JP2004255946A - 自動車用防曇装置 - Google Patents
自動車用防曇装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004255946A JP2004255946A JP2003047265A JP2003047265A JP2004255946A JP 2004255946 A JP2004255946 A JP 2004255946A JP 2003047265 A JP2003047265 A JP 2003047265A JP 2003047265 A JP2003047265 A JP 2003047265A JP 2004255946 A JP2004255946 A JP 2004255946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fog
- switch
- level
- window glass
- def
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】誰でも、簡単且つ確実に、しかも運転中の快適性を損なわずに自動車の窓ガラスの防曇及び/又は解氷を行うことを可能にする自動車用防曇装置を提供する。
【解決手段】自動車用空調装置において、単一の防曇用スイッチ10を備えており、窓ガラスの防曇レベルを多段階とし、窓ガラスの曇り度合い及びユーザの好みの少なくとも一方に応じて、防曇用スイッチにより窓ガラスの防曇レベルを切り替えるようにした。
【選択図】 図2
【解決手段】自動車用空調装置において、単一の防曇用スイッチ10を備えており、窓ガラスの防曇レベルを多段階とし、窓ガラスの曇り度合い及びユーザの好みの少なくとも一方に応じて、防曇用スイッチにより窓ガラスの防曇レベルを切り替えるようにした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置に関し、特に自動車用空調装置における窓ガラス表面の解氷及び曇り取りのためのデフロスタ(以下DEFという)の機能レベルを多段階にした自動車用防曇装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のDEFの運転仕様を説明する図である。
【0003】
従来のDEFには大きく分けて以下のi)及びii)の二つの運転仕様がある。
i)大概の(主に日本国内仕様)空調装置では、DEFスイッチ10を押下すると、ランプ11が例えば赤色に発光してDEF稼動中であることを示し、空調吹き出し口がフロントガラス下部のDEF吹き出し口に切り替わり、DEF吹き出し口からの空気により、ガラス面の加熱及び/又は乾燥を行うことによって、ガラス面の氷結及び/又は曇りを除去する。DEFスイッチ1を再度押下すると、DEFはオフになりランプ11は発光しなくなる。
ii)一部の(主に北米仕様)空調装置では、DEFスイッチ10を押下すると、ランプ11が例えば赤色に発光してDEF稼動中であることを示し、空調吹き出し口がフロントガラス下部のDEF吹き出し口に切り替わるだけではなく、A/C(コンプレッサ)のオンと、ブロアレベルのアップと、FRS(外気導入)モードへの切り替えとが自動的に行われる。この仕様によれば、DEFスイッチ10は「視界確保用のスイッチ」であると割り切り、自動的に最大限の防曇動作を行うように設定されているので、誰でも簡単で効果的に視界を確保することが出来る。
【0004】
上記2つの仕様には一長一短があり、ユーザの好みが分かれるところである。
【0005】
上記のDEF仕様は公知であり、世界中の空調メーカが地域ごとに使い分けて商品化している。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−26709号公報
【特許文献2】
特開平1−293219号公報
【特許文献3】
特開平5−147436号公報
【特許文献4】
特開平5−238255号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記i)の従来技術においては、吹き出し空気の温度及びエバポレータの温度はDEFスイッチ10の押下の前後で変わらないので、自動車の運転中の視界を確保するには不十分な場合がある。十分な防曇効果を得るには、ブロアレベルのアップ、A/C(空調設備)のオン、FRS(外気導入)への切り替え、吹き出し温度のアップ、といった作業を乗員が手動で行わなければならない。しかし、運転中、しかも曇りが発生している状況においてこれらの作業を行うのは危険を伴うという問題がある。また、全ての乗員が空調を用いた効果的な曇り晴らしの方法を理解しているとは限らないという問題がある。
【0008】
上記ii)の従来技術においては、単に空気の吹き出し口を替えたいだけの場合であっても、DEFスイッチ10の押下によりA/C(コンプレッサ)のオンと、ブロアレベルのアップと、FRS(外気導入)モードへの切り替えとも自動的に行われるので、乗員の頭付近の温度が上昇するという問題、ブロアの騒音がうるさいという問題、あるいは必要以上に車室内が乾燥する等、快適性を損なうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術における問題に鑑み、誰でも、簡単且つ確実に、しかも運転中の快適性を損なわずに自動車の窓ガラスの防曇及び/又は解氷を行うことを可能にする自動車用防曇装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明により、窓ガラスの防曇レベルを外気導入モードのオン/オフを含む多段階のレベルのいずれかに切り替える単一の防曇用スイッチを備えており、窓ガラスの曇り度合い及びユーザの好みの少なくとも一方に応じて、防曇スイッチを操作することにより窓ガラスの防曇レベルを切り替えるようにした。
【0011】
この手段によると、空調装置を用いて窓ガラスの曇りを解消する方法が分からないユーザでも単一の防曇用スイッチを複数回操作するだけで簡単且つ確実に防曇操作ができる。
