができない。
これに対し、本実施形態の圧電発電装置10の場合、摺動端SEである他方端40bが、これを保持するベース部材30に対して挿抜可能であることから、揺動する揺動部材20に対して圧電素子40の引張反力が負荷されることがない。
複数(N個)の圧電素子40を並列に接続した場合には、出力電圧は増えないが、発電機としての内部インピーダンスが1/Nに小さくなる。このため、発生した電力をコンデンサや電池に蓄える場合の充電時定数を小さくすることができる。
一方、複数個の圧電素子40を直列接続した場合には、それぞれの圧電素子40の出力電圧が足し合わされて高くなるが、発電機としての内部インピーダンスが圧電素子40の数に比例して大きくなる。このため、圧電発電装置10は負荷インピーダンスが高く、高い電圧が必要な場合に適したものとなる。
一般に、圧電発電装置10においては、印加する荷重の時間変化が小さいため、発電機としての内部インピーダンスは相当に高くなる。そのため、複数個の圧電素子40を並列に接続して内部インピーダンスを低減することが一般に好ましい。
図5,6において、揺動部材20およびベース部材30は金属材料で構成されている。
各圧電素子40の金属板46とベース部材30は、台座部302を介して電気的に接続されることになる。圧電セラミック板48は、ベース部材30に対して摺動する他方端40bには設けられておらず、両者は電気的に接続されていない。圧電セラミック板48を他方端40bに設けず金属板46を露出させることで、他方端40bの摺動性が低下せず、また圧電セラミック板48が摩耗することが防止されている。
なお、上述のように、金属板46と揺動部材20とは、絶縁膜28によって絶縁されている。
そして、それぞれの圧電セラミック板48の上面に位置する電極面と、圧電セラミック板48の下面側に接着されている金属板46の下面にそれぞれリード線(図示せず)を設け、各圧電素子40を互いに電気接続するとよい。
本実施形態の圧電発電装置10は、圧電素子40の一方端40aまたは他方端40bの少なくとも一方が、揺動部材20またはベース部材30に対して挿抜可能に嵌合しているとともに、外力の無印加時に当該端部は長手方向に遊びを有している。このため、圧電素子40は、特に脆性が高く恒常的な応力負荷による劣化が顕著な圧電セラミック板48において、かかる劣化が抑制される。
図10は、本実施形態にかかる圧電発電装置10の一例を示す部分斜視図である。同図では圧電素子40の一方端40a側および揺動部材20は図示を省略している。
本実施形態の圧電発電装置10は、圧電素子40の他方端40bがベース部材30に固着保持され、一方端40aが揺動部材20に対して挿抜可能に保持されている。
なお、本実施形態の揺動部材20は絶縁材料からなり、圧電素子40からの発生電力はベース部材30から圧電発電装置10の外部に導出される。
導電部材50は金属材料からなり、複数の圧電セラミック板48の上面にそれぞれ形成された電極面と電気的に接続されている。
同図の場合、台座部302は金属材料で作成されている。そして、複数の圧電素子40における金属板46の下面はいずれも台座部302と当接している。
同図の場合、圧電セラミック板48aは導電部材50によって電極的に接続され、圧電セラミック板48bは台座部302によって電極的に接続されている。
そして、導電部材50と台座部302とは図示しない配線により接続されて一方の出力端子(T+)を構成する。
導電板52は、複数の圧電素子40における金属板46同士を接続するとともに、他方の出力端子(T−)を構成する部材である。
本実施形態の圧電発電装置10のように、導電部材50や導電板52によって複数の圧電素子40を着脱可能に押圧して保持する方式とすることにより、圧電素子40をベース部材30に個別に半田付けする必要がない。このため、圧電素子40の取付時および交換時の作業性が良好となる。
