JP2004252442A - 複合シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラベル、カード等を分離可能な複合シートであって、製造コストが低く、かつラベル部分やカード部分の形状、大きさ、配置等を自由に設定可能な複合シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 粘着剤層13を有する基材シート部15と、この基材シート部15の粘着剤層13に重ねられた剥離層19を有する剥離シート部21とからなる複合シート1である。基材シート部15には一部領域5を残余領域3,7から切り離すための切れ目23が形成されると共に、剥離層19のうち、残余領域3,7に対応する部分19Aは電気的な改質処理を施してその剥離性を低下させてある。
【選択図】 図2
Description
請求項1の複合シートによれば、基材シート又は剥離シートには一部領域を残余領域から切り離すための切れ目が形成されると共に、剥離シートの剥離層のうち、残余領域に対応する部分には電気的な改質処理を施して剥離性を低下させてある。
よって、基材シート又は剥離シートの一部領域では、剥離層は通常の剥離性を有するから、この一部領域を切れ目に沿って剥がせばラベル等として使用することができる。
なお、改質処理としては、例えば、コロナ放電処理又は電子線の照射処理を好適に用いることができる。コロナ放電処理又は電子線の照射処理はその処理速度が比較的速いから、複合シートの生産性が高くなるからである。
また、電子線の照射処理を用いる場合には、加速電圧、ビーム電流、線量等を調整することによって、剥離層の剥離性の低下程度を変えることができる。この場合には、被処理物の処理領域(剥離性を低下させる領域)に電子線を部分的に照射することにより、剥離困難な領域、及び剥離可能な領域の形状、大きさ、配置等を自由に設定できる。なお、この場合に、例えば、電子線を照射させない非処理領域(剥離性を低下させない領域)をマスクし、処理領域をマスクせずに被処理物の全体に電子線を照射することにより、被処理物の処理領域のみに電子線を部分的に照射することができる。
請求項2の製造方法によれば、単に電気的な改質処理を部分的に行うことで、一部領域のみを剥離可能とし、残余領域は剥離困難とした複合シートが得られる。つまり、剥離シートを一旦剥離し、位置合わせした上で再貼り付けするという複雑な工程を経ないから、製造コストが低減される。
一般に複合シートは、基材シートと剥離シートを重ね合わせた状態で中間製品、又は完成品とされている。
本請求項の製造方法の剥離性低下処理は、基材シートと剥離シートを重ね合わせた状態で行われているから、基材シートと剥離シートとが重ね合わされた中間製品、完成品の複合シートをそのまま利用することができる。
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図4を参照しつつ説明する。
本実施形態の複合シート1は、一枚の複合シート1内に所定の団体に属することを証明するための会員カード部3と、会員番号等を記載するためのラベル部5と団体から会員への伝達事項等を記載する用紙部7とを備えてなる。なお、実施形態中では、会員カード部3、ラベル部5、及び用紙部7に文字等が既に印刷された複合シート1を示すが、これらの文字等は通常、メーカから出荷される時点では印刷されておらず、ユーザにおいて印刷されるものである。
複合シート1は、ロール状に巻回された帯状の基材シート部15と、ロール状に巻回された帯状の剥離シート部21とを一対のローラ31で重ね合わせた後、コロナ放電処理装置40を用いてコロナ放電処理を行い、その後、図示しない切れ目形成装置により切れ目23,25が入れられると共に、カット装置により所定寸法にカットされて製造される。
次に本発明の第2実施形態について図5を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
この複合シート1では、切れ目23から剥離シート部21の一部を剥がすと片面が剥離面となったラベル部5が分離される。
次に本発明の第3実施形態について図6ないし9を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して説明する。本実施形態の複合シート1は、一枚の複合シート1内に医師が患者に投与する薬について、薬剤師に渡す指示を記載する処方箋としての用紙部7と、薬剤師が患者に渡す薬に貼るためのラベル部5とを備えてなる。なお、実施形態中では、ラベル部5、及び用紙部7に文字等が既に印刷された複合シート1を示すが、これらの文字等は通常、複合シート1がメーカから出荷される時点では印刷されておらず、病院において印刷されるものである。
図8に示すように、複合シート1は、ロール状に巻回された帯状の基材シート部15と、ロール状に巻回された帯状の剥離シート部21とを一対のローラ31で重ね合わせた後、電子線照射装置50を用いて電子線の照射処理を行い、その後、図示しない切れ目形成装置により切れ目23が入れられると共に、カット装置により所定寸法にカットされて製造される。
この実験では、レーザプリンタラベル(ヒサゴ株式会社製、品番860)を使用した。このレーザプリンタラベルは、基材シート部15と剥離シート部21とが剥離可能に重ね合わされた複合シート1である。
このレーザプリンタラベルを岩崎電気(株)製の電子線照射装置(型番;CB250/30/20mA)によって表1の各条件で電子線照射処理した。なお、剥離力は、180度剥離試験によって測定した。 詳細には、この測定は、JIS Z 0237の「粘着テープ・粘着シート試験方法」を参考として、縦方向巾100mm、長さ200mmに切り出した試験片の端部から約30mm基材シート部15を剥離シート部21から剥がし、剥離シート部21を引張試験機の下部チャックにとめ、基材シート部15の上端10mmを折り曲げて、上部チャックにとめた。そして、剥離シート部21が基材シート部15から180度方向に剥離するように、0.03m/分(又は0.3m/分)のスピードで引き上げて測定した。
そして、上記表1のサンプルNo.5の条件で、部分的に電子照射処理を行い図6に示す複合シート1を作製したところ、この複合シート1は、基材シート部15がラベル部5の領域では容易に剥離できるが、用紙部分7の領域では剥離しにくいものであった。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
3…会員カード部(残余領域)
5…ラベル部(一部領域)
7…用紙部(残余領域)
11…第1のシート状支持体
13…粘着剤層
15…基材シート部
17…第2のシート状支持体
19…剥離層
21…剥離シート部
23…切れ目
25…切れ目
Claims (3)
- 粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートであって、前記基材シート又は前記剥離シートには一部領域を残余領域から切り離すための切れ目が形成されると共に、前記剥離層のうち、前記残余領域に対応する部分には電気的な改質処理を施して剥離性を低下させてあることを特徴とする複合シート。
- 粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートの製造方法であって、前記基材シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目、又は前記剥離シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目を形成する切れ目形成工程と、前記剥離層のうち前記残余領域に対応する部分に電気的な改質処理を施すことで剥離性を低下させる剥離性低下処理とを実行することを特徴とする複合シートの製造方法。
- 前記剥離性低下処理は、前記基材シートと前記剥離シートを重ね合わせた状態で実行することを特徴とする請求項2に記載の複合シートの製造方法。
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