JP2004250656A - 発泡性スチレンポリマーの製法 - Google Patents

発泡性スチレンポリマーの製法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡性スチレンポリマーの重合プロセス、そのようなプロセスにおいて用いる物質組成物並びにそれによって製造される組成物及び製品に関する。
【解決手段】スチレンモノマー及び有機ペルオキシド開始剤であって、1時間半減期分解温度が低いものと1時間半減期分解温度が高いものとの少なくとも二種を含む水性懸濁液を、該低い方の半減期ペルオキシドの部分分解を実施しかつ該スチレンモノマーの重合を開始させる加熱工程、並びに続いて、水性懸濁液の温度を初めの加熱温度よりも高く上昇させて懸濁液中の開始剤の分解を完全なものにしてスチレンモノマーの完全な重合をもたらす工程を含む方法において、懸濁液に加入する有機ペルオキシド開始剤の一種が「中間」温度のペルオキシドであることを特徴とする発泡性ポリスチレンの製造方法。該懸濁液。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学の分野において遊離ラジカル開始される重合プロセスと規定されるプロセスに関し、一層詳細にはスチレンモノマーの遊離ラジカル開始されるプロセスに関する。更に一層詳細には、本発明は、発泡性スチレンポリマー(「発泡性ポリスチレン」)のそのような重合プロセスに関する。本発明は、また、そのようなプロセスにおいて用いる物質組成物並びにそれによって製造される組成物及び製品にも関する。
【0002】
【従来の技術】
発泡性スチレンポリマー(一般にEPSと表示される)を製造するための確立された方法は、水性懸濁重合によるものである。それは、二種以上のモノマー溶性重合開始剤を、上昇する段階的な、連続の、又は組合せ温度プロフィルで使用するバッチプロセスであるのが代表的である。プロセス用の開始剤は、有効な転化が許容し得る期間内で起きるような温度プロフィルに沿った選定した点で測定されたラジカルの供給をもたらす開始剤の半減期温度に基づいて選ぶ。スチレン重合については、開始剤分解性能を1時間半減期温度によって表わすのが便宜的であり、1時間半減期温度とは、開始剤の出発濃度の半分の分解を1時間の期間にわたって引き起こす程のその温度と定義される。
【0003】
従来、EPSを調製するための懸濁重合は、2つの異なる温度段階及び異なる半減期温度を有する二種の開始剤であって、各々は特定の温度段階について適するものを使用するプロセスにおいて行われる。ジベンゾイルペルオキシド(BPO)が、第一段開始剤として反応温度約82°〜95℃において用いられることがしばしばある。この温度範囲で有用なその他の第一段開始剤は、第三ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、第三アミルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート及び2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサンを含むことができよう。第三ブチルペルオキシベンゾエート(TBP)又はジクミルペルオキシド(DCP)のような開始剤が、115°〜135℃の温度の一層高い段で広く使用されている。第二段は、EPS中の残留モノマーを最少にすることが意図される仕上げ工程になるのが普通である。商用加工では、この段は、モノマー含量を許容し得るレベルに低減させるために、125℃を越える温度に長い間保たれることがしばしばある。
【0004】
懸濁プロセスにおいて調製されるままのEPSは、代表的な直径およそ0.2〜2.0mmを有する本質的に球形のビーズの形態である。ビーズを「発泡性」にするために、ポリマーに発泡剤、もっともしばしばにはブタン、2−メチルブタン、ペンタンやシクロヘキサンのような低分子量のアルカン炭化水素を含浸させることが必要である。EPSは、一工程プロセス又は二工程プロセスで調製することができる。前者は、重合させる間に発泡剤含浸を可能にし、ポリマー取り扱い作業を低減させることの自明な利点を有する。二工程プロセスは、ポリマービーズを分離しかつサイズによって分離した後に別の含浸作業を行う。この場合の利点は、ビーズサイズを精確に制御することであり、これは、いくつかのポリマー成形作業において一層臨界的なパラメーターになる。本発明において転化を促進するのに用いるペルオキシド開始剤濃度は、当業者がいずれのプロセスも適応させるのに容易に調整することができる。
【0005】
従来のプロセスの特徴的な欠点は、第一段において適した転化率を得るのに必要な反応時間が長くかつ第二段において要求される仕上げ温度が相対的に高いことである。本発明において記載する開始剤及びそれらの使用条件は、これらの欠点に対処する目的にかなう。転化時間の短縮は、自明の生産性の利点をもたらす。仕上げ温度の低下は、生成物ポリマー中のオリゴマー含量の減少や水含量の減少のような更なるプロセスの利点をもたらすことができる。オリゴマーは、望ましくないポリマー特性の原因になり得かつ水の加入は、EPSビーズを加工して成形品にする時に困難を引き起こし得る。プロセス温度の低下は、また、エネルギーコストが上昇するので、ますます重要になる問題である。
【0006】
スチレン懸濁重合についての反応時間を短縮させようとする試みが従来存在した。Ingramは、一層望ましい分子量の分布をもたらすのに不斉の反応性を有する二官能価モノマー添加物を使用する懸濁重合プロセスについて教示している(例えば、特許文献1参照)。そのような添加物を使用しないならば、第三ブチルペルオキシベンゾエートを使用する温度の一層高いスチレン懸濁重合は、転化時間を短縮して、狭い分子量分布(多分散指数)を有するポリマーを生じ、これはポリマー加工について不適当なものである。本発明のプロセスは、適した多分散性を得るのにそのようなモノマー添加物を要しない。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第4,029,869号明細書
