JP2004257646A - 温水暖房装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱源機の発停回数を低減させ、熱源機にかかる負荷を軽減できる温水暖房装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末6〜8と、各端末6〜8への温水の供給を制限する複数の熱動弁11〜13とを備え、この熱動弁11〜13の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁11〜13が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置100において、各熱動弁11〜13の動作時間を算出する手段50と、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁11〜13が開いてから、次に開く熱動弁11〜13が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御手段50とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末6〜8と、各端末6〜8への温水の供給を制限する複数の熱動弁11〜13とを備え、この熱動弁11〜13の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁11〜13が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置100において、各熱動弁11〜13の動作時間を算出する手段50と、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁11〜13が開いてから、次に開く熱動弁11〜13が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御手段50とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱動弁の動作制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のものでは、暖房開始時に、熱動弁が開かれるが、この熱動弁は、各系統の熱動弁毎に個別に開閉制御される。
【0004】
図5A〜Cは、従来のタイムチャートを示す。例えば、A系統の熱動弁が開かれ、それからTA時間遅れてB系統の熱動弁が開かれ、B系統の熱動弁が開いてからTB時間遅れてC系統の熱動弁が開かれたとすると、それ以後、それぞれの熱動弁は、最初に開かれた時間から所定時間(例えば、30分毎)周期毎に、次の周期の動作時間を計算して、個別に開閉制御される。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−88628号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、各熱動弁の動作時間を全体としてみたとき、図5Dに示すように、時間間隔(ΔTA,ΔTB)が存在し、これが存在すると、図5Eに示すように、熱源機が頻繁に発停を繰り返す。また、この時間間隔が所定時間以内であり、かつ、この熱源機が圧縮機で駆動される場合、圧縮機の機能上、例えば3分間再起動できない状態となるため、温水を供給する際に熱源機が動作せずに、安定した温水供給ができなくなる等の問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、熱源機の発停回数を低減させ、熱源機にかかる負荷を軽減できる温水暖房装置およびその制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置において、各熱動弁の動作時間を算出する手段と、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記熱源機が、圧縮機を含むヒートポンプユニットと、冷媒対水熱交換器とを備え、前記冷媒対水熱交換器を循環する暖房循環水が、前記熱動弁を介して、各端末に供給されることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置の制御方法において、各熱動弁の動作時間を算出する過程と、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御過程とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態にかかる暖房装置を用いた温水暖房装置100の全体構成を示す系統図である。温水暖房装置100は、図1に示すように、大別して、ヒートポンプユニット1と温水ユニット3とを備えている。これらが熱源機を構成する。ヒートポンプユニット1は、主に屋外に設置され、外気から熱を汲み取り、あるいは外気に熱を放出するものであり、HFC、CO2などの冷媒を高温、高圧に圧縮する圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、減圧装置などが順次配管接続された冷媒回路、或いは、室外側送風機等(何れも図示省略)を内蔵している。
