JP2004260219A - 3族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高輝度の青色から緑色の発光を得ると共に3族窒化物半導体だけで、各種の色の発光を得るようにすること。
【解決手段】発光ダイオード500はサファイア基板1、バッファ層2、高キャリア濃度n+ 層3、SiドープのAl0.3Ga0.7N から成るn層4、発光層5、MgドープのAl0.3Ga0.7N から成るp層61、MgドープのGaN から成るコンタクト層62、Niから成る電極7、電極8で構成されている。発光層5は、膜厚約100 ÅのAl0.25Ga0.75N から成る6層のバリア層51と膜厚約100 ÅのAl0.2Ga0.8N から成る5層の井戸層52とが交互に積層された多重量子井戸構造である。井戸層52には、亜鉛とシリコンが、それぞれ、5 ×1018/cm3の濃度に添加されている。このような紫外線を発光する発光層5と、発光層5の放射する紫外線を受光して、電極7の上に可視光に変換する蛍光体層208とを設けた。
【選択図】 図11

Description

本発明は発光色を任意に設定できる3族窒化物半導体を用いた半導体発光素子に関する。
従来、青色発光の得られるInGaN を用いた半導体発光素子が知られている。さらに、この発光素子でより長波長の緑色発光を得るために、発光層の禁制帯幅を狭くするためにInの組成比を大きくすることが行われている。
しかし、Inの組成比を大きくすると、発光層の結晶性が悪化し発光効率が低下する。従って、発光波長を長くするに連れて発光輝度が低くなり、未だ、高輝度の青色から緑色の発光が得られていない。
又、各種の発光色を得る場合には、その発光色の波長に相当した禁制帯幅の半導体材料が用いられていた。
本発明は上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、高輝度の青色から緑色の発光を得ると共に、3族窒化物半導体だけで、各種の色の発光を得るようにすることである。
請求項1の発明は、発光層に3族窒化物半導体を用いた発光素子において、紫外線を発光するAlGaN から成る層を有する発光層と、発光層の放射する紫外線を受光して、可視光に変換する蛍光体層とを設けたことを特徴とした発光素子である。
請求項2の発明は、発光層は、組成比の異なるAlGaN から多重量子井戸構造であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子である。
請求項3の発明は、蛍光体層は、蛍光体の混合体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子である。
以上の構成において、以下の構成を採用しても良い。
発光層のAlのモル組成比は15%以上とし、井戸層の厚さは50Å〜200Åの範囲が望ましい。50Å以下だと不純物拡散が起こり、200Å以上だと量子効果が発生しなくなるので望ましくない。又、バリア層の厚さは50Å〜200Åの範囲が望ましい。50Å以下だと井戸層にキャリアを閉じ込める効率が下がるため望ましくなく、200Å以上だと量子効果が発生しなくなるので望ましくない。200Å以上だとノンドープの場合には抵抗が大きくなり、又、ドープした場合には転位によるクラックが入るので望ましくない。
n層とp層との間に発光層が設けられ、n層は発光層と格子定数が略等しくなるように、n層の組成Alx3GaY3In1-X3-Y3Nの組成比X3,Y3 が決定され、p層は発光層に対してn層から注入された電子を十分に閉じ込めれるだけ、禁制帯幅が大きくなるように、p層の組成Alx4GaY4In1-X4-Y4Nの組成比X4,Y4 が決定されるのが望ましい。このようにn層を決定する場合には、n層と発光層との格子定数の相違によるミスフィットが少なく、発光層の結晶性を向上させることができる。
n層と発光層との接合による障壁は、p層から発光層に注入された正孔を閉じ込める作用をする。ところが、正孔の拡散長は数1000Åであるので、発光層の厚さをその拡散長よりも厚く構成した場合には、n層と発光層との接合による障壁は、正孔の発光層内での閉じ込めに有効に寄与しない。したがって、n層と発光層間の障壁は小さくても良いので、n層は発光層に対して格子定数が略等しくなるように、Alx3GaY3In1-X3-Y3Nの組成比X3,Y3 を決定することで、n層と発光層との間の格子不整合を極力小さくすることができ、発光層の結晶性を向上させることが可能となる。この結果、紫外線の発光効率が向上する。
又、上記の発光ダイオードはサファイア基板上に、バッファ層を形成し、その上にn層に対する電流のリードとして機能する高濃度にシリコンが添加されたGaN から成るn+ 層を形成することもできる。この場合には、n層をGaN で構成することで、n+ 層とn層との格子定数は完全に一致し、ミスフィット転位は発生しない。よって、発光層の結晶性がより向上する。