【0008】
開始温度が一層低い及び一層高い少なくとも二種のペルオキシド開始剤を使用する従来の2温度段プロセスを使用し、温度の高い方の開始剤として特に特定されたペルケタール及び/又はモノペルオキシカーボネート開始剤を採用して低残留ベンゼン含量を得ることが教示している(例えば、特許文献2参照)。特定された特別のペルケタールは、本発明が意図するような「中間の」半減期温度開始剤ではなく、特に、ペルケタールの脂肪族又は脂環式鎖上で置換されるペルオキシ基は、t−ブチルペルオキシ基に限定される。そのようなペルオキシ化合物及びそれらの近い類似体は、本発明が意図する通りの「中間の」半減期開始剤についての範囲外の半減期温度を有することが知られている。
【0009】
【特許文献2】
米国特許第5,266,603号明細書
【0010】
Hamielecは、懸濁重合についてのスチレン転化レートは、開始剤濃度を高めることによって増大させることができるが、これは、典型的なプロセスにおいて許容し得ない程に低い分子量を引き起こすと言う一般に認識されている事実を書き留めている(例えば、非特許文献1参照)。Hamielecは、この事情を克服するために、幾分高い温度及び1時間半減期温度がおよそ98℃の対称性二官能価開始剤を用いるという方法を取っている。これは、同様のプロセスにおいて転化レートをBPOを超えるものに向上させかつ大半の分子量を保存する。しかし、そのプロセスは、極めて相当の量の二官能価開始剤を消費し、その上低い多分散指数を生じるものと思われる。また、残留モノマーを最少にするプロセスの有効性を評定するためのデータを挙げていない。本発明のプロセスは、1時間半減期温度がBPOよりも高い第一段開始剤の濃度を有意に低減させることを用いて分子量が適当でありかつ残留モノマーレベルが相対的に低いポリマーを一層短時間で得る。
【0011】
【非特許文献1】
Journal of Applied Polymer Science、50巻、327〜343(1993)
【0012】
Gluck等は、水性懸濁液中の重合を異なる温度で分解する二種のペルオキシドの存在において使用して発泡性ポリスチレンを製造することについて教示しており、高い方の温度で分解するペルオキシドは、多官能価のものである(例えば、特許文献3及び4参照)。
【0013】
【特許文献3】
米国特許第5,908,272号明細書
【特許文献4】
米国特許第6,046,245号明細書
【0014】
上記の文献の中で、本発明がもたらす、スチレンを重合させて発泡性ポリスチレンを製造する2温度段プロセスへの改良について教示又は示唆するものはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、特定の半減期温度範囲に含まれる有機ペルオキシド開始剤を(必要に応じて従来のペルオキシド開始剤と組み合わせて)採用して発泡性スチレンポリマーを促進された転化レートで製造するにある。
【0016】
本発明の別の目的は、これらの特定の有機ペルオキシド開始剤を使用して代表的なEPS用途用に適した分子量を有するEPS樹脂を得るにある。
【0017】
本発明の別の目的は、これらの特定の有機ペルオキシド開始剤を、プロセス仕上げ温度が相当に低く、その上に最終ポリマーにおいて相対的に低い(1000ppmよりも低い)残留モノマーレベルを得るプロセスにおいて採用するにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
発明の概要
上記の目的を、BPO、TBP及びDCPのような従来のペルオキシド開始剤を、ペルオキシドであって、それらの1時間半減期温度がBPOよりも高いが、TBPよりも低いものに一部か又は完全にのいずれかで置換することによって実現した。更に、本発明の目的から「中間」温度開始剤と規定したそのような開始剤を、共開始剤であって、それらの半減期温度が5°〜15℃異なるものと一緒にすると、遊離ラジカル濃度を転化率を相当に向上させるのに有効なレベルに保つ。本発明は、半減期温度測定値を、芳香族溶媒クメンにおける開始剤分解のレート(速度)を、いくつかの選定した一定温度に保つペルオキシドの溶液を周期的にサンプル採取しかつサンプル採取した溶液中に残る未分解のペルオキシドの量を慣用のヨウ素滴定技術によって求めることによって求めることを意図する。そのような半減期温度測定技術は、当業者に良く知られている。同じ溶媒におけるそのような半減期温度を、所望の半減期温度の直接の測定値をもたらす示差走査熱量計を使用して求める適した技術もまた、当業者に知られており、ヨウ素測定に代えて用いてよい。2つの技術は、同じ溶媒についての均等な結果を、手順について予想される標準実験偏差内でもたらす。半減期温度が、溶媒であって、その中で、測定を行うものに依存し、これより、一方のペルオキシドの半減期温度を別のペルオキシドの半減期温度に比べる際の精度のために、溶媒であって、その中で、半減期を求めるものを特定しなければならないことは、当分野で良く知られている。
【0019】
すなわち、発明は、そのプロセス態様において、スチレンモノマーを重合させて発泡性ポリスチレンを製造するに際し、スチレンを、下記の:
A.スチレンモノマー及び少なくとも二種の有機ペルオキシド開始剤を含み、該有機ペルオキシド開始剤の内の一種は1時間半減期分解温度が低くかつ該有機ペルオキシド開始剤の内の他の少なくとも一種は1時間半減期分解温度が高い水性懸濁液を、該低い方の半減有機ペルオキシドの少なくとも部分分解を実施しかつ該スチレンモノマーの重合を開始させる程の時間及び温度で加熱する工程、並びに
B.続いて、該水性懸濁液の温度を初めの加熱温度よりも高く上昇させて該懸濁液中の有機ペルオキシド開始剤の分解を完全なものにして該スチレンモノマーの完全な重合をもたらす工程
を含むプロセスにおいて重合させる方法であって、
該懸濁液に加入する有機ペルオキシド開始剤の少なくとも一種が「中間」温度のペルオキシドであることを特徴とする方法を提供する。
【0020】