図11は、本実施形態にかかる圧電発電装置10の一例を示す平面模式図である。ただし、揺動部材20の上面に接合された加圧板60は図示を省略している。
ベース部材30は、揺動部材20の周囲を囲んで設けられている。
本実施形態では、平面視にて一方端40aから他方端40bに向かって幅寸法が拡大するテーパー形状の圧電素子40が、揺動部材20の周囲に放射状に複数並んで設けられている。さらに、圧電素子40の他方端40bを保持するベース部材30の保持端縁32は、直線状をなしている。
本実施形態では、便宜上、圧電発電装置10の径方向を圧電素子40の長手方向とし、圧電発電装置10の周方向を圧電素子40の幅方向とする。
圧電素子40の一方端40aは、揺動部材20に対して挿抜可能かつ摺動可能に保持されている。また、他方端40bは、ベース部材30に対して剛に固定されている。
また、圧電素子40において、圧電セラミック板48は他方端40bの側に偏在しており、揺動部材20に対して摺動する一方端40aの近傍には設けられていない。
圧電素子40を挟持する台座部302および固定板33の保持端縁32は直線状である。よって、揺動部材20とともに一方端40aが上下揺動した場合、圧電素子40の他方端40bの近傍は、保持端縁32に沿って折れ曲がるように変形する。すなわち、本実施形態の圧電素子40は、ベース部材30に剛結された他方端40bの近傍が鞍形の曲面形状に撓むことがない。
一方、上記特許文献2の図2(a)のように円形の圧電素子を、円弧状の保持端縁によって保持した場合、圧電素子は上下揺動することで鞍形の三次元曲面となって撓む。この場合、他方端40bの近傍には、圧電素子40の長手方向に延在する変曲点(変曲線)が発生し、圧電素子40の幅方向の両側における圧電セラミック板48からの起電力が相殺されることとなる。
これに対し、本実施形態のように圧電素子40の他方端40bの近傍を直線状に保持し、かかる保持端縁32に沿って圧電セラミック板48を曲げ変形させた場合は、圧電セラミック板48に変曲点が生じることがない。このため、本実施形態の圧電発電装置10では圧電セラミック板48からの起電力が相殺されることがなく、効率的な発電が可能である。
圧電発電装置10の外形を正六角形とすることにより、多数の圧電発電装置10を隙間なく敷き詰めることができる。
例えば、上記各実施形態において、各圧電発電装置10には一式の揺動部材20のみが設けられている態様を例示的に説明したが、本発明はこれに限られない。
揺動部材20a,20bはそれぞれコイルバネ36a,36bによって、ベース部材30より上方に付勢されている。揺動部材20a,20bは、圧電発電装置10の長手方向(同図の左右方向)に並んで設けられており、それぞれの長手方向の両側に圧電素子40の一方端40aを固定的に保持している。
そして、外力の無印加時には、コイルバネ36の付勢力により加圧板60の中央は膨出して上に凸に撓んでいる。
そして、本変形例の加圧板60もまた、その端部62が加圧板ガイド部304の内壁面306に対して昇降せず、加圧板60の端部62と加圧板ガイド部304とは揺動部材20の揺動位置によらず面一である。
このとき、付勢部材は、外力の無印加状態において、揺動部材20を上限位置に保持できるものであり、さらに、10kg程度の幼児一人が歩行した場合に圧電素子40を撓ませられる程度の弾性率を有するものを選定するとよい。
(1)外力の印加または除去によって往復揺動する揺動部材と、ベース部材と、長手方向の一方端が前記揺動部材に保持され他方端が前記ベース部材に保持された板状の圧電素子と、を備え、前記圧電素子の前記一方端または他方端の少なくとも一方が前記揺動部材または前記ベース部材に対して、挿抜可能に嵌合しているとともに前記外力の無印加時に前記長手方向に遊びを有することを特徴とする圧電発電装置。