請求項1の発明によれば、蛍光体は可視光よりも短い波長の紫外線により励起されるため、蛍光体の材質や種類を変化させるだけで、各種の色の可視光を得る、又は、発光色を変化させることができる。特に、発光層にInGaN よりも結晶性の良いAlGaN を用い、発光層を量子井戸構造の歪超格子とすることで、格子定数のミスフィットの伝搬を防止して井戸層の結晶性を向上させ、これにより発光効率を向上させることができた。
請求項2、3の発明も、蛍光体層の蛍光体の種類を変化させるだけで、発光色を変化させることができる。
紫外線を発光する発光ダイオードの構造について説明する。
図1において、発光ダイオード10は、サファイア基板1を有しており、そのサファイア基板1上に500 ÅのAlN のバッファ層2が形成されている。そのバッファ層2の上には、順に、膜厚約2.0 μm、電子濃度2 ×1018/cm3のシリコンドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層3、膜厚約1.0 μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコンドープのAl0.3Ga0.7N から成るn層4、全膜厚約0.11μmの発光層5、膜厚約1.0 μm、ホール濃度5 ×1017/cm3、濃度1 ×1020/cm3にマグネシウムがドープされたAl0.3Ga0.7N から成るp層61、膜厚約0.2 μm、ホール濃度 7×1017/cm3、マグネシウム濃度 2×1020/cm3のマグネシウムドープのGaN から成るコンタクト層62が形成されている。そして、コンタクト層62上にコンタクト層62に接合するNiから成る電極7が形成されている。さらに、高キャリア濃度n+ 層3の表面の一部は露出しており、その露出部上にその層3に接合するNiから成る電極8が形成されている。
発光層5の詳細な構成は、図2に示すように、膜厚約100 ÅのAl0.25Ga0.75N から成る6層のバリア層51と膜厚約100 ÅのAl0.2Ga0.8N から成る5層の井戸層52とが交互に積層された多重量子井戸構造で、全膜厚約0.11μmである。又、井戸層52には、亜鉛とシリコンが、それぞれ、5 ×1018/cm3の濃度に添加されている。
次に、この構造の発光ダイオード10の製造方法について説明する。
上記発光ダイオード10は、有機金属化合物気相成長法( 以下「M0VPE 」と記す) による気相成長により製造された。
用いられたガスは、NH3 とキャリアガスH2又はN2 とトリメチルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG 」と記す) とトリメチルアルミニウム(Al(CH3)3)(以下「TMA 」と記す) とシラン(SiH4)とジエチル亜鉛( 以下「DEZ 」と記す) とシクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5H5)2)(以下「CP2Mg 」と記す)である。
まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄したa面を主面とする厚さ100 〜400 μmの単結晶のサファイア基板1をM0VPE 装置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常圧でH2を流速2 liter/分で反応室に流しながら温度1100℃でサファイア基板1を気相エッチングした。
次に、温度を 400℃まで低下させて、H2を20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMA を 1.8×10-5モル/分で供給してAlN のバッファ層2が約 500Åの厚さに形成された。次に、サファイア基板1の温度を1150℃に保持し、H2を20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMG を 1.7×10-4ル/分、H2ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを200ml/分で30分供給して、膜厚約2.2 μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコンドープのGaN から成る高キャリア濃度n+ 層3を形成した。