【0013】
温水ユニット3は、ヒートポンプユニット1を熱源とするユニットであり、ヒートポンプユニット1から供給される冷媒と暖房循環水との熱交換を行う。具体的には、この温水ユニット3には、ヒートポンプユニット1の冷媒回路の配管接続部T1およびT2に冷媒配管にて接続された冷媒側コイル4Aと温水側コイル4Bとを備える冷媒対水熱交換器4と、温水側コイル4Bの暖房循環水を床暖房パネル6〜8の各々に強制的に循環させるための循環ポンプ9と、その循環路中に設けたタンク10とが内蔵されている。
【0014】
また、暖房循環水の往き側には、熱動弁11,12,13を介して床暖房パネル6,7,8が並列接続されている。また、温水ユニット3は、3つのサーミスタ14,15,16を備えている。サーミスタ14は、冷媒対水熱交換器4の温水側コイル4Bにて高温に昇温された暖房循環水の往き温度を検出するものであり、サーミスタ15は、暖房循環水の戻り温度を検出するものである。また、サーミスタ16は、冷媒温度を検出するものである。
【0015】
温水暖房装置100は、当該温水暖房装置の操作を行う、ボイラリモートコントローラ(以下、ボイラリモコンとする)17を備えている。ボイラリモコン17は、台所等に設置され、サーミスタ14で検出する暖房循環水の制御温度を設定する摘み17a、運転スイッチ17b、運転ランプ17c等が設けられている。また、床暖房を行う各部屋には、床暖房リモートコントローラ(以下、床暖房リモコンとする)18,19,20が設置され、これら床暖房リモコン18,19,20は運転スイッチ18a,19a,20aと室温センサ18b,19b,20b等が設けられている。
【0016】
床暖房パネル6,7,8が設置された、A室,B室,C室のいずれかについて暖房を行う場合には、はじめにボイラリモコン17の運転スイッチ17bを入れる。その運転信号は、温水ユニット3内のコントローラ50に入力され、タンク10内に設けた水位センサ(図示省略)によって循環水の有無が検出される。タンク10に循環水が有ると確認されると、循環ポンプ9を運転して循環水を循環させるとともに、ヒートポンプユニット1に運転信号を指示して運転させる。
【0017】
ヒートポンプユニット1が運転されると、このヒートポンプユニット1から高温、高圧の冷媒が冷媒対水熱交換器4の冷媒側コイル4Aに供給され、温水側コイル4Bを流れる暖房循環水が加熱される。そして、サーミスタ14で検出される暖房循環水の温度がボイラリモコン17の摘み17aで設定された温度になるように、コントローラ50によってヒートポンプユニット1の運転が制御され、暖房循環水の温度は適度に調整される。従って、暖房循環水の温度は、ボイラリモコン17によって、適宜変更が可能である。
【0018】
暖房したい部屋(例えばA室)に設置している床暖房リモコン18の運転スイッチ18aを入れると、対応している熱動弁11が開いて、冷媒対水熱交換器4によって暖められた暖房循環水(以下、温水という)が床暖房パネル6に供給され、A室の暖房が行われることとなる。
【0019】
床暖房リモコン18の室温センサ18bにより室温上昇が検出され、温度偏差(室温−設定温度)に応じて熱動弁11の開閉時間は制御され、温水の供給を断続的に行い、A室の室温を設定温度に維持する。
【0020】
同様に、B室,C室においても、床暖房リモコン19,20の運転スイッチ19a,20aを入れると、それぞれの室温と設定温度との温度偏差に応じて、熱動弁12,13の開閉時間が各々制御され、温水の供給を断続的に行い、室温は設定温度に維持される。
【0021】
このように、各A、B、C室に配置した床暖房リモコン18、19、20が出力する室温と設定温度との温度偏差に応じて、熱動弁11、12、13の開閉時間は別個独立に制御されるため、各部屋が異なった設定温度とすることも可能である。
【0022】
次に、本実施形態による、各熱動弁11〜13の開閉制御の動作について、図2を参照して説明する。図2は、すべての熱動弁11〜13が動作を開始してから、少なくともその動作周期W(後述する。)が、一周期以上経過した後のタイムチャートを示している。この動作周期Wは、コントローラ50側が設定する周期であり、本実施形態では、暖房運転開始時に、最初に開いた熱動弁11の開始タイミングを始点L1として開始し、始点L1から終点L2までの周期を、例えば30分に設定されている。ここで、図2A〜Cは、熱動弁11〜13の開閉動作を個別に示したものであり、図2Dは、すべての熱動弁の開閉動作をまとめて示したものである。
【0023】
なお、コントローラ50は、各熱動弁の動作時間を算出する手段及び、一定の要件下において、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機を継続して運転する制御手段を構成する。
