JPH1156323A - 玉葱調整装置 - Google Patents

玉葱調整装置

Info

Publication number
JPH1156323A
JPH1156323A JP23002297A JP23002297A JPH1156323A JP H1156323 A JPH1156323 A JP H1156323A JP 23002297 A JP23002297 A JP 23002297A JP 23002297 A JP23002297 A JP 23002297A JP H1156323 A JPH1156323 A JP H1156323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
onion
foliage
transporting
cutting
nipping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23002297A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoi Nishio
基 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIYODA KIKO KK
Kubota Corp
Original Assignee
CHIYODA KIKO KK
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHIYODA KIKO KK, Kubota Corp filed Critical CHIYODA KIKO KK
Priority to JP23002297A priority Critical patent/JPH1156323A/ja
Publication of JPH1156323A publication Critical patent/JPH1156323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉葱を上下向き姿勢にしてその玉部を挟持搬
送機構で左右から挟持しながら搬送し、茎葉と根部とを
略同時に切断することにより、玉葱の上下反転が不要
で、装置の前後長さが短くなり、茎葉及び根部の切断を
最適な姿勢で適正にできるようする。 【解決手段】 玉葱4を茎葉上下向き姿勢にして玉部4
aを受持しながら搬送する受持搬送機構Aと、この受持
搬送機構Aで搬送されてくる玉部4aを左右から挟持し
ながら搬送する挟持搬送機構Bと、挟持搬送機構Bの搬
送路で茎葉4bを切断する茎葉切断機構Dと、この茎葉
切断機構Dと搬送方向略同一位置で根部4cを切断する
根部切断機構Eとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱の茎葉及び根
部を切断処理する玉葱調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の玉葱調整装置としては、特開平7
−135949号公報に開示されている技術がある。こ
の技術は、玉葱を第1搬送手段上に受持して搬送しなが
ら、その上の回転ブラシで姿勢変更し、茎葉を下向き姿
勢にして第1搬送手段の下側の第2搬送手段で挟持し、
第1、2両搬送手段の協働作用の搬送中に搬送路の下側
の茎葉切断カッタで茎葉を切断し、茎葉切断後に回転ブ
ラシで玉葱を上下反転させ、反転して下側となった根部
を第3搬送手段で挟持して、第1、3両搬送手段の協働
作用の搬送中に搬送路の下側の根部切断カッタで根部を
切断するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、茎
葉切断と根部切断とを行うには、第1搬送手段上で玉葱
を上下反転しなくてはならなく、装置が前後に長くな
る、茎葉及び根部切断時に切断抵抗によって姿勢が変化
して正常な切断が困難である、玉葱を上下反転しても根
部切断に最適な姿勢にし難い、等の問題点を有する。
【0004】本発明は、玉葱を上下向き姿勢にしてその
玉部を挟持搬送機構で左右から挟持しながら搬送し、茎
葉と根部とを略同時に切断することにより、玉葱の上下
反転が不要で、装置の前後長さが短くなり、茎葉及び根
部の切断を最適な姿勢でできるようにした玉葱調整装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、玉葱4を茎葉上下向き姿
勢にして玉部4aを受持しながら搬送する受持搬送機構
Aと、この受持搬送機構Aで搬送されてくる玉部4aを
左右から挟持しながら搬送する挟持搬送機構Bと、挟持
搬送機構Bの搬送路で茎葉4bを切断する茎葉切断機構
Dと、この茎葉切断機構Dと搬送方向略同一位置で根部
4cを切断する根部切断機構Eとを有することである。
【0006】これによって、挟持搬送機構Bで玉部4a
を左右から挟持しながら、搬送方向略同一位置で茎葉4
bと根部4cとを切断する。本発明における課題解決の
ための第2の具体的手段は、玉葱4を茎葉下向きの転倒
姿勢にして玉部4aを受持しながら搬送する受持搬送機
構Aと、この受持搬送機構Aで搬送されてくる玉部4a
を左右から挟持しながら搬送する挟持搬送機構Bと、こ
の挟持搬送機構Bでの搬送中の玉葱4に乗り上げて下側
に押さえる乗り上げ機構Fと、挟持搬送機構Bの搬送路
の下方で茎葉4bを切断する茎葉切断機構Dと、前記乗
り上げ機構Fに設けられていて茎葉切断機構Dと搬送方
向略同一位置で根部4cを切断する根部切断機構Eとを
有することである。
【0007】これによって、玉部4aを挟持搬送機構B
で左右から挟持しながら乗り上げ機構Fで下側に押さ
え、より安定した姿勢の状態でかつ搬送方向略同一位置
で、茎葉4bと根部4cとを切断する。本発明における
課題解決のための第3の具体的手段は、第2の具体的手
段に加えて、受持搬送機構A上に供給された玉葱4の茎
葉4bを引き下げかつ受持搬送機構Aと略同期して搬送
する茎葉搬送機構Cと、受持搬送機構A上に供給された
玉葱4の茎葉4bを茎葉搬送機構Cに挟持させるべく玉
葱4を転動させる姿勢変更機構Gとを有しており、前記
姿勢変更機構Gの搬送方向手前の受持搬送機構A上に、
外部の玉葱持ち上げ機構Mを介して下方から玉葱4を持
ち上げて投入可能にしていることである。
【0008】これによって、外部の玉葱持ち上げ機構M
で下方から玉葱4を持ち上げて受持搬送機構Aに自動的
に投入し、投入した玉葱4を転動させて姿勢変更してそ
の茎葉4bを茎葉搬送機構Cで引き下げかつ挟持し、切
断適正姿勢にして挟持搬送機構Bに供給する。本発明に
おける課題解決のための第4の具体的手段は、第1〜3
のいずれかの具体的手段に加えて、前記茎葉切断機構D
の切断位置を、根部切断機構Eの切断位置より若干手前
にずらしていることである。。
