JP2004250182A - 帯状体の搬送ローラ及び帯状体搬送装置 - Google Patents

帯状体の搬送ローラ及び帯状体搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な機構を必要とすることなく、帯状体の移動中及び停止中のいずれの場合にも安定したテンションを帯状体にかけることが可能で、しかも、テンションの調整が容易な帯状体の搬送ローラ及び帯状体搬送装置を提供する。
【解決手段】スプロケット2と、ホイール3と、スプロケット2に固定される円弧状の第1ジョイント4と、ホイール3に固定される円弧状の第2ジョイント5とを備え、第1及び第2のジョイント4,5の中心角の合計を360゜未満とし、かつ、第1及び第2のジョイント4,5を、周方向端面の一方4a,5aどうしが隙間(バッファ)6を介して対向するように配設するとともに、隙間(バッファ)6に、第1ジョイント4と第2ジョイント5を互いに離間する方向に付勢する弾性部材7を配設した搬送ローラ1を、帯状体15を保持、搬送する2つの搬送ローラ11,12のうちの1つとして用いる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電子部品をテープに保持させたテーピング部品の製造工程などにおいて用いられる帯状体搬送装置及びそれに用いられる帯状体の搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品をテープに保持させたテーピング部品の製造工程などにおいて用いられる従来のテープ(帯状体)の搬送機構としては、従来、以下に説明するような搬送機構が知られている。
【0003】
[従来例1]
図4(a),(b)に示すように、この搬送機構(従来例1)は、基準側スプロケット51から従動側スプロケット52へ駆動を伝達するタイミングベルト53に、アイドラー54によってテンションをかけることにより、例えばエンボステープなどのテープ(帯状体)55に所定のテンションをかけるようにしたものである。また、後側の基準側スプロケット51の近傍には、チップをテープ55の凹部(図示せず)に挿入する挿入部56が配設され、前側の従動側スプロケット52の近傍にはチップが挿入された凹部をシールするシール部57が配設されている。
【0004】
なお、図4(a)は1つのアイドラー54によりタイミングベルト53を用いてテンションをかけるようにした例、図4(b)は2つのアイドラー54a,54bを用いて、タイミングベルト53の上側部分と下側部分の2箇所にテンションをかけるようにした例を示している。
【0005】
[従来例2]
この従来例2の搬送機構は、図5に示すように、基準側スプロケット51がテープ(帯状体)55の進行方向前側に配設されているとともに、後側のスプロケット62に摩擦ブレーキ機構が組み込まれた構成を有しており、テープ55が送られると、後側のスプロケット62の摩擦ブレーキ機構により、後方からの引っ張りのテンションがかかるようにして、搬送中のテープ55に所定のテンションがかかるようにしている。
なお、図5において、図4(a),(b)と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示している。
【0006】
[従来例3]
この従来例3の搬送機構は、図6に示すように、基準側スプロケット51をテープ(帯状体)55の進行方向後側に配設し、進行方向前側の従動側スプロケット52がトルクモーター(図示せず)により、常にテープ55に引っ張り力を与えるようにして、テープ55に所定のテンションをかけるようにしたものである。
なお、図6において、図4(a),(b)と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1の搬送機構の場合、構造が複雑になり、特に2つのアイドラー54a,54bを用い、タイミングベルト53の上側部分と下側部分の2箇所にテンションをかけるようにした場合、部品点数も多くなり、設備コストの増大を招くという問題がある。また、テープ55にかかるテンションの計算が複雑で、テンションの調整も困難であるという問題点がある。
【0008】
また、上記従来例2の搬送機構の場合、基準側スプロケット51が進行方向の前側にあるため、チップ挿入部56におけるテープ55の位置精度が低いという問題点がある。また、摩擦ブレーキ機構によりテンションをかける構造のため、テープが送られているときにしかテンションがかからないことから、テンションの変動が大きく、テープ55にたるみが発生するという問題点がある。
【0009】
