JPH10144961A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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Publication number
JPH10144961A
JPH10144961A JP31017396A JP31017396A JPH10144961A JP H10144961 A JPH10144961 A JP H10144961A JP 31017396 A JP31017396 A JP 31017396A JP 31017396 A JP31017396 A JP 31017396A JP H10144961 A JPH10144961 A JP H10144961A
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JP
Japan
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light
layer
light emitting
emitting layer
emitting
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Application number
JP31017396A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikatsu Koide
典克 小出
Masayoshi Koike
正好 小池
Junichi Umezaki
潤一 梅崎
Mitsuo Wakiguchi
光雄 湧口
Shinya Asami
慎也 浅見
Kenji Ito
健治 伊藤
Toru Kachi
徹 加地
Kazuyoshi Tomita
一義 冨田
Takahiro Ozawa
隆弘 小澤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一画素で任意の色度(彩度、色相)の光を発
光させ、基板側から光を取り出すこと。 【解決手段】基板1上に、異なる色度の光を発光する第
1発光層3と第2発光層9とが積層され、第1発光層3
は多重量子井戸構造を成している。第1発光層3及び第
2発光層9のそれぞれの結晶比を変化させることで禁制
帯幅を変化させることができるので、発光のピーク波長
を結晶比により変化させることができ、それら発光層3
及び9からの発光の合成光の波長強度特性を所望の特性
とした。よって、単一画素から任意の色度を有する光を
発光させることができる。又、第1発光層3と第2発光
層9との間にはバッファ層6が設けられ、このバッファ
層6により第1発光層3から電極14側に発光された光
が基板1側に反射されるので、基板1側からの光の取り
出し効率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色発光が可能な
3族窒化物半導体を用いた発光素子に関する。
【0002】
【従来技術】従来、サファイア基板上に3族窒化物半導
体を形成した発光素子が知られている。その発光素子は
光の3原色の1つである青色を発光することから、フル
カラーディスプレイ等への応用が期待されている。一
方、白色は人間の色感覚上、好感の持てる色であり、白
色発光の発光ダイオード(LED)の開発が期待されて
いる。そこで、図8に示すようにステム57上にAlGaIn
P から成る緑色を発光するLED50a、50dと、Al
GaInP から成る赤色を発光するLED50bと、AlGaIn
N から成る青色を発光するLED50cとを配設して樹
脂封止することで各LED50a〜50dから発光する
光の混合により白色発光を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、白色の発光を得るためには、青、赤、及び
緑の各色を発光するLED50a〜50dをそれぞれ同
一のステム57上に配置して樹脂封入する必要があるの
で、チップ数が多くなり、製造が複雑になり、コストが
高くなるという問題が存在した。又、3色のLED50
a〜50dを平面配置する構成であるので、光の混色性
が低いという問題があった。又、各LED50a〜50
dから発光される光を電極側から取り出す構成であるた
めに、発光輝度が低いという問題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記の課題に鑑
み、単一画素で混色性の高い白色光を発光させるLED
を実現することであり、特にサファイア基板側から光を
取り出すことによって発光輝度の高いLEDを得ること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の手段を採用することができる。この
手段によると、基板上に、3族窒化物半導体(AlxGa1-x)
yIn1-yN(0 ≦x ≦1;0≦y ≦1)から成り、所定の色度の
光を発光する第1の発光層が形成され、その第1の発光
層から発光される光と異なる色度の光を発光する第2の
発光層が第1の発光層上に積層される。そして、第1及