本発明において第一段ペルオキシド開始剤及び仕上げペルオキシド開始剤の両方を相当数利用して転化率を増進させることができるので、転化効率向上の範囲が、選定する特定のペルオキシド及びプロセスにおいて用いる濃度に応じて利用可能である。このプロセスについてのペルオキシド選定及び使用レベルは、有利には、任意の特定のプロセス装置の熱除去能力に一致する所望の転化増進のレートに基づくことができる。そのような検討は、商用スチレン重合を実施するのに経験のあるものによって良く理解されかつそのような製造において利用される個々の装置の要求にある程度依存することになり、容認し得ない反応生成物を生じる望ましくない状況を回避することになる。
【0021】
発明は、第一の組成物態様において、スチレンモノマー及び少なくとも二種の有機ペルオキシド開始剤を含み、該有機ペルオキシド開始剤の内の一種は1時間半減期分解温度が低くかつ該有機ペルオキシド開始剤の内の他の少なくとも一種は1時間半減期分解温度が高い、重合させて発泡性ポリスチレンを供するのに適した水性懸濁液であって、該懸濁液中の有機ペルオキシド開始剤の内の一種が「中間」温度のペルオキシドであることを特徴とする水性懸濁液を提供する。
【0022】
発明は、第二の組成物態様において、発明の第一の組成物態様から発明のプロセス態様によって製造され、「中間」温度のペルオキシドの分解生成物を発明の該第一の組成物態様中に加入させて含有する発泡性ポリスチレンを提供する。
【0023】
発明は、第三の組成物態様において、発明の第二の組成物態様を従来の手段によって造形して成形された物体にすることによって製造された成形された、少なくとも二次元の物体を含む製品を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】
好ましい具体例の説明
従来のプロセスに比べて、本プロセスにおいて相当の転化増進をなすために使用する開始剤は、スチレン重合の速度論を顕著に向上させる一層高いプロセス温度を可能にする特定の半減期温度範囲を特徴とする。加えて、プロセス用の共開始剤の適切な選択は、そのような一層高い遊離ラジカル濃度を持続させてスチレン転化レートを更に増大させる。これより、十分な遊離ラジカル濃度を一層好都合な温度で組み合わせると、従来の温度の一層低いプロセスと比較して転化レートを顕著に増進させることができる。
【0025】
1時間半減期温度範囲(芳香族溶媒クメン中で測定して)が101°〜111℃、好ましくは104°〜110℃の開始剤が、BPO、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン又は第三ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエートのような半減期温度の低い従来の第一段開始剤を使用するスチレンについての典型的な懸濁重合プロセスと比較して転化レートを相当に増大させることができることを見出した。この検討の目的から、上述した通りに、1時間半減期温度範囲が101°〜111℃のそのような開始剤を「中間」温度のペルオキシドと表示するのが簡便である。
【0026】
「中間」温度のペルオキシドは、スチレン懸濁重合用途において、第一段開始剤としての立場か又は仕上げ開始剤としての立場のいずれかで機能することができる点で特有の利点を供する。どの性能立場が最も有利であるかを選定することは、主としてプロセス装置能力の関数になる。反応装置熱負荷許容度及びポスト反応装置生成物取り扱い能力のような要因は、「中間」温度のペルオキシドの固有の用途可能性に確かに影響を与えることになる。
【0027】
従来の開始剤によって得ることができる転化レートに比べてそのような相当に高い転化レートを得ることは、BPO(又は同様の半減期温度を有するその他の第一段開始剤)を、「中間」温度のペルオキシド開始剤であって、それの1時間半減期温度が101°〜111℃、すなわちBPO(又は同様の半減期温度を有するその他の第一段開始剤)に比べておよそ7〜17℃高いものに一部又は完全に置換することを伴う。これらの開始剤を、一層高いプロセス温度で使用すると、転化レートに大いに益する。「中間」温度のペルオキシドは、スチレン1リットル当たり0.002〜0.012当量、好ましくはスチレン1リットル当たり0.004〜0.01当量の量で使用することができる。
【0028】
そのような「中間」温度のペルオキシドは、下記を含み、これらに限定しない:アルファ位が未置換のアルカンペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチル(t−オクチル)エステル、アルファ位が未置換のアルカンペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチル(t−オクチル)ジエステル、並びに上記の範囲内のペルオキシド半減期温度を生じるような様式で環置換されたアロイルペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチル(t−オクチル)エステル及びアロイルペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチル(t−オクチル)ジエステル。特定した半減期範囲内のその他のペルオキシドは、1−アルコキシ−1−t−アルキルペルオキシシクロヘキサン(ここで、t−アルキル基は、炭素原子4〜8を含有する)であり、下記を含み、これらに限定しない:1−アルコキシ−1−t−アミルペルオキシシクロヘキサン及び1−アルコキシ−1−t−ヘキシルペルオキシシクロヘキサン(ここで、アルコキシ基は、炭素原子1〜8を含有し、シクロヘキサン環は、随意に、各々が独立に炭素原子1〜3を有するアルキル基1〜3で置換されることができる)。
【0029】
