JP2004256205A - 自走式コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルトコンベアのベルトがリターンローラを通過する際に落下した土砂、泥、埃が車両に付着堆積することが極めて少ないし、その埃によってエアクリーナが早期に目詰りしないようにした自走式コンベアとする。
【解決手段】走行体4を備えた下部車体3に上部車体5を取付けた車両1と、この下部車体3に取付けられ上部車体5よりも上方に位置するベルトコンベア2を有し、前記ベルトコンベア2は車両1よりも前方、後方に突出していると共に、その突出部分にのみリターンローラ27を取付けたものとし、車両1(上部車体5)の上方ではベルト23から土砂、泥、埃が落下しないようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】走行体4を備えた下部車体3に上部車体5を取付けた車両1と、この下部車体3に取付けられ上部車体5よりも上方に位置するベルトコンベア2を有し、前記ベルトコンベア2は車両1よりも前方、後方に突出していると共に、その突出部分にのみリターンローラ27を取付けたものとし、車両1(上部車体5)の上方ではベルト23から土砂、泥、埃が落下しないようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式の車両にベルトコンベアを取付けた自走式コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に自走式コンベアが開示されている。
この自走式コンベアは、自走式の車両にベルトコンベアを取付けたもので、そのベルトコンベアはコンベアフレームにベルトを設けている。特許文献1には記述がないが公知の自走式コンベアには、このベルトのリターン側を支持するリターンローラを長手方向全長に亘って間隔を置いて複数取付けている。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−301429号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の自走式コンベアは、そのベルトコンベアが車両よりも上方に位置していると共に、ベルトがリターンローラを通過する際に脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルトに付着していた土砂、泥が落下すると共に、埃が発生する。
このために、前述の土砂、泥、埃が車両に付着堆積し、車両の回転部等に損傷を与えるので、その付着堆積した土砂、泥、埃を頻繁に除去しなければならず、その作業が面倒である。
【0005】
また、車両上の埃が多くなるので、動力源(エンジン)の吸入空気に多量の埃が含まれ、その吸入系統に設けたエアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源(エンジン)が出力低下することがある。
さらに、整備、点検間隔が短かくなるから、整備、点検に気を使うことになる。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、ベルトがリターンローラを通過する際に落下した土砂、泥や発生した埃が車両に落下することが極めて少なく、土砂、泥、埃が車両に付着、堆積しにくいと共に、エアクリーナが早期に目詰りしないようにした自走式コンベアを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、自走式コンベアにおいて、
車両1と、この車両1に取付けたベルトコンベア2を備え、
前記ベルトコンベア2はコンベアフレーム20と、そのコンベアフレーム20に設けたベルト23を有し、車両1よりも上方に位置していると共に、車両1よりも前方・後方にそれぞれ張り出し、その前方・後方に張り出した部分にのみリターンローラ27を取付けたことを特徴とする自走式コンベアである。
【0008】
第1の発明によれば、ベルトコンベア2の車両1よりも前方・後方に張り出した部分に設けたリターンローラ27でリターン側のベルト23を支持するので、ベルト23はスムーズに移動する。
また、ベルト23がリターンローラ27を通過する際に、脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルト23に付着している土砂、泥が落下すると共に、埃が発生するが、リターンローラ27は車両1よりも前・後に張り出した位置に取付けてあり、車両1の上方には取付けていないので、前述の土砂、泥、埃が車両1上に落下することが極めて少なくなり、土砂、泥、埃が車両1に堆積、付着しにくい。
故に、車両1の回転部等に損傷を与える、土砂、泥、埃を除去する作業頻度が少なくなる、特に車両1上に埃が少なくなることにより、動力源(エンジン)の吸入空気に埃が少なくなるので、エアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源(エンジン)が出力低下する等を防止できる。さらに整備、点検間隔が長くなり、整備、点検に気を使うことも無くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、自走式の車両1と、その車両1に取付けたベルトコンベア2で自走式コンベアとしてある。前記車両1は図1で矢印a方向に走行する。以下の説明では前述の走行方向を前後方向とし、図1で左方寄りを前、右方寄りを後とする。また走行方向と直交方向を左右方向とする。