び第2の発光層からそれぞれ発光される光の合成光を所
望の波長強度特性とし、基板側から合成光が取り出され
る。これにより、単一画素から任意の色度を有する光を
発光させることができ、従来のように、複数個のチッ
プ、又は、複数画素からの光の混合により任意の色度を
得る構成ではないので、製造が簡単となり、製造コスト
を低減することができる。又、各発光層から発光された
光を基板側から取り出すことにより、発光輝度を高める
ことができる。
【0006】又、請求項2に記載の手段によれば、第1
及び第2の発光層からそれぞれ発光される光と異なる色
度の光を発光する第3の発光層が第2の発光層上に積層
され、第1、第2及び第3の発光層からそれぞれ発光さ
れる光の合成光を所望の波長強度特性とし、基板側から
光が取り出される。これにより、3つの異なる色度の発
光層を積層するで、任意の色度を得ることができ、請求
項1に記載の手段と同等の効果を得ることができる。
【0007】請求項3に記載の手段によれば、少なくと
も第1の発光層から発光される光を基板側に反射する反
射層を設けることにより、光を基板側から効果的に取り
出すことができ、発光素子の発光輝度を高めることがで
きる。
【0008】請求項4に記載の手段によれば、GaAsから
成る反射層を設けることにより、第1の発光層から発光
された光をより効果的に基板側に反射することができ
る。
【0009】請求項5に記載の手段によれば、第2の発
光層をAlzGa1-zAs(0≦z ≦1)で構成することにより、第
2の発光層から赤色発光させることができ、第1及び第
2の発光層からそれぞれ発光される光の合成光から所望
の色度を有した発光を得ることができる。
【0010】請求項6に記載の手段によれば、第1の発
光層をInx1Ga1-x1N(0 ≦x1≦1)で構成し、第2の発光層
をInX2Ga1-x2N(0 ≦x2≦1;x1<x2) で構成し、第3の発
光層をInx3Ga1-x3As(0≦x3≦1)で構成することにより、
各発光層から青、緑、及び赤の3色を発光させることが
でき、第1、第2及び第3の発光層からそれぞれ発光さ
れる光の合成光から所望の色度を有した発光を得ること
ができる。
【0011】請求項7に記載の手段によれば、各発光層
のうち少なくとも1つの発光層が多重量子井戸構造とす
ることにより、発光強度をより高めることができると共
に、井戸層の厚さにより発光強度を制御することができ
る。
【0012】請求項8に記載の手段によれば、各発光層
の発光の色度座標の平均値がxy色度図上において所望
の座標となるように各発光層から光を発光することによ
り、所望の波長強度特性が得られる。
【0013】請求項9に記載の手段によれば、各発光層
の発光の色度座標の平均値が、各発光層からの発光の明
度により加重された平均値とすることにより、所望の色
度の合成光が得られる。
【0014】請求項10に記載の手段によれば、所望の
色度座標を、略、等エネルギー白色光の座標(1/3,1/3)
とすることで、1画素で白色光を得ることができる。
【0015】請求項11に記載の手段によれば、第1及
び第2の発光層が、それぞれの発光の色度座標がxy色
度図上で互いに補色関係にある2点となるように形成さ
れたことで、1画素で白色光を得ることができる。
【0016】請求項12に記載の手段によれば、基板に
近い側から禁制帯幅が広くなるように各発光層の混晶比
を設定することで、各発光層からの発光を前方に存在す
る発光層での光吸収を防止することができ、光の取り出
し効率が高くなると共に、色度の制御性が向上する。
尚、各発光層において、Alの混晶比が高くなるほど禁制
帯幅は広くなり、Inの混晶比が高くなるほど禁制帯幅は
狭くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】第1実施例 以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
尚、本発明は下記実施例に限定されるものではない。図
1は本発明の第1実施例に係わる発光素子100の全体
断面構成図を示し、図2、図3及び図4は製造工程順の
断面構成を示している。発光素子100は、サファイア
基板1を有しており、そのサファイア基板1上には、順
に、膜厚約0.05μmのAlN から成るバッファ層111、
膜厚約 2μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコン(Si)ド
ープGaN から成る高キャリア濃度n+ 層2、全膜厚約 5
50ÅのInGaN の多重量子井戸から成る第1発光層3、膜
厚約 350Å, ホール濃度 2×1017/cm,マグネシウム(M
g) ドープのAl0.15Ga0.85N から成るp伝導型のクラッ
ド層4、膜厚約2000Å,マグネシウム(Mg) ドープのGa
N から成るコンタクト層5が形成されている。尚、第1
発光層3は、図2に示すように、In0.08Ga0.92N から成
るバリア層31とIn0.4Ga0.6N から成る井戸層32が交
互に5周期で積層されている。
【0018】そして、コンタクト層5上には順に、GaAs
から成るバッファ層(反射層)6、亜鉛(Zn)ドープのp