次に、サファイア基板1の温度を1100℃に保持し、N2又はH2を10 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、及び、H2ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを10×10-9mol/分で、60分供給して、膜厚約1 μm、濃度1 ×1018/cm3のシリコンドープのAl0.3Ga0.7N から成るn層4を形成した。
その後、サファイア基板1の温度を1100℃に保持し、N2又はH2を20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMG を 1×10-5モル/分、TMA を0.39×10-4モル/分で3分間導入してAl0.25Ga0.75N から成る厚さ100Åのバリア層51を形成した。次に、N2又はH2を20 liter/分、NH3 を10 liter/分、TMG を 1×10-5モル/分、TMA を0.31×10-4モル/分で、且つ、H2ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを10×10-9mol/分、DEZ を 2×10-4モル/分で、3分間導入してAl0.2Ga0.8N から成る厚さ100Åのシリコンと亜鉛が、それぞれ、 5×1018/cm3の濃度に添加された井戸層52を形成した。このような手順の繰り返しにより、図2に示すように、バリア層51と井戸層52とを交互に5層だけ積層たし多重量子井戸構造で、全体の厚さ0.11μmの発光層5を形成した。
続いて、温度を1100℃に保持し、N2又はH2を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、TMA を0.47×10-4モル/分、及び、CP2Mg を2 ×10-4モル/分で60分間導入し、膜厚約1.0 μmのマグネシウム(Mg)ドープのAl0.3Ga0.7N から成るp層61を形成した。p層61のマグネシウムの濃度は1 ×1020/cm3である。この状態では、p層61は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体である。
続いて、温度を1100℃に保持し、N2又はH2を20 liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を1.12×10-4モル/分、及び、CP2Mg を 4×10-4モル/分の割合で 4分間導入し、膜厚約0.2 μmのマグネシウム(Mg)ドープのGaN から成るコンタクト層62を形成した。コンタクト層62のマグネシウムの濃度は 2×1020/cm3である。この状態では、コンタクト層62は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体である。
このようにして、図2に示す断面構造のウエハが得られた。次に、このウエハを、450℃で45分間、熱処理した。この熱処理により、コンタクト層62、p層61は、それぞれ、ホール濃度 7×1017/cm3, 5×1017/cm3、抵抗率 2Ωcm,0.8 Ωcm のp伝導型半導体となった。このようにして、多層構造のウエハが得られた。
次に、図3に示すように、コンタクト層62の上に、スパッタリングによりSiO2層9を2000Åの厚さに形成し、そのSiO2層9上にフォトレジスト10を塗布した。そして、フォトリソグラフにより、図3に示すように、コンタクト層62上において、高キャリア濃度n+ 層3に対する電極形成部位A' のフォトレジスト10を除去した。次に、図4に示すように、フォトレジスト10によって覆われていないSiO2層9をフッ化水素酸系エッチング液で除去した。
次に、フォトレジスト10及びSiO2層9によって覆われていない部位のコンタクト層62、p層61、発光層5、n層4を、真空度0.04Torr、高周波電力0.44W/cm2 、BCl3ガスを10 ml/分の割合で供給しドライエッチングした後、Arでドライエッチングした。この工程で、図5に示すように、高キャリア濃度n+ 層3に対する電極取出しのための孔Aが形成された。
次に、試料の上全面に、一様にNiを蒸着し、フォトレジストの塗布、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経て、図1に示すように、高キャリア濃度n+ 層3及びコンタクト層62に対する電極8,7を形成した。その後、上記の如く処理されたウエハを各チップに切断して、発光ダイオードチップを得た。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 380nm、発光強度2mWであった。この発光効率は3%であり、従来の構成のものに比べて10倍に向上した。
上記の実施例では、発光層5のバリア層51のバンドギャップが両側に存在するp層61とn層4のバンドギャップよりも小さくなるようなダブルヘテロ接合に形成されている。
