JP2004251465A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体ケースの上面に吸込口を設けた場合に、この吸込口からの塵埃の侵入を防止する空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】天板5に吸込口6を有し壁面に固定される後部ケース3と、この後部ケース6の前面側に設けられる前面ケース2と、前記後部ケース3内に設けられる熱交換器9及び送風機13とを備えた空気調和機の室内機1において、前記前面ケース2は後部ケース3の側部を軸として回動自在に設けられ、前面ケース2には吸込口6を開閉する蓋板17を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】天板5に吸込口6を有し壁面に固定される後部ケース3と、この後部ケース6の前面側に設けられる前面ケース2と、前記後部ケース3内に設けられる熱交換器9及び送風機13とを備えた空気調和機の室内機1において、前記前面ケース2は後部ケース3の側部を軸として回動自在に設けられ、前面ケース2には吸込口6を開閉する蓋板17を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離型空気調和機の室内機に関し、特に本体ケース内に塵埃の侵入をし難くする壁掛け型室内機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の壁掛け型室内機の側断面図である。図4において、室内機61はプラスチック等を材料として形成された横長の本体ケース61Aを有し、この本体ケース61Aには前面及び上面に室内空気の吸込口62、63と、下端部に開閉フラップ64aを枢着した吹出口64とを有し、本体ケース61A内にこれら吸込口62、63及び吹出口64を連通する通風路65を形成している。この通風路65には熱交換器66及び送風ファン67を配設し、熱交換器66上流側の通風路65には通風路65の断面を覆うようにエアフィルタ68と空気清浄フィルタ69とを配置し、室内空気中の塵埃を捕らえて塵埃が下流側に侵入しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
なお、前記熱交換器66には、図示しない室外機が冷媒管にて接続され、冷媒が循環して供給される。そして、冷房運転時には熱交換器66が冷却され、室内空気が熱交換器66と熱交換して室内へ吹き出すことにより室内が冷房される。また、暖房運転時には熱交換器66が暖められ、室内空気が熱交換器66と熱交換して室内へ吹き出すことにより室内が暖房される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−41560号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の室内機61では、本体ケース61Aの高さ寸法を抑えて奥行き寸法を大きくしており、内部に配置される熱交換器66を前部から後上部にかけて配置しており、本体ケース61Aには前述したように、前面のみならず上面に空気の吸込口62、63を設けている。このため、上面に開口している上面吸込口63には、室内の塵埃が舞い落ちて本体ケース61A内部に侵入しやすくなり、エアフィルタ68及び空気清浄フィルタ69で捉えきれない細かな塵埃が熱交換器66や送風ファン67に付着する。そして、シーズンオフの期間中など長期間の停止状態の後に、運転を開始すると、本体内に付着した塵埃によって、暖房あるいは冷房能力が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上述したような従来の事情に鑑みてなされたものであり、本体ケースの上面に吸込口を設けた場合に、この吸込口からの塵埃の侵入を防止するようにした空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、天板に吸込口を有し壁面に固定される後部ケースと、この後部ケースの前面側に設けられる前面ケースと、前記後部ケース内に設けられる熱交換器及び送風機とを備えた空気調和機の室内機において、前記前面ケースは後部ケースの側部を軸として回動自在に設けられ、前面ケースには吸込口を開閉する蓋板を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板は後部ケースの天板に重ねられることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の空気調和機の室内機において、前記後部ケースには前面ケースを回動駆動する駆動装置を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板には開口部を有し、前記吸込口は、前面ケースが回動されることにより、蓋板の開口部と天板の開口部とが合わされたときに開放、蓋板の板部が天板の開口部を覆ったときに閉鎖されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板及び天板にはそれぞれ複数の開口部を有することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記後部ケースの下端部に吹出口を形成し、この吹出口には吹出口開口を開閉する風向調節器を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態を示す分離型空気調和機の室内機の断面説明図、 図2は室内機の側面図、図3は室内機の前面ケース作動時の側断面図である。