型のGaAsから成る層7、亜鉛(Zn)ドープのp型のAl0.6G
a0.4Asから成るp層8、Al0.3Ga0.7Asから成る第2発光
層9、シリコン(Si)ドープのn型のAl0.6Ga0.4Asから成
るn層10、シリコン(Si)ドープのn型のGaAsから成る
コンタクト層11が形成されている。又、n+ 層2及び
コンタクト層5上には、それぞれ電極形成領域A及びB
が設けられ、これら領域A及びB上にAlから成る電極1
2及びAu/Ni から成る電極13がそれぞれ形成されてい
る。そして、コンタクト層11の上面全体にNi/AuGe/Ni
/Au から成る電極14が形成されている。
【0019】次に、この構造の発光素子100の製造方
法について説明する。上記発光素子100は、有機金属
気相成長法(以下「MOVPE 」と記す)による気相成長に
より製造された。用いられたガスは、アンモニア(NH3)
、キャリアガス(H2)、トリメチルガリウム(Ga(C
H3)3)(以下「TMG 」と記す) 、トリメチルアルミニウ
ム(Al(CH3)3)(以下「TMA 」と記す) 、トリメチルイン
ジウム(In(CH3)3)(以下「TMI 」と記す) 、シラン(SiH
4)、ジエチル亜鉛(Zn(C2H5)2) (以下、「DEZ 」と記
す)、シクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5H5)2)
(以下「CP2Mg 」と記す)、アルシン(AsH3)及びジメチ
ル亜鉛(以下「DMZ 」と記す) である。
【0020】まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄した
a面を主面とし、単結晶のサファイア基板1をMOVPE 装
置の反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常
圧でH2を流速 2liter/分で約30分間反応室に流しながら
温度1100℃でサファイア基板1をベーキングした。次
に、温度を400 ℃まで低下させて、H2を 20liter/分、
NH3 を 10liter/分、TMA を 1.8×10-5モル/分で約90
秒間供給してAlN から成るバッファ層2を約0.05μmの
厚さに形成した。次に、温度を1150℃に保持し、H2を 2
0liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を 1.7×10-4
ル/分、H2ガスにより0.86ppm に希釈されたシランを20
×10-8モル/分で導入し、膜厚約 2.0μm、シリコン(S
i)ドープのGaN から成る高キャリア濃度n+ 層2を形成
した。
【0021】その後、温度を 900℃に保持し、N2又はH2
を 20liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を 1×10-5
モル/分、TMI を 1×10-5モル/分で1.5 分間導入し
て、成長速度35Å/minで、膜厚約35ÅのGaN から成るバ
リア層31を形成した。次に、700 ℃にて、N2又はH2
NH3 の供給量を一定として、成長速度10Å/minで、膜厚
約35ÅのIn0.4Ga0.6N から成る井戸層32を形成した。
このような手順の繰り返しにより、図2に示すように、
バリア層31と井戸層32とを交互に、それぞれ6層と
5層だけ積層した厚さ約 550Åの第1発光層3を形成し
た。
【0022】続いて、温度を1100℃に保持し、N2又はH2
を 20liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を0.22×10
-4モル/分、TMA を 0.1×10-4モル/分、及びCP2Mg を
0.02×10-4モル/分導入し、膜厚約 350Åのマグネシウ
ム(Mg)ドープのAl0.15Ga0.85N から成るクラッド層4を
形成した。この状態では、クラッド層4は、まだ、抵抗
率 108Ωcm以上の絶縁体である。次に、同じ温度で、N2
又はH2を 20liter/分、NH3 を 10liter/分、TMG を0.
37×10-4モル/分、CP2Mg を0.03×10-4モル/分それぞ
れ導入し、膜厚約2000Åのマグネシウム(Mg)ドープのGa
N から成るコンタクト層5を形成した。この状態では、
コンタクト層5は、まだ、抵抗率108 Ωcm以上の絶縁体
である。
【0023】次に、電子線照射装置を用いて、コンタク
ト層5及びクラッド層4に一様に電子線を照射した。電
子線の照射条件は、加速電圧約10KV、試料電流1μA、
ビームの移動速度0.2mm/sec 、ビーム径60μmφ、真空
度5.0 ×10-5Torrである。この電子線の照射により、コ
ンタクト層5及びクラッド層4は、それぞれ、所定のホ
ール濃度を有したp伝導型の半導体となった。
【0024】次に、温度を400 ℃に保持し、キャリアガ
スと共にTMG を1.12×10-4モル/分、AsH3を 5.6×10-3
モル/分それぞれ導入し、GaAsから成るバッファ層6を
コンタクト層5上に形成した。次に、温度を700 ℃に上