また、上記従来例3の搬送機構の場合、基準側スプロケット51は後側にあるが、トルクモーターにてテンションをかけるようにしているため、テープ55がピッチ送りされるとテンションが変動するという問題点がある。また、テープ送りの加速度にトルクモーターが追従できない場合には、テープ55にたるみが発生することになるため、テープ55の送り速度を上げることができないという問題点がある。
【0010】
本願発明は、上記問題点を解決するものであり、複雑な機構を必要とすることなく、帯状体の移動中及び停止中のいずれの場合にも安定したテンションを帯状体にかけることが可能で、しかも、テンションの調整が容易な帯状体の搬送ローラ及び帯状体搬送装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明(請求項1)の帯状体の搬送ローラは、
帯状体を保持する略円筒状のスプロケットと、
回転軸に連結されるホイールと、
前記スプロケットに固定される円弧状の第1ジョイントと、
前記ホイールに固定される円弧状の第2ジョイントとを備えており、
前記第1ジョイントの中心角と前記第2ジョイントの中心角の合計は360゜未満であり、かつ、前記第1ジョイントと前記第2ジョイントは、周方向端面の一方どうしが周方向に所定の隙間を介して対向するように、周方向に隣接して配設されているとともに、
前記隙間には、前記第1ジョイントと前記第2ジョイントとを離間する方向に付勢する弾性部材が配設されていることを特徴としている。
【0012】
本願発明(請求項1)の帯状体の搬送ローラは、帯状体を保持する略円筒状のスプロケットと、回転軸に連結されるホイールと、スプロケットに固定される円弧状の第1ジョイントと、ホイールに固定される円弧状の第2ジョイントとを備え、第1ジョイント及び第2ジョイントの中心角の合計を360゜未満とするとともに、第1ジョイントと第2ジョイントを、周方向端面の一方どうしが周方向に所定の隙間(バッファ)を介して対向するように、周方向に隣接して配設し、かつ、対向する第1ジョイントと第2ジョイントの周方向端面間の隙間(バッファ)に、第1ジョイントと第2ジョイントとを周方向に離間する方向に付勢する弾性部材を配設するようにしているので、複雑な機構を必要とすることなく、帯状体の移動中及び停止中のいずれの場合にも安定したテンションを帯状体にかけることが可能になる。
【0013】
すなわち、対向する第1ジョイントと第2ジョイントの周方向端面間の隙間(バッファ)に、第1ジョイントと第2ジョイントとを周方向に離間する方向に付勢する弾性部材を配設することにより、ホイール(回転軸)が停止した場合にも、スプロケットはバッファ分だけ外力によって回転することが可能になるとともに、弾性部材が圧縮される方向にスプロケットを回転させた場合には、スプロケットは弾性部材の付勢力によって本来の位置(所定のバッファが確保される位置)まで復帰しようとする。したがって、かかる機構を備えた本願発明の搬送ローラを、例えば、テーピング部品の製造工程で電子部品をテーピングするのに用いられるテープ送り機構の駆動ローラ又は従動ローラとして使用することにより、帯状体の移動中及び停止中のいずれの場合にも、駆動ローラと従動ローラの間の帯状体に、弾性部材の付勢力によるテンションを安定してかけることが可能になる。
【0014】
また、弾性部材から帯状体にかかるテンションの強さの計算が容易であることから、弾性部材を所定の特性のものに取り換えることにより、容易に帯状体にかかるテンションの大きさを調整することができる。
【0015】
なお、本願発明の搬送ローラの機能を確実に発揮させるためには、帯状体が、付与されるテンションに抗して搬送ローラのスプロケットに保持されていることが必要である。
【0016】
本願発明の搬送ローラを構成するスプロケットによる帯状体の保持構造(機構)については特に制約はないが、
(a)送り穴が形成された帯状体を保持するための嵌合突起をスプロケット側に設けた構成、
(b)スプロケットとしてサクションロールを用いた構成、
(c)スプロケット自体をゴムなどの摩擦力が大きい材料で形成した構成
などが例示される。
【0017】
なお、帯状体としては、テーピング部品に用いられるエンボステープなどが例示される。ただし、帯状体はエンボステープなどに限られるものではなく、キャリアフィルム上に形成されたグリーンシートであってもよく、また、帯状の金属テープなどであってもよい。
【0018】
また、本願発明(請求項2)の帯状体搬送装置は、
帯状体を保持、搬送する2つの搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段とを具備する帯状体搬送装置であって、
前記搬送ローラのいずれか一方に請求項1記載の搬送ローラが用いられていることを特徴としている。
