JP2005098435A - プーリ分割体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プーリの交換を容易にするため分割プーリを採用する技術はあったが、分割体を係合する突起の大きさが制限されその強度に問題があった。
【解決手段】 そこで、上記の問題点を解決するため、本発明では、分割されたプーリ同士の係合の強度を高めつつ、その交換を容易にする手段の提供を一つの目的とする。目的を達成するため、例えば、シャフトを通って且つベルトに当接するプーリの分割体であって、軸方向から見た断面が形成する孤の中心角が180°より大きく、且つ、ベルトに当接する面に切り欠け部を有するものを提供する。さらに、そのプーリの分割体の切り欠け部は、2箇所であって、互いの切り欠け方向が正対し、また、軸と平行に形成されているものを提供する。
【選択図】 図3
【解決手段】 そこで、上記の問題点を解決するため、本発明では、分割されたプーリ同士の係合の強度を高めつつ、その交換を容易にする手段の提供を一つの目的とする。目的を達成するため、例えば、シャフトを通って且つベルトに当接するプーリの分割体であって、軸方向から見た断面が形成する孤の中心角が180°より大きく、且つ、ベルトに当接する面に切り欠け部を有するものを提供する。さらに、そのプーリの分割体の切り欠け部は、2箇所であって、互いの切り欠け方向が正対し、また、軸と平行に形成されているものを提供する。
【選択図】 図3
Description
ベルトを用いる搬送装置のプーリに関し、特にプーリの交換を容易にする技術に関する。
紙葉類等の媒体をベルトに載せて搬送する搬送装置において、プーリ(ローラや滑車)が破損・摩滅した場合にその交換が必要になる。
従来、プーリの交換のために、当該破損・摩滅したプーリを通したシャフトユニットを側壁から抜き出す作業をし、さらに交換後に再組立する作業をしなければならず、その手間が大変であるという問題があった。
この問題に着目した先行技術として、特許文献1は、キャリアーローラを回転させるために、駆動回転軸に取り付けられ、従動側のプーリとの間でエンドレス帯が掛けられるプーリであって、軸心を含む仮想面で少なくとも2つに分割された分割体によって構成され、これら分割体の相互に当接する当接面の外側縁部が、エンドレス帯が掛かる外周面の包絡面より内側に入り込んでいるものを提案している。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたプーリでは、2つに分割された分割体を係合する突起の大きさが制限されその強度に問題がある。また、分割体の断面は半円状であり、その分割体自体には軸に組み付く働きが無いため分割体を係合する突起に負荷がかかり過ぎる問題がある。特にプーリにおいては、回転による遠心力が加わりその遠心力によって分解しないよう分割体の係合を維持することが重要である。
そこで、上記の問題点を解決するため、本発明では、分割された分割プーリ同士の係合の強度を高めつつ、その交換を容易にする手段の提供を一つの目的とする。
上記目的を達成するため、例えば、軸を通って且つベルトに当接するプーリの分割体であって、軸方向から見た断面が形成する孤の中心角が180°より大きく、且つ、ベルトに当接する面に切り欠け部を有するものを提供する。さらに、そのプーリの分割体の切り欠け部は、2箇所であって、互いの切り欠け方向が正対し、また、軸と平行に形成されているものを提供する。
分割された分割プーリ同士の係合の強度を高めつつ、その交換を容易にできる。
図1と図2を用いて、ベルトを用いて媒体を搬送する搬送機構を説明する。搬送機構の具体例には、金融機関で利用される自動取引装置(ATM)において紙幣や通帳を搬送する機構がある。
図1(a)は、媒体搬送機構を媒体の搬送方向(図2(a)の矢印A)から見た図であり、図2は、媒体搬送機構を媒体の搬送方向の側方(図1(a)の右側)から見た図を示す。
搬送機構は、無端の搬送ベルト1a,1bと、搬送ベルト1a,1bを掛架する搬送プーリ2a,2b,2c,2dと、左右の側板5a,5bに直接固定又は軸支されているシャフト3a,3b,3c,3dと、搬送プーリ2a,2b,2cに外側が覆われて搬送ベルト1a,1bには当接せず、且つ、シャフト3a,3b,3cに内側が当接するベアリング(回転体ともいう)4a,4b,4cとを有する。シャフト3dが図示しないステッピングモータの駆動力によって、図2(a)に示す矢印の方向へ駆動されることで搬送ベルト1aと1bに教示された媒体6を搬送する。
