JP2004260132A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャネリング効果を利用したイオン注入(チャネリング注入)でソース・ドレイン領域を形成するに際し、チャネリング注入時にマスクの一部となるゲート電極側壁膜を成膜し直すことなく形成することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板(11)に形成したゲート絶縁膜(14)及びゲート電極(15)に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入して第1のソース・ドレイン領域(16n、16p、17n、17p)を形成する。その後、ゲート電極に側壁膜(19)を形成する。側壁膜を形成したゲート電極に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入し、第1のソース・ドレイン領域より深い深さを有する第2のソース・ドレイン領域(21p、21n)を形成する。このとき、イオン注入の角度は、半導体基板の面方位、すなわち、チャネリング現象が発生する結晶面の面方向に対して±3°以内の角度とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、さらに詳しくは、短チャネル効果を抑制し、且つ、低消費電力及び高速動作が可能なMOS型トランジスタを備える半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の高集積化、高速作動及び低消費電力化の要請に伴い、MOS型トランジスタの構造及びその製造方法については、種々の提案がなされている。
図5は、特許文献1(特開2001−15745号公報)に記載されている従来のMOSトランジスタの構造を示すものである。同図において、ゲート電極513及びゲート酸化膜512の直下にハロー領域(ポケット領域)519と、そのハロー領域19に接続されるソース・ドレインエクステンション領域515、及び、ディープソース・ドレイン領域521とを有するMOSトランジスタが開示されている。このハロー領域519はソース・ドレインエクステンション領域514の拡がりを抑制し、ディープソース・ドレイン領域521はハロー領域519を形成するためのポケットイオン注入による基板濃度上昇を抑制するために形成される。しかしながら、この特許文献1に開示された方法では、ソース・ドレインエクステンション領域514の拡がり抑制と、ディープソース・ドレイン領域521の深さ確保とを両立させることが困難であった。
図6(a)〜(c)は、本願出願人が上記特許文献1の課題を解決すべく出願した(特願2001−212073号)MOSトランジスタの製造方法を示すものである。
図6(a)に示す通り、ゲート電極613の側壁にサイドウオール614を形成後、半導体基板611の配向面と整合させてイオン注入を行いディープSD領域624を形成し、その後通常のイオン注入によりソース・ドレイン領域625を形成する。ソース・ドレイン領域625を形成後サイドウオール614を除去し、ゲート電極613をマスクとするイオン注入を行いSDエクステンション領域626を形成して、図6(b)の構造となる。SDエクステンション領域626の形成後、ポケットイオン注入を行ってポケット領域627を形成し、再度、ゲート電極613の側壁にサイドウオール628を形成して図6(c)の構造を得る。図6(c)の構造からさらに、全面にチタンまたはコバルトのような金属を形成し、金属シリサイド層形成のための熱処理を行い、ゲート電極613およびSDエクステンション領域626上に金属シリサイド層を形成する。
特開2001−15745号公報(図5)
本願出願人が先に出願した特願2001−212073号では、ゲート電極613にサイドウオール614を形成後、最初に、ディープSD領域624を形成するためのチャネリング注入を行っている。チャネリング注入では、シリコン基板611の配向面とイオン注入角度とを正確に整合させることの他に、半導体基板611内に高濃度のイオン注入が既になされていないこと、及び、半導体基板611がアモルファス化していないことが好ましいからである。
そのディープSD領域624及びソース・ドレイン領域625を形成後、サイドウオール614を除去してSDエクステンション領域626及びポケット領域627を形成し、再度、ゲート電極613にサイドウオール628を形成していた。つまり、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域を完成させるまでに、2回のサイドウオール形成工程を必要としていた。サイドウオールの形成には熱処理が伴うため、半導体基板611における不純物拡散領域の拡がりが懸念される。当然に、製造工程増加に伴う製造歩留まりの低下や製造コストの増加も伴う。