前記車両1は、下部車体3と、この下部車体3の左右両側に設けられた走行体4と、前記下部車体3に取付けた上部車体5を備えている。
前記ベルトコンベア2は上部車体5よりも上方に位置し、前後方向一側(前側)の一側支持機構6と前後方向他側(後側)の他側支持機構7で下部車体3に支持され、その一側支持機構6、他側支持機構7によって図1に示す水平姿勢と図2に示すように前後方向一側(前側)が低く、前後方向他側(後側)が高い傾斜姿勢とに移動する。
そして、自走時や輸送車両に積載して運搬する輸送時には図1に示す水平姿勢となり、又ベルトコンベア2を後述するように折りたたむ。作業時には図2に示す傾斜姿勢とする。
【0010】
前記ベルトコンベア2は前後方向に長尺なコンベアフレーム20の長手方向一端部(前端部)にヘッドプーリ21、長手方向他端部(後端部)に駆動プーリ22を取付け、このヘッドプーリ21、駆動プーリ22にベルト23を巻装したものである。
前記ベルトコンベア2は車両1の全長(前後長さ)よりも長尺で、車両1よりも前方、後方に張り出している。
また、この実施の形態ではベルトコンベア2は長手方向中間部分2−1に対して長手方向一側部分2−2、長手方向他側部分2−3が折り畳み自在で、輸送時等にベルトコンベア2の全長を短かくできるようにしてある。
例えば、コンベアフレーム20を長手方向に中間部分20a、一側部分20b、他側部分20cに三分割し、それらをヒンジ24で連結して一側部分20b、他側部分20cを中間部分20aに対して折り畳みできるようにしてある。
前記コンベアフレーム20の長手方向一端寄り(前寄り)にホッパ25が取付けてある。
【0011】
前記下部車体3は図3と図4に示すように、フレーム30の上面にプレート31を取付けた形状で、そのプレート31の上面に上部車体5が取付けられる。
前記走行体4は、フレーム30の左右両端部に固着されたトラックフレーム40と、このトラックフレーム40に設けた駆動スプロケット41、アイドラ42と、この駆動スプロケット41、アイドラ42に巻装した履帯43を備え、クローラタイプの走行体である。
【0012】
前記上部車体5は、図3と図5に示すように前記プレート31に取付けた動力源50、各種機器51、それらを囲むカバー体52を備え、そのカバー体52よりも上方にベルトコンベア2が位置している。
前記カバー体52の動力源50と対向した部分に点検カバー53が上下回動自在に設けられ、この点検カバー53を上方に回動することで点検用開口部ができ、動力源50の点検部を点検できるようにしてある。
【0013】
前記一側支持機構6は下部車体3に取付けると共に、コンベアフレーム20に連結したリンク60と、このリンク60と下部車体3とに亘って取付けたシリンダ61を備え、そのシリンダ61を伸縮することでリンク60が上下に揺動する。
具体的には、下部車体3の一側部(前側部)の左右両側寄りに左右一対のリンク用ブラケット62が固着されていると共に、その一側部の左右中間にシリンダ用ブラケット63が固着してある。
前記コンベアフレーム20の車両1よりも前方に突出した部分に横材64が固着され、この横材64の左右両側寄りに左右一対のブラケット65が固着してある。
前記リンク60は、左右一対の杆体60aを連結材60bで連結したもので、その各杆体60aの一端部が前記各リンク用ブラケット62にピン62aでそれぞれ連結され、他端部が前記各ブラケット65にピン65aで連結される。
前記シリンダ61の一端部が前記シリンダ用ブラケット63にピン63aで連結され、前記リンク60、例えば連結材60bの左右中間部に固着したブラケット66にシリンダ61の他端部がピン66aで連結してある。
【0014】
前記他側支持機構7は下部車体3に取付けると共に、コンベアフレーム20に連結したシリンダ70と保持部材71を備え、そのシリンダ70を縮み動作することで図1に示すようにベルトコンベア2が水平姿勢となる。この状態では保持部材71はコンベアフレーム20に支持される。
前記シリンダ70を伸び動作するとベルトコンベア2が図2に示すように傾斜姿勢となる。この状態で保持部材71をコンベアフレーム20と下部車体3に亘って取付け、ベルトコンベア2を傾斜姿勢に保持する。
【0015】
具体的には、図3と図5に示すように下部車体3の他側部(後側部)に第1ブラケット72が固着され、図6に示すようにコンベアフレーム20の車両1よりも後方に突出した部分に横部材73が固着され、この横部材73に第2ブラケット74が固着してある。
前記第1ブラケット72と第2ブラケット74に亘ってシリンダ70がピン72a,74aで連結してある。
前記第2ブラケット74に保持部材71の一端部が図6に示すようにピン74bで上下回動自在に連結され、この保持部材71はコンベアフレーム20に着脱自在に支持される。例えば、コンベアフレーム20と保持部材71とに支持用ブラケット75,76を固着し、この支持用ブラケット75,76をピン77で連結することで保持部材71はコンベアフレーム20とほぼ平行に支持され、そのピン77を抜き出すことで支持が解放される。