図1(b)と図2(b)は、それぞれ図1(a)と図2(a)において点線の楕円で示した箇所を、拡大した図である。搬送プーリ2aを見易いよう搬送ベルト1aは省略した。搬送プーリ2aは、それぞれ同じ形状の分割プーリ2a(1)と分割プーリ2a(2)(黒塗り)に分かれている。特に、図1(b)に示す如く、搬送プーリ2において搬送ベルト1と当接する面は、分割プーリの切り欠け部と凸部が噛み合わさって形成されている。これにより、分割プーリ同士を結びつけるために、噛み合っている部材の大きさを比較的大きくすることでき、その部材自体の強度や結合の強度が高くなるという効果がある。図2(b)の黒色の箇所は、後述する分割プーリの凸部のうち断面側に凸方向が向いたものの位置を示す。
図1(c)は、図1(b)のB−B断面を示す。分割プーリの内側にはベアリング4aに嵌まる溝が設けられ、シャフト方向への分割プーリの移動を規制し、また、搬送ベルト1aのテンションによる圧力に抗ずるようになっている。
図3(a)は、分割されたプーリ(分割プーリ)の斜視図を示し、図3(b)は、中空空間に通るべきシャフト3aを中心にして(a)を約1/4回転した斜視図である。図3(c)は、図3(a)の矢印C方向から見た側面図である。図1のように搬送プーリ1および分割プーリは胴体が盛り上がった形状なため、図3(c)の側面図には図3(a)の斜線部の他に胴体部も現れている。
分割プーリは、搬送ベルト1と当接する面に切り欠け部AとBを有する。切り欠け部AとBの切り欠け方向は、互いに正対しており、シャフト3の軸方向とほぼ平行になっている。軸方向とほぼ平行であることにより、分割プーリがシャフトから離れようとする力(軸方向とほぼ垂直にかかる力)に対して有効に抗ずることができ、また、互いに正対していることにより、分割プーリが互いに離れてシャフト3上のベアリング4からずれてしまうことを防止できるという効果がある。
切り欠け部Aと切り欠け部Bの形状(切り欠けの深さL1、幅、切り欠けの角度)は、ほぼ同じである。分割プーリ同士を組み合わせた場合、切り欠け部Aに凸部Bが、切り欠け部Bに凸部Aが噛み合うよう、凸部Aと凸部Bの外側断面の長さL2は、切り欠けの深さL1とほぼ同じになっている。また、切り欠け部の幅(外周方向でL1とほぼ直交方向)も凸部の幅(外周方向でL2とほぼ直交方向)とほぼ同じ大きさになっている。このようなサイズにすることで、同じ分割プーリ同士で組み合わせることができる。よって、1つの成形型によって製造できるので製造コストを低減することが出来、又は、交互の分割ローラの向きを変えるだけで搬送ローラを構成することが出来るので組立作業が行ないやすく組付部品の誤りも発生し難いという効果がある。
また、図3(c)から分かるように、シャフト3の軸方向から見た分割プーリの断面は、弧を形成しており、その中心角αは180°より大きい。言い換えればC字型を形成している。これにより分割プーリ単体であっても、シャフト3に嵌まっていることができ(中心角が180°以下の分割プーリ単体ではシャフトから滑り落ちてしまう)、遠心力によってシャフトからはずれにくくなっている。特に、この図では分割プーリの外縁が形成する弧のうち、切り欠け部Aと凸部Aの部分を除いた部分は、ほぼ半円(中心角約180°)を形成している。二つの分割プーリを組み合わせた場合には、分割プーリの外縁において切り欠け部A(又はB)と凸部A(又はB)とが形成する弧の分がオーバーラップし、図2(b)に示した断面を形成する。
図4は、シャフト3a上に固定するベアリング4aの外輪に分割プーリ2a(1)と黒塗りで示す分割プーリ2a(2)を組付ける手順を示す図である。この組み付け作業は、分割プーリを撓ませてするため、分割プーリは可撓性素材によって作られている。まず分割プーリ2a(1)の裏側にある溝をベアリング4aに嵌め込む。次に分割プーリ2a(2)の凸部を分割プーリ2a(1)の切り欠け部に、分割プーリ2a(2)の切り欠け部を分割プーリ2a(1)の凸部に合わせる。このとき、分割プーリ2a(1)の裏面側にも溝があるため、分割プーリ2a(1)と同様にベアリング4aに嵌め込む。
以上の実施形態においては、シャフト3とベアリング4とが分離した構造のものについて説明したが、ベアリングレスのものや、プーリにベアリングが含まれているものであっても本発明は適用可能である。
また、分割プーリの凸部と切り欠け部の形状は、上記の実施例に限られない。例えば図5(a)の形状を有する分割プーリは、上記図1(b)に挙げた例に比べ組み付けが容易になる点で有利である。ただし、係合線(凸部と切り欠け部とが形成する線)に分割プーリをシャフトの軸方向から見た断面の円周方向の線をほとんど含んでいないため分割プーリ同士の組み付け強度の強さでは図1(b)の例が有利である。また、図5(b)の形状を有する分割プーリによっても、上記図1(b)に挙げた例に比べ組み付けが容易になるが、係合線に断面の円周方向の線をほとんど含んでいないことに加え、切り欠けの深さが浅い(小さい)ため、分割プーリ同士の組み付け強度の強さでは図1(b)の例が有利である。
