JP2004262497A - 包装用袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納した内容物を他の容器等に移し替える作業を簡易に行い、その取扱いをきわめて便利にする。
【解決手段】内容物Wを収納するための収納空間部3がその周囲を封止部5によって封鎖することによって形成された袋本体部2を主体とする包装用袋1であって、この袋本体部2には前記収納空間部3の周辺部において、この収納空間部3に一部が連通されかつその連通部位を残して周囲が封止された注ぎ口部4を該収納空間部3とは独立し該連通部位に対して所定の角度曲折して形成し、この注ぎ口部4は袋本体部2に対し、収納空間部3との前記連通部を残して切取り可能に構成されているものである。
【選択図】 図1
【解決手段】内容物Wを収納するための収納空間部3がその周囲を封止部5によって封鎖することによって形成された袋本体部2を主体とする包装用袋1であって、この袋本体部2には前記収納空間部3の周辺部において、この収納空間部3に一部が連通されかつその連通部位を残して周囲が封止された注ぎ口部4を該収納空間部3とは独立し該連通部位に対して所定の角度曲折して形成し、この注ぎ口部4は袋本体部2に対し、収納空間部3との前記連通部を残して切取り可能に構成されているものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、とくに、液体等の流動物を収納する包装用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装用袋にあっては、底部がフィルムを内側に折り返してガゼット形式にヒートシールして、胴部が前後2面の壁面フィルムの両側端縁部をヒートシールして形成され、上部が開口する形式のスタンディングパウチにおいて、そのパウチ上部開口部の一部に周囲がヒートシールにより封止され内側がパウチ内部に連通する細くて長い首状の注出口が上方に延設された構成のものが案出されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−218204号([0029]、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の包装用袋においては、パウチ上部開口部に注出口がそのパウチ内部との連通部位からそのまま直線的に形成されているため、パウチ内部の内容物を他の容器等に移し替えるに際し、その注出口を他の容器等の口に挿通する場合、パウチ自体を傾けて行わなければならず、そのときに内容物がその周囲にこぼれて出てしまう問題点があり、その取扱いに不便さを生起するもので、とくに、内容物が液体等の流動物にあっては、その問題点が顕著に現れるものであった。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑み、収納した内容物を他の容器等に移し替える作業を簡易に行うことができ、その取扱いをきわめて便利にすることができる包装用袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を達成するために、本発明の請求項1の発明は、内容物を収納するための収納空間部がその周囲を封止部によって封鎖することによって形成された袋本体部を主体とする包装用袋であって、この袋本体部には前記収納空間部の周辺部において、この収納空間部に一部が連通されかつその連通部位を残して周囲が封止された注ぎ口部を該収納空間部とは独立し該連通部位に対して所定の角度曲折して形成し、この注ぎ口部は袋本体部に対し、収納空間部との前記連通部を残して切取り可能に構成されていることを要旨とするものである。
【0006】
この構成によれば、袋本体部の収納空間部に収納した内容物を他の容器等に移し替えるに際し、袋本体部を立てた方向のままの状態で、収納空間部とは独立しかつ該収納空間部との連通部位に対して所定の角度曲折して形成した注ぎ口部を、他の容器等の口等に挿通することができ、この状態で袋本体部を傾けて内容物を他の容器等に移し替えることができる。
【0007】
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部の一部には袋本体部から切取った注ぎ口部の一部が係入される係入溝部を形成し、この係入溝部に対し注ぎ口部の一部を折畳み状に係止可能となしたことを要旨とするものである。
【0008】
この構成によれば、一度開封した注ぎ口部の一部を折畳み状にして係入溝部に係止するものであるから、その係止状態によって、袋本体部の収納空間部内にある例えば、残余の内容物が注ぎ口部から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部の残余の内容物の保管を容易にすることができるものである。
【0009】
さらに、請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部を合成樹脂製から構成したことを要旨とするものである。
【0010】