本発明の目的は、MOSトランジスタの製造工程の増加を伴うことなく、ソース・ドレインの深さ方向の不純物濃度勾配がなだらかで、かつ、チャネル方向の不純物領域の拡がりを抑制した半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明による半導体装置の製造方法では、半導体基板に形成したゲート絶縁膜及びゲート電極に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入して第1のソース・ドレイン領域を形成する。その後、ゲート電極に側壁膜を形成する。側壁膜を形成したゲート電極に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入し、第1のソース・ドレイン領域より深い深さを有する第2のソース・ドレイン領域を形成する。このとき、イオン注入の角度は、半導体基板の面方位、すなわち、チャネリング現象が発生する結晶面の面方向(面に対して垂直な方向。以下このように表現する。)に対して±3°以内の角度とする。
前記第1のソース・ドレイン領域はp型不純物をイオン注入することにより形成し、前記第2のソース・ドレイン領域はインジウム(In)又はボロン(B)をチャネリング現象が発生する条件でイオン注入することにより形成する。これにより、短チャネル効果を抑制したp型MOSトランジスタを形成することができる。
n型MOSトランジスタを形成する場合、前記第1のソース・ドレイン領域はn型不純物をイオン注入することにより形成し、前記第2のソース・ドレイン領域は砒素(As)又はアンチモン(Sb)をチャネリング現象が発生する条件
でイオン注入することにより形成する。
前記第2のソース・ドレイン領域を形成後、さらに、前記側壁膜を形成したゲート電極に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入して第3のソース・ドレイン領域を形成してもよい。これにより、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域の抵抗値を減少させることができ、高速動作やラッチアップ耐性が向上する。
前記第2のソース・ドレイン領域をチャネリング現象を利用したイオン注入で行う際、半導体基板を冷却することでより効率的にチャネリング現象を発生させることが可能となる。すなわち、イオン注入に伴う結晶の格子欠陥を発生させることなく、また、第2のソース・ドレイン領域の横拡がりを抑制したMOSトランジスタを形成することが可能となる。この冷却温度は−100°C以下とするのが好適である。
以上説明したように、本発明によれば、第1のソース・ドレイン領域(ポケット領域及びエクステンション領域)を形成後チャネリング注入により第2のソース・ドレイン領域(ディープソース・ドレイン領域)を形成するため、ゲート電極側壁膜の形成を1度で済ませることができる。その結果、ゲート電極側壁膜の形成に伴う熱処理によりソース・ドレイン領域における不純物プロファイルの変化が少なく、短チャンネル効果を抑制したMOSトランジスタを提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1から図3は、本発明の実施形態例に係わる半導体装置の製造方法を説明するため、各主要な工程における半導体装置の断面図を順次記載したものである。なお、以下の説明で、「ソース・ドレイン領域」という用語を使用するが、その意味は、ソース領域又はドレイン領域として作用する不純物拡散領域の意味である。
図1(a)において、左側の領域はpチャネルMOSトランジスタ(以下、pMOS、と記載。)が形成される領域であり、右側の領域はnチャネルMOSトランジスタ(以下、nMOS、と記載。)が形成される領域である。p型の半導体基板11を素子分離領域13で区画し、MOSトランジスタが形成される領域を互いに絶縁分離する。同図では、pMOS形成領域にはnウエル12が形成され、素子分離領域13とともにnMOS形成領域から電気的に絶縁分離されている。なお、図示はしていないが、nMOS形成領域にも必要に応じpウエルを形成する。MOSトランジスタ形成領域を絶縁分離後、半導体基板11上にゲート絶縁膜及びゲート電極を順次積層し、pMOS及びnMOS形成領域にゲート絶縁膜14及びゲート電極15としてパタン形成(エッチング)する。
