JP2004249565A - インサート成形体、インサート成形用金型、およびインサート成形体の製造方法 - Google Patents

インサート成形体、インサート成形用金型、およびインサート成形体の製造方法 Download PDF

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Osamu Murakami
治 村上
Yasutsugu Kawashima
康嗣 川島
Osamu Azumaoka
制 東岡
Hajime Nakajima
一 仲嶋
Masahiro Otani
真博 大谷
Naoshi Yamada
直志 山田
Masahiko Sakamoto
雅彦 阪本
Masaru Imaizumi
賢 今泉
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Abstract

【課題】例えばロータリエンコーダの回転ディスクのような回転体に用いた場合でも、回転時の振れ、あるいは偏心などを抑制し得る高精度なインサート成形体、インサート成形用金型、およびインサート成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】断面円形の周面1aを有するインサート部材1と注型材料とが一体注型されたインサート成形体において、インサート部材として、周面から径方向に盛り上がる突起部1bを周方向に均等に3箇所以上形成してなることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば光学式ロータリエンコーダ、ベアリング用軸受け、ギア等の高精度が要求される回転体や回転体を保持する部材などに好ましく用いることができるインサート成形体、インサート成形用金型、およびインサート成形体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば光学式ロータリエンコーダに用いられる回転ディスクなどのように、回転軸となる金属製の筒状体と、センサーによる被検出部となる樹脂製回転ディスクとが一体注型されたインサート成形体には、回転時の振れや、偏心等の点で高度な形状精度が要求される。このようなインサート部材と樹脂とを一体化した高精度なインサート成形体を得る場合、金属製の筒状あるいは円柱状のインサート部材を精度よく、かつ信頼性が高く金型にセットする方法として、コレットによりインサート部材を固定し、常に正確に垂直な状態で保持する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−60801号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のインサート部材と樹脂を高精度に一体成形する方法においては、インサート部材を金型へ精度良くセットすることが重要である。しかし、先に述べたようなコレット方式では、金型の開閉によって分割したコレットがインサート部材を固定する構造となっており、この方法ではインサート部材の高精度な位置決め固定が期待できない。また、分割構造であるために、成形品に分割跡の筋目が形成されるため、その筋目が精度に影響する。このように、高精度なインサート成形体が要求される場合は多くの問題があった。
【0005】
また、上記光学式ロータリエンコーダに用いられる回転ディスクなどを一体成形するためには、金属製筒状体を予め金型のコアピンに挿入しセットする工程が必要となるが、金属製筒状体の内径はコアピンの直径より大きくしておかなければならない。また、金属製筒状体をコアピンに挿入しやすくするために、金属製筒状体とコアピンとのクリアランスを大きくする必要がある。しかし、クリアランスを大きくすると金型の中で固定したときに金属製筒状体が傾くため、垂直に固定できなくなり、成形後の一体成形品の形状精度が悪くなる問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような従来技術の課題を解消するためになされたものであり、例えば光学式ロータリエンコーダの回転ディスクのような回転体に用いた場合でも回転時の振れや、偏心等を抑制し得る高精度なインサート成形体、インサート成形用金型、およびインサート成形体の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るインサート成形体は、断面円形の周面を有するインサート部材と注型材料とが一体注型されたインサート成形体において、上記インサート部材は、周面から径方向に盛り上がる突起部を周方向に均等に3箇所以上形成してなることを特徴とするものである。
【0008】
