JP2004248610A - コンクリートと鋼材との接合部材、これを用いた構造物並びに人工魚礁 - Google Patents

コンクリートと鋼材との接合部材、これを用いた構造物並びに人工魚礁 Download PDF

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Abstract

【課題】精度良く簡便に接合部材によりコンクリートと鋼材を接合すること。
【解決手段】人工魚礁に用いられる箱状のコンクリートブロック2のブロック本体5には、ブロック本体5の壁部を貫通する接合金具14を埋設している。コンクリートブロック2の内側では、接合金具14がボルト14bを介して支柱6を固定し、その外側ではアクセサリー4の矩形枠13を溶接により固定している。このように、壁部を貫通する接合金具14を設けたので、コンクリートブロック2の内側及び外側でコンクリートと鋼材の直接接合が可能になる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートと鋼材からなる構造物においてコンクリートと鋼材を接合する技術に関するものであって、特に、コンクリートと鋼材との接合部材、コンクリートと鋼材を含む構造物及びコンクリートと鋼材を含む人工魚礁に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートと鋼材からなる構造物において構造物が大きくなると、コンクリートを主体としたコンクリート部材と鋼材を主体とした鋼製部材とを予め製造し、コンクリート部材同士、鋼製部材同士、又はコンクリート部材と鋼製部材とを接合して、組み立てて構造物とすることが一般に行われている。コンクリートと鋼材からなる構造物においてコンクリートと鋼材を接合する場合、アンカーボルトやアンカー筋の一端をコンクリートに埋め込み、コンクリート表面からその他端側を突出させて、他端側と鋼材を係止して固定する方法(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)、コンクリートに接合する鋼材と同型の鉄骨を取り付けた鋼管をコンクリート部材に取り付けておく方法(例えば、特許文献3、特許文献4参照。)が提案されている。また、コンクリートと鋼材からなる人工魚礁においては、鋼板等で製造した接合部材をコンクリート部材の表面に鋼製バンドで結束して固定し、コンクリート部材に固定した接合部材に鋼材を溶接する方法(例えば、特許文献5参照。)が提案されている。
【0003】
しかし、アンカーボルトやアンカー筋をコンクリートに埋め込む方法では、コンクリート部材の所定の位置に複数設置しなければならないため、アンカーボルトの設置精度が悪いと構造物を組み上げた型枠の加工などの手間がかかってしまう等の問題があった。また、コンクリートに接合する鋼材と同型の鉄骨を取り付けた鋼管をコンクリート部材に取り付けておく方法では、鋼材と同型の鉄骨を取り付けた鋼管部分の重量がコンクリート部分に比べて大きいため、接合作業時に不安定となりやすい等の問題がある。
【0004】また、鋼板等で製造した接合部材をコンクリート部材に鋼製バンドで結束し、かつ接合部材と鋼材とを溶接する方法では、コンクリート部材に鋼製部材を載せて接合する場合や鋼製部材にコンクリート部材を載せて接合する場合ではよいが、コンクリート部材の上部の側面と鋼製部材の下部の側面とを接合する場合や鋼製部材の上部の側面とコンクリート部材の下部の側面とを接合する場合では、接続位置を決め難く、また、丈夫で且つコンクリートと滑り難い鋼製バンドが必要となるため構造物の重量が必要以上に重いものとなってしまう等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−323478号公報 (図2参照)
【特許文献2】
特開平2001−295366号公報 (図1参照)
【特許文献3】
特開平6−108538号公報 (要約参照)
【特許文献4】
特開平7−189336号公報 (要約参照)
【特許文献5】
特開平8−154527号公報 (図1参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決するために成されたものであって、精度良く簡便にコンクリートと鋼材を接合することが可能で、且つ簡便にコンクリートに設置できるコンクリートと鋼材との接合部材、コンクリートと鋼材を含む構造物及びコンクリートと鋼材を含む人工魚礁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題解決のため種々の検討を行ったところ、特定の構造にすることにより前記目的を達成することを見出した。即ち本発明は、以下に表すコンクリートと鋼材との接合部材、構造物及び人工魚礁である。
【0008】
本発明のコンクリートと鋼材との接合部材は、上記目的を達成するために、コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように、鋼材を固定するための固定部を設けた。
コンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれるコンクリートと鋼材との接合部材において、コンクリート製造時の型枠に接して成形させることによりコンクリート表面に露出して鋼材を固定するための接触部を設け、且つ前記コンクリート表面と異なるコンクリート表面から露出して鋼材を固定するための固定部を設けたことを特徴とするコンクリートと鋼材との接合部材。
