JP2004252442A - 複合シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ラベル、カード等を分離可能な複合シートであって、製造コストが低く、かつラベル部分やカード部分の形状、大きさ、配置等を自由に設定可能な複合シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 粘着剤層13を有する基材シート部15と、この基材シート部15の粘着剤層13に重ねられた剥離層19を有する剥離シート部21とからなる複合シート1である。基材シート部15には一部領域5を残余領域3,7から切り離すための切れ目23が形成されると共に、剥離層19のうち、残余領域3,7に対応する部分19Aは電気的な改質処理を施してその剥離性を低下させてある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複合シート、及びその製造方法に関する。
一般にタックシート等の複合シートは、剥離シート部に粘着剤層を有する基材シート部を積層したものであるが、特殊構造の複合シートとして一枚の複合シートのうち、基材シート部の一部分のみがラベルとして剥がれるようにし、基材シート部の他の部分は剥離シート部に固着された状態で用紙又はカードとして使用可能な複合シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、この複合シート61では、基材シート部63のうち、右半分63Aは、左半分63Bと切れ目65によって切り離し可能となっている。さらに、右半分63Aの粘着剤層63Cは、剥離シート部67の右半分67Aの剥離層67Cに重ねられて剥離可能となっており、左半分63Bの粘着剤層63Cは、剥離シート部67の左半分67Bの剥離層67Cを形成していない面と接着されており、左半分63Bは剥離シート部67とは剥離不能に固着されている。
特開2001−271048公報(第1図)
ところで、この構造の複合シート61を作製するためには、まず図11に示すように基材シート部63の粘着剤層63Cを、剥離シート部67の剥離層67Cに重ね合わせる。(図11(A)参照)。次に、基材シート部63の左半分63Bの裏面に対応する領域の剥離シート部67Bを分離し(図11(B)参照)、これの表裏を反転させた後、再度分離した箇所に精度よく戻し粘着剤層63Cに貼り付けて、基材シート部63のうち左半分63Bを、剥離シート部67と剥離不能に固着する(図11(C)参照)。
このように複合シート61は、基材シート部63と剥離シート部67とを一度重ね合わせた後、剥離シート部67の一部を剥がし、さらに、剥がされた部分に反転した剥離シート部67を貼り付けるという、複雑な工程を経て製造されるため製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
また、上記製造方法では、剥離シート部67の一部を確実に剥離し、位置合わせした上で再貼り付けする必要があるが、一般的に複合シートは、分速数メートル以上の速度で連続生産されているから、この速度で生産しても当該一部を確実に剥離、再貼り付けするために、当該一部の形状、大きさ、配置等を剥離し易く、かつ再貼り付けし易いように工夫する必要があった。このため、ラベル部分、又はカード部分の形状、大きさ、配置等が制約されてしまうという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ラベル、カード等を分離可能な複合シートであって、製造コストが低く、かつラベル部分やカード部分の形状、大きさ、配置等を自由に設定可能な複合シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートであって、前記基材シート又は前記剥離シートには一部領域を残余領域から切り離すための切れ目が形成されると共に、前記剥離層のうち、前記残余領域に対応する部分には電気的な改質処理を施して剥離性を低下させてあることを特徴とする複合シートである。