【0012】
さらに、レベルに応じた適切な防曇運転が出来るので、省燃費効果が期待できる。
【0013】
さらに、車輌の仕向け地に応じてロジックを変更する必要がないので、全世界共通の仕様とすることが出来る。
【0014】
多段階の各々の防曇レベルは、窓ガラスに対する空気の吹き出し口を開放すること、空調設備の電源をオンにすること、外気導入モードをオンにすること、空気吹き出し量を増大すること、吹き出し空気の温度を上昇させること、及び窓ガラスを熱する電熱をオンにすること、の少なくとも一つを選択することにより実現される。
【0015】
さらに、防曇用スイッチを防曇用押下スイッチとして、該防曇用押下スイッチを押下した回数または押下した時間によって防曇レベルを変化させるようにできる。
【0016】
また、防曇用スイッチを防曇用ダイヤル式スイッチとして、該防曇用ダイヤル式スイッチを回転させることによって防曇レベルを変化させるようにすることもできる。
【0017】
また、防曇レベルを識別するための表示部を備えており、その表示部はそれぞれの防曇レベルに対応して異なる色を発光するランプを備えるようにしてもよい。
【0018】
異なる色の発光ランプに代えて、表示部はそれぞれの防曇レベルに対応した数のランプを発光させる複数のランプを備えるようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図2は本発明の第1の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10を1回押下すると、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。さらにDEFスイッチ10を押下すると、防曇レベルはハイ(H)レベルとなり、A/CがオンになるとともにFRS(外気導入)に切り替わり、且つブロア温度がアップする等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0020】
ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
【0021】
下記の表1に上記防曇機能をまとめて記載した。
【0022】
【表1】
【0023】
ロー(L)レベルでは、雨の日など曇りやすい日や、窓ガラスに極めて薄い曇りが有る場合等の曇り抑制に効果があり、快適性を維持したまま防曇効果を上げることができる。
【0024】
ハイ(H)レベルでは、冬の朝などで、窓ガラスが結氷している場合、又は運転中に曇りが発生し早急に視界を確保したい場合に、出来る限り短時間で曇りを晴らすことができる。
第2の実施の形態
図3は本発明の第2の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。本発明実施の形態では、3段階の防曇レベルの切り替えが行われる。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10を1回押下すると、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。DEFスイッチ10を2回押下すると、防曇レベルはミドル(M)レベルとなり、ランプ11は例えばオレンジ色に発光し、FRS(外気導入)に切り替わる。DEFスイッチ10を3回押下すると、ランプ11は例えば赤色に発光し、A/Cがオンになるとともにブロア温度が最大になる等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0025】
このように、3段階のレベルの切り替えにより、運転環境に応じたきめ細かな防曇動作が可能になる。
【0026】
さらに防曇レベルの段数を増加してもよい。
【0027】
この実施の形態においても、ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
第3の実施の形態
図4は本発明の第3の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。本発明実施の形態では、3段階の防曇レベルの切り替えはDEFスイッチ10の押下時間に応じて行われる。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10の押下が1秒以内の場合は、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。DEFスイッチ10を1秒以上で2秒未満の間押下し続けると、防曇レベルはミドル(M)レベルとなり、ランプ11は例えばオレンジ色に発光し、FRS(外気導入)に切り替わる。DEFスイッチ10を2秒以上押下すると、ランプ11は例えば赤色に発光し、A/Cがオンになるとともにブロア温度が最大になる等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0028】
このように、DEFスイッチ10を押下する時間によって防曇レベルを選択することもできる。
【0029】
この実施の形態においても、ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
第4の実施の形態
図5は本発明の第4の実施の形態によるDEFスイッチの形状を示す図である。上述の各実施の形態ではDEFスイッチ10は押下することによりオン/オフするものであったが、本実施の形態においては、ダイヤル式のスイッチを採用している。すなわち、DEFスイッチ15を回転することによりオフ状態から、ロー(L)レベル、ミドル(M)レベル、ハイ(H)レベルのいずれかを選択する。
第5の実施の形態