【0024】
図3は、本実施形態による、各熱動弁11〜13の開閉制御の動作を示すフローチャートである。
【0025】
コントローラ50は、前の動作周期Wが、タイマオーバーしたかを判定する(ステップS1)。タイマオーバーしなければ、前の周期における熱動弁の開閉制御が実行される。タイマオーバーした場合、図2の始点L1で、次の周期における各熱動弁11,12,13の動作時間Ta,Tb,Tcが算出される(ステップS2)。
【0026】
この動作時間Ta〜Tcの算出は、各熱動弁11〜13に対応する床暖房パネル6〜8が配置されたA室〜C室の室温と、各設定温度との温度偏差に基づいて行われる。図4は、温水が所定温度(例えば、60℃)の場合において、温度偏差と熱動弁の動作時間との関係を示す。
【0027】
例えば、A室の床暖房リモコン18に備えられた室温センサ18bにより、室温が検出され、この室温とA室の設定温度とから求められた温度偏差(室温−設定温度)が、1.5℃から2.0℃までの場合には、図4に示すように、対応する熱動弁11の動作時間Taは5分と算出される。この例では、動作周期Wは30分であるから、この熱動弁11を5分間開き、25分間閉じるデューティー制御が行われる。
【0028】
同様に、B室での温度偏差が1.0℃から1.5℃までの場合には、熱動弁12の動作時間Tbは7分と算出され、この熱動弁12を7分間開き、23分間閉じるデューティー制御が行われる。C室での温度偏差が−1.0℃から−0.5℃までの場合には、熱動弁13の動作時間Tcは17分と算出され、この熱動弁13を17分間開き、13分間閉じるデューティー制御が行われる。
【0029】
コントローラ50は、前の動作周期Wにおける、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcを、本動作周期Wにおける動作時間に更新する(ステップS3)。続いて、コントローラ50は、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内であるかどうかを判定する(ステップS4)。
【0030】
この判定は、図2Dに示すように、先に開いた熱動弁11が閉じて(時間T1)から、次に開く熱動弁12が開く(時間TA)までの時間ΔTAと、所定時間(例えば、3分間)とを比較して行われる。この所定時間は、予め任意に設定することが可能である。例えば、ヒートポンプユニット1内の圧縮機(図示省略)は、一度停止すると、吐出側の圧力が下がるまで再起動できない構成となっている。そのため、所定時間は、上記圧縮機が再起動に要する時間に設定される。
【0031】
同様に、先に開いた熱動弁12が閉じて(時間T2)から、次に開く熱動弁13が開く(時間TB)までの時間ΔTBと、所定時間とを比較する。
【0032】
ここで、各熱動弁が開く時間は、それぞれの熱動弁が最初に動作開始された時間を基準として定められる。
【0033】
例えば、熱動弁12が、動作周期Wの始点L1(T=0)からTA時間だけ遅れて動作開始された場合には、その周期以降、熱動弁12が開く時間は、各周期の始点L1からTA時間遅れた時間(時間TA)となる。同様に、熱動弁13が、動作周期Wの始点L1(T=0)からTB時間だけ遅れて動作開始された場合には、その周期以降、熱動弁13が開く時間は、各周期の始点L1からTB時間遅れた時間(時間TB)となる。なお、この実施形態では、熱動弁11が動作開始した時間を基準として、動作周期Wの始点L1を定めているので、熱動弁11が開く時間は、各周期においても始点L1(T=0)となる。
【0034】
コントローラ50は、ステップS4の判定の結果、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、3分以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間を補正する(ステップS5)。
【0035】
具体的には、先に開いた熱動弁11が閉じて(時間T1)から、次に開く熱動弁12が開く(時間TA)までの時間ΔTAが、3分以内である場合には、図2Eに示すように、この時間ΔTAを含んで、熱動弁11が開いて(T=0)から熱動弁12が閉じる(時間T2)まで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間が補正される。一方、この時間ΔTAが、3分以内でない場合には、当該補正はなされず、ヒートポンプユニット1は、図示は省略したが、熱動弁11が閉じた時間(時間T1)に運転を停止し、熱動弁12を開く時間(時間TA)に、運転を再開する。
【0036】
