JP2004262047A - 卓上スライド切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に溝入れ作業ができる卓上スライド切断機を提供する。
【解決手段】ベース部上に加工材を支持するフェンス3を固定し、前記ベース部の後部に摺動支持部材となるホルダ5を前記ベース部に対し左右方向に傾斜自在に立設し、前記ホルダ上部へ摺動部材をベース部上面に対して平行にかつ前後摺動自在に保持し、前記摺動部材の前端に丸のこ部ホルダを連結し、前記丸のこ部ホルダに丸のこ本体11を前記ベース部上面に対し上下揺動自在に支持し、前記丸のこ本体にのこ刃を備え、前記丸のこ部ホルダの揺動支点と前記のこ刃軸間の距離を常に一定に保ち、前記丸のこ本体を上下揺動および前後摺動し加工材を切断する卓上スライド切断機において、前記ホルダを上部ホルダ5bと下部ホルダ5aで構成するとともに、前記上部ホルダを前記ベース部上面に対して平行にかつ前後移動自在に前記下部ホルダに保持することを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】ベース部上に加工材を支持するフェンス3を固定し、前記ベース部の後部に摺動支持部材となるホルダ5を前記ベース部に対し左右方向に傾斜自在に立設し、前記ホルダ上部へ摺動部材をベース部上面に対して平行にかつ前後摺動自在に保持し、前記摺動部材の前端に丸のこ部ホルダを連結し、前記丸のこ部ホルダに丸のこ本体11を前記ベース部上面に対し上下揺動自在に支持し、前記丸のこ本体にのこ刃を備え、前記丸のこ部ホルダの揺動支点と前記のこ刃軸間の距離を常に一定に保ち、前記丸のこ本体を上下揺動および前後摺動し加工材を切断する卓上スライド切断機において、前記ホルダを上部ホルダ5bと下部ホルダ5aで構成するとともに、前記上部ホルダを前記ベース部上面に対して平行にかつ前後移動自在に前記下部ホルダに保持することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、卓上スライド切断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の卓上スライド切断機を図5、図6で説明する。丸のこ本体11の切断位置は図5に、また溝入れ作業は図6に示すようになっている。
【0003】
丸のこ本体11の上下揺動支点はシャフト10であり、図5に示す位置となっているため、加工材35に丸のこ18で途中まで切込みを加え溝入れ作業をするような場合は、丸のこ軸13の真下がフェンス3の加工材35支持面より前方に位置するため、加工材35のフェンス3側は丸のこ18の外周に添った形状の溝が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の卓上スライド切断機で溝入れ作業をした場合、ベース1上面と平行な溝が形成されるのは、丸のこ軸13の真下に位置する所まで、フェンス3側は丸のこ18の外周に添った形状の溝が形成される。そのため、平行な溝を必要とする場合は、手鋸等で追加工する必要があった。
【0005】
また、図7に示すように当て木40を用いて加工材35の位置を変えて作業するなど、面倒な作業となっていた。
【0006】
また、丸のこ本体11の前後摺動範囲を大きくし、フェンス3の加工材35支持面まで丸のこ軸13が移動できるようにすることも可能ではあるが、卓上スライド切断機本体自体が大形化する欠点を有することになる。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来の欠点をなくし、簡便に溝入れ作業ができる卓上スライド切断機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ベース部上に加工材を支持するフェンスを固定し、前記ベース部の後部に摺動支持部材となるホルダを前記ベース部に対し左右方向に傾斜自在に立設し、前記ホルダ上部へ摺動部材をベース部上面に対して平行にかつ前後摺動自在に保持し、前記摺動部材の前端に丸のこ部ホルダを連結し、前記丸のこ部ホルダに丸のこ本体を前記ベース部上面に対し上下揺動自在に支持し、前記丸のこ本体にのこ刃を備え、前記丸のこ部ホルダの揺動支点と前記のこ刃軸間の距離を常に一定に保ち、前記丸のこ本体を上下揺動および前後摺動し加工材を切断する卓上スライド切断機において、前記ホルダを上部ホルダと下部ホルダで構成するとともに、前記上部ホルダを前記ベース上面に対して平行にかつ前後移動自在に前記下部ホルダに保持することを特徴とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1〜図4により説明する。図1は本発明となる卓上スライド切断機の一実施形態を示す側面図。図2は本発明となる卓上スライド切断機の正面図。図3は図1の切断位置を示す側面図。図4は図1の溝入れ位置を示す側面図である。