【0009】これによって、茎葉4bより固い根部4c
を切断するときに、その抵抗によって玉葱4が傾動する
ことがあっても、茎葉4bは先行して切断するので、茎
葉4bの正常な切断が確保される。本発明における課題
解決のための第5の具体的手段は、第1〜4のいずれか
の具体的手段に加えて、前記挟持搬送機構Bは、玉部4
aを左右から挟持しながら搬送する挟持搬送コンベヤB
1と、受持搬送機構Aに代わって玉部4aを摺動自在に
受持する玉受持部材B2とを有することである。
【0010】これによって、挟持搬送機構Bは受持搬送
機構Aに代わって独自に、玉部4aを受持しかつ挟持し
ながら確実に搬送する。本発明における課題解決のため
の第6の具体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的手
段に加えて、前記受持搬送機構Aを挟持搬送機構Bの搬
送路の下方を通って根部切断機構Eの前方まで延設して
いることである。
【0011】これによって、玉葱4は受渡し動作をする
ことなく、全処理を完了するまで受持搬送機構Aで連続
してかつ均一速度で搬送される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜3において、玉葱調整機1
は大別して、玉葱4の茎葉4b及び根部4cを切断する
玉葱調整装置2と、この玉葱調整装置2に玉葱4をひと
つずつ下方から持ち上げながら間欠的に供給する玉葱供
給装置3とを備えている。
【0013】なお、以下の説明における方向性は、図上
では各図毎により、それ以外は玉葱4の搬送方向を基準
にし、搬送方向手前は後部と、前方は前部と同意とす
る。前記玉葱調整装置2は、受持搬送機構A、挟持搬送
機構B、茎葉搬送機構C、茎葉切断機構D、根部切断機
構E、乗り上げ機構F、姿勢変更機構G、排除機構H、
根毛引き上げ機構K及び小粒分離機構L等を有してい
て、装置フレーム6に支持されており、前記玉葱供給装
置3は、玉葱持ち上げ機構M、投入搬送機構P及び付随
除去機構Q等を有している。
【0014】受持搬送機構Aと挟持搬送機構Bとは、装
置フレーム6の上部に玉葱搬送方向手前と前方(図1の
左側と右側)に配置されていて、搬送路が略直線状に配
置形成されており、受持搬送機構Aは玉葱供給装置3か
ら供給された玉葱4の玉部4aを受持しながら搬送する
のに対して、挟持搬送機構Bは受持搬送機構Aから玉部
4aを受け取って左右から挟持しながら搬送する。
【0015】茎葉搬送機構Cは受持搬送機構Aの搬送路
の下方に配置され、玉葱4を茎葉4bが下向きになるよ
うに転倒させると共に、受持搬送機構Aによる玉葱4の
搬送を補助しており、また、姿勢変更機構Gは受持搬送
機構Aの搬送路の上方に配置され、玉葱4を転倒させて
その茎葉4bが茎葉搬送機構Cに挟持されるように、受
持搬送機構A上で玉葱4の姿勢を変更する。
【0016】姿勢変更機構Gと略同一位置に配置した排
除機構Hは、姿勢変更機構Gで姿勢を変更しても茎葉搬
送機構Cで挟持し難い玉葱4、即ち、茎葉4bのない又
は極めて短い無茎葉玉葱が姿勢変更機構Gの手前で滞留
するとき、これを排除して正常玉葱4の搬送を確保す
る。乗り上げ機構Fは挟持搬送機構Bの搬送路の上方に
配置され、搬送中の玉葱4に乗り上げて下側に押さえる
と共に根部切断機構E等の高さ制御もするもので、玉葱
4の下方押さえによって、玉部4aの高さが設定され、
その搬送路の下側の茎葉切断機構Dで茎葉4bを適正長
さに切断し、高さ制御された根部切断機構Eで根部4c
を所要長さに切断する。
【0017】根毛引き上げ機構Kは根部切断機構Eと同
様に乗り上げ機構F上に配置されていて、根部切断機構
Eに先行して、根部4cを切断し易いように上方に掻き
あげる。小粒分離機構Lは、玉葱4が乗り上げ機構Fの
下方を通過する際に正常以上の大きさであるか否かを検
出して、正常未満の小粒の玉葱4を挟持搬送機構Bから
放出されるときに正常玉葱4と分別する。
【0018】次に、前記玉葱調整装置2の各機構につい
て更に詳述する。図4〜9において、前記受持搬送機構
Aは、装置フレーム6に支持された複数本の軸A1及び
スプロケットA2を介して、左右一対のチェーンA3を
装置フレーム6の後部(図1左)から上部に通し、中途
部から下げて下部を通して巡回走行するように設け、こ
の左右各チェーンA3に多数枚の受け板A4を設け、左
右受け板A4を茎葉挿通用間隔をおいて対向させてい
る。
【0019】左右各受け板A4は金属板にゴム板を張り
付けたり、又はプラスチック等で形成されており、中央
間隙側に下向き湾曲傾斜しており、玉部4aの茎葉4b
近傍によくフィットする形状に形成されており、前後左
右計4枚(又は左右2枚)の受け板A4の中央部で玉葱
4の玉部4aを安定的に受持する。前記左右受け板A4
の中央間隙側が搬送路となる。
【0020】装置フレーム6の上部の左右側部には、左
右各受け板A4の外端側を支持案内するレールA5が設
けられていて、受け板A4の上下及び左右方向の揺動を
規制して、玉葱4を受載しても直線走行できるようにし
ている。受持搬送機構Aの始端側上部には、装置フレー
ム6にホッパ8が設けられ、このホッパ8内に転がり防
止ゴム板9が揺動自在に垂設されている。玉葱持ち上げ
機構Mから供給される玉葱4は、ホッパ8内に入って転
がり防止ゴム板9に当たって転がりが抑制され、またホ
ッパ8の側壁等で飛散が防止され、受持搬送機構Aの搬
送路上に正常に案内されるようになっている。
【0021】なお、前記転がり防止ゴム板9は後述する
装置フレーム6に立設した支持ブラケットG5に支持さ
れており、姿勢変更機構Gによって撥ね飛ばされる玉葱
4の転がりも抑制できる。図4、5、7において、前記
茎葉搬送機構Cは、左右一対の引き下げローラC1と、
この左右引き下げローラC1を左右間隔拡縮自在に支持
する拡縮支持手段C4と、ちぎれ茎葉排出板C9とを有
する。
【0022】前記左右引き下げローラC1は、金属製ロ
ール体にスポンジ、ゴム等の弾性体を被覆しており、軸
方向に引き下げ搬送部C5と矯正スクリュー部C2とを
形成している。引き下げ搬送部C5は引き下げローラC
1の搬送始端側から中途部まで位置し、弾性体に螺旋溝
を形成してその螺旋溝内に、又は弾性体の外周面に、金
属、ゴム又はプラスチック等で形成した丸棒材を螺旋状
に巻付けて搬送螺旋体C6を形成しており、この搬送螺
旋体C6による玉葱搬送速度は前記受持搬送機構Aの搬
送速度と略同一に設定されている。
【0023】また、左右金属製ロール体の搬送始端側に
は、ゴム又はプラスチック等で形成した引っ掻き突起C
3が、ロール体から放射方向に突出されている。この引
っ掻き突起C3は左右ロール体に軸方向及び周方向に並
べて多数突設され、左右ロール体上の引っ掻き突起C3
は互いに衝突しない位置関係になっている。矯正スクリ
