JP2004252357A - カメラ用フィルター - Google Patents
カメラ用フィルター Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004252357A JP2004252357A JP2003044875A JP2003044875A JP2004252357A JP 2004252357 A JP2004252357 A JP 2004252357A JP 2003044875 A JP2003044875 A JP 2003044875A JP 2003044875 A JP2003044875 A JP 2003044875A JP 2004252357 A JP2004252357 A JP 2004252357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjustment ring
- ring
- lens hood
- filter
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】調整リングに、レンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合であっても、極めて簡易な構造でありながら、付属物を著しく容易に装着し又は取り外すこと。
【解決手段】調整リング1の外周部に、たとえばボールペン10のペン先10a(係合部材)のような突起物が入る大きさの工具孔11(係合孔又は溝)が設けてある。そのため、レンズフード7の装着又は取り外し時には、調整リング1の工具孔11に、ボールペン10のペン先10aを係合しさえすれば、レンズフード7側を回転しながら、同時に、調整リング側を静止(非回転)の状態に容易に維持することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】調整リング1の外周部に、たとえばボールペン10のペン先10a(係合部材)のような突起物が入る大きさの工具孔11(係合孔又は溝)が設けてある。そのため、レンズフード7の装着又は取り外し時には、調整リング1の工具孔11に、ボールペン10のペン先10aを係合しさえすれば、レンズフード7側を回転しながら、同時に、調整リング側を静止(非回転)の状態に容易に維持することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラのレンズに着脱自在に装着する固定リングに、偏光フィルター等のフィルターを保持した調整リングを回転可能に組み合わせたカメラ用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用フィルター、特に、偏光フィルターは、カメラのレンズの先端に取付け、カメラのレンズに対して、偏光フィルターを回転させて使用するものであり、所定の撮影効果を得ることができ、カメラ用フィルターの中でも、使用頻度が比較的高いフィルターである。
【0003】
この偏光フィルターは、偏光フィルターを保持して固定する調整リングと、カメラのレンズに螺合により着脱自在に装着する固定リングとからなる。調整リングと固定リングとの対向面に夫々形成した環状周溝内に、抜け止め用ワッシャーが介装してあり、これにより、調整リングが固定リングに対して回転可能に一体的に組み合わせてある。偏光調整時には、調整リングを光軸の廻りに回転すると、偏光フィルターを回転することができる。
【0004】
ところで、このような偏光フィルターの調整リングの先端のネジ部には、レンズフードやキャップ等の付属物のネジ部が螺合し、又は螺合解除することにより、これらレンズフードやキャップ等の付属物が偏光フィルターに対して着脱できるようになっている。
【0005】
例えば、レンズフード等の付属物を取付ける時には、偏光フィルターの調整リングのネジ部に、レンズフード等のネジ部を螺合する。この螺合の際、レンズフード等側を回転させるためには、調整リング側は、静止(非回転)の状態に維持しておく必要がある。
【0006】
しかし、この調整リングの外周部の部分は、光軸方向に極めて狭くなっており、調整リングを手で掴もうとしても、掴む範囲が狭いことから、しっかりと掴めず滑ってしまい、レンズフード等の螺合に時間が掛かったり、螺合の緩みが生じたりといったことがある。なお、固定リングのみを手で掴んで静止(非回転)の状態に保持したとしても、調整リングがレンズフード等と共に回転してしまい、レンズフード等を調整リングに取付けることができない。
【0007】
また、レンズフード等を取り外す際にも、調整リングを手で掴もうとしても、掴む範囲が狭いことから、固く螺合されたレンズフード等の取り外しが困難であるといったことがある。
【0008】
なお、特許文献1は、調整リングの外周面に手を掛けることが難しく、偏光調整時に、調整リングの回転が困難であることから、レンズフードに間接的に、調整リングを回転するためのローラを設けたものである。調整リングの外周部の掴む範囲が狭いといったことでは、上記の問題点に共通するが、レンズフード自体は、カメラのレンズに取付けてあり、上記の問題点の前提のように、レンズフードが偏光フィルターの調整リングに取付けるてあるものではない点で異なる。
【0009】