昇させ、キャリアガスと共にTMG を1.12×10-4モル/
分、AsH3を 5.6×10-3モル/分、DMZ を 2×10-6モル/
分それぞれ導入し、亜鉛(Zn)ドープのp型のGaAsから成
る層7を形成した。次に、温度を同じにして、キャリア
ガスと共にTMG を0.78×10-4モル/分、AsH3を 5.6×10
-3モル/分、DMZ を 2×10-6モル/分、TMA を0.34×10
-4モル/分それぞれ導入し、亜鉛(Zn)ドープのp型のAl
0.6Ga0.4Asから成るp層8を形成した。
【0025】次に、温度を同じにして、キャリアガスと
共にTMG を0.95×10-4モル/分、AsH3を 5.6×10-3モル
/分、TMA を0.17×10-4モル/分それぞれ導入し、Al
0.3Ga0.7Asから成る第2発光層9を形成した。次に、温
度を同じにして、キャリアガスと共にTMG を0.78×10-4
モル/分、AsH3を 5.6×10-3モル/分、SiH4を 1×10-6
モル/分、TMA を0.34×10-4モル/分それぞれ導入し、
シリコン(Si)ドープのn型のAl0.6Ga0.4Asから成るn層
10を形成した。次に、温度を同じにして、キャリアガ
スと共にTMG を1.12×10-4モル/分、AsH3を 5.6×10-3
モル/分、SiH4を 2×10-6モル/分それぞれ導入し、シ
リコン(Si)ドープのn型のGaAsから成るコンタクト層1
1を形成した。
【0026】次に、図2に示すように、コンタクト層1
1の上に、Tiを2000Åの厚さに形成し、そのTi層の上に
Niを9000Åの厚さに形成してTi/Ni の金属マスク層16
を形成した。そして、その金属マスク層16の上に、フ
ォトレジスト17を塗布した。そして、フォトリソグラ
フにより、図2に示すように、金属マスク層16上にお
いて、高キャリア濃度n+ 層2に対する電極形成部位A
' のフォトレジスト17を除去した。次に、図3に示す
ように、フォトレジスト17によって覆われていない金
属マスク層16を酸性エッチング液で除去した。
【0027】次に、金属マスク層16によって覆われて
いない部位A”のコンタクト層11、n層10、第2発
光層9、p層8、層7、バッファ層6、コンタクト層
5、クラッド層4及び第1発光層3を、真空度0.04Tor
r、高周波電力0.44W/cm2 、BCl3ガスを10 ml/分の割合
で供給しドライエッチングした後、Arでドライエッチン
グした。この工程で、図4に示すように、高キャリア濃
度n+ 層2上に電極形成領域Aが形成された。そして、
領域Aの形成と同様の工程によりコンタクト層11、n
層10、第2発光層9、p層8、層7及びバッファ層6
をドライエッチングし、コンタクト層5上に電極形成領
域Bが形成された。その後、金属マスク層16を除去し
た。
【0028】次に、一様にNi/AuGe/Ni/Au から成る層を
蒸着し、フォトレジストの塗布、フォトリソグラフィー
工程、エッチング工程を経て、コンタクト層11の上に
電極14を形成した。一方、n+ 層2に対しては、アル
ミニウム(Al)を蒸着して電極12を形成し、コンタクト
層5に対しては、Au/Ni から成る層を蒸着して電極13
を形成した。その後、上記のごとく処理されたウエハ
は、各素子毎に切断され、図1に示す構造の発光素子1
00を得た。
【0029】この構造の発光素子100は、第1発光層
3からは、ピーク波長490nm の青緑色を発光し、第2発
光層9からは、ピーク波長660nm の赤色を発光した。こ
の発光は、図5に示す色度図において、それぞれU点と
V点とで表され、U点とV点とを結ぶ直線は、座標(1/
3,1/3)の等エネルギー白色点を通る。即ち、V点の色度
とU点の色度とは補色関係にある。よって、この2つの
発光の混合により、白色発光を得ることができると共
に、第1発光層3から電極14側に発光された光は、バ
ッファ層6により基板1側に反射され、第2発光層9か
ら電極14側に発光された光は、電極14により基板1
側に反射されるために、基板1からの光の取り出し効率
をより高めることができる。
【0030】尚、より精密な白色発光を得るためには、
V点発光の明度とU点発光の明度とで重み付けして、V
点の色度座標とU点の色度座標とを平均した値が座標
(1/3,1/3)になるように、設計すれば良い。
【0031】即ち、
【数1】{( xV,V ) ・MV +( xU,U ) ・MU
/( MV +MU )=(1/3,1/3) 但し、( xV,V ) はV点の色度座標、( xU,U ) は
U点の色度座標、MV, MU は、それぞれ、V点, U点
の発光の明度である。
【0032】明度を決める発光強度は、各井戸層32の
厚さを変化させれば良い。量子井戸構造の場合には、井
戸層の厚さをより薄くすることで発光効率が向上し、発
光強度を増加させることができる。又、第1発光層3及
び第2発光層9の混晶比をそれぞれ変化させることで、
U点及びV点の色度座標をそれぞれ変化させることがで
きる。よって、第1発光層3の発光の色度座標及び明度
と、第2発光層9の発光の色度座標及び明度とが、上記
の数1式を満たすように、それらの混晶比及び厚さを制