ュウ部C2は引き下げローラC1の搬送中途部から終端
側まで位置し、搬送速度が受持搬送機構Aより早い大ピ
ッチの早送り部C2aと、挟持搬送機構Bの始端部と略
オーバラップしていて搬送速度が挟持搬送機構Bと略等
しい普通ピッチの安定送り部C2bとを有する。
【0024】この矯正スクリュウ部C2は、左右一方の
ロール体に帯板状の板金又はプラスチック等で形成した
薄板状スクリュウC7を取り付け、他方のロール体の弾
性体に前記薄板状スクリュウC7が嵌まり込み可能な螺
旋溝C8を形成しており、スクリュウC7及び螺旋溝C
8は前半が大ピッチで形成されていて早送り部C2aと
なり、後半が搬送螺旋体C6と略同一の小ピッチで形成
されていて安定送り部C2bとなっている。
【0025】前記拡縮支持手段C4は、左右各引き下げ
ローラC1の両軸端を回転自在に支持するアームC11
の下部を装置フレーム6に枢支し、左右アームC11を
スプリングC12で中央側に付勢し、左右アームC11
に設けた間隔調整ネジC13を装置フレーム6に固定の
中央板C14に当接して構成しており、左右引き下げロ
ーラC1を間隔調整ネジC13で設定した最小間隙(一
方の引き下げローラC1の引っ掻き突起C3が他方の引
き下げローラC1に当接しない間隔)の状態から、左右
引き下げローラC1間に茎葉4bが挟まった状態まで弾
力的に拡開可能になっている。
【0026】前記左右引き下げローラC1は、対向部で
下向き(図7矢印方向)になるように駆動され、その上
方の受持搬送機構A上の玉葱4から垂れ下がってきた茎
葉4bを主に引っ掻き突起C3で引っ掻きながら下向き
に引き込み、またロール体の弾性体でもそれに接触した
茎葉4bを下向きに引き込む。この引き込まれた茎葉4
bは搬送螺旋体C6に係合することにより、引き込みが
続けられながら受持搬送機構Aと同期して搬送され、矯
正スクリュウ部C2の早送り部C2aに受け渡される。
【0027】玉葱4は受持搬送機構Aに受持されてから
茎葉4bが引き下げローラC1に挟持され、特に搬送螺
旋体C6に係合するまでタイムラグがあるため、茎葉4
bは玉部4aより後側となり、垂直の転倒姿勢にはなっ
ていないが、早送り部C2aに入ってスクリュウC7に
係合することにより、玉部4aより茎葉4bの搬送速度
が速くなり、その転倒姿勢が矯正されて略垂直となる。
【0028】略垂直となった玉葱4は安定送り部C2b
に送られ、適正な転倒姿勢を維持したまま、略オーバラ
ップしている挟持搬送機構Bに供給される。ちぎれ茎葉
排出板C9は図7に示すように、背面側から正面側へ下
向き傾斜した板材で形成され、左右引き下げローラC1
の下方で装置フレーム6に装着されていて、左右引き下
げローラC1によって引きちぎられて落下する茎葉4b
を装置外に排除すると共に、搬送中の玉葱4から落下す
る土がその下方の動力伝達系の機器にかからないように
保護している。
【0029】図4〜8において、前記姿勢変更機構G
は、装置フレーム6に立設した支持ブラケットG5に横
軸G1を介してアームG2の基部を枢支し、このアーム
G2に一対の回転ブラシG3を前後一対の回転軸G4を
介して設けており、回転軸G4aに設けた回転ブラシG
3aと回転軸G4bに設けた回転ブラシG3bとは左右
方向にずれて配置されている。
【0030】アームG2は横軸G1回りに上下揺動可能
であり、一対の回転ブラシG3が受持搬送機構Aの上面
に略近接した位置で停止するように、支持ブラケットG
5に設けたストッパG6によって下方位置が設定されて
いる。一対の回転ブラシG3は、横軸G1を経由する動
力伝達手段によって伝達されてくる動力により、図6矢
印方向に回転駆動され、受持搬送機構A上に投入された
玉葱4を搬送方向とは逆方向に押し戻すように転がすこ
とができ、回転ブラシG3が前後及び左右にずれている
ことにより、特に回転ブラシG3aが受持搬送機構Aの
搬送路の左右半分しかないことにより、受け板A4上の
玉葱4に前後方向の回転だけでなく左右方向の回転力も
与えるようになっている。
【0031】これにより、玉葱4は種々の方向に回転し
てその姿勢が変更され、茎葉4bに茎葉搬送機構Cの左
右引き下げローラC1間に落ち込む機会を増やし、茎葉
挟持確率を効果的に増加している。図4、6〜8におい
て、玉葱4の内の茎葉4bのないもの又は極めて短く正
常な転倒姿勢にし難いもの(無茎葉玉葱)は、茎葉4b
が茎葉搬送機構Cによって挟持されないので、姿勢変更
機構Gの抵抗に打ち勝って搬送することができなく、こ
のような無茎葉玉葱を排除するために前記排除機構Hが
設けられている。
【0032】この排除機構Hは、姿勢変更機構Gの回転
ブラシG3の手前側で滞留する無茎葉玉葱を検出する滞
留検出手段H1と、この滞留検出手段H1の作動により
回転ブラシG3を受持搬送機構A上から上方に退避させ
る退避手段H2と、回転ブラシG3を退避させた後に受
持搬送機構Aの搬送路を横切って無茎葉玉葱を側方(装
置正面側)に排除する押出手段H3とを有する。
【0033】排除機構Hの押出手段H3は、装置フレー
ム6に軸H6を介して枢支された押出板H4と、退避手
段H2の作動によるアームG2の上方揺動と連動して押
出板H4を受持搬送機構Aの搬送路を横切る方向に揺動
させる連動連結部材H5と、装置フレーム6の側部から
外側方突出状に設けた排除シュートH15とを有する。
【0034】押出板H4は搬送路の側方で前後回転ブラ
シG3と略オーバラップする位置にあり、縦壁状に配置
された板材と、この板材の搬送路側面に取り付けたゴム
板とで形成されており、この押出板H4に屈曲した棒材
H7を固着し、この棒材H7の後部を前後方向水平状の
前記軸H6に固着し、支持ブラケットG5から突出した
支持腕H8で軸H6を回動自在に支持し、この軸H6に
アームG2に設けた係合棒H9と係合する係合片H10
を設け、前記支持腕H8と棒材H7との間には戻しスプ
リングH11を架設している。
【0035】前記軸H6、棒材H7、支持腕H8、係合
棒H9、係合片H10及び戻しスプリングH11等によ
って連動連結部材H5が構成されている。退避手段H2
は、支持ブラケットG5側にモータH12を取り付け、
このモータH12の出力軸に設けた回動体H13とアー
ムG2とをリンクH14で連結し、回動体H12の回動
でアームG2を上下揺動し、一対の回転ブラシG3を受
持搬送機構Aの搬送路から上方へ退避可能にする構成と
なっている。
【0036】滞留検出手段H1は光センサで形成されて
おり、ホッパ8の左右側壁に発光器と受光器とを取り付
けており、ホッパ8の側壁及び押出板H4に投光孔H1
7を形成している。投光位置は搬送路の回転ブラシG3
aの搬送方向手前側であり、回転ブラシG3bの手前に
滞留する玉葱4も撥ね飛ばされたときに検出する。受持
搬送機構A上に供給された玉葱4は、姿勢変更機構Gの