この構成によれば、袋本体部における収納空間部及び注ぎ口部等の形成を容易になし得るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図にしたがって説明する。
まず、図1〜3に示す第1の実施の形態について説明すると、図1に示すように包装用袋1は、例えば、合成樹脂からなる袋本体部2として全体がほぼ長方形の袋状に形成されている。この袋本体部2は、例えば、液体等の流動性のある内容物Wを収納するための該袋本体部2のほぼ外郭形状に沿って形成された収納空間部3と、その収納空間部3の上部側に位置された注ぎ口部4とを主体として構成されている。
【0012】
前記収納空間部3はその周囲がヒートシール等の封止部5によって密封状態とされるとともに、上部側の封止部5の一部(図では隅角部の近傍)が注ぎ口部4との連通のために開口6状態とされている。
【0013】
前記注ぎ口部4は、その一端(図では下端)が前記収納空間部3に対し開口6を介して連通されるとともに、その連通部位(開口6部位)を残して周囲がヒートシール等の封止部7によって密封状態に形成されている。これによって、注ぎ口部4は袋本体部2に対して収納空間部3とは独立した状態で該連通部位(開口6部位)に対して所定の角度曲折した斜状に形成されている。
【0014】
前記袋本体部2における注ぎ口部4の封止部7及び収納空間部3の開口6を除く封止部5の近傍には、該注ぎ口部4を袋本体部2に対し収納空間部3の連通部位(開口6部位)を残して切取り可能とすべく所定の間隔で形成された多数のスリットからなる切取り線8或いははさみ等により切取ることができる切取り線8が形成されている。
【0015】
また、前記袋本体部2には、前記注ぎ口部4の上方部に該袋本体部2から切取った注ぎ口部4の一部を係入する係入溝部9が形成され、この係入溝部9は注ぎ口部4の一部を折畳み状で係止可能である。
【0016】
上述のように構成された第1の実施の形態において、収納空間部3内に液体等の内容物Wが収納された状態おける包装用袋1にあっては、まず、切取り線8に沿かつ該切取り線8を利用して袋本体部2に対し注ぎ口部4を収納空間部3とは独立した状態に切取る。
【0017】
そして、図2の(イ)に示すように、袋本体部2を立てた方向のままの状態として、その注ぎ口部4を移し替えるべき他の容器の口内に挿入する。この状態にあっては、袋本体部2を傾けないので、袋本体部2の収納空間部3内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0018】
そこで、図2の(ロ)に示すように、袋本体部2を注ぎ口部4側に傾けて収納空間部3内の内容物Wを注ぎ口部4との開口6(連通部位)を経て該注ぎ口部4から該他の容器内に注入するものであり、この場合も前述と同様に、袋本体部2の収納空間部3内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0019】
そして、収納空間部3内の内容物Wをすべて移し替えることができず余り、該残余の内容物とともに袋本体部2を保管する場合には、図3に示すように、注ぎ口部4のほぼ先端部を折畳み(少なくとも二重に折畳むことが望ましい。)、その折畳み部位を係入溝部9に係入して係止することによって、該注ぎ口部4の一部を閉塞状態とすることができるので、袋本体部2の収納空間部3内にある残余の内容物Wが注ぎ口部4から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部2内の残余の内容物Wの保管を容易にすることができるものである。
【0020】
次に、図4〜6に示す第2の実施の形態にあっては、注ぎ口部4の形態を変更した場合であって、前述の第1の実施の形態と同様な部材構成についてはその符号の後にAを付してその説明を省略する。
第2の実施の形態における包装用袋1Aは、図4に示すように、例えば、合成樹脂からなる袋本体部2Aとして全体がほぼ長方形の袋状に形成されている。この袋本体部2Aは、例えば、液体等の流動性のある内容物WAを収納するための該袋本体部2Aのほぼ外郭形状に沿って形成された収納空間部3Aと、その収納空間部3Aの一方の側部に位置された注ぎ口部4Aとを主体として構成されている。
【0021】
前記収納空間部3Aはその周囲がヒートシール等の封止部5Aによって密封状態とされるとともに、一方の側部の封止部5Aの上部が注ぎ口部4Aとの連通のために開口6A状態とされている。
【0022】
前記注ぎ口部4Aは、その上端が前記収納空間部3Aに対し開口6Aを介して連通されるとともに、その連通部位(開口6A部位)を残して周囲がヒートシール等の封止部7Aによって密封状態に形成されている。これによって、注ぎ口部4Aは袋本体部2Aに対して収納空間部3Aとは独立した状態で該連通部位(開口6A部位)に対して所定の角度曲折(この場合はほぼ90度)した直線状に形成されている。
【0023】
前記袋本体部2Aにおける注ぎ口部4Aの封止部7A及び収納空間部3Aの開口6Aを除く封止部5Aの近傍には、該注ぎ口部4Aを袋本体部2Aに対し収納空間部3Aの連通部位(開口6A部位)を残して切取り可能とすべく所定の間隔で形成された多数のスリットからなる切取り線8A或いははさみ等により切取ることができる切取り線8Aが形成されている。