また、例えばゴム材のシートのようなもので、調整リングとレンズフード等の両方または片方を滑らないように掴んで、一方を固定させ他方を回転させるか、または双方を相反する方向に回転させることや、調整リングと固定リングの外周にローレットを滑り止めとして施すことで、上述した問題点を解決している。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−292647号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、偏光フィルターは、カメラレンズに入射する光線のケラレを防ぐために、薄枠化が一層進み、それと共に、調整リングも薄枠化され、調整リングまたは固定リングの手で掴む範囲が狭くなってきている。
【0012】
さらに、偏光フィルターがカメラのレンズ本体に装着している状態で、調整リングを回転させるとき、回転させるべき調整リングと固定リングを触感で明確に判別させるために、調整リングの外径を固定リングの外径より小さく形成されている偏光フィルターがある。
【0013】
このような結果、調整リングに対してレンズフード等を取付け又は取り外す場合、ゴム状シートでしっかりと掴める範囲、またはローレットが施されている範囲が十分にない。従って、偏光フィルターの調整リングにレンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合には、レンズフード等の装着又は取り外しが極めて困難であるといったことがある。
【0014】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、調整リングに、レンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合であっても、極めて簡易な構造でありながら、付属物を著しく容易に装着し又は取り外すことができるカメラ用フィルターを提供するこにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係るカメラ用フィルターは、カメラのレンズに着脱自在に装着する固定リングに、フィルターを保持した調整リングを回転可能に組み合わせたカメラ用フィルターにおいて、
前記調整リングの先端部に、付属物を着脱自在に装着する装着部を有し、
前記調整リングの外周面に、係合部材に係合する係合部が形成してあることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係るカメラ用フィルターは、請求項1において、前記係合部は、前記調整リングの外周面に形成した係合孔又は溝であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るカメラ用フィルターを図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラ用偏光フィルターの断面図である。図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、カメラ用偏光フィルターは、調整リング1と、固定リング2と、調整リング1の内周面に固定した偏光フィルター3とからなる。
【0020】
調整リング1は、偏光フィルター3を保持している小径筒部1aと、これより径の大きい中径筒部1bと、これより径が大きく、撮影時に撮影者が調整リング1を回転操作する際の操作部となる大径筒部1cとからなる。
【0021】
固定リング2は、小径筒部2aと、これより径が大きく、外周面にカメラのレンズ鏡筒5に装着するためのネジ部4が形成してある中径筒部2bと、これより径が大きく、カメラのレンズ鏡筒5への装着時に撮影者が螺合の操作をする大径筒部2cとからなる。
【0022】
調整リング1と固定リング2との対向面に夫々形成した環状周溝内に、抜け止め用ワッシャー6が介装してあり、これにより、調整リング1が固定リング2に対して回転可能に一体的に組み合わせてある。偏光調整時には、調整リング1を光軸の廻りに回転すると、偏光フィルター3を回転することができる。
【0023】
調整リング1には、レンズフード7を着脱自在に装着するための装着部8が形成してある。具体的には、螺合手段によりレンズフード7を装着するため、レンズフード7側には、雄ネジが形成してあり、調整レンズ1の装着部は、雌ネジが形成してある。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施の形態では、調整リング1の外周部に、たとえばボールペン10のペン先10a(係合部材)のような突起物が入る大きさの工具孔11(係合孔又は溝)が設けてある。なお、本例では、工具孔11は、光軸に垂直な方向に延びており、その深さは1mmである。
【0025】
ここで、調整リング1の外周部において、工具孔11が設けられている箇所は、偏光フィルターの名称の印刷文字を妨げない箇所であり、工具孔11と印刷文字が施されている箇所以外には、調整リング1を掴み易くし回転させ易いように施したローレットが設けられていても良い。
【0026】
調整リング1の装着部8に、レンズフード7を螺合して装着する時は、たとえばボールペン10を手で握り、該ボールペン10のペン先10aを調整リング1の工具孔11に差し込んだ状態で、調整リング1が光軸を中心にレンズフード7の回転方向と同じ方向に回転しないように固定させて、レンズフード7を回転させることで、調整リング1がレンズフード7に螺合したまま、レンズフード7と同じ回転方向に回転することを阻止でき、素早く且つ螺合後の緩みもなく最後までしっかりとレンズフード7を調整リング1の装着部8に螺合させることができる。
【0027】