ゲート電極を形成後、pMOS形成領域をフォトレジスト18pで覆い、p型ポケット領域16n及びn型エクステンション領域17nをnMOS形成領域に順次形成する。p型ポケット領域とは、MOSトランジスタのショートチャネル効果を抑制するため、ゲート電極下部におけるソース・ドレイン領域の端部に形成するウエルと導電型の不純物領域である。具体的には、ゲート電極15をマスクとして、半導体基板11の面方向から30°傾斜させてインジウム(In)をエネルギー60KeV、ドーズ量2.4x1013(以下、指数部をE13、と記載し、ドーズ量としては2.4E13)cm-2の条件で、半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する。引き続き、エクステンション領域17nを形成する。イオン注入条件としては、砒素(As)をエネルギー2KeV、ドーズ量5E14cm-2の条件で、半導体基板11の面方向と平行(傾斜角0°)にゲート電極15をマスクにイオン注入する。この結果、ゲート電極15に対して自己整合的にポケット領域16n及びエクステンション領域17nが形成される。なお、以上の説明では、p型ポケット領域16nの形成後n型エクステンション領域17nを形成したが、それら領域の形成順序は逆でも問題はない。
次に、図1(b)に示す通り、フォトレジスト18pを剥離後、nMOS形成領域をフォトレジスト18nで覆い、pMOS形成領域にn型ポケット領域及びp型エクステンション領域17pを形成する。n型ポケット領域16pは、ゲート電極15をマスクとして、半導体基板11の面方向から30°傾斜させて砒素(As)をエネルギー45KeV、ドーズ量2E13cm-2の条件で、半導体基板11全体を回転させながらイオン注入する。引き続き、エクステンション領域17pを形成する。イオン注入条件としては、フッ化ボロン(BF2)をエネルギー2.5KeV、ドーズ量5E14cm-2の条件で、半導体基板11の面方向と平行((傾斜角0°)にゲート電極15をマスクにイオン注入する。この結果、ゲート電極15に対して自己整合的にポケット領域16p及びエクステンション領域17pが形成される。なお、以上の説明では、n型ポケット領域16pの形成後p型エクステンション領域17pを形成したが、それら領域の形成順序は逆でも問題はない。
次に、図1(c)に示す通り、フォトレジスト18nを剥離後、ゲート電極15及びゲート絶縁膜14の側壁にゲート側壁膜19を形成する。このゲート側壁膜19の形成方法は、既によく知られており、説明は省略する。
ゲート側壁膜19を形成後、図2(a)に示す通り、nMOS形成領域をフォトレジスト20nで覆い、pMOS形成領域にp型ディープソース・ドレイン領域21pを形成する。このp型ディープソース・ドレイン領域21pの形成は、インジウム(In)をエネルギー60〜150KeV、ドーズ量5E12cm-2〜2E13cm-2の条件で半導体基板11にイオン注入する。
このインジウムをイオン注入する場合、半導体基板11の面方向とイオン注入の角度が重要である。ここでは、半導体基板11の表面には、半導体基板11を構成するシリコンの結晶面(100)が現れているとする。この結晶面に対して垂直、すなわち、半導体基板11の面方向に対して0°の角度でインジウムをイオン注入すると、いわゆるチャネリング現象によりインジウムが半導体基板11の深い位置まで達する。本発明のディープソース・ドレインを形成するには、半導体基板11の面方向に対するイオン注入の角度は±3°以内の角度、好ましくは±1°以内の角度で行うと好適である。
半導体基板では、イオン注入の際にチャネリング現象が発生しないよう、その表面の面方向に対しチャネリング現象が発生する結晶面の方向(以下、面方位、と記載。)をわずかにずらせたものも使用される場合がある。そのような基板は、一般にオフセット基板と呼ばれるが、半導体基板の面方向に対してイオン注入の角度を0°に保つことにより、チャネリング現象を利用したイオン注入(以下、チャネリング注入、と記載。)を可能とするためである。オフセット基板の場合、本発明のイオン注入角度は、面方位(チャネリング現象が発生する結晶面の方向)に対して、上記角度の範囲内で行うことによりディープソース・ドレイン領域を実現することができる。なお、他の結晶面、例えば(111)面でも同様にチャネリング現象が発生するが、この場合は、(111)面の面方位に対するイオン注入角度と読み替えればよい。
