JP2004263793A - リニアガイドレールの保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リニアガイドレールの位置決めに最適な保持装置を提供する。
【解決手段】締付けネジ31により据付け面fに固定される、両側に傾斜面10a,10bが形成された押圧片5と、該傾斜面10aに面接触する受圧面14の対向側に、リニアガイドレールRの一側面に圧接して、該リニアガイドレールRの他側面を真直基準面Lに当接させる圧接面13が形成されたレール側圧接片6と、傾斜面10bに面接触する受圧面15の対向側に、突当て面Fに圧接される支持面16が形成された支持側圧接片7とを備えるものとしたから、押圧片5を据付け面fに締付けることにより、該押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7とをバランス良く均衡した状態とし、リニアガイドレールRを真直基準面Lに整一かつ安定的に保持することが可能となる。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マシニングセンターや、旋盤等に適用され、工作機器等を直線方向へ摺動案内するリニアガイドレールの保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14に示すように、種々の機械を直線方向へ摺動案内するリニアガイドレールRが機械要素として頻繁に使用されるようになってきた。このリニアガイドレールRの取り付けは、該ガイドレールRをあらかじめ据付け面fに連成された垂直方向の真直基準面Lに当接し、ガイドレールRに所定間隔で複数形成した径大な透孔hから据付け面fに設けた螺子孔iにボルトjを螺合するようにして行っていた。
【0003】
ところでかかる構成にあっては、真直基準面Lを整一な面に形成しても、リニアガイドレールRが長手方向に歪みを有して直線性を失われている場合が多く、さらには螺子孔iの設計誤差、ボルトjの締付け時の変形、透孔hと螺子孔i間の孔ずれ等の種々の原因によって、前記真直基準面LにリニアガイドレールRが整一に面接触せず、精度の低下を招来していた。そしてこれにより、機械の直線移動に歪みを生じ、精密加工用工作機械の直線移動に適用した場合には、歩留の低下の原因となる等種々の弊害をもたらしていた。
【0004】
またリニアガイドレールRに螺子孔iに適合した透孔hを正確に形成する必要があり、加工が面倒で、該ガイドレールRの損耗や、形状変更の際にレール加工を要することから迅速に対応することができない。さらには、その取り付け手段も透孔hと螺子孔iとを一致させて、上方から順次螺着する必要があって面倒である等の欠点があった。
【0005】
このような問題点を是正するために、例えば位置決め用保持装置として、図15(イ)のように、据付け面fに前記真直基準面Lと平行に突当て面F(図14参照)を連成すると共に、リニアガイドレールRの一側面に圧接して、該リニアガイドレールRの他側面を真直基準面Lに当接させる圧接面mが形成され、該圧接面mの対向側に、締付け方向に対して内低側に傾斜する傾斜面nを備えてなる押圧片pと、該押圧片pの傾斜面nに面接触し、押圧片pを締付けるにことによって傾斜面nから押圧力を受ける受圧面xを備え、該受圧面xの対向側に、レール側圧接片の圧接面mがリニアガイドレールRの一側面に圧接した状態で、前記突当て面Fに圧接される支持面yが形成されてなる支持側圧接片zとを具備した構成が提案されている。
【0006】
かかる構成にあっては、中央に螺旋孔cが形成された押圧片pを、据付け面fに所定間隔で形成された雌螺旋孔部dに、螺旋孔cを介して締付けネジeを螺合することで該据付け面fに固定するものである。そして、この押圧片pが、締付けネジeの下降螺進作動により据付け面fに締付けられるに従って、支持側圧接片zが突当て面Fにより圧接されると、これに反する抗力によって当該押圧片pの圧接面mがリニアガイドレールRに圧接して、該ガイドレールRを長手方向でその変形を是正しながら真直基準面Lに当接するようになっている。
【0007】
一方、上述の問題点を是正する他の手段として、例えば特許文献1のように、中心軸に対して偏心した偏心圧接板と、縦方向にスリ割が形成され、かつ、偏心圧接板の上面に開口する工具孔から連通する雌螺旋に押圧螺子を螺着するしてなる回動軸部とを備え、据付け面fに形成した嵌装孔に該回動軸部を内嵌させ、工具孔から工具を挿入して偏心圧接板を回転させることにより、該偏心圧接板の端縁位置が変位してリニアガイドレールの一側面に圧接させると共に、押圧螺旋の下降螺進作動によって前記スリ割りが外方へ拡径して、前記リニアガイドレールへの圧接状態を保持するようにした構成も提案されている。
【0008】
【特許文献1】
特許第2709416号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した特許文献1の構成では、許容以上の圧接力が作用すると、回動軸の中心がぶれて、リニアガイドレールの保持が不充分となったり、また、工具孔に挿入した工具を取り出す際に、偏心圧接板が反力により復動し易く、再度圧接操作を行わなければならないこと等の問題もあり、リニアガイドレールを適正に設置することに限界が生じていた。さらにまた、かかる構成はリニアガイドレールを偏心圧接板により線圧で保持するものであるため、上述した押圧片pと支持側圧接片zとによる面圧で保持する保持装置に比して、許容力が小さいという問題もあった。