【0015】
図1において、室内機1の本体ケース1Aは、合成樹脂製で横長に形成され、前面側の前面ケース2と、背面側の後部ケース3と、背面板4とを備え、背面板4を室内の壁などに固着することで取り付けられている。
【0016】
後部ケース3は、前面が開口した箱形をしており、上部の天板5には複数の横長開口部5h、5h・・を有する吸込口6が形成され、下端部には空気の吹き出す方向を調節する上下風向調節器7a及び左右風向調節器7bを有する吹出口7が形成されている。上下風向調節器7aは、吹出口7の側部に回動自在に取り付けられ、空気調和機の運転時には自動的に回動して所定の角度位置に留まり、停止時には自動的に吹出口7を閉鎖するようになっている。
【0017】
前面ケース2は、後部ケース3の前面の開口を覆う前板2Aと、前記天板5の上に重ねられ複数の横長開口部17h、17h・・を有する蓋板17と、この前面ケース2を回動させるための支持板18と、蓋板17の上両端に形成され前面ケース2を後部ケース3の上縁に沿って滑らかに摺動させるためのガイド部21、21(図2参照)とを有している。支持板18には、図2に示すように、先端に回動軸22が形成されこの回動軸22が後部ケース2の両側板に設けられた軸受けに回動自在に取り付けられている。そして前面ケース2は、後部ケース3に対して所定角度内で回動し、一端側の位置に停止することにより蓋板17の板部が天板5の開口部5h、5h・・を覆って閉鎖し、他端側の位置に停止することにより、図3に示すように、蓋板17の開口部17h、17h・・と天板5の開口部5h、5h・・とが合わされ天板5の開口部5h、5h・・が開放される。
【0018】
なお、図示はしていないが、前板2Aの一部が外れて着脱自在に取り付けられ、室内機1内部のメンテナンス(熱交換器9の掃除や後述する空気清浄フィルタの交換など)が可能になっている。
【0019】
また、後部ケース3の天板5後部には、前面ケース2回動用の駆動装置24が設けられている。この駆動装置24は左右両端に設けられた一対のピニオン25、25と、これらピニオン25、25を連結させる連結軸(図示せず)と、右端に設けられる正逆回転可能な駆動用モータ26(例えば直流ステッピングモータ)等とで構成され、蓋板5後部の左右両端に設けられる一対のラック27、27に前記一対のピニオン25、25が歯合し微速での前面ケース2の回動を可能にしている。
【0020】
空気調和機の運転開始時には駆動用モータ26がゆっくりと回転して一対のピニオン25、25を回転させる。これらピニオン25、25に噛み合うラック27、27を介して蓋板17が前方に移動し、前面ケース2はガイド部21に沿って回動する。蓋板17の後両端部に設けられたストッパ28、28が所定位置に到達すると駆動用モータ26が停止し前面ケース2が前方の位置に停止する。
【0021】
また、停止時には駆動用モータ26がゆっくりと逆回転して一対のピニオン25、25を回転させる。それに噛み合うラック27、27を介して蓋板17が後方に移動し、ストッパ28、28が所定位置に到達すると駆動用モータ26が停止し前面ケース2が後方の位置に停止する。
【0022】
このようにして、空気調和機の運転時には、天板5の開口部5h、5h・・が開放して吸込口6が開き、運転の停止時には、天板5の開口部5h、5h・・が閉鎖して吸込口6が閉じるようになっている。
【0023】
また、本体ケース1A内には吸込口6と吹出口7とを連通する通風路8が形成され、この通風路8内には熱交換器9と送風機13とが配設されている。
【0024】
前記送風機13は、クロスフローファン13fを有し通風路8の略中央に配設され、通風路8内の空気を吹出口7から室内へ吹き出すように回転する。これにより吸込口6から取り入れられた室内の空気が、通風路8を通って吹出口7から吹き出すようになっている。
【0025】
前記熱交換器9は、冷媒が流れる多数の冷媒管とフィンとを備え、通風路8の空気の流れに対抗するようにクロスフローファン13fの前方と上後方に配設されている。この熱交換器9は、前方に設けられた第1熱交換器9aと上後方に設けられた第2熱交換器9bとで構成されており、第1熱交換器9aは、その略中央部に設けた切り込み14によってくの字に折り曲げられ、クロスフローファン13fの前方に設けられている。第2熱交換器9bは、第1熱交換器9aと上端部が接してクロスフローファン13fを挟むように逆V字形に対面配置されている。