請求項2の発明は、粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートの製造方法であって、前記基材シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目、又は前記剥離シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目を形成する切れ目形成工程と、前記剥離層のうち前記残余領域に対応する部分に電気的な改質処理を施すことで剥離性を低下させる剥離性低下処理とを実行することを特徴とする複合シートの製造方法である。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記剥離性低下処理は、前記基材シートと前記剥離シートを重ね合わせた状態で実行することを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の複合シートによれば、基材シート又は剥離シートには一部領域を残余領域から切り離すための切れ目が形成されると共に、剥離シートの剥離層のうち、残余領域に対応する部分には電気的な改質処理を施して剥離性を低下させてある。
よって、基材シート又は剥離シートの一部領域では、剥離層は通常の剥離性を有するから、この一部領域を切れ目に沿って剥がせばラベル等として使用することができる。
他方、基材シート又は剥離シートの残部領域では、剥離層は電気的な改質処理によって、剥離性を低下させてあるから、この残部領域を剥がすことは困難となり、カードや用紙として使用できる。
なお、改質処理としては、例えば、コロナ放電処理又は電子線の照射処理を好適に用いることができる。コロナ放電処理又は電子線の照射処理はその処理速度が比較的速いから、複合シートの生産性が高くなるからである。
なお、コロナ放電処理を用いる場合には、その処理電圧等の処理条件を調整することによって、剥離層の剥離性の低下程度を変えることができる。また、改質処理としてコロナ放電処理を用いると、放電電極の対極である処理電極を部分的に絶縁し、この絶縁部分の形状、大きさ、配置位置等の変更によって、剥離可能な領域、及び剥離困難な領域の形状、大きさ、配置等を自由に設定できる。また、放電電極の形状、大きさ、配置位置等を変更することによっても剥離可能な領域、及び剥離困難な領域の形状、大きさ、配置等を自由に設定できる。
また、電子線の照射処理を用いる場合には、加速電圧、ビーム電流、線量等を調整することによって、剥離層の剥離性の低下程度を変えることができる。この場合には、被処理物の処理領域(剥離性を低下させる領域)に電子線を部分的に照射することにより、剥離困難な領域、及び剥離可能な領域の形状、大きさ、配置等を自由に設定できる。なお、この場合に、例えば、電子線を照射させない非処理領域(剥離性を低下させない領域)をマスクし、処理領域をマスクせずに被処理物の全体に電子線を照射することにより、被処理物の処理領域のみに電子線を部分的に照射することができる。
<請求項2の発明>
請求項2の製造方法によれば、単に電気的な改質処理を部分的に行うことで、一部領域のみを剥離可能とし、残余領域は剥離困難とした複合シートが得られる。つまり、剥離シートを一旦剥離し、位置合わせした上で再貼り付けするという複雑な工程を経ないから、製造コストが低減される。
<請求項3の発明>
一般に複合シートは、基材シートと剥離シートを重ね合わせた状態で中間製品、又は完成品とされている。
本請求項の製造方法の剥離性低下処理は、基材シートと剥離シートを重ね合わせた状態で行われているから、基材シートと剥離シートとが重ね合わされた中間製品、完成品の複合シートをそのまま利用することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図1ないし図4を参照しつつ説明する。
本実施形態の複合シート1は、一枚の複合シート1内に所定の団体に属することを証明するための会員カード部3と、会員番号等を記載するためのラベル部5と団体から会員への伝達事項等を記載する用紙部7とを備えてなる。なお、実施形態中では、会員カード部3、ラベル部5、及び用紙部7に文字等が既に印刷された複合シート1を示すが、これらの文字等は通常、メーカから出荷される時点では印刷されておらず、ユーザにおいて印刷されるものである。
複合シート1は、詳細には図2に示すように、印刷面11Aを有する例えば紙からなる第1のシート状支持体11の片面に粘着剤層13を形成した基材シート部15と、例えば紙からなる第2のシート状支持体17の片面に剥離層19を形成した剥離シート部21とを備えた複合シート1である。
そして、基材シート部15の粘着剤層13と剥離シート部21の剥離層19とが重ね合わされている。なお、剥離層19には、例えばシリコン系の剥離剤を使用することができる。ラベル部5に相当する領域の縁部には、基材シート部15に切れ目23が入れられ、ラベル部5が他の領域(残余領域)から分離可能とされている。他方、会員カード部3に相当する領域の縁部には、基材シート部15及び剥離シート部21の双方にミシン目の切れ目25が入れられており、このミシン目の切れ目25を切ると会員カード部3が他の領域(残余領域)から分離可能とされている。
