JP2004249923A - 移動農機における走行車輪取付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行形の耕うん機・管理機等においては、耕うん・代かき・移動等の作業を行なう上で走行車輪の交換や轍間距離の調節は必要な行為であり、この行為を圃場付近で一人で安全且つ容易に行なえる走行車輪の車輪取付装置の構成を提供する。
【解決手段】車輪取付体30に、車軸16L・16Rの調節穴16bと同芯の係合部34aL・34aRを有し求芯加圧される一対の取付ピン34L・34Rと、これと直交し一側に配置した押しボタン38とを取付パイプ32の外周で保持し、連結プレート39L・39Rにより取付ピン34L・34Rと押しボタン38とを連動連結した構造を織り込み、押しボタン操作により車軸の調節穴と車輪取付体との係合を嵌脱する手段を用いる。
【選択図】 図3
【解決手段】車輪取付体30に、車軸16L・16Rの調節穴16bと同芯の係合部34aL・34aRを有し求芯加圧される一対の取付ピン34L・34Rと、これと直交し一側に配置した押しボタン38とを取付パイプ32の外周で保持し、連結プレート39L・39Rにより取付ピン34L・34Rと押しボタン38とを連動連結した構造を織り込み、押しボタン操作により車軸の調節穴と車輪取付体との係合を嵌脱する手段を用いる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動農機における走行車輪の轍間距離調節行為に伴って行なわれる車輪取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
歩行形耕うん機・管理機等の移動農機においては、耕うん・代かき・移動等作業を行なう上で走行車輪の装着位置を変更したり別の車輪に交換することは必要な行為である。
従来、車輪取付構造は車輪ピン方式(例えば、特許文献1参照)が多く、上記行為を一人で行なう場合、小形軽量な移動農機においては、まずスナップピンと車輪ピンを外し、次に前傾し前フレーム先端を接地させ、この接地点と片側の車輪の接地点を結ぶ線を支点軸としてモーメント上有利なハンドル部を横に押して走行車体を傾けて一方の車輪を浮かし、この状態を片手で支えながら、一方の手で車輪取付体等を握り移動させ所定の位置で車軸と車輪取付体の穴を合わせ車輪ピンを挿入し、車輪を接地させてスナップピンを挿入して片側の取付を終え、他方の車輪についても同様な方法で取付を行なう。
【0003】
また、これ等をより容易に安全に行なう従来の技術として
1)機体を前傾して前フレーム先端を接地させハンドル部を機体重量に抗して持ち上げ車輪を浮かし、爪軸等に充てがう伸縮可能な支え部材を耕うん機の機枠に着脱自在に装着する(例えば、特許文献2参照)。
2)スタンドの一端を前フレーム基部に左右移動可能に係合し中間部を前後方向に規制し他端を車輪近くで接地し、正面視において、左右クロス状態に付け替えする車輪交換装置(例えば、特許文献3参照)。
等が公知技術としてある。
【0004】
【特許文献1】
実開昭64−34303号公報
【特許文献2】
実公昭44−8324号公報
【特許文献3】
実開昭52−75607号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の公知技術の車輪ピン方式は、機体の傾きを片手で支えながら、車軸の調節穴と車輪取付体の穴を合わせ車輪ピンを挿入する作業は困難と危険が伴い、車輪取付体が車輪の内側にあるときは益々困難な作業となる。
また、公知技術1)では、移動農機の機体重量が非常に軽い場合には機体重量に抗して持ち上げることが可能であるが、高い位置まで持ち上げた状態で支え部材を一人で爪軸に充てがうことは困難で危険な作業となる。
また、公知技術2)では、スタンドの接地部を車輪近くに配置したためモーメント上ハンドル部での機体持ち上げ力は小さくなるが、車輪の浮き上がり高さの確保と機体姿勢維持のためには、ハンドル部を支え部材で支えるか、より高い位置まで上げなければならないので大きく前傾できるレイアウトの機体にしか適応できない等の問題がある。
また、上記の公知技術1)2)においても走行車体持ち上げ部材は、単機能の追加部材で移動農機のいずれの位置かに装着を要し、又、持ち上げ部材の取り付け取り外しも必要なため煩わしさの問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための技術的手段を説明する。