【0019】
帯状体を保持、搬送する2つの搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段とを具備する帯状体搬送装置において、搬送ローラのいずれか一方に上述の請求項1記載の搬送ローラを用いることにより、ピッチ送りを行うような場合にも、2つの搬送ローラ間の帯状体に、弾性部材の付勢力によるテンションを安定してかけることが可能になる。
【0020】
したがって、例えば、テーピング部品の製造工程で電子部品をテーピングするため用いられるテープ送り機構として、本願発明の帯状体搬送装置を用いることにより、テープを所定のテンションがかかった状態で、位置精度よく確実に搬送することが可能になり、信頼性の高いテーピング部品を効率よく製造することが可能になる。
【0021】
なお、本願発明の帯状体搬送装置において、搬送ローラの駆動手段は、2つの搬送ローラのそれぞれに備えられていてもよく、また、一方にのみ備えられていてもよい。なお、2つの搬送ローラのそれぞれに駆動手段が設けられている場合には、2つの搬送ローラの回転を同期させる機構が必要である。また、一方の搬送ローラにのみ駆動手段が設けられている場合には、駆動力を他方の搬送ローラに伝達する無端ベルトなどの駆動伝達機構が必要となる場合がある。
【0022】
また、請求項3の帯状体搬送装置は、前記2つの搬送ローラのうち、一方の搬送ローラが帯状体の搬送方向前側に配設された駆動ローラであり、他方の搬送ローラが帯状体の搬送方向後側に配設された従動ローラであって、該従動ローラとして、請求項1記載の搬送ローラが用いられていることを特徴としている。
【0023】
2つの搬送ローラの一方が帯状体の搬送方向前側に配設された駆動ローラであり、他方が帯状体の搬送方向後側に配設された従動ローラである場合において、従動ローラとして、上述の請求項1記載の搬送ローラを用いることにより、帯状体を所定のテンションがかかった状態で、位置精度よく確実に搬送することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0025】
[搬送ローラ]
図1(a)は本願発明の一実施形態にかかる搬送ローラの構成を示す分解斜視図、図1(b),(c)は、(a)の搬送ローラの動作を説明する図である。
この搬送ローラ1は、帯状体15を保持する略円筒状のスプロケット2と、回転軸に連結されるホイール3と、スプロケット2に固定される円弧状の第1ジョイント4と、ホイール3に固定される円弧状の第2ジョイント5とを備えている。
【0026】
第1ジョイント4の中心角と第2ジョイント5の中心角の合計は360゜未満(この実施形態では345°(図1(b))であり、かつ、第1ジョイント4と第2ジョイント5は、周方向端面の一方(4a,5a)どうしが周方向に所定の隙間(バッファ)6を介して対向するように、周方向に隣接して配設されている。
なお、この実施形態において隙間の角度θは15°とされている。
そして、隙間(バッファ)6を介して対向する第1ジョイント4の周方向端面4aと第2ジョイント5の周方向端面5aの間には、第1ジョイント4と第2ジョイント5とを離間する方向に付勢する弾性部材(この実施形態ではコイルばね)7が配設されている。
【0027】
[帯状体搬送装置]
図2はこの搬送ローラ1を従動ローラ12として用いた帯状体搬送装置20の要部を示す図である。この帯状体搬送装置20は、テーピング部品の製造工程で電子部品をテーピングするために用いられるテーピング機のテープ送り機構として用いられるものであって、帯状体(例えばエンボステープ)15を保持、搬送するための駆動ローラ11及び従動ローラ12を備えており、タイミングベルト(無端ベルト)13により、駆動ローラ11から従動ローラ12に動力が伝達されるように構成されている。
また、駆動ローラ11は帯状体15の搬送方向(矢印Aで示す方向)後側に、従動ローラ12は搬送方向前側にそれぞれ配設されており、駆動ローラ11と従動ローラ12とは、タイミングベルト13を介してシンクロして回転するように構成されている。
【0028】
そして、この帯状体搬送装置20においては、上記従動ローラ12として、図1に示すように構成された本願発明の一実施形態にかかる搬送ローラ1が用いられている。
なお、搬送方向後側の駆動ローラ11の近傍には、チップをエンボステープ15の凹部(図示せず)に挿入するための挿入部16が配設され、前側の従動ローラ12側の近傍には、チップが挿入された凹部をシールするためのシール部17が配設されている。
【0029】
[帯状体搬送装置の動作]
次に、このように構成された帯状体搬送装置20の動作を、図1及び図3を参照しつつ説明する。