このチャネリング現象を発生させるには、面方位とイオン注入角度とを正確に整合させることの他に、半導体基板11内には高濃度のイオン注入が既になされていないこと、及び、半導体基板11がアモルファス化していないことが好ましいことは、本願出願人が先にした出願の明細書に記載されている通りである。先の出願では、この点を考慮して、まず最初にディープソース・ドレイン領域を形成するためのチャネリング注入を行っている。しかしながら、本願出願人がさらに検討を重ねた結果、ポケット領域及びエクステンション領域を既に形成した半導体基板に対してチャネリング注入を実施しても、目的とするディープソース・ドレイン領域の形成には問題がないことが判明した。
先の出願では、ゲート電極を形成後、チャネリング注入すべき領域を制限するため、1回目のサイドウオール614の形成が必要であった。そのチャネリング注入後、ソース・ドレイン領域625を形成、ゲート側壁膜614を除去し、SDエクステンション領域626及びポケット領域627を形成する。その後、2回目のサイドウオール628を形成する。
これに対し、本発明の実施形態例では、チャネリング注入によるディープソース・ドレイン領域の形成とポケット領域及びエクステンション領域との形成工程を入れ替えることにより、ゲート側壁膜の形成を1回に抑えることが可能となる。この結果、ゲート側壁膜形成に伴う製造工程の増加、及び、熱処理工程の増加を抑制可能となった。
p型ディープソース・ドレイン領域21p形成後、引き続き、p型ソース・ドレイン領域22pを形成する。このp型ソース・ドレイン領域22pに形成は、ボロン(B)をエネルギー2KeV、ドーズ量3E15cm-2でイオン注入することにより行った。
p型ソース・ドレイン領域22p形成後、nMOS形成領域を覆うフォトレジスト20nを除去し、pMOS形成領域をフォトレジスト20pで覆い、nMOS形成領域にn型ディープソース・ドレイン21nを形成した断面図が、図3(a)である。n型ディープソース・ドレイン21nの形成条件は、砒素(As)をエネルギー8KeV、ドーズ量4E15cm-2、半導体基板11の面方向に対し0°の角度でチャネリング注入した。
その後、図3(b)に示す通り、n型ソース・ドレイン領域22nの形成を行う。その形成条件は、リン(P)をエネルギー10KeV、ドーズ量1E15cm-2でイオン注入した。フォトレジスト20p剥離後、ソース・ドレイン活性化のためRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行う。
図4は、チャネリング注入をインジウム(In)とフッ化ボロン(BF2)で行った場合のプロファイルを示す図である。インジウム(In)のイオン注入条件は、エネルギー60KeV、ドーズ量5E12cm-2、フッ化ボロン(BF2)のイオン注入条件は、エネルギー40KeV、ドーズ量5E12cm-2である。なお、図4(a)(b)において、プロファイル曲線に対し、上記物質名を矢印で複数箇所指している。各物質に対応したプロファイル曲線は数カ所で交差しているため、各物質のイオン注入に対応するプロファイル曲線を明確にするためである。
図4(b)は、ゲート絶縁膜14と半導体基板11との界面の位置を基準として、インジウム(In)又はフッ化ボロン(BF2)をチャネリング注入した場合の、インジウム又はボロン(B)の半導体基板11における濃度プロファイルを測定した結果である。同図から、インジウムとボロンの濃度変化を比較すると、インジウムはボロン等の他の元素より、深さによらずより均一の濃度で半導体基板11にイオン注入されることがわかる。また、インジウムの場合、チャネリング注入することにより縦方向(イオン注入の方向)にのみ選択的に拡散し、横方向への拡散を抑制することができる。さらに、チャネリング注入を抑制したイオン注入に比べ、インジウムのチャネリング注入で発生する格子欠陥の量は小さい。これらの特徴から、ソース・ドレイン領域の寄生容量、MOSトランジスタ
のリーク電流、短チャネル効果の抑制を図ることが可能となる。
図4(a)は、ポリシリコンからなるゲート電極におけるインジウム又はボロンの濃度プロファイルを測定した結果である。チャネリング注入の条件は図(b)と同じである。この図から、インジウムをポリシリコンにチャネリング注入した場合、ポリシリコン表面近傍からゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)及び半導体基板(シリコン基板)への深さ方向に向かって、インジウムの濃度は急激に減少している。つまり、シリコン(Si)の多結晶体であるポリシリコンにおいては、半導体基板(シリコンの単結晶体)でチャネリング注入が発生する条件でイオン注入しても、チャネリング現象は発生していないことがわかる。この結果、ディープソース・ドレイン形成のためのチャネリング注入を行っても、MOSトランジスタの閾値を調整するためのイオン注入が不要となる。
