JP2004260468A - 通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置及びメッセージ蓄積方法 - Google Patents

通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置及びメッセージ蓄積方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メッセージ送受信時の通信の途切れを防止することによって継続した通信を行うことができ、また、メッセージ蓄積装置の導入コストを安価にすることができる通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置を提供する。
【解決手段】通信部24によってメッセージ蓄積装置22−1〜22−n間で通信可能なようにし、空き容量確認制御部28によって、他のメッセージ蓄積装置22−2の蓄積部38の空き容量を確認すると共に、自メッセージ蓄積装置22−1の蓄積部38の空き容量を確認する。この際、自メッセージ蓄積装置22−1の蓄積部38に空き容量なしと確認された際に、メッセージ転送制御部30によって、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置22−2へ送信元の移動端末機14−1から受信したメッセージを転送する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信ネットワークシステムや一般電話ネットワークシステムなど通信ネットワークシステムにおいて、通信機能を有する送信元端末機から送信先端末機へ送信されるメッセージ情報を、一旦蓄積して送信先端末機へ配信する通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置及びメッセージ蓄積方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の移動通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置を示す図である。この図に示すように、移動通信網10には、第1〜第nのメッセージ蓄積装置12−1〜12−nがノードとして接続されている。各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nは、携帯電話機などの移動端末機14−1〜14−n間、又は移動端末機14−1〜14−nと移動端末機以外のEME(メッセージエンティティ)16−1〜16−n,18−1〜18−nとの間で送受信されるメッセージ情報(以降、単にメッセージという)を、一旦蓄積して所定の送信先の端末機へ配信する。以降、このように移動端末機及びEMEを単に端末機と記述する表現も併用する。
【0003】
送信元端末機である例えば移動端末機14−1は、送信先の移動端末機14−2に対してメッセージを送信する場合、直接、送信先の移動端末機14−2と通信を行わず、移動通信網10を介してメッセージ蓄積装置(例えば、第1のメッセージ蓄積装置12−1)へメッセージを送信する。第1のメッセージ蓄積装置12−1は、受信したメッセージを一旦蓄積し、送信元の移動端末機14−1へメッセージが正常に受信されたことを伝える正常応答を返信する。このメッセージ受付処理が完了した後、第1のメッセージ蓄積装置12−1は、蓄積したメッセージを送信先の移動端末機14−2へ配信する。
【0004】
このように、例えばEME16−2,18−1が、送信先の移動端末機14−nに対してメッセージを送信する場合も、メッセージ蓄積装置(例えば、第2のメッセージ蓄積装置12−2)へメッセージを送信する。そして、第2のメッセージ蓄積装置12−2でメッセージを一旦蓄積し、送信元のEME16−2,18−1へ正常応答を返信する。このメッセージ受付処理が完了した後、第2のメッセージ蓄積装置12−2は、蓄積したメッセージを送信先の移動端末機14−nへ配信する。
【0005】
これらの配信が成功した場合は、メッセージ蓄積装置12−1,12−2に蓄積されたメッセージは削除される。
一方、送信先への配信が失敗した場合は、予め定められた有効期限内であれば配信失敗理由毎の再配信条件に従い配信される。また、再配信が失敗し、有効期限を満了したメッセージは、メッセージ蓄積装置12−1,12−2から削除される。
【0006】
また、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nにおけるメッセージの蓄積は、送信先ごとにメッセージを併合して1つとするマージは行わず、メッセージ単位に受信した順序に従って行う。この際、既に同一の送信先への別メッセージが蓄積されているかどうかは問わないようになっている。
但し、メッセージの種類によっては、その目的が最新状態の通知であるなどの重要な理由付けが為されているケースもある。このケースに該当する同一送信先へのメッセージが蓄積されている場合は、新規メッセージを蓄積後に、旧メッセージを削除し、新規メッセージのみを配信する。
【0007】
また、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nにおける蓄積メッセージ数の容量は有限である。このため蓄積メッセージ数の増加により空き容量が無くなり、これ以上のメッセージの蓄積が不可となった状態で、新たに送信元端末機からメッセージを受信した場合は、受付不可の旨を送信元端末機に通知する。
各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nに蓄積されていたメッセージが時間の経過とともに有効期限満了、あるいは再配信の成功により削除され、容量に空きができると、メッセージ蓄積装置12−1〜12−nは新規メッセージを受付可能な状態となる。
【0008】
メッセージ蓄積装置12−1〜12−nは、想定される処理すべきメッセージ量に応じて移動通信網10に複数接続することができる。各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nの使い分けは、それぞれの移動通信網10の条件に従う。