【0010】
図において、ベース1の中央にターンテーブル2を水平方向へ回動自在に埋設し、ターンテーブル2の上面は、ベース1の上面と同一面となっている。ベース1及びターンテーブル2の上面には木材等の加工材35が載置される。なお、本発明においては加工材35が載置される部材(本実施形態においてはベース1とターンテーブル2)を総称してベース部という。ベース1上面に加工材35の側面を支持するフェンス3を固定している。ターンテーブル2の上面中央に後述する丸のこ18が侵入する溝部を有する図示しない刃口板が固定され、加工材35切断時、丸のこ18の下端がターンテーブル2上面よりも下降したとき、丸のこ18が前記刃口板の溝部に侵入し、加工材35の仕上面へのけば立ちを防止する役目を果たしている。ターンテーブル2後端にはホルダシャフト4を介して支持部材となる下部ホルダ5aと上部ホルダ5bで構成したホルダ5を立設し、ホルダシャフト4の軸心をターンテーブル2上面とほぼ一致させることで、下部ホルダ5aはホルダシャフト4を支点にターンテーブル2の上面を中心に左右傾斜自在に軸支されている。
【0011】
図2に示すように、ターンテーブル2の後部へはホルダシャフト4を中心とする長穴2aが形成され、長穴2aにクランプレバー17を貫通させ、クランプレバー17の先端に形成した図示しないねじ部が下部ホルダ5a背面に形成したねじ穴部にねじ嵌合している。クランプレバー17を緩めると、ホルダ5はホルダシャフト4を支点に長穴2aの範囲内で傾斜し、クランプレバー17を締め付けると、クランプレバー17と下部ホルダ5a間でターンテーブル2を締め付け、下部ホルダ5aは任意位置で固定される。なお、長穴2aは下部ホルダ5aが左右45度程度傾斜できる範囲内で形成されている。
【0012】
直角切断の状態(下部ホルダ5aがターンテーブル2に対し直角に立設した状態)において、下部ホルダ5a上方へ上部ホルダ5bを前後移動自在に支持し、上部ホルダ5b側面に設けたノブ33は上部ホルダ5aの移動を固定するものである。上部ホルダ5b上方にターンテーブル2上面に対し平行な貫通孔5cを2ヵ所穿設し、この貫通孔5c内に図示しない摺動保持部材を設け、貫通孔5c内に左右に並列した摺動部材となる2本のガイドバー6をそれぞれ挿通している。ガイドバー6は前記摺動保持部材によりターンテーブル2上面に対し平行に、かつ前後方向に摺動する。ガイドバー6の前端には丸のこ部ホルダ7、後端にガイドバー6の抜け止め用のサポート8が設けられている。上部ホルダ5b側面に設けたノブ9はガイドバー6の摺動を固定するものである。
【0013】
丸のこ部ホルダ7上方にはシャフト10を介してベース1上面に対し上下揺動自在に丸のこ本体11を軸支している。ホルダ7と丸のこ本体11の間には、丸のこ本体11を上方に付勢するスプリング12が設けられている。ホルダ7正面に設けたストッパボルト23は丸のこ本体11が当接し下限への揺動を規制するものである。
【0014】
丸のこ本体11は丸のこ軸13を回転自在に支持し丸のこ18を固定している。また、丸のこ本体11は丸のこ軸13の上部に動力を発するモーター部14が連結され、ハンドル15とで構成されている。
【0015】
上部ホルダ5aの前面には傾斜時の位置決め部材となるのストッパ5d、5eが設けられ、ターンテーブル2上面後方にはストッパ5d、5eの移動軌跡上に位置するように角度調整部材であるストッパボルト19,20が垂直方向にねじ嵌合している。上部ホルダ5aを傾斜させると、所定の傾斜角度でストッパ5d、5eがストッパボルト19,20の各々の頭部に係合し、丸のこ本体11の傾斜位置を設定する。ストッパボルト19は、ホルダ5aが左方向に45度の位置に傾斜したときにストッパ5dに係合するように設けられている。また、ストッパボルト20は、ホルダ5aが右方向に45度の位置に傾斜したときにストッパ5eに係合するように設けられている。さらに、ターンテーブル2上部に貫通孔2aを有し、直角時の位置決め部材となるピン21を前後に水平移動自在に軸支し、図2に位置するときにホルダ5aにはピン21の移動軌跡上に位置するようにストッパボルト22が垂直方向にねじ嵌合している。下部ホルダ5aが直角切断位置になったとき、ストッパボルト22の先端とピン21の外径部が接触する。
【0016】
