JP6766344B2 - カード用支持体 - Google Patents

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Description

本発明は、キャッシュカード、クレジットカード、IDカード、ポイントカード等として用いられるICカード、磁気カード等の様々な態様のカードを、利用者に送付する際に用いられるカード用支持体に関する。
従来、キャッシュカード、クレジットカード、IDカード、ポイントカード等として用いられるICカードや磁気カード等の様々な態様のカードを、カード発行所よりカードの利用者に送付する場合には、利用者の宛名記載がなされ、さらにはカード約款やカード取り扱いの注意事項などを記載した台紙上に、カード角部固定用の二隅或いは四隅の溝状の切り込みを穿設しカードを挿入係止したものや、カード固定位置に両面テープ等で貼着固定したものが、折畳まれるなどして封筒に納められ、郵送等の手段によって送付されていた。
しかしながら、上述のような台紙への固定方法では、取り扱いや郵送時の揺動などによって、台紙からカードが脱落し、利用者が開封する際、カードを見落とすなどの不都合も生じていた。また、カードの台紙へのセット(固定)を繰り返して行うことができるため、利用者による利用前に不正な開封や取り出しが行われたか否かの確認が出来なかった。また、カードを貼着固定した場合は、カードの台紙からの分離後に、台紙にカード貼付用の粘着剤が残ってしまい、台紙を保管したい場合に、管理がしづらいという問題がある。
一方、カードを台紙に貼付するのではなく、カードをフィルムで覆い、そのフィルムを台紙に貼付することにより、カードを台紙に固定する技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−247981号公報
しかしながら、カードがフィルムで覆われている場合は、フィルムの扱いが煩わしいという問題がある。また、台紙に貼付された状態でも、カード自体を直接利用者に見えるような体裁としたいという要望もある。そのため、フィルムで覆わない態様のものを望む声も一定数存在する。しかし、上述のように、フィルムで覆わず、カード自体を台紙に貼付する場合は、台紙に粘着剤が残ってしまい、台紙の保管が難しいという問題がある。
そこで、本発明は、台紙等の支持体にカードを貼付して送付するタイプの支持体において、カードの分離後に、支持体の管理を容易にすることが可能なカード用支持体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、
カードを分離可能に支持するカードの支持体であって、
前記支持体は、基材と、前記基材の一方の面の所定の位置にカードを貼付するためのカード貼付部を有し、
前記基材には、前記カード貼付部を囲む位置に、分離用線が形成されており、
前記分離用線の一部が前記基材を貫通する切込みであることを特徴とするカード用支持体を提供する。
本発明第1の態様によれば、カードを分離可能に支持するカードの支持体であって、支持体は、基材と、基材の一方の面の所定の位置にカードを貼付するためのカード貼付部を有し、基材には、カード貼付部を囲む位置に、分離用線が形成されており、分離用線の一部が基材を貫通する切込みであるので、カードを支持体から分離した後、さらに、基材に形成された分離用線を利用して、粘着剤等を有するカード貼付部を支持体から分離することができる。このため、支持体にカード貼付用の粘着剤が残らず、支持体の管理を容易にすることが可能となる。
また、本発明第2の態様では、前記分離用線で囲まれる領域は、矩形状であって、前記基材を貫通する切込みは、前記矩形状の一辺の全てと、当該一辺に隣接する二辺の一部に形成されていることを特徴とする。
本発明第2の態様によれば、分離用線で囲まれる領域が矩形状であって、基材を貫通する切込みは、矩形状の一辺全てと、その一辺に隣接する二辺の一部に形成されているので、貫通する切込みに指を入れ易くなり、カード貼付部を支持体から容易に分離することが可能となる。
また、本発明第3の態様では、前記分離用線で囲まれる領域は、円形状であって、前記基材を貫通する切込みが、前記円形状の周を四分割した弧のうち、一つの弧全てと、当該一つの弧に隣接する二つの弧の一部に形成されていることを特徴とする。
本発明第3の態様によれば、分離用線で囲まれる領域が円形状であって、基材を貫通する切込みが、円形状の周を四分割した弧のうち、一つの弧全てと、その一つの弧に隣接する二つの弧の一部に形成されているので、貫通する切込みに指を入れ易くなり、カード貼付部を支持体から容易に分離することが可能となる。
また、本発明第4の態様では、前記分離用線のうち、前記基材を貫通する切込み以外の部分がミシン目であることを特徴とする。
本発明第4の態様によれば、分離用線のうち、基材を貫通する切込み以外の部分がミシン目であるので、カードの送付時に、カード貼付部が脱落することを防ぐことが可能となる。