図2(a)及び図3(a)におけるp型ディープソース・ドレイン領域21p及びn型ディープソース・ドレイン領域21nを形成するに際し、半導体基板11を冷却することによりチャネリング注入の効果をより一層顕著にすることができる。半導体基板11を−100°C以下の温度まで冷却することにより、同じイオン注入エネルギーならより深く均一な濃度プルファイルで、同じ深さならより小さい注入エネルギーでチャネリング注入を実施することができる。
本発明の実施形態に係わる半導体装置の製造方法を順次に示す半導体装置の断面図。 図1に続く工程を示す半導体装置の断面図。 図2に続く工程を示す半導体装置の断面図。 本発明の実施形態に係る半導体装置に形成されたpチャネルMOSトランジスタについて、不純物濃度を深さ方向に測定したプロファイル。 特許文献1(特開2001−15745号公報)に記載されているMOSトランジスタの断面図。 本願出願人が先に出願した半導体装置の製造方法を順次に示す半導体装置の断面図。
符号の説明
11、511、611 半導体基板
12、623 nウエル
13、622 素子分離領域
14、512、612 ゲート絶縁膜
15、513、613 ゲート電極
16p、627 n型ポケット領域
16n p型ポケット領域
17p、626 p型エクステンション領域
17n n型エクステンション領域
18p、18n、20n、20p フォトレジスト
19、514、614、628 ゲート側壁膜
21p、624 p型ディープソース・ドレイン領域
21n n型ディープソース・ドレイン領域
22p、625 p型ソース・ドレイン領域
22n n型ソース・ドレイン領域
515 ソース・ドレイン・エクステンション領域
519 ハロー構造
521 ディープ・ソース・ドレイン

Claims (7)

  1. 異なる深さのソース・ドレイン領域を有するMOSトランジスタを有する半導体装置の製造方法において、半導体基板にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する第1の工程と、該ゲート電極に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入して第1のソース・ドレイン領域を形成する第2の工程と、該第2の工程後、前記ゲート電極側壁に絶縁膜を形成する第3の工程と、前記ゲート電極及びその側壁に形成された絶縁膜に対し自己整合的に、チャンネリング現象が起こるような角度で第1導電型不純物をイオン注入して前記第1のソース・ドレイン領域より深い深さを有する第2のソース・ドレイン領域を形成する第4の工程、とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記チャンネリング現象が起こるような角度は、前記半導体基板の面方位に対して±3°以内であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1導電型不純物はp型不純物であり、前記第4の工程における第1導電型不純物はインジウム(In)又はボロン(B)であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1導電型不純物はn型不純物であり、前記第4の工程における第1導電型不純物は砒素(As)又はアンチモン(Sb)であることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第4の工程後、さらに、前記ゲート電極及びその側壁に形成された絶縁膜に対し自己整合的に第1導電型不純物をイオン注入して第3のソース・ドレイン領域を形成する第5の工程を有することを特徴とする請求項1乃至4何れか一記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第4の工程において、前記半導体基板を冷却しながら前記第2のソース・ドレイン領域を形成することを特徴とする請求項1乃至5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体基板の冷却は−100°C以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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