同様に、先に開いた熱動弁12が閉じて(時間T2)から、次に開く熱動弁13が開く(時間TB)までの時間ΔTBが、3分以内である場合には、図示は省略したが、この時間ΔTBを含んで、熱動弁12が開いて(時間TA)から熱動弁13が閉じる(時間T3)まで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間が補正される。一方、この時間ΔTBが、3分以内でない場合には、当該補正はなされず、ヒートポンプユニット1は、図2Eに示すように、熱動弁12が閉じた時間(時間T2)に運転を停止し、熱動弁13を開く時間(時間TB)に、運転を再開する。
【0037】
コントローラ50は、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcに基づいて、対応する熱動弁の開閉を制御する。また、ヒートポンプユニット1の動作時間について、ステップS5に示す補正を要する場合には、当該補正後の動作時間に基づいてヒートポンプユニット1の運転を制御し、当該補正を要しない場合には、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcに基づいてヒートポンプユニット1の運転を制御する(ステップS6)。
【0038】
コントローラ50は、動作周期Wの終点L2に至るまで、本周期における熱動弁の開閉制御及びヒートポンプユニットの運転制御を実施し、この終点L2に至ると、再び、次の周期における熱動弁の動作時間Ta〜Tcを算出し、これに基づいて、対応する熱動弁の開閉制御及びヒートポンプユニットの運転制御を実施する(ステップS2〜S6)。
【0039】
上記実施形態において、最初の熱動弁11の動作開始から一周期内に、他の熱動弁12,13の動作開始があれば、次の周期から図3の処理を開始する。ただし、最初の熱動弁11の動作開始から一周期内に、熱動弁12の動作開始があるが、熱動弁13の動作開始がない場合には、熱動弁11,12については、次の周期から図3の処理を開始する。そして、その後、熱動弁13の動作開始があった場合には、熱動弁13の動作開始がされた次の周期から、熱動弁11〜13について、図3の処理を開始する。
【0040】
上記実施形態では、一動作周期Wにおいて、最後に閉じる熱動弁が閉じた後は、ヒートポンプユニット1の運転を停止する。ここで、最後に閉じる熱動弁が閉じてから、次の周期の始点L1で、次に開く熱動弁が開くまでの時間が3分以内であれば、この最後に閉じる熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、次に開く熱動弁が閉じるまでヒートポンプユニット1の運転を継続する構成とすることもできる。
【0041】
本実施形態によれば、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間が、所定時間以内の場合であっても、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁11〜13が開いてから、次に開く熱動弁11〜13が閉じるまで、ヒートポンプユニット1を継続して運転させるように制御するため、ヒートポンプユニット1が発停する回数を低減することができ、ヒートポンプユニット1にかかる負荷を軽減することができる。更に、ヒートポンプユニット1が再起動できない時間に、温水を供給することがなくなるため、温水供給を安定して行うことができる。
【0042】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明では、熱源機の発停回数を低減させ、熱源機にかかる負荷を軽減できるとともに、温水供給を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】温水暖房装置の全体系統図である。
【図2】一実施形態にかかる熱動弁の開閉状態を示したタイムチャートである。
【図3】熱動弁の開閉処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】温度偏差と熱動弁の開放時間との関係を示す表である。
【図5】従来の熱動弁の開閉状態を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ヒートポンプユニット
3 温水ユニット
4 冷媒対水熱交換器
6,7,8 床暖房パネル(端末)
11,12,13 熱動弁
17 ボイラリモコン
18,19,20 床暖房リモコン
50 コントローラ(動作時間算出手段、制御装置)
100 温水暖房装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱動弁の動作制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のものでは、暖房開始時に、熱動弁が開かれるが、この熱動弁は、各系統の熱動弁毎に個別に開閉制御される。
【0004】