(2)前記圧電素子の前記一方端および他方端が、前記ベース部材および前記揺動部材に対して、ともに回動が規制されている上記記載の圧電発電装置。
(3)前記圧電素子が、金属板と、前記金属板の表面に接合された板状の圧電材料とを備え、前記金属板の前記一方端または他方端のいずれか一方が前記揺動部材または前記ベース部材に対して剛に固定された固定端である上記記載の圧電発電装置であって、前記揺動部材の揺動により前記金属板が略S字状に撓み変形するとともに、前記圧電材料が、前記撓み変形した金属板の変曲点よりも前記固定端の側に偏在して設けられていることを特徴とする圧電発電装置。
(4)一方端および他方端が前記揺動部材および前記ベース部材にそれぞれ保持された複数の前記圧電素子が、互いに面内方向に並んで設けられている上記記載の圧電発電装置。
(5)前記ベース部材が前記揺動部材の周囲を囲んで設けられ、平面視にて前記一方端から他方端に向かって幅寸法が拡大するテーパー形状の前記圧電素子が、前記揺動部材の周囲に放射状に複数並んで設けられているとともに、前記圧電素子の前記他方端を保持する前記ベース部材の保持端縁が直線状をなしていることを特徴とする上記記載の圧電発電装置。
(6)複数の前記圧電素子を着脱可能に押圧保持するとともに、前記圧電素子がそれぞれ備える前記圧電材料を直列または並列に電気的に接続して、前記圧電材料から出力電流を取り出す導電部材が前記揺動部材または前記ベース部材に設けられている上記記載の圧電発電装置。
(7)複数の前記圧電素子が、前記導電部材により前記揺動部材または前記ベース部材に対して剛に固定されている上記記載の圧電発電装置。
(8)前記外力が印加される向きに対して逆向きに前記圧電素子を付勢する付勢部材をさらに備える上記記載の圧電発電装置。
(9)往復揺動する前記揺動部材の揺動幅を前記圧電素子の許容撓み量以下に規制するストッパー部を備える上記記載の圧電発電装置。
20,20a,20b 揺動部材
22 ストッパー部
28 絶縁膜
30 ベース部材
32 保持端縁
33 固定板
34 固定ピン
35 調整ネジ
36,36a,36b コイルバネ,
37 スリット溝
40 圧電素子
40a 一方端
40b 他方端
46 金属板
48,48a,48b 圧電セラミック板,
50 導電部材
52 導電板
60 加圧板
300 底部
302 台座部
304 加圧板ガイド部
308 溝部
FE 固定端
SE 摺動端
F 荷重
PI 変曲点
Claims (1)
- 外力の印加または除去によって往復揺動する揺動部材と、ベース部材と、長手方向の一方端が前記揺動部材に保持され他方端が前記ベース部材に保持された板状の圧電素子と、を備え、
前記圧電素子の前記一方端および他方端が、前記ベース部材および前記揺動部材に対して、ともに回動が規制されており、
前記圧電素子の前記一方端または他方端の少なくとも一方が前記揺動部材または前記ベース部材に対して、挿抜可能に嵌合しているとともに前記外力の無印加時に前記長手方向に遊びを有し、
前記圧電素子が、金属板と、前記金属板の表面に接合された板状の圧電材料とを備え、前記金属板の前記一方端または他方端のいずれか一方が前記揺動部材または前記ベース部材に対して剛に固定された固定端であり、
前記揺動部材の揺動により前記金属板が略S字状に撓み変形するとともに、
前記圧電材料が、前記撓み変形した金属板の変曲点よりも前記固定端の側に偏在して設けられており、
複数の前記圧電素子が幅方向に並んで設けられており、
前記圧電素子から出力電流を取り出す導電部材が前記揺動部材または前記ベース部材に設けられており、
前記導電部材が、前記幅方向に並ぶ複数の前記圧電素子を互いに直列または並列に電気的に接続するとともに、複数の前記圧電素子を前記揺動部材または前記ベース部材に対して剛に固定していることを特徴とする圧電発電装置。
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