前記第1ブラケット72は保持部材連結部、例えばピン孔78を有する。
前記保持部材72の他端部をピン孔78に嵌合するピン、例えば、前述のピン77で連結することで、図2に示すように下部車体3とコンベアフレーム20とに亘って取付けられる。
【0016】
以上の説明において、図3は一側支持機構6のリンク60が下方に揺動した姿勢であるが、図4においてはリンク60が起立した姿勢で、かつ一部を破断した状態で図示してある。
【0017】
次に、本発明に係るベルトコンベア2の形状を具体的に説明する。
図1に示すように、ベルト23の送り側はキャリアローラ26で支持され、リターン側はリターンローラ27で支持される。
前記キャリアローラ26はヘッドプーリ21と駆動プーリ22との間に長手方向に間隔を置いて複数取付けてある。
例えば、図7に示すようにコンベアフレーム20は左右一対のフレーム20aを横材20bで連結したもので、その左右のフレーム20aの下部におけるキャリアローラ取付部に取付横材20cを横架して取付ける。
この取付横材20cにブラケット28を介して第1・第2・第3ローラ26a,26b,26cを左右方向に順次取付け、その第1・第3ローラ26a,26cが斜めで、第2ローラ26bが水平である。
これによって、第1・第2・第3ローラ26a,26b,26cでほぼ上向きコ字形状のキャリアローラ26とする。
このキャリアローラ26はベルト23の裏面23a、つまり土砂等を搬送する面と反対側の面を支持する。
【0018】
前記リターンローラ27は図1に示すように、ベルトコンベア2の車両1より前方、後方に張り出した張り出し部分にのみ長手方向に亘って間隔を置いてそれぞれ取付けられる。
例えば、図8に示すように左右のフレーム20bの下部にブラケット29を介して回転自在に取付けられる。
このリターンローラ27はベルト23の表面23b、つまり土砂等の搬送面を支持してたれ下がることがないようにしている。
すなわち、ベルト23のリターン側は表面23bが下として移動するから、その表面23bをリターンローラ27で支持してたれ下がることがないようにしている。
【0019】
前述したように、ベルト23のリターン側がリターンローラ27を通過する際に脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルト23の表面23bに付着している土砂、泥が落下すると共に、埃が発生する。
この土砂、泥、埃は車両1よりも前方、後方に落下するから、その土砂、泥が車両1、例えば上部車体5(カバー体52)に落下して付着堆積することが極めて少ないし、車両1周囲の空気中に埃があまり含まれない。
【0020】
よって、車両1に付着、堆積した土砂、泥、埃を除去する作業は長期間稼動した後に行えば良く、従来のように頻繁に行う必要がなく、その作業の頻度が少なくなる。
【0021】
また、上部車体5は動力源50を備え、その動力源50(エンジン50a)の吸入空気に埃がほとんど含まれていないので、その吸入系統に設けたエアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源50(エンジン50a)が出力低下することを防止できる。さらに、整備、点検間隔が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトコンベアが水平姿勢である全体側面図である。
【図2】ベルトコンベアが傾斜姿勢である全体側面図である。
【図3】車両部分の拡大側面図である。
【図4】図1の拡大正面図である。
【図5】車両の拡大平面図である。
【図6】ベルトコンベアの後方張り出し部分の拡大側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6のB−B断面図である。
【符号の説明】
1…車両、2…ベルトコンベア、3…下部車体、4…走行体、5…上部車体、6…一側支持機構、7…他側支持機構、20…コンベアフレーム、23…ベルト、26…キャリアローラ、27…リターンローラ、50…動力源、50a…エンジン、52…カバー体、53…点検カバー、60…リンク、61…シリンダ、70…シリンダ、71…保持部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式の車両にベルトコンベアを取付けた自走式コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に自走式コンベアが開示されている。
この自走式コンベアは、自走式の車両にベルトコンベアを取付けたもので、そのベルトコンベアはコンベアフレームにベルトを設けている。特許文献1には記述がないが公知の自走式コンベアには、このベルトのリターン側を支持するリターンローラを長手方向全長に亘って間隔を置いて複数取付けている。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−301429号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の自走式コンベアは、そのベルトコンベアが車両よりも上方に位置していると共に、ベルトがリターンローラを通過する際に脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルトに付着していた土砂、泥が落下すると共に、埃が発生する。