図6は本発明の第5の実施の形態による防曇レベルの表示方法を説明する図である。上述の各実施の形態においては、ランプ11の発光色により防曇レベルを表示したが、本実施の形態においては、レベルインジケータとして3個のランプ61,62,63を用意し、DEFスイッチがオフの時はこれら3個のランプの全てが点灯していない。防曇レベルがロー(L)レベルの場合は1個のランプ61のみが点灯する。防曇レベルがミドル(M)レベルの場合は2個のランプ61及び62が点灯する。防曇レベルがハイ(H)レベルの場合は3個のランプ61、62,63の全てが点灯する。
【0030】
防曇レベルの段数が4段以上の場合はその段数に応じた数のランプを用意すればよい。
【0031】
図7は上記各実施の形態において用いられるスイッチング回路の一例を示す回路図である。同図において、DEFスイッチ10を押下する毎に電源71からパルス発生器72に電力が供給されてパルスを発生し、このパルスをカウンタ73がカウントして、図2及び図3の実施の形態ではそのカウント値に応じてランプ11の発光色を決定したり、図6の実施の形態では発光するランプ数を決定するとともに空調装置74を制御する。カウンタ73に代えてタイマを用いれば、DEFスイッチ10の押下時間に応じて発光色を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のDEFの運転仕様を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態によるDEFスイッチの形状を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態による防曇レベルの表示方法を説明する図である。
【図7】各実施の形態において用いられるスイッチング回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10…DEFスイッチ
11…ランプ
15…DEFスイッチ
61〜63…ランプ
74…空調装置
【発明の属する技術分野】
本発明は多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置に関し、特に自動車用空調装置における窓ガラス表面の解氷及び曇り取りのためのデフロスタ(以下DEFという)の機能レベルを多段階にした自動車用防曇装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のDEFの運転仕様を説明する図である。
【0003】
従来のDEFには大きく分けて以下のi)及びii)の二つの運転仕様がある。
i)大概の(主に日本国内仕様)空調装置では、DEFスイッチ10を押下すると、ランプ11が例えば赤色に発光してDEF稼動中であることを示し、空調吹き出し口がフロントガラス下部のDEF吹き出し口に切り替わり、DEF吹き出し口からの空気により、ガラス面の加熱及び/又は乾燥を行うことによって、ガラス面の氷結及び/又は曇りを除去する。DEFスイッチ1を再度押下すると、DEFはオフになりランプ11は発光しなくなる。
ii)一部の(主に北米仕様)空調装置では、DEFスイッチ10を押下すると、ランプ11が例えば赤色に発光してDEF稼動中であることを示し、空調吹き出し口がフロントガラス下部のDEF吹き出し口に切り替わるだけではなく、A/C(コンプレッサ)のオンと、ブロアレベルのアップと、FRS(外気導入)モードへの切り替えとが自動的に行われる。この仕様によれば、DEFスイッチ10は「視界確保用のスイッチ」であると割り切り、自動的に最大限の防曇動作を行うように設定されているので、誰でも簡単で効果的に視界を確保することが出来る。
【0004】
上記2つの仕様には一長一短があり、ユーザの好みが分かれるところである。
【0005】
上記のDEF仕様は公知であり、世界中の空調メーカが地域ごとに使い分けて商品化している。
【0006】
【特許文献1】
実開昭62−26709号公報
【特許文献2】
特開平1−293219号公報
【特許文献3】
特開平5−147436号公報
【特許文献4】
特開平5−238255号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記i)の従来技術においては、吹き出し空気の温度及びエバポレータの温度はDEFスイッチ10の押下の前後で変わらないので、自動車の運転中の視界を確保するには不十分な場合がある。十分な防曇効果を得るには、ブロアレベルのアップ、A/C(空調設備)のオン、FRS(外気導入)への切り替え、吹き出し温度のアップ、といった作業を乗員が手動で行わなければならない。しかし、運転中、しかも曇りが発生している状況においてこれらの作業を行うのは危険を伴うという問題がある。また、全ての乗員が空調を用いた効果的な曇り晴らしの方法を理解しているとは限らないという問題がある。
【0008】
上記ii)の従来技術においては、単に空気の吹き出し口を替えたいだけの場合であっても、DEFスイッチ10の押下によりA/C(コンプレッサ)のオンと、ブロアレベルのアップと、FRS(外気導入)モードへの切り替えとも自動的に行われるので、乗員の頭付近の温度が上昇するという問題、ブロアの騒音がうるさいという問題、あるいは必要以上に車室内が乾燥する等、快適性を損なうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術における問題に鑑み、誰でも、簡単且つ確実に、しかも運転中の快適性を損なわずに自動車の窓ガラスの防曇及び/又は解氷を行うことを可能にする自動車用防曇装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明により、窓ガラスの防曇レベルを外気導入モードのオン/オフを含む多段階のレベルのいずれかに切り替える単一の防曇用スイッチを備えており、窓ガラスの曇り度合い及びユーザの好みの少なくとも一方に応じて、防曇スイッチを操作することにより窓ガラスの防曇レベルを切り替えるようにした。
【0011】
この手段によると、空調装置を用いて窓ガラスの曇りを解消する方法が分からないユーザでも単一の防曇用スイッチを複数回操作するだけで簡単且つ確実に防曇操作ができる。
【0012】