【0026】
また、熱交換器9の前方及び上方には、送風機13により吸引される室内空気中の比較的大きな塵を除塵するエアフィルタ15が設けられ、このエアフィルタ15を通過した室内空気の比較的細かい塵を更に除塵する空気清浄フィルタ16が設けられている。
【0027】
なお、室内機1は、図示しない室外機に接続され、この室外機に内蔵された圧縮機、室外熱交換器及び膨張弁等の構成部品と室内機1の熱交換器9とが冷媒管にて環状に接続されて冷凍サイクルを構成している。この冷凍サイクル内を冷媒が循環することによって空調運転を行うようになっている。また、本空気調和機には操作用のリモコンを備えており、このリモコン操作により運転開始時には、前記駆動装置24及び上下風向調節器7aが自動的に所定位置まで作動し、停止時には吹出口7を閉鎖する元の位置に戻るようになっている。
【0028】
このように構成された室内機1において、空気調和機の運転時には、駆動用モータ26が作動し、前面ケース2が前方に回動し、吸込口6が開放される。さらに、吹出口7が開放され、クロスフローファン13fが作動する。吸込口6から吸い込まれた室内空気がエアフィルタ15及び空気清浄フィルタ16を通過して除塵されて熱交換器9に吹き付ける。熱交換器9は、室外機から循環供給された冷媒により加温または冷却される。この熱交換器9と吸い込まれた室内空気とが熱交換し、熱交換された空気が室内へ吹き出されることにより、室内が暖房または冷房される。
【0029】
一方、空気調和機が停止すると、クロスフローファン13fが停止し、駆動用モータ26が作動し前面ケース2が後方に回動し吸込口6が閉鎖され、さらに吹出口7も閉鎖される。前記吸込口6及び吹出口7が閉鎖されるので、本体ケース1A内には吸込口6及び吹出口7を通して室内の塵埃が侵入しないようになっている。
【0030】
このように、本発明の壁掛け型室内機1は、前面ケース2が後部ケース3に対して回動自在に設けられており、前面ケース2が回動することにより後部ケース3の天板5に設けられた吸込口6が前面ケース2の蓋板17により開閉する。そして空気調和機の運転時には吸込口6を開放し、停止時には吸込口6を閉鎖するので、停止時の室内機1内部をほぼ密閉状態に保ち、吸込口6からの塵埃の侵入を大幅に減らすことができる。
【0031】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0032】
本実施形態では、前面に吸込口6を設けていないが、前面に吸込口6を設けてあっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の壁掛型室内機は、空気調和機の運転の停止時に室内ケースの上面に設けた吸込口を閉鎖するので、室内機上部に舞い落ちる塵埃を室内ケース内部へ侵入するのを防いでいる。これによりシーズンオフ等、長期間使用しない場合でも、塵埃の侵入を防ぎ、内部への付着を防いで、空調能力の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における室内機の側断面図である。
【図2】室内機の側面図である。
【図3】室内機の前面ケース作動時の側断面図である。
【図4】従来の壁掛型室内機の側断面図である。
【符号の説明】
1 室内機
1A 本体ケース
2 前面ケース
3 後部ケース
5 天板
5h 天板の開口部
6 吸込口
7 吹出口
7a 上下風向調節器
9 熱交換器
13 送風機
15 エアフィルタ
17 蓋板
17h 蓋板の開口部
18 支持板
21 ガイド部
22 回動軸
24 駆動装置
26 駆動用モータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離型空気調和機の室内機に関し、特に本体ケース内に塵埃の侵入をし難くする壁掛け型室内機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の壁掛け型室内機の側断面図である。図4において、室内機61はプラスチック等を材料として形成された横長の本体ケース61Aを有し、この本体ケース61Aには前面及び上面に室内空気の吸込口62、63と、下端部に開閉フラップ64aを枢着した吹出口64とを有し、本体ケース61A内にこれら吸込口62、63及び吹出口64を連通する通風路65を形成している。この通風路65には熱交換器66及び送風ファン67を配設し、熱交換器66上流側の通風路65には通風路65の断面を覆うようにエアフィルタ68と空気清浄フィルタ69とを配置し、室内空気中の塵埃を捕らえて塵埃が下流側に侵入しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