このために、前述の土砂、泥、埃が車両に付着堆積し、車両の回転部等に損傷を与えるので、その付着堆積した土砂、泥、埃を頻繁に除去しなければならず、その作業が面倒である。
【0005】
また、車両上の埃が多くなるので、動力源(エンジン)の吸入空気に多量の埃が含まれ、その吸入系統に設けたエアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源(エンジン)が出力低下することがある。
さらに、整備、点検間隔が短かくなるから、整備、点検に気を使うことになる。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、ベルトがリターンローラを通過する際に落下した土砂、泥や発生した埃が車両に落下することが極めて少なく、土砂、泥、埃が車両に付着、堆積しにくいと共に、エアクリーナが早期に目詰りしないようにした自走式コンベアを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、自走式コンベアにおいて、
車両1と、この車両1に取付けたベルトコンベア2を備え、
前記ベルトコンベア2はコンベアフレーム20と、そのコンベアフレーム20に設けたベルト23を有し、車両1よりも上方に位置していると共に、車両1よりも前方・後方にそれぞれ張り出し、その前方・後方に張り出した部分にのみリターンローラ27を取付けたことを特徴とする自走式コンベアである。
【0008】
第1の発明によれば、ベルトコンベア2の車両1よりも前方・後方に張り出した部分に設けたリターンローラ27でリターン側のベルト23を支持するので、ベルト23はスムーズに移動する。
また、ベルト23がリターンローラ27を通過する際に、脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルト23に付着している土砂、泥が落下すると共に、埃が発生するが、リターンローラ27は車両1よりも前・後に張り出した位置に取付けてあり、車両1の上方には取付けていないので、前述の土砂、泥、埃が車両1上に落下することが極めて少なくなり、土砂、泥、埃が車両1に堆積、付着しにくい。
故に、車両1の回転部等に損傷を与える、土砂、泥、埃を除去する作業頻度が少なくなる、特に車両1上に埃が少なくなることにより、動力源(エンジン)の吸入空気に埃が少なくなるので、エアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源(エンジン)が出力低下する等を防止できる。さらに整備、点検間隔が長くなり、整備、点検に気を使うことも無くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、自走式の車両1と、その車両1に取付けたベルトコンベア2で自走式コンベアとしてある。前記車両1は図1で矢印a方向に走行する。以下の説明では前述の走行方向を前後方向とし、図1で左方寄りを前、右方寄りを後とする。また走行方向と直交方向を左右方向とする。
前記車両1は、下部車体3と、この下部車体3の左右両側に設けられた走行体4と、前記下部車体3に取付けた上部車体5を備えている。
前記ベルトコンベア2は上部車体5よりも上方に位置し、前後方向一側(前側)の一側支持機構6と前後方向他側(後側)の他側支持機構7で下部車体3に支持され、その一側支持機構6、他側支持機構7によって図1に示す水平姿勢と図2に示すように前後方向一側(前側)が低く、前後方向他側(後側)が高い傾斜姿勢とに移動する。
そして、自走時や輸送車両に積載して運搬する輸送時には図1に示す水平姿勢となり、又ベルトコンベア2を後述するように折りたたむ。作業時には図2に示す傾斜姿勢とする。
【0010】
前記ベルトコンベア2は前後方向に長尺なコンベアフレーム20の長手方向一端部(前端部)にヘッドプーリ21、長手方向他端部(後端部)に駆動プーリ22を取付け、このヘッドプーリ21、駆動プーリ22にベルト23を巻装したものである。
前記ベルトコンベア2は車両1の全長(前後長さ)よりも長尺で、車両1よりも前方、後方に張り出している。
また、この実施の形態ではベルトコンベア2は長手方向中間部分2−1に対して長手方向一側部分2−2、長手方向他側部分2−3が折り畳み自在で、輸送時等にベルトコンベア2の全長を短かくできるようにしてある。
例えば、コンベアフレーム20を長手方向に中間部分20a、一側部分20b、他側部分20cに三分割し、それらをヒンジ24で連結して一側部分20b、他側部分20cを中間部分20aに対して折り畳みできるようにしてある。
前記コンベアフレーム20の長手方向一端寄り(前寄り)にホッパ25が取付けてある。
【0011】
前記下部車体3は図3と図4に示すように、フレーム30の上面にプレート31を取付けた形状で、そのプレート31の上面に上部車体5が取付けられる。