即ち、請求項1においては、耕うん機・管理機等、作業内容により走行車輪の轍間距離調節を行なう移動農機において、轍間距離調節用の調節穴16bを設けた車軸16L・16Rと摺動可能に嵌合する取付パイプ32を有し且つ車輪18を装着した車輪取付体30に、調節穴16bと同芯の係合部34aL・34aRを有し求芯加圧される摺動可能な対向する一対の取付ピン34L・34Rと、これと直交し一側に配置した求芯方向に摺動する押しボタン38とを取付パイプ32の外周で保持し、連結プレート39L・39Rにより取付ピン34L・34Rと押しボタン38を夫々連動連結した構造を織り込んだ事を手段として用いた。
【0007】
また、請求項2においては、連結プレート39L・39Rが、押しボタン38に取り付ける平行ピン38bとの係合穴が左右でクロスの重なりとなる長穴で且つ、突起39b・39bが取付パイプ32の外周に接当する形状にする事を手段として用いた。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は本発明を織り込んだ移動農機の先端接地状態の全体側面図、図2は同じくA矢視図、図3は要部側面視図、図4は要部A矢視図、図5は要部側面視作動図、図6は従来構造図である。
【0009】
まず、本発明を織り込んだ移動農機の全体構成を図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
移動農機の全体は、ミッションケース12の下部に設けた駆動軸17L・17Rに固着し左右に突出する車軸16L・16Rに、回転方向では係合状態とし左右方向では車輪取付体30・30で位置決めして車輪18L・18Rを装着しこれ等を機体中央に配置し、前部には伝動具を介してミッションケース12と連動連結するエンジン10を上面に搭載する前フレーム11を前方延出状態に、上部にはハンドル台21とハンドル22で構成する操縦部20を斜め上後方延出状態に、後部中央付近には作業機取付体14を夫々固着配置して走行車体2を構成している。
【0010】
尚、ハンドル回動レバー29を操作することにより、ハンドル台21を所定の角度左右に回動固定することができ、作業に応じてこれを使用する。
また、作業機取付体14には作業に応じて種々の作業機が装着されるが、図1にはロータリ部47を有する耕うん作業機4を装着した状態を示し、図2の▲1▼は車輪18を車輪取付体30の内側面に、▲2▼は外側面に締結固定した例を示す。
【0011】
本発明を織り込んだ車輪取付装置3は、車輪取付体30とこれに組み込まれる取付ピン34L・34R、押しボタン38及び連結プレート39L・39R等で構成している。
車輪取付体30は、六角形状の車軸16L・16Rと摺動可能に嵌合する取付パイプ32に、これに直交し車輪18を締結固定する車輪取付板31を固着すると共に、取付パイプ32の対辺部外周に求芯方向に摺動穴を有し一部切溝を設けた対向配置する取付ピン受け33L・33Rと、これに直交する対角部外周の一側に配置した求芯方向に摺動穴を有し切溝を設けた押しボタン受け37を固着した構造である。
【0012】
取付ピン34L・34Rは、先端に調節穴16bとの係合部34aL・34aRと他端側にバネ35を受ける座を有し軸方向に切溝を設けた形状で、取付ピン受け33L・33Rに滑合状態に挿入しロールピン33b・33bにより他端を受けるバネ35・35により求芯加圧すると共に、連結プレート39L・39Rの一端を平行ピン34b・34bにより回動可能に保持し、押しボタン38は、誤作動防止の人形ピン38cを通す穴を有し、軸方向に切溝を設けた形状で、押しボタン受け37に滑合状態に挿入すると共に、連結プレート39L・39Rの他端を平行ピン38bにより回動可能に係合した構造である。
【0013】
また、連結プレート39L・39Rは、平行ピン34b・34bとの係合は滑合の丸穴であるが、平行ピン38bとの係合は左右がクロスするよう傾斜した長穴であり、また、突起39bが取付パイプ32に接当する形状で、夫々の切溝に沿って取り付けられる。
【0014】
以上の構成により、押しボタン38を押す事により図5に示すように、取付ピン34L・34Rの係合部34aL・34aRが車軸16L・16Rより離脱し車輪取付装置3を軸に沿って左右に摺動する事が可能となり、また、押しボタン38を離すことにより調節穴16bと係合部34aL・34aRの位置が合えばバネ35・35の求芯加圧により自動的に係合状態となる。
尚、穴33c及び37cは、組み立てのために設けた穴である。
【0015】
図6は、従来方法の車輪ピン方式を示すもので、車軸16L・16Rに車輪取付体50・50を車輪ピン53・53とスナップピン53c・53cにより所定の轍間距離に装着する構造で、▲1▼は車輪18を車輪取付体50の内側面に、▲2▼は外側面に締結固定した例を示す。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成にしたので、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のように、耕うん機・管理機等、作業内容により走行車輪の轍間距離調節を行なう移動農機において、轍間距離調節用の調節穴を設けた車軸と摺動可能に嵌合する取付パイプを有し且つ、車輪を装着した車輪取付体に、調節穴と同芯の係合部を有し求芯加圧される摺動可能な対向する一対の取付ピンと、これと直交し一側に配置した求芯方向に摺動する押しボタンとを取付パイプの外周で保持し、連結プレートにより取付ピンと押しボタンを夫々連動連結した構造を織り込んだ事により、押しボタンを指で押圧又は離すことで車軸との係合の嵌脱が可能となり片手での車輪取付位置の変更が容易になると共に、取り外す部品が無いので紛失の問題も解決される効果が得られる。