上記実施例ではダブルヘテロ接合構造を用いたが、シングルヘテロ接合構造であっても良い。さらに、p層を形成するのに熱処理を用いたが、電子線照射によってp型化しても良い。
上記の発光ダイオード10は、各井戸層52に亜鉛とシリコンとを同時に添加しているが、各井戸層52と各バリア層51共に亜鉛等のアクセプタ不純物とシリコン等のドナー不純物とを添加しても良い。又、図6に示すように、発光ダイオード100の発光層5は、複数の井戸層520に、順に交互に、シリコンと亜鉛を添加しても良い。
この構造において、アクセプタ準位とドナー準位による対発光が可能となり、紫外線の発光効率が向上する。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 380nm、発光強度5mWであった。この発光効率は7%であり、従来の構成のものに比べて25倍に向上した。
又、図7に示すように、発光ダイオード200は、全ての井戸層521に亜鉛を添加し、全てのバリア層511にシリコンを添加したものでも良い。
この構造において、アクセプタ準位とドナー準位による対発光が可能となり、紫外線の発光効率が向上する。
尚、逆に、全ての井戸層521にシリコンを添加し、全てのバリア層511に亜鉛を添加するようにしても良い。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 370nm、発光強度5mWであった。この発光効率は7%であり、従来の構成のものに比べて25倍に向上した。
さらに、上記の全ての発光ダイオードは、バリア層51、510、511にはマグネシウムが添加されていないが、マグネシウムを添加した後の、熱処理、又は、電子線照射処理によりp型化しても良い。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長 380nm、発光強度10mWであった。この発光効率は15%であり、従来の構成のものに比べて50倍に向上した。
さらに、発光ダイオード300を図8に示すような構成としても良い。即ち、発光ダイオード300を膜厚約5.0 μm、濃度 5×1018/cm3のシリコンドープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層30、膜厚約0.5 μm、濃度 5×1017/cm3のシリコンドープのGaN から成るn層40、全膜厚約0.41μmの発光層50、膜厚約0.5 μm、ホール濃度5 ×1017/cm3、濃度 5×1020/cm3にマグネシウムがドープされたAl0.08Ga0.92N から成るp層610、膜厚約1 μm、ホール濃度 7×1018/cm3、マグネシウム濃度 5×1021/cm3のマグネシウムドープのGaN から成るコンタクト層620で構成しても良い。
但し、発光層50の詳細な構成は、膜厚約100 ÅのGaN から成る21層のバリア層512と膜厚約100 ÅのIn0.07Ga0.93N から成る20層の井戸層522とが交互に積層された多重量子井戸構造で、全膜厚約0.41μmである。又、井戸層522には、シリコンが5 ×1018/cm3の濃度に添加されている。
このようにして得られた発光素子は、駆動電流20mAで、発光ピーク波長380nm、発光強度2mWであった。この発光効率は3%であり、従来の構成のものに比べて10倍に向上した。
尚、発光層50の井戸層522にIn0.07Ga0.93N を用いたが、Al0.03Ga0.89In0.08N 等の4元系の3族窒化物半導体を用いてもよい。又、バリア層512にGaN を用いたが、井戸層522の禁制帯幅よりも大きな禁制帯幅を有するAlx2GaY2In1-X2-Y2N 半導体を用いても良い。又、発光層50の多重量子井戸の繰り返し層数は1〜20程度を用いることができる。さらに、バリア層512と井戸層522は略格子定数を一致させるように組成比を選択するのが良い。
又、上記の全ての発光ダイオードの発光層は多重量子井戸構造としたが、他の発光ダイオード400として、図9に示すように、発光層501を、膜厚約0.5 μmのIn0.07Ga0.93N で構成しても良い。この場合の発光ダイオードは、駆動電流20mAで、発光ピーク波長380 nm、発光強度1mWであった。この発光効率は1.5%であり、従来の構成のものに比べて5倍に向上した。この発光層501は不純物を添加していないが、シリコン等のドナー不純物や亜鉛等のアクセプタ不純物を添加しても良い。発光層501は厚さ0.5 μmにしているので、正孔の拡散長よりも厚くなり、n層40と発光層501との間の障壁が小さくても、発光効率を低下させることはない。