前記走行体4は、フレーム30の左右両端部に固着されたトラックフレーム40と、このトラックフレーム40に設けた駆動スプロケット41、アイドラ42と、この駆動スプロケット41、アイドラ42に巻装した履帯43を備え、クローラタイプの走行体である。
【0012】
前記上部車体5は、図3と図5に示すように前記プレート31に取付けた動力源50、各種機器51、それらを囲むカバー体52を備え、そのカバー体52よりも上方にベルトコンベア2が位置している。
前記カバー体52の動力源50と対向した部分に点検カバー53が上下回動自在に設けられ、この点検カバー53を上方に回動することで点検用開口部ができ、動力源50の点検部を点検できるようにしてある。
【0013】
前記一側支持機構6は下部車体3に取付けると共に、コンベアフレーム20に連結したリンク60と、このリンク60と下部車体3とに亘って取付けたシリンダ61を備え、そのシリンダ61を伸縮することでリンク60が上下に揺動する。
具体的には、下部車体3の一側部(前側部)の左右両側寄りに左右一対のリンク用ブラケット62が固着されていると共に、その一側部の左右中間にシリンダ用ブラケット63が固着してある。
前記コンベアフレーム20の車両1よりも前方に突出した部分に横材64が固着され、この横材64の左右両側寄りに左右一対のブラケット65が固着してある。
前記リンク60は、左右一対の杆体60aを連結材60bで連結したもので、その各杆体60aの一端部が前記各リンク用ブラケット62にピン62aでそれぞれ連結され、他端部が前記各ブラケット65にピン65aで連結される。
前記シリンダ61の一端部が前記シリンダ用ブラケット63にピン63aで連結され、前記リンク60、例えば連結材60bの左右中間部に固着したブラケット66にシリンダ61の他端部がピン66aで連結してある。
【0014】
前記他側支持機構7は下部車体3に取付けると共に、コンベアフレーム20に連結したシリンダ70と保持部材71を備え、そのシリンダ70を縮み動作することで図1に示すようにベルトコンベア2が水平姿勢となる。この状態では保持部材71はコンベアフレーム20に支持される。
前記シリンダ70を伸び動作するとベルトコンベア2が図2に示すように傾斜姿勢となる。この状態で保持部材71をコンベアフレーム20と下部車体3に亘って取付け、ベルトコンベア2を傾斜姿勢に保持する。
【0015】
具体的には、図3と図5に示すように下部車体3の他側部(後側部)に第1ブラケット72が固着され、図6に示すようにコンベアフレーム20の車両1よりも後方に突出した部分に横部材73が固着され、この横部材73に第2ブラケット74が固着してある。
前記第1ブラケット72と第2ブラケット74に亘ってシリンダ70がピン72a,74aで連結してある。
前記第2ブラケット74に保持部材71の一端部が図6に示すようにピン74bで上下回動自在に連結され、この保持部材71はコンベアフレーム20に着脱自在に支持される。例えば、コンベアフレーム20と保持部材71とに支持用ブラケット75,76を固着し、この支持用ブラケット75,76をピン77で連結することで保持部材71はコンベアフレーム20とほぼ平行に支持され、そのピン77を抜き出すことで支持が解放される。
前記第1ブラケット72は保持部材連結部、例えばピン孔78を有する。
前記保持部材72の他端部をピン孔78に嵌合するピン、例えば、前述のピン77で連結することで、図2に示すように下部車体3とコンベアフレーム20とに亘って取付けられる。
【0016】
以上の説明において、図3は一側支持機構6のリンク60が下方に揺動した姿勢であるが、図4においてはリンク60が起立した姿勢で、かつ一部を破断した状態で図示してある。
【0017】
次に、本発明に係るベルトコンベア2の形状を具体的に説明する。
図1に示すように、ベルト23の送り側はキャリアローラ26で支持され、リターン側はリターンローラ27で支持される。
前記キャリアローラ26はヘッドプーリ21と駆動プーリ22との間に長手方向に間隔を置いて複数取付けてある。
例えば、図7に示すようにコンベアフレーム20は左右一対のフレーム20aを横材20bで連結したもので、その左右のフレーム20aの下部におけるキャリアローラ取付部に取付横材20cを横架して取付ける。
この取付横材20cにブラケット28を介して第1・第2・第3ローラ26a,26b,26cを左右方向に順次取付け、その第1・第3ローラ26a,26cが斜めで、第2ローラ26bが水平である。
これによって、第1・第2・第3ローラ26a,26b,26cでほぼ上向きコ字形状のキャリアローラ26とする。
このキャリアローラ26はベルト23の裏面23a、つまり土砂等を搬送する面と反対側の面を支持する。
【0018】
前記リターンローラ27は図1に示すように、ベルトコンベア2の車両1より前方、後方に張り出した張り出し部分にのみ長手方向に亘って間隔を置いてそれぞれ取付けられる。
例えば、図8に示すように左右のフレーム20bの下部にブラケット29を介して回転自在に取付けられる。
このリターンローラ27はベルト23の表面23b、つまり土砂等の搬送面を支持してたれ下がることがないようにしている。