図5A〜Cは、従来のタイムチャートを示す。例えば、A系統の熱動弁が開かれ、それからTA時間遅れてB系統の熱動弁が開かれ、B系統の熱動弁が開いてからTB時間遅れてC系統の熱動弁が開かれたとすると、それ以後、それぞれの熱動弁は、最初に開かれた時間から所定時間(例えば、30分毎)周期毎に、次の周期の動作時間を計算して、個別に開閉制御される。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−88628号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成では、各熱動弁の動作時間を全体としてみたとき、図5Dに示すように、時間間隔(ΔTA,ΔTB)が存在し、これが存在すると、図5Eに示すように、熱源機が頻繁に発停を繰り返す。また、この時間間隔が所定時間以内であり、かつ、この熱源機が圧縮機で駆動される場合、圧縮機の機能上、例えば3分間再起動できない状態となるため、温水を供給する際に熱源機が動作せずに、安定した温水供給ができなくなる等の問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、熱源機の発停回数を低減させ、熱源機にかかる負荷を軽減できる温水暖房装置およびその制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置において、各熱動弁の動作時間を算出する手段と、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記熱源機が、圧縮機を含むヒートポンプユニットと、冷媒対水熱交換器とを備え、前記冷媒対水熱交換器を循環する暖房循環水が、前記熱動弁を介して、各端末に供給されることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置の制御方法において、各熱動弁の動作時間を算出する過程と、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御過程とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態にかかる暖房装置を用いた温水暖房装置100の全体構成を示す系統図である。温水暖房装置100は、図1に示すように、大別して、ヒートポンプユニット1と温水ユニット3とを備えている。これらが熱源機を構成する。ヒートポンプユニット1は、主に屋外に設置され、外気から熱を汲み取り、あるいは外気に熱を放出するものであり、HFC、CO2などの冷媒を高温、高圧に圧縮する圧縮機、四方弁、室外側熱交換器、減圧装置などが順次配管接続された冷媒回路、或いは、室外側送風機等(何れも図示省略)を内蔵している。
【0013】
温水ユニット3は、ヒートポンプユニット1を熱源とするユニットであり、ヒートポンプユニット1から供給される冷媒と暖房循環水との熱交換を行う。具体的には、この温水ユニット3には、ヒートポンプユニット1の冷媒回路の配管接続部T1およびT2に冷媒配管にて接続された冷媒側コイル4Aと温水側コイル4Bとを備える冷媒対水熱交換器4と、温水側コイル4Bの暖房循環水を床暖房パネル6〜8の各々に強制的に循環させるための循環ポンプ9と、その循環路中に設けたタンク10とが内蔵されている。
【0014】
また、暖房循環水の往き側には、熱動弁11,12,13を介して床暖房パネル6,7,8が並列接続されている。また、温水ユニット3は、3つのサーミスタ14,15,16を備えている。サーミスタ14は、冷媒対水熱交換器4の温水側コイル4Bにて高温に昇温された暖房循環水の往き温度を検出するものであり、サーミスタ15は、暖房循環水の戻り温度を検出するものである。また、サーミスタ16は、冷媒温度を検出するものである。
【0015】
温水暖房装置100は、当該温水暖房装置の操作を行う、ボイラリモートコントローラ(以下、ボイラリモコンとする)17を備えている。ボイラリモコン17は、台所等に設置され、サーミスタ14で検出する暖房循環水の制御温度を設定する摘み17a、運転スイッチ17b、運転ランプ17c等が設けられている。また、床暖房を行う各部屋には、床暖房リモートコントローラ(以下、床暖房リモコンとする)18,19,20が設置され、これら床暖房リモコン18,19,20は運転スイッチ18a,19a,20aと室温センサ18b,19b,20b等が設けられている。
【0016】
床暖房パネル6,7,8が設置された、A室,B室,C室のいずれかについて暖房を行う場合には、はじめにボイラリモコン17の運転スイッチ17bを入れる。その運転信号は、温水ユニット3内のコントローラ50に入力され、タンク10内に設けた水位センサ(図示省略)によって循環水の有無が検出される。タンク10に循環水が有ると確認されると、循環ポンプ9を運転して循環水を循環させるとともに、ヒートポンプユニット1に運転信号を指示して運転させる。
【0017】
ヒートポンプユニット1が運転されると、このヒートポンプユニット1から高温、高圧の冷媒が冷媒対水熱交換器4の冷媒側コイル4Aに供給され、温水側コイル4Bを流れる暖房循環水が加熱される。そして、サーミスタ14で検出される暖房循環水の温度がボイラリモコン17の摘み17aで設定された温度になるように、コントローラ50によってヒートポンプユニット1の運転が制御され、暖房循環水の温度は適度に調整される。従って、暖房循環水の温度は、ボイラリモコン17によって、適宜変更が可能である。