これらのタイプの開始剤の更なる具体例は、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシプロピオネート(TOPP)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ジ−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)ジペルオキシアジペート(DTODPA)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシベンゾエート(TOPB)、ジ−1,1,3,3−テトラメチルブチルジペルオキシテレフタレート及び1−メトキシ−1−t−アミルペルオキシシクロヘキサン(TAPMC)である。
【0030】
「中間」温度のペルオキシドを仕上げ開始剤として使用する時は、共開始剤であって、それの半減期温度が使用する中間温度の開始剤の半減期温度よりもおよそ5°〜10℃低いものを選定するのが最も有利である。「中間」温度のペルオキシドの半減期温度よりも低い上記の半減期温度範囲に入る有用なペルオキシドのいくつかの例は、下記を含み、これらに限定しない:第三ブチルペルオキシ−2−メチルプロパノエート(TBPMP)、第三アミルペルオキシ−2−メチルプロパノエート、第三ブチルペルオキシカーボシクロヘキサン、第三アミルペルオキシカーボシクロヘキサン、1,4−ジ(t−ブチルペルオキシカーボ)シクロヘキサン及び1,4−ジ(t−アミルペルオキシカーボ)シクロヘキサン。1時間半減期温度が本発明の「中間」温度のペルオキシドの1時間半減期温度よりも約5°〜10℃低いその他のペルオキシド開始剤が多数存在し、かつそのようなその他のペルオキシドを、また、同様に「中間」温度のペルオキシド開始剤と一緒にして転化レートを増進させることができることは、当業者に自明であると思う。
【0031】
「中間」温度のペルオキシドを第一段開始剤として採用するならば、共開始剤であって、それの半減期温度が使用する「中間」温度の開始剤の半減期温度よりもおよそ5°〜15℃低いものを選定することによって、ほとんどの利点が得られる。記載した温度関係を有する開始剤対をそのように適切に使用することにより、半減期温度の低い単一の従来の第一段開始剤によって典型的に見られるよりも一層連続的な遊離ラジカルの発生を可能にする。また、本発明の「中間」温度のペルオキシドにより一層高いプロセス温度を使用する結果、スチレン転化速度論が更に向上して本プロセスを従来のプロセスに比べて著しく速める。
【0032】
第二段仕上げ開始剤としてのTBP及び/又はDCPのような高温ペルオキシドを本発明の「中間」温度のペルオキシド開始剤(1時間半減期温度101°〜111℃)と共に使用することが全く可能であるのはもちろんであるが、そのようなTBP及び/又はDCPの使用は、低い仕上げ温度を使用することをできなくしてしまうことができ、これは、有利には、プロセス時間を短縮させることができる。第三ブチル(t−ブチル)及び第三アミル(t−アミル)の両方の仕上げペルオキシドの多数が112°〜125℃の望ましい1時間半減期温度範囲に入る。しかし、t−アミルペルオキシド(すなわち、t−アミルヒドロペルオキシドに由来する有機ペルオキシド)が、残留モノマーを低減させるためにt−ブチルペルオキシドに比べて優れた性能を有することは一般に認められている。これより、最少の残留モノマーレベルを要求するEPSプロセスについてこの好適な1時間半減期温度範囲112°〜125℃に入るt−アミルペルオキシエステル及びt−アミルモノペルオキシカーボネートが好ましい。一層具体的には、アルファ位が未置換のペルオキシアルカン酸の第三アミルエステル、上記の範囲内のペルオキシド半減期温度を生じるような様式で環置換されたアロイルペルオキソ酸のt−アミルエステル及びOO−t−アミル−O−アルキルモノペルオキシカーボネートが、本発明用の仕上げペルオキシドとして好適である。有用なt−アミルペルオキシエステルの具体例は、t−アミルペルオキシアセテート、t−アミルペルオキシプロピオネート及びt−アミルペルオキシベンゾエートである。有用なt−アミルモノペルオキシカーボネートの具体例は、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)及びOO−t−アミル−O−イソプロピルモノペルオキシカーボネート(TAIC)である。これらのペルオキシエステル及びモノペルオキシカーボネートの類似の一層高級なt−アルキル誘導体(t−ヘキシル又はt−ヘプチルのような)も同様に仕上げ開始剤として有効であろうが、アミル誘導体が、現時点で、一層経済的である。これらの挙げる例は、例示であり、本プロセスの仕上げ段について有用な開始剤の範囲を限定することを意図しない。多数の仕上げペルオキシドの組合せが、また、本プロセスにおいて、TBP及び/又はDCPによって通常使用するであろう一層低いプロセス温度で生成物ポリマー中の残留モノマーレベルを低減させるのに有利に使用することができる。
【0033】
本プロセスにおいて仕上げ開始剤として使用する1時間半減期温度が112°〜125℃の有機ペルオキシドは、スチレン1リットル当たりペルオキシド開始剤0.00〜0.01当量、一層好ましくはスチレン1リットル当たりペルオキシド開始剤0.002〜0.006当量の量で使用することができる。
【0034】
開始剤分解の副生物としてベンゼンを生成する可能性を最少にするために、本発明の多数の実施態様は、また、芳香族核を持たない開始剤を有用に採用することができる。例えば、アルファ位が未置換の本質的にいずれの1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアルカノエートを、本質的にいずれのOO−t−アルキル−O−アルキルモノペルオキシカーボネートと結合させることができよう。開始剤分解の結果としてベンゼンを生成しそうにないであろうそのような開始剤組合せの具体例は、TOPA及びTAECである。
【0035】
スチレンがプロセス用の好適なモノマーである。しかし、スチレンの重量の15%までをその他のエチレン性不飽和モノマー、例えばアルキルスチレン、アルファメチルスチレン、アクリル酸エステル及びアクリロニトリルのようなものに代えてよい。発明のプロセスは、典型的には、水1.0重量部当たりスチレン約0.3〜1.5重量部の範囲にすることができるスチレン対水比で用いることができる。