【0010】
一方、上述した図15(イ)のように、突当て面Fが連成された据付け面fに、押圧片pを締付けることにより、支持側圧接片zを該突当て面Fに圧接すると共に、押圧片pの圧接面mを、リニアガイドレールRの一側面に圧接して、該リニアガイドレールRを真直基準面Lに当接するようにした構成にあっては、締付けネジeの下降螺進作動により押圧片pが締付けられるに従って、該押圧片pの両側で面接触する傾斜面nと圧接面mとに作用する押圧力の作用方向が左右対称とならない。そのため、この両側に作用する押圧力がアンバランスな状態となり、取付時に不安定となり易く、例えば図15(ロ)のように、押圧片pが傾いた状態で取り付けられることともなり得る。このように取付不具合が生じると、リニアガイドレールRの保持が不充分であるから、リニアガイドレールRが真直基準面Lと整一に面接触されないことや、一旦適正に設置した状態が崩れ易く、直ぐにズレ等が発生することとなり、リニアガイドレールRの設置を幾度もやり直しが必要となる等、作業が繁雑化するという問題があった。
【0011】
本発明は、上述した問題点を解決して、リニアガイドレールの位置決めに最適な保持装置の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リニアガイドレールの保持装置にあって、据付け面に、真直基準面に対して平行となる突当て面を連成すると共に、締付け方向に対して内底側に傾斜する傾斜面が両側に形成されてなり、その中央に螺子嵌入孔を備え、据付け面に形成された雌螺子孔部に、該螺子孔を介して締付けネジを螺合することにより据付け面に固定される押圧片と、該押圧片の一方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けることによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、リニアガイドレールの一側面に圧接して、該リニアガイドレールの他側面を真直基準面に当接させる圧接面が形成されてなるレール側圧接片と、該押圧片の他方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けるにことによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、レール側圧接片の圧接面がリニアガイドレールの一側面に圧接した状態で、前記突当て面に圧接される支持面が形成されてなる支持側圧接片とを具備していることを特徴とするものである(請求項1)。
【0013】
かかる構成にあって、押圧片の螺旋嵌入孔を介して据付け面の雌螺旋孔部に所定の締付けネジを嵌め、該締付けネジを締付け方向に螺進作動させることによって、該押圧片が該据付け面に締付けられていくこととなる。このように押圧片が締付けられるに従って、該押圧片の両側の傾斜面が、レール側圧接片と支持側圧接片とを、当該据付け面上で、該押圧片の両側外方向に夫々に拡動させることとなる。これにより、支持側圧接片の支持面が突当て面に圧接されると、該支持側圧接片がこの突当て面で保持されることで生じた反力に抗して、レール側圧接片の圧接面をリニアガイドレールの一側面に圧接させ、該リニアガイドレールを真直基準面に当接して保持できるようになっている。すなわち、レール側圧接片と支持側圧接片との両者が、押圧片の両側で、いわゆるクサビとしての役割を発揮し、突当て面と真直基準面との間に生じた反抗力を均衡させえ、リニアガイドレールを真直基準面に当接させ得る。
【0014】
ここで、押圧片の両側に傾斜面を設け、該傾斜面に面接触する受圧面がそれぞれ形成されたレール側圧接片と支持側圧接片とを備える構成としたことにより、該レール側圧接片及び支持側圧接片に、押圧面の傾斜面からほぼ均等な押圧力を作用させることができる。そのため、突当て面と真直基準面との間で相互に発生する反抗力が均衡し、押圧片とレール側圧接片及び支持側圧接片とがバランスされた状態で維持されることとなるから、リニアガイドレールを該真直基準面に整一に保持させることが可能となる。また、押圧片を締付けネジの螺進作動により締付けていく過程で、該押圧片は、レール側圧接片及び支持側圧接片の両側からほぼ同等の反抗力を受けることとなるから、取付作業時における安定性を一層向上させることができる。そのため、リニアガイドレールを確実かつ適正に真直基準面に保持でき、リニアガイドレールにズレ等が生じることを適切に防止し得る。ここで、押圧面にあって、傾斜面は両側で同じ傾斜角により形成されていることが望ましく、レール側圧接片と支持側圧接片とで面接触する接触領域がそれぞれ等しい面積となるようにすることが好適な条件として用い得る。これにより、取付作業時における安定性をさらに優れたものとすることができると共に、リニアガイドレールを一層適正に保持することが可能となる。
【0015】
さらに、上記のように押圧片の両側にレール側圧接片と支持側圧接片とを備えたことにより、上述した従来例の、突当て面側にのみ支持側圧接片を備えた構成に比して、該押圧片を締付けることによる、据付け面上でのレール側圧接片及び支持側圧接片の拡動距離を長くすることができる。これにより、押圧片を締付ける前に、充分な余裕を持って位置決め作業を行い得ると共に、締付けていく過程でも適宜修正を行う余裕も生じさせ得る。而して、リニアガイドレールを充分な圧接力によって真直基準面に適正に当接させ得る。
【0016】