さらに、本実施形態の複合シート1では、ラベル部5以外の領域、すなわち、会員カード部3、及び用紙部7の領域の剥離層19Aは後に説明するコロナ放電により処理されて、ラベル部5の領域の剥離層19Bよりもその剥離性が著しく低下している。よって、会員カード部3、及び用紙部7の領域では、基材シート部15は剥離シート部21から剥離困難とされている。他方ラベル部5の領域の剥離層19Bはコロナ放電処理されていないため剥離性は高く、ラベル部5の基材シート部15は剥離シート部21から容易に剥離可能とされている。
次にこの複合シート1の製造方法について説明する。
複合シート1は、ロール状に巻回された帯状の基材シート部15と、ロール状に巻回された帯状の剥離シート部21とを一対のローラ31で重ね合わせた後、コロナ放電処理装置40を用いてコロナ放電処理を行い、その後、図示しない切れ目形成装置により切れ目23,25が入れられると共に、カット装置により所定寸法にカットされて製造される。
コロナ放電処理装置40は、詳細には図4に示すように、金属製の駆動ロール43(処理電極)と、この駆動ロール43との間に複合シート1を通過させるための所定間隙を開けて配された放電電極45とを備える。放電電極45は図示しない固定フレームにより支持され、駆動ロール43が回転してもこの回転に連動して回転しないようになっている。
放電電極45は高電圧源46に接続されており、一方、駆動ロール43はアースされている。コロナ放電処理中には、複合シート1にはテンションがかけられて、複合シート1は、駆動ロール43と密接して駆動ロール43上を滑らないようにされ、駆動ロール43の回転により複合シート1が送り出されるようになっている。そして、放電電極45に電圧が印加されると、放電電極45の頂部45Aと駆動ロール43との間にコロナ放電が行われ、複合シート1の剥離層19がコロナ放電処理されるようになっている。
駆動ロール43の表面には、ラベル部5に相当する大きさ及び形状のゴム等からなる絶縁部材47が円周方向に所定間隔をもって固着されており、この絶縁部材47が固着された場所においては、部分的にコロナ放電されないようになっている。
すなわち、コロナ放電処理装置40では、駆動ロール43が回転し、これに伴って複合シート1は送り出され、複合シート1が放電電極45の頂部45Aの下方を通過する際にコロナ放電処理されるが、駆動ロール43のうち絶縁部材47が固着している場所では部分的にコロナ放電されないため、絶縁部材47の上に位置する複合シート1の部分(ラベル部5に相当する部分)は、選択的にコロナ放電処理されないようになっている。
さて、次に本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態の複合シート1では、会員カード部3、及び用紙部7の領域の剥離層19Aはコロナ放電処理されて、その剥離性が著しく低下しており、これら領域では、基材シート部15は剥離シート部21から剥離困難となっている。一方、ラベル部5の領域の剥離層19Bはコロナ放電処理されていないため剥離性は高く、ラベル部5の基材シート部15は剥離シート部21から容易に剥離できる。
また、本実施形態の複合シート1は、基材シート部15と剥離シート部21とを重ね合わせた状態でコロナ放電処理するという簡易な方法で製造される。つまり、剥離シート部21を一旦剥離し、位置合わせした上で再貼り付けするという複雑な工程を経ずに製造されるから、製造コストが低減される。
また、ラベル部5、会員カード部3、用紙部7の形状、大きさ、位置等は、駆動ロール43における絶縁部材47の形状、大きさ、位置等を変えるだけで容易に変更することができる。
また、一般に複合シート1は、基材シート部15と剥離シート部21とを重ね合わせた状態で中間製品、又は完成品とされている。本実施形態の製造方法によれば、基材シート部15と剥離シート部21を重ね合わせた状態で放電電極45と駆動ロール43(処理電極)に挟んでコロナ放電処理するから、基材シート部15と剥離シート部21とが重ね合わされた中間製品、完成品の複合シート1をそのまま利用することができる。
また、本実施形態における複合シート1は、ラベル部5、会員カード部3、及び用紙部7においてもその積層構造が同一であるため、段差を生じることなく、プリンタで印刷する際の給紙特性等が優れる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について図5を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