なお、前記熱交換器66には、図示しない室外機が冷媒管にて接続され、冷媒が循環して供給される。そして、冷房運転時には熱交換器66が冷却され、室内空気が熱交換器66と熱交換して室内へ吹き出すことにより室内が冷房される。また、暖房運転時には熱交換器66が暖められ、室内空気が熱交換器66と熱交換して室内へ吹き出すことにより室内が暖房される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−41560号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の室内機61では、本体ケース61Aの高さ寸法を抑えて奥行き寸法を大きくしており、内部に配置される熱交換器66を前部から後上部にかけて配置しており、本体ケース61Aには前述したように、前面のみならず上面に空気の吸込口62、63を設けている。このため、上面に開口している上面吸込口63には、室内の塵埃が舞い落ちて本体ケース61A内部に侵入しやすくなり、エアフィルタ68及び空気清浄フィルタ69で捉えきれない細かな塵埃が熱交換器66や送風ファン67に付着する。そして、シーズンオフの期間中など長期間の停止状態の後に、運転を開始すると、本体内に付着した塵埃によって、暖房あるいは冷房能力が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、上述したような従来の事情に鑑みてなされたものであり、本体ケースの上面に吸込口を設けた場合に、この吸込口からの塵埃の侵入を防止するようにした空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、天板に吸込口を有し壁面に固定される後部ケースと、この後部ケースの前面側に設けられる前面ケースと、前記後部ケース内に設けられる熱交換器及び送風機とを備えた空気調和機の室内機において、前記前面ケースは後部ケースの側部を軸として回動自在に設けられ、前面ケースには吸込口を開閉する蓋板を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板は後部ケースの天板に重ねられることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の空気調和機の室内機において、前記後部ケースには前面ケースを回動駆動する駆動装置を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板には開口部を有し、前記吸込口は、前面ケースが回動されることにより、蓋板の開口部と天板の開口部とが合わされたときに開放、蓋板の板部が天板の開口部を覆ったときに閉鎖されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記蓋板及び天板にはそれぞれ複数の開口部を有することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機の室内機において、前記後部ケースの下端部に吹出口を形成し、この吹出口には吹出口開口を開閉する風向調節器を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態を示す分離型空気調和機の室内機の断面説明図、 図2は室内機の側面図、図3は室内機の前面ケース作動時の側断面図である。
【0015】
図1において、室内機1の本体ケース1Aは、合成樹脂製で横長に形成され、前面側の前面ケース2と、背面側の後部ケース3と、背面板4とを備え、背面板4を室内の壁などに固着することで取り付けられている。
【0016】
後部ケース3は、前面が開口した箱形をしており、上部の天板5には複数の横長開口部5h、5h・・を有する吸込口6が形成され、下端部には空気の吹き出す方向を調節する上下風向調節器7a及び左右風向調節器7bを有する吹出口7が形成されている。上下風向調節器7aは、吹出口7の側部に回動自在に取り付けられ、空気調和機の運転時には自動的に回動して所定の角度位置に留まり、停止時には自動的に吹出口7を閉鎖するようになっている。
【0017】
前面ケース2は、後部ケース3の前面の開口を覆う前板2Aと、前記天板5の上に重ねられ複数の横長開口部17h、17h・・を有する蓋板17と、この前面ケース2を回動させるための支持板18と、蓋板17の上両端に形成され前面ケース2を後部ケース3の上縁に沿って滑らかに摺動させるためのガイド部21、21(図2参照)とを有している。支持板18には、図2に示すように、先端に回動軸22が形成されこの回動軸22が後部ケース2の両側板に設けられた軸受けに回動自在に取り付けられている。そして前面ケース2は、後部ケース3に対して所定角度内で回動し、一端側の位置に停止することにより蓋板17の板部が天板5の開口部5h、5h・・を覆って閉鎖し、他端側の位置に停止することにより、図3に示すように、蓋板17の開口部17h、17h・・と天板5の開口部5h、5h・・とが合わされ天板5の開口部5h、5h・・が開放される。