【0017】
また、請求項2記載のように、連結プレートが、押しボタンに取り付ける平行ピンとの係合穴が左右でクロスの重なりとなる長穴で且つ、突起が取付パイプの外周に接当する形状である事により、押しボタンの押圧による取付ピン受けと取付ピンの摺動部の抵抗を和らげ、取付ピンがスムーズに摺動するので押しボタンの押圧力が小さくなる効果が得られる。
【0018】
これ等の効果を織り込むことにより、走行用車輪の装置位置の変更や車輪の交換行為を一人で安全且つ容易に行なえ、単機能部材の取り付け取り外しの煩わしさや、部品の着脱による紛失も防げる走行車輪取付装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を織り込んだ移動農機の先端接地状態の全体側面図である。
【図2】同じくA矢視図である。
【図3】全体側面図の要部拡大図である。
【図4】A矢視図の要部拡大図である。
【図5】要部側面視の作動図である。
【図6】従来構造図である。
【符号の説明】
2 走行車体
3 車輪取付装置
4 作業機
20 操縦部
30 車輪取付体
47 ロータリ部
50 車輪取付具
A→ A矢視
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動農機における走行車輪の轍間距離調節行為に伴って行なわれる車輪取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
歩行形耕うん機・管理機等の移動農機においては、耕うん・代かき・移動等作業を行なう上で走行車輪の装着位置を変更したり別の車輪に交換することは必要な行為である。
従来、車輪取付構造は車輪ピン方式(例えば、特許文献1参照)が多く、上記行為を一人で行なう場合、小形軽量な移動農機においては、まずスナップピンと車輪ピンを外し、次に前傾し前フレーム先端を接地させ、この接地点と片側の車輪の接地点を結ぶ線を支点軸としてモーメント上有利なハンドル部を横に押して走行車体を傾けて一方の車輪を浮かし、この状態を片手で支えながら、一方の手で車輪取付体等を握り移動させ所定の位置で車軸と車輪取付体の穴を合わせ車輪ピンを挿入し、車輪を接地させてスナップピンを挿入して片側の取付を終え、他方の車輪についても同様な方法で取付を行なう。
【0003】
また、これ等をより容易に安全に行なう従来の技術として
1)機体を前傾して前フレーム先端を接地させハンドル部を機体重量に抗して持ち上げ車輪を浮かし、爪軸等に充てがう伸縮可能な支え部材を耕うん機の機枠に着脱自在に装着する(例えば、特許文献2参照)。
2)スタンドの一端を前フレーム基部に左右移動可能に係合し中間部を前後方向に規制し他端を車輪近くで接地し、正面視において、左右クロス状態に付け替えする車輪交換装置(例えば、特許文献3参照)。
等が公知技術としてある。
【0004】
【特許文献1】
実開昭64−34303号公報
【特許文献2】
実公昭44−8324号公報
【特許文献3】
実開昭52−75607号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の公知技術の車輪ピン方式は、機体の傾きを片手で支えながら、車軸の調節穴と車輪取付体の穴を合わせ車輪ピンを挿入する作業は困難と危険が伴い、車輪取付体が車輪の内側にあるときは益々困難な作業となる。
また、公知技術1)では、移動農機の機体重量が非常に軽い場合には機体重量に抗して持ち上げることが可能であるが、高い位置まで持ち上げた状態で支え部材を一人で爪軸に充てがうことは困難で危険な作業となる。
また、公知技術2)では、スタンドの接地部を車輪近くに配置したためモーメント上ハンドル部での機体持ち上げ力は小さくなるが、車輪の浮き上がり高さの確保と機体姿勢維持のためには、ハンドル部を支え部材で支えるか、より高い位置まで上げなければならないので大きく前傾できるレイアウトの機体にしか適応できない等の問題がある。
また、上記の公知技術1)2)においても走行車体持ち上げ部材は、単機能の追加部材で移動農機のいずれの位置かに装着を要し、又、持ち上げ部材の取り付け取り外しも必要なため煩わしさの問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための技術的手段を説明する。