【0024】
また、前記袋本体部2Aには、前記注ぎ口部4Aの上方の一方隅角部に該袋本体部2Aから切取った注ぎ口部4Aの一部を係入する係入溝部9Aが形成され、この係入溝部9Aは注ぎ口部4Aの一部を折畳み状で係止可能である。
【0025】
上述のように構成された第2の実施の形態において、第2の実施の形態と同様にして、切取り線8Aを利用して袋本体部2Aに対し注ぎ口部4Aを収納空間部3Aとは独立した状態に切取り、図5の(イ)に示すように、袋本体部2Aを立てた方向のままの状態として、その注ぎ口部4Aを移し替えるべき他の容器の口内に挿入する。この場合も前述の実施の形態と同様に、袋本体部2Aを傾けないので、袋本体部2Aの収納空間部3A内の内容物WAが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0026】
そこで、前述の実施の形態と同様に、図5の(ロ)に示すように、袋本体部2Aを注ぎ口部4A側に傾けて収納空間部3A内の内容物WAを注ぎ口部4Aとの開口6A(連通部位)を経て該注ぎ口部4Aから該他の容器内に注入するものであり、この場合も前述の実施の形態と同様に、袋本体部2Aの収納空間部3A内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0027】
そして、収納空間部3A内の内容物WAをすべて移し替えることができず余り、該残余の内容物とともに袋本体部2を保管する場合には、図6に示すように、前述の実施の形態と同様に、注ぎ口部4Aのほぼ先端部を折畳み(少なくとも二重に折畳むことが望ましい。)、その折畳み部位を係入溝部9Aに係入して係止することによって、該注ぎ口部4Aの一部を閉塞状態とすることができるので、袋本体部2Aの収納空間部3A内にある残余の内容物WAが注ぎ口部4Aから流出することを未然に阻止することができ、袋本体部2A内の残余の内容物WAの保管を容易にすることができるものである。
【0028】
この第2の実施の形態においては、注ぎ口部4Aを収納空間部3Aの一方の側部に沿った直線状に形成したことにより、包装用袋1Aをスタンディングパウチ形態として構成する場合、その注ぎ口部4Aの成形工程を、包装用袋1Aの成形工程中に取り入れることが可能であり、内容物の注入工程に特別な手段を講じること無く取り入れることができ、当該注ぎ口部4Aを備えた包装用袋1Aとしての形成が容易になし得るものである。
【0029】
上記した両実施の形態にあっては、袋本体部2、2Aをほぼ長方形の袋状に形成したが、これに限定するものではなく、袋本体部2、2Aの形態もスタンディングパウチ又は他の底部をもたない形態に対して有効である。
【0030】
そして、袋本体部2、2Aを合成樹脂製とした場合について説明したが、これに限定するものではなく、他の材料で形成した場合でも対応可能である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明にあっては、袋本体部を立てた方向のままの状態で、収納空間部とは独立しかつ該収納空間部との連通部位に対して所定の角度曲折して形成した注ぎ口部を、他の容器等の口等に挿通することができ、収納した内容物を他の容器等に移し替える作業を簡易かつ確実に行うことができ、その取扱いをきわめて便利にすることができる。
【0032】
請求項2に記載の発明にあっては、一度開封した注ぎ口部の一部を折畳み状にして係入溝部に係止して、注ぎ口部の一部を閉塞状態にとすることができる。これよって、袋本体部の収納空間部内にある例えば、残余の内容物が注ぎ口部から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部の残余の内容物の保管を容易にすることができる。
【0033】
請求項3に記載の発明にあっては、袋本体部における収納空間部及び注ぎ口部等の形成を容易になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における包装用袋の全体を示す正面図である。
【図2】(イ)(ロ)は、使用状態の説明図である。
【図3】注ぎ口部の係止状態を示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態における包装用袋の全体を示す正面図である。
【図5】(イ)(ロ)は、使用状態の説明図である。
【図6】注ぎ口部の係止状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1A 包装用袋
2、2A 袋本体部
3、3A 収納空間部
4、4A 注ぎ口部
8、8A 切取り線
W、WA 内容物
【発明が属する技術分野】
本発明は、とくに、液体等の流動物を収納する包装用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装用袋にあっては、底部がフィルムを内側に折り返してガゼット形式にヒートシールして、胴部が前後2面の壁面フィルムの両側端縁部をヒートシールして形成され、上部が開口する形式のスタンディングパウチにおいて、そのパウチ上部開口部の一部に周囲がヒートシールにより封止され内側がパウチ内部に連通する細くて長い首状の注出口が上方に延設された構成のものが案出されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−218204号([0029]、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の包装用袋においては、パウチ上部開口部に注出口がそのパウチ内部との連通部位からそのまま直線的に形成されているため、パウチ内部の内容物を他の容器等に移し替えるに際し、その注出口を他の容器等の口に挿通する場合、パウチ自体を傾けて行わなければならず、そのときに内容物がその周囲にこぼれて出てしまう問題点があり、その取扱いに不便さを生起するもので、とくに、内容物が液体等の流動物にあっては、その問題点が顕著に現れるものであった。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑み、収納した内容物を他の容器等に移し替える作業を簡易に行うことができ、その取扱いをきわめて便利にすることができる包装用袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を達成するために、本発明の請求項1の発明は、内容物を収納するための収納空間部がその周囲を封止部によって封鎖することによって形成された袋本体部を主体とする包装用袋であって、この袋本体部には前記収納空間部の周辺部において、この収納空間部に一部が連通されかつその連通部位を残して周囲が封止された注ぎ口部を該収納空間部とは独立し該連通部位に対して所定の角度曲折して形成し、この注ぎ口部は袋本体部に対し、収納空間部との前記連通部を残して切取り可能に構成されていることを要旨とするものである。
【0006】
この構成によれば、袋本体部の収納空間部に収納した内容物を他の容器等に移し替えるに際し、袋本体部を立てた方向のままの状態で、収納空間部とは独立しかつ該収納空間部との連通部位に対して所定の角度曲折して形成した注ぎ口部を、他の容器等の口等に挿通することができ、この状態で袋本体部を傾けて内容物を他の容器等に移し替えることができる。
【0007】
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部の一部には袋本体部から切取った注ぎ口部の一部が係入される係入溝部を形成し、この係入溝部に対し注ぎ口部の一部を折畳み状に係止可能となしたことを要旨とするものである。
【0008】
この構成によれば、一度開封した注ぎ口部の一部を折畳み状にして係入溝部に係止するものであるから、その係止状態によって、袋本体部の収納空間部内にある例えば、残余の内容物が注ぎ口部から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部の残余の内容物の保管を容易にすることができるものである。
【0009】
さらに、請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部を合成樹脂製から構成したことを要旨とするものである。
【0010】
この構成によれば、袋本体部における収納空間部及び注ぎ口部等の形成を容易になし得るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図にしたがって説明する。
まず、図1〜3に示す第1の実施の形態について説明すると、図1に示すように包装用袋1は、例えば、合成樹脂からなる袋本体部2として全体がほぼ長方形の袋状に形成されている。この袋本体部2は、例えば、液体等の流動性のある内容物Wを収納するための該袋本体部2のほぼ外郭形状に沿って形成された収納空間部3と、その収納空間部3の上部側に位置された注ぎ口部4とを主体として構成されている。
【0012】
前記収納空間部3はその周囲がヒートシール等の封止部5によって密封状態とされるとともに、上部側の封止部5の一部(図では隅角部の近傍)が注ぎ口部4との連通のために開口6状態とされている。
【0013】
前記注ぎ口部4は、その一端(図では下端)が前記収納空間部3に対し開口6を介して連通されるとともに、その連通部位(開口6部位)を残して周囲がヒートシール等の封止部7によって密封状態に形成されている。これによって、注ぎ口部4は袋本体部2に対して収納空間部3とは独立した状態で該連通部位(開口6部位)に対して所定の角度曲折した斜状に形成されている。
【0014】
前記袋本体部2における注ぎ口部4の封止部7及び収納空間部3の開口6を除く封止部5の近傍には、該注ぎ口部4を袋本体部2に対し収納空間部3の連通部位(開口6部位)を残して切取り可能とすべく所定の間隔で形成された多数のスリットからなる切取り線8或いははさみ等により切取ることができる切取り線8が形成されている。
【0015】