さらに、レベルに応じた適切な防曇運転が出来るので、省燃費効果が期待できる。
【0013】
さらに、車輌の仕向け地に応じてロジックを変更する必要がないので、全世界共通の仕様とすることが出来る。
【0014】
多段階の各々の防曇レベルは、窓ガラスに対する空気の吹き出し口を開放すること、空調設備の電源をオンにすること、外気導入モードをオンにすること、空気吹き出し量を増大すること、吹き出し空気の温度を上昇させること、及び窓ガラスを熱する電熱をオンにすること、の少なくとも一つを選択することにより実現される。
【0015】
さらに、防曇用スイッチを防曇用押下スイッチとして、該防曇用押下スイッチを押下した回数または押下した時間によって防曇レベルを変化させるようにできる。
【0016】
また、防曇用スイッチを防曇用ダイヤル式スイッチとして、該防曇用ダイヤル式スイッチを回転させることによって防曇レベルを変化させるようにすることもできる。
【0017】
また、防曇レベルを識別するための表示部を備えており、その表示部はそれぞれの防曇レベルに対応して異なる色を発光するランプを備えるようにしてもよい。
【0018】
異なる色の発光ランプに代えて、表示部はそれぞれの防曇レベルに対応した数のランプを発光させる複数のランプを備えるようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図2は本発明の第1の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10を1回押下すると、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。さらにDEFスイッチ10を押下すると、防曇レベルはハイ(H)レベルとなり、A/CがオンになるとともにFRS(外気導入)に切り替わり、且つブロア温度がアップする等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0020】
ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
【0021】
下記の表1に上記防曇機能をまとめて記載した。
【0022】
【表1】
【0023】
ロー(L)レベルでは、雨の日など曇りやすい日や、窓ガラスに極めて薄い曇りが有る場合等の曇り抑制に効果があり、快適性を維持したまま防曇効果を上げることができる。
【0024】
ハイ(H)レベルでは、冬の朝などで、窓ガラスが結氷している場合、又は運転中に曇りが発生し早急に視界を確保したい場合に、出来る限り短時間で曇りを晴らすことができる。
第2の実施の形態
図3は本発明の第2の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。本発明実施の形態では、3段階の防曇レベルの切り替えが行われる。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10を1回押下すると、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。DEFスイッチ10を2回押下すると、防曇レベルはミドル(M)レベルとなり、ランプ11は例えばオレンジ色に発光し、FRS(外気導入)に切り替わる。DEFスイッチ10を3回押下すると、ランプ11は例えば赤色に発光し、A/Cがオンになるとともにブロア温度が最大になる等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0025】
このように、3段階のレベルの切り替えにより、運転環境に応じたきめ細かな防曇動作が可能になる。
【0026】
さらに防曇レベルの段数を増加してもよい。
【0027】
この実施の形態においても、ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
第3の実施の形態
図4は本発明の第3の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。本発明実施の形態では、3段階の防曇レベルの切り替えはDEFスイッチ10の押下時間に応じて行われる。同図において、DEFスイッチ10を押下する前のオフ状態ではランプ11は発光していない。DEFスイッチ10の押下が1秒以内の場合は、防曇レベルはロー(L)レベルとなり、例えば吹き出し口が窓ガラスの下部のDEF吹き出し口に切り替わり、ランプ11が例えば黄色に発光する。DEFスイッチ10を1秒以上で2秒未満の間押下し続けると、防曇レベルはミドル(M)レベルとなり、ランプ11は例えばオレンジ色に発光し、FRS(外気導入)に切り替わる。DEFスイッチ10を2秒以上押下すると、ランプ11は例えば赤色に発光し、A/Cがオンになるとともにブロア温度が最大になる等の動作が行われる。この状態でDEFスイッチ10を押下するとDEFスイッチ10はオフとなる。
【0028】
このように、DEFスイッチ10を押下する時間によって防曇レベルを選択することもできる。
【0029】
この実施の形態においても、ランプ11は色別に別々のランプを用意してもよいし、一本のランプで多色発光が可能なものを用意してもよい。
第4の実施の形態
図5は本発明の第4の実施の形態によるDEFスイッチの形状を示す図である。上述の各実施の形態ではDEFスイッチ10は押下することによりオン/オフするものであったが、本実施の形態においては、ダイヤル式のスイッチを採用している。すなわち、DEFスイッチ15を回転することによりオフ状態から、ロー(L)レベル、ミドル(M)レベル、ハイ(H)レベルのいずれかを選択する。
第5の実施の形態
図6は本発明の第5の実施の形態による防曇レベルの表示方法を説明する図である。上述の各実施の形態においては、ランプ11の発光色により防曇レベルを表示したが、本実施の形態においては、レベルインジケータとして3個のランプ61,62,63を用意し、DEFスイッチがオフの時はこれら3個のランプの全てが点灯していない。防曇レベルがロー(L)レベルの場合は1個のランプ61のみが点灯する。防曇レベルがミドル(M)レベルの場合は2個のランプ61及び62が点灯する。防曇レベルがハイ(H)レベルの場合は3個のランプ61、62,63の全てが点灯する。