回転ブラシG3の手前側で滞留検出手段H1の投光を遮
蔽するが、正常玉葱であると茎葉4bが茎葉搬送機構C
に挟持されるので、回転ブラシG3の抵抗に打ち勝って
搬送され、無茎葉玉葱であると回転ブラシG3の抵抗に
負けて搬送できずに滞留し、投光を一定時間以上遮蔽す
ることになり、それを滞留検出手段H1が検出して退避
手段H2のモータH12を1回転分作動する。
【0037】このモータH12の作動前半でアームG2
が上昇し、一対の回転ブラシG3を受持搬送機構Aの搬
送路から上方へ退避させ(図6の実線位置から2点鎖線
位置へ移動)、これと同時に係合棒H9が上昇して連動
連結部材H5の係合片H10と係合し、軸H6及び棒材
H7を介して押出板H4を水平前後軸回りに揺動して受
持搬送機構Aの搬送路を横切る方向に移動させる。
【0038】前記回転ブラシG3の上方退避により無茎
葉玉葱は受持搬送機構Aで搬送されるが、揺動する押出
板H4によって搬送路から側方の排除シュートH15へ
排除される。モータH12の作動後半でアームG2が下
降するとき、押出板H4が戻しスプリングH11の作用
によって元位置に戻ると共に、回転ブラシG3が受持搬
送機構Aの搬送路とオーバラップする位置に復帰する。
【0039】前記排除シュートH15には無茎葉玉葱の
排除を検出する感知板H16及び排除センサS5が設け
られており、無茎葉玉葱が排出されてくると感知板H1
6が揺動し、これにより排除センサS5が作動して無茎
葉玉葱の排除を検出し、この検出で玉葱持ち上げ機構M
を作動して、受持搬送機構Aへ新たな玉葱4を供給させ
るようにしている。
【0040】図9〜12において、挟持搬送機構Bは、
茎葉搬送機構Cによって茎葉4bが挟持されて搬送され
てくる正常な玉葱4の玉部4aを左右から挟持しながら
搬送する挟持搬送コンベヤB1と、受持搬送機構Aに代
わって玉部4aを摺動自在に受持する左右一対の板製の
玉受持部材B2とを有する。挟持搬送コンベヤB1は、
搬送路の左右に一対のコンベヤベルトB3を対向配置し
たものであり、コンベヤベルトB3はベルトの外周面に
スポンジ製のブロックを連続貼付、又はスポンジ製帯材
を貼付して形成されており、左右一対で玉部4aを挟持
する。
【0041】左右各コンベヤベルトB3は駆動プーリB
4、從動プーリB5及び2個のアイドラプーリB6に巻
き掛けられており、左右駆動プーリB4の軸は装置フレ
ーム6に支持されており、左右從動プーリB5の軸は装
置フレーム6に固定のテレスコピック状伸縮支持体B1
0の伸張方向に付勢された可動側に支持されると共に、
連結杆B11で互いに連結され、各アイドラプーリB6
の軸は駆動プーリB4及び從動プーリB5の各軸に支持
された腕B7に支持されると共に、ガイド連結杆B12
により軸間距離変動自在に連結され、また、駆動・從動
の各一対の左右腕B7はスプリングB8により搬送路側
に付勢され、連動ロッドB9で対向方向に連動すべく連
結されている。
【0042】受持搬送機構Aから搬送されてくる玉葱4
は、茎葉4bが茎葉搬送機構Cから受け渡されて左右玉
受持部材B2間に入った状態で玉部4aが受持され、そ
の玉部4aが左右コンベヤベルトB3に挟まれて受持搬
送機構Aと略同一速度で搬送される。玉部4aが左右コ
ンベヤベルトB3に挟まれるとき、コンベヤベルトB3
の弾性変形で弾力的挟持となるが、左右アイドラプーリ
B6の間隔が拡大されて内方収縮方向へ弾力的に付勢さ
れていることによっても弾力的挟持を行い、また玉部4
aを左右に偏位させないようにしている。
【0043】左右アイドラプーリB6は連動ロッドB9
によって搬送路の中央から左右対称的に拡縮し、そのと
き駆動プーリB4に対する從動プーリB5の軸間距離も
弾力的に伸縮する。前記挟持搬送機構Bの搬送路の始端
側には搬入センサS3が配置され、終端側には放出セン
サS2が配置されており、搬入センサS3は受持搬送機
構Aから挟持搬送機構Bへ玉葱4が受け渡されたことを
検出し、前記排除センサS5と同様に玉葱持ち上げ機構
Mに玉葱4を供給動作をさせ、放出センサS2は挟持搬
送機構Bからの玉葱4の放出、即ち、1個の玉葱4の調
整作業の完了を検出し、各種センサのオフセット等をす
る。
【0044】なお、前記搬入センサS3及び排除センサ
S5は、どちらも一定時間玉葱4を検出しない状態にな
ると、玉葱持ち上げ機構Mに玉葱4を供給動作をさせ
る。図9〜11において、茎葉切断機構Dは装置フレー
ム6に支持された左右一対の回転軸D2の上端に茎葉カ
ッタD1を取り付け、その下方に茎葉排出手段D3を配
置して構成されている。
【0045】前記左右茎葉カッタD1は玉受持部材B2
の下方に所要間隔をおいて位置し、左右玉受持部材B2
間の隙間から垂下した茎葉4bを玉部4aから所要寸法
の位置で切断する。茎葉排出手段D3はベルトコンベヤ
で形成されていて、茎葉カッタD1で切断された残渣の
茎葉4bを装置外へ排出する。この茎葉排出手段D3は
板材製のシュートで形成してもよい。
【0046】図9〜11、13において、乗り上げ機構
Fは、挟持搬送機構Bで搬送中の玉葱4の根部4cに当
接して乗り上げる当接部材F1と、この当接部材F1を
平行に昇降可能に支持する平行リンク手段F2と、補助
吊り持ち手段F8と、当接部材F1が上昇したときにそ
の位置で停止させるべく平行リンク手段F2をロックす
るロック手段F3とを有する。
【0047】平行リンク手段F2は、装置フレーム6に
立設した支持枠F5に平行リンクF6の基部を枢支し、
平行リンクF6の先端に取り付け体F7を連結してお
り、この取り付け体F7の下部に当接部材F1の当接基
板F1aを固定し、この当接基板F1aの下面側に当接
調整板F1bを設けている。前記当接部材F1は搬送方
向前部分が略水平で手前略半分がそり上がった橇形状で
あり、当接調整板F1bは実質的に玉葱4と当接する板
であり、当接基板F1aの手前そり上がり部下面に設け
たレールに装着され、そり上がり部に沿って前後移動可
能であり、前後移動することにより当接基板F1aから
略水平な当接部F1cまでの上下方向の寸法を調整で
き、根部切断機構Eの根部カッタE1の高さを調整する
ことができる。F9は当接基板F1aに設けられていて
当接調整板F1bを前後移動させる調整具である。
【0048】補助吊り持ち手段F8は、支持枠F5と装
置フレーム6の前端に立設した門型支持枠F10とにそ
れぞれベルクランクF11を枢支し、前後各ベルクラン
クF11の一端と当接基板F1aの前後端とをロッドF
12で連結し、前後各ベルクランクF11の他端と支持
枠F5及び門型支持枠F10とに引っ張りスプリングF
13を張設しており、この引っ張りスプリングF13で
当接部材F1に加わる重量の多くを弾力的に支持して、
玉葱4に比較的軽い力で当接しかつ円滑に昇降するよう
に吊り持っている。
