JP2004264757A - 現像カートリッジの保護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】保護カバーを現像カートリッジから取り外す際に生ずるギヤ列の損傷を防止できる現像カートリッジの保護カバーを提供すること。
【解決手段】保護カバー1はトナー現像式の画像形成装置1に対して装着され、トナーと現像ローラ55とが一体となった着脱式の現像カートリッジ12を保管ないし搬送する場合に使用される保護カバー61であって、前記保護カバー61は現像ローラ55の露出する周面を被覆するローラカバー部63と、現像ローラ55の回転軸135に駆動力を伝達するギヤ列130を被覆するギヤカバー部65とを備えており、このうちギヤカバー部65はギヤ列130に衝突した場合の衝撃をその弾性力によって和らげるよう、可撓性を有するように形成されている。また本発明の他の態様では、ギヤカバー部65に緩衝機能が付加されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザプリンタやデジタル複写機のようにトナーを使用して現像を行なう画像形成装置に対して装着される、トナーと現像ローラとが一体となった着脱式の現像カートリッジの付属部品としての保護カバーに係り、特に現像カートリッジからの取り外しの際に生ずるギヤ列の損傷を防止する現像カートリッジの保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トナー現像式の画像形成装置において近時注目されているものにカラーレーザプリンタがある(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。カラーレーザプリンタは、ロータリー現像ユニットを備え、各々色の異なるトナーを収容した複数の現像カートリッジがロータリー現像ユニットにセットされている。印刷時にはロータリー現像ユニットを回転させながら必要な色の現像カートリッジを感光体ドラムに隣接させて、感光体ドラムに形成された潜像にトナーを担持させ、このトナーを感光体ドラムから転写ベルトを介して用紙等のシート部材に転写して定着させる。
【0003】
現像カートリッジには供給ローラと現像ローラとが設けられており、トナーは供給ローラを介して現像ローラに供給され、現像ローラから感光体ドラムに供給される。また現像ローラの回転軸における一方の端部には、この回転軸に駆動力を伝達するギヤ列が設けられている。そして、このような現像カートリッジには現像カートリッジを保管ないし搬送する場合において、現像ローラやギヤ列が外部からの衝撃を受けて損傷することがないよう、これらを保護する目的で保護カバーが取り付けられている。この保護カバーはギヤ列等に塗布されているグリス等の周辺部材への付着を防止する役割も併せ持っている。
【0004】
また、プリンタを初めて使う時やトナーが減少して新しい現像カートリッジと交換する必要が生じた場合には、ユーザサイドで現像カートリッジの着脱作業が行われることとなる。
【0005】
図11は、従来の保護カバーを使用した場合の問題点を示す縦断平面図である。この場合、ユーザが何らの注意を払わず、無造作に保護カバー101を現像カートリッジから取り外そうとすると、保護カバー101のギヤ列103側の係止部材105が外れずに残ってしまい、その係止部材105を外そうとした場合に、図11に示す如く保護カバー101の一部がギヤ列103に強く押し付けられるようになってしまい、ギヤ列103を損傷させるおそれが指摘されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−268319号公報
【特許文献2】
特開平10−3248号公報
【特許文献3】