また、この発明に係るインサート成形用金型は、円柱状または円筒状のインサート部材を挿嵌、固定するための円周面が形成された保持部材を備えたインサート成形用金型において、上記保持部材は、上記円周面から径方向に盛り上がる突起部が周方向に均等に3箇所以上設けられ、該突起部の径方向の高さを約5〜約70μmとしたことを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明に係るインサート成形体の製造方法は、円柱状または円筒状のインサート部材を注型材料と一体注型するに際し、上記インサート部材を金型内に固定するための保持部材として、該インサート部材を挿嵌させるための円周面を有し、かつ該円周面には、径方向に盛り上がる突起部が周方向に3箇所以上形成され、該突起部の径方向の高さを約5〜約70μmとしてなる保持部材を用い、予め上記インサート部材を上記金型の保持部材の温度よりも高い温度に加熱した後、上記保持部材に挿嵌することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1ないし図6は、この発明の実施の形態1によるインサート成形体としての光学式ロータリエンコーダに用いる回転ディスク、インサート成形用金型およびインサート成形体の製造方法を説明するための図であり、より具体的には、図1はインサート部材としての回転軸となる金属製の筒状体を金型の保持部材(コアピン)に挿入したときの状態を模式的に示す断面図、図2は上記筒状体の外観を示す斜視図、図3は上記筒状体の内周面に設けた突起部の形状を模式的に示す平面図、図4は注型に用いる金型の要部を示す断面図、図5は筒状体をコアピンに挿入するときの状況を示す模式図、図6は完成したインサート成形体としての光学式ロータリエンコーダの回転ディスクを模式的に示す斜視図である。なお、各図を通じて同一符合は同一もしくは相当部分を示すものとする。
【0011】
図に示すように、光学式ロータリエンコーダの回転ディスク6の回転軸となるインサート部材1は、金属製の筒状体からなり、より具体的には、長さ約6mm、外径約10mm、内径約5mmの寸法で、材料はアルミニウムからなる。該インサート部材1は、図4および図5に示すように、鉄系の材料からなる金型7の保持部材(コアピン)2に挿嵌固定され、金型7内に樹脂を充填して一体成形される。
【0012】
一般的にこのような場合、インサート部材1の内径と保持部材2の外径との差を大きくすると挿入は容易となるが、得られるインサート成形体の直角度や振れ、同軸度のような形状精度は悪くなる。また、インサート部材1の内径と保持部材2の外径との差が小さくなると、得られるインサート成形体の精度は良くなるが挿嵌が難しくなる。
【0013】
この実施の形態1では、その問題を解消するために、インサート部材1の内径部分の形状を、図1、および図3に示すように内周面1aより中心側径方向に盛り上がる突起部1bを3箇所形成した構造とした。上記突起部1bと内周面1aとの径方向の差、即ち突起部(凹凸)の高さdが、ある一定の値より大きくなると、インサート部材1を金型7の保持部材2にセットした場合に、その保持部材2の外周面との間に生じる隙間に樹脂が流入するようになるため、希望の成形品が得られない。そこで鋭意検討を重ねた結果、この実施の形態1においては突起部1bの高さdは、用いた注型樹脂が流入しない範囲内である約30μmとした。なお、図2、および図5ではインサート部材1の内周面1a部に設けた突起部1bの図示を省略している。
【0014】
一方、この実施の形態1に用いる本発明の金型7は、パーティングライン8を境に上下に開閉し得るように構成されており、上方の固定側取付板9に、固定側型板9aがランナストリッパプレート9bを介して取り付けられている。上記固定側型板9aの中心部には、キャビティ4に連通するようにゲート9c、ランナ9dが設けられ、固定側取付板9の上部からランナ9dに通じるスプル9eを介してキャビティ4内に液状樹脂が送給できるように形成されている。
【0015】
また、上記金型7の下部は、昇降可能に設けられた可動側取付部材10と、この可動側取付部材10に対し、受け板10bおよびスペーサ部材10cを介して取り付けられた可動側型板10aと、コアブロック3に圧入固定され、このコアブロック3を介して上記可動側型板10aの中心部に嵌合された保持部材(コアピン)2とからなっている。なお、上記キャビティ4はコアブロック3内の上方部と上記固定側型板9aの下部中心部に跨ってディスク状に形成されている。なお、11aは上部エジェクタプレート、11bは下部エジェクタプレート、12はインサート成形体6を排出するためのエジェクタピン、eはコアピン2とインサート部材1の内周面1aとの隙間である。
【0016】
次にインサート部材1と注型樹脂などの注型材料とのインサート成形方法について説明する。この実施の形態1では、注型樹脂はポリカーボネートとした。樹脂温度は約300℃、金型温度は約120℃とした。また、アルミニウム製筒状体からなるインサート部材1の予備加熱温度は、上記金型温度より約50℃高い約170℃とした。金型7をパーティングライン8で開いた状態で、上記予め加熱されたインサート部材1を保持部材(コアピン)2に手動または図示を省略しているロボットにより自動でセットし、金型を閉じる。
【0017】
その後、ランナ9dを通じて上記加熱された注型樹脂をゲート9cからキャビティ4内に充填し、冷却した後金型7を開け、インサート部材1と樹脂製回転体5が一体となったインサート成形体6を取り出す。取り出し方法は、エジェクタピン12と一体となったエジェクタプレート11を押し上げることによって、エジェクタピン12がインサート部材1を突き上げ、インサート成形体6がパーティングライン8より上に排出される。上記動作を繰り返すことによって、安定したインサート成形体を得ることができる。