第2実施形態では、印刷面17Aは剥離シート部21に設けられており、そして、切れ目23も剥離シート部21に入れられている点が第1実施形態と異なる。
この複合シート1では、切れ目23から剥離シート部21の一部を剥がすと片面が剥離面となったラベル部5が分離される。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について図6ないし9を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については、同一の符号を付して説明する。本実施形態の複合シート1は、一枚の複合シート1内に医師が患者に投与する薬について、薬剤師に渡す指示を記載する処方箋としての用紙部7と、薬剤師が患者に渡す薬に貼るためのラベル部5とを備えてなる。なお、実施形態中では、ラベル部5、及び用紙部7に文字等が既に印刷された複合シート1を示すが、これらの文字等は通常、複合シート1がメーカから出荷される時点では印刷されておらず、病院において印刷されるものである。
複合シート1は、詳細には図7に示すように、印刷面11Aを有する例えば紙からなる第1のシート状支持体11の片面に粘着剤層13を形成した基材シート部15と、例えば紙からなる第2のシート状支持体17の片面に剥離層19を形成した剥離シート部21とを備えた複合シート1である。
そして、基材シート部15の粘着剤層13と剥離シート部21の剥離層19とが重ね合わされている。なお、剥離層19には、例えばシリコン系の剥離剤を使用することができる。ラベル部5に相当する領域の縁部には、基材シート部15に切れ目23が入れられ、ラベル部5が他の領域(残余領域)から分離可能とされている。
さらに、本実施形態の複合シート1では、ラベル部5以外の領域、すなわち、用紙部7の領域の剥離層19Aは後に説明する電子線の照射処理をされて、ラベル部5の領域の剥離層19Bよりもその剥離性が著しく低下している。よって、用紙部7の領域では、基材シート部15は剥離シート部21から剥離困難とされている。他方ラベル部5の領域の剥離層19Bは電子線の照射処理がされていないため剥離性は高く、ラベル部5の基材シート部15は剥離シート部21から容易に剥離可能とされている。
次に本実施形態の複合シート1の製造方法について説明する。
図8に示すように、複合シート1は、ロール状に巻回された帯状の基材シート部15と、ロール状に巻回された帯状の剥離シート部21とを一対のローラ31で重ね合わせた後、電子線照射装置50を用いて電子線の照射処理を行い、その後、図示しない切れ目形成装置により切れ目23が入れられると共に、カット装置により所定寸法にカットされて製造される。
電子線照射装置50は、の概略を図8に示す。電子線照射装置50は、真空に保たれたチャンバ50Aの中心に配置されたフィラメント50Bに電流を流すことにより、フィラメント50Bが加熱されて熱電子を放出する。そして放出された熱電子は、グリッド50Cに抽出される。そして、熱電子は、ターミナル50Dと陽極であるウインド間の高電圧によって加速されて、図8,図9において破線で示す電子流(電子線)となり、ウインドーの薄い箔(アルミやチタン)を通過して外界に飛び出すようにされている。なお、図8中の符号50Eは、シールドを示している。
そして、電子線照射装置50においては、図9に示すように複合シート1のラベル部5に相当する領域に電子線が照射されないようにするための、マスク51が備えられている。なお、本実施形態の作用及び効果も、第1実施形態と同様なため、その説明は省略する。
本実施形態に関して、以下に示す岩崎電気(株)製の電子線照射装置50を用いて、電子線により基材シート部15が剥離シート部21から剥離困難となることを確認した。
この実験では、レーザプリンタラベル(ヒサゴ株式会社製、品番860)を使用した。このレーザプリンタラベルは、基材シート部15と剥離シート部21とが剥離可能に重ね合わされた複合シート1である。
このレーザプリンタラベルを岩崎電気(株)製の電子線照射装置(型番;CB250/30/20mA)によって表1の各条件で電子線照射処理した。なお、剥離力は、180度剥離試験によって測定した。 詳細には、この測定は、JIS Z 0237の「粘着テープ・粘着シート試験方法」を参考として、縦方向巾100mm、長さ200mmに切り出した試験片の端部から約30mm基材シート部15を剥離シート部21から剥がし、剥離シート部21を引張試験機の下部チャックにとめ、基材シート部15の上端10mmを折り曲げて、上部チャックにとめた。そして、剥離シート部21が基材シート部15から180度方向に剥離するように、0.03m/分(又は0.3m/分)のスピードで引き上げて測定した。
