JP3978685B2 - 着信制御サーバ、着信再送システム、及び、着信再送方法 - Google Patents
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Description
このような問題を解決するための従来技術として、メールサービスセンタによる電子メールメッセージの再送技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術によれば、メールサービスセンタは、メッセージの送信時に全ての送信用回線又は送信先の回線が使用中の場合にはメッセージを待機させ、送信用回線及び送信先回線が空き状態になり次第、待機させてあるメッセージを送信する。
通信端末とある装置との通信が接続中であるか否かを示す接続状態情報を記憶する接続状態記憶手段と、
前記接続状態記憶手段に記憶されている接続状態情報が接続中であることを示している時に後発装置から前記通信端末宛ての着信があった場合、該着信があった旨を示す接続中着信情報を記憶する接続中着信記憶手段と、
前記通信端末と前記ある装置との通信が切断された時に前記接続中着信記憶手段に前記接続中着信情報が記憶されている場合、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続する後発接続手段と
を備えることを特徴とする着信制御サーバを提供する。
この構成によれば、後発装置に処理負荷をかけることなく、また、後発装置の構造や機能を変更することなく、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続することができる。
[1.構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る着信再送システム1の全体構成を示す図である。この着信再送システム1は、第3世代移動通信システム(IMT−2000)の標準規格である3GPPに準拠した通信ネットワークである。同図に示すように、着信再送システム1は、移動機10と、CN(Core Network)を構成する交換機20と、Push Agentサーバ(着信制御サーバ)30と、プロバイダ装置40a,40bとを含んで構成される。
なお、同図においては、プロバイダ装置を2つ図示しているが、実際には複数存在する。また、以下の説明では、プロバイダ装置40aとプロバイダ装置40bとを特に区別する必要がない場合には、「プロバイダ装置40」と記述する。
次に、Push Agentサーバ30の構成について説明する。Push Agentサーバ30は、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、起動時に実行されるプログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、データやプログラム等のソフトウェアを記憶するハードディスク装置、及び、ネットワークを介してデータの授受を制御する通信インターフェースを備えており、一般的なコンピュータのハードウェア構成を備えている。
Push Agentサーバ30が備えるこれらのハードウェア及びソフトウェアによって、図3に示す機能構成がPush Agentサーバ30に実現される。同図に示す接続状態記憶部31は、接続状態管理テーブルの「接続状態」で構成され、移動機10がプロバイダ装置40と通信を接続中か否かを示す接続状態情報を記憶する。
後発接続部33は、移動機10とあるプロバイダ装置40との通信が切断された旨の通知を交換機20から受けた時に、移動機10に対して後発のプロバイダ装置40から着信があったことを示す接続中着信情報が接続中着信記憶部32に記憶されている場合、移動機10と後発のプロバイダ装置40との通信を接続する。
次に、交換機20の構成について説明する。交換機20は、一般的なコンピュータのハードウェア構成を備えており、CPU、記憶装置、及び、通信装置を備えている。交換機20の記憶装置には、プログラム及びデータを含むソフトウェアが記憶されている。記憶装置に記憶されるプログラムの中には、従来からの交換機としての機能を実現させるためのプログラムに加えて、移動機10とプロバイダ装置40との通信が接続されたことや切断されたこと、及び、プロバイダ装置40から着信があったことを、逐次、Push Agentサーバ30に通知するためのプログラムが含まれている。交換機20が備えるこれらのハードウェア及びソフトウェアにより、図4に示す本発明に特徴的な機能構成が交換機20に実現される。
接続中着信通知部22は、移動機10と、あるプロバイダ装置40との通信が接続されている時に、後発のプロバイダ装置40から着信信号を受信した場合、後発のプロバイダ装置40から着信があった旨をPush Agentサーバ30に通知する。