特開平8−129306号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、現像カートリッジの着脱作業がユーザサイドで行なわれている現状に鑑み、特に注意を払わなくても現像カートリッジから保護カバーを取り外す場合に生ずるギヤ列の損傷を確実に防止でき、安心して現像カートリッジの着脱作業を行うことのできる現像カートリッジの保護カバーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る現像カートリッジの保護カバーは、トナー現像式の画像形成装置に対して装着され、トナーと現像ローラとが一体となった着脱式の現像カートリッジを保管ないし搬送する場合に使用される保護カバーであって、前記保護カバーは現像ローラの露出する周面を被覆するローラカバー部と、現像ローラの回転軸に駆動力を伝達するギヤ列を被覆するギヤカバー部とを備えており、このうちギヤカバー部はギヤ列に接触した場合の衝撃をその弾性力によって和らげるよう、可撓性を有するように形成されていることを特徴とする。
【0009】
また上記第1の態様において、前記可撓性はギヤカバー部自体を可撓性材料によって形成することによって付与してもよいし(第2の態様)、前記可撓性はギヤカバー部の一部または全部を薄肉化することによって付与してもよい(第3の態様)。
【0010】
これらの態様によれば、誤ってギヤカバー部がギヤ列に接触したとしてもギヤカバー部が撓み、その弾性力によって衝撃を和らげるように作用するからギヤ列を損傷させることはなく、ユーザは安心して現像カートリッジの着脱作業を行うことができる。
【0011】
また、本発明の第4の態様に係る現像カートリッジの保護カバーは、トナー現像式の画像形成装置に対して装着され、トナーと現像ローラとが一体となった着脱式の現像カートリッジを保管ないし搬送する場合に使用される保護カバーであって、前記保護カバーは現像ローラの露出する周面を被覆するローラカバー部と、現像ローラの回転軸に駆動力を伝達するギヤ列を被覆するギヤカバー部とを備えており、このうちギヤカバー部はギヤ列に接触した場合の衝撃をその緩衝力によって吸収する緩衝機能が付加されていることを特徴とする。
【0012】
また上記第4の態様において、前記緩衝機能はギヤカバー部自体を緩衝材料によって形成することによって付加してもよいし(第5の態様)、前記緩衝機能はギヤカバー部内面に緩衝部材を設けることによって付加してもよい(第6の態様)。
【0013】
これらの態様によれば、誤ってギヤカバー部がギヤ列に接触したとしても、その衝撃は緩衝機能によって吸収され、緩和されるからギヤ列を損傷させることはなく、ユーザは安心して現像カートリッジの着脱作業を行うことができる。
【0014】
また、本発明の第7の態様に係る現像カートリッジの保護カバーは、前記第1〜第6のいずれかの態様において、前記ローラカバー部内面には現像ローラの回転軸に対して係止される弾性挟持片が設けられており、前記保護カバーはこの弾性挟持片を弾性変形させることによって現像ローラの回転軸と直交する方向から装着し、直交する方向に取り外すことができるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
この態様によれば、保護カバーのギヤ列側の弾性挟持片が外れずに残ってしまって、この弾性挟持片を外そうとした場合において、ギヤカバー部がギヤ列に衝突してもギヤ列の損傷は生じない。
【0016】
本発明の第8の態様に係る現像カートリッジは、第1から第7のいずれかの態様の保護カバーで保護されていることを特徴とする。これにより、ユーザは安心して現像カートリッジの着脱作業を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る現像カートリッジの保護カバーを図示の実施の形態を例にとって具体的に説明する。尚、以下の説明では最初に現像カートリッジが装着される画像形成装置の概略を図1、2に示すカラーレーザプリンタを例にとって説明し、次いで図3〜8に示す第1の実施の形態と、図9、10に示す第2の実施の形態に分けて本発明に係る現像カートリッジの保護カバーの具体的構成を説明する。
【0018】
図1は、現像カートリッジが装着された状態のカラーレーザプリンタを示す側断面図であり、図2は図1のカラーレーザプリンタに装着されるロータリー現像ユニットを示す分解斜視図である。カラーレーザプリンタ1は、プリンタ本体3内に感光体ドラム5が矢印7の方向に回転自在に設けられている。感光体ドラム5の周りには、回転方向7に沿って、帯電手段である帯電器9、現像手段である現像カートリッジを保持するロータリー現像ユニット11及びクリーニング部13がそれぞれ配置されている。帯電器9は、帯電バイアス回路(図示省略)から帯電バイアスが印加されており、感光体ドラム5の外周面を均一に帯電させることができる。