ここで、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、それぞれの傾斜面と受圧面とに弾性接着材を塗布することにより一体的に接合した構成(請求項2)が提案される。かかる構成にあって、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片とを、リニアガイドレールの保持作動前に据付け面にセットする非締付け状態で一体的に接合することにより、保管時や据付け面への取付時に容易かつ適正に取り扱うことが可能となり、優れた作業性を発揮し得る。而して、リニアガイドレールの安定的かつ整一な保持状態を、容易かつ確実に形成できる。ここで、弾性接着材が比較的薄く塗布されることにより、該弾性接着材が外側に漏出することもほとんどないから、保管時に別の接合体と接着したり、取り扱い時に工具等に弾性接着材が付与する等の作業上の新たな留意点を生じず、取り扱い作業をシンプルに行うことができるという優れた利点もある。さらに、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片の他に外形状を形成するものを有しないこととなるから、外観が低下することも無く、製品性にも優れる。尚、押圧片が締付けネジの螺進作動により据付け面に締付けられて固定される場合には、この弾性接着材が破断することとなる。
【0017】
また、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に弾性接着材を盛りつけることにより一体的に接合した構成(請求項3)も提案される。かかる構成にあって、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片とを、リニアガイドレールの保持作動前に据付け面にセットする非締付け状態で一体的に接合することにより、保管時や据付け面への取付時に、容易かつ適正に取り扱うことが可能となり、優れた作業性を発揮し得る。而して、リニアガイドレールの安定的かつ整一な保持状態を、容易かつ確実に形成できる。ここで、弾性接着材は、押圧片が締付けられて固定される場合には、破断することとなる。また、弾性接着材を比較的多量に盛りつけることにより、弾性接着材の弾性限界を高くすることができるから、押圧片が締付けられる過程で、作業ミスなどによって再度取り付け作業をやり直す場合にも一体的な接合状態が保たれ、取り扱い性を維持できるという優れた利点も有する。
【0018】
また、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に粘着テープを貼り付けることにより一体的に接合した構成(請求項4)も提案される。かかる構成にあっても、上記の弾性接着材により接合する構成と同様に、保管時や据付け面への取付時における取り扱い性に優れ、リニアガイドレールを安定して整一な保持状態とすることが容易にできる。また、粘着テープを比較的容易に貼り付けたり、取り剥がしたりすることが可能であるから、押圧片を据付け面に締付けることで粘着テープが破断していても、次に締付けネジを緩めで取り外す場合に新しい粘着テープと取り替えることにより再度一体的に接合することが容易にでき、その優れた作業性を幾度も利用することが可能である。
【0019】
一方、レール側圧接片及び支持側圧接片に、押圧片の傾斜面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されている構成(請求項5)と、押圧片に、リニア側圧接片及び支持側圧接片の各受圧面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されている構成(請求項6)とが提案される。かかる構成にあっては、押圧片と、レール側圧接片及び支持側圧接片とが上下方向に移動可能として嵌合状態を形成し、この三者が既に適正に整列されているものであるから、該押圧片を据付け面に締付けていく過程において、横ズレや片当り等を生じることの無い優れた取付安定性を発揮できる。そのため、押圧片によって、容易かつ適切に、レール側圧接片と支持側圧接片とにほぼ均一な押圧力を作用させることができ、リニアガイドレールを真直基準面に一層適正に保持させることが可能となる。さらに、押圧片と、レール側圧接片及び支持側圧接片とが嵌合状態を形成できることから、据付け面への取付時に一固まりとして取り扱うことも可能であり、優れた作業性を発揮できるという優れた利点も有する。
【0020】
【発明の実施の形態】
添付図面について本発明の一実施例を説明する。
図1〜3で示すように、基台1上には長手方向に沿って、リニアガイドレールRの一側面が当接する垂直段部からなる真直基準面Lと、該真直基準面Lに対して水平な据付け面fと、該真直基準面Lに対向し、該据付け面fと垂直な突当て面Fとが連成されてなる凹溝3が形成されている。このリニアガイドレールRには、工作機器T等が取付けられる直線摺動子Sが装着され、リニアガイドレールRに沿って直線方向への移動を可能としている。また、直線摺動子Sは、リニアガイドレールRの断面形状に倣った嵌装溝40が形成され、その上面を工作機器Tが取付けられる乗載面41とし、その両側に該工作機器T(図3参照)を取付けるための取付用螺子孔42が四箇所上下方向へ形成されている。
【0021】
ここで、リニアガイドレールRは、締め付けボルト2により固定されるが、リニアガイドレールRは締め付けボルト2に対して微移動可能であり、該締め付けボルト2を緩めてから、本発明の保持装置により、リニアガイドレールRを真直基準面Lに締付けた状態で、締め付けボルト2を緊締することにより固定される。そして、これによりリニアガイドレールRは、0.01mm単位の曲がりを、真直基準面Lに締付けられて矯正され、真直となり、これに乗載される直線摺動子Sは、円滑に直線走行することとなる。