また、本発明第5の態様では、前記カード貼付部は、粘着剤が塗布されて形成されていることを特徴とする。
本発明第5の態様によれば、基材に形成されたカード貼付部が、粘着剤が塗布されて形成されているので、カードを容易にカード用支持体に貼付することができ、カード剥離後は、粘着剤が残るカード貼付部を支持体から分離することができる。
本発明によれば、台紙等の支持体にカードを貼付して送付するタイプの支持体において、カードの分離後に、支持体の管理を容易にすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカード用支持体のカード側から見た平面図および一部拡大図である。 本発明の一実施形態に係るカード用支持体の層構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカード用支持体の製造方法を示すフローチャートである。 カード用支持体の使用例を示す図である。 カード貼付部の分離時におけるカード用支持体の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.カード用支持体の構造>
図1は、本発明の一実施形態に係るカード用支持体のカード側から見た平面図および一部拡大図である。図2は、図1(a)のA−A線に対応する断面図であり、カード用支持体の層構成を示している。
図1、図2において、Cはカード、1は基材、2はカード貼付部、3は分離用線、3aはミシン目、3bは貫通切込み、10はカード用支持体である。カードCのサイズは、特に限定されないが、JIS規格に従うことが一般的である。JIS規格に従う場合、平面方向のサイズは、85.60mm(図1(a)横方向に対応)×53.98mm(図1(a)上下方向に対応)となる。また、角の丸みの半径は3mmである。カード用支持体10は、カードを分離可能に支持するものであり、一枚の基材1を中心として、郵送等によりカードを送付するための支持体である。支持体とは、台紙を含む概念であり、紙以外を素材とするものも含む。
図2においては、説明の便宜上、カード用支持体10のサイズ(図面左右方向)に比べて各層の厚さが大きく描かれているが、カード用支持体10はシート状であるため、現実には、各層は、より薄く形成されている。例えば、図2における幅(図面左右方向)が、数cm〜数十cmであるのに対して、厚さ(図面上下方向)は、数十μm〜数百μm程度である。また、図2の例では、層構成を説明するため、基材1とカード貼付部2の厚さが同等に描かれているが、現実には、互いに異なる厚さに設定されることもある。図2に示す層構成において、現実には、上下の区別はないが、説明の便宜上、図面上側を上層、図面下側を下層と表現することにする。したがって、図2のカード用支持体10においては、上層がカード貼付部2、下層が基材1となっている。
基材1の一方の面(図2における図面上側の面、本明細書において上面という)においては、図示は省略しているが、通常、絵柄や文書等が印刷されている。基材1のもう一方の面(図2における図面下側の面、本明細書において下面という)も、通常、絵柄や文書等が印刷されている。基材1の上面には、所定の位置に、カードCを貼付するためのカード貼付部2が形成されている。図1の例では、カード貼付部2の形状は略円形状であるが、これに限定されず、楕円や多角形、その他任意の形状とすることができる。
基材1におけるカード貼付部2の周囲には、基材1からカード貼付部2を分離するための分離用線3が形成されている。本実施形態では、分離用線3は4つの線分からなり、分離用線3で囲まれる領域は、矩形状になる。矩形状とは、完全な矩形だけではなく、例えば、隣接する辺が直角ではなく、円弧で結ばれている場合も含む意味である。分離用線3の平面形状は、カード貼付部2を囲んでさえいれば、その形状は特に限定されない。したがって、矩形状に限定されず、円形、楕円形、矩形以外の多角形等、任意の形状とすることができる。カードCの送付時に分離すると困るため、分離用線3は、少なくとも一部において、基材1を貫通しておらず、カード貼付部2と基材1の他の部分とが連接されている必要がある。
また、図1(a)の例では、カードCが存在する箇所以外では、無地(白紙)の状態とし、文書や絵柄等を省略しているが、必要に応じて印刷等によりカード用支持体10の表面に任意の情報や絵柄を形成しておいてもよい。例えば、基材1の表面(図面手前側)には、カードCを取り外すよう促すメッセージ等を印刷しておくことができる。基材1の各面への絵柄等の印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、電子写真印刷等の公知の印刷法で行うことができる。
<2.各層の構成>