又、図8と図9に示す発光ダイオードは、n+ 層30とn層40とは共にGaN であるので、これらの層間での格子不整合は存在しない。よって、この格子不整合によるミスフィット転位が発光層50、501に発生することはない。又、GaN とIn0.07Ga0.93N との間の格子不整合は小さく、n層40と発光層50との格子不整合に伴う発光層50、501のミスフィット転位は少ない。よって、発光層の結晶性が良くなった。
上記実施例ではダブルヘテロ接合構造を用いたが、シングルヘテロ接合構造であっても良い。さらに、p層を形成するのに熱処理を用いたが、電子線照射によってp型化しても良い。発光ダイオードの例を示したが、レーザダイオードであっても同様に構成可能である。
このようにして形成された発光ダイオード10、100、200、300、400は、図10に示すように(図では発光ダイオードは代表して10で示されている)、リード201の上部の平坦部203に取り付けられ、電極8とリード201がワイヤ204で接続され、電極7とリード202がワイヤ205で接続された後、レンズ206を形成するために樹脂成形される。このレンズ206の上面に蛍光塗料が塗布されて、蛍光体層207が形成されている。蛍光体層207には蛍光顔料、蛍光染料、その他の蛍光物質を用いることができる。この蛍光体層207を任意の色、例えば、赤、緑、青とすれば、発光ダイオードの材質や構造を変化させることなく、蛍光体層207の物質だけ変化させることで、任意の発光色を得ることができる。蛍光体としては、Zn0.2Cd0.8S:Ag、Zn0.6Cd0.4S:Ag、(Sr,Ca)10(PO4)6CL2:Eu 等を用いることができる。又、緑色発光の蛍光体としてZnS:Cu,Al 蛍光体とY2Al5O12:Tb 蛍光体との混合体、赤色発光の蛍光体としてY2O3:Eu 蛍光体とY2O3S:Eu蛍光体との混合体、青色発光の蛍光体としてZnS:Ag,Al 蛍光体を用いることもできる。
又、図11に示すように、発光ダイオード500の最上層である電極7の上に蛍光体層208を形成しても良い。さらに、図12に示すように、フリップチップ型の発光ダイオード600の場合には、サファイア基板1の発光層5が形成されていない側の面1a上に蛍光体層209を形成しても良い。さらに、図13に示すように、発光ダイオード700の側面に発光層701からの紫外線を入射する蛍光体層210を形成して良い。
原出願には、紫外線を発光する発光層と、発光層の放射する前記紫外線を受光して、可視光に変換する蛍光体層とを有する発光素子において、以下の特徴を有する発光素子も開示されている。
(1)蛍光体層は光を外部に放射するためのレンズ体に形成されていることを特徴とする発光素子。
(2)発光層に給電するための電極層を有し、前記蛍光体層はその電極層上に形成されていることを特徴とする発光素子。
(3)発光層を形成するためのサファイア基板を有し、前記蛍光体層はそのサファイア基板の前記発光層の形成側とは反対側の面に形成されていることを特徴とする発光素子。
(4)蛍光体層は、前記発光層の側面に形成されていることを特徴とする発光素子。
(5)発光層は、Alx1GaY1In1-X1-Y1Nから成る井戸層とこの井戸層よりも禁制帯幅の広いAlx2GaY2In1-X2-Y2N から成るバリア層とを少なくとも1層以上交互に積層させた量子井戸で構成されたことを特徴とする発光素子。
(6)前記バリア層はGaN から成ることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(7)前記井戸層と前記バリア層は格子定数が一致していることを特徴とする請求項(5)に記載の発光素子。
(8)前記井戸層はGaY1In1-Y1N (0.92≦Y1≦1)で構成されていることを特徴とする(5)記載の発光素子。
(9)前記発光層は、p伝導型のp層とn伝導型のn層とで挟まれ、前記n層を、前記発光層と格子定数が略等しくなるドナー不純物が添加されたAlx3GaY3In1-X3-Y3N 半導体で構成し、
前記p層を、前記発光層に注入された電子を閉じ込めるのに十分なだけ、前記発光層よりも禁制帯幅が大きいアクセプタ不純物が添加されたAlx4GaY4In1-X4-Y4N半導体で構成したことを特徴とする発光素子。
(10)前記発光層はGaY5In1-Y5N (0.92≦Y5≦1)で構成され、前記n層はドナー不純物が添加されたGaNで構成されていることを特徴とする(9)に記載の発光素子。
(11)前記発光層は、正孔の拡散長よりも厚く構成したことを特徴とする(9)に記載の発光素子。
(12)前記発光層にアクセプタ不純物とドナー不純物とを添加したことを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(13)前記発光層の隣接する井戸層に、前記アクセプタ不純物と前記ドナー不純物とが交互に添加されていることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
