JP2004256342A - 運転室用ガラスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく、かつ製造工程も増やすことなく、視界性を確保しつつ遮光効果を得る。
【解決手段】車両の運転室の窓枠に取り付けられる運転室用ガラスの室内側の表面に、周縁部の黒色セラミックよりなる薄膜層11を形成するのと同時に、遮光用の黒色セラミックよりなる点状の薄膜層12を形成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に適用して好適な運転室用ガラスおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベル等の建設機械に搭載されるキャブにおいては、運転者の視界性を向上させる観点から、あるいはデザイン上の観点から、窓ガラスの占める面積割合が徐々に大きくなってきているのが実情である。ところが、このように窓ガラスの面積が広くなると、特に夏場においてキャブ内に射し込む陽射しが増大することになり、運転者にとっては暑さが増して作業環境が悪化するという問題点がある。
【0003】
そこで、遮光のため、もしくは陽射しを和らげるために、サンバイザーを装着したり、窓ガラスそのものを着色ガラスにしたり、あるいはガラス表面にスモークフィルムを貼り付けたりすることが行われている。また、表面に細かいドットパターンを印刷した透明フィルムをガラス表面に貼り付けることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サンバイザーを装着する方法では、遮光の面では効果があるものの、運転者の視界を妨げてしまうという問題点があるとともに、部品点数が増してコスト高になってしまうという問題点がある。また、着色ガラスを使用する方法もしくはフィルムを貼り付ける方法では、視界性を確保する上では効果があるものの、やはりコスト高になるのが避けられない。しかも、フィルムを貼り付ける方法の場合、フィルム面に皺がよらないように、また気泡が残らないように綺麗に貼り付けを行うのに作業者の熟練を必要とし、この貼り付け作業が極めて煩雑な作業になって生産性の面での問題点がある。また、貼り付け後においても、フィルム表面に傷が付いたり、曇ったりして視界性が悪化することがあり、品質上の面でも難点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、部品点数を増やすことなく、かつ製造工程も増やすことなく、視界性を確保しつつ遮光効果を得ることのできる運転室用ガラスおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前記目的を達成するために、本発明による運転室用ガラスは、
車両の運転室の窓枠に取り付けられる運転室用ガラスであって、
室内側のガラス表面に、遮光用の黒色セラミックよりなる点状の薄膜層を形成することを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、遮光したい部分のガラス表面に黒色セラミックよりなる点状の薄膜層が形成されているので、遮光機能を有しつつ、点状の薄膜層が形成された部分の間に形成される間隙部を通して室外の視界を確保することができる。また、ガラス表面に直接薄膜層を形成する方法であるため、部品点数が増えることがなく、しかも貼り付け作業等の工数が発生しないので、安価に製造することができ、また傷付きや曇り等によって品質が劣化することもない。
【0008】
本発明において、前記車両は建設機械であり、前記窓枠は車両の前面を除く部位に設けられる窓枠であるのが好ましい。このように建設機械の運転室用ガラスに適用することで、特に夏場においてその建設機械を用いた作業を行う際に、運転室の側方および後方から射し込む陽射しを確実に遮断することができて、室内の温度上昇を和らげ、運転者の作業環境を良好なものにすることができる。
【0009】
次に、本発明による運転室用ガラスの製造方法は、
車両の運転室の窓枠に接着により取り付けられる運転室用ガラスの製造方法であって、
前記窓枠への接着面側となるガラス表面の周縁部に黒色セラミックよりなる薄膜層をスクリーン印刷により形成するのと同時に、遮光用の黒色セラミックよりなる点状の薄膜層を形成することを特徴とする。