【0022】
ここで、本発明の保持装置は、押圧片5と、レール側圧接片6と、支持側圧接片7と一セットとする保持部材8を備えるものであり、以下詳説する。
図1〜3にあって、上述したように、基台1に形成された凹溝3にはリニアガイドレールRを真直に保持するための真直基準面Lが設けられ、該リニアガイドレールRの側傍に、押圧片5とレール側圧接片6と支持側圧接片7とを一セットとする保持部材8が、長手方向に沿って所定間隔で複数配設される。凹溝3の据付け面f上には、この保持部材8が配設される位置に、該保持部材8の押圧片5を締付けネジ31により固定するための雌螺旋孔部30が形成されている。
【0023】
ここで、保持部材8を構成する押圧片5にあっては、図4に示すように、上面に対して底面が内側に縮幅するように傾斜する傾斜面10a,10bが、両側に形成されており、該傾斜面10a,10bは左右対称の形状となっている。また、押圧片5の中央には、上下方向に、据付け面fの雌螺旋部30に螺合させる締付けネジ31を挿入するための螺旋嵌入口11が形成されている。そして、この螺旋嵌入口11は、締付けネジ31の螺旋頭を嵌入するように拡径された螺旋頭座定孔12が上面側から所定深さまで形成され、段付き形状を成している。ここで、螺旋頭座定孔12は、押圧片5の上面から締付けネジ31が突出しないように、該締付けネジ31の螺旋頭が収まる深さに形成されている。
【0024】
また、上記の押圧片5と共に保持部材8を構成するレール側圧接片6にあっては、図5に示すように、底面から垂直に起立する圧接面13と、これに対向する側に、その上面に対して底面が拡幅するように傾斜する受圧面14とが形成されている。ここで、この受圧面14の傾斜角は、上記した押圧片5の傾斜面10aとほぼ同角度とし、該押圧片5を締付けていき、据付け面fに固定された場合に、該受圧面14と傾斜面10aとが面接触するように形成されている。一方、保持部材8を構成する支持側圧接片7にあっても同様に、前記レール側圧接片6と同形状に形成されており、受圧面15と、該受圧面15に対向して、底面から垂直に起立する支持面16とが形成されている。そして、この受圧面15と、押圧片5の傾斜面10bとが面接触するようになっている。
【0025】
ここで、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7とから構成される保持部材8は、リニアガイドレールRを真直基準面Lに整一に保持するためのものであるから、該リニアガイドレールRが取り付けられる真直基準面Lと突当て面Fとの間の距離、すなわち、図1に示す、据付け面fを底面とする凹溝3の溝幅sと、リニアガイドレールRのレール幅rとに基づいて、その寸法形状が設定されている。本実施形態例にあっては、押圧片5を据付け面fに締め付けることによって、その傾斜面10a,10bから各受圧面14,15に作用する押圧力によりレール側圧接片6及び支持側圧接片7を押拡げ、該押圧片5がレール側圧接片6及び支持側圧接片7の上面から所定量突出した位置まで締め付けられた状態(図7(ロ)参照)で、リニアガイドレールRを真直基準面Lに当接させること(図3参照)となるように、この保持部材8の各寸法を設定した。さらに、この保持部材8の締付け状態(図7(ロ)参照)にあって、押圧片5の底面が、レール側圧接片6及び支持側圧接片7の底面位置(据付け面fとの接触位置)よりも上部位置となるように、押圧片5の板厚が設定されている。これにより、保持部材8等に緩みが生じた場合でも、締付けネジ31を増し締めすることでリニアガイドレールRを適正に保持することが可能となるようにしている。
【0026】
ここで、直線摺動子Sの下面と据付け面f間の間隔H(図3参照)は、2〜10mm程度の高さしかない場合がある。このため、上述のように保持部材8は、締付けた状態で、その高さが間隔Hに比して低くなるようにする必要がある。そこで、レール側圧接片6及び支持側圧接片7の板厚を、凹溝3の溝深さに比して低く設定すると共に、上述したように、押圧片5の螺旋嵌入口11に挿入した締付けネジ31の螺旋頭が、該押圧片5の上面から突出しないようにしている。尚、このように、押圧片5と、レール側圧接片6及び支持側圧接片7とを設定しても、後述するように、押圧片5を据付け面fに締付けて固定することにより、リニアガイドレールRを保持するための充分な保持強度が確保され得る。
【0027】
かかる構成にあって、図6(イ)のように、リニアガイドレールRの締め付けボルト2を緩めた状態で、凹溝3の長手方向に対して直角方向に、押圧片5の両側にレール側圧接片6と支持側圧接片7とを配して、該押圧片5の螺旋嵌入口11に挿入した締付けネジ31を据付け面fの雌螺旋孔部30に緩く螺合する。ここで、押圧片5は、傾斜面10a,10bの下部領域がレール側圧接片6及び支持側圧接片7の各受圧面14,15の上部領域と夫々に面接触し、該レール側圧接片6及び支持側圧接片7に載り掛かった非締付け状態となっている(図7(イ)参照)。また、図6(ロ)のように、押圧片5と、レール側圧接片6及び支持側圧接片7とを、横一列に整列させる。これにより、押圧片5を締付けることによってレール側圧接片6と支持側圧接片7とを拡動させる押圧力が両者に均一に作用することとなる。
【0028】
