JP2004260219A - 3族窒化物半導体発光素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光ダイオード500はサファイア基板1、バッファ層2、高キャリア濃度n+ 層3、SiドープのAl0.3Ga0.7N から成るn層4、発光層5、MgドープのAl0.3Ga0.7N から成るp層61、MgドープのGaN から成るコンタクト層62、Niから成る電極7、電極8で構成されている。発光層5は、膜厚約100 ÅのAl0.25Ga0.75N から成る6層のバリア層51と膜厚約100 ÅのAl0.2Ga0.8N から成る5層の井戸層52とが交互に積層された多重量子井戸構造である。井戸層52には、亜鉛とシリコンが、それぞれ、5 ×1018/cm3の濃度に添加されている。このような紫外線を発光する発光層5と、発光層5の放射する紫外線を受光して、電極7の上に可視光に変換する蛍光体層208とを設けた。
【選択図】 図11
Description
又、各種の発光色を得る場合には、その発光色の波長に相当した禁制帯幅の半導体材料が用いられていた。
請求項3の発明は、蛍光体層は、蛍光体の混合体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子である。
発光層のAlのモル組成比は15%以上とし、井戸層の厚さは50Å〜200Åの範囲が望ましい。50Å以下だと不純物拡散が起こり、200Å以上だと量子効果が発生しなくなるので望ましくない。又、バリア層の厚さは50Å〜200Åの範囲が望ましい。50Å以下だと井戸層にキャリアを閉じ込める効率が下がるため望ましくなく、200Å以上だと量子効果が発生しなくなるので望ましくない。200Å以上だとノンドープの場合には抵抗が大きくなり、又、ドープした場合には転位によるクラックが入るので望ましくない。
図1において、発光ダイオード10は、サファイア基板1を有しており、そのサファイア基板1上に500 ÅのAlN のバッファ層2が形成されている。そのバッファ層2の上には、順に、膜厚約2.0 μm、電子濃度2 ×1018/cm3のシリコンドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層3、膜厚約1.0 μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコンドープのAl0.3Ga0.7N から成るn層4、全膜厚約0.11μmの発光層5、膜厚約1.0 μm、ホール濃度5 ×1017/cm3、濃度1 ×1020/cm3にマグネシウムがドープされたAl0.3Ga0.7N から成るp層61、膜厚約0.2 μm、ホール濃度 7×1017/cm3、マグネシウム濃度 2×1020/cm3のマグネシウムドープのGaN から成るコンタクト層62が形成されている。そして、コンタクト層62上にコンタクト層62に接合するNiから成る電極7が形成されている。さらに、高キャリア濃度n+ 層3の表面の一部は露出しており、その露出部上にその層3に接合するNiから成る電極8が形成されている。
上記発光ダイオード10は、有機金属化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) による気相成長により製造された。
用いられたガスは、NH3 とキャリアガスH2又はN2 とトリメチルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)(以下「TMA 」と記す) とシラン(SiH4)とジエチル亜鉛( 以下「DEZ 」と記す) とシクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5H5)2)(以下「CP2Mg 」と記す)である。
上記実施例ではダブルヘテロ接合構造を用いたが、シングルヘテロ接合構造であっても良い。さらに、p層を形成するのに熱処理を用いたが、電子線照射によってp型化しても良い。
この構造において、アクセプタ準位とドナー準位による対発光が可能となり、紫外線の発光効率が向上する。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 380nm、発光強度5mWであった。この発光効率は7%であり、従来の構成のものに比べて25倍に向上した。
この構造において、アクセプタ準位とドナー準位による対発光が可能となり、紫外線の発光効率が向上する。
尚、逆に、全ての井戸層521にシリコンを添加し、全てのバリア層511に亜鉛を添加するようにしても良い。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 370nm、発光強度5mWであった。この発光効率は7%であり、従来の構成のものに比べて25倍に向上した。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 380nm、発光強度10mWであった。この発光効率は15%であり、従来の構成のものに比べて50倍に向上した。