【0036】
本懸濁プロセス用のその他の一般的かつ有用な添加剤は、リン酸カルシウム又はピロリン酸マグネシウムのような無機懸濁安定剤、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール又はヒドロキシエチルセルロースのような有機懸濁安定剤、界面活性剤、発泡剤、連鎖移動剤、核剤、発泡助剤、滑剤及び可塑剤を含む。ハロゲン化有機化合物(ヘキサブロモシクロデカンのような)もまた、このプロセスにおいて難燃性添加剤として特に有用である。そのようなハロゲン化有機化合物は、ビクムル及びジクムルペルオキシド(DCP)のような遊離ラジカル発生用相乗剤と共に用いるのが普通である。本プロセスの具体的な実施態様において得ることができる一層低い仕上げ温度は、有利なことに、そのような相乗剤の劣化を制限する。発泡剤は、重合の前に又は重合の間の任意の時に投入するモノマーの重量に基づいて10重量までの量で加えることができる。重合を、米国特許第6,046,245号及び本明細書中に挙げる文献に記載されているのと同様な手順を用いて微細なグラファイト粒子10重量%(モノマーの重量に基づいて)までの存在において実施することもまた本プロセスに有用である。
【0037】
随意に、1時間半減期温度が80°〜125℃のその他のペルオキシドを補足量で用いて本プロセスに固有な転化増進に実質的に影響を与えないで生成するポリマーの分子量及び/又は分子量分布(多分散指数)を有利に変えることができることが認められる。
【0038】
分子量、分子量平均及び分子量の分布(多分散性)の測定は、当分野で良く知られている。例えば、米国特許第4,777,230号は、アクリル系コーティングに関係する技術の検討を行っており、そこでは、狭い多分散性が所望されている。当業者ならば、本発明が製造すると意図するスチレンポリマーの所望の多分散性の差についての適した変更により、その検討における一般的な原理が本発明においてあてはまることになることを理解すると思う。
【0039】
下記の例は、更に発明者が発明を実施するために意図する最良の態様(ベストモード)を例示し、単に例示として意図するもので、制限として意図するものではない。
【0040】
【実施例】
例A(密閉アンプル中の重合)
本一次開始剤を使用した比較(スチレン)転化レートの先行調査をアンプル重合で行った。表1は、本プロセスの開始剤によって得ることができる転化増進を代表する結果を例示する。ペルオキシド濃度を、モノマーに対する重量により百万当たりの部及びまたモノマー重量に対する百万当たりの活性酸素の部の両方で挙げる。3つの反応についての温度プロフィルは、下記であった:
BPO:90℃において等温
BPO/TAEC:90℃/4時間、115℃/2時間
TOPA/TAEC:112℃/2時間35分、115℃/2時間25分
【表1】
Figure 2004250656
【0041】
上に掲記した結果は、一次開始剤としてのTOPAを仕上げ開始剤としてのTAECと組み合わせると、BPO開始される重合に比べて、後者の全ペルオキシド活性が一層高いにもかかわらず、予期されない顕著に速い転化をもたらすことを示す。バルクアンプル重合からの結果は、実際の懸濁重合条件下で得られる結果を正確に表わすものではないかもしれないが、合理的に良好な相関が見られるのが普通である。
【0042】
「中間」温度のペルオキシド開始剤であって、それらの1時間半減期温度が101°〜111℃であるものを使用して本プロセスを実施する最良の態様を更に例示し、かつ下記の更なる例において比較するが、下記の更なる例は、また、本発明の範囲を制限することを意図しない。
【0043】
例1(比較)
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、ベンゾイルペルオキシド(BPO)3.41gと第三ブチルペルオキシベンゾエート(TBP)0.87gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。90℃における加熱を更に6.5時間続けた。次いで、混合物に、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。反応装置をシールし、加熱して115℃にし、この温度で2時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却し、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw310,000、Mw/Mn3.02及び残留モノマー278ppmを有するビードポリマー生成物を分離した。
【0044】
例2(比較)
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、ベンゾイルペルオキシド(BPO)2.73gと、t−ブチルペルオキシ−2−メチルプロパノエート(TBPMP)0.989gと、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.160gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。90℃における加熱を6時間続けた。次いで、混合物に、150ml水中のナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。次いで、混合物を(20分の期間にわたり)加熱して114℃にし、114℃に1時間の間保ち、次いで115℃に1時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 42.5mlで酸性化した。Mw280,600、Mw/Mn3.00及び残留モノマー27ppmを有するポリマー(ビーズ)を分離した。
【0045】
例3(比較)