また、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nは、それぞれ独立して動作しており、仮にメッセージ送信元端末機毎にメッセージ蓄積装置12−1〜12−nを割り当てた場合は、メッセージの送信先端末機から見ると、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nからの配信を独立に受けることとなる。つまり、メッセージ蓄積装置12−1〜12−n間におけるメッセージ配信順序の制御は行われない。
【0009】
この種の従来のメッセージ蓄積装置として、例えば後述の特許文献1および2に記載のものがある。
特許文献1には、音声メッセージをメモリの空き領域の任意の位置に順次格納すると共に、格納した位置と指定された受信者との対応をメモリの別の領域で記憶することによって、メモリ内の一部分の格納領域だけ容量不足になるという不都合を無くす内容が記載されている。
【0010】
特許文献2には、PHS基地局がPHS端末に対して着信信号を送出しても応答がなく発呼者からの音声メッセージを音声メッセージ蓄積部に記録する際に、音声メッセージ蓄積部の空き記憶領域が所定量以下であると、PHS基地局と接続装置とがそれぞれ自装置を介して、発呼者と音声メッセージ蓄積部に十分な空き記憶領域を有する他のPHS基地局との間に通信リンクを確立する。そして、PHS基地局と接続装置とが、発呼者からの音声メッセージを他のPHS基地局に転送して、他のPHS基地局にて記録する内容が記載されている。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−244990号公報(請求項1および要約)
【特許文献2】
特開平9−136836号公報(請求項および要約)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許文献1の内容においては、1つのメモリ内で蓄積の遣り繰りを行うだけなので容量に限界があり、多数の端末機からのメッセージを蓄積することができない。また、複数のメッセージを蓄積するためには時分割的に蓄積処理を行わなければならないので、メッセージの蓄積が遅くなる。これら理由によって、メッセージ送受信時の通信が途切れ、継続した通信を行うことができないという問題がある。
【0013】
上記の特許文献2の内容においては、メッセージ蓄積容量が不足した際に、接続装置によって他の基地局と通信リンクを開設した後に基地局を介してメッセージを転送しなければならないので、メッセージを転送して蓄積するのに時間が掛かる。また、他の基地局に容量が無ければ、更に他の基地局と通信リンクを開設しなければならないので、更に時間が掛かることになる。これらの理由によって、メッセージ送受信時の通信が途切れ、継続した通信を行うことができないという問題がある。
【0014】
また、図7を参照して説明したメッセージ蓄積装置においては、移動端末機14−1〜14−nの収容条件、EME16−1〜16−n,18−1〜18−nとの接続条件、トラヒックの急激な増加、新規メッセージの種類の追加(再配信、有効期限の変動)等によってメッセージ蓄積容量が変動する。また、上記の収容条件の違いにより各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nへの蓄積メッセージ数に差が生じる。
【0015】
このような要因で、特定のメッセージ蓄積装置に空き容量が無くなったとしても、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nは、それぞれ独立してメッセージの蓄積を行うので、仮に他のメッセージ蓄積装置の容量に空きがあり、メッセージ蓄積装置全体の容量としては余裕があったとしても、空き容量の無いメッセージ蓄積装置ではメッセージを蓄積することができない。このため、メッセージ送受信時の通信が途切れ、継続した通信を行うことができないという問題がある。
【0016】
また、各メッセージ蓄積装置12−1〜12−nが各々独立して蓄積を行うので、メッセージ容量の設計を行う場合に、蓄積装置毎にマージンを考慮した設計を行う必要がある。このため、メッセージ蓄積装置の導入コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、メッセージ送受信時の通信の途切れを防止することによって継続した通信を行うことができ、また、メッセージ蓄積装置の導入コストを安価にすることができる通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置及びメッセージ蓄積方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置は、送信元の端末機から送信先の端末機へ送信されるメッセージ情報を、一旦、蓄積手段に蓄積して送信先の端末機へ配信する通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置において、他メッセージ蓄積装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段を介して他メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認すると共に、自メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認する確認手段と、前記確認手段によって自メッセージ蓄積装置の蓄積手段に空き容量なしと確認された際に、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置へ前記送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送する転送手段とを備えたことを特徴としている。
【0018】
この構成によれば、メッセージ蓄積装置同士で通信が行えるようにして、空き容量ありのメッセージ蓄積装置へ送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送するようにしたので、従来のように基地局などの中継装置を介して転送するよりも、メッセージ転送時間が短くて済む。