御することで、純粋な白色発光を得ることができる。
【0033】又、上記の実施例では、発光波長の短い、
即ち、禁制帯幅の広い第1発光層3が、発光波長の長
い、即ち、禁制帯幅の狭い第2発光層9よりも光の取り
出し面(サファイア基板1)側に存在する。このため、
第2発光層9から発光される波長の長い660nm の光は、
第1発光層3で吸収されることなく、外部に放出される
ので、光の取り出し効率を高めることができる。
【0034】又、本実施例では、第1発光層3及び第2
発光層9から発光される発光波長をそれぞれ490nm と66
0nm としたが、上記の数1式の関係が満たされるなら
ば、他の波長との組み合わせでも、純粋な白色光を得る
ことができる。さらに、数1式の左辺が得たい光の色度
座標と等しくなるように、各発光層の混晶比や厚さを決
定することで、所望の色度の光を得ることができる。
【0035】又、上記実施例では、第1発光層3を多重
量子井戸構造としたが、単一量子井戸で構成しても良
い。即ち、1井戸層毎に混晶比を変化させた量子井戸構
造で第1発光層3を構成しても良い。又、上記実施例で
は、InGaN 半導体で井戸層32とバリア層31とを形成
したが、一般式(AlxGa1-x)yIn1-yN(0 ≦x1;0≦y ≦1)を
満たす半導体により井戸層32とバリア層31とを形成
しても良い。又、上記実施例では、第2発光層9の組成
をAl0.3Ga0.7Asとしたが、一般式AlzGa1-zAs(0≦z ≦1)
を満たす任意組成比の層を用いることができる。
【0036】第2実施例 上記の第1実施例では第2発光層9の組成をAl0.3Ga0.7
Asとしたが、本実施例では第2発光層をInGaN で構成し
た点が特徴である。図6は、本発明の第2実施例に係わ
る発光素子101の構成を示した模式的断面図である。
発光素子101は、サファイア基板1を有しており、そ
のサファイア基板1上には、順に、膜厚約0.05μmのAl
N から成るバッファ層111、膜厚約 2μm、電子濃度
2×1018/cm3のシリコン(Si)ドープのGaN から成る高キ
ャリア濃度n+ 層2、全膜厚約550 ÅのInGaN の多重量
子井戸から成る第1発光層300、膜厚約350 Å、マグ
ネシウム(Mg) ドープのAl0.15Ga0.85N から成るp伝導
型のクラッド層4、膜厚約5000Å,マグネシウム(Mg)
ドープのGaN から成るコンタクト層5が形成されてい
る。尚、第1発光層300は、図示しないがGaNから成
るバリア層とIn0.35Ga0.65N から成る井戸層が交互に5
周期で積層されている。そして、コンタクト層5上には
順に、マグネシウム(Mg)ドープのp型のAlGaNから成る
層18、In0.45Ga0.55N から成る第2発光層19、及び
シリコン(Si)ドープのGaN から成るコンタクト層20が
形成されている。
【0037】又、n+ 層2及びコンタクト層5上には、
それぞれ電極形成領域C及びDが設けられ、これら領域
C及びD上にAlから成る電極12及びAu/Ni から成る電
極13がそれぞれ形成されている。そして、コンタクト
層20の上面全体にAlから成る電極15が形成されてい
る。
【0038】この発光素子101の製造方法は、第1実
施例と同様に基板1上に順に、バッファ層111、n+
層2、第1発光層300、クラッド層4、コンタクト層
5及び層18を形成した後に、電子線照射装置を用い
て、層18、コンタクト層5及びクラッド層4に一様に
電子線を照射してp伝導型にする。この後、層18上に
順に、第2発光層19及びコンタクト層20を形成し、
ドライエッチングによりn+ 層2及びコンタクト層5上
にそれぞれ電極形成領域C及びDを形成する。そして、
第2コンタクト層20上に電極14を形成し、電極形成
領域C及びD上にそれぞれ電極12及び13を形成す
る。このようにして図6に示される断面構成の発光素子
101が得られる。
【0039】この構造の発光素子101は、第1発光層
300からは、ピーク波長470nm の青色を発光し、第2
発光層19からは、ピーク波長570nm の黄緑色を発光し
た。この発光は、図示しないが色度図において2つの座
標点で表され、その各点間を結ぶ直線は、座標(1/3,1/
3)の等エネルギー白色点を通る。即ち、これら2点は互
いに補色関係にある。よって、この2つの発光の混合に
より、白色発光を得ることができる。又、第1発光層3
00及び第2発光層19から電極15側に発光されたそ
れぞれの光は、電極15により基板1側に反射されるの
で、基板1側から光を効果的に取り出すことができる。
又、基板1側より光を取り出すことにより、発光波長の
短い第1発光層300が基板1側に配置されているの
で、第2発光層19から発光される発光波長の長い光は
第1発光層300で吸収されることがなく、光の取り出
し効率を高めることができる。このように第2発光層1
9をIn0.45Ga0.55N で構成することで第1実施例と同等
の効果を得ることができる。
【0040】本実施例では、第1発光層300及び第2
発光層19から発光される発光波長をそれぞれ470nm と
570nm としたが、前述の数1式の関係が満たされるなら