スチレンモノマー(1300g)、脱イオン水(1900g)及びリン酸三カルシウム(7.00g)を4リットル攪拌式圧力容器に導入した。この混合物を加熱して50℃にした後に、それに過硫酸カリウム(0.015g)を脱イオン水(50g)に溶解して加えた。次いで、この混合物を加熱して90℃にし、ベンゾイルペルオキシド(3.41g)に、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)(1.023g)をスチレンモノマー(64g)に溶解したものを加えて加え、90℃における加熱を5.5時間の間続けた。次いで、脱イオン水(200ml)を加え、混合物の加熱を108℃で2時間の間続けた。この時に、反応混合物を冷却し、6N HCl(29ml)を加えた。ビーズの形態のポリマーを従来の方式で分離した。Mwは294,000であり、Mw/Mnは2.97であり、残留モノマーは64ppmであった。
【0046】
例4
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、ベンゾイルペルオキシド(BPO)2.73gと、t−ブチルペルオキシ−2−メチルプロパノエート0.989gと、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)0.839gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。90℃における加熱を6時間の間続けた。次いで、混合物に、150ml水中のナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。次いで、混合物を110℃〜112℃で2時間の間加熱した。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 42.5mlで酸性化した。Mw277,400、Mw/Mn3.09及び残留モノマー19ppmを有するポリマー(ビーズ)を分離した。
【0047】
例5
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)1.64gとOO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.09gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して109℃にし、この温度で1時間の間保った。それ以上の加熱を110℃において1.5時間の間行った。次いで、混合物に、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。次いで、反応装置を加熱して115℃にし、この温度で2時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却し、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw364,000、Mw/Mn2.85及び残留モノマー390ppmを有するビードポリマー生成物を分離した。
【0048】
例6
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1500g、脱イオン水1700g及びリン酸三カルシウム11.93gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.025gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)2.004gとOO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.432gとの混合物をスチレンモノマー91gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して111℃にした。次いで、温度を1時間20分の期間かけて112℃に上昇させていった。次いで、この温度を更に1時間35分の間保った。次いで、混合物に、100ml水中のナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液2.12gを加えた。次いで、混合物を加熱して115℃にし(20分の期間かけて)、115℃に1時間45分の間保った。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 49mlで酸性化した。Mw311,000、Mw/Mn2.70及び残留モノマー36ppmを有するポリマー(ビーズ)を分離した。
【0049】
例7
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)1.64gと、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.09gと、t−アミルペルオキシベンゾエート(TAP)0.27gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して110℃にし、この温度に0.5時間の間保った。それ以上の加熱を111℃において1時間の間、112℃において1.5時間の間、114℃において0.75時間の間及び最終的に加熱して120℃にして1時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却し、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw312,000、Mw/Mn2.73及び残留モノマー68ppmを有するビードポリマー生成物を分離した。
【0050】
例8
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシプロピオネート(TOPP)1.76gと、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.09gと、t−アミルペルオキシベンゾエート(TAP)0.27gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して112℃にし、この温度の間2時間の間保った。それ以上の加熱を115℃において0.33時間の間及び100℃において3時間の間行った。次いで、反応混合物を冷却し、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw336,000、Mw/Mn2.73及び残留モノマー850ppmを有するビードポリマー生成物を分離した。