(14)前記発光層の前記井戸層には前記アクセプタ不純物が、前記発光層の前記バリア層には前記ドナー不純物が、逆に、前記井戸層には前記ドナー不純物が、前記バリア層には前記アクセプタ不純物が、それぞれ、添加されていることを特徴とする(5)に記載の発光素子。
発光層をAlGaInN の少なくとも1層以上積層させた量子井戸構造とし、発光層にドナー不純物又はアクセプタ不純物を添加した場合には、ドナー準位、又は、アクセプタ準位が形成されるため、発光に寄与する電子とホールの再結合確率が増大するため、再結合による発光効率が向上する。又、インジウムの組成比と不純物濃度は、希望する発光ピーク波長と発光強度との関係で決定される。特に、発光層にInGaN よりも結晶性の良いAlGaN を用い、発光層を量子井戸構造の歪超格子とすることで、格子定数のミスフィットの伝搬を防止して井戸層の結晶性を向上させ、これにより発光効率を向上させることができた。特に、結晶性の良い井戸層にアクセプタ不純物とドナー不純物とを共に添加して、アクセプタ準位とドナー準位とによる対発光により、紫外線の発光効率を大きく向上させることができた。尚、発光層のAlのモル組成比は15%以上とすることが望ましい。バリア層の厚さは200Å以上だとノンドープの場合には抵抗が大きくなり、又、ドープした場合には転位によるクラックが入るので望ましくない。又、発光層に添加するアクセプタ不純物とドナー不純物の濃度は1×1017/cm3 〜1×1020/cm3 の範囲が望ましい。1×1017/cm3 以下であると、発光中心不足により発光効率が低下し、1×1020/cm3 以上となると、結晶性が悪くなり、又、オージェ効果が発生するので望ましくない。
n層と発光層との接合による障壁は、p層から発光層に注入された正孔を閉じ込める作用をする。ところが、正孔の拡散長は数1000Åであり、発光層はその拡散長よりも厚く構成されている。よって、n層と発光層との接合による障壁は、正孔の発光層内での閉じ込めに有効に寄与しない。したがって、n層と発光層間の障壁は小さくても良いので、n層は発光層に対して格子定数が略等しくなるように、Alx3GaY3In1-X3-Y3Nの組成比X3,Y3 を決定することで、n層と発光層との間の格子不整合を極力小さくすることができ、発光層の結晶性を向上させることが可能となる。この結果、紫外線の発光効率が向上する。
紫外線を発光するために、発光層をGaY5In1-Y5N(0.92≦Y5≦1)で構成した場合には、n層をGaN とすることで、格子不整合を小さくすることができる。
本発明の具体的な実施例にかかる発光素子に用いられる発光ダイオードの構成を示した構成図。 同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した断面図。 同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した断面図。 同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した断面図。 同実施例の発光ダイオードの製造工程を示した断面図。 他の例の発光ダイオードの構成を示した構成図。 他の例の発光ダイオードの構成を示した構成図。 他の例の発光ダイオードの構成を示した構成図。 他の例の発光ダイオードの構成を示した構成図。 発光ダイオードを有した発光素子の構成を示した構成図。 発光素子の他の構成を示した構成図。 発光素子の他の構成を示した構成図。 発光素子の他の構成を示した構成図。
符号の説明
10,100,200,300,400,500,600,700:発光ダイオード
1:サファイア基板
2:バッファ層
3,30:高キャリア濃度n+
4,40:n層
5,50,501,701:発光層
51,510,511,512:バリア層
52,520,521,522:井戸層
61,610:p層
62,620:コンタクト層
7,8:電極

Claims (3)

  1. 発光層に3族窒化物半導体を用いた発光素子において、
    紫外線を発光するAlGaN から成る層を有する発光層と、
    前記発光層の放射する前記紫外線を受光して、可視光に変換する蛍光体層とを設けたことを特徴とする発光素子。
  2. 発光層は、組成比の異なるAlGaN から多重量子井戸構造であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記蛍光体層は、蛍光体の混合体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子。
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