そして、この図7(イ)の非締付け状態から、押圧片5の螺旋嵌入口11に挿入された締付けネジ31を雌螺旋孔部30に螺進作動させることにより、この押圧片5が下方に進行して据付け面fに徐々に締付けられることとなる。ここで、押圧片5が締付けられるに従って、該押圧片5の傾斜面10a,10bが面接触するレール側圧接片6及び支持側圧接片7の各受圧面14,15を外方向斜め下方に押圧していく。これにより、このレール側圧接片6と支持側圧接片7とが、それぞれ据付け面f上を両側外方向に拡動し、該レール側圧接片6の圧接面13がリニアガイドレールRに接触して該リニアガイドレールRを真直基準面Lに締付けると共に、支持側圧接片7の支持面16が突当て面Fに接触する。さらに締付けネジ31を螺進作動させることによって、支持側圧接片7の支持面16が突当て面Fに圧接され、これに反する抗力が押圧片5を介してレール側圧接片6に作用する。そのため、レール側圧接片6の圧接面13がリニアガイドレールRの側面と圧接し、該リニアガイドレールRが真直基準面Lに強い力で圧接されることとなる。そして、押圧片5が、図7(ロ)のように、その上面をレール側圧接片6及び支持側圧接片7の上面とほぼ同じとする位置で、据付け面fに固定されると、リニアガイドレールRが充分な保持強度によって、真直基準面Lに当接されることとなる。このような保持部材8が長手方向に所定間隔で保持されることによって、リニアガイドレールRが真直基準面Lに整一に保持されることとなる。
【0029】
かかる構成にあっては、押圧片5は締付けられていくに従って、レール側圧接片6と支持側圧接片7とからほぼ均等な反抗力を受けることとなり、左右方向に均衡するバランス状態で安定することとなる。そのため、上述した従来の、片側にのみ支持側圧接片を配した構成のように、押圧片を締付けていく際に左右方向のバランスが崩れることにより片当り等して不安定となって、リニアガイドレールRを適正に保持できない状態が生じることを防止できる(図15参照)。さらに、本発明では、前記従来構成に比して、押圧片5による拡動距離を長くすることができるから、押圧片5を締付ける前に、充分な余裕を持って位置決め作業を行い得ると共に、締付けていく過程でも適宜修正することが可能である。
また、リニアガイドレールRを保持する力が水平方向でバランス良く作用し、かつ、押圧片5が垂直方向の螺合によって固定されることにより、リニアガイドレールRの保持状態を適切に維持でき得る。
【0030】
次に、上述した保持部材8にあって、据付け面fに取り付けられる前に、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7とを、傾斜面10a,10bと受圧面14,15との間に弾性接着材33を塗布することにより一体的に接合する構成について説明する。図8のように、押圧片5の傾斜面10a,10bの下部領域に弾性接着材33を塗布し、該弾性接着材33が塗布された領域に、レール側圧接片6の受圧面14及び支持側圧接片7の受圧面15の各上部領域を夫々に接合し、当該保持部材8を据付け面fにセットする非締付け状態(図6参照)で一体形状とする。そして、この保持部材8は、押圧片5を締付けネジ31により据付け面fに締付けていく過程で、弾性接着材33が破断して、該押圧片5が固定されることとなる。ここで、弾性接着材33は比較的薄く塗布し、保持部材8の外形状が、該弾性接着材33を塗布しない場合とほぼ変化しないようにする。この弾性接着材33は強固に接合させるものではなく、この一体形状とした保持部材8が、締付けネジ31の螺進作動により、押圧片5がレール側圧接片6及び支持側圧接片7に対して、傾斜面10a,10bに沿って比較的容易に移動できる程度の接着力とする。また、締付けネジ31による螺進作動が比較的少量の場合には、該締付けネジ31を緩めることによって、保持部材8の一体形状が保たれて再利用できるような弾性限界を有する弾性接着材33を用いることもできる。かかる構成とすることにより、保持部材8を一体物として保管及び使用することができるから、当該保持部材8の取り扱い性を一層向上させることができる。そのため、保持部材8の構成であっても、上述した保持部材50,60,70の場合と同様に、押圧片5を締付けていく過程にあって横ズレ等を生じさせ難くすることが可能である。さらにまた、かかる構成では、弾性接着材33が外側にほとんど漏出しないことから、保管時に他の保持部材8と接着したり、取り扱い作業時に作業者の手等に接着されることも無いという優れた利点も有する。
【0031】
また、保持部材8にあって、上記の弾性接着材33を、図9のように、上述した非締付け状態で、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7との側面に盛りつけることにより一体的に接合する構成としても良い。ここで、弾性接着材33は、側面の、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7との境界に、盛りつけるようにしている。尚、この弾性接着材33は、強固に接合させるものではなく、この一体とした保持部材8が、締付けネジ31の螺進作動により、押圧片5がレール側圧接片6及び支持側圧接片7に対して傾斜面10a,10bに沿って比較的容易に移動できる程度の接着力とする。すなわち、かかる構成は、上記の構成と同様、保持部材8を一体物として保管及び使用することができ、取り扱い性を向上させ得ると共に、押圧片5を締付けていく過程にあって横ズレ等を生じさせ難くすることが可能である。