【0018】
暖房したい部屋(例えばA室)に設置している床暖房リモコン18の運転スイッチ18aを入れると、対応している熱動弁11が開いて、冷媒対水熱交換器4によって暖められた暖房循環水(以下、温水という)が床暖房パネル6に供給され、A室の暖房が行われることとなる。
【0019】
床暖房リモコン18の室温センサ18bにより室温上昇が検出され、温度偏差(室温−設定温度)に応じて熱動弁11の開閉時間は制御され、温水の供給を断続的に行い、A室の室温を設定温度に維持する。
【0020】
同様に、B室,C室においても、床暖房リモコン19,20の運転スイッチ19a,20aを入れると、それぞれの室温と設定温度との温度偏差に応じて、熱動弁12,13の開閉時間が各々制御され、温水の供給を断続的に行い、室温は設定温度に維持される。
【0021】
このように、各A、B、C室に配置した床暖房リモコン18、19、20が出力する室温と設定温度との温度偏差に応じて、熱動弁11、12、13の開閉時間は別個独立に制御されるため、各部屋が異なった設定温度とすることも可能である。
【0022】
次に、本実施形態による、各熱動弁11〜13の開閉制御の動作について、図2を参照して説明する。図2は、すべての熱動弁11〜13が動作を開始してから、少なくともその動作周期W(後述する。)が、一周期以上経過した後のタイムチャートを示している。この動作周期Wは、コントローラ50側が設定する周期であり、本実施形態では、暖房運転開始時に、最初に開いた熱動弁11の開始タイミングを始点L1として開始し、始点L1から終点L2までの周期を、例えば30分に設定されている。ここで、図2A〜Cは、熱動弁11〜13の開閉動作を個別に示したものであり、図2Dは、すべての熱動弁の開閉動作をまとめて示したものである。
【0023】
なお、コントローラ50は、各熱動弁の動作時間を算出する手段及び、一定の要件下において、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機を継続して運転する制御手段を構成する。
【0024】
図3は、本実施形態による、各熱動弁11〜13の開閉制御の動作を示すフローチャートである。
【0025】
コントローラ50は、前の動作周期Wが、タイマオーバーしたかを判定する(ステップS1)。タイマオーバーしなければ、前の周期における熱動弁の開閉制御が実行される。タイマオーバーした場合、図2の始点L1で、次の周期における各熱動弁11,12,13の動作時間Ta,Tb,Tcが算出される(ステップS2)。
【0026】
この動作時間Ta〜Tcの算出は、各熱動弁11〜13に対応する床暖房パネル6〜8が配置されたA室〜C室の室温と、各設定温度との温度偏差に基づいて行われる。図4は、温水が所定温度(例えば、60℃)の場合において、温度偏差と熱動弁の動作時間との関係を示す。
【0027】
例えば、A室の床暖房リモコン18に備えられた室温センサ18bにより、室温が検出され、この室温とA室の設定温度とから求められた温度偏差(室温−設定温度)が、1.5℃から2.0℃までの場合には、図4に示すように、対応する熱動弁11の動作時間Taは5分と算出される。この例では、動作周期Wは30分であるから、この熱動弁11を5分間開き、25分間閉じるデューティー制御が行われる。
【0028】
同様に、B室での温度偏差が1.0℃から1.5℃までの場合には、熱動弁12の動作時間Tbは7分と算出され、この熱動弁12を7分間開き、23分間閉じるデューティー制御が行われる。C室での温度偏差が−1.0℃から−0.5℃までの場合には、熱動弁13の動作時間Tcは17分と算出され、この熱動弁13を17分間開き、13分間閉じるデューティー制御が行われる。
【0029】
コントローラ50は、前の動作周期Wにおける、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcを、本動作周期Wにおける動作時間に更新する(ステップS3)。続いて、コントローラ50は、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内であるかどうかを判定する(ステップS4)。
【0030】
この判定は、図2Dに示すように、先に開いた熱動弁11が閉じて(時間T1)から、次に開く熱動弁12が開く(時間TA)までの時間ΔTAと、所定時間(例えば、3分間)とを比較して行われる。この所定時間は、予め任意に設定することが可能である。例えば、ヒートポンプユニット1内の圧縮機(図示省略)は、一度停止すると、吐出側の圧力が下がるまで再起動できない構成となっている。そのため、所定時間は、上記圧縮機が再起動に要する時間に設定される。
【0031】
同様に、先に開いた熱動弁12が閉じて(時間T2)から、次に開く熱動弁13が開く(時間TB)までの時間ΔTBと、所定時間とを比較する。