【0049】ロック手段F3は、当接部材F1に設けら
れていて根部側方の玉部4aの上面と当接してそれを検
出する高さセンサS1と、当接部材F1の前部に揺動自
在に設けられていているロック部材F4と、前記門型支
持枠F10に設けられていて揺動したロック部材F4と
係合する係止体F14と、高さセンサS1からの信号に
よりロック部材F4を揺動するソレノイドF15と、根
部切断位置の前方で玉葱4の通過を検出して前記ソレノ
イドF15を消磁させる放出センサS2とを有する。
【0050】高さセンサS1は搬送幅方向中央から左右
にずれた位置で当接基板F1aに取り付けられていて、
搬送中の玉葱4の根部4cから左右にずれた位置で玉部
4aと当接するようになっており、玉葱4が切断処理さ
れる位置まで正常に搬入されたことを検出する。この高
さセンサS1は、搬送中の玉葱4の根部4cと当接する
搬送幅方向中央に配置してもよいが、玉部4aに当接さ
せる方が、長い根部4cに影響されることなく、正確に
搬入を検出できる。
【0051】ロック部材F4は縦板状で、当接基板F1
aの一側前部に前後方向のピンを介して下部が枢支さ
れ、中途部に横板を固着してロック片F4aが形成さ
れ、上下に渡って長溝F4bが形成され、スプリングF
16によって搬送路側に付勢されている。門型支持枠F
10の側壁外面にソレノイドF15が設けられており、
その鉄芯F15aはロック部材F4の長溝F4bに係合
されていており、ロック部材F4の上下動を許容しなが
ら係合を保つようになっている。
【0052】係止体F14は門型支持枠F10の側壁内
面にロック部材F4に略対向して設けられ、ロック片F
4aが噛合可能な鋸刃部を形成した1枚又は2枚の板材
で形成されている。前記ロック部材F4は、ソレノイド
F15のオン作動で板材製係止体F14側に揺動して、
ロック片F4aを係止体F14の鋸刃部に噛合すること
により、当接部材F1を門型支持枠F10に対して上下
方向位置をロックし、放出センサS2の検出動作でソレ
ノイドF15がオフ作動すると、スプリングF16によ
って戻される。
【0053】図9〜11において、根部切断機構Eは当
接部材F1の前部側に配置されており、当接基板F1a
に固定の左右一対の軸受部材E2に、根部カッタE1を
有する左右カッタ軸E3を支持すると共に、左右カッタ
軸E3にベベルギヤを介して動力伝達する横伝動軸E4
を支持し、この横伝動軸E4と支持枠F5に支持した伝
動軸E5とをチェーン伝動手段E6で動力伝達可能にし
ている。
【0054】前記左右根部カッタE1は茎葉カッタD1
と搬送方向略同一位置であるが、正確には1cm程度前
方に位置し、茎葉4bを切断した直後に根部4cを切断
するようになっている。これは、根部4cの方が茎葉4
bより比較的固く、根部切断時の抵抗で玉葱4が傾動す
る可能性があり、そのため根部切断に先行して茎葉4b
を正確に切断する。しかし、カッタの切れ味を良くし
て、根部カッタE1と茎葉カッタD1とを搬送方向完全
同一位置に配置することも可能である。
【0055】前記根部カッタE1は、当接基板F1aに
対する当接調整板F1bの位置を調整することにより、
玉部4aとの相対高さを変更でき、根部4cの切断位置
(根部残存長さ)を調整できる。根毛引き上げ機構Kは
根部切断機構Eの手前近傍に配置されており、取り付け
体F7に左右一対の回転起毛ブラシK1を支持し、この
回転起毛ブラシK1をベルト伝動手段K2を介して横伝
動軸E4からの動力で駆動するように構成されている。
【0056】前記回転起毛ブラシK1の高さは、ブラシ
先端が根部カッタE1と同一かそれよりも低く設定され
ていて、当接調整板F1b下を通過した玉葱4の根毛
を、対向部で下から上に回転するブラシで掻き上げ、根
部4cを引き上げた姿勢で根部カッタE1へ送れるよう
にしている。回転起毛ブラシK1の回転軸芯は図9に示
すように、前上向きに傾斜配置されており、前後位置を
調整することによりブラシ高さを変更することが可能で
あるが、回転軸芯を水平に配置してもよい。
【0057】図9、10、12において、小粒分離機構
Lは根部切断機構Eの搬送方向前方に位置して一定以下
の小粒玉葱を正常玉葱と分離するもので、小粒玉葱を正
常玉葱と別方向に分離する分離部材L1と、玉葱4が小
粒であることを検出して分離部材L1を作動させる小粒
検出手段L2とを有する。装置フレーム6の前上端に
は、茎葉4b及び根部4cが切断されて挟持搬送機構B
の搬送路から放出される玉葱4をコンテナ等へ案内する
ためのシュート10が設けられており、このシュート1
0に軸を介して揺動自在に分離部材L1が支持されてお
り、この分離部材L1はソレノイドL3及び戻しスプリ
ング等を介して図12実線位置から2点鎖線位置まで揺
動可能になっていて、例えば、放出される玉葱4が正常
の大きさであれば実線位置に、小粒であれば2点鎖線位
置に位置変更され、シュート10から2位置のコンテナ
へ振り分け案内する。
【0058】前記小粒検出手段L2は、挟持搬送機構B
の搬送路に玉葱4が搬入されるのを検出する搬入センサ
S3と、乗り上げ機構Fの乗り上げ高さが一定以下であ
ることを検出する小粒センサS4と、挟持搬送機構Bか
らの玉葱4の放出を検出する放出センサS2とを有して
おり、搬入センサS3は連動ロッドB9に、小粒センサ
S4は当接部材F1の側部に、放出センサS2は当接部
材F1の前部にそれぞれ設けら、小粒センサS4は装置
フレーム6の上面と当接している。
【0059】そして、挟持搬送機構Bの搬送路に玉葱4
が搬入されたことを搬入センサS3が検出した後に、乗
り上げ機構Fの当接部材F1が上昇しない又は僅かしか
上昇しなく、乗り上げ高さが一定以下であると、これを
小粒センサS4が作動しないことにより検出して、ソレ
ノイドL3を介して分離部材L1を2点鎖線位置に揺動
し、小粒玉葱4を専用のコンテナに放出する。この放出
時に放出センサS2が玉葱4を検出して、設定時間後に
ソレノイドL3を消磁し、小粒分離機構Lをリセットす
る。
【0060】なお、前記小粒センサS4は作動する高さ
を調整できるので、乗り上げ機構Fの当接部材F1の下
限高さを正常玉葱と当接する高さに設定したり、それよ
り若干低くしたりすることができ、若干低く設定してお
いて、小粒玉葱4の場合も、乗り上げ機構Fが作動して
茎葉4b及び根部4cを正常に切断できるようにしてお
くことが好ましい。
【0061】また、高さセンサS1の触覚部分の当接調
整板F1bから突出する量を僅かにしておいて、この高
さセンサS1を小粒玉葱の場合にその通過を検出しない
ようにしておいて、小粒センサS4の代わりをさせても
よい。この場合、高さセンサS1を搬送路中央から左右
にずらしておくと、根部4cに妨害されることなく玉部
4aの高さを正確に検出できる。
【0062】前記玉葱調整装置2の動力伝達系Rは、図