また、同様に、調整リング1の装着部8からレンズフード7を螺合解除して取り外す場合には、調整リング1の工具孔11に手で握ったボールペン10のペン先10aを差込み、調整リング1が光軸を中心にレンズフード7の回転方向と同じ方向に回転しないように固定させて、レンズフード7を螺合させた場合と逆の回転方向に回転させることで、調整リング1がレンズフード7に螺合したまま、レンズフード7と同じ回転方向に回転することを阻止でき、素早く取り外すことができる。
【0028】
従って、レンズフード7を調整リング1に装着する場合、または、レンズフード7を調整リング1から取り外す場合、調整リング1の手で掴む範囲が十分になくても、ボールペン10のペン先10aのような突起物を使用して、レンズフード7の装着と取り外しを素早く行うことができる。
【0029】
本発明は、上述した実施の形態の構造に限定されず、各部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは、自由であり、種々の変形が考えられる。たとえば、上述した実施の形態では、調整リング1に施した工具孔11の数が1つの例を用いたが、必要且つデザイン的にも問題がなければ、これに限定されないことは言うまでもない。
【0030】
また、工具孔11に差し込む突起物(係合部材)においても、実施の形態ではボールペン10のペン先10aの場合を例示したが、折れにくい剛性をもち、工具穴に入る大きさであれば、これに限定されることもない。
【0031】
さらに、調整リング1の先端部に着脱自在に装着する付属物は、フードレンズに限定されず、キャップ等、他のものであってもよい。また、例えば、フィルターは、偏光フィルターに限定されず、クロスフィルター等のように、他のフィルターであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調整リングの先端部に、付属物を着脱自在に装着するタイプにおいて、調整リングの外周面に、係合部材に係合する係合部が形成してある。そのため、付属物の装着又は取り外し時には、調整リング外周面の係合部に、係合部材を係合しさえすれば、付属物側を回転しながら、同時に、調整リング側を静止(非回転)の状態に容易に維持することができる。
【0033】
従って、調整リングに、レンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合であっても、極めて簡易な構造でありながら、付属物を著しく容易に装着し又は取り外すことができる。
【0034】
また、ゴム状シートやローレットの形成は、全く不要であり、調整リングが光軸方向に一層薄肉化された場合、調整リングの径が固定リングの径より小さくされた場合にも、十分に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラ用偏光フィルターの断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 調整リング
1a 小径筒部
1b 中径筒部
1c 大径筒部
2 固定リング
2a 小径筒部
2b 中径筒部
2c 大径筒部
3 偏光フィルター(フィルター)
4 ネジ部
5 レンズ鏡筒
6 抜け止め用ワッシャー
7 レンズフード(付属物)
8 装着部
10 ボールペン
10a ペン先(係合部材)
11 工具孔(係合孔又は溝、係合部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラのレンズに着脱自在に装着する固定リングに、偏光フィルター等のフィルターを保持した調整リングを回転可能に組み合わせたカメラ用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用フィルター、特に、偏光フィルターは、カメラのレンズの先端に取付け、カメラのレンズに対して、偏光フィルターを回転させて使用するものであり、所定の撮影効果を得ることができ、カメラ用フィルターの中でも、使用頻度が比較的高いフィルターである。
【0003】
この偏光フィルターは、偏光フィルターを保持して固定する調整リングと、カメラのレンズに螺合により着脱自在に装着する固定リングとからなる。調整リングと固定リングとの対向面に夫々形成した環状周溝内に、抜け止め用ワッシャーが介装してあり、これにより、調整リングが固定リングに対して回転可能に一体的に組み合わせてある。偏光調整時には、調整リングを光軸の廻りに回転すると、偏光フィルターを回転することができる。
【0004】
ところで、このような偏光フィルターの調整リングの先端のネジ部には、レンズフードやキャップ等の付属物のネジ部が螺合し、又は螺合解除することにより、これらレンズフードやキャップ等の付属物が偏光フィルターに対して着脱できるようになっている。
【0005】
例えば、レンズフード等の付属物を取付ける時には、偏光フィルターの調整リングのネジ部に、レンズフード等のネジ部を螺合する。この螺合の際、レンズフード等側を回転させるためには、調整リング側は、静止(非回転)の状態に維持しておく必要がある。
【0006】
しかし、この調整リングの外周部の部分は、光軸方向に極めて狭くなっており、調整リングを手で掴もうとしても、掴む範囲が狭いことから、しっかりと掴めず滑ってしまい、レンズフード等の螺合に時間が掛かったり、螺合の緩みが生じたりといったことがある。なお、固定リングのみを手で掴んで静止(非回転)の状態に保持したとしても、調整リングがレンズフード等と共に回転してしまい、レンズフード等を調整リングに取付けることができない。