【0032】
ここで、各熱動弁が開く時間は、それぞれの熱動弁が最初に動作開始された時間を基準として定められる。
【0033】
例えば、熱動弁12が、動作周期Wの始点L1(T=0)からTA時間だけ遅れて動作開始された場合には、その周期以降、熱動弁12が開く時間は、各周期の始点L1からTA時間遅れた時間(時間TA)となる。同様に、熱動弁13が、動作周期Wの始点L1(T=0)からTB時間だけ遅れて動作開始された場合には、その周期以降、熱動弁13が開く時間は、各周期の始点L1からTB時間遅れた時間(時間TB)となる。なお、この実施形態では、熱動弁11が動作開始した時間を基準として、動作周期Wの始点L1を定めているので、熱動弁11が開く時間は、各周期においても始点L1(T=0)となる。
【0034】
コントローラ50は、ステップS4の判定の結果、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、3分以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間を補正する(ステップS5)。
【0035】
具体的には、先に開いた熱動弁11が閉じて(時間T1)から、次に開く熱動弁12が開く(時間TA)までの時間ΔTAが、3分以内である場合には、図2Eに示すように、この時間ΔTAを含んで、熱動弁11が開いて(T=0)から熱動弁12が閉じる(時間T2)まで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間が補正される。一方、この時間ΔTAが、3分以内でない場合には、当該補正はなされず、ヒートポンプユニット1は、図示は省略したが、熱動弁11が閉じた時間(時間T1)に運転を停止し、熱動弁12を開く時間(時間TA)に、運転を再開する。
【0036】
同様に、先に開いた熱動弁12が閉じて(時間T2)から、次に開く熱動弁13が開く(時間TB)までの時間ΔTBが、3分以内である場合には、図示は省略したが、この時間ΔTBを含んで、熱動弁12が開いて(時間TA)から熱動弁13が閉じる(時間T3)まで、ヒートポンプユニット1を継続して運転するように、ヒートポンプユニット1の動作時間が補正される。一方、この時間ΔTBが、3分以内でない場合には、当該補正はなされず、ヒートポンプユニット1は、図2Eに示すように、熱動弁12が閉じた時間(時間T2)に運転を停止し、熱動弁13を開く時間(時間TB)に、運転を再開する。
【0037】
コントローラ50は、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcに基づいて、対応する熱動弁の開閉を制御する。また、ヒートポンプユニット1の動作時間について、ステップS5に示す補正を要する場合には、当該補正後の動作時間に基づいてヒートポンプユニット1の運転を制御し、当該補正を要しない場合には、各熱動弁の動作時間Ta〜Tcに基づいてヒートポンプユニット1の運転を制御する(ステップS6)。
【0038】
コントローラ50は、動作周期Wの終点L2に至るまで、本周期における熱動弁の開閉制御及びヒートポンプユニットの運転制御を実施し、この終点L2に至ると、再び、次の周期における熱動弁の動作時間Ta〜Tcを算出し、これに基づいて、対応する熱動弁の開閉制御及びヒートポンプユニットの運転制御を実施する(ステップS2〜S6)。
【0039】
上記実施形態において、最初の熱動弁11の動作開始から一周期内に、他の熱動弁12,13の動作開始があれば、次の周期から図3の処理を開始する。ただし、最初の熱動弁11の動作開始から一周期内に、熱動弁12の動作開始があるが、熱動弁13の動作開始がない場合には、熱動弁11,12については、次の周期から図3の処理を開始する。そして、その後、熱動弁13の動作開始があった場合には、熱動弁13の動作開始がされた次の周期から、熱動弁11〜13について、図3の処理を開始する。
【0040】
上記実施形態では、一動作周期Wにおいて、最後に閉じる熱動弁が閉じた後は、ヒートポンプユニット1の運転を停止する。ここで、最後に閉じる熱動弁が閉じてから、次の周期の始点L1で、次に開く熱動弁が開くまでの時間が3分以内であれば、この最後に閉じる熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、次に開く熱動弁が閉じるまでヒートポンプユニット1の運転を継続する構成とすることもできる。
【0041】
本実施形態によれば、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間が、所定時間以内の場合であっても、先に開いた熱動弁11〜13が閉じてから、次に開く熱動弁11〜13が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁11〜13が開いてから、次に開く熱動弁11〜13が閉じるまで、ヒートポンプユニット1を継続して運転させるように制御するため、ヒートポンプユニット1が発停する回数を低減することができ、ヒートポンプユニット1にかかる負荷を軽減することができる。更に、ヒートポンプユニット1が再起動できない時間に、温水を供給することがなくなるため、温水供給を安定して行うことができる。