【0030】
(1)帯状体であるエンボステープ15を搬送するにあたって、まず、従動ローラ12のスプロケット2を、図3(a)及び図3(b)に示すように、エンボステープ15の搬送方向(矢印Aで示す方向)とは逆方向(矢印Bで示す方向であって、コイルばね7が圧縮される方向)に回転させることにより、コイルばね7の弾性力(付勢力)により、従動ローラ12に、搬送方向に回転しようとする力(テンション)が常にかかる状態とする。
すなわち、第1ジョイント4の周方向端面4aと、第2ジョイント5の周方向端面5aの間の隙間(バッファ)6には、コイルばね7が配設されているので、第1ジョイント4と第2ジョイント5とは互いに離間する方向に付勢され、スプロケット2は、隙間(バッファ)6の角度θ分だけ外力によって回転することが可能であることから、コイルばね7の付勢力により、第1ジョイント4と第2ジョイント5とが本来の位置(所定のバッファが確保される位置)まで復帰しようとする。
【0031】
(2)それから、上記(1)の状態で、図3(b),(c)に示すように、エンボステープ15を駆動ローラ11及び従動ローラ12に順次セットする。
このようにして、図3(c)に示すように、エンボステープ15が駆動ローラ11及び従動ローラ12にセットされた状態では、コイルばね7の弾性力により、従動ローラ12に、搬送方向(矢印Aで示す方向)に回転しようとする力がかかるため、駆動ローラ11により搬送されることになるエンボステープ15には、駆動ローラ11と従動ローラ12間において、常に一定のテンションが加わることになる。
それゆえ、エンボステープ15をピッチ送りする場合にも、エンボステープ15にかかるテンションを一定にすることが可能になる。したがって、エンボステープ15にたるみが発生することを防止し、エンボステープ15の位置精度を高く保持することが可能になる。
したがって、この帯状体搬送装置20を用いることにより、電子部品を確実にテーピングして、効率よく、信頼性の高いテーピング部品を製造することが可能になる。
【0032】
また、上記実施形態の搬送ローラ1においては、コイルばね(弾性部材)7を所定の特性(弾性)を有するものに取り換えることにより、エンボステープ15にかかるテンションの大きさを容易に調整することができる。
【0033】
さらに、上記実施形態では、帯状体としてエンボステープを搬送する場合を例にとって説明したが、帯状体はエンボステープに限られるものではなく、キャリアフィルム上に形成されたグリーンシート、金属テープなどの種々の帯状体を搬送する場合に広く本願発明を適用することが可能である。
【0034】
また、上記実施形態では、本願発明の搬送ローラを、従動ローラとして用いているが、駆動ローラとして用いることも可能である。また、上記実施形態では、駆動ローラを搬送方向後側に配置し、従動ローラを搬送方向前側に配置した場合について説明したが、搬送方向後側に従動ローラを配設し、搬送方向前側に駆動ローラを配設するように構成することも可能である。
【0035】
また、上記実施形態では、2つのローラのうちの一方が駆動ローラ、他方が、従動ローラであって、タイミングベルト(無端ベルト)により駆動ローラから従動ローラに動力を伝達するように構成されている場合を例にとって説明したが、2つの搬送ローラのそれぞれが駆動手段を備えた構成とすることも可能である。
ただし、2つの搬送ローラのそれぞれが駆動手段を備えている場合には、2つの搬送ローラの回転を同期させる機構が必要となる。
【0036】
本願発明は、その他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、第1ジョイントと第2ジョイントの隙間(バッファ)の大きさ、弾性部材の種類、帯状体搬送装置の用途などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0037】
【発明の効果】
上述のように、本願発明(請求項1)の帯状体の搬送ローラは、帯状体を保持する略円筒状のスプロケットと、回転軸に連結されるホイールと、スプロケットに固定される円弧状の第1ジョイントと、ホイールに固定される円弧状の第2ジョイントとを備え、第1ジョイント及び第2ジョイントの中心角の合計を360゜未満とするとともに、第1ジョイントと第2ジョイントを、周方向端面の一方どうしが所定のバッファ(隙間)を介して対向するように、周方向に隣接して配設し、かつ、対向する第1ジョイントと第2ジョイントの周方向端面間の隙間(バッファ)に、第1ジョイントと第2ジョイントとを離間する方向に付勢する弾性部材を配設するようにしているので、複雑な機構を必要とすることなく、帯状体をピッチ送りする場合における帯状体の移動中及び停止中のいずれの場合にも、安定したテンションを帯状体にかけることが可能になる。