切断通知部23は、移動機10と、あるプロバイダ装置40との通信が切断された時に、当該切断された旨をPush Agentサーバ30に通知する。
次に移動機10の構成について説明する。移動機10は、一般的な携帯電話機であり、移動機10全体を制御するCPUと、無線通信を制御する通信インターフェースと、外部からの操作を受けてCPUに指令を与える操作キーと、データを一時的に記憶する揮発性メモリと、各種プログラム及びデータを記憶する不揮発性メモリと、を備えている。不揮発性メモリには、移動機10が接続すべきプロバイダ装置40を識別するためのAPNを格納しておくための領域が設けられている。
移動機10は、着信再送信号をPush Agentサーバ30から受信した場合に、当該着信再送信号に含まれる後発のプロバイダ装置40のAPNを取得する。移動機10は、当該APNを含む接続要求信号を生成し、生成した接続要求信号をプロバイダ装置40宛てに送信する。
次に、上記構成における動作例について説明する。
[2.1.先発APN接続時]
まず、図5及び図6を参照して、移動機10がプロバイダ装置40aに接続するときの動作について説明する。
前提として、移動機10の不揮発性メモリには、プロバイダ装置40aのAPN“ISP1”が記憶されているものとする。
まず、ユーザは、移動機10を操作して、プロバイダ装置40aに接続する指示を行う。これにより、移動機10は、不揮発性メモリに記憶されているAPN“ISP1”を含む接続要求信号を生成し、当該接続要求信号を送信する(ステップS1)。
交換機20の接続通知部21は、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信が接続された旨をPush Agentサーバ30に通知する(ステップS3)。
Push Agentサーバ30は通知を受けると、移動機10とプロバイダ装置40aとが接続中である旨を示す接続状態情報を接続状態記憶部31に保持する(ステップS4)。
次に、図5及び図7を参照して、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信が接続されている時に、後発のプロバイダ装置40bから移動機10宛ての着信があった場合の動作について説明する。
まず、プロバイダ装置40bは、移動機10にメール配信等のPushサービスを行うために、移動機10宛てに発信する(ステップS11)。
交換機20は、プロバイダ装置40bから移動機10宛ての着信信号を受信する。この時点では、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信接続中であるため、交換機20はAPN競合と認識し、後発のプロバイダ装置40bからの着信信号を拒否する(ステップS12)。
Push Agentサーバ30は、交換機20からの通知を受信した時に、接続状態記憶部31に記憶されている接続状態情報の内容を確信する。接続状態情報が、移動機10が接続中であることを示していた場合、Push Agentサーバ30は、プロバイダ装置40bから着信があった旨を示す接続中着信情報を、接続中着信記憶部32に記憶する(ステップS14)。
次に、図5及び図8を参照して、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信が切断された時の動作について説明する。ここでは、ユーザの操作により、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信が切断される場合について説明する。
まず、ユーザは移動機10を操作して、プロバイダ装置40aとの通信を切断する指示を行う。これにより、移動機10は、通信の切断を要求するための切断要求信号を送信する(ステップS21)。
交換機20は、移動機10からの切断要求信号を受信すると、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信を切断する(ステップS22)。
Push Agentサーバ30は、移動機10とプロバイダ装置40aとの通信が切断された旨の通知を交換機20から受けた時に、接続中着信記憶部32に接続中着信情報が記憶されているか否かを確認する。ここでは、プロバイダ装置40bから着信があった旨を示す接続中着信情報が接続中着信記憶部32に記憶されているため、後発接続部33は、プロバイダ装置40bのAPN“ISP2”を含んだ着信再送信号を生成する。そして、後発接続部33は、生成した着信再送信号を移動機10に送信する(ステップS24)。
なお、上述した実施形態においては、着信再送システム1は3GPPに準拠した通信ネットワークであるとして説明したが、これに限定されることはなく、第2世代の移動通信ネットワークであってもよい。