上記各コンクリートと鋼材との接合部材は、前記接触部を、鋼板とすることが好ましい。
また、本発明の構造物は、上記目的を達成するために、コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように、鋼材を固定するための固定部を設けた接合部材を用いた。
さらに、本発明の人工魚礁は、上記目的を達成するために、コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように、鋼材を固定するための固定部を設けた接合部材を用いた。
【0009】
本発明でいうコンクリートとは、少なくとも結合材、骨材及び水を混合してなるものである。結合材としては、ポルトランドセメント、アルミナセメント、石膏、混合セメント、ドロマイトプラスター、マグネシアセメント等のセメント、熱可塑性樹脂、アスファルト又は硫黄等のように加熱により液体になり常温で固体の物質等、熱硬化性樹脂等の樹脂が挙げられ、これらの2種以上を併用しても良い。骨材としては、例えば、砕砂、砕石、陸砂、陸砂利、川砂、川砂利、人工骨材、貝殻、スラグ骨材等が挙げられ、これらの2種以上を併用しても良い。水としては、水道水、地下水、河川の水、混和剤(材)中の水分等を用いることができるが、モルタルの凝結時間や強度の点で水道水を用いることが好ましい。結合材、細骨材及び水以外に、減水剤、流動化剤、粘度調整剤、収縮低減剤、防錆剤、急硬剤、急結剤、凝結遅延剤、膨張材、繊維、防水材、セメント用ポリマー等の各種混和剤(材)を適宜含むこともできる。
また、本発明でいう固定部とは、鋼材を固定することができるものであれば特に限定されないが、例えば、ボルト、溶接接合、フック等が挙げられる。固定具がボルトであると、鋼材を固定するのが容易であるので好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、海中に設置される本発明に係わる人工魚礁1の斜視図であり、図2はその中心線を通る縦断面図である。人工魚礁1は、四角形のコンクリートブロック2部と、コンクリートブロック2の内方側に設置した鉄塔3と、コンクリートブロック2の外側に設けられたアクセサリー4とから構成されている。
図3及び図4は、それらのうちのコンクリートブロック2を示し、図3はコンクリートブロック2の斜視図であり、図4は正面図である。図に示すように、コンクリートブロック2は、ブロック片として長方形状のブロック本体5を一構成物として形成している。ブロック本体5の長手方向には、魚の通路のためや海水交換のための開口5aを複数形成し、一つのブロック本体5を正方形の一辺として、4つのブロック本体5で正方形状の枠体2aを形成している。そして、1つの枠体2aの上に他の枠体2aを複数、例えば本実施の形態のように3層積層して、コンクリートブロック2を完成した。
【0011】
図1、図2に示すように、コンクリートブロック2の内側には鉄塔3を配設している。鉄塔3は、4本の支柱6を設け、各支柱6はコンクリートブロック2の各々の一辺の中間位置に配設し、コンクリートブロック2の下端部から上端部を越えて上方に突き出すようにして立設する。そして、支柱6の上端側の上下2カ所には、鉄塔3の対角線上に十字形状の梁7,8を備え、各支柱6の上端部にはフック9を取付けている。また、鉄塔3の中心部には、梁7,8に支持された上部支柱10を設け、支柱10は上下に間隔を開けて併設した4層の枠体12を有する上部アクセサリー11を支持する。
【0012】
図2に示すように、コンクリートブロック2の外側には、下部アクセサリー4を配設し、三角形状に突出したアクセサリー4の頂点からコンクリートブロック2面の垂線上は、矩形枠13を設けている。この矩形枠13の上下方向には、4本の水平方向に延びるアーム材13aを設けている。アクセサリー4を形成する矩形枠13は、アングル材、中空の角材及び平板形状のものを用いることができる。矩形枠13の上端部位置は、コンクリートブロック2の上端部と同じ高さに位置するようにし、矩形枠13の下端部位置はコンクリートブロック2の下端部よりも高く位置するように形成した。具体的には、コンクリートブロック2の下端部から矩形枠13の下端部、すなわち下部アクセサリー4の下側頂点までの角度αを5度に設定した。
【0013】
次に、コンクリートブロック2、鉄塔3及び下部アクセサリー4の組み付け方の詳細について説明する。
図6は、コンクリートブロック2面の左右中心軸を通る断面図である。図に示すように、コンクリートブロック2には、ボルト付き鋼板からなる接合部材としての接合金具14を埋設した。図7に示すように、接合金具14は四角形で平板状の基板14aと、基板14a面から立設した2本のボルト14bを基板14a上に固定している。図8に示すように、接合金具14はコンクリートブロック2の外側壁面に、その壁面と同一水平面上の位置に基板14a面を露出し、内側壁面からはボルト14bの先端部をコンクリートブロック2面から突出するようにした。
【0014】