ば、他の波長との組み合わせでも、純粋な白色光を得る
ことができる。さらに、数1式の左辺が得たい光の色度
座標と等しくなるように、各発光層の混晶比や厚さを決
定することで、所望の色度の光を得ることができる。
【0041】本実施例では、第1発光層300を多重量
子井戸構造としたが、単一量子井戸で構成しても良い。
即ち、1井戸層毎に混晶比を変化させた量子井戸構造で
第1発光層300を構成しても良い。又、上記実施例で
は、InGaN 半導体で井戸層とバリア層とを形成したが、
一般式(AlxGa1-x)yIn1-yN(0 ≦x1;0≦y ≦1)を満たす半
導体により井戸層とバリア層とを形成しても良い。
【0042】又、上記各実施例では、井戸層を不純物無
添加としたが、シリコン等のドナー不純物や、亜鉛等の
アクセプタ不純物、その他、2族、4族、6族元素を不
純物として添加しても良い。又、井戸層にドナー不純物
とアクセプタ不純物とを共に添加しても良い。
【0043】上記各実施例において、バリア層は無添加
で、井戸層について、ドナー不純物(例えば、シリコ
ン)とアクセプタ不純物(例えば、亜鉛)を交互に添加
しても良い。さらに、井戸層にドナー不純物(例えば、
シリコン)を添加し、バリア層にアクセプタ不純物(例
えば、亜鉛)を添加しても良いし、逆に、井戸層にアク
セプタ不純物を添加し、バリア層にドナー不純物を添加
しても良い。これらの不純物分布に関する特徴は、井戸
層及びバリア層の混晶比と共に発光波長を変化させるこ
とができる。尚、井戸層、バリア層は、n型でもp型で
も半絶縁性でも良い。
【0044】上記各実施例において、クラッド層4の厚
さは 2nm〜70nmが望ましい。クラッド層4の厚さが 2nm
よりも薄いと、キャリアの閉じ込め効果が低下するため
発光効率が低下するので望ましくない。又、上記各実施
例において、コンタクト層5の厚さは 2nm〜500nm が望
ましい。コンタクト層5の厚さが 2nmよりも薄いと、注
入されるホール数が減少するので発光効率が低下すると
共に、オーミック性が悪くなり接触抵抗が増大するので
望ましくない。又、各層が上記の上限厚さを越えると、
発光層がその成長温度以上に曝される時間が長くなり発
光層の結晶性の改善効果が低下するので望ましくない。
【0045】上記各実施例において、クラッド層4のホ
ール濃度は1 ×1017〜 1×1018/cm3 が望ましい。ホー
ル濃度が 1×1018/cm3 以上となると、不純物濃度が高
くなり結晶性が低下し発光効率が低下するので望ましく
なく、 1×1017/cm3 以下となると、直列抵抗が高くな
り過ぎるので望ましくない。
【0046】第3実施例 上記の第1及び第2実施例では異なる色度の光を発光す
る2つの発光層を備えた構成としたが、本実施例では異
なる色度の光を発光する発光層を3つ備えた点が特徴で
ある。図7は、本発明の第3実施例に係わる発光素子1
02の構成を示した模式的断面図である。発光素子10
2は、サファイア基板1を有しており、その基板1上に
は順に、膜厚約0.05μmのAlN から成るバッファ層11
1、膜厚約 2μm、電子濃度 2×1018/cm3のシリコン(S
i)ドープのGaN から成る高キャリア濃度n+ 層2、膜厚
約35ÅのIn0.35Ga0.65N から成る第1発光層23、膜厚
約35ÅのGaN から成る層24、膜厚約500 Åのマグネシ
ウム(Mg) ドープのAl0.15Ga0.85N から成るp伝導型の
層25、膜厚約5000Åのマグネシウム(Mg) ドープのGa
N から成るp伝導型のコンタクト層26が形成されてい
る。
【0047】このコンタクト層26上には順に、膜厚約
500 Åのマグネシウム(Mg) ドープのAl0.15Ga0.85N か
ら成るp伝導型の層27、膜厚約35ÅのGaN から成る層
28、膜厚約35ÅのIn0.45Ga0.55N から成る第2発光層
29、膜厚約5000Åのシリコン(Si)ドープのGaN から成
るn伝導型のコンタクト層30が形成されている。そし
て、コンタクト層30上には順に、膜厚約2000ÅのGaAs
から成るバッファ層31、膜厚約5000Åのシリコン(Si)
ドープのGaAsから成るn伝導型の層32、膜厚約2000Å
のシリコン(Si)ドープのn型のAl0.6Ga0.4Asから成るn
伝導型の層33、膜厚約1000ÅのAl0.3Ga0.7Asから成る
第3発光層34、膜厚約2000Åの亜鉛(Zn)ドープのAl
0.6Ga0.4Asから成るp伝導型の層35、膜厚約5000Åの
亜鉛(Zn)ドープのp伝導型のGaAsから成るコンタクト層
36が形成されている。
【0048】又、n+ 層2、コンタクト層26及び30
上には、それぞれ電極形成領域E、F及びGが設けら
れ、これら領域E、F及びG上にAlから成る電極37、
Ni/Auから成る電極38及びAlから成る電極39がそれ
ぞれ形成されている。そして、コンタクト層36の上面
全体にAu/AuZn から成る電極40が形成されている。
【0049】この発光素子102の製造方法は、第1及
び第2実施例と同様に基板1上に順に、バッファ層11
1、n+ 層2、第1発光層23、層24、層25、コン