また、移動機10は携帯電話機であるとして説明したが、通信可能な端末であれば、PHS(Personal Handyphone System)であっても、PDA(Personal Digital Assistance)であっても、パーソナルコンピュータであってもよい。
10 移動機
20 交換機
21 接続通知部
22 接続中着信通知部
23 切断通知部
30 Push Agentサーバ
31 接続状態記憶部
32 接続中着信記憶部
33 後発接続部
40,40a,40b プロバイダ装置
Claims (4)
- 1つの制御チャネルで1つのアクセスポイントにのみ接続が可能である通信端末について、通信の接続を制御する着信制御サーバであって、
通信端末とある装置との通信が接続中であるか否かを示す接続状態情報を記憶する接続状態記憶手段と、
前記接続状態記憶手段に記憶されている接続状態情報が接続中であることを示している時に後発装置から前記通信端末宛ての着信があった場合、該着信があった旨を示す接続中着信情報を記憶する接続中着信記憶手段と、
前記通信端末と前記ある装置との通信が切断された時に前記接続中着信記憶手段に前記接続中着信情報が記憶されている場合、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続する後発接続手段と
を備えることを特徴とする着信制御サーバ。 - 前記後発接続手段は、
前記後発装置に代わって着信信号の再送を行うことにより、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続することを特徴とする
請求項1に記載の着信制御サーバ。 - 交換機と着信制御サーバとを含む着信再送システムにおいて、
前記交換機は、
1つの制御チャネルで1つのアクセスポイントにのみ接続が可能である通信端末とある装置との通信が接続された時に、該接続された旨を前記着信制御サーバに通知する接続中通知手段と、
前記通信端末と前記ある装置との通信が接続されている時に後発装置から前記通信端末宛ての着信があった場合、該着信があった旨を前記着信制御サーバに通知する接続中着信通知手段と、
前記通信端末と前記ある装置との通信が切断された場合に、該切断された旨を着信制御サーバに通知する切断通知手段と
を備え、
前記着信制御サーバは、
前記通信端末とある装置との通信が接続中であるか否かを示す接続状態情報を記憶する接続状態記憶手段と、
前記接続状態記憶手段に記憶されている接続状態情報が接続中であることを示している時に後発装置から前記通信端末宛ての着信があった旨を前記交換機から通知された場合、該着信があった旨を示す接続中着信情報を記憶する接続中着信記憶手段と、
前記通信端末と前記ある装置との通信が切断された旨を前記交換機から通知された時に前記接続中着信記憶手段に前記接続中着信情報が記憶されている場合、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続する後発接続手段と
を備えることを特徴とする着信再送システム。 - 1つの制御チャネルで1つのアクセスポイントにのみ接続が可能である通信端末とある装置との通信が接続された時に、交換機が、該接続された旨を着信制御サーバに通知する接続通知ステップと、
前記着信制御サーバが、前記接続通知ステップにおいて通知された内容に基づいて、接続中であることを示す接続状態情報を記憶する接続記憶ステップと、
後発装置から前記通信端末宛ての着信があった場合に、前記交換機が、該着信があった旨を前記着信制御サーバに通知する接続中着信通知ステップと、
前記着信制御サーバが、前記接続中着信通知ステップにおける通知を受けた時に前記接続状態情報が接続中であることを示していた場合に、前記後発装置から着信があった旨を示す接続中着信情報を記憶する接続中着信記憶ステップと、
前記通信端末と前記ある装置との通信が切断された時に、前記交換機が、該切断された旨を着信制御サーバに通知する着信通知ステップと、
前記着信制御サーバが、前記着信通知ステップにおける通知を受けた時に前記接続中着信情報を記憶していた場合、前記通信端末と前記後発装置との通信を接続するための着信再送信号を送信する着信再送ステップと、
前記通信端末が、前記着信再送ステップにおいて送信された着信再送信号を受信した場合に、通信の接続を要求するための接続要求信号を前記後発装置宛てに送信する接続先切替ステップと
を有することを特徴とする着信再送方法。
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JP2004339172A JP3978685B2 (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | 着信制御サーバ、着信再送システム、及び、着信再送方法 |
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