また、本発明の請求項2による通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置は、請求項1において、前記メッセージ情報の転送先である他メッセージ蓄積装置の識別情報と、自メッセージ蓄積装置との通信時間の短さを示す優先順位とが対応付けられて設定される設定手段を更に備え、前記転送手段は、前記設定手段に設定されている前記識別情報で示されるメッセージ蓄積装置の中から前記優先順位に従って選択した他メッセージ蓄積装置へ、前記メッセージ情報を転送することを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、メッセージの転送時間が、より短くて済むメッセージ蓄積装置へメッセージを転送することができる。
また、本発明の請求項3による通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置は、請求項2において、前記転送手段は、他メッセージ蓄積装置へ前記メッセージ情報の蓄積が可能か不可能かを問い合わせる要求を行い、この要求を行った他メッセージ蓄積装置から蓄積不可能の応答が返信されてきた際に、前記優先順位で示される次の他メッセージ蓄積装置へ前記メッセージ情報を転送することを特徴としている。
【0020】
この構成によれば、メッセージ情報の転送が行えなかった際に、メッセージの転送時間が極力短くて済むメッセージ蓄積装置へメッセージを転送することができる。
また、本発明の請求項4による通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置は、請求項3において、前記転送手段によって前記要求が行われた他メッセージ蓄積装置から前記応答がない場合に、この応答がない他メッセージ蓄積装置の前記優先順位を下げるように変更する変更手段を更に備えたことを特徴としている。
【0021】
この構成によれば、転送先である他メッセージ蓄積装置に何らかの障害が発生し、転送が行えなくなった場合に、当該他メッセージ蓄積装置を転送先として選択する時間の無駄を省くことができるので、メッセージ情報転送時間の短縮に寄与することができる。
また、本発明の請求項5による通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置は、請求項1から4の何れか1項において、前記送信元の端末機から受信された受信メッセージ情報の種別が、前記蓄積手段に蓄積されている蓄積メッセージ情報と同一種別であると判定した際に、前記送信先の端末機へのメッセージ情報の配信が自メッセージ蓄積装置よりも早く実行される他メッセージ蓄積装置へ、前記蓄積メッセージ情報を転送する指示を前記転送手段に行い、この転送手段による前記蓄積メッセージ情報の転送後に、この転送した蓄積メッセージ情報を前記記憶手段から削除し、この削除された記憶領域に、前記受信メッセージ情報を蓄積する種別判定制御手段を備えたことを特徴としている。
【0022】
この構成によれば、同一種別のメッセージ情報が自メッセージ蓄積装置と他メッセージ蓄積装置とに分離して蓄積された際に、配信順が誤るといったことを無くすことができる。
また、本発明の請求項6によるメッセージ蓄積方法は、通信ネットワークシステムで、送信元の端末機から送信先の端末機へ送信されるメッセージ情報を、通信機能を有するメッセージ蓄積装置に一旦蓄積して送信先の端末機へ配信するメッセージ蓄積方法において、他メッセージ蓄積装置の空き容量を確認する第1のステップと、自メッセージ蓄積装置の空き容量を確認する第2のステップと、前記第2のステップにおける確認によって自メッセージ蓄積装置に空き容量なしと確認された際に、前記第1のステップにより確認された空き容量ありの他メッセージ蓄積装置へ、前記送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送する第3のステップとを含むことを特徴としている。
【0023】
この方法によれば、自メッセージ蓄積装置が空き容量なしの場合に、空き容量ありのメッセージ蓄積装置へ送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送するようにしたので、従来のように基地局などの中継装置を介して転送するよりも、メッセージ転送時間が短くて済む。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る移動通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置を示す図である。但し、図1に示す本実施の形態において、図7に示した従来例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0025】
図1に示すように、本実施の形態の第1〜第nのメッセージ蓄積装置22−1〜22−nは、移動端末機14−1〜14−nや、EME16−1〜16−n,18−1〜18−nを収容する移動通信網10にノードとして接続されるものであり、図2に示す構成要素を備えている。但し、各メッセージ蓄積装置22−1〜22−nは同構成なので、図2には、第1のメッセージ蓄積装置22−1を代表して示し、その説明を行う。
【0026】
即ち、メッセージ蓄積装置22−1は、通信部24と、メッセージ転送先設定部26と、空き容量確認制御部28と、メッセージ転送制御部30と、メッセージ種別判定制御部31と、応答制御部32と、メッセージ受配信制御部34と、メッセージ書込/読出制御部36と、優先順位変更制御部37と、メッセージの蓄積部38とを備えて構成されている。
【0027】
これらの構成要素の説明を行う。
通信部24は、他のメッセージ蓄積装置と通信を行うと共に、図1に示す移動端末機14−1〜14−n及びEME16−1〜16−n,18−1〜18−nとメッセージの送受信を行うものである。つまり、通信部24によってメッセージ蓄積装置間で互いに通信が行えるようになっている。
【0028】