【0030】
防曇レベルの段数が4段以上の場合はその段数に応じた数のランプを用意すればよい。
【0031】
図7は上記各実施の形態において用いられるスイッチング回路の一例を示す回路図である。同図において、DEFスイッチ10を押下する毎に電源71からパルス発生器72に電力が供給されてパルスを発生し、このパルスをカウンタ73がカウントして、図2及び図3の実施の形態ではそのカウント値に応じてランプ11の発光色を決定したり、図6の実施の形態では発光するランプ数を決定するとともに空調装置74を制御する。カウンタ73に代えてタイマを用いれば、DEFスイッチ10の押下時間に応じて発光色を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のDEFの運転仕様を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置の動作を説明する図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態によるDEFスイッチの形状を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態による防曇レベルの表示方法を説明する図である。
【図7】各実施の形態において用いられるスイッチング回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10…DEFスイッチ
11…ランプ
15…DEFスイッチ
61〜63…ランプ
74…空調装置
Claims (8)
- 自動車用空調装置において、窓ガラスの防曇レベルを外気導入モードのオン/オフを含む多段階のレベルのいずれかに切り替える単一の防曇用スイッチを備えており、前記窓ガラスの曇り度合い及びユーザの好みの少なくとも一方に応じて、前記防曇用スイッチにより前記窓ガラスの防曇レベルを切り替えるようにしたことを特徴とする、多段階の防曇機能を有する自動車用防曇装置。
- 前記多段階の各々の防曇レベルは、前記窓ガラスに対する空気の吹き出し口を開放すること、空調設備の電源をオンにすること、外気導入モードをオンにすること、空気吹き出し量を増大すること、吹き出し空気の温度を上昇させること、及び前記窓ガラスを熱する電熱をオンにすること、の少なくとも一つを選択することにより実現されることを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記防曇用スイッチは防曇用押下スイッチであり、該防曇用押下スイッチを押下した回数によって前記防曇レベルを変化させるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記防曇用スイッチは防曇用ダイヤル式スイッチであり、該防曇用ダイヤル式スイッチを回転させることによって前記防曇レベルを変化させるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記防曇用スイッチは防曇用押下スイッチであり、該防曇用押下スイッチを押下した時間によって前記防曇レベルを変化させるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記防曇レベルを識別するための表示部を備えていることを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記表示部はそれぞれの防曇レベルに対応して異なる色を発光するランプを備えていることを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
- 前記表示部はそれぞれの防曇レベルに対応した数のランプを発光させる複数のランプを備えていることを特徴とする、請求項1記載の自動車用防曇装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003047265A JP2004255946A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 自動車用防曇装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003047265A JP2004255946A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 自動車用防曇装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004255946A true JP2004255946A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33113561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003047265A Pending JP2004255946A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 自動車用防曇装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004255946A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012116331A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Tokai Rika Co Ltd | カーエアコンのスイッチ装置 |
KR101618142B1 (ko) * | 2010-05-17 | 2016-05-04 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