Figure 2004252442
この表1より、電子線を照射すると(サンプルNo.1〜9)、未処理の場合(サンプルNo.10)よりも剥離力(基材シート部15を剥離シート部21から剥離するために要する力)が大きくなり、剥離困難となることが確認された。
そして、上記表1のサンプルNo.5の条件で、部分的に電子照射処理を行い図6に示す複合シート1を作製したところ、この複合シート1は、基材シート部15がラベル部5の領域では容易に剥離できるが、用紙部分7の領域では剥離しにくいものであった。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記第1実施形態では、コロナ放電処理装置40に複合シート1を連続的に供給し、連続的にコロナ放電処理することとしたが、非連続的なコロナ放電処理(バッチ処理)でもよい。
(2)上記第1実施形態では、駆動ロール43の表面に、絶縁部材47が固着していることとしたが、絶縁部材47が駆動ロール43に埋め込まれていてもよい。また、絶縁部材47を駆動ロール43に例えばマグネット等により着脱可能に取りつけてもよい。また、放電電極45の形状、大きさ、配置位置等を変更することによって、剥離可能な領域、及び剥離困難な領域の形状、大きさ、配置等を変更してもよい。
(3)上記第1実施形態では、コロナ放電処理後に、切れ目形成装置により切れ目23を入れることとしたが、切れ目形成装置により切れ目23を入れた後にコロナ放電処理してもよい。
(4)上記第1実施形態では、基材シート部15と、剥離シート部21とを重ね合わせた後、コロナ放電処理を行うこととしたが、剥離シート部21のみを予めコロナ放電処理してもよい。
(5)上記第1実施形態では、一枚の複合シート1中で、剥離層19の剥離性は2段階で異なる、すなわち、剥離層19Aと剥離層19Bとの間で異なることとしたが、コロナ放電処理の処理電圧等を多段に調整することによって、剥離層19の剥離性を3段階以上で異なることとしてもよい。
(6)上記実施形態では、所定の所定の用途に使用される複合シート1について説明したが、複合シート1の用途については特に限定されない。
(7)なお、本発明においては、第1のシート状支持体11、粘着剤層13、第2のシート状支持体17、剥離層19、絶縁部材47の材質は特に限定されない。
(8)また、第3実施形態におけるマスク51の材質は特に限定されず、任意の材質を用いることができる。
第1実施形態の複合シートの平面図である。 複合シートの断面図である。 複合シートの製造方法を示すための説明図である。 コロナ放電処理装置の概略を示す斜視図である。 第2実施形態の複合シートの断面図である。 第3実施形態の複合シートの平面図である。 同じく第3実施形態の複合シートの断面図である。 電子線照射装置を用いた製造方法を示す説明図である。 電子線照射の概念図である。 従来の複合シートを示す断面図である。 従来の複合シートの製造方法を示す断面図である。
符号の説明
1…複合シート
3…会員カード部(残余領域)
5…ラベル部(一部領域)
7…用紙部(残余領域)
11…第1のシート状支持体
13…粘着剤層
15…基材シート部
17…第2のシート状支持体
19…剥離層
21…剥離シート部
23…切れ目
25…切れ目

Claims (3)

  1. 粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートであって、前記基材シート又は前記剥離シートには一部領域を残余領域から切り離すための切れ目が形成されると共に、前記剥離層のうち、前記残余領域に対応する部分には電気的な改質処理を施して剥離性を低下させてあることを特徴とする複合シート。
  2. 粘着剤層を有する基材シートと、この基材シートの前記粘着剤層に重ねられた剥離層を有する剥離シートとからなる複合シートの製造方法であって、前記基材シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目、又は前記剥離シートの一部領域を残余領域から切り離すための切れ目を形成する切れ目形成工程と、前記剥離層のうち前記残余領域に対応する部分に電気的な改質処理を施すことで剥離性を低下させる剥離性低下処理とを実行することを特徴とする複合シートの製造方法。
  3. 前記剥離性低下処理は、前記基材シートと前記剥離シートを重ね合わせた状態で実行することを特徴とする請求項2に記載の複合シートの製造方法。
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