【0010】
ガラスを窓枠に接着する場合、その接着部分の外観を整えるとともに、接着剤の紫外線による劣化を防止するため、ガラスの接着面であるガラス表面の周縁部に黒色セラミックよりなる薄膜層がスクリーン印刷により形成されるが、本発明では、この薄膜層の形成と同工程で、遮光したい部分のガラス表面に黒色セラミックよりなる点状の薄膜層が形成される。こうして、特別な工程を設けることなく、従来のガラスの製造工程と同じ工程で、ガラス表面に遮光機能を付加することができるので、低コスト化を図ることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による運転室用ガラスおよびその製造方法の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1には油圧ショベルに適用した本発明の一実施形態に係るキャブの斜視図が示され、図2には前記キャブの後部窓を構成する窓ガラスの正面図が、図3にはその窓ガラスの窓枠フレームへの取付部の断面図がそれぞれ示されている。
【0013】
本実施形態において、油圧ショベルの運転室を構成するキャブ1は、図1に示されるように、四隅の支柱および出入口2を形成するための中間部支柱の各縦部材と、これら縦部材の所要箇所を接続する横部材等によって形成されるキャブフレームを備え、このキャブフレームの外側面および天井部3における窓形成部と出入口を除く各面に外装板が取付けられて構成されている。そして、各窓形成部には、前部窓4、側部窓5,6、後部窓7およびドア部窓8が装着され、このうち右側面の側部窓5と左側面の側部窓6と後部窓7にはそれぞれ窓ガラスが固定的に装着されている。以下、後部窓7の構成を中心に説明するが、各側部窓5,6についてもその後部窓7と同様の構成である。
【0014】
図3に示されるように、前記後部窓7は、前記キャブフレームの一部を構成する左右の縦部材9(図3では一側のみを示す。)間に装着されている。ここで、前記縦部材9は、コーナー部が湾曲されてなる断面略矩形状の筒形本体の内側部に折返し重合部9aが突出形成された形状とされており、この折返し重合部9aのキャブ外側に面する側に窓ガラス10の周縁部が接着されるように構成されている。
【0015】
前記窓ガラス10は熱処理強化ガラス(もしくは合わせガラス)で構成され、その製造に際しては、所定の形状のガラス素板に切断された後マーク打刻がなされ、次いで面取り加工および孔あけ加工がなされた後、洗浄工程を経てプリント工程に至る。このプリント工程においては、図2に示されるように、前記折返し重合部(窓枠フレーム)9aへの接着面側となるガラス表面の周縁部に黒色セラミックよりなる薄膜層11がスクリーン印刷により形成されるとともに、その周縁部の内側位置に同じ黒色セラミックよりなる連続した点状(本実施形態では六角形状)の薄膜層12が同時に形成される。なお、この点状の薄膜層12は窓ガラス10の上部の所定範囲(図2の例では窓ガラス10の高さの約1/3の範囲)にのみ形成される。
【0016】
この後、前記プリント工程を経た窓ガラス10は加熱炉内に装入されて、所要の曲げ加工および強化加工がなされるとともに、前記薄膜層11,12のガラス表面への焼付けが行われる。
【0017】
こうして製品となった窓ガラス10は、周縁部の薄膜層11の表面にウレタン系接着剤13が塗布されて前記折返し重合部9aに対して接着される。この周縁部の薄膜層11は、接着部分の外観を整えるとともに、接着剤13の紫外線による劣化を防止する役目をする。また、その周縁部の内側に形成された点状の薄膜層12は、窓ガラス10から射し込む陽射しを減らし、運転室内の温度上昇を和らげる役目をする。また、この点状の薄膜層12が形成された部分の間に形成される間隙部を通して運転者による室外の視界を確保することができる。
【0018】