WO2018070139A1 (ja) * | 2016-10-11 | 2018-04-19 | 株式会社デンソー | 運転車両の防曇部を制御する車両用制御装置、車両用制御装置に用いられるプログラム |
KR101915292B1 (ko) * | 2017-04-28 | 2018-11-05 | 쌍용자동차 주식회사 | 스마트 프런트 와이퍼 열선 제어방법 |
JP2019094022A (ja) * | 2017-11-27 | 2019-06-20 | 株式会社デンソー | 窓曇り調整システム |
US11117441B2 (en) | 2016-11-16 | 2021-09-14 | Denso Corporation | Air conditioner for vehicle |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003047265A patent/JP2004255946A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101618142B1 (ko) * | 2010-05-17 | 2016-05-04 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
JP2012116331A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Tokai Rika Co Ltd | カーエアコンのスイッチ装置 |
WO2018070139A1 (ja) * | 2016-10-11 | 2018-04-19 | 株式会社デンソー | 運転車両の防曇部を制御する車両用制御装置、車両用制御装置に用いられるプログラム |
JPWO2018070139A1 (ja) * | 2016-10-11 | 2019-03-14 | 株式会社デンソー | 運転車両の防曇部を制御する車両用制御装置、車両用制御装置に用いられるプログラム |
US11242035B2 (en) | 2016-10-11 | 2022-02-08 | Denso Corporation | Device for controlling defogging unit of vehicle |
US11117441B2 (en) | 2016-11-16 | 2021-09-14 | Denso Corporation | Air conditioner for vehicle |
KR101915292B1 (ko) * | 2017-04-28 | 2018-11-05 | 쌍용자동차 주식회사 | 스마트 프런트 와이퍼 열선 제어방법 |
JP2019094022A (ja) * | 2017-11-27 | 2019-06-20 | 株式会社デンソー | 窓曇り調整システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100821777B1 (ko) | 윈드실드의 포그방지를 위한 공조시스템의 제어방법 | |
EP1928695A2 (en) | Ambiance lighting system with temperature responsive variable color output | |
CN106794742B (zh) | 车辆空调装置 | |
JP2004255946A (ja) | 自動車用防曇装置 | |
CA2327844A1 (en) | Vehicle air conditioner with automatical selection of foot mode and foot/defroster mode | |
JPWO2014045773A1 (ja) | 冷暖房空調装置 | |
CN103373321B (zh) | 一种汽车自动空调的前除霜或前除雾模式控制方法 | |
JP3812412B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2005306063A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3956850B2 (ja) | 車両用デフォッガ制御装置 | |
JP4134726B2 (ja) | 車両用デフォッガ制御装置 | |
JP4134727B2 (ja) | 車両用デフォッガ制御装置 | |
KR101077002B1 (ko) | 차량 유리창의 습기를 제거하는 방법 및 장치 | |
KR100852418B1 (ko) | 자동차의 블로어 모터 제어회로 및 제어방법 | |
KR100580012B1 (ko) | 빛을 이용한 프론트 글라스 성에 제거 장치 | |
KR20000002659U (ko) | 자동차의 윈드실드 습기제거장치 | |
KR100726180B1 (ko) | 자동차의 온열 및 냉풍 조절 스위치 작동상태 표시장치 | |
JPH08276717A (ja) | 自動車用空調装置の制御回路 | |
KR0120325Y1 (ko) | 자동차용 공조장치 | |
KR20060066841A (ko) | 차량용 공조장치의 스위치 | |
JP2001088664A (ja) | リヤデフォガの自動制御方法 | |
KR200364259Y1 (ko) | 차량의 사이드 윈도우 서리 제거장치 | |
JP5584105B2 (ja) | カーエアコンのスイッチ装置 | |
JPS63265721A (ja) | 車輌用空調装置 | |
JP2000062440A (ja) | 自動車用空調装置の制御回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050405 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071120 |