カードCの基材としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、天然繊維紙、コート紙、プラスチックフィルム等のいずれでもよく、用途によって適宜選択すればよい。プラスチックフィルムの場合は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルム、ポリ乳酸樹脂などが例示できる。カードCの基材は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。一例としては、厚さ250μmの乳白ポリエチレンテレフタレートシートを用いることができる。
カードCの基材は、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
基材1は、カードCを支持するための支持体であり、いわゆる台紙としての役割を果たすものである。基材1としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム等のいずれでもよく、用途によって適宜選択すればよい。プラスチックフィルムの場合は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルムなどが例示できる。基材1は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。
また、基材1としてプラスチックフィルムを用いる場合は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。基材1は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状のものとして使用する。基材1は、その表面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
カード貼付部2は、カードCを貼付するための層である。カード貼付部2としては、粘着剤を用いて形成してもよいし、粘着剤以外の接着剤を用いて形成してもよい。粘着剤以外の接着剤としては、例えば、ウレタン系、アクリル系、酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂、またはこれらの混合物からなる樹脂を使用することができる。接着剤の塗布は、フレキソ法、グラビア法などの公知の印刷法又はコーティング法によって、厚み0.1〜50μm程度に塗布し、カードCを貼付する。
粘着剤を用いてカード貼付部2を形成する場合は、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でも良い。カード貼付部2を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は0.1g/m2〜50g/m2であり、塗布厚は0.1μm〜50μmである。カード貼付部2のカード面および基材1の平面方向における形状および面積は、カードCが基材1に適当な強度で貼付されるように、適宜設定される。例えば、カード貼付部2を直径1cm程度の円形形状とすることができる。
カード貼付部2を粘着剤とする場合、粘着剤層の両面を剥離紙で挟んだ両面テープを用いて形成することもできる。この場合、両面テープの一方の剥離紙を剥離して貼付する。具体的には、ラベル貼付機を用いて、基材1の所定の位置に両面テープを貼付する。そして、両面テープのもう一方の剥離紙を剥離することにより、粘着剤のみを基材1上に残してカード貼付部2を形成する。
分離用線3は、基材1に形成されたカード貼付部2を基材1本体から分離するためのものである。したがって、基材1の平面方向において、カード貼付部2を囲む位置に形成される。例えば、上述のように、カード貼付部2が直径1cmの円形形状である場合は、1cm2を超える正方形の4辺からなる分離用線3として形成することができる。もちろん、カード貼付部2を完全に囲む位置に形成することができれば、より大きい面積をもつ正方形、正方形以外の長方形の4辺からなる分離用線3として形成してもよい。
分離用線3は、カードCの送付時に、カードCがカード貼付部2とともに基材1から脱落しないように、その一部が連接されている必要がある。そのため、分離用線3の少なくとも一部をミシン目で構成している。図1(b)(c)は、基材1のカード貼付部2の周囲に形成された分離用線3の例を示す図である。
図1(b)(c)において破線の線分で示した3aはミシン目であり、実線の線分で示した3bは貫通切込みである。図1(b)に示した例1では、ミシン目3a、貫通切込み3bの双方とも三辺からなり、全体形状がいわゆるコ字状となっている。基材1を貫通する切込みである貫通切込み3bは、分離用線3全体の形状である矩形の一辺全てと、その一辺に接続する二辺の一部に形成されている。ミシン目3aは、一般のミシン目と同様、基材1を貫通する切込み部分であるカット部と、接続部分であるアンカット部が交互に配置されている。このため、接続部分であるアンカット部により、分離用線3で囲まれた内側と、その外側が連接されている。したがって、カードCの送付時に、カード貼付部2が基材1の本体から脱落することがない。ミシン目3aのカット部の長さとアンカット部の長さは適宜設定することができるが、本実施形態では、いわゆるマイクロミシンと呼ばれるカット部、ノンカット部が短いものを用いている。マイクロミシンの場合、カット部は0.3mm程度、ノンカット部は0.2mm程度に設定される。