すなわち、ベルト23のリターン側は表面23bが下として移動するから、その表面23bをリターンローラ27で支持してたれ下がることがないようにしている。
【0019】
前述したように、ベルト23のリターン側がリターンローラ27を通過する際に脈動、振動、接触してすえ切られる等でベルト23の表面23bに付着している土砂、泥が落下すると共に、埃が発生する。
この土砂、泥、埃は車両1よりも前方、後方に落下するから、その土砂、泥が車両1、例えば上部車体5(カバー体52)に落下して付着堆積することが極めて少ないし、車両1周囲の空気中に埃があまり含まれない。
【0020】
よって、車両1に付着、堆積した土砂、泥、埃を除去する作業は長期間稼動した後に行えば良く、従来のように頻繁に行う必要がなく、その作業の頻度が少なくなる。
【0021】
また、上部車体5は動力源50を備え、その動力源50(エンジン50a)の吸入空気に埃がほとんど含まれていないので、その吸入系統に設けたエアクリーナが埃によって早期に目詰りし、動力源50(エンジン50a)が出力低下することを防止できる。さらに、整備、点検間隔が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトコンベアが水平姿勢である全体側面図である。
【図2】ベルトコンベアが傾斜姿勢である全体側面図である。
【図3】車両部分の拡大側面図である。
【図4】図1の拡大正面図である。
【図5】車両の拡大平面図である。
【図6】ベルトコンベアの後方張り出し部分の拡大側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】図6のB−B断面図である。
【符号の説明】
1…車両、2…ベルトコンベア、3…下部車体、4…走行体、5…上部車体、6…一側支持機構、7…他側支持機構、20…コンベアフレーム、23…ベルト、26…キャリアローラ、27…リターンローラ、50…動力源、50a…エンジン、52…カバー体、53…点検カバー、60…リンク、61…シリンダ、70…シリンダ、71…保持部材。
Claims (1)
- 自走式コンベアにおいて、
車両(1)と、この車両(1)に取付けたベルトコンベア(2)を備え、
前記ベルトコンベア(2)はコンベアフレーム(20)と、そのコンベアフレーム(20)に設けたベルト(23)を有し、車両(1)よりも上方に位置していると共に、車両(1)よりも前方・後方にそれぞれ張り出し、その前方・後方に張り出した部分にのみリターンローラ(27)を取付けたことを特徴とする自走式コンベア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003047033A JP2004256205A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 自走式コンベア |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003047033A JP2004256205A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 自走式コンベア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004256205A true JP2004256205A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33113390
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004256205A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106241430A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-21 | 安徽省界首市云龙粮机配套工程有限公司 | 智能侧卸机 |
CN110325465A (zh) * | 2016-10-26 | 2019-10-11 | 勒内·布鲁诺内 | 带式输送机及其移动方法 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003047033A patent/JP2004256205A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN106241430A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-12-21 | 安徽省界首市云龙粮机配套工程有限公司 | 智能侧卸机 |
CN110325465A (zh) * | 2016-10-26 | 2019-10-11 | 勒内·布鲁诺内 | 带式输送机及其移动方法 |
CN110325465B (zh) * | 2016-10-26 | 2021-10-15 | 勒内·布鲁诺内 | 带式输送机及其移动方法 |
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