メッセージ転送先設定部26は、通信可能な他のメッセージ蓄積装置(例えば、第2及び第3のメッセージ蓄積装置22−2,22−3とする)の識別情報が予め設定されるものであり、外部から設定信号により設定される。設定信号は、例えば通信ネットワークシステムを管理する管理装置(図示せず)などから送信されてくる。また、その識別情報の設定を行う場合、どのメッセージ蓄積装置22−2,22−3から優先して通信を行うかの優先順位を設定する。優先順位は、当該メッセージ蓄積装置22−1に通信時間が短い順に定めると、メッセージの転送時間が短くなって上記の途切れが無くなる。但し、優先順位を定めず、ラウンドロビンにより均等的に設定しても良い。
【0029】
優先順位変更制御部37は、メッセージ転送先設定部26に設定される優先順位を、後述の応答制御部32の指示に応じて変更するものである。
空き容量確認制御部28は、自メッセージ蓄積装置22−1の蓄積部38の空き容量を確認し、空き容量がない場合に、メッセージ転送先設定部26に設定された他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3の空き容量を確認する制御を行うものである。他の空き容量を確認する場合、次に説明するヘルスチェックによって行う。
【0030】
ヘルスチェックとは、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3の空き容量を確認するための空き容量確認信号を他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3へ送信し、これに対して応答される空き容量があるか否かを示す空き容量表示信号を受信することによって、空き容量を確認する動作である。このヘルスチェックは、各端末機14−1〜14−n,EME16−1〜16−n,18−1〜18−nと通信を行う前に実施しておくことも可能である。また、ヘルスチェックは、一般には端末機14−1〜14−n,EME16−1〜16−n,18−1〜18−nとのメッセージなどの有意信号の送受信が行われていない時間が継続すると、一定周期で行われるようになっている。
【0031】
蓄積部38は、メッセージを書き込み/読み出し自在に蓄積するものであり、磁気的又は光学的に大容量のデータを蓄積可能なストレージタイプの記憶装置である。なお、大容量のデータを書き込み/読み出し自在に蓄積可能であれば、ストレージタイプ以外の記憶装置であってもよい。
メッセージ書込/読出制御部36は、メッセージを蓄積部38に書き込んで蓄積すると共に、蓄積部38に蓄積されたメッセージを読み出す制御を行うものである。
【0032】
メッセージ受配信制御部34は、送信元の端末機(例えば、移動端末機14−1とする)から送信されてきたメッセージを受信してメッセージ書込/読出制御部36へ出力すると共に、メッセージ書込/読出制御部36によって蓄積部38から読み出されたメッセージを送信先の端末機(例えば、移動端末機14−2とする)へ配信する制御を行うものである。また、後述のように他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から転送されてきたメッセージを受信する。
【0033】
メッセージ転送制御部30は、空き容量確認制御部28によって自メッセージ蓄積装置22−1に空き容量が無いと確認された場合に、空き容量があると事前に確認されていた他のメッセージ蓄積装置22−2へ、メッセージ転送要求を送信し、そのメッセージ転送要求の応答として他のメッセージ蓄積装置22−2から後述する蓄積可能の応答が返信されてきた場合に、当該メッセージ蓄積装置22−2へ、移動端末機14−1からのメッセージを転送する制御を行う。
【0034】
一方、メッセージ転送制御部30は、蓄積不可能の応答が返信されてきた場合に、後述の応答制御部32の指示によって、空き容量があると事前に確認されていたその他のメッセージ蓄積装置22−3へ、メッセージ転送要求を送信する。蓄積可能の応答が、そのメッセージ蓄積装置22−3から返信されてきた場合は、当該メッセージ蓄積装置22−3へメッセージを転送(再転送)する制御を行うものである。
【0035】
応答制御部32は、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3からメッセージ転送要求が送られてきた場合に、空き容量確認制御部28に対して蓄積部38の空き容量を確認する指示を行い、これによって空き容量があると確認された場合は、蓄積可能の応答を他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3へ返信する。空き容量がないと確認された場合は、蓄積不可能の応答を他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3へ返信する制御を行うものである。
【0036】
また、応答制御部32は、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から蓄積不可能の応答が返信されてきた場合に、メッセージ転送制御部30に対して上記の再転送の指示を行う。更に、その再転送を所定回数繰り返しても蓄積不可能の応答が返信されてくる場合は、送信元の移動端末機14−1へメッセージ送信不可の応答を返信する。また、再転送を繰り返す回数の上限は、メッセージの送信元の移動端末機14−1に対する応答の完了時間を考慮の上、その上限が設定される。
【0037】
また、応答制御部32は、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から空き容量を知らせる応答が返信されてこなかった場合に、優先順位変更制御部37に優先順位の変更を指示する。
また、応答制御部32は、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から転送されてきたメッセージがメッセージ受配信制御部34で受信された後、メッセージ書込/読出制御部36によって蓄積部38に蓄積されると、この蓄積完了のメッセージ転送応答を、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3へ返信する制御を行う。