また、前記袋本体部2には、前記注ぎ口部4の上方部に該袋本体部2から切取った注ぎ口部4の一部を係入する係入溝部9が形成され、この係入溝部9は注ぎ口部4の一部を折畳み状で係止可能である。
【0016】
上述のように構成された第1の実施の形態において、収納空間部3内に液体等の内容物Wが収納された状態おける包装用袋1にあっては、まず、切取り線8に沿かつ該切取り線8を利用して袋本体部2に対し注ぎ口部4を収納空間部3とは独立した状態に切取る。
【0017】
そして、図2の(イ)に示すように、袋本体部2を立てた方向のままの状態として、その注ぎ口部4を移し替えるべき他の容器の口内に挿入する。この状態にあっては、袋本体部2を傾けないので、袋本体部2の収納空間部3内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0018】
そこで、図2の(ロ)に示すように、袋本体部2を注ぎ口部4側に傾けて収納空間部3内の内容物Wを注ぎ口部4との開口6(連通部位)を経て該注ぎ口部4から該他の容器内に注入するものであり、この場合も前述と同様に、袋本体部2の収納空間部3内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0019】
そして、収納空間部3内の内容物Wをすべて移し替えることができず余り、該残余の内容物とともに袋本体部2を保管する場合には、図3に示すように、注ぎ口部4のほぼ先端部を折畳み(少なくとも二重に折畳むことが望ましい。)、その折畳み部位を係入溝部9に係入して係止することによって、該注ぎ口部4の一部を閉塞状態とすることができるので、袋本体部2の収納空間部3内にある残余の内容物Wが注ぎ口部4から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部2内の残余の内容物Wの保管を容易にすることができるものである。
【0020】
次に、図4〜6に示す第2の実施の形態にあっては、注ぎ口部4の形態を変更した場合であって、前述の第1の実施の形態と同様な部材構成についてはその符号の後にAを付してその説明を省略する。
第2の実施の形態における包装用袋1Aは、図4に示すように、例えば、合成樹脂からなる袋本体部2Aとして全体がほぼ長方形の袋状に形成されている。この袋本体部2Aは、例えば、液体等の流動性のある内容物WAを収納するための該袋本体部2Aのほぼ外郭形状に沿って形成された収納空間部3Aと、その収納空間部3Aの一方の側部に位置された注ぎ口部4Aとを主体として構成されている。
【0021】
前記収納空間部3Aはその周囲がヒートシール等の封止部5Aによって密封状態とされるとともに、一方の側部の封止部5Aの上部が注ぎ口部4Aとの連通のために開口6A状態とされている。
【0022】
前記注ぎ口部4Aは、その上端が前記収納空間部3Aに対し開口6Aを介して連通されるとともに、その連通部位(開口6A部位)を残して周囲がヒートシール等の封止部7Aによって密封状態に形成されている。これによって、注ぎ口部4Aは袋本体部2Aに対して収納空間部3Aとは独立した状態で該連通部位(開口6A部位)に対して所定の角度曲折(この場合はほぼ90度)した直線状に形成されている。
【0023】
前記袋本体部2Aにおける注ぎ口部4Aの封止部7A及び収納空間部3Aの開口6Aを除く封止部5Aの近傍には、該注ぎ口部4Aを袋本体部2Aに対し収納空間部3Aの連通部位(開口6A部位)を残して切取り可能とすべく所定の間隔で形成された多数のスリットからなる切取り線8A或いははさみ等により切取ることができる切取り線8Aが形成されている。
【0024】
また、前記袋本体部2Aには、前記注ぎ口部4Aの上方の一方隅角部に該袋本体部2Aから切取った注ぎ口部4Aの一部を係入する係入溝部9Aが形成され、この係入溝部9Aは注ぎ口部4Aの一部を折畳み状で係止可能である。
【0025】
上述のように構成された第2の実施の形態において、第2の実施の形態と同様にして、切取り線8Aを利用して袋本体部2Aに対し注ぎ口部4Aを収納空間部3Aとは独立した状態に切取り、図5の(イ)に示すように、袋本体部2Aを立てた方向のままの状態として、その注ぎ口部4Aを移し替えるべき他の容器の口内に挿入する。この場合も前述の実施の形態と同様に、袋本体部2Aを傾けないので、袋本体部2Aの収納空間部3A内の内容物WAが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0026】
そこで、前述の実施の形態と同様に、図5の(ロ)に示すように、袋本体部2Aを注ぎ口部4A側に傾けて収納空間部3A内の内容物WAを注ぎ口部4Aとの開口6A(連通部位)を経て該注ぎ口部4Aから該他の容器内に注入するものであり、この場合も前述の実施の形態と同様に、袋本体部2Aの収納空間部3A内の内容物Wが該他の容器の周囲に落ちこぼれることがない。
【0027】
そして、収納空間部3A内の内容物WAをすべて移し替えることができず余り、該残余の内容物とともに袋本体部2を保管する場合には、図6に示すように、前述の実施の形態と同様に、注ぎ口部4Aのほぼ先端部を折畳み(少なくとも二重に折畳むことが望ましい。)、その折畳み部位を係入溝部9Aに係入して係止することによって、該注ぎ口部4Aの一部を閉塞状態とすることができるので、袋本体部2Aの収納空間部3A内にある残余の内容物WAが注ぎ口部4Aから流出することを未然に阻止することができ、袋本体部2A内の残余の内容物WAの保管を容易にすることができるものである。