【0032】
さらにまた、保持部材8を、図10のように、上述した非締付け状態で、その押圧片5と、レール側圧接片6及び支持側圧接片7とを、その側面に粘着テープ34を貼り付けて一体的に接合した構成とすることもできる。かかる構成にあっても、上記した弾性接着材33により接合した構成と同様、保持部材8の取り扱い性を向上させることができると共に、押圧片5を締付けていく過程にあって横ズレ等が生じることも防ぎ得る。さらに、粘着テープ34は、比較的容易に、貼り付けや取り剥がしを行うことが可能であるから、固定している保持部材8を締付けネジ31を緩めて取り外した場合にあっても、当該保持部材8に残存する粘着テープ34を剥がして、新たな粘着テープ34を貼り付けることによって、再び前記と同様の取り扱い性に優れた状態とすることが可能である。
【0033】
また、保持部材8を、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7が磁力により一体的に接合できる材料により形成した構成とすることも可能である。例えば、レール側圧接片6及び支持側圧接片7を磁力を有するマグネット材により成形し、押圧片5を該マグネット材の磁力によって接合可能な材料で形成する。かかる構成にあっても、上述の弾性接着材33や粘着テープ34で接合した構成と同様に、保管時や作業時における取り扱い性を向上させることができると共に、押圧片5を締付けていく過程にあって横ズレ等が生じることも防ぎ得る。尚、押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7とを接合する磁力は、該押圧片5を締付けネジ31の螺進作動により締付けていくことが可能な程度とする。
【0034】
一方、次に、上述した保持部材8と同様に、リニアガイドレールRを保持することができる、他の形態の保持部材50,60,70を説明する。
図11は、保持部材50を示す。この保持部材50は、上述した保持部材8の押圧片5と、該押圧片5の傾斜面10aに面接触する受圧面14が形成されたレール側圧接片51と、傾斜面10bに面接触する受圧面15が形成された支持側圧接片52とから構成されている。ここで、レール側圧接片51は、前記受圧面14の傾斜側端に、該受圧面14から側面方向に突成する側壁53が形成されている。そして、レール側圧接片51の側壁53,53間の受圧面14に、押圧片5の傾斜面10aを面接触させることにより、該側壁53,53が押圧片5の傾斜面10aから連成する側面17、17と嵌合状態を形成する。この嵌合状態では、押圧片5がレール側圧接片51に対して、傾斜面10aに沿って上下方向に移動可能として嵌合される。同様に、支持部側圧接片52にあっても、その受圧面15の傾斜側端に側壁54、54が形成されており、該受圧面15に傾斜面10bを面接触させることによって、該側壁54、54が押圧片5の傾斜面10bから連成する側面17、17と嵌合される。そして、この押圧片5は、支持側圧接片52に対して、傾斜面10bに沿って上下方向に移動可能として嵌合される。尚、レール側圧接片51及び支持側圧接片52には、上述の保持部材8と同様に、受圧面14,15に対向する圧接面13又は支持面16が夫々に形成されている。
【0035】
かかる構成にあって、この保持部材50を、上述の保持部材8と同様にして据付け面fに取り付ける場合に、押圧片5と、レール側圧接片51及び支持側圧接片52とが既に横一列に整列した状態となっているから、該押圧片5を締付けていく過程で、レール側圧接片51や支持側圧接片52が横ズレ等して、取付状態が不安定となることが無い。而して、リニアガイドレールRを真直基準面Lに整一に保持させることを容易かつ確実に行い得る。尚、かかる保持部材50にあって、上記した以外の形状や寸法等は上述の保持部材8と同じとしており、指示する記号は同じものを用い、その説明を省略した。
【0036】
また、図12は、他の保持部材60を示す。この保持部材60は、上述した保持部材8のレール側圧接片6及び支持側圧接片7と、その各受圧面14,15と面接触する傾斜面10a,10bが形成された押圧片61とから構成されている。ここで、押圧片61には、その両側面に上下方向に沿って凹溝62a,62bが形成されており、該凹溝62a,62bの溝底面が下方に傾斜する傾斜面10a,10bとなっている。この凹溝62aにレール側圧接片6を、傾斜面10aと受圧面14とが面接触するように嵌合させ、該レール側圧接片6に対して押圧片61が傾斜面10aに沿って上下方向に移動可能としている。同様に、凹溝62bに支持側圧接片7を嵌合させ、該支持側圧接片7に対して押圧片61が傾斜面10bに沿って上下方向に移動可能となる。このように、凹溝62a,62bは、嵌合溝として形成されるものである。かかる構成の保持部材60にあっては、上記した保持部材50と同様、据付け面fに取り付ける場合に、既に横一列に整列した状態となっているから、締付ける過程で横ズレ等が生じず、リニアガイドレールRを真直基準面Lに整一に保持させることを容易かつ確実に行い得る。尚、かかる保持部材60にあっても、上記した以外の形状や寸法等は上述の保持部材8と同じとしており、指示する記号は同じものを用い、その説明を省略した。
【0037】