図9は、接合金具14をコンクリートブロック2に埋設する作業方法の一例である。図に示す型枠16(なお、型枠は例示的に示すものであり、実際はもっと大きい)の底部には、図示しない基板14aを下にして接合金具14を載置し、ボルト14bの先端部を上方に向けている。このとき、図7に示すように、型枠16の底面16aに接合金具14の基板14aの裏面を隙間なく当接させる。位置決めフレーム17は、一対の治具18が間隔を開けて配置できるように構成し、この治具18は全体にネジを切ってあり治具ネジ部18bとこの治具ネジ部18bに螺合し、ナット22と嵌合する嵌合部18aからなる。治具18の上端部は位置決めフレーム17に穿設した孔(図示せず)に貫通させ、2個のナット19により挟んで位置決めフレーム17に固定する。ナット19と嵌合部18aの距離をできる限り離すように調節することで、嵌合部18aが接合金具14を型枠16に押し付けて固定する。そして、接合金具14を型枠16に固定したままの状態で、鉄筋20を型枠16に配設したのち、図10に示すようにコンクリートを型枠16に打込む。鉄筋20の配設は、接合金具14を型枠16に固定する前でも良い。この治具18が位置決めフレーム17により固定される位置は、型枠16内における接合金具14が正規に配設される箇所にあり、かつ治具18を取付ける間隔は一対のボルト14bの間隔に合わせている。その結果、型枠16にコンクリートを打込み振動締固めを行っても、接合金具14はコンクリートブロック2に対して正規の位置に維持され、ボルト14b間隔の誤差、及び接合金具14の位置決め誤差が無くなる。よって、コンクリートブロック2の正確な位置に接合金具14を固定できる。また、位置決めフレーム17を型枠16に配設する位置を移動させたり、この位置決めフレーム17に治具18を固定するために穿設した孔を細長い孔にすることで、型枠16に接合金具14を固定する位置を任意且つ容易に変更できる。
【0015】
このような接合金具14は、図8に示すように、コンクリートブロック2の内方側へ突出したボルト14bにより、コンクリートブロック2と鉄塔3を構成する支柱6をナット22により接合する。本実施の形態では、接合金具14は1つのブロック本体5の上下に2箇所設け、コンクリートブロック2の一平面では6箇所に設けている。
コンクリートブロック2の外側では、ブロック本体5から接合金具14の基板14a面が露出している。そして、基板14a面には、コンクリートブロック2と下部アクセサリー4の矩形枠13とを接合する連結金具21の一端を、溶接により固定し、連結金具21の他端を矩形枠13に固定する。こうして、コンクリートブロック2に、鉄塔3及び下部アクセサリー4を固定する。接合金具14は上述したように、コンクリートブロック2の正確な位置に取付けていることから、支柱6及び矩形枠13を、コンクリートブロック2に誤差を最小限にして取付けることができる。
【0016】
従来では、接合金具はブロック本体に埋設して、接合金具の一端側、例えばボルトの先端部のみブロック本体から突出していた。そのため、コンクリートブロックの内側、若しくは外側の一方のみに支柱等の鋼材をコンクリートブロック2に直接固定していた。本実施の形態では、1つの接合金具14をコンクリートブロック2の表裏両面に露出させたので、コンクリートブロック2の内側及び外側に鋼材としての鉄塔3やアクセサリー4(以下、単に鋼材ともいう)をコンクリートブロック2に直接固定することができる。
このように、本実施の形態におけるコンクリートブロック2と鋼材の接合金具14は、ブロック本体5の製造時に予めコンクリート中に埋め込まれるにも拘わらず、型枠16に接する接触部としての基板14aを有しているので、型枠16の任意の位置に容易に固定することができる。ブロック本体5と鋼材の接合金具14を固定する方法は特に限定されないが、例えば、接合金具14を型枠16に押しつけ固定する方法や、基板14aと型枠16との当接部に取り付けた強力な永久磁石により固定する方法等が挙げられる。
【0017】
本発明でいうコンクリートブロック2のブロック本体5の製造時における型枠に接する接触部としての基板14aは、鋼材等を固定することができれば、材質や形状は特に限定されない。接合金具14の材質としては、鋼等の金属、コンクリート、石材、樹脂、木材が挙げられ、鋼材を溶接により固定することができるので、金属が好ましい。また、基板14aの形状としては、型枠16との接点(接触部)が2以上有するものであってもよい。なお、接点を3点にしたものは、設置の安定性を図ることができる。また、型枠16面と略同型の面状であることが、コンクリート表面から突出する固定部とこのコンクリート表面とのなす角度が一定となり、精度良くコンクリートの所定位置に接合部材を設置することが容易となるので好ましい。基板14aが鋼板であると、精度良くコンクリートの所定位置に接合金具14を設置することが容易となると共に、基板14aの鋼板の全表面が、コンクリート表面から露出し、他の鋼材を溶接して固定することができるので、更に好ましい。
【0018】
図1に示す人工魚礁1は、フック9により吊り下げられて、海中に投下される。人工魚礁1の海中にて傾きながら投下されても、図2に示すように、その傾斜角がα度以内であれば、人工魚礁1が海底に着地する際に、下部アクセサリー4が海底に接触せず、アクセサリー4を破損することはない。なお、角度αの値は、適宜代えることができる。
人工魚礁1は、コンクリートブロック2の内外壁部を貫通する接合金具14を設けたので、コンクリートブロック2の内側及び外側でコンクリートと鋼材の直接接合が可能になる。