また、分割プーリは、部品数が多いと人手による組み付け作業が煩雑になるので2分割が望ましいが3以上に分割されてものであってもよい。
1a,1b 搬送ベルト
2a,2b,2c,2d 搬送プーリ
3a,3b,3c,3d シャフト
4a,4b,4c ベアリング
5a,5b 側板
6 媒体
2a,2b,2c,2d 搬送プーリ
3a,3b,3c,3d シャフト
4a,4b,4c ベアリング
5a,5b 側板
6 媒体
Claims (4)
- 軸を通って且つベルトに当接するプーリを構成するプーリ分割体であって、
前記軸方向から見た断面が形成する孤の中心角が180°より大きく、且つ、前記ベルトに当接する面に切り欠け部を有することを特徴とするプーリ分割体。 - 軸を通って且つベルトに当接するプーリを構成するプーリ分割体であって、
前記ベルトに当接する面に互いの切り欠け方向が正対する2箇所の切り欠け部を有することを特徴とするプーリ分割体。 - 請求項1又は2に記載のプーリ分割体であって、
前記切り欠け部は、前記軸と平行に形成されていることを特徴とするプーリ分割体。 - 請求項1から3のいずれかに記載のプーリ分割体であって、
可撓性素材からなり、
複数の同一の分割体を撓ませ、互いの前記切り欠け部を嵌合して前記軸に組み付けられることを特徴とするプーリ分割体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003334547A JP2005098435A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | プーリ分割体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003334547A JP2005098435A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | プーリ分割体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005098435A true JP2005098435A (ja) | 2005-04-14 |
Family
ID=34462202
Family Applications (1)
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JP2003334547A Pending JP2005098435A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | プーリ分割体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005098435A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100878029B1 (ko) | 2006-08-11 | 2009-01-12 | 김원진 | 콘형 벨트 컨베이어 리턴 롤러 |
JP2010048372A (ja) * | 2008-08-22 | 2010-03-04 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 分割型プーリー |
JP2011111281A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Tsubakimoto Chain Co | フリーザ仕様コンベヤ装置 |
JP2013164210A (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-22 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 回転体保護枠 |
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2003
- 2003-09-26 JP JP2003334547A patent/JP2005098435A/ja active Pending
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