即ち、請求項1においては、耕うん機・管理機等、作業内容により走行車輪の轍間距離調節を行なう移動農機において、轍間距離調節用の調節穴16bを設けた車軸16L・16Rと摺動可能に嵌合する取付パイプ32を有し且つ車輪18を装着した車輪取付体30に、調節穴16bと同芯の係合部34aL・34aRを有し求芯加圧される摺動可能な対向する一対の取付ピン34L・34Rと、これと直交し一側に配置した求芯方向に摺動する押しボタン38とを取付パイプ32の外周で保持し、連結プレート39L・39Rにより取付ピン34L・34Rと押しボタン38を夫々連動連結した構造を織り込んだ事を手段として用いた。
【0007】
また、請求項2においては、連結プレート39L・39Rが、押しボタン38に取り付ける平行ピン38bとの係合穴が左右でクロスの重なりとなる長穴で且つ、突起39b・39bが取付パイプ32の外周に接当する形状にする事を手段として用いた。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は本発明を織り込んだ移動農機の先端接地状態の全体側面図、図2は同じくA矢視図、図3は要部側面視図、図4は要部A矢視図、図5は要部側面視作動図、図6は従来構造図である。
【0009】
まず、本発明を織り込んだ移動農機の全体構成を図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
移動農機の全体は、ミッションケース12の下部に設けた駆動軸17L・17Rに固着し左右に突出する車軸16L・16Rに、回転方向では係合状態とし左右方向では車輪取付体30・30で位置決めして車輪18L・18Rを装着しこれ等を機体中央に配置し、前部には伝動具を介してミッションケース12と連動連結するエンジン10を上面に搭載する前フレーム11を前方延出状態に、上部にはハンドル台21とハンドル22で構成する操縦部20を斜め上後方延出状態に、後部中央付近には作業機取付体14を夫々固着配置して走行車体2を構成している。
【0010】
尚、ハンドル回動レバー29を操作することにより、ハンドル台21を所定の角度左右に回動固定することができ、作業に応じてこれを使用する。
また、作業機取付体14には作業に応じて種々の作業機が装着されるが、図1にはロータリ部47を有する耕うん作業機4を装着した状態を示し、図2の▲1▼は車輪18を車輪取付体30の内側面に、▲2▼は外側面に締結固定した例を示す。
【0011】
本発明を織り込んだ車輪取付装置3は、車輪取付体30とこれに組み込まれる取付ピン34L・34R、押しボタン38及び連結プレート39L・39R等で構成している。
車輪取付体30は、六角形状の車軸16L・16Rと摺動可能に嵌合する取付パイプ32に、これに直交し車輪18を締結固定する車輪取付板31を固着すると共に、取付パイプ32の対辺部外周に求芯方向に摺動穴を有し一部切溝を設けた対向配置する取付ピン受け33L・33Rと、これに直交する対角部外周の一側に配置した求芯方向に摺動穴を有し切溝を設けた押しボタン受け37を固着した構造である。
【0012】
取付ピン34L・34Rは、先端に調節穴16bとの係合部34aL・34aRと他端側にバネ35を受ける座を有し軸方向に切溝を設けた形状で、取付ピン受け33L・33Rに滑合状態に挿入しロールピン33b・33bにより他端を受けるバネ35・35により求芯加圧すると共に、連結プレート39L・39Rの一端を平行ピン34b・34bにより回動可能に保持し、押しボタン38は、誤作動防止の人形ピン38cを通す穴を有し、軸方向に切溝を設けた形状で、押しボタン受け37に滑合状態に挿入すると共に、連結プレート39L・39Rの他端を平行ピン38bにより回動可能に係合した構造である。
【0013】
また、連結プレート39L・39Rは、平行ピン34b・34bとの係合は滑合の丸穴であるが、平行ピン38bとの係合は左右がクロスするよう傾斜した長穴であり、また、突起39bが取付パイプ32に接当する形状で、夫々の切溝に沿って取り付けられる。
【0014】
以上の構成により、押しボタン38を押す事により図5に示すように、取付ピン34L・34Rの係合部34aL・34aRが車軸16L・16Rより離脱し車輪取付装置3を軸に沿って左右に摺動する事が可能となり、また、押しボタン38を離すことにより調節穴16bと係合部34aL・34aRの位置が合えばバネ35・35の求芯加圧により自動的に係合状態となる。
尚、穴33c及び37cは、組み立てのために設けた穴である。
【0015】