前記点状の薄膜層12についてより詳細に説明するに、図4に示されているように、この薄膜層12を構成する六角形14の幅aと、互いに隣接する六角形14間の間隙部15の幅bとの関係は、幅bに対して幅aが大きすぎると、遮光機能は強化されるものの、光透過率が小さくなって視界性が悪化する。これとは逆に、幅bに対して幅aが小さすぎると、光透過率が大きくなって視界性が良好になるものの、遮光機能は損なわれる。また、幅aそのものの絶対的長さが大きい場合には、幅aおよび幅bの相対的比率とは無関係に、六角形14の形状自体が運転者の視覚を引き付けることになって、言い換えれば運転者は窓ガラス10の表面に目が取られて、窓ガラス10の外にある物が見えにくくなるという欠点がある。
【0019】
このため、前記点状の六角形14の幅aの大きさと、この幅aと幅bとの比率は種々の大きさのものを用意して試験を行い、最適なサイズのものを用いるのが好ましい。因みに、本実施形態では、幅aを1.2mm程度とし、幅bを0.3〜0.5mmのものを採用している。
【0020】
本実施形態では、点状の薄膜層12のパターンを六角形14の連続模様にしたものを説明したが、このパターンとしては、図5に示されるように、円形の連続模様(a)や、四角形の連続模様(b)を採用したり、あるいは円形の模様で上方から下方に行くにしたがって径を徐々に小さくしてグラデーションを付けた模様(c)などを採用することができる。勿論、その他の多角形の模様であっても良い。
【0021】
以上のように本実施形態によれば、窓ガラス10の周縁部に黒色セラミックによる薄膜層11を形成するのと同工程で、遮光したい部分のガラス表面に黒色セラミックよりなる点状の薄膜層12を形成することができるので、従来のガラスの製造工程の中で、ガラス表面に遮光機能を付加することができることになる。したがって、サンバイザーやフィルムを用いないので部品点数が増えることがなく、しかもフィルム貼り付け作業等の工数が発生しないので、安価に製造することができ、またフィルム貼り付けのように傷付きや曇り等によって品質が劣化することもないという優れた効果がある。この結果、特に夏場において油圧ショベルによる作業を行う際に、運転者の視界性を確保しつつ、キャブ1の側方および後方から射し込む陽射しを確実に遮断することができて、室内の温度上昇を和らげ、運転者の作業環境を良好なものにすることができる。
【0022】
本実施形態においては、窓ガラス10を折返し重合部9aに接着により取り付けるものについて説明したが、本発明においては、図6に示されるように、折返し重合部9aに固着されるゴム製のウェザストリップ16に窓ガラス10を嵌め込むようにした実施形態も可能である。なお、この実施形態においては、窓ガラス10の表面には遮光用の点状の薄膜層12のみを形成すれば良く、周縁部の薄膜層11は不要となる。
【0023】
本実施形態においては、油圧ショベルを例にとって説明したが、本発明は、油圧ショベル以外の他の建設機械や、あるいは農業機械もしくは産業機械等に対しても適用することができるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るキャブの斜視図である。
【図2】図2は、キャブの後部窓を構成する窓ガラスの正面図である。
【図3】図3は、窓ガラスの窓枠フレームへの取付部の横断面図である。
【図4】図4は、点状の薄膜層のパターンを示す図である。
【図5】図5は、点状の薄膜層の変形パターンを示す図である。
【図6】図6は、他の実施形態における窓ガラスの窓枠フレームへの取付部の横断面図である。
【符号の説明】
1 キャブ
5,6 側部窓
7 後部窓
9a 折返し重合部(窓枠フレーム)
10 窓ガラス
11,12 薄膜層
13 接着剤

Claims (3)

  1. 車両の運転室の窓枠に取り付けられる運転室用ガラスであって、
    室内側のガラス表面に、遮光用の黒色セラミックよりなる点状の薄膜層を形成することを特徴とする運転室用ガラス。
  2. 前記車両は建設機械であり、前記窓枠は車両の前面を除く部位に設けられる窓枠である請求項1に記載の運転室用ガラス。
  3. 車両の運転室の窓枠に接着により取り付けられる運転室用ガラスの製造方法であって、
    前記窓枠への接着面側となるガラス表面の周縁部に黒色セラミックよりなる薄膜層をスクリーン印刷により形成するのと同時に、遮光用の黒色セラミックよりなる点状の薄膜層を形成することを特徴とする運転室用ガラスの製造方法。
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