タクト層26及び層27を形成した後に、電子線照射装
置を用いて、層27、コンタクト層26及び層25に一
様に電子線を照射してp伝導型にする。この後、層27
上に順に、層28、第2発光層29、コンタクト層3
0、バッファ層31、層32、層33、第3発光層3
4、層35及びコンタクト層36を形成する。そして、
ドライエッチングにより電極形成領域E、F及びGをそ
れぞれ形成し、コンタクト層36上に電極40を形成
し、電極形成領域E、F及びG上にそれぞれ電極37、
38及び39を形成する。このようにして図7に示され
る断面構成の発光素子102が得られる。
【0050】3つの異なる色度の発光では、各発光は色
度図上において3つの座標点で表され、各座標点を直線
で結んだ三角形の内部に存在する任意の色度の光を得る
ことができる。ここで、得たい光の色度座標を( xO,
O ) 、色度T,色度R,色度Sの座標と明度を、それぞ
れ、( xT,T ) 、( xR,R ) 、( xS,S ) 、MT,
R,S とすれば、次式を満たすように、各発光点の色
度、明度を設定すれば良い。
【0051】
【数2】( xO,O ) ={( xT,T ) ・MT +( xR,
R ) ・MR+( xS,S ) ・MS }/( MT +MR
S )
【0052】尚、各点での発光の輝度をIT,R,S
する時、MT =IT /yT ,MR =IR /yR ,S
S /yS でもある。本実施例における発光素子102
は、第1発光層23からは、ピーク波長480nm の青色を
発光し、第2発光層29からは、ピーク波長570nm の黄
緑色を発光し、第3発光層34からは、ピーク波長660n
m の赤色を発光した。そして、それら発光の式度座標の
平均値が(1/3,1/3)となり、その合成光から白色光を得
ることができた。又、第1発光層23及び第2発光層2
9から電極40側に発光された光は、バッファ層31に
より基板1側に反射され、又、第3発光層34から電極
40側に発光された光は、電極40により基板1側に反
射されるために、基板1からの光の取り出し効率をより
高めることができた。又、基板1側より光を取り出すこ
とにより、第3発光層34より発光波長の短い第2発光
層29が基板21側に配置され、第2発光層29より発
光波長の短い第1発光層300が基板1側に配置されて
いるので、第2発光層19及び第3発光層34から発光
される光はそれぞれ前方に位置する発光層で吸収される
ことがなく、光の取り出し効率を高くすることができ
る。このように3つの発光層を設けることで第1及び第
2実施例と同等の効果を得ることができる。
【0053】本実施例では、第1発光層23の組成をIn
0.35Ga0.65Nとしたが、一般式Inx1Ga1-x1(0≦x1≦1)を
満たす任意組成比の層を用いることができる。又、本実
施例では、第2発光層19の組成をIn0.45Ga0.55N とし
たが、一般式InX2Ga1-x2(0≦x2≦1;x1<x2) を満たす任
意組成比の層を用いることができ、第3発光層34の組
成をAl0.3Ga0.7Asとしたが、一般式Inx3Ga1-x3(0≦x3≦
1)を満たす任意組成比の層を用いることができる。
【0054】尚、本実施例において、各発光層23、2
9及び34から発光される光の波長は上記に示される値
に限定されるものではなく、数2式の関係が満たされる
ならば、他の波長との組み合わせでも、純粋な白色光を
得ることができる。又、数2式の右辺が得たい光の色度
座標と等しくなるように、各発光層の混晶比や厚さを決
定することで、所望の色度の光を得ることができる。
【0055】上記各実施例では、基板としてサファイア
を用いたがSiC 、MgAl2O4 等を用いることができる。
又、GaN、InGaN、AlGaN から成る各層は、任意組成比の
(Alx Ga1-x)yIn1-yN(0 ≦x ≦1;0 ≦y ≦1)から成る3
族窒化物半導体を用いることができる。
【0056】上記に示されるように、本発明によれば、
基板上に異なる色度の光を発光する複数の発光層を積層
し、各発光層から発光される光の合成光を所望の波長強
度特性として基板側から取り出すことにより、単一画素
から任意に色度を有する光を高輝度発光させることがで
きると共に、発光素子の製造コストを低減させることが
できる。又、反射層を用いて発光層から発光された光を
基板側に反射させることにより、発光素子の発光輝度を
より高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る発光素子の構成を示
した模式的断面図。
【図2】本発明の第1実施例に係る発光素子の製造方法
を示した説明図。
【図3】本発明の第1実施例に係る発光素子の製造方法
を示した説明図。
【図4】本発明の第1実施例に係る発光素子の製造方法
を示した説明図。
【図5】本発明の第1実施例に係わる発光素子の色度の
合成を示した説明図。
【図6】本発明の第2実施例に係わる発光素子の構成を
示した模式的断面図。
【図7】本発明の第3実施例に係わる発光素子の構成を
示した模式的断面図。
【図8】従来の発光素子の構成を示した模式的平面図。
【符号の説明】