図6は、従来方法の車輪ピン方式を示すもので、車軸16L・16Rに車輪取付体50・50を車輪ピン53・53とスナップピン53c・53cにより所定の轍間距離に装着する構造で、▲1▼は車輪18を車輪取付体50の内側面に、▲2▼は外側面に締結固定した例を示す。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成にしたので、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のように、耕うん機・管理機等、作業内容により走行車輪の轍間距離調節を行なう移動農機において、轍間距離調節用の調節穴を設けた車軸と摺動可能に嵌合する取付パイプを有し且つ、車輪を装着した車輪取付体に、調節穴と同芯の係合部を有し求芯加圧される摺動可能な対向する一対の取付ピンと、これと直交し一側に配置した求芯方向に摺動する押しボタンとを取付パイプの外周で保持し、連結プレートにより取付ピンと押しボタンを夫々連動連結した構造を織り込んだ事により、押しボタンを指で押圧又は離すことで車軸との係合の嵌脱が可能となり片手での車輪取付位置の変更が容易になると共に、取り外す部品が無いので紛失の問題も解決される効果が得られる。
【0017】
また、請求項2記載のように、連結プレートが、押しボタンに取り付ける平行ピンとの係合穴が左右でクロスの重なりとなる長穴で且つ、突起が取付パイプの外周に接当する形状である事により、押しボタンの押圧による取付ピン受けと取付ピンの摺動部の抵抗を和らげ、取付ピンがスムーズに摺動するので押しボタンの押圧力が小さくなる効果が得られる。
【0018】
これ等の効果を織り込むことにより、走行用車輪の装置位置の変更や車輪の交換行為を一人で安全且つ容易に行なえ、単機能部材の取り付け取り外しの煩わしさや、部品の着脱による紛失も防げる走行車輪取付装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を織り込んだ移動農機の先端接地状態の全体側面図である。
【図2】同じくA矢視図である。
【図3】全体側面図の要部拡大図である。
【図4】A矢視図の要部拡大図である。
【図5】要部側面視の作動図である。
【図6】従来構造図である。
【符号の説明】
2 走行車体
3 車輪取付装置
4 作業機
20 操縦部
30 車輪取付体
47 ロータリ部
50 車輪取付具
A→ A矢視
Claims (2)
- 耕うん機・管理機等、作業内容により走行車輪の轍間距離調節を行なう移動農機において、轍間距離調節用の調節穴16bを設けた車軸16L・16Rと摺動可能に嵌合する取付パイプ32を有し且つ、車輪18を装着した車輪取付体30に、調節穴16bと同芯の係合部34aL・34aRを有し求芯加圧される摺動可能な対向する一対の取付ピン34L・34Rと、これと直交し一側に配置した求芯方向に摺動する押しボタン38とを取付パイプ32の外周で保持し、連結プレート39L・39Rにより取付ピン34L・34Rと押しボタン38とを夫々連動連結した構造を織り込んだ事を特徴とする車輪取付装置。
- 連結プレート39L・39Rが、押しボタン38に取り付ける平行ピン38bとの係合穴が左右でクロスの重なりとなる長穴で且つ、突起39b・39bが取付パイプ32の外周に接当する形状である事を特徴とする請求項1記載の車輪取付装置。
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---|---|---|---|
JP2003044472A JP2004249923A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 移動農機における走行車輪取付装置 |
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004249923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200129574A (ko) * | 2019-05-09 | 2020-11-18 | 엘에스엠트론 주식회사 | 농작업차량용 차륜거리 가변형 차축 조립체 |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003044472A patent/JP2004249923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200129574A (ko) * | 2019-05-09 | 2020-11-18 | 엘에스엠트론 주식회사 | 농작업차량용 차륜거리 가변형 차축 조립체 |
KR102647519B1 (ko) * | 2019-05-09 | 2024-03-14 | 엘에스엠트론 주식회사 | 농작업차량용 차륜거리 가변형 차축 조립체 |
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