1、4等に示されており、装置フレーム6の下部に搭載
されたエンジン(又は電動モータ)R1で発生された動
力は、ベルト伝動手段及びテンションクラッチを介して
ミッションケースR2に伝達され、このミッションケー
スR2の出力軸R3から中央駆動軸R4に伝達されてい
る。
【0063】前記中央駆動軸R4はチェーン伝動手段等
を介して各部へ動力を伝達するための中心的な軸となっ
ており、第1ギヤケースR5の入力軸R6を介して受持
搬送機構Aの1本の軸A1を駆動しかつ他の1本の軸A
1を介して姿勢変更機構Gへ動力を伝達し、また、第1
ギヤケースR5から第2ギヤケースR7を介して茎葉搬
送機構Cを駆動し、さらに第3ギヤケースR8に動力を
伝達して、この第3ギヤケースR8から茎葉切断機構D
の茎葉カッタD1及び茎葉排出手段D3を駆動する動力
を取り出すと共に茎葉カッタD1を経由して挟持搬送機
構Bを駆動しており、さらに、支持枠F5上の伝動軸E
5を介して根部切断機構E及び根毛引き上げ機構Kへ動
力を伝達しており、各機構は同期して駆動されるように
なっている。
【0064】図14は受持搬送機構Aの変形例を示して
おり、軸A1及びスプロケットA2が装置フレーム6の
前後端の上下に配置されていて、受け板A4を取り付け
た左右一対のチェーンA3が挟持搬送機構Bの挟持搬送
コンベヤB1の前端まで延設されており、受持部材B2
の役目をしている。この変形例の受持搬送機構Aでは、
玉葱4を調整するための全搬送行程で玉部4aを受持
し、受け板A4で受載した状態で姿勢変更、茎葉搬送、
玉部挟持、茎葉切断、根部切断等の作業を行う。
【0065】次に、玉葱供給装置3の各機構について詳
述する。玉葱供給装置3は玉葱持ち上げ機構Mと投入搬
送機構Pとが隣接して設けられ、玉葱持ち上げ機構M内
に付随除去機構Qを設けており、玉葱調整装置2とは独
立して組立てられ、図1に示すように隣接配置される
か、又は図2、3に示すように連結機構Wを介して折り
畳み可能に連結される。
【0066】図1〜3、15〜20において、玉葱供給
装置3の投入搬送機構Pは略水平に配置されており、供
給装置フレーム11内に搬送コンベヤ手段P4が配置さ
れ、供給装置フレーム11の後下部に折り畳み式のコン
テナ台P5が設けられている。前記搬送コンベヤ手段P
4は、左右一対のエンドレスチェーンP2に周方向多数
枚の受け板P3を架設しており、前記エンジンR1で発
電される電力又は電源からの電力でモータP9を駆動す
るようにしている。
【0067】供給装置フレーム11の後上部には、図2
0に示すように、案内板P7が設けられかつコンテナ台
P5に載置したコンテナP6の上縁が係合する係合部P
8が形成されていて、この係合部P8にコンテナP6の
上縁を係合した状態からコンテナP6を回動しながら持
ち上げることにより、コンテナP6を預けた状態でその
中の玉葱4を案内板P7を介して搬送コンベヤ手段P4
上に投入できる。
【0068】前記玉葱持ち上げ機構Mは、供給装置フレ
ーム11に連結された機構フレーム7に回転軸及びスプ
ロケットを介して左右一対の巻回体(チェーン)M1を
回走自在に支持し、この左右巻回体M1に周方向等間隔
に複数のバケットM2を設け、前記投入搬送機構Pと同
様に、エンジンR1で発電される電力等でモータM7を
駆動している。
【0069】前記機構フレーム7の下部(又は供給装置
フレーム11の前部)には、搬送コンベヤ手段P4から
供給される玉葱4を保留する下部保留部M3を形成して
いる。この下部保留部M3内には、保留玉葱4と当接す
る受圧板M5と、この受圧板M5を弾力的に支持するス
プリングM6と、このスプリングM6に抗して受圧板M
5が揺動するのを検出する受圧センサS6とを有する保
留量制限手段M4が設けられている。
【0070】前記保留量制限手段M4は、下部保留部M
3に保留玉葱が一定以上になると受圧板M5が揺動し、
受圧センサS6がそれを検出して投入搬送機構Pを一時
停止させ、保留量の増加を制限する。バケットM2は棒
材を屈曲したり溶着したりして4本の指を持つ人手形状
に形成されており、下部保留部M3内を下から上へ走行
することにより、保留玉葱をひとつずつ掬い上げ易くな
っている。
【0071】機構フレーム7の上部には、図1、3、1
6に示すように、バケットM2の通過を検出する供給セ
ンサS7が設けられている。前記排除センサS5又は搬
入センサS3からの玉葱供給信号によりモータM7を駆
動し、バケットM2が1ピッチ移動して1つのバケット
M2から1つの玉葱4が玉葱調整装置2に供給されたと
き、前記供給センサS7がそれを検出してモータM7を
一端停止する。
【0072】玉葱4は茎葉4bが長く存するため、バケ
ットM2で掬い上げるときに、バケットM2又は掬い上
げられる玉葱4に引っ掛かって余分な玉葱4が持ち上が
ることがあり、この持ち上がる玉葱(付随玉葱)4を除
去するために付随除去機構Qが設けられている。前記付
随除去機構Qは、機構フレーム7に支持されており、バ
ケットM2通過後に玉葱持ち上げ搬送路側に進出して、
バケットM2からぶら下がっている付随玉葱4を掻き落
とす掻き落とし部材Q1と、バケットM2通過前に玉葱
持ち上げ搬送路を横切って、正規持ち上げ玉葱4に上乗
りしている付随玉葱4を払い落とす払い落とし部材Q4
とを有している。
【0073】前記掻き落とし部材Q1は、棒材を屈曲し
たり溶着したりして形成されており、略への字アーム形
状の押動部Q3と、この押動部Q3に固着された2本指
形状の掻き落とし部Q2とを有する。押動部Q3は玉葱
持ち上げ搬送路の左右に配置されかつスプリングQ7に
よって玉葱持ち上げ搬送路側に付勢されており、バケッ
トM2と当接して掻き落とし部Q2を玉葱持ち上げ搬送
路から離脱する方向に押動されて開き、バケットM2と
の当接が解除されたときに掻き落とし部Q2を玉葱持ち
上げ搬送路へ進出して閉じるようになっている。
【0074】前記掻き落とし部Q2は、押動部Q3の上
端がバケットM2から外れてスプリングQ7によって玉
葱持ち上げ搬送路側に付勢されたときに、バケットM2
からぶら下がっている付随玉葱をつかむように閉じ、上
昇するバケットM2内の正規玉葱4から掻き落とし分離
する。前記払い落とし部材Q4は2ヶ所で屈曲された棒
材製アーム部Q6と、このアーム部Q6に断面円弧板製
掌状払い落とし部Q5と、アーム部Q6の基部側に設け
られていてアーム部Q6と共に払い落とし部Q5の進出
タイミングを設定する三角板製のタイミング板Q8とを
有する。
【0075】アーム部Q6は、玉葱持ち上げ搬送路の左
右一方に配置されかつスプリングQ9によって玉葱持ち
上げ搬送路側に付勢されており、払い落とすべき付随玉
葱(上乗り玉葱)を持っているバケットM2より1つ先
行しているバケットM2からその先端が離れるときに玉