【0018】
なお、図示はしていないが、前板2Aの一部が外れて着脱自在に取り付けられ、室内機1内部のメンテナンス(熱交換器9の掃除や後述する空気清浄フィルタの交換など)が可能になっている。
【0019】
また、後部ケース3の天板5後部には、前面ケース2回動用の駆動装置24が設けられている。この駆動装置24は左右両端に設けられた一対のピニオン25、25と、これらピニオン25、25を連結させる連結軸(図示せず)と、右端に設けられる正逆回転可能な駆動用モータ26(例えば直流ステッピングモータ)等とで構成され、蓋板5後部の左右両端に設けられる一対のラック27、27に前記一対のピニオン25、25が歯合し微速での前面ケース2の回動を可能にしている。
【0020】
空気調和機の運転開始時には駆動用モータ26がゆっくりと回転して一対のピニオン25、25を回転させる。これらピニオン25、25に噛み合うラック27、27を介して蓋板17が前方に移動し、前面ケース2はガイド部21に沿って回動する。蓋板17の後両端部に設けられたストッパ28、28が所定位置に到達すると駆動用モータ26が停止し前面ケース2が前方の位置に停止する。
【0021】
また、停止時には駆動用モータ26がゆっくりと逆回転して一対のピニオン25、25を回転させる。それに噛み合うラック27、27を介して蓋板17が後方に移動し、ストッパ28、28が所定位置に到達すると駆動用モータ26が停止し前面ケース2が後方の位置に停止する。
【0022】
このようにして、空気調和機の運転時には、天板5の開口部5h、5h・・が開放して吸込口6が開き、運転の停止時には、天板5の開口部5h、5h・・が閉鎖して吸込口6が閉じるようになっている。
【0023】
また、本体ケース1A内には吸込口6と吹出口7とを連通する通風路8が形成され、この通風路8内には熱交換器9と送風機13とが配設されている。
【0024】
前記送風機13は、クロスフローファン13fを有し通風路8の略中央に配設され、通風路8内の空気を吹出口7から室内へ吹き出すように回転する。これにより吸込口6から取り入れられた室内の空気が、通風路8を通って吹出口7から吹き出すようになっている。
【0025】
前記熱交換器9は、冷媒が流れる多数の冷媒管とフィンとを備え、通風路8の空気の流れに対抗するようにクロスフローファン13fの前方と上後方に配設されている。この熱交換器9は、前方に設けられた第1熱交換器9aと上後方に設けられた第2熱交換器9bとで構成されており、第1熱交換器9aは、その略中央部に設けた切り込み14によってくの字に折り曲げられ、クロスフローファン13fの前方に設けられている。第2熱交換器9bは、第1熱交換器9aと上端部が接してクロスフローファン13fを挟むように逆V字形に対面配置されている。
【0026】
また、熱交換器9の前方及び上方には、送風機13により吸引される室内空気中の比較的大きな塵を除塵するエアフィルタ15が設けられ、このエアフィルタ15を通過した室内空気の比較的細かい塵を更に除塵する空気清浄フィルタ16が設けられている。
【0027】
なお、室内機1は、図示しない室外機に接続され、この室外機に内蔵された圧縮機、室外熱交換器及び膨張弁等の構成部品と室内機1の熱交換器9とが冷媒管にて環状に接続されて冷凍サイクルを構成している。この冷凍サイクル内を冷媒が循環することによって空調運転を行うようになっている。また、本空気調和機には操作用のリモコンを備えており、このリモコン操作により運転開始時には、前記駆動装置24及び上下風向調節器7aが自動的に所定位置まで作動し、停止時には吹出口7を閉鎖する元の位置に戻るようになっている。
【0028】
このように構成された室内機1において、空気調和機の運転時には、駆動用モータ26が作動し、前面ケース2が前方に回動し、吸込口6が開放される。さらに、吹出口7が開放され、クロスフローファン13fが作動する。吸込口6から吸い込まれた室内空気がエアフィルタ15及び空気清浄フィルタ16を通過して除塵されて熱交換器9に吹き付ける。熱交換器9は、室外機から循環供給された冷媒により加温または冷却される。この熱交換器9と吸い込まれた室内空気とが熱交換し、熱交換された空気が室内へ吹き出されることにより、室内が暖房または冷房される。
【0029】
一方、空気調和機が停止すると、クロスフローファン13fが停止し、駆動用モータ26が作動し前面ケース2が後方に回動し吸込口6が閉鎖され、さらに吹出口7も閉鎖される。前記吸込口6及び吹出口7が閉鎖されるので、本体ケース1A内には吸込口6及び吹出口7を通して室内の塵埃が侵入しないようになっている。
【0030】
このように、本発明の壁掛け型室内機1は、前面ケース2が後部ケース3に対して回動自在に設けられており、前面ケース2が回動することにより後部ケース3の天板5に設けられた吸込口6が前面ケース2の蓋板17により開閉する。そして空気調和機の運転時には吸込口6を開放し、停止時には吸込口6を閉鎖するので、停止時の室内機1内部をほぼ密閉状態に保ち、吸込口6からの塵埃の侵入を大幅に減らすことができる。