上記構成において、丸のこ本体11を垂直位置に設定し加工材35を切断するには、下部ホルダ5aが直角切断位置になったとき、ピン21を前方へ移動し角度調整部材であるストッパボルト22の先端とピン21の外径部が接触する位置にし、クランプレバー17を締め下部ホルダ5aの傾斜位置を固定し、切断することができる。加工材35を切断するにはハンドル15に設けたスイッチ16を押して、モーター部14が回転駆動すると、丸のこ軸13を介して丸のこ18が回転される。この状態で、ハンドル15を握りスプリング12の付勢力に抗して丸のこ本体11を押し下げ、加工材35を切断する。丸のこ18が前記刃口板の溝部内へ入り加工材35の切断が完了した時点で、丸のこ本体11を持ち上げると、スプリング12の付勢力でもとの上限位置に復帰する。
【0017】
さらに、直角切り、角度切り、傾斜切りで幅の広い加工材を切断する場合には、フェンス3面に加工材35を押しつけ固定したあと、ノブ9を緩め、ハンドル15で手前側(図1の右方向)に引くと、丸のこ部ホルダ7、サポート8、ガイドバー6及び丸のこ部11は一体となって前方に移動する。ハンドル15を押し下げ切込みを与えたあと、後方に丸のこ部11を摺動させながら切断を行う(図3の状態)。切断後、押し下げていた力を弱くすれば、スプリング12により、丸のこ部11が上方に押し上げられる。
【0018】
次に、丸のこ本体11を左右傾斜させる方法について説明する。ピン21を後方へ移動しストッパボルト22との係合を解除した後、クランプレバー17を緩めホルダ5aの固定状態を解除してホルダ5aを左または右方向へ傾斜させることができる。
【0019】
次に、加工材35に丸のこ18で途中まで切込みを加え溝入れ作業をする場合は、丸のこ本体11を規定値まで下降させ、ストッパボルト23を回転させて前方へ移動させ、丸のこ本体11へストッパボルト23を当接させ、丸のこ本体11の下限への揺動を規制する。さらにノブ33を緩め、図4に示すように丸のこ軸13の真下がフェンス3の加工材35支持面より後方に位置するように上部ホルダ5bを前方へ移動させ、ノブ33で固定する。この状態で幅の広い加工材35を切断する場合で前述したように作業することで、加工材35へ深さが一定な溝が形成される。
【0020】
上記したように、スライド、直角、角度、傾斜切り、溝入れ、また、前述した角度切りの切断方法と傾斜切りの方法を組み合わせた複合切断が可能でる。
【0021】
さらに、ホルダ5a、5bを着脱自在にしたことで、卓上スライド切断機本体を2分割できる。
【0022】
なお、本実施形態ではベース部の後部に摺動支持部材となるホルダを立設したが、摺動支持部材をベース部の内側等に配置することもでき、同様な動作が得られる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、他の工具を必要とせずに、最小限の本体大きさで加工材に平行な溝を形成することができると共に、本体を2分割出来るようにしたことで本体の運搬が容易な卓上スライド切断機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明となる卓上スライド切断機の一実施形態を示す側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の切断位置を示す側面図。
【図4】図1の溝入れ位置を示す側面図。
【図5】従来の卓上スライド切断機における切断位置を示す側面図。
【図6】従来の卓上スライド切断機における溝入れ位置を示す側面図。
【図7】従来の卓上スライド切断機における溝入れ位置を示す側面図。
【符号の説明】
3…フェンス、5…ホルダ、5a…下部ホルダ、5b…上部ホルダ、7…丸のこ部ホルダ、11…丸のこ本体。
【発明が属する技術分野】
本発明は、卓上スライド切断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の卓上スライド切断機を図5、図6で説明する。丸のこ本体11の切断位置は図5に、また溝入れ作業は図6に示すようになっている。
【0003】
丸のこ本体11の上下揺動支点はシャフト10であり、図5に示す位置となっているため、加工材35に丸のこ18で途中まで切込みを加え溝入れ作業をするような場合は、丸のこ軸13の真下がフェンス3の加工材35支持面より前方に位置するため、加工材35のフェンス3側は丸のこ18の外周に添った形状の溝が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の卓上スライド切断機で溝入れ作業をした場合、ベース1上面と平行な溝が形成されるのは、丸のこ軸13の真下に位置する所まで、フェンス3側は丸のこ18の外周に添った形状の溝が形成される。そのため、平行な溝を必要とする場合は、手鋸等で追加工する必要があった。