【0051】
例9
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシベンゾエート(TOPB)2.18gと、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.09gと、t−アミルペルオキシベンゾエート(TAP)0.27gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して112℃にし、この温度に2時間の間保った。それ以上の加熱を115℃において2.75時間の間及び116℃において0.42時間の間行った。次いで、反応混合物を冷却し、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw311,000、Mw/Mn2.51及び残留モノマー202ppmを有するビードポリマー生成物を分離した。
【0052】
例10
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.25gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、t−ブチルペルオキシ−2−メチルプロパノエート(TBPMP)1.912gと1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)1.125gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して100℃にした。次いで、温度を1時間の期間かけて102℃に上昇させていった。次いで、この温度を更に2時間45分の間保った。次いで、混合物を加熱して108℃にし、108℃に1時間の間保った。次いで、混合物に、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。次いで、反応装置を加熱して112℃にし、この温度に1時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 42.5mlで酸性化してMw308,000、Mw/Mn2.84及び残留モノマー1.29%を有するビードポリマー生成物を分離した。
【0053】
例11
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.23gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、1−t−アミルペルオキシ−1−メトキシシクロヘキサン(TAPMC)2.073gとOO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.200gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して111℃にした。次いで、温度を1時間の期間かけて112℃に上昇させていった。次いで、この温度を更に1時間30分の間保った。次いで、混合物に、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。加熱を112℃においてもう25分の間続けた。次いで、混合物を加熱して115℃にし、115℃に2時間の間保った。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 42.5mlで酸性化した。Mw278,000、Mw/Mn2.71及び残留モノマー603ppmを有するポリマー(ビーズ)を分離した。
【0054】
例12
4リットル攪拌式圧力容器に、スチレンモノマー1300g、脱イオン水1900g及びリン酸三カルシウム10.23gを加えた。混合物を加熱して50℃にし、その温度で、過硫酸カリウム0.021gを脱イオン水50gに溶解して加えた。ブレンドを加熱して90℃にし、その温度で、ジ−1,1,3,3−テトラメチルブチルジペルオキシアジペート(DTODPA)1.838gとOO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)1.200gとの混合物をスチレンモノマー64gに溶解して加えた。反応装置をシールし、加熱して111℃にした。次いで、温度を1時間20分の期間かけて112℃に上昇させていった。次いで、この温度を更に1時間35分の間保った。次いで、混合物に、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネートの3%水溶液1.82gを加えた。次いで、混合物を加熱して115℃にし(20分の期間かけて)、115℃に1時間45分の間保った。次いで、反応混合物を冷却して60℃にし、6N HCl 42.5mlで酸性化した。Mw359,000、Mw/Mn2.71及び残留モノマー599ppmを有するポリマー(ビーズ)を分離した。
【0055】
例1〜12からのデータを比較の便宜上下記の表2にまとめる。
【表2】
Figure 2004250656
【0056】
種々のt−オクチル開始剤及びt−アミル仕上げペルオキシドを用いて得られる分子量(例4〜12)は、BPO/TBP(例1)、BPO/TBPMP/TAEC(例2)及びBPO/TAEC(例3)を用いて得られる分子量に匹敵し得る。例1、例2及び例3は、相対的に長い反応時間を要する従来のEPS加工条件の代表的なものである。例4〜12について用いた反応条件は、最適化したものではなかったが、それでも匹敵し得るポリマー分子量を、相当に短い反応時間でかつBPOのような従来の開始剤を使用するプロセス(例1、例2及び例3)において得られる残留モノマーレベルに比べてしばしば低い残留モノマーレベルで達成することが可能であることを明瞭に立証する。例12は、代表的な分子量よりも幾分高い分子量を生じる;これは、第一段ペルオキシド(DTODPA)がジペルオキシドであることの予想される結果である。