【0028】
この第2の実施の形態においては、注ぎ口部4Aを収納空間部3Aの一方の側部に沿った直線状に形成したことにより、包装用袋1Aをスタンディングパウチ形態として構成する場合、その注ぎ口部4Aの成形工程を、包装用袋1Aの成形工程中に取り入れることが可能であり、内容物の注入工程に特別な手段を講じること無く取り入れることができ、当該注ぎ口部4Aを備えた包装用袋1Aとしての形成が容易になし得るものである。
【0029】
上記した両実施の形態にあっては、袋本体部2、2Aをほぼ長方形の袋状に形成したが、これに限定するものではなく、袋本体部2、2Aの形態もスタンディングパウチ又は他の底部をもたない形態に対して有効である。
【0030】
そして、袋本体部2、2Aを合成樹脂製とした場合について説明したが、これに限定するものではなく、他の材料で形成した場合でも対応可能である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明にあっては、袋本体部を立てた方向のままの状態で、収納空間部とは独立しかつ該収納空間部との連通部位に対して所定の角度曲折して形成した注ぎ口部を、他の容器等の口等に挿通することができ、収納した内容物を他の容器等に移し替える作業を簡易かつ確実に行うことができ、その取扱いをきわめて便利にすることができる。
【0032】
請求項2に記載の発明にあっては、一度開封した注ぎ口部の一部を折畳み状にして係入溝部に係止して、注ぎ口部の一部を閉塞状態にとすることができる。これよって、袋本体部の収納空間部内にある例えば、残余の内容物が注ぎ口部から流出することを未然に阻止することができ、袋本体部の残余の内容物の保管を容易にすることができる。
【0033】
請求項3に記載の発明にあっては、袋本体部における収納空間部及び注ぎ口部等の形成を容易になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における包装用袋の全体を示す正面図である。
【図2】(イ)(ロ)は、使用状態の説明図である。
【図3】注ぎ口部の係止状態を示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態における包装用袋の全体を示す正面図である。
【図5】(イ)(ロ)は、使用状態の説明図である。
【図6】注ぎ口部の係止状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1A 包装用袋
2、2A 袋本体部
3、3A 収納空間部
4、4A 注ぎ口部
8、8A 切取り線
W、WA 内容物
Claims (3)
- 内容物を収納するための収納空間部がその周囲を封止部によって封鎖することによって形成された袋本体部を主体とする包装用袋であって、この袋本体部には前記収納空間部の周辺部において、この収納空間部に一部が連通されかつその連通部位を残して周囲が封止された注ぎ口部を該収納空間部とは独立し該連通部位に対して所定の角度曲折して形成し、この注ぎ口部は袋本体部に対し、収納空間部との前記連通部を残して切取り可能に構成されていることを特徴とする包装用袋。
- 請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部の一部には袋本体部から切取った注ぎ口部の一部が係入される係入溝部を形成し、この係入溝部に対し注ぎ口部の一部を折畳み状に係止可能となしたことを特徴とする包装用袋。
- 請求項1に記載の包装用袋であって、袋本体部を合成樹脂製から構成したことを特徴とする包装用袋。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009196646A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 包装体 |
JP2018167879A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 大日本印刷株式会社 | パウチ |
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JPH05178356A (ja) * | 1991-12-26 | 1993-07-20 | Haydon Immel Rodney | 袋、特に液状或いはペースト状の物質を収納するための型付けした袋 |
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- 2003-02-28 JP JP2003054430A patent/JP2004262497A/ja active Pending
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