【0005】
また、図7に示すように当て木40を用いて加工材35の位置を変えて作業するなど、面倒な作業となっていた。
【0006】
また、丸のこ本体11の前後摺動範囲を大きくし、フェンス3の加工材35支持面まで丸のこ軸13が移動できるようにすることも可能ではあるが、卓上スライド切断機本体自体が大形化する欠点を有することになる。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来の欠点をなくし、簡便に溝入れ作業ができる卓上スライド切断機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ベース部上に加工材を支持するフェンスを固定し、前記ベース部の後部に摺動支持部材となるホルダを前記ベース部に対し左右方向に傾斜自在に立設し、前記ホルダ上部へ摺動部材をベース部上面に対して平行にかつ前後摺動自在に保持し、前記摺動部材の前端に丸のこ部ホルダを連結し、前記丸のこ部ホルダに丸のこ本体を前記ベース部上面に対し上下揺動自在に支持し、前記丸のこ本体にのこ刃を備え、前記丸のこ部ホルダの揺動支点と前記のこ刃軸間の距離を常に一定に保ち、前記丸のこ本体を上下揺動および前後摺動し加工材を切断する卓上スライド切断機において、前記ホルダを上部ホルダと下部ホルダで構成するとともに、前記上部ホルダを前記ベース上面に対して平行にかつ前後移動自在に前記下部ホルダに保持することを特徴とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1〜図4により説明する。図1は本発明となる卓上スライド切断機の一実施形態を示す側面図。図2は本発明となる卓上スライド切断機の正面図。図3は図1の切断位置を示す側面図。図4は図1の溝入れ位置を示す側面図である。
【0010】
図において、ベース1の中央にターンテーブル2を水平方向へ回動自在に埋設し、ターンテーブル2の上面は、ベース1の上面と同一面となっている。ベース1及びターンテーブル2の上面には木材等の加工材35が載置される。なお、本発明においては加工材35が載置される部材(本実施形態においてはベース1とターンテーブル2)を総称してベース部という。ベース1上面に加工材35の側面を支持するフェンス3を固定している。ターンテーブル2の上面中央に後述する丸のこ18が侵入する溝部を有する図示しない刃口板が固定され、加工材35切断時、丸のこ18の下端がターンテーブル2上面よりも下降したとき、丸のこ18が前記刃口板の溝部に侵入し、加工材35の仕上面へのけば立ちを防止する役目を果たしている。ターンテーブル2後端にはホルダシャフト4を介して支持部材となる下部ホルダ5aと上部ホルダ5bで構成したホルダ5を立設し、ホルダシャフト4の軸心をターンテーブル2上面とほぼ一致させることで、下部ホルダ5aはホルダシャフト4を支点にターンテーブル2の上面を中心に左右傾斜自在に軸支されている。
【0011】
図2に示すように、ターンテーブル2の後部へはホルダシャフト4を中心とする長穴2aが形成され、長穴2aにクランプレバー17を貫通させ、クランプレバー17の先端に形成した図示しないねじ部が下部ホルダ5a背面に形成したねじ穴部にねじ嵌合している。クランプレバー17を緩めると、ホルダ5はホルダシャフト4を支点に長穴2aの範囲内で傾斜し、クランプレバー17を締め付けると、クランプレバー17と下部ホルダ5a間でターンテーブル2を締め付け、下部ホルダ5aは任意位置で固定される。なお、長穴2aは下部ホルダ5aが左右45度程度傾斜できる範囲内で形成されている。
【0012】
直角切断の状態(下部ホルダ5aがターンテーブル2に対し直角に立設した状態)において、下部ホルダ5a上方へ上部ホルダ5bを前後移動自在に支持し、上部ホルダ5b側面に設けたノブ33は上部ホルダ5aの移動を固定するものである。上部ホルダ5b上方にターンテーブル2上面に対し平行な貫通孔5cを2ヵ所穿設し、この貫通孔5c内に図示しない摺動保持部材を設け、貫通孔5c内に左右に並列した摺動部材となる2本のガイドバー6をそれぞれ挿通している。ガイドバー6は前記摺動保持部材によりターンテーブル2上面に対し平行に、かつ前後方向に摺動する。ガイドバー6の前端には丸のこ部ホルダ7、後端にガイドバー6の抜け止め用のサポート8が設けられている。上部ホルダ5b側面に設けたノブ9はガイドバー6の摺動を固定するものである。
【0013】