貫通切込み3bは、基材1を貫通する切込みである。貫通切込み3bはコ字状であり、全てが貫通している右辺と、右辺に連続する上辺、下辺の一部が基材1を貫通している。そのため、利用者は、右辺側から指を貫通切込み3bに挿入し、ミシン目3aを切り取って、カード貼付部2を基材1本体から分離することができる。ミシン目におけるカット部も貫通する切込みではあるが、貫通切込み3bは、カット部よりも長い。最低でも、ミシン目3aにおけるカット部とアンカット部の対の長さを超える長さを有している。上辺、下辺の長さにおける貫通切込み3bの長さの比率は、0.1〜0.35が好ましく、特に0.2〜0.3が好ましい。図1(b)では、0.25としている。したがって、図1(b)では、上辺、下辺におけるミシン目3aの長さの比率は、0.75となっている。
図1(c)に示した例2では、三辺からなり、全体形状がコ字状(逆コ字状も含む)の貫通切込み3bが左右の二か所に形成されている。左右の各貫通切込み3bは、図1(b)に示したものと同様であり、全てが貫通している右辺(または左辺)と、右辺(または左辺)に連続する上辺、下辺の一部が基材1を貫通している。ミシン目3aは、左右の2つの貫通切込み3bを結ぶ線分として、上辺と下辺にそれぞれ形成されている。切込み部分であるカット部と、接続部分であるアンカット部が交互に配置されているミシン目3aが存在することにより、分離用線3で囲まれた内側と、その外側が連接されている。これにより、カードCの送付時に、カード貼付部2が基材1の本体から脱落することを防いでいる。
図1(c)に示した例2においては、利用者は、右辺側または左辺側から指を貫通切込み3bに挿入し、ミシン目3aを切り取って、カード貼付部2を基材1本体から分離することができる。すなわち、2方向のいずれからでもカード貼付部2の分離が可能となる。例2においても、例1と同様、上辺、下辺の長さにおける各貫通切込み3bの長さの比率は、0.1〜0.35が好ましく、特に0.2〜0.3が好ましい。図1(c)でも、0.25としている。したがって、図1(c)では、上辺、下辺におけるミシン目3aの長さの比率は、0.5となっている。
ミシン目3aは、ミシン目加工機を使用してミシン目加工を行うことにより形成される。ミシン目加工は、ミシン胴を備えた加工機や、ピナクル刃(登録商標)を装着したマグネットシリンダーを備えた加工機により行うことができる。貫通切込み3bの加工は、ピナクル刃やビク刃を用いて行うことができる。
<3.カード用支持体の製造>
次に、本実施形態に係るカード用支持体の製造方法について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るカード用支持体の製造方法を示すフローチャートである。まず、基材1に絵柄、文書等の必要な印刷を施す(ステップS1)。基材1における印刷は、片面だけに行っても良いし、両面に行っても良い。基材1への印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、電子写真印刷等の公知の印刷法により行うことができる。貼付されるカードが個人を特定するものである場合は、個別情報は、インクジェット印刷により印刷される。
次に、基材1に分離用線3を形成する(ステップS2)。具体的には、ミシン目加工機を使用してミシン目加工を行い、所定形状の枠を形成する位置に、ミシン目3aを形成する。続いて、ピナクル刃、ビク刃等の加工用の刃を用いて、所定形状の枠を形成する位置に、基材1を貫通する貫通切込み3bを形成する。ミシン目3aと貫通切込み3bを合わせた分離用線3の、基材面における形成位置は、後に形成されるカード貼付部2を完全に囲む位置となる。
次に、基材1にカード貼付部2を形成する(ステップS3)。具体的には、ステップS2において形成された分離用線3で囲まれる範囲に、所定形状および面積となるように接着剤を塗布する。
次に、カードCを支持体に貼付する(ステップS4)。具体的には、ステップS3において形成されたカード貼付部2の上に、カードCを載置する。ステップS4は、カード貼付部2が粘着剤以外の接着剤である場合、当然のことながら、接着剤が硬化する前に行われる。