葱持ち上げ搬送路側へ揺動可能になっているが、前記先
端がバケットM2から離れるときにはタイミング板Q8
が付随玉葱をもっているバケットM2と当接して、前記
揺動が阻止されるようになっている。
【0076】付随玉葱をもっているバケットM2が上昇
して、タイミング板Q8が外れると、アーム部Q6が玉
葱持ち上げ搬送路側へ揺動して払い落とし部Q5を玉葱
持ち上げ搬送路へ進出し、付随玉葱と平手打ちをするよ
うに当接して払い落とす。タイミング板Q8から外れた
バケットM2は、次にアーム部Q6と当接してこれを玉
葱持ち上げ搬送路から離脱させる方向に揺動させ、後続
のバケットM2が所定位置に達するまで離脱を維持す
る。
【0077】この払い落とし部材Q4は、アーム部Q6
の先端側を上方へ長く延長して、それのみで払い落とし
部Q5の進出タイミングを設定するように構成すること
もでき、その場合はタイミング板Q8を省略することが
できる。前記掻き落とし部材Q1は、払い落とし部材Q
4と同様に左右一方にのみ設けて、掻き落とし部Q2で
バケットM2からぶら下がっている付随玉葱を引っ掛け
かつ掻き落とすように構成してもよい。
【0078】前記機構フレーム7の上端には、上昇して
きたバケットM2が反転したときに搬送玉葱4を玉葱調
整装置2に確実に供給できるように案内シュート12が
設けられている。図2、3において、連結機構Wは折り
畳み連結手段W1と3点リンク連結手段W2とを備えて
いる。折り畳み連結手段W1は、装置フレーム6の後部
に蝶番部W3を設けて連結アームW4の一端を枢支連結
し、機構フレーム7又は供給装置フレーム11から突出
した支持部材W10の先端に蝶番部W5を設けて前記連
結アームW4の他端を枢支連結し、装置フレーム6の前
部と供給装置フレーム11の後部とにピン連結用連結部
W6、W7を設けている。
【0079】3点リンク連結手段W2は、装置フレーム
6の正面に設けられた、中央上部のトップリンク連結部
W8と左右側下部の左右ロアーリンク連結部W9とを有
する。玉葱調整機1使用状態では、図2に実線で示すよ
うに、玉葱調整装置2、玉葱供給装置3及び連結アーム
W4を略直線状態に配置し、案内シュート12からホッ
パ8へ玉葱4が適正に供給できるようにする。
【0080】玉葱調整機1をトラクタに装着して圃場へ
運搬するとき及び倉庫に格納する際は、図2に2点鎖線
で示すように、蝶番部W3、W5で屈曲して平面視略コ
字形状に折り畳み、かつ連結部W6、W7を合わせてピ
ンで連結して一体状態にし、トラクタの3点リンク機構
をトップリンク連結部W8及び左右ロアーリンク連結部
W9に連結し、3点リンク機構で持ち上げて運搬する。
【0081】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
玉葱調整装置2及び玉葱供給装置3にそれぞれ車輪を設
けて、分離して移動できるようにしたり、コンテナP6
で直接に玉葱調整装置2の受持搬送機構Aへ玉葱4を供
給してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、玉葱4を
搬送途中で上下反転することなく、玉部4aを左右から
挟持しながら、茎葉4bと根部4cとを最適な姿勢で略
同時に切断でき、装置の前後長さも短くできる。玉部4
aを左右から挟持しながら下側に押さえ、より安定した
姿勢の状態でかつ搬送方向略同一位置で、茎葉4bと根
部4cとを正確に切断できる。
【0083】外部の玉葱持ち上げ機構Mで下方から玉葱
4を持ち上げて受持搬送機構Aに自動的に投入でき、投
入した玉葱4を転動させて姿勢変更してその茎葉4bを
引き下げかつ挟持し、切断適正姿勢にした状態で挟持搬
送機構Bに供給できる。茎葉4bより固い根部4cを切
断するときに、その抵抗によって玉葱4が傾動すること
があっても、茎葉4b切断を先行して正常な切断を確保
できる。
【0084】受持搬送機構Aから玉葱4を受け取って、
挟持搬送機構Bで独自に玉部4aを受持しかつ挟持しな
がら確実に搬送したり、または、ひとつの受持搬送機構
Aで、全処理を完了するまで玉葱4を受渡し動作をする
ことなく、連続してかつ均一速度で搬送したりすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉葱調整機の全体を示す正面説明図である。
【図2】同玉葱調整機の全体を示す平面説明図である。
【図3】同玉葱調整機を示す正面図である。
【図4】玉葱調整装置の全体を示す正面説明図である。
【図5】受持搬送機構及び茎葉搬送機構を示す平面図で
ある。
【図6】姿勢変更機構及び排除機構を示す背面図であ
る。
【図7】図4のX−X線断面図である。
【図8】姿勢変更機構及び排除機構を示す平面図であ
る。
【図9】挟持搬送機構、茎葉切断機構、根部切断機構、
乗り上げ機構、根毛引き上げ機構等を示す断面正面図で
ある。
【図10】根部切断機構、乗り上げ機構、根毛引き上げ
機構等を示す断面平面図である。
【図11】玉葱調整装置を示す右側面図である。
【図12】挟持搬送機構及び小粒分離機構を示す平面図
である。
【図13】乗り上げ機構のロック手段を示す右側面図で
ある。
【図14】受持搬送機構の変形例を示す正面説明図であ
る。
【図15】玉葱供給装置の要部をを示す断面正面図であ
る。
【図16】玉葱供給装置の全体を示す平面図である。
【図17】付随除去機構を示す斜視図である。
【図18】掻き落とし部材の掻き落とし動作を示す説明
図である。
【図19】払い落とし部材の払い落とし動作を示す説明
図である。
【図20】投入搬送機構を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1 玉葱調整機 2 玉葱調整装置 3 玉葱供給装置 4 玉葱 4a 玉部 4b 茎葉 4c 根部 6 装置フレーム 7 機構フレーム A 受持搬送機構 B 挟持搬送機構 C 茎葉搬送機構 D 茎葉切断機構 E 根部切断機構 F 乗り上げ機構 H 排除機構 K 根毛引き上げ機構 L 小粒分離機構 M 玉葱持ち上げ機構 P 投入搬送機構 Q 付随除去機構 R 動力伝達系 W 連結機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉葱(4)を茎葉上下向き姿勢にして玉
    部(4a)を受持しながら搬送する受持搬送機構(A)
    と、この受持搬送機構(A)で搬送されてくる玉部(4
    a)を左右から挟持しながら搬送する挟持搬送機構
    (B)と、挟持搬送機構(B)の搬送路で茎葉(4b)
    を切断する茎葉切断機構(D)と、この茎葉切断機構
    (D)と搬送方向略同一位置で根部(4c)を切断する
    根部切断機構(E)とを有することを特徴とする玉葱調
    整装置。
  2. 【請求項2】 玉葱(4)を茎葉下向きの転倒姿勢にし