丸のこ部ホルダ7上方にはシャフト10を介してベース1上面に対し上下揺動自在に丸のこ本体11を軸支している。ホルダ7と丸のこ本体11の間には、丸のこ本体11を上方に付勢するスプリング12が設けられている。ホルダ7正面に設けたストッパボルト23は丸のこ本体11が当接し下限への揺動を規制するものである。
【0014】
丸のこ本体11は丸のこ軸13を回転自在に支持し丸のこ18を固定している。また、丸のこ本体11は丸のこ軸13の上部に動力を発するモーター部14が連結され、ハンドル15とで構成されている。
【0015】
上部ホルダ5aの前面には傾斜時の位置決め部材となるのストッパ5d、5eが設けられ、ターンテーブル2上面後方にはストッパ5d、5eの移動軌跡上に位置するように角度調整部材であるストッパボルト19,20が垂直方向にねじ嵌合している。上部ホルダ5aを傾斜させると、所定の傾斜角度でストッパ5d、5eがストッパボルト19,20の各々の頭部に係合し、丸のこ本体11の傾斜位置を設定する。ストッパボルト19は、ホルダ5aが左方向に45度の位置に傾斜したときにストッパ5dに係合するように設けられている。また、ストッパボルト20は、ホルダ5aが右方向に45度の位置に傾斜したときにストッパ5eに係合するように設けられている。さらに、ターンテーブル2上部に貫通孔2aを有し、直角時の位置決め部材となるピン21を前後に水平移動自在に軸支し、図2に位置するときにホルダ5aにはピン21の移動軌跡上に位置するようにストッパボルト22が垂直方向にねじ嵌合している。下部ホルダ5aが直角切断位置になったとき、ストッパボルト22の先端とピン21の外径部が接触する。
【0016】
上記構成において、丸のこ本体11を垂直位置に設定し加工材35を切断するには、下部ホルダ5aが直角切断位置になったとき、ピン21を前方へ移動し角度調整部材であるストッパボルト22の先端とピン21の外径部が接触する位置にし、クランプレバー17を締め下部ホルダ5aの傾斜位置を固定し、切断することができる。加工材35を切断するにはハンドル15に設けたスイッチ16を押して、モーター部14が回転駆動すると、丸のこ軸13を介して丸のこ18が回転される。この状態で、ハンドル15を握りスプリング12の付勢力に抗して丸のこ本体11を押し下げ、加工材35を切断する。丸のこ18が前記刃口板の溝部内へ入り加工材35の切断が完了した時点で、丸のこ本体11を持ち上げると、スプリング12の付勢力でもとの上限位置に復帰する。
【0017】
さらに、直角切り、角度切り、傾斜切りで幅の広い加工材を切断する場合には、フェンス3面に加工材35を押しつけ固定したあと、ノブ9を緩め、ハンドル15で手前側(図1の右方向)に引くと、丸のこ部ホルダ7、サポート8、ガイドバー6及び丸のこ部11は一体となって前方に移動する。ハンドル15を押し下げ切込みを与えたあと、後方に丸のこ部11を摺動させながら切断を行う(図3の状態)。切断後、押し下げていた力を弱くすれば、スプリング12により、丸のこ部11が上方に押し上げられる。
【0018】
次に、丸のこ本体11を左右傾斜させる方法について説明する。ピン21を後方へ移動しストッパボルト22との係合を解除した後、クランプレバー17を緩めホルダ5aの固定状態を解除してホルダ5aを左または右方向へ傾斜させることができる。
【0019】
次に、加工材35に丸のこ18で途中まで切込みを加え溝入れ作業をする場合は、丸のこ本体11を規定値まで下降させ、ストッパボルト23を回転させて前方へ移動させ、丸のこ本体11へストッパボルト23を当接させ、丸のこ本体11の下限への揺動を規制する。さらにノブ33を緩め、図4に示すように丸のこ軸13の真下がフェンス3の加工材35支持面より後方に位置するように上部ホルダ5bを前方へ移動させ、ノブ33で固定する。この状態で幅の広い加工材35を切断する場合で前述したように作業することで、加工材35へ深さが一定な溝が形成される。
【0020】
上記したように、スライド、直角、角度、傾斜切り、溝入れ、また、前述した角度切りの切断方法と傾斜切りの方法を組み合わせた複合切断が可能でる。
【0021】
さらに、ホルダ5a、5bを着脱自在にしたことで、卓上スライド切断機本体を2分割できる。
【0022】