次に、連続状の支持体をカード別の支持体に分離する(ステップS5)。具体的には、カードCが貼付されたカード用支持体を、その搬送方向において所定の長さで、切断して分離する。カード用支持体10が折加工を必要とする場合は、この後、必要な折加工を行う。図1(a)に示したように、3つ折りにする場合は、2つの折線により折加工が行われ、3つ折りされたカード用支持体10が得られる。封入封緘まで一貫して1つのラインで行う場合は、そのまま3つ折りされたカード用支持体10を他の同封物とまとめて、封筒内に挿入し、封緘を行う。
<4.カード用支持体の使用>
次に、カード用支持体の使用例について説明する。図1、2に示したようなカード用支持体10は、封筒に封入されて、郵送等により配送される。受取人は、封筒からカード用支持体10を出して、図4(a)に示すように、折線を折り返して全体を開いた状態で、カード用支持体10の表面に印刷された内容を確認する。
そして、受取人は、カードCを利用するため、カードCをカード用支持体10から剥がす。すると、図4(b)に示すように、カードCは、カード用支持体10から剥離される。カードCを剥離すると、図4(b)に示すように、それまでカードCを接着していたカード貼付部2が露出する。この状態で、カードCは問題なく使用可能となる。一方、カード用支持体10には、カードCに関して重要な事項が印刷してあることが多く、カード用支持体10の保管が必要となる場合がある。
この場合、カードCの剥離後は、カード貼付部2が露出しているため、カード貼付部2が粘着性を有する場合は、カード貼付部2が他のものに貼り付いてしまい、扱いが煩わしい。折線により折り畳んで3つ折りの状態にすると、カード貼付部2が基材1の対向する面と接着してしまい、開きにくくなるという問題が生じる。
そのため、カードCの剥離後は、利用者は、カード貼付部2を分離用線3に沿って切り取り、カード用支持体10の本体から分離する。分離用線3が4本の線分で構成され、矩形の枠を構成する場合は、図4(c)に示すように、カード貼付部2を含む矩形状の部分が分離される。図4(c)のB−B線に対応する断面図を図5に示す。カード用支持体10においては、基材1の一部が分離されるため、開孔4が形成された状態となる。カード貼付部2が分離されたカード用支持体10には、その表面に粘着性の部分が存在しなくなるため、その取扱いが容易になる。このため、カード用支持体10を適切に保管することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、分離用線3のうち一部に、いわゆるコ字状の貫通切込み3bを形成し、その他の箇所をミシン目3aとしたが、貫通切込みが、所定範囲の比率で形成されていれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、分離用線3で囲まれる領域を矩形状としたが、分離用線3で囲まれる領域を円形状とし、円形状の周を四分割した弧のうち、一つの弧全てを貫通切込みとし、一つの弧に隣接する二つの弧の一部に貫通切込みが形成されるようにしてもよい。貫通切込みが形成されていない部分については、上記実施形態と同様、ミシン目となる。この場合、さらに、全てが貫通切込みとされた弧と対向する弧を貫通切込みとするようにしてもよい。円形状とは、完全なる円形だけでなく、楕円形等も含む意味である。
また、上記実施形態では、カード貼付部2を、粘着剤を塗布することにより形成したが、粘着剤以外の接着剤を塗布することにより、カード貼付部2を形成するようにしてもよい。カード貼付部2を、粘着剤以外の接着剤により形成した場合、カードを剥離した後、基材1の表面が粘着性を有することがないため、他のものに接着するおそれが低いが、接着剤の固まりが残り、見栄え・感触ともに良くないため、分離用線3を利用してカード貼付部2を分離することが好ましい。
1・・・基材
2・・・カード貼付部
3・・・分離用線
3a・・・ミシン目
3b・・・貫通切込み
4・・・開孔
10・・・カード用支持体
C・・・カード

Claims (3)

  1. カードを分離可能に支持するカードの支持体であって、
    前記支持体は、基材と、前記基材の一方の面の所定の位置にカードを貼付するためのカード貼付部を有し、
    前記基材には、前記カード貼付部を囲む位置に、分離用線が形成されており、
    前記分離用線の一部が前記基材を貫通する切込みであり、
    前記分離用線で囲まれる領域は、円形状であって、
    前記基材を貫通する切込みは、前記円形状の周を四分割した弧のうち、一つの弧全てと、当該一つの弧に隣接する二つの弧の一部に形成されていることを特徴とするカード用支持体。
  2. 前記分離用線が、ミシン目と当該ミシン目における切込部分よりも長い前記切込とからなることを特徴とする請求項1に記載のカード用支持体。
  3. 前記カード貼付部は、粘着剤が塗布されて形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード用支持体。

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