【0018】
上記のように、実施の形態1によれば、インサート部材1の内周面1aに突起部1bを設けたことにより、一体成型時にインサート部材1をコアピンからなる保持部材2に挿入するときに、エアの抜けがよく挿入し易くなり、ゴミ等によるカジリがなく精度よく挿嵌できるといった利点がある。さらに、コアピンによって構成した保持部材2を金型に固定されたコアブロック3の中心部に保持し、キャビティ4をコアブロック3の上部内に設けたことにより、インサート部材1と樹脂製回転体5部分の軸心相互を高精度に一致させることができ、径方向の金型の分割跡目をなくし、回転体としての振れや偏心を小さく抑えた高精度な回転体や軸受け等の機能を有するインサート成形体を提供することができる。
【0019】
また、インサート部材1を金型7の材質より熱膨張の高い材料を用い、金型7の温度より高い温度で予熱し、インサート部材1と保持部材2との隙間を拡大するようにしたことによって、挿入がより容易になり、注型が効率的になる効果が得られる。
【0020】
なお、上記金属製筒状体からなるインサート部材1の内周面1aに設ける突起部1bは、保持部材2の外周部に均等に固定されなければならないため、突起部1bの位置は中心軸に対し対称でなければならない。即ち、この実施の形態1の場合、突起部1bは中心軸に対し120°の角度で設けられ、軸方向には連続して一様に設けられている。また、突起部1bの周方向の数は、必ずしも3箇所に限定されるものではなく、4箇所以上の任意の数でもよい。なお、加工性や精度の面から、該突起部1bの周方向の数は、8箇所程度までとすることは望ましい。
【0021】
さらに、内周面1aに対する突起部1bの高さd、即ち実質的に保持部材2の外周面とインサート部材1の内周面1aとの隙間は、約30μmとしたが、該高さdとしては、約5μm〜約70μm、さらに好ましくは約20μm〜約50μmとするのが良い。上記高さdが約5μm未満ではエア抜けの効果が少なく、また、約70μmを超えると樹脂漏れが生じるようになるので望ましくない。従って上記範囲内に選ぶのが望ましい。なお、上記高さdを約20μm〜約50μmとした場合にはエア抜けおよび樹脂漏れの点で更に望ましい結果が得られる。
【0022】
なお、樹脂漏れは、用いる樹脂の種類、配合体の種類や配合量、加熱温度、送給圧力などによって変わるので、例えば粘度が低く樹脂漏れが生じ易い注型材料の場合は、上記高さdを樹脂漏れが生じない程度に適宜低めにすれば良い。さらに、突起部1を有する周面を形成する方法は特に限定されず、例えば、機械加工、焼結金属方法など、公知の任意の手段を用いることができる。
【0023】
また、用いる注型材料は、例えば熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などの通常用いられる注型樹脂材料はもとより、樹脂以外でも同様の機能を有する材料であれば用いることができる。また、インサート部材1の材料は、金型7に用いられる材料よりも熱膨張係数が大きいものが望ましい。また、金型7としては一般的には鋼鉄、あるいはステンレス系の材料が用いられるため、その場合にはインサート部材1に用いる材料は、アルミニウムの他に例えば銅などの金属材料、あるいはアルミニウム合金、真鍮など、熱膨張係数が大きい合金類を用いてもよい。
【0024】
実施の形態2.
図7および図8は実施の形態2によるインサート成形体を説明する図であり、図7は用いるインサート部材を模式的に示す平面図、図8はそのインサート部材をコアピンからなる保持部材に挿入した状態を模式的に示す断面図である。この実施の形態2では、インサート部材1として、長さ10mm、外径9mm、内径6mmで真鍮製の金属製筒状体を用いた。また、図に示すように内周面1aに対する突起部1bを、上記実施の形態1よりも滑らかな盛り上がりの形状とし、金型の保持部材(コアピン)2に挿入したときの周方向の接点数は、図8に示すように3箇所で接する構造とし、突起部1bの高さd、即ちインサート部材1の内周面1aとコアピンのような円柱状体からなる保持部材2の外周面との隙間は約20μmとした。
【0025】
また、注型材料としては、ガラス繊維充填ポリブチレンテレフタレート樹脂を使用し、樹脂温度約280℃、金型温度約80℃とした。そして、上記実施の形態1と同じ図4に示す金型を用い、インサート部材1の予備加熱温度は、金型7の温度より約100℃高い約180℃とした。そして、上記実施の形態1と同様に、加熱されたインサート部材1を金型7の保持部材(コアピン)2にセットし、上記注型樹脂を充填することによって、筒状のインサート部材と一体のインサート成形体を得た。
【0026】
上記のようにして製造された実施の形態2によるインサート成形体は、上記実施の形態1と同様、回転体としての振れや偏心を小さく抑えた形状精度に優れたものとすることができ、光学式ロータリエンコーダの回転ディスクとして用いたときの精度は、所期の要求を十分満足するものであった。
【0027】