【0019】
本実施の形態の人工魚礁1は、上述した構造物からなるものであれば、形状、大きさは、特に限定されない。例えば、柱や梁からなる形状もの、井桁状もの、窓状の穴を有する板状のものを組み立てた形状のもの、窓状の穴を有する略円錐状で内部に空洞を有するもの等が挙げられ、これらの2種以上を組み合わせた形状のものでもよい。また、海底等に設置するときは、本発明の人工魚礁1を単独で設置しても良いし、本実施の形態の人工魚礁以外の魚礁と併用して設置しても良い。設置する数や、設置する場合の配置方法は、限定されない。
さらに、人工魚礁1は、コンクリート及び鋼材以外に、木材、鋼材以外の金属、ロープ、布、ゴム、合成樹脂、石材等を用いることができ、これらを併用しても良い。
【0020】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、本発明の技術的思想に基づき種々の変形及び変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、人工魚礁を例に挙げたが、他の構造物にも適用ができる。すなわち、本発明の構造物は、コンクリートと鋼材を接合する接合部材を用いて、コンクリートと鋼材を接合するものであれば良く、形状、大きさ、用途等は特に限定されない。また、本発明の構造物は、コンクリート及び鋼材以外に、木材、鋼材以外の金属、ロープ、布、ゴム、合成樹脂、石材等を用いることができ、これらを併用しても良い。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、コンクリートと鋼材との接合部材は、コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するようにして、鋼材を固定するための固定部を設けたので、精度良く簡便にコンクリートと鋼材を直接接合することが可能で、且つ簡便にコンクリートに設置できる。
並びにその接合部材を用いたコンクリートと鋼材を含む構造物又はコンクリートと鋼材を含む人工魚礁が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による人工魚礁の斜視図である。
【図2】図1の人工魚礁の縦断面図である。
【図3】図1の人工魚礁のコンクリートブロックの斜視図である。
【図4】図1の人工魚礁のコンクリートブロックの正面図である。
【図5】図3のコンクリートブロックを構成するブロック本体の正面図である。
【図6】図1の人工魚礁のコンクリートブロックと、鉄塔及び下部アクセサリーとの接合状態を示す断面図である。
【図7】図6のコンクリートブロックと、鉄塔及び下部アクセサリーとの接合をする接合金具の斜視図である。
【図8】図6の接合金具の拡大断面図である。
【図9】図6に示す接合金具をコンクリート埋設するための製造方法を示す型枠の斜視図である。なお、実際のコンクリートブロックのブロック本体はそれよりも大きな型枠で製造する。
【図10】図9の型枠にコンクリートを流し込んだ状態を示す型枠の斜視図である。
【符号の説明】
1 人工魚礁
2 コンクリートブロック
3 鉄塔
4 下部アクセサリー
5 ブロック本体
6 支柱
7,8 梁
9 フック
13 矩形枠
14 接合金具
14a 基板
14b ボルト
16 型枠
21 連結金具

Claims (5)

  1. コンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれるコンクリートと鋼材との接合部材において、コンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接触部が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように鋼材を固定するための固定部を設けたことを特徴とするコンクリートと鋼材との接合部材。
  2. コンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれるコンクリートと鋼材との接合部材において、コンクリート製造時の型枠に接して成形させることによりコンクリート表面に露出して鋼材を固定するための接触部を設け、且つ前記コンクリート表面と異なるコンクリート表面から露出して鋼材を固定するための固定部を設けたことを特徴とするコンクリートと鋼材との接合部材。
  3. 前記接触部が、鋼板であることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリートと鋼材との接合部材。
  4. コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように鋼材を固定するための固定部を設けた接合部材を用いた構造物。
  5. コンクリートと鋼材とを接合しコンクリート製造時に予めコンクリート中に埋め込まれる接合部材において、該接合部材がコンクリート製造時の型枠に接する接触部を有し、且つ接合部材が接する型枠の面により形成される接触部を含むコンクリート表面と、該コンクリート表面と異なる面のコンクリート表面から露出するように鋼材を固定するための固定部を設けた接合部材を用いた人工魚礁。
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