    て玉部(4a)を受持しながら搬送する受持搬送機構
    (A)と、この受持搬送機構(A)で搬送されてくる玉
    部(4a)を左右から挟持しながら搬送する挟持搬送機
    構(B)と、この挟持搬送機構(B)での搬送中の玉葱
    (4)に乗り上げて下側に押さえる乗り上げ機構(F)
    と、挟持搬送機構(B)の搬送路の下方で茎葉(4b)
    を切断する茎葉切断機構(D)と、前記乗り上げ機構
    (F)に設けられていて茎葉切断機構(D)と搬送方向
    略同一位置で根部(4c)を切断する根部切断機構
    (E)とを有することを特徴とする玉葱調整装置。
  3. 【請求項3】 受持搬送機構(A)上に供給された玉葱
    (4)の茎葉(4b)を引き下げかつ受持搬送機構
    (A)と略同期して搬送する茎葉搬送機構(C)と、受
    持搬送機構(A)上に供給された玉葱(4)の茎葉(4
    b)を茎葉搬送機構(C)に挟持させるべく玉葱(4)
    を転動させる姿勢変更機構(G)とを有しており、前記
    姿勢変更機構(G)の搬送方向手前の受持搬送機構
    (A)上に、外部の玉葱持ち上げ機構(M)を介して下
    方から玉葱(4)を持ち上げて投入可能にしていること
    を特徴とする請求項2に記載の玉葱調整装置。
  4. 【請求項4】 前記茎葉切断機構(D)の切断位置を、
    根部切断機構(E)の切断位置より若干手前にずらして
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    玉葱調整装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持搬送機構(B)は、玉部(4
    a)を左右から挟持しながら搬送する挟持搬送コンベヤ
    (B1)と、受持搬送機構(A)に代わって玉部(4
    a)を摺動自在に受持する玉受持部材(B2)とを有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の玉
    葱調整装置。
  6. 【請求項6】 前記受持搬送機構(A)を挟持搬送機構
    (B)の搬送路の下方を通って根部切断機構(E)の前
    方まで延設していることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の玉葱調整装置。
JP23002297A 1997-08-26 1997-08-26 玉葱調整装置 Pending JPH1156323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23002297A JPH1156323A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 玉葱調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23002297A JPH1156323A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 玉葱調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1156323A true JPH1156323A (ja) 1999-03-02

Family

ID=16901350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23002297A Pending JPH1156323A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 玉葱調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1156323A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038153A (ja) * 2001-07-31 2003-02-12 Iseki & Co Ltd 玉葱の茎葉処理機等における搬送装置
JP2007028956A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Iseki & Co Ltd 作物搬送装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038153A (ja) * 2001-07-31 2003-02-12 Iseki & Co Ltd 玉葱の茎葉処理機等における搬送装置
JP2007028956A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Iseki & Co Ltd 作物搬送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01267208A (ja) ベルトクリーナ装置及び該装置に用いるスクレーパ
CH466136A (fr) Dispositif pour transférer des objets plats de forme générale rectangulaire, d'un premier transporteur linéaire sur un second
JPH1156328A (ja) 球状作物供給装置
JPH1156323A (ja) 玉葱調整装置
JPH1156329A (ja) 球状作物供給装置
JPH1156325A (ja) 玉葱調整装置
JPH1156324A (ja) 玉葱調整装置
JPH1156327A (ja) 玉葱調整装置
JPH1156326A (ja) 玉葱調整装置
JPH1156330A (ja) 玉葱調整装置
JP2002053223A (ja) 揚げ生地の移載装置
WO2006077673A1 (ja) 魚体の鰭除去装置
JPS6186305A (ja) プレ−ト搬送装置
JPS61114A (ja) 豆腐パツク詰め装置
JP3784395B2 (ja) 玉ねぎの収穫装置
JP2006223254A (ja) コンバインの排藁搬送装置
JP2001122427A (ja) コンベヤの残留物除去装置
JP2011093645A (ja) コンベア装置
JP2003012131A (ja) 中間払い出し部を備えたベルトコンベヤ
JP2509757B2 (ja) 一個送り出し搬送装置
JP2004256205A (ja) 自走式コンベア
JPS6366738B2 (ja)
JPH11292026A (ja) 包装方法及び包装装置
JPS61113A (ja) 豆腐パツク詰め装置
JPH08172836A (ja) 結球野菜収穫装置