【0038】
更に、応答制御部32は、このように他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から蓄積完了の応答を受信した際に、送信元の移動端末機14−1へ、依頼メッセージの蓄積完了のメッセージ送信応答を返信する。つまり、第1のメッセージ蓄積装置22−1は、他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3から蓄積完了の応答を受信すると、あたかも自メッセージ蓄積装置22−1が蓄積を行ったかのように、送信元の移動端末機14−1へ応答を返信するようになっている。
【0039】
メッセージ種別判定制御部31は、メッセージ受配信制御部34で受信されたメッセージ(例えば、メッセージAとする)の種別が、蓄積部38に蓄積されているメッセージ(例えば、メッセージBとする)と同一種別であると判定した場合に、送信先の移動端末機14−2へのメッセージの配信が自メッセージ蓄積装置22−1よりも早く実行される他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3へ、その蓄積メッセージBを転送する指示をメッセージ転送制御部30へ行う。これによって、その転送先の他のメッセージ蓄積装置22−2から蓄積完了の応答が返信されてきた場合に、蓄積部38から転送したメッセージBを削除し、これによって空き容量ができた蓄積部38に、先に受信されたメッセージAを蓄積する制御を行うものである。
【0040】
次に、このような構成の通信ネットワークシステムにおける各メッセージ蓄積装置22−1〜22−nが行うメッセージ蓄積処理の動作を、図3〜図6に示すシーケンス図を参照して説明する。
但し、第1〜第3のメッセージ蓄積装置22−1〜22−3が、互いに通信可能なように設定されているものとする。従って、第1のメッセージ蓄積装置22−1のメッセージ転送先設定部26には、通信可能な他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3の識別情報が設定されており、当該メッセージ蓄積装置22−1に通信時間が短い順、即ち第2のメッセージ蓄積装置22−2、第3のメッセージ蓄積装置22−3の順に、優先順位が定められているものとする。また、通常状態において移動端末機14−1から第1のメッセージ蓄積装置22−1を介して移動端末機14−2へメッセージを送信するものとする。
【0041】
最初に図3を参照して、第1のメッセージ蓄積装置22−1に空き容量がない場合に、他のメッセージ蓄積装置22−2又は22−3にメッセージを転送する場合の動作を説明する。
まず、ステップS1において、第1のメッセージ蓄積装置22−1の空き容量確認制御部28によって第2のメッセージ蓄積装置22−2に対してヘルスチェックが行われ、空き容量が確認される。これによって、空き容量ありと確認されたとする。同様にステップS2において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に対してヘルスチェックが行われ、空き容量ありと確認されたとする。
【0042】
この後、ステップS3において、移動端末機14−1からメッセージが送信され、このメッセージが、第1のメッセージ蓄積装置22−1の通信部24で受信されたとする。この際、ステップS4において、空き容量確認制御部28によって蓄積部38の空き容量がなしと確認されたとする。
この場合、ステップS5において、メッセージ転送制御部30によって、メッセージ転送先設定部26に設定された優先順位が最も高く、かつ事前のヘルスチェックにて空き容量ありと確認済みの第2のメッセージ蓄積装置22−2へ、メッセージ転送要求が送信される。この要求の応答として第2のメッセージ蓄積装置22−2から蓄積可能の応答が返信されてきたとすると、当該メッセージ蓄積装置22−2へ、移動端末機14−1からの受信メッセージが転送される。
【0043】
これによって、ステップS6において、第2のメッセージ蓄積装置22−2に、その転送メッセージが蓄積される。ステップS7において、その蓄積完了のメッセージ転送応答が、第2のメッセージ蓄積装置22−2から返信され、この蓄積完了の応答が、第1のメッセージ蓄積装置22−1の応答制御部32で受信されると、ステップS8において、送信元の移動端末機14−1へ、依頼メッセージの蓄積完了のメッセージ送信応答が返信される。
【0044】
この際、ステップS9において、第2のメッセージ蓄積装置22−2に蓄積されたメッセージが送信先の移動端末機14−2へ配信され、これが移動端末機14−2で受信されると、第2のメッセージ蓄積装置22−2へ受信完了応答が返信される。
次に、図4を参照して、メッセージの再転送を行う場合の動作を説明する。
【0045】
まず、ステップS11において、第1のメッセージ蓄積装置22−1の空き容量確認制御部28によって第2のメッセージ蓄積装置22−2に対してヘルスチェックが行われ、空き容量が確認される。これによって、空き容量ありと確認されたとする。同様にステップS12において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に対してヘルスチェックが行われ、空き容量ありと確認されたとする。
【0046】
この後、ステップS13において、移動端末機14−1からメッセージが送信され、このメッセージが、第1のメッセージ蓄積装置22−1の通信部24で受信されたとする。この際、ステップS14において、空き容量確認制御部28によって蓄積部38の空き容量がなしと確認されたとする。
一方、ここで、ステップS15に示すように、空き容量があった第2のメッセージ蓄積装置22−2が、空き容量なしの状態に変化したとする。
【0047】
第1のメッセージ蓄積装置22−1では、自装置に空き容量がないと確認されたので、ステップS16において、メッセージ転送制御部30によって、メッセージ転送先設定部26に設定された優先順位が最も高く、かつ事前のヘルスチェックにて空き容量ありと確認済みの第2のメッセージ蓄積装置22−2へ、メッセージ転送要求が送信される。
【0048】