【0007】
また、レンズフード等を取り外す際にも、調整リングを手で掴もうとしても、掴む範囲が狭いことから、固く螺合されたレンズフード等の取り外しが困難であるといったことがある。
【0008】
なお、特許文献1は、調整リングの外周面に手を掛けることが難しく、偏光調整時に、調整リングの回転が困難であることから、レンズフードに間接的に、調整リングを回転するためのローラを設けたものである。調整リングの外周部の掴む範囲が狭いといったことでは、上記の問題点に共通するが、レンズフード自体は、カメラのレンズに取付けてあり、上記の問題点の前提のように、レンズフードが偏光フィルターの調整リングに取付けるてあるものではない点で異なる。
【0009】
また、例えばゴム材のシートのようなもので、調整リングとレンズフード等の両方または片方を滑らないように掴んで、一方を固定させ他方を回転させるか、または双方を相反する方向に回転させることや、調整リングと固定リングの外周にローレットを滑り止めとして施すことで、上述した問題点を解決している。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−292647号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、偏光フィルターは、カメラレンズに入射する光線のケラレを防ぐために、薄枠化が一層進み、それと共に、調整リングも薄枠化され、調整リングまたは固定リングの手で掴む範囲が狭くなってきている。
【0012】
さらに、偏光フィルターがカメラのレンズ本体に装着している状態で、調整リングを回転させるとき、回転させるべき調整リングと固定リングを触感で明確に判別させるために、調整リングの外径を固定リングの外径より小さく形成されている偏光フィルターがある。
【0013】
このような結果、調整リングに対してレンズフード等を取付け又は取り外す場合、ゴム状シートでしっかりと掴める範囲、またはローレットが施されている範囲が十分にない。従って、偏光フィルターの調整リングにレンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合には、レンズフード等の装着又は取り外しが極めて困難であるといったことがある。
【0014】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、調整リングに、レンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合であっても、極めて簡易な構造でありながら、付属物を著しく容易に装着し又は取り外すことができるカメラ用フィルターを提供するこにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係るカメラ用フィルターは、カメラのレンズに着脱自在に装着する固定リングに、フィルターを保持した調整リングを回転可能に組み合わせたカメラ用フィルターにおいて、
前記調整リングの先端部に、付属物を着脱自在に装着する装着部を有し、
前記調整リングの外周面に、係合部材に係合する係合部が形成してあることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係るカメラ用フィルターは、請求項1において、前記係合部は、前記調整リングの外周面に形成した係合孔又は溝であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るカメラ用フィルターを図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラ用偏光フィルターの断面図である。図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、カメラ用偏光フィルターは、調整リング1と、固定リング2と、調整リング1の内周面に固定した偏光フィルター3とからなる。
【0020】
調整リング1は、偏光フィルター3を保持している小径筒部1aと、これより径の大きい中径筒部1bと、これより径が大きく、撮影時に撮影者が調整リング1を回転操作する際の操作部となる大径筒部1cとからなる。
【0021】
固定リング2は、小径筒部2aと、これより径が大きく、外周面にカメラのレンズ鏡筒5に装着するためのネジ部4が形成してある中径筒部2bと、これより径が大きく、カメラのレンズ鏡筒5への装着時に撮影者が螺合の操作をする大径筒部2cとからなる。
【0022】
調整リング1と固定リング2との対向面に夫々形成した環状周溝内に、抜け止め用ワッシャー6が介装してあり、これにより、調整リング1が固定リング2に対して回転可能に一体的に組み合わせてある。偏光調整時には、調整リング1を光軸の廻りに回転すると、偏光フィルター3を回転することができる。
【0023】
調整リング1には、レンズフード7を着脱自在に装着するための装着部8が形成してある。具体的には、螺合手段によりレンズフード7を装着するため、レンズフード7側には、雄ネジが形成してあり、調整レンズ1の装着部は、雌ネジが形成してある。
【0024】
図1及び図2に示すように、本実施の形態では、調整リング1の外周部に、たとえばボールペン10のペン先10a(係合部材)のような突起物が入る大きさの工具孔11(係合孔又は溝)が設けてある。なお、本例では、工具孔11は、光軸に垂直な方向に延びており、その深さは1mmである。
【0025】