また、弾性部材から帯状体にかかるテンションの強さの計算が容易であることから、弾性部材を所定の特性を有するものと取り換えることにより、容易にテンションの調整を行うことができる。
【0038】
また、請求項2の帯状体搬送装置は、2つの搬送ローラのいずれか一方に上述の請求項1記載の搬送ローラを用いているので、ピッチ送りを行うような場合にも、2つの搬送ローラ間の帯状体に、弾性部材の付勢力によるテンションを安定してかけることが可能になる。
したがって、例えば、テーピング部品の製造工程で電子部品をテーピングするため用いられるテープ送り機構として、本願発明の帯状体搬送装置を用いることにより、テープを所定のテンションがかかった状態で、位置精度よく確実に搬送することが可能になり、信頼性の高いテーピング部品を効率よく製造することが可能になる。
【0039】
また、請求項3の帯状体搬送装置のように、2つの搬送ローラの一方が帯状体の搬送方向前側に配設された駆動ローラであり、他方が帯状体の搬送方向後側に配設された従動ローラである場合において、従動ローラとして、上述の請求項1記載の搬送ローラを用いることにより、帯状体を所定のテンションがかかった状態で、位置精度よく確実に搬送することが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる搬送ローラを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b),(c)はその動作を示す正面図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる搬送ローラを従動ローラとして備えた帯状体搬送装置の要部を示す図である。
【図3】(a),(b),(c)は本願発明の一実施形態にかかる搬送ローラを従動ローラとして備えた帯状体搬送装置の動作を説明する図である。
【図4】(a),(b)は従来の帯状体の搬送機構を示す図である。
【図5】従来の帯状体の搬送機構の他の例を示す図である。
【図6】従来の帯状体の搬送機構のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ
2 スプロケット
3 ホイール
4 第1ジョイント
5 第2ジョイント
4a 第1ジョイントの周方向端面の一方
5a 第2ジョイントの周方向端面の一方
6 隙間(バッファ)
7 弾性部材(コイルばね)
11 駆動ローラ
12 従動ローラ
13 タイミングベルト(無端ベルト)
15 エンボステープ(帯状体)
16 チップの挿入部
17 シール部
20 帯状体搬送装置
A 帯状体の搬送方向を示す矢印
B 帯状体の搬送方向と逆の方向を示す矢印

Claims (3)

  1. 帯状体を保持する略円筒状のスプロケットと、
    回転軸に連結されるホイールと、
    前記スプロケットに固定される円弧状の第1ジョイントと、
    前記ホイールに固定される円弧状の第2ジョイントとを備えており、
    前記第1ジョイントの中心角と前記第2ジョイントの中心角の合計は360゜未満であり、かつ、前記第1ジョイントと前記第2ジョイントは、周方向端面の一方どうしが周方向に所定の隙間を介して対向するように、周方向に隣接して配設されているとともに、
    前記隙間には、前記第1ジョイントと前記第2ジョイントとを離間する方向に付勢する弾性部材が配設されていることを特徴とする帯状体の搬送ローラ。
  2. 帯状体を保持、搬送する2つの搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動する駆動手段とを具備する帯状体搬送装置であって、
    前記搬送ローラのいずれか一方に請求項1記載の搬送ローラが用いられていることを特徴とする帯状体搬送装置。
  3. 前記2つの搬送ローラのうち、一方の搬送ローラが帯状体の搬送方向前側に配設された駆動ローラであり、他方の搬送ローラが帯状体の搬送方向後側に配設された従動ローラであって、該従動ローラとして、請求項1記載の搬送ローラが用いられていることを特徴とする請求項2記載の帯状体搬送装置。
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CN109551516A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 达奈美克股份有限公司 具有弹性辅助的关节式机械手臂

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