さらにまた、図13は、他の保持部材70を示す。この保持部材70は、押圧片71の両側に下方に傾斜するように設けられた鳩尾形状の凹溝72a,72bが形成され、この凹溝72a,72bに、レール側圧接片73及び支持側圧接片74に夫々に形成された鳩尾形状の凸部75,76とが、上下方向に移動可能として嵌合されている。かかる構成にあっては、押圧片71が締付けられるに従って、凹溝72a,72bから作用する押圧力によって、レール側圧接片73及び支持側圧接片74が拡動し、支持側圧接片74の支持面16が圧接する突当て面Fからの反抗力を、レール側圧接片73の圧接面13が圧接したリニアガイドレールRに作用させ、該リニアガイドレールRを真直基準面Lに保持することができる。この保持部材70にあっても、上記した保持部材50及び保持部材60と同様、押圧片71を締付ける過程で横ズレ等が生じず、リニアガイドレールRを整一に保持することを容易かつ確実に行い得る。ここで、凹溝72a,72bの凸部75,76と嵌合する面が傾斜面であり、凸部75、76の凹溝72a,72bと嵌合する面が受圧面となっている。尚、かかる構成にあって、鳩尾形状の凹溝をレール側圧接片及び支持側圧接片に形成し、凸部を押圧片に形成する構成とすることもできる。
【0038】
このような保持部材50,60,70にあっても、上述した保持部材8に用いた、弾性接着材33や粘着テープ34により押圧片5とレール側圧接片6及び支持側圧接片7とを一体的に接合する構成、又は、マグネット材から成形し磁力により接合する構成を、同様に適用することができ、同じ作用効果を生じさせることが可能である。
【0039】
【発明の効果】
上述したように、本発明にあっては、据付け面に、真直基準面に対して平行となる突当て面を連成すると共に、締付け方向に対して内底側に傾斜する傾斜面が両側に形成されてなり、その中央に螺子嵌入孔を備え、据付け面に形成された雌螺子孔部に、該螺子孔を介して締付けネジを螺合することにより据付け面に固定される押圧片と、該押圧片の一方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けることによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、リニアガイドレールの一側面に圧接して、該リニアガイドレールの他側面を真直基準面に当接させる圧接面が形成されてなるレール側圧接片と、該押圧片の他方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けるにことによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、レール側圧接片の圧接面がリニアガイドレールの一側面に圧接した状態で、前記突当て面に圧接される支持面が形成されてなる支持側圧接片とを具備するリニアガイドレールの保持装置である(請求項1)。このため、押圧片とレール側圧接片及び支持側圧接片とをバランス良く均衡した状態とすることができ、リニアガイドレールRを真直基準面Lに整一かつ安定的に保持することが可能となる。また、押圧片の両側にレール側圧接片と支持側圧接片とを備えたことにより、該レール側圧接片及び支持側圧接片の拡動距離を充分に確保することができ、当該保持部材の位置決め作業を容易に行い得ると共に、押圧片を締付けていく過程でも適宜修正することもでき得る。
【0040】
ここで、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、それぞれの傾斜面と受圧面とに弾性接着材を塗布することにより一体的に接合した構成(請求項2)にあっては、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片との保管時や据付け面への取付時における作業性が一層向上し、リニアガイドレールの安定的かつ整一な保持状態を容易かつ確実に形成できる。さらに、弾性接着材が外側に漏出することもなく、保管時に別の接合体と接着したり、取り扱い時に工具等に弾性接着材が付与する等の作業上の新たな留意点を生じず、取り扱い作業を一層容易に行い得ると共に、弾性接着材を有しない場合と外観が変化せず、製品性にも優れる。
【0041】
また、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に弾性接着材を盛りつけることにより一体的に接合した構成(請求項3)にあっては、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片との保管時や据付け面への取付時における作業性が一層向上し、容易かつ確実に、リニアガイドレールを安定的かつ整一な保持状態とすることができる。
【0042】
また、押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に粘着テープを貼り付けることにより一体的に接合した構成(請求項4)にあっては、押圧片とリニア側圧接片及び支持側圧接片との保管時や据付け面への取付時における取り扱い性に優れ、リニアガイドレールを安定して整一な保持状態とすることを容易に行い得る。また、粘着テープは比較的容易に取り剥がしできることから、再利用が容易であり、その優れた作業性を幾度も利用することが可能である。
【0043】