ところで、上記実施の形態の説明では、インサート部材1として、円筒状の金属材料を用いたが、これに限定されるものでないことは勿論であり、例えば円柱状の金属材料を用い、該円柱の外周部に突起部を設けたものであっても同様の効果が期待できる。なお、その場合には、保持部材としての円柱状のコアピンに代えて、例えば円筒状の保持部材、あるいは円柱状のインサート部材を受け入れる挿入孔を有する保持部材を用い、その内周面で円柱状のインサート部材を保持させればよい。
【0028】
さらに、突起部をインサート部材の内周面または外周面に設けた場合について説明したが、該突起部はコアピンなどインサート部材の保持部材2の側に設けても同様の効果を期待することができる。その場合には、インサート部材の突起部(凹凸)の加工が不要となるので、製造が容易で安価にできる効果が得られる。また、突起部1bの形状は実施の形態のものに限定されず、要するにインサート部材と、その保持部材との間に隙間が形成される形状であれば良い。
【0029】
また、用いるインサート部材の材質は上記実施の形態に示したような金属に限定されるものではなく、例えば複合材料などを用いても差し支えない。さらに、用いる成形材料、あるいはこの発明の用途についても実施の形態に例示したものに限定されないことは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、インサート部材の周面から径方向に盛り上がる突起部を、周方向に均等に3箇所以上形成したことにより、製造過程でインサート部材を金型内に高精度に固定することができるので、回転体としての振れや偏心を小さく抑えたインサート成型体を提供することができる。
【0031】
また、円柱状または円筒状のインサート部材を挿嵌するための金型の保持部材の周面に、3箇所以上の突起部を設け、該突起部の径方向の高さを約5〜約70μmとしたことにより、インサート部材を高精度に固定でき、品質の高いインサート成型体が得られる金型を提供できる。
【0032】
また、円柱状または円筒状のインサート部材を挿嵌固定する金型の保持部材の周面に、径方向の高さが約5〜約70μmの突起部を周方向に均等に3箇所以上設け、インサート部材を金型の温度よりも高い温度に加熱した後、上記保持部材の周面に挿嵌するようにしたことにより、インサート部材の金型への固定が容易かつ高精度となり、例えばロータリエンコーダの回転ディスクのような回転体に用いた場合でも回転時の振れや、偏心等を抑制し得る高精度なインサート成形体を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【符号の説明】
【図1】実施の形態1に用いるインサート部材を金型の保持部材(コアピン)に挿入したときの状態を模式的に示す断面図である。
【図2】図1のインサート部材を示す斜視図である。
【図3】図1のインサート部材の内周面に設けた突起部の形状を模式的に示す平面図である。
【図4】実施の形態1に係る金型の要部を示す断面図である。
【図5】図4に示す金型の保持部材としてのコアピンにインサート部材を挿入する状態を模式的に示す断面図である。
【図6】実施の形態1によるインサート成形体を模式的に示す斜視図である。
【図7】実施の形態2に用いた金属製筒状体からなるインサート部材を示す平面図である。
【図8】図7のインサート部材を金型の保持部材に挿入した状態を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 インサート部材(筒状体)、 1a 内周面、 1b 突起部、 2 保持部材(コアピン)、 3 コアブロック、 4 キャビティ、 5 樹脂製回転体、 6 インサート成形体、 7 金型、 d 突起部の高さ(隙間)。

Claims (5)

  1. 断面円形の周面を有するインサート部材と注型材料とが一体注型されたインサート成形体において、上記インサート部材は、周面から径方向に盛り上がる突起部を周方向に均等に3箇所以上形成してなることを特徴とするインサート成形体。
  2. 上記インサート部材の周面に設けられた突起部の高さは、径方向に約5〜約70μmの寸法であることを特徴とする請求項1記載のインサート成形体。
  3. 上記インサート部材は、注型に用いる金型材料よりも熱膨張係数の高い金属材料を用いるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のインサート成形体。
  4. 円柱状または円筒状のインサート部材を挿嵌、固定するための円周面が形成された保持部材を備えたインサート成形用金型において、上記保持部材は、上記円周面から径方向に盛り上がる突起部が周方向に均等に3箇所以上設けられ、該突起部の径方向の高さを約5〜約70μmとしたものであることを特徴とするインサート成形用金型。
  5. 円柱状または円筒状のインサート部材を注型材料と一体注型するに際し、上記インサート部材を金型内に固定するための保持部材として、該インサート部材を挿嵌させるための円周面を有し、かつ該円周面には、径方向に盛り上がる突起部が周方向に3箇所以上形成され、該突起部の径方向の高さを約5〜約70μmとしてなる保持部材を用い、予め上記インサート部材を上記金型の保持部材の温度よりも高い温度に加熱した後、上記保持部材に挿嵌することを特徴とするインサート成形体の製造方法。
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