ここで、調整リング1の外周部において、工具孔11が設けられている箇所は、偏光フィルターの名称の印刷文字を妨げない箇所であり、工具孔11と印刷文字が施されている箇所以外には、調整リング1を掴み易くし回転させ易いように施したローレットが設けられていても良い。
【0026】
調整リング1の装着部8に、レンズフード7を螺合して装着する時は、たとえばボールペン10を手で握り、該ボールペン10のペン先10aを調整リング1の工具孔11に差し込んだ状態で、調整リング1が光軸を中心にレンズフード7の回転方向と同じ方向に回転しないように固定させて、レンズフード7を回転させることで、調整リング1がレンズフード7に螺合したまま、レンズフード7と同じ回転方向に回転することを阻止でき、素早く且つ螺合後の緩みもなく最後までしっかりとレンズフード7を調整リング1の装着部8に螺合させることができる。
【0027】
また、同様に、調整リング1の装着部8からレンズフード7を螺合解除して取り外す場合には、調整リング1の工具孔11に手で握ったボールペン10のペン先10aを差込み、調整リング1が光軸を中心にレンズフード7の回転方向と同じ方向に回転しないように固定させて、レンズフード7を螺合させた場合と逆の回転方向に回転させることで、調整リング1がレンズフード7に螺合したまま、レンズフード7と同じ回転方向に回転することを阻止でき、素早く取り外すことができる。
【0028】
従って、レンズフード7を調整リング1に装着する場合、または、レンズフード7を調整リング1から取り外す場合、調整リング1の手で掴む範囲が十分になくても、ボールペン10のペン先10aのような突起物を使用して、レンズフード7の装着と取り外しを素早く行うことができる。
【0029】
本発明は、上述した実施の形態の構造に限定されず、各部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは、自由であり、種々の変形が考えられる。たとえば、上述した実施の形態では、調整リング1に施した工具孔11の数が1つの例を用いたが、必要且つデザイン的にも問題がなければ、これに限定されないことは言うまでもない。
【0030】
また、工具孔11に差し込む突起物(係合部材)においても、実施の形態ではボールペン10のペン先10aの場合を例示したが、折れにくい剛性をもち、工具穴に入る大きさであれば、これに限定されることもない。
【0031】
さらに、調整リング1の先端部に着脱自在に装着する付属物は、フードレンズに限定されず、キャップ等、他のものであってもよい。また、例えば、フィルターは、偏光フィルターに限定されず、クロスフィルター等のように、他のフィルターであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、調整リングの先端部に、付属物を着脱自在に装着するタイプにおいて、調整リングの外周面に、係合部材に係合する係合部が形成してある。そのため、付属物の装着又は取り外し時には、調整リング外周面の係合部に、係合部材を係合しさえすれば、付属物側を回転しながら、同時に、調整リング側を静止(非回転)の状態に容易に維持することができる。
【0033】
従って、調整リングに、レンズフード等の付属物を着脱自在に装着するタイプの場合であっても、極めて簡易な構造でありながら、付属物を著しく容易に装着し又は取り外すことができる。
【0034】
また、ゴム状シートやローレットの形成は、全く不要であり、調整リングが光軸方向に一層薄肉化された場合、調整リングの径が固定リングの径より小さくされた場合にも、十分に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラ用偏光フィルターの断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 調整リング
1a 小径筒部
1b 中径筒部
1c 大径筒部
2 固定リング
2a 小径筒部
2b 中径筒部
2c 大径筒部
3 偏光フィルター(フィルター)
4 ネジ部
5 レンズ鏡筒
6 抜け止め用ワッシャー
7 レンズフード(付属物)
8 装着部
10 ボールペン
10a ペン先(係合部材)
11 工具孔(係合孔又は溝、係合部)
Claims (2)
- カメラのレンズに着脱自在に装着する固定リングに、フィルターを保持した調整リングを回転可能に組み合わせたカメラ用フィルターにおいて、
前記調整リングの先端部に、付属物を着脱自在に装着する装着部を有し、
前記調整リングの外周面に、係合部材に係合する係合部が形成してあることを特徴とするカメラ用フィルター。 - 前記係合部は、前記調整リングの外周面に形成した係合孔又は溝であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044875A JP2004252357A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | カメラ用フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044875A JP2004252357A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | カメラ用フィルター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004252357A true