1…サファイア基板 2…高キャリア濃度n+ 層 3…第1発光層 31…井戸層 32…バリア層 4…クラッド層 5、11…コンタクト層 6…バッファ層 8…p層 9…第2発光層 10…n層 12〜14…電極 15…パッド 100…発光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 正好 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 梅崎 潤一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 湧口 光雄 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 浅見 慎也 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 健治 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 加地 徹 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 冨田 一義 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 小澤 隆弘 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され、3族窒化物半導体(A
    lxGa1-x)yIn1-yN(0 ≦x ≦1;0 ≦y ≦1)から成り、所定
    の色度の光を発光する第1の発光層と、 該第1の発光層から発光される光と異なる色度の光を発
    光し、前記第1の発光層上に積層された第2の発光層と
    を備え、 前記第1及び第2の発光層からそれぞれ発光される光の
    合成光を所望の波長強度特性とし、前記基板側から前記
    合成光を取り出したことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の発光層からそれぞれ
    発光される光と異なる色度の光を発光し、前記第2の発
    光層上に積層された第3の発光層を備え、 前記第1、第2及び第3の発光層からそれぞれ発光され
    る光の合成光を所望の波長強度特性とし、前記基板側か
    ら前記合成光を取り出したことを特徴とする請求項1に
    記載の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記第1の発光層から発光さ
    れる光を前記基板側に反射する反射層が設けられたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記反射層はGaAsから成ることを特徴と
    する請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 前記第2の発光層がAlzGa1-zAs(0≦z ≦
    1)から成ることを特徴とする請求項1に記載の半導体発
    光素子。
  6. 【請求項6】 前記第1の発光層がInx1Ga1-x1N(0 ≦x1
    ≦1)から成り、前記第2の発光層がInX2Ga1-x2N(0≦x2
    ≦1;x1<x2) から成り、前記第3の発光層がInx3Ga1-x3
    As(0≦x3≦1)から成ることを特徴とする請求項2に記載
    の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 前記各発光層のうち少なくとも1つの前
    記発光層が多重量子井戸構造から成ることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 前記各発光層の発光の色度座標の平均値
    が、xy色度図上において所望の座標となるように形成
    されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体
    発光素子。
  9. 【請求項9】 前記平均値は、前記各発光層からの発光
    の明度により加重された平均値であることを特徴とする
    請求項8に記載の半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 前記所望の座標は、略、等エネルギー
    白色光の座標(1/3,1/3)としたことを特徴とする請求項
    8又は9に記載の半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の発光層は、それぞ
    れの発光の色度座標がxy色度図上で互いに補色関係に
    ある2点となるように形成されたことを特徴とする請求
    項8に記載の半導体発光素子。
  12. 【請求項12】 前記各発光層は、前記基板に近い側か
    ら禁制帯幅が広くなるように混晶比が設定されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の半
    導体発光素子。
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