【0042】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明では、熱源機の発停回数を低減させ、熱源機にかかる負荷を軽減できるとともに、温水供給を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】温水暖房装置の全体系統図である。
【図2】一実施形態にかかる熱動弁の開閉状態を示したタイムチャートである。
【図3】熱動弁の開閉処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】温度偏差と熱動弁の開放時間との関係を示す表である。
【図5】従来の熱動弁の開閉状態を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ヒートポンプユニット
3 温水ユニット
4 冷媒対水熱交換器
6,7,8 床暖房パネル(端末)
11,12,13 熱動弁
17 ボイラリモコン
18,19,20 床暖房リモコン
50 コントローラ(動作時間算出手段、制御装置)
100 温水暖房装置
Claims (3)
- 給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置において、
各熱動弁の動作時間を算出する手段と、
先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御手段とを備えたことを特徴とする温水暖房装置。 - 前記熱源機が、圧縮機を含むヒートポンプユニットと、冷媒対水熱交換器とを備え、前記冷媒対水熱交換器を循環する暖房循環水が、前記熱動弁を介して、各端末に供給されることを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
- 給湯用の熱源機と、この熱源機から温水が供給される複数の端末と、各端末への温水の供給を制限する複数の熱動弁とを備え、この熱動弁の一つが開くと熱源機が運転され、すべての熱動弁が閉じると熱源機が運転停止される温水暖房装置の制御方法において、
各熱動弁の動作時間を算出する過程と、
先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間が、所定時間以内の場合には、先に開いた熱動弁が閉じてから、次に開く熱動弁が開くまでの時間を含んで、先に開いた熱動弁が開いてから、次に開く熱動弁が閉じるまで、熱源機の運転を継続する制御過程とを備えたことを特徴とする温水暖房装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048737A JP2004257646A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 温水暖房装置およびその制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003048737A JP2004257646A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 温水暖房装置およびその制御方法 |
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JP2003048737A Pending JP2004257646A (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 温水暖房装置およびその制御方法 |
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JP (1) | JP2004257646A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015505949A (ja) * | 2012-12-25 | 2015-02-26 | ジェンリャン チン | デュアルコンプレッサー空気熱源ヒートポンプ給湯・暖房システム |
CN110500821A (zh) * | 2019-07-15 | 2019-11-26 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 变频空调器的控制方法 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048737A patent/JP2004257646A/ja active Pending
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