なお、本実施形態ではベース部の後部に摺動支持部材となるホルダを立設したが、摺動支持部材をベース部の内側等に配置することもでき、同様な動作が得られる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、他の工具を必要とせずに、最小限の本体大きさで加工材に平行な溝を形成することができると共に、本体を2分割出来るようにしたことで本体の運搬が容易な卓上スライド切断機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明となる卓上スライド切断機の一実施形態を示す側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の切断位置を示す側面図。
【図4】図1の溝入れ位置を示す側面図。
【図5】従来の卓上スライド切断機における切断位置を示す側面図。
【図6】従来の卓上スライド切断機における溝入れ位置を示す側面図。
【図7】従来の卓上スライド切断機における溝入れ位置を示す側面図。
【符号の説明】
3…フェンス、5…ホルダ、5a…下部ホルダ、5b…上部ホルダ、7…丸のこ部ホルダ、11…丸のこ本体。
Claims (1)
- ベース部上に加工材を支持するフェンスを固定し、前記ベース部の後部に摺動支持部材となるホルダを前記ベース部に対し左右方向に傾斜自在に立設し、前記ホルダ上部へ摺動部材をベース部上面に対して平行にかつ前後摺動自在に保持し、前記摺動部材の前端に丸のこ部ホルダを連結し、前記丸のこ部ホルダに丸のこ本体を前記ベース部上面に対し上下揺動自在に支持し、前記丸のこ本体にのこ刃を備え、前記丸のこ部ホルダの揺動支点と前記のこ刃軸間の距離を常に一定に保ち、前記丸のこ本体を上下揺動および前後摺動し加工材を切断する卓上スライド切断機において、前記ホルダを上部ホルダと下部ホルダで構成するとともに、前記上部ホルダを前記ベース上面に対して平行にかつ前後移動自在に前記下部ホルダに保持したことを特徴とする卓上スライド切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053790A JP2004262047A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 卓上スライド切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053790A JP2004262047A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 卓上スライド切断機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004262047A true JP2004262047A (ja) | 2004-09-24 |
JP2004262047A5 JP2004262047A5 (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=33118296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003053790A Pending JP2004262047A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 卓上スライド切断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004262047A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017213655A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 株式会社マキタ | 卓上切断機 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003053790A patent/JP2004262047A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017213655A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 株式会社マキタ | 卓上切断機 |
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Legal Events
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Effective date: 20050928 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081209 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090407 |