Claims (12)

  1. スチレンモノマーを重合させて発泡性ポリスチレンを製造するに際し、スチレンを、下記の:
    A.スチレンモノマー及び少なくとも二種の有機ペルオキシド開始剤を含み、該有機ペルオキシド開始剤の内の一種は1時間半減期分解温度が低くかつ該有機ペルオキシド開始剤の内の他の少なくとも一種は1時間半減期分解温度が高い水性懸濁液を、該低い方の半減期有機ペルオキシドの少なくとも部分分解を実施しかつ該スチレンモノマーの重合を開始させる程の時間及び温度で加熱する工程、並びに
    B.続いて、該水性懸濁液の温度を初めの加熱温度よりも高く上昇させて該懸濁液中の有機ペルオキシド開始剤の分解を完全なものにして該スチレンモノマーの完全な重合をもたらす工程
    を含むプロセスにおいて重合させる方法であって、
    該懸濁液に加入する有機ペルオキシド開始剤の少なくとも一種が「中間」温度のペルオキシドであることを特徴とする方法。
  2. スチレンを、水性懸濁液中で少なくとも二種の有機ペルオキシド開始剤において80〜135℃において10時間までの間重合させるに、少なくとも一種の有機ペルオキシド開始剤が、「中間」温度のペルオキシドであり、クメン中で測定して101°〜111℃において半減期1時間を有し、かつ存在する更なる有機ペルオキシドが、101°〜111℃と異なる温度においてクメン中で測定して半減期1時間を有する請求項1記載の方法。
  3. 重合させるべきスチレンモノマーが、また、共重合性モノマーをスチレンに基づいて約15重量%まで含有する請求項1記載の方法。
  4. 「中間」温度のペルオキシドが、クメン中で測定して101°〜111℃において半減期1時間を有し、かつアルファ位が未置換のアルカンペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル、この温度範囲内の1時間半減期温度を生じるような様式で環置換されたアロイルペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル、1−アルコキシ−1−t−アルキルペルオキシシクロヘキサン(t−アルキルペルオキシ基は、炭素4〜8を含有し、アルコキシ基は、炭素2〜5を含有し、シクロヘキサンは、独立に各々が炭素原子1〜3を有するアルキル基3までで置換されることができる)、又はこれらの混合物からなる群から選ぶ請求項1記載の方法。
  5. アルファ位が未置換のアルカンペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル及びアロイルペルオキソ酸の1,1,3,3−テトラメチルブチルエステルを、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシアセテート(TOPA)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシプロピオネート(TOPP)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、ジ−1,1,3,3−テトラメチルブチルジペルオキシアジペート(DTODPA)、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシベンゾエート(TOPB)、ジ−1,1,3,3−テトラメチルブチルジペルオキシテレフタレート及び1−メトキシ−1−t−アミルペルオキシシクロヘキサン(TAPMC)から選び、かつ101°〜111℃と異なる温度において半減期1時間を有する更なるペルオキシドを、アルファ位が未置換のペルオキシアルカン酸の第三ブチル、第三アミル又は第三ヘキシルエステル、未置換の又は環置換されたアロイルペルオキソ酸のt−ブチル、t−アミル又はt−ヘキシルエステル、OO−t−ブチル−O−アルキルモノペルオキシカーボネート、OO−t−アミル−O−アルキルモノペルオキシカーボネート、OO−t−ヘキシル−O−アルキルモノペルオキシカーボネート及びOO−t−オクチル−O−アルキルモノペルオキシカーボネートから選ぶ請求項4記載の方法。
  6. アルファ位が未置換のペルオキシアルカン酸の第三アミルエステル、未置換の又は環置換されたアロイルペルオキソ酸のt−アミルエステル及びOO−t−アミル−O−アルキルモノペルオキシカーボネートを、t−アミルペルオキシアセテート、t−アミルペルオキシプロピオネート、t−アミルペルオキシベンゾエート、OO−t−アミル−O−2−エチルヘキシルモノペルオキシカーボネート(TAEC)及びOO−t−アミル−O−イソプロピルモノペルオキシカーボネート(TAIC)から選ぶ請求項5記載の方法。
  7. そのようにして製造されたスチレンポリマーが発泡剤を含有する請求項1記載の方法。
  8. 発泡剤を、プロセス工程Aの後に水性懸濁液に加える請求項7記載の方法。
  9. 発泡剤を、プロセス工程Bの後に得られかつ分離されたスチレンポリマーに加える請求項7記載の方法。
  10. スチレンモノマー及び少なくとも二種の有機ペルオキシド開始剤を含み、該有機ペルオキシド開始剤の内の一種は1時間半減期分解温度が低くかつ該有機ペルオキシド開始剤の内の他の少なくとも一種は1時間半減期分解温度が高い、重合させて発泡性ポリスチレンを供するのに適した水性懸濁液であって、該懸濁液中の有機ペルオキシド開始剤の内の一種が「中間」温度のペルオキシドであることを特徴とする水性懸濁液。
  11. 請求項1記載の方法によって製造された発泡性ポリスチレン。
  12. 請求項11記載の発泡性ポリスチレンを造形して成形された物体にすることによって製造された成形された、少なくとも二次元の物体を含む製品。
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