一方、レール側圧接片及び支持側圧接片に、押圧片の傾斜面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されている構成(請求項5)と、押圧片に、リニア側圧接片及び支持側圧接片の各受圧面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されている構成(請求項6)とにあっては、押圧片と、レール側圧接片及び支持側圧接片とを適正に整列させるものであるから、横ズレや片当り等を生じることの無い優れた取付安定性を発揮でき、容易かつ確実に、リニアガイドレールを真直基準面に保持させることが可能となる。さらには、押圧片と、レール側圧接片及び支持側圧接片とを一固まりとして取り扱うこともでき、作業性をさらに向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持部材8を装着した基台1の平面図である。
【図2】同上の縦断側面図である。
【図3】同上の縦断正面図である。
【図4】(イ)は押圧片5の平面図、(ロ)は押圧片5の縦断面図である。
【図5】(イ)はレール側圧接片6(又は、支持側圧接片7)の平面図、(ロ)はレール側圧接片6(又は、支持側圧接片7)の側面図である。
【図6】押圧片5と、レール側圧接片6及び支持側圧接片7とを、締付けネジ31を螺進作動する前の、据付け面fにセットした非締付け状態を表す、(イ)は縦断面図であり、(ロ)は平面図である。
【図7】保持部材8の作動を示し、(イ)は非締付け状態を、(ロ)は締付け状態を表す説明図である。
【図8】(イ)は保持部材8の、傾斜面10a,10bと受圧面14,15とを弾性接着材33により接合した状態を表す平面図であり、(ロ)はその側面図である。
【図9】(イ)は保持部材8の側面を弾性接着材33により接合した状態を表す平面図であり、(ロ)はその側面図である。
【図10】(イ)は保持部材8の側面を粘着テープ34により接合した状態を表す平面図であり、(ロ)はその側面図である。
【図11】(イ)は保持部材50の嵌合状態を表す平面図、(ロ)は保持部材50の嵌合状態を表す側面図である。
【図12】(イ)は保持部材60の嵌合状態を表す平面図、(ロ)は保持部材60の嵌合状態を表す側面図である。
【図13】(イ)は保持部材70の嵌合状態を表す平面図、(ロ)は保持部材70の嵌合状態を表す縦断面図である。
【図14】従来構成のリニアガイドレールRの保持手段を示す斜視図である。
【図15】従来構成の、押圧片と支持側圧接片とによるリニアガイドレールRの保持手段を示す縦断面図であり、(イ)は安定した保持状態を表し、(ロ)は不安定な保持状態を表す。
【符号の説明】
1 基台
5 押圧片
6 レール側圧接片
7 支持側圧接片
8 保持部材
10a,10b 傾斜面
11 螺旋嵌入口
13 圧接面
14 受圧面(レール側圧接片)
15 受圧面(支持側圧接片)
16 支持面
30 雌螺旋孔部
31 締付けネジ
R リニアガイドレール
L 真直基準面
F 突当て面

Claims (6)

  1. 工作機器等が取付けられる直線摺動子が装着されて、該直線摺動子を長手方向に摺動案内するリニアガイドレールを、据付け面に連成された垂直方向の真直基準面に沿って保持する保持装置において、
    前記据付け面に、真直基準面に対して平行となる突当て面を連成すると共に、
    締付け方向に対して内底側に傾斜する傾斜面が両側に形成されてなり、その中央に螺子嵌入孔を備え、据付け面に形成された雌螺子孔部に、該螺子孔を介して締付けネジを螺合することにより据付け面に固定される押圧片と、
    該押圧片の一方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けることによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、リニアガイドレールの一側面に圧接して、該リニアガイドレールの他側面を真直基準面に当接させる圧接面が形成されてなるレール側圧接片と、
    該押圧片の他方の傾斜面と面接触し、押圧片を締付けるにことによって傾斜面から押圧力を受ける受圧面を備え、該受圧面の対向側に、レール側圧接片の圧接面がリニアガイドレールの一側面に圧接した状態で、前記突当て面に圧接される支持面が形成されてなる支持側圧接片とを具備していることを特徴とするリニアガイドレールの保持装置。
  2. 押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、それぞれの傾斜面と受圧面とに弾性接着材を塗布することにより一体的に接合したことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイドレールの保持装置。
  3. 押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に弾性接着材を盛りつけることにより一体的に接合したことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイドレールの保持装置。
  4. 押圧片と、リニア側圧接片及び支持側圧接片とを、各側面に粘着テープを貼り付けることにより一体的に接合したことを特徴とする請求項1に記載のリニアガイドレールの保持装置。
  5. リニア側圧接片及び支持側圧接片に、押圧片の傾斜面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載のリニアガイドレールの保持装置。
  6. 押圧片に、リニア側圧接片及び支持側圧接片の各受圧面を備えた側部と夫々に上下方向移動して嵌合する嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のリニアガイドレールの保持装置。
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