【0019】
ロータリー現像ユニット11の下方には、露光ユニット15が設けられ、露光ユニット15からは帯電器9によって帯電された感光体ドラム5の外周面に向けてレーザ光Lが照射される。この露光ユニット15は、画像形成指令を画像展開して得られる画像データに応じてレーザ光Lを感光体ドラム5上に走査露光して、感光体ドラム5上に画像形成指令に対応する静電潜像を形成する。このようにして形成された静電潜像は、ロータリー現像ユニット11によってトナー現像される。
【0020】
即ち、図1に示す如く、ロータリー現像ユニット11としてイエロー用の現像カートリッジ12Y、シアン用の現像カートリッジ12C、マゼンタ用の現像カートリッジ12M及びブラック用の現像カートリッジ12Kがロータリー現像ユニット11の回転軸31を中心に回転自在に設けられている。これらの現像カートリッジ12Y、12C、12M、12Kはロータリー現像ユニット11の周方向での位置が決定されることで、感光体ドラム5に対して選択的に隣接し、トナーを感光体ドラム5の表面に供給することができる。これにより感光体ドラム5上の静電潜像が選択されたトナー色で顕像化される。尚、図1ではイエロー用の現像カートリッジ12Yがトナーを感光体ドラム5に供給している状態を示している。
【0021】
ロータリー現像ユニット11からクリーニング部13にかけての上方には、転写ユニット19が設けられている。転写ユニット19は、複数のローラに掛け渡された中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を回転駆動させる駆動部(図示省略)とを備えている。ロータリー現像ユニット11で現像されたトナー像は、一次転写領域17で転写ユニット19の中間転写ベルト21上に一次転写される。また、感光体ドラム5は、一次転写領域17から図1の矢印7で示す回転方向に回転した位置で、クリーニング部13によって、一次転写後に感光体ドラム5の外周面に残留して付着しているトナーが掻き落とされる。
【0022】
カラー画像をシート部材Sに転写する場合には、感光体ドラム5上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト21上に重ね合わせてカラー画像を形成すると共に、二次転写領域23において、カセット25から取り出されたシート部材S上にカラー画像を二次転写する。このようにしてカラー画像が形成されたシート部材Sは定着ユニット27を経由してプリンタ本体3の上面部に設けられた排出トレイ部29上に搬送される。
【0023】
次に、図1のカラーレーザプリンタ1に装着されるロータリー現像ユニット11の構成及びその動作について説明する。図2に示す如くロータリー現像ユニット11は中心に回転軸31を有し、回転軸31の周囲には互いに90度の角度の間隔で形成された4つのフレーム要素33から構成される支持フレーム35が回転軸31に固定して設けられている。各フレーム要素33の間には収納部37が形成されており、各収納部37に対して前述の4色の現像カートリッジ12Y、12C、12M及び12Kが収納され、図示しない固定金具によって支持フレーム35に固定されている。尚、図2では簡略のためイエロー用の現像カートリッジ12Yのみを示している。
【0024】
回転軸31には図示しない駆動部がクラッチを介して接続されており、この駆動部を駆動することで支持フレーム35を回転させ、4つの現像カートリッジ12Y、12C、12M、12Kのうち、いずれか一つの現像カートリッジを選択的に感光体ドラム5と対向する現像位置(図1中、イエロー用の現像カートリッジ12Yの位置)に位置決めできるように構成されている。
【0025】
尚、支持フレーム35に保持される現像カートリッジ12Y、12C、12M、12Kは何れも同一の構成を有している。従って、特に区別しない場合には現像カートリッジ12Y、12C、12M、12Kを総称して現像カートリッジ12として以下説明する。現像カートリッジ12は図2に示す如く上部ハウジング部材41と下部ハウジング部材42が一体的に組み合わされて、本体となるハウジング43が形成されている。
【0026】
ハウジング43内にはトナーを収容するための図示しないトナー収容部が形成されており、トナー収容部にはトナーを撹拌するために複数の図示しない撹拌片が形成されている。ロータリー現像ユニット11が回転軸31を中心として回転するときに、トナーが撹拌片に沿って落下することによりトナー収容部内でトナーが撹拌されるようになっている。
【0027】
またトナー収容部には、供給ローラ53(Sローラとも言う)が、回転軸139に支持された状態でハウジング43に対して回転可能な状態で配置されている。供給ローラ53の外側には現像ローラ55(Dローラとも言う)が供給ローラ53と接触し且つ回転軸135に支持された状態で、ハウジング43に対して回転可能に設けられている。
【0028】
また図2において、符号129はロータリーギヤを示し、ロータリーギヤ129はロータリー現像ユニット11の各収納部37の端面から内向きに形成されたピン128に挿入されて設けられている。ロータリーギヤ129は図示しない駆動源に接続されており、後述するアイドルギヤ131等を介して供給ローラ及び現像ローラに駆動力を伝達する。
【0029】
ロータリーギヤ129は隣接する中間ギヤであるアイドルギヤ131に歯合し、アイドルギヤ131は現像カートリッジ12のハウジング43の右側端面(図2において右側に位置する端面)に固定して設けられる支持軸133に対して回転自在に設けられている。アイドルギヤ131は現像ローラ55の回転軸135に設けられる現像ローラ駆動ギヤ137にも歯合しており、現像ローラ駆動ギヤ137は供給ローラ53の回転軸139に設けられる供給ローラ駆動ギヤ141に歯合している。
【0030】
現像ローラ駆動ギヤ137は、外側に位置し、ハス歯ギヤの形態を有する第1ギヤ部分143と、内側に位置し、平歯ギヤの形態を有する第2ギヤ部分145との2つのギヤ部分から構成されている。第2ギヤ部分145は第1ギヤ部分143に隣接し、第1ギヤ部分143より若干小さな外形寸法を有する。また現像カートリッジ12の出荷時には、アイドルギヤ131と現像ローラ駆動ギヤ137とが歯合する部分の上側にグリスが供給されており、各ギヤの回転時にグリスがギヤの周面を介して全てのギヤに行き渡るようにしてある。尚、これらアイドルギヤ131、供給ローラ駆動ギヤ141及び現像ローラ駆動ギヤ137によって構成されるものをギヤ列130とする。
【0031】
次にこのような現像カートリッジ12を保管ないし搬送する場合に使用される本発明の保護カバー61における第1の実施の形態を図3〜8に基づいて具体的に説明する。尚、第1の実施の形態は後述するギヤカバー部に可撓性を持たせることによってギヤ列130の損傷を防止するようにした実施の形態である。
【0032】
図3は保護カバーを装着しようとしている状態を示しており、保護カバーの表面側を示す斜視図である。また図4は保護カバーを取り外した状態を示しており、保護カバーの裏面側を示す斜視図である。また図5は保護カバーにおける一端側(ギヤ列130が設けられている側とは反対側)の弾性挟持片が現像ローラの回転軸に対して係止される直前の様子を示す斜視図である。また図6は保護カバーにおける他端側(ギヤ列130が設けられている側)の弾性挟持片が現像ローラの回転軸に対して係止される直前の様子を示す斜視図である。また図7は現像カートリッジに保護カバーを装着した状態を示す縦断平面図であり、図8はギヤカバー部の構成を異ならせた保護カバーにおける他の二種の実施の形態を示す縦断平面図である。
【0033】
保護カバー61は、現像ローラ55の保護を目的とするローラカバー部63と、ギヤ列130の保護を目的とするギヤカバー部65とを備えることによって構成されている。ローラカバー部63は、現像ローラ55の露出している周面を被覆することで現像ローラ55を外部からの衝撃から守る役割と、外部からのゴミや埃の進入を防止する役割を有している。ローラカバー部63は、外部からの衝撃に耐えるのに充分な剛性を確保するため、一例として硬質プラスチック材料によって形成されている。またローラカバー部63は、現像カートリッジ55の周面形状に馴染むように幾分湾曲した横断面形状を有し、長手方向に延びる現像ローラ55の全長を覆い隠すのに充分な幅寸法を有する矩形平板状の部材になっている。
【0034】
また、ローラカバー部63の周縁は、図4に示す如く、内側に90度折り曲げられており、ローラカバー部63の裏面には多数の補強用のリブが設けられていて、構造強化が図られている。またローラカバー部63裏面の長手方向両端部付近には現像ローラ55の回転軸135に対して係止される弾性挟持片67が1個ずつ計2個設けられている。弾性挟持片67は図5、6に示す如く先端に鉤状の係止爪69を備えた一対の弾性片71を対向するように配置することによって構成されており、現像ローラ55の回転軸135に対して当接する端面は幾分内側に傾斜しており、保護カバー61の押し込み動作に伴って弾性片71を外方に拡開させ、回転軸135を対向する弾性片71間に至らせる案内傾斜面73となっている。またローラカバー部63の長手方向中央の上下には、図3、4に示す如く保護カバー61の着脱作業時において手掛かりとなる矩形平板状の指掛け部75が設けられている。
【0035】
このようなローラカバー部63におけるギヤ列130側の端部にはギヤカバー部65が設けられている。ギヤカバー部65はギヤ列130を被覆することでギヤ列130を外部からの衝撃から守る役割と、外部からのゴミや埃の進入を防ぐ役割と、グリスの周辺部材への付着を防止する役割とを有している。ギヤカバー部65はローラカバー部63とは別体の紙や軟質プラスチック材料のように可撓性を有する材料によって形成され、適宜接着剤等を用いてローラカバー部63に対して取り付けられる。
【0036】
またギヤカバー部65は机の上に置かれた現像カートリッジ12におけるギヤ列130の前面、上面及び外側面を覆い隠すことができる前覆部77、上覆部79及び側覆部81を備えている。尚、ギヤ列130の背面と底面はギヤカバー部65によって被覆されていないが、前者は現像ローラ55の回転軸135と直交する方向に保護カバー61を移動させるという着脱構造に起因するものであり、後者は現像カートリッジ12が机の上に置かれた状態では、実質的に机の天板によって被覆された状態にあり、また保護カバー61を斜め上方に取り外す場合においてギヤ列130との衝突を回避するためである。
【0037】
また図示は省略するが、保護カバー61をギヤ列130側に引き抜いたり、一旦、ギヤ列130側に所定ストロークスライドさせた後、前方に取り外すようにした着脱構造を採ることも可能である。これらの場合にはギヤ列130の前面、背面、上面、底面及び外側面の全てを被覆するキャップ状のギヤカバー部65とすることも勿論可能である。またギヤカバー部65はローラカバー部63と一体に構成することも可能であり、その場合にはギヤカバー部65の全体の肉厚を薄くすることによってギヤカバー部65に可撓性を持たせたり、図8に示す如く、ギヤカバー部65とローラカバー部63との接続部にギヤカバー部65の外方への移動を助けるスリット83(図8(a)参照)や肉薄部85(図8(b)参照)を形成することでギヤカバー部65に可撓性を付与することも可能である。
【0038】
次に、図9、図10に示す第2の実施の形態について説明する。尚、第2の実施の形態はギヤカバー部65に緩衝機能を付加することによってギヤ列130の損傷を防止するようにした実施の形態である。図9は現像カートリッジに保護カバーを装着した状態を示す縦断平面図であり、図10はギヤカバー部の構成を異ならせた保護カバーにおける他の実施の形態を示す縦断平面図である。尚、ローラカバー部63の構成及びギヤカバー部65の基本的構成については前記第1の実施の形態と同様であるので、ここではその説明は省略し、第2の実施の形態の特徴的構成に絞って説明する。
【0039】
即ち、第2の実施の形態では、ギヤカバー部65に対してギヤ列130に衝突した場合の衝撃をその緩衝力によって吸収する緩衝機能が付加されている。具体的には、ギヤカバー部65をローラカバー部63とは別体の緩衝材料によって形成している。緩衝材料としてはナイロンスポンジやウレタンスポンジのように比較的軟らかく、適度なクッション性を有する素材が適用できる。この他、ゲル状の粘性体やエア等を内容物として密封したものやスチロールや軟質のゴム等も使用可能である。
【0040】
また、図10に示す如く、ギヤカバー部65とは別体であるが、ギヤカバー部65の内面に上記緩衝材料によって構成される緩衝部材87を介在ないし貼設することによって緩衝機能を付加することも可能である。但しこの場合には、ユーザによる保護カバー61の着脱作業を容易にするため、保護カバー61を現像カートリッジ12から取り外すと同時に緩衝部材87も一緒に取り出される構成が望ましい。
【0041】
次に、このようにして構成される保護カバー61の作動状態を現像カートリッジ12に対して保護カバー61を装着する場合と取り外す場合に分けて説明する。使用前の現像カートリッジ12は保護カバー61によって現像ローラ55の露出部分とギヤ列130が被覆された状態で遮光性を有する個装袋に収容されている。更に個装袋に収容された現像カートリッジ12は段ボール製の包装箱等の中にスチロール等の緩衝材を適宜介在させて梱包され、保管ないし搬送に供されている。梱包された現像カートリッジ12を受け取ったユーザは包装箱から個装袋に入った現像カートリッジ12を取り出し、個装袋の一方の端部寄りに形成されているV字状のスリットを案内にして個装袋を破り、現像カートリッジ12を個装袋から取り出す。
【0042】
そして、保護カバー61におけるローラカバー部63に設けられている上下の指掛け部75に指を掛けて、現像ローラ55の回転軸135と直交する方向手前側に引っ張る。これにより対向して配置されている弾性片71が外方に向けて拡開し、弾性挟持片67による現像ローラ55の回転軸135に対する挟持状態が解除され、現像カートリッジ12から保護カバー61は取り外される。尚、この時、保護カバー61が現像ローラ55の回転軸135に対して傾いた状態で引っ張られた場合にはギヤカバー部65がギヤ列130に衝突することが予想されるが、第1の実施の形態にあっては、ギヤカバー部65が撓むことによって、第2の実施の形態にあっては、ギヤカバー部65の緩衝作用によってその衝撃は和らげられ、吸収されるからギヤ列130に損傷をもたらすような衝撃は伝達されない。
【0043】
また、使用済みの現像カートリッジ12に対しては、先に取り外した保護カバー61を使用して、指掛け部75に指を掛けて保持した保護カバー61を現像カートリッジ12側に押し込むようにする。これにより現像ローラ55の回転軸135は、案内傾斜面73によって案内されながら対向する弾性片71を外方に弾性変形させながら弾性片71間に進入して弾性挟持片67によって挟持された状態となる。そして、交換した現像カートリッジ12の入っていた遮光性の個装袋に入れ、更に緩衝材を介在させた状態で包装箱内に収容し、リサイクルに供される。
【0044】
本発明の現像カートリッジの保護カバー61は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えばローラカバー部63とギヤカバー部65の接続は接着材等によって完全に固定する場合に限らず、図9に示す如く両者を係合させるだけの構成とすることも可能である。このような構成を採用した場合には、ギヤカバー部65に過大な力が作用した時、ローラカバー部63との係合状態が自然に解除されるから、ギヤ列130に過大な力は伝達されず、ギヤ列130の損傷を回避できる。また上記の説明では画像形成装置としてカラーレーザプリンタ1を例にとって説明したが、モノクロレーザプリンタやカラーまたはモノクロのデジタル複写機等、他の画像形成装置に装着される現像カートリッジ12に対して適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーレーザプリンタの概略を示す側断面図である。
【図2】ロータリー現像ユニットを示す分解斜視図である。
【図3】保護カバー装着時の現像カートリッジを示す斜視図である。
【図4】同上取り外した状態の現像カートリッジを示す斜視図である。
【図5】弾性挟持片が回転軸に係止される様子を示す斜視図である。
【図6】他の弾性挟持片が回転軸に係止される様子を示す斜視図である。
【図7】保護カバー装着時の現像カートリッジを示す縦断平面図である。
【図8】保護カバーの他の実施の形態を示す縦断平面図である。
【図9】保護カバーの更に他の実施の形態を示す縦断平面図である。
【図10】保護カバーの更に他の実施の形態を示す縦断平面図である。
【図11】従来の保護カバーの問題点を示す縦断平面図である。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ(画像形成装置)、 3 プリンタ本体、
5 感光体ドラム、 7 回転方向、 9 帯電器、
11 ロータリー現像ユニット、12 現像カートリッジ、
13 クリーニング部、15 露光ユニット、17 一次転写領域、
19 転写ユニット、21 中間転写ベルト、23 二次転写領域、
25 カセット、27 定着ユニット、29 排出トレイ部、31 回転軸、33 フレーム要素、35 支持フレーム、37 収納部、39 現像位置、
41 上部ハウジング部材、42 下部ハウジング部材、43 ハウジング、
53 供給ローラ、55 現像ローラ、61 保護カバー、
63 ローラカバー部、65 ギヤカバー部、67 弾性挟持片、
69 係止爪、71弾性片、73 案内傾斜面、75 指掛け部、
77 前覆部、79 上覆部、81 側覆部、83 スリット、85 肉薄部、87 緩衝部材、128 ピン、129 ロータリーギヤ、130 ギヤ列、131 アイドルギヤ、133 (アイドルギヤの)支持軸、
135 (現像ローラの)回転軸、137 現像ローラ駆動ギヤ、
139 (供給ローラの)回転軸、141 供給ローラ駆動ギヤ、
143 第1ギヤ部分、145 第2ギヤ部分、 L レーザ光、
S シート部材

Claims (8)

  1. トナー現像式の画像形成装置に対して装着され、トナーと現像ローラとが一体となった着脱式の現像カートリッジを保管ないし搬送する場合に使用される保護カバーであって、前記保護カバーは現像ローラの露出する周面を被覆するローラカバー部と、現像ローラの回転軸に駆動力を伝達するギヤ列を被覆するギヤカバー部とを備えており、このうちギヤカバー部はギヤ列に接触した場合の衝撃をその弾性力によって和らげるよう、可撓性を有するように形成されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  2. 請求項1において、前記可撓性はギヤカバー部自体を可撓性材料によって形成することによって付与されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  3. 請求項1において、前記可撓性はギヤカバー部の一部または全部を薄肉化することによって付与されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  4. トナー現像式の画像形成装置に対して装着され、トナーと現像ローラとが一体となった着脱式の現像カートリッジを保管ないし搬送する場合に使用される保護カバーであって、前記保護カバーは現像ローラの露出する周面を被覆するローラカバー部と、現像ローラの回転軸に駆動力を伝達するギヤ列を被覆するギヤカバー部とを備えており、このうちギヤカバー部はギヤ列に接触した場合の衝撃をその緩衝力によって吸収する緩衝機能が付加されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  5. 請求項4において、前記緩衝機能はギヤカバー部自体を緩衝材料によって形成することによって付加されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  6. 請求項4において、前記緩衝機能はギヤカバー部内面に緩衝部材を設けることによって付加されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  7. 請求項1から6のいずれか1項において、前記ローラカバー部内面には現像ローラの回転軸に対して係止される弾性挟持片が設けられており、前記保護カバーはこの弾性挟持片を弾性変形させることによって現像ローラの回転軸と直交する方向から装着し、直交する方向に取り外すことができるように構成されていることを特徴とする現像カートリッジの保護カバー。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載されている保護カバーで保護されている現像カートリッジ。
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