(1)蛍光体層は光を外部に放射するためのレンズ体に形成されていることを特徴とする発光素子。
(2)発光層に給電するための電極層を有し、前記蛍光体層はその電極層上に形成されていることを特徴とする発光素子。
(3)発光層を形成するためのサファイア基板を有し、前記蛍光体層はそのサファイア基板の前記発光層の形成側とは反対側の面に形成されていることを特徴とする発光素子。
(4)蛍光体層は、前記発光層の側面に形成されていることを特徴とする発光素子。
(5)発光層は、Alx1GaY1In1-X1-Y1Nから成る井戸層とこの井戸層よりも禁制帯幅の広いAlx2GaY2In1-X2-Y2N から成るバリア層とを少なくとも1層以上交互に積層させた量子井戸で構成されたことを特徴とする発光素子。
(6)前記バリア層はGaN から成ることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(7)前記井戸層と前記バリア層は格子定数が一致していることを特徴とする請求項(5)に記載の発光素子。
(8)前記井戸層はGaY1In1-Y1N (0.92≦Y1≦1)で構成されていることを特徴とする(5)記載の発光素子。
(9)前記発光層は、p伝導型のp層とn伝導型のn層とで挟まれ、前記n層を、前記発光層と格子定数が略等しくなるドナー不純物が添加されたAlx3GaY3In1-X3-Y3N 半導体で構成し、
前記p層を、前記発光層に注入された電子を閉じ込めるのに十分なだけ、前記発光層よりも禁制帯幅が大きいアクセプタ不純物が添加されたAlx4GaY4In1-X4-Y4N半導体で構成したことを特徴とする発光素子。
(10)前記発光層はGaY5In1-Y5N (0.92≦Y5≦1)で構成され、前記n層はドナー不純物が添加されたGaNで構成されていることを特徴とする(9)に記載の発光素子。
(11)前記発光層は、正孔の拡散長よりも厚く構成したことを特徴とする(9)に記載の発光素子。
(12)前記発光層にアクセプタ不純物とドナー不純物とを添加したことを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(13)前記発光層の隣接する井戸層に、前記アクセプタ不純物と前記ドナー不純物とが交互に添加されていることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(14)前記発光層の前記井戸層には前記アクセプタ不純物が、前記発光層の前記バリア層には前記ドナー不純物が、逆に、前記井戸層には前記ドナー不純物が、前記バリア層には前記アクセプタ不純物が、それぞれ、添加されていることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
n層と発光層との接合による障壁は、p層から発光層に注入された正孔を閉じ込める作用をする。ところが、正孔の拡散長は数1000Åであり、発光層はその拡散長よりも厚く構成されている。よって、n層と発光層との接合による障壁は、正孔の発光層内での閉じ込めに有効に寄与しない。したがって、n層と発光層間の障壁は小さくても良いので、n層は発光層に対して格子定数が略等しくなるように、Alx3GaY3In1-X3-Y3Nの組成比X3,Y3 を決定することで、n層と発光層との間の格子不整合を極力小さくすることができ、発光層の結晶性を向上させることが可能となる。この結果、紫外線の発光効率が向上する。
紫外線を発光するために、発光層をGaY5In1-Y5N(0.92≦Y5≦1)で構成した場合には、n層をGaN とすることで、格子不整合を小さくすることができる。
1:サファイア基板
2:バッファ層
3,30:高キャリア濃度n+ 層
4,40:n層
5,50,501,701:発光層
51,510,511,512:バリア層
52,520,521,522:井戸層
61,610:p層
62,620:コンタクト層
7,8:電極
Claims (3)
- 発光層に3族窒化物半導体を用いた発光素子において、
紫外線を発光するAlGaN から成る層を有する発光層と、
前記発光層の放射する前記紫外線を受光して、可視光に変換する蛍光体層とを設けたことを特徴とする発光素子。 - 発光層は、組成比の異なるAlGaN から多重量子井戸構造であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
- 前記蛍光体層は、蛍光体の混合体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子。
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KR101209548B1 (ko) * | 2008-07-03 | 2012-12-07 | 삼성전자주식회사 | 파장변환형 발광다이오드 칩 및 이를 구비한 발광장치 |
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2004
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