【0031】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0032】
本実施形態では、前面に吸込口6を設けていないが、前面に吸込口6を設けてあっても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の壁掛型室内機は、空気調和機の運転の停止時に室内ケースの上面に設けた吸込口を閉鎖するので、室内機上部に舞い落ちる塵埃を室内ケース内部へ侵入するのを防いでいる。これによりシーズンオフ等、長期間使用しない場合でも、塵埃の侵入を防ぎ、内部への付着を防いで、空調能力の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における室内機の側断面図である。
【図2】室内機の側面図である。
【図3】室内機の前面ケース作動時の側断面図である。
【図4】従来の壁掛型室内機の側断面図である。
【符号の説明】
1 室内機
1A 本体ケース
2 前面ケース
3 後部ケース
5 天板
5h 天板の開口部
6 吸込口
7 吹出口
7a 上下風向調節器
9 熱交換器
13 送風機
15 エアフィルタ
17 蓋板
17h 蓋板の開口部
18 支持板
21 ガイド部
22 回動軸
24 駆動装置
26 駆動用モータ
Claims (6)
- 天板に吸込口を有し壁面に固定される後部ケースと、この後部ケースの前面側に設けられる前面ケースと、前記後部ケース内に設けられる熱交換器及び送風機とを備えた空気調和機の室内機において、
前記前面ケースは後部ケースの側部を軸として回動自在に設けられ、前面ケースには吸込口を開閉する蓋板を設けたことを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記蓋板は後部ケースの天板に重ねられることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。
- 前記後部ケースには前面ケースを回動駆動する駆動装置を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
- 前記蓋板には開口部を有し、前記吸込口は、前面ケースが回動されることにより、蓋板の開口部と天板の開口部とが合わされたときに開放、蓋板の板部が天板の開口部を覆ったときに閉鎖されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
- 前記蓋板及び天板にはそれぞれ複数の開口部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
- 前記後部ケースの下端部に吹出口を形成し、この吹出口には吹出口開口を開閉する風向調節器を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003039071A JP2004251465A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 空気調和機の室内機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003039071A JP2004251465A (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | 空気調和機の室内機 |
Publications (1)
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ID=33023350
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004251465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108800474A (zh) * | 2018-06-05 | 2018-11-13 | 青岛海尔(胶州)空调器有限公司 | 一种空调器及密封绝尘的方法 |
WO2020020300A1 (zh) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 壁挂式空调室内机 |
-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039071A patent/JP2004251465A/ja active Pending
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A711 | Notification of change in applicant |
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