しかし、この時、第2のメッセージ蓄積装置22−2では上記のように空き容量なしに変化しているので、そのメッセージ転送要求の応答として第2のメッセージ蓄積装置22−2から蓄積不可能の応答が返信される。
この蓄積不可能の応答を受けた第1のメッセージ蓄積装置22−1では、応答制御部32によって再転送の指示がメッセージ転送制御部30に対して行われる。これによってメッセージ転送制御部30の制御により、ステップS18において、メッセージ転送先設定部26に設定された優先順位が次に高く、かつ事前のヘルスチェックにて空き容量ありと確認済みの第3のメッセージ蓄積装置22−3へメッセージ転送要求が送信される。
【0049】
この要求の応答として第3のメッセージ蓄積装置22−3から蓄積可能の応答が返信されてきたとすると、当該メッセージ蓄積装置22−3へ、移動端末機14−1からの受信メッセージが転送される。
これによって、ステップS19において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に、その転送メッセージが蓄積される。ステップS20において、その蓄積完了のメッセージ転送応答が、第3のメッセージ蓄積装置22−3から返信され、この蓄積完了の応答が、第1のメッセージ蓄積装置22−1の応答制御部32で受信されると、ステップS21において、送信元の移動端末機14−1へ、依頼メッセージの蓄積完了のメッセージ送信応答が返信される。
【0050】
この際、ステップS22において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に蓄積されたメッセージが送信先の移動端末機14−2へ配信され、これが移動端末機14−2で受信されると、第3のメッセージ蓄積装置22−3へ受信完了応答が返信される。
次に、図5を参照して、メッセージの転送を行うメッセージ蓄積装置の優先順位を変更する場合の動作を説明する。
【0051】
まず、ステップS21において、第1のメッセージ蓄積装置22−1の空き容量確認制御部28によって第2のメッセージ蓄積装置22−2に対してヘルスチェックが行われ、空き容量が確認される。この際、ステップS22に示すように、何らかの原因によって第2のメッセージ蓄積装置22−2から応答が返信されてこなかったとする。
【0052】
また、ステップS23においては、第3のメッセージ蓄積装置22−3に対してヘルスチェックが行われ、空き容量ありと確認されたとする。
この場合、第1のメッセージ蓄積装置22−1の応答制御部32では、第2のメッセージ蓄積装置22−2から空き容量を知らせる応答が無かったと認識されるので、ステップS24において、優先順位変更制御部37に優先順位の変更が指示される。この指示に応じて優先順位変更制御部37の制御によって、メッセージ転送先設定部26の優先順位が、第3のメッセージ蓄積装置22−3が最も高くなるように変更される。
【0053】
この後、ステップS25において、移動端末機14−1からメッセージが送信され、このメッセージが、第1のメッセージ蓄積装置22−1の通信部24で受信されたとする。この際、ステップS26において、空き容量確認制御部28によって蓄積部38の空き容量がなしと確認されたとする。自装置に空き容量がないと確認されたので、ステップS27において、メッセージ転送制御部30によって、優先順位が最も高く変更され、かつ事前のヘルスチェックにて空き容量ありと確認済みの第3のメッセージ蓄積装置22−3へ、メッセージ転送要求が送信される。
【0054】
これによって、ステップS28において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に、その転送メッセージが蓄積される。ステップS29において、その蓄積完了のメッセージ転送応答が、第3のメッセージ蓄積装置22−3から返信され、この蓄積完了の応答が、第1のメッセージ蓄積装置22−1の応答制御部32で受信されると、ステップS30において、送信元の移動端末機14−1へ、依頼メッセージの蓄積完了のメッセージ送信応答が返信される。
【0055】
この際、ステップS31において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に蓄積されたメッセージが送信先の移動端末機14−2へ配信され、これが移動端末機14−2で受信されると、第3のメッセージ蓄積装置22−3へ受信完了応答が返信される。
次に、図6を参照して、同一種別のメッセージの転送を行う場合の動作を説明する。
【0056】
まず、ステップS31において、第1のメッセージ蓄積装置22−1の空き容量確認制御部28によって第2のメッセージ蓄積装置22−2に対してヘルスチェックが行われ、空き容量が確認される。これによって、空き容量ありと確認されたとする。同様にステップS32において、第3のメッセージ蓄積装置22−3に対してヘルスチェックが行われ、空き容量ありと確認されたとする。
【0057】
この後、ステップS34において、移動端末機14−1からメッセージAが送信され、このメッセージAが、第1のメッセージ蓄積装置22−1の通信部24で受信されたとする。
ここで、ステップS34に示すように、メッセージ種別判定制御部31によって、受信メッセージAの種別が、蓄積部38に蓄積されているメッセージBと同一種別であると判定されたとする。
【0058】
また、ステップS35において、空き容量確認制御部28によって蓄積部38の空き容量がなしと確認されたとする。
この場合、メッセージ種別判定制御部31から蓄積メッセージBを転送する指示がメッセージ転送制御部30に行われる。これにて、メッセージ転送制御部30によって、優先順位が最も高くかつ事前のヘルスチェックにて空き容量ありと確認済みの第2のメッセージ蓄積装置22−2へ、メッセージ転送要求が送信される。この要求の応答として第2のメッセージ蓄積装置22−2から蓄積可能の応答が返信されてきたとすると、当該メッセージ蓄積装置22−2へ、蓄積メッセージBが転送される。
【0059】
これによって、ステップS37において、第2のメッセージ蓄積装置22−2に、その転送メッセージBが蓄積される。ステップS38において、その蓄積完了のメッセージ転送応答が返信され、この蓄積完了の応答が、第1のメッセージ蓄積装置22−1の応答制御部32で受信される。
この応答制御部32において、ステップS39に示すように、蓄積部38から転送したメッセージBが削除される。これによって、ステップS40に示すように、蓄積部38に空き容量ができるので、ステップS41において、更に応答制御部32よって、先に受信されたメッセージAが蓄積される。これによってステップS42に示すように、空き容量なしの状態となる。
【0060】
この後は、ステップS43において、送信元の移動端末機14−1へ、依頼メッセージの蓄積完了のメッセージ送信応答が返信される。この際、ステップS44において、第2のメッセージ蓄積装置22−2に蓄積されたメッセージが送信先の移動端末機14−2へ配信され、これが移動端末機14−2で受信されると、第2のメッセージ蓄積装置22−2へ受信完了応答が返信される。
【0061】
このように、本実施の形態の通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置によれば、通信部24によってメッセージ蓄積装置22−1〜22−n間で通信可能なようにし、空き容量確認制御部28によって、他のメッセージ蓄積装置22−2の蓄積部38の空き容量を確認すると共に、自メッセージ蓄積装置22−1の蓄積部38の空き容量を確認する。この際、自メッセージ蓄積装置22−1の蓄積部38に空き容量なしと確認された際に、メッセージ転送制御部30によって、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置22−2へ送信元の移動端末機14−1から受信したメッセージを転送するようにした。
【0062】
これによって、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置22−2へ送信元の移動端末機14−1から受信したメッセージを直接転送するようにしたので、従来のように基地局などの中継装置を介して転送するよりも、メッセージ転送時間が短くて済む。
また、メッセージ転送先設定部26に、メッセージの転送先である他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3の識別情報と、自メッセージ蓄積装置22−1との通信時間の短さを示す優先順位とを対応付けて設定し、メッセージ転送制御部30によって、その設定された識別情報で示される他のメッセージ蓄積装置22−2,22−3の中から優先順位に従って選択した他メッセージ蓄積装置22−2へ、メッセージを転送するようにした。これによって、メッセージの転送時間が、より短くて済むメッセージ蓄積装置へメッセージを転送することができる。
【0063】
また、メッセージ転送制御部30によって、他のメッセージ蓄積装置22−2へメッセージの蓄積が可能か不可能かを問い合わせる要求を行い、この要求を行った他のメッセージ蓄積装置22−2から蓄積不可能の応答が返信されてきた際に、優先順位で示される次の他のメッセージ蓄積装置22−2へメッセージを転送するようにした。これによって、メッセージの転送が行えなかった際に、メッセージの転送時間が極力短くて済むメッセージ蓄積装置へメッセージを転送することができる。
【0064】
また、メッセージ転送制御部30によって要求が行われた他のメッセージ蓄積装置22−2から応答がない場合に、優先順位変更制御部37によって、その応答がない他のメッセージ蓄積装置22−2の優先順位を下げるように変更するようにした。これによって、転送先である他のメッセージ蓄積装置22−2に何らかの障害が発生し、転送が行えなくなった場合に、当該他のメッセージ蓄積装置22−2を転送先として選択する時間の無駄を省くことができるので、メッセージ転送時間の短縮に寄与することができる。
【0065】
また、メッセージ種別判定制御部31によって、送信元の移動端末機14−1から受信された受信メッセージの種別が、蓄積部38に蓄積されている蓄積メッセージと同一種別であると判定した際に、送信先の移動端末機14−2へのメッセージの配信が自メッセージ蓄積装置22−1よりも早く実行される他のメッセージ蓄積装置22−2へ、蓄積メッセージを転送する指示をメッセージ転送制御部30に行い、このメッセージ転送制御部30による蓄積メッセージの転送後に、この転送した蓄積メッセージを記憶手段から削除し、この削除された記憶領域に、受信メッセージを蓄積するようにした。これによって、同一種別のメッセージが自メッセージ蓄積装置22−1と他のメッセージ蓄積装置22−2とに分離して蓄積された際に、配信順が誤るといったことを無くすことができる。
【0066】
従って、これらのことから、メッセージ送受信時の通信の途切れを防止することができるので、端末機間で継続した通信を行うことができる。また、メッセージ蓄積装置のメッセージ容量の設計を行う場合に、全てのメッセージ蓄積装置で蓄積容量を考慮すればよいので、メッセージ蓄積装置の導入コストを安価にすることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、通信手段によってメッセージ蓄積装置間で通信可能なようにし、通信手段を介して他メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認すると共に、自メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認する。そして、自メッセージ蓄積装置の蓄積手段に空き容量なしと確認された際に、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置へ送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送するようにした。これによって、メッセージ蓄積装置同士で通信が行えるようにして、空き容量ありのメッセージ蓄積装置へ送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送するようにしたので、従来のように基地局などの中継装置を介して転送するよりも、メッセージ転送時間が短くて済む。
【0068】
従って、メッセージ送受信時の通信の途切れを防止することができるので、端末機間で継続した通信を行うことができるという効果がある。また、メッセージ蓄積装置のメッセージ容量の設計を行う場合に、全てのメッセージ蓄積装置で蓄積容量を考慮すればよいので、メッセージ蓄積装置の導入コストを安価にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る移動通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置を示す図である。
【図2】本実施の形態のメッセージ蓄積装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1のメッセージ蓄積装置に空き容量がない場合に、他のメッセージ蓄積装置にメッセージを転送する場合のメッセージ蓄積処理の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図4】メッセージの再転送を行う場合のメッセージ蓄積処理の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図5】メッセージの転送を行うメッセージ蓄積装置の優先順位を変更する場合のメッセージ蓄積処理の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図6】同一種別のメッセージの転送を行う場合のメッセージ蓄積処理の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図7】従来の移動通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置を示す図である。
【符号の説明】
10 移動通信網
14−1〜14−n 移動端末機
16−1〜16−n,18−1〜18−n EME
22−1〜22−n 第1〜第nのメッセージ蓄積装置
24 通信部
26 メッセージ転送先設定部
28 空き容量確認制御部
30 メッセージ転送制御部
31 メッセージ種別判定制御部
32 応答制御部
34 メッセージ受配信制御部
36 メッセージ書込/読出制御部
37 優先順位変更制御部
38 蓄積部

Claims (6)

  1. 送信元の端末機から送信先の端末機へ送信されるメッセージ情報を、一旦、蓄積手段に蓄積して送信先の端末機へ配信する通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置において、
    他メッセージ蓄積装置と通信を行う通信手段と、
    前記通信手段を介して他メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認すると共に、自メッセージ蓄積装置の蓄積手段の空き容量を確認する確認手段と、
    前記確認手段によって自メッセージ蓄積装置の蓄積手段に空き容量なしと確認された際に、空き容量ありの他メッセージ蓄積装置へ前記送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送する転送手段と
    を備えたことを特徴とする通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置。
  2. 前記メッセージ情報の転送先である他メッセージ蓄積装置の識別情報と、自メッセージ蓄積装置との通信時間の短さを示す優先順位とが対応付けられて設定される設定手段を更に備え、
    前記転送手段は、前記設定手段に設定されている前記識別情報で示されるメッセージ蓄積装置の中から前記優先順位に従って選択した他メッセージ蓄積装置へ、前記メッセージ情報を転送する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置。
  3. 前記転送手段は、他メッセージ蓄積装置へ前記メッセージ情報の蓄積が可能か不可能かを問い合わせる要求を行い、この要求を行った他メッセージ蓄積装置から蓄積不可能の応答が返信されてきた際に、前記優先順位で示される次の他メッセージ蓄積装置へ前記メッセージ情報を転送する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置。
  4. 前記転送手段によって前記要求が行われた他メッセージ蓄積装置から前記応答がない場合に、この応答がない他メッセージ蓄積装置の前記優先順位を下げるように変更する変更手段
    を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置。
  5. 前記送信元の端末機から受信された受信メッセージ情報の種別が、前記蓄積手段に蓄積されている蓄積メッセージ情報と同一種別であると判定した際に、前記送信先の端末機へのメッセージ情報の配信が自メッセージ蓄積装置よりも早く実行される他メッセージ蓄積装置へ、前記蓄積メッセージ情報を転送する指示を前記転送手段に行い、この転送手段による前記蓄積メッセージ情報の転送後に、この転送した蓄積メッセージ情報を前記記憶手段から削除し、この削除された記憶領域に、前記受信メッセージ情報を蓄積する種別判定制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通信ネットワークシステムにおけるメッセージ蓄積装置。
  6. 通信ネットワークシステムで、送信元の端末機から送信先の端末機へ送信されるメッセージ情報を、通信機能を有するメッセージ蓄積装置に一旦蓄積して送信先の端末機へ配信するメッセージ蓄積方法において、
    他メッセージ蓄積装置の空き容量を確認する第1のステップと、
    自メッセージ蓄積装置の空き容量を確認する第2のステップと、
    前記第2のステップにおける確認によって自メッセージ蓄積装置に空き容量なしと確認された際に、前記第1のステップにより確認された空き容量ありの他メッセージ蓄積装置へ、前記送信元の端末機から受信したメッセージ情報を転送する第3のステップと
    を含むことを特徴とするメッセージ蓄積方法。
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