JP2004252357A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33027457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003044875A Withdrawn JP2004252357A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | カメラ用フィルター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004252357A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006284652A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Shicoh Eng Co Ltd | レンズ駆動装置の製造方法 |
JP2012513607A (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-14 | イーストマン コダック カンパニー | 回転偏光フィルタを備えるカメラ |
CN110908065A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-03-24 | 广州长步道光电科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003044875A patent/JP2004252357A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006284652A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Shicoh Eng Co Ltd | レンズ駆動装置の製造方法 |
JP4654359B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-03-16 | シコー株式会社 | レンズ駆動装置の製造方法 |
JP2012513607A (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-14 | イーストマン コダック カンパニー | 回転偏光フィルタを備えるカメラ |
CN110908065A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-03-24 | 广州长步道光电科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
CN110908065B (zh) * | 2019-12-30 | 2023-09-12 | 湖南长步道光学科技有限公司 | 一种可沿光轴转动防脱出的镜头结构及成像设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
BRPI0411504B1 (pt) | elemento filtrante, conjunto de cobertura, conjunto de filtro e processo para fixar e remover um elemento filtrante | |
JP5602606B2 (ja) | スリーブ取外工具およびスリーブ取外方法 | |
KR20120004842U (ko) | 의료용 수동 드라이버 | |
JP2004252357A (ja) | カメラ用フィルター | |
JP5275675B2 (ja) | ブレード脱着補助装置 | |
JP2016122043A (ja) | フィルタアダプタ及び撮像装置 | |
JP2004109717A (ja) | カメラのレンズアタッチメント着脱機構 | |
JP6775819B2 (ja) | レンズアクセサリ及びレンズ鏡筒 | |
JP2005352386A (ja) | レンズ固定構造 | |
JP2010089230A (ja) | 円筒研削装置のワーク支持に用いるオートマチックドグ | |
JPH0224567Y2 (ja) | ||
JPH1177575A (ja) | ロボットの工具着脱装置 | |
JP3776451B2 (ja) | 万年筆のペン先交換方法及び装置 | |
JP3056277U (ja) | 眼鏡用ねじ回し | |
JP2004109719A (ja) | リング型スプリングを用いたカメラのレンズアタッチメント着脱機構 | |
JP3131091U (ja) | タップホルダー | |
JPH09131605A (ja) | コレットチャックにおける回り止めキャップの固定装置 | |
JPS5821606Y2 (ja) | 携帯用電動工具のサイドハンドル着脱機構 | |
JP2000301879A (ja) | シャープペンシル | |
JP2009048130A (ja) | カメラ装置およびレンズアダプタ | |
JP2006297493A (ja) | 取り外し工具 | |
JPH09113784A (ja) | フォーカス環アダプター | |
JPH10225872A (ja) | ストッパー付ビス保持具 | |
JP2009184299A (ja) | 筆記具 | |
KR200219124Y1 (ko) | 드릴척의 척 핸들 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |