JP2005054493A - プレキャスト組立暗渠ブロック工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 側壁部材、頂版部材及び底板部材の連結に複数本のPC鋼棒を縦横に挿通し、軽量化を図り、工期の短縮化を行う。
【解決手段】前記頂版部材1の長手方向に横通しPC鋼棒B1を埋設し、縦通しPC鋼棒B2を挿通する貫通孔S1を前後面に貫通して穿設した頂版部材1と、対峙する脚部2aを連結する横通しPC鋼棒B7を挿通する貫通孔を脚部の肉厚部分に穿設し、下部の前後面に貫通して縦通しPC鋼棒B6を挿通する貫通孔を穿設し、前記頂版部材と連結する緊張PC鋼棒を埋設した側壁部材と、この側壁部材の脚部2aのPC鋼棒に連結するPC鋼棒を埋設し、この側壁部材の脚部間に嵌装する底板部材とを製造して、前記頂版部材1と前記側壁部材2とを組立て、側壁部材の脚部間に嵌合し、枠体を形成し、これらを前後連接配列して形成し、夫々に横通しPC鋼棒、縦通しPC鋼棒を挿通して緊張締めて頂版部材と側壁部材とを緊張締着した構成である。
【選択図】 図1
【解決手段】前記頂版部材1の長手方向に横通しPC鋼棒B1を埋設し、縦通しPC鋼棒B2を挿通する貫通孔S1を前後面に貫通して穿設した頂版部材1と、対峙する脚部2aを連結する横通しPC鋼棒B7を挿通する貫通孔を脚部の肉厚部分に穿設し、下部の前後面に貫通して縦通しPC鋼棒B6を挿通する貫通孔を穿設し、前記頂版部材と連結する緊張PC鋼棒を埋設した側壁部材と、この側壁部材の脚部2aのPC鋼棒に連結するPC鋼棒を埋設し、この側壁部材の脚部間に嵌装する底板部材とを製造して、前記頂版部材1と前記側壁部材2とを組立て、側壁部材の脚部間に嵌合し、枠体を形成し、これらを前後連接配列して形成し、夫々に横通しPC鋼棒、縦通しPC鋼棒を挿通して緊張締めて頂版部材と側壁部材とを緊張締着した構成である。
【選択図】 図1
Description
この発明は、大型暗渠を簡易に組立て可能な大型プレキャストコンクリート製の新規な構造の頂版部材、側壁部材及び底板部材とにより短時間に構築するプレキャスト組立暗渠ブロック工法に関する。
従来から大型暗渠の構築は現場において鉄筋コンクリートの打ち込みによって構築していた。そのため現場での型枠組みなどの作業が煩雑であり、施工性に問題があった。これを解決するために本出願人は小型化した積みブロックを積み上げて組み立て構築する簡易な方法を多数提案した(特許文献1)。
また、平らな表面を備えた頂壁部との両側壁部とからなり、両側壁部の上端に載置する頂壁部との結合部分を山形に形成し、凸型インサート継手によって結合するものが知られている(特許文献2)。
更に、4分割タイプのボックスカルバートのコンクリート製の頂版部材や側壁部材を連結するに当たりコンクリート体から突設された鉄筋にねじふし鉄筋を螺合して仮固定する方法が知られている(特許文献3)。
また、平らな表面を備えた頂壁部との両側壁部とからなり、両側壁部の上端に載置する頂壁部との結合部分を山形に形成し、凸型インサート継手によって結合するものが知られている(特許文献2)。
更に、4分割タイプのボックスカルバートのコンクリート製の頂版部材や側壁部材を連結するに当たりコンクリート体から突設された鉄筋にねじふし鉄筋を螺合して仮固定する方法が知られている(特許文献3)。
特許文献1の方法は、余り大きくないボックスカルバートでは問題がないが、大型になると、ブロック内に挿通する鉄筋の位置合わせや、サイズ調整に問題があり、特に治水工事に際してのブロック間の完全防水処理に多大な費用がかかっていた。また、特許文献2は平らな表面を備えた頂壁部との両側壁部とからなり、両側壁部の上端に載置する頂壁部との結合部分を山形に形成し、凸型インサート継手によって結合するものであるが、この部分に樹脂接着剤、モルタルによって結合するもので、強度の弱いものである。
特許文献3の場合は、2分割、4分割のボックスカルバートの仮固定方法であり、予めコンクリート本体に突設してあるねじ鉄筋に結合するねじふし鉄筋を使用して従来のPC鋼棒による緊張金具に替えてねじふし鉄筋を使用する固定方法である。
更に、本出願人が先に提案した特願20003−16858の発明において、頂版部材、側壁部材を予めプレキャスティングで製造し、現場において組立て構築し、基礎底盤上で、側壁部材の脚部間に鉄筋を張り巡らせた後、生コンクリートを流し込み、構築するものであるが、現場において、道路を閉鎖して暗渠ブロックを構築する場合は時間がかかっており、長時間の道路閉鎖は交通渋滞の原因になっていた。従って、短時間のブロックの構築が要望されていた。
特許文献3の場合は、2分割、4分割のボックスカルバートの仮固定方法であり、予めコンクリート本体に突設してあるねじ鉄筋に結合するねじふし鉄筋を使用して従来のPC鋼棒による緊張金具に替えてねじふし鉄筋を使用する固定方法である。
更に、本出願人が先に提案した特願20003−16858の発明において、頂版部材、側壁部材を予めプレキャスティングで製造し、現場において組立て構築し、基礎底盤上で、側壁部材の脚部間に鉄筋を張り巡らせた後、生コンクリートを流し込み、構築するものであるが、現場において、道路を閉鎖して暗渠ブロックを構築する場合は時間がかかっており、長時間の道路閉鎖は交通渋滞の原因になっていた。従って、短時間のブロックの構築が要望されていた。
本発明は、このような従来のプレキャスト暗渠ブロック工法の施工の煩雑さや現場において構築に長時間かかっており、これを改善するとともに複数本のPC鋼棒の締め付け固着により土被り肉厚を調整でき、頂版部材、側壁部材の肉厚を薄くでき、暗渠ブロック全体の軽量化を図ることができるようにしたものである。
本発明の課題は、プレストレス力による圧縮応力を作用させて側壁部材、頂版部材及び底板部材の厚さを薄く仕上げると共に短時間に構築できる現場における施工の短縮化と強度の優れたプレキャスト組立暗渠ブロック工法を提供することである。
その他の本発明の課題は、組立て枠体を形成する側壁部材、頂版部材及び底板部材の連結に複数本の緊張PC鋼棒を縦横に挿通し、特に、基礎底盤に使用する現場打設コンクリートの量を減らし、軽量化を図り廉価に構築できる短期工法のプレキャスト組立暗渠ブロック工法を提供することである。
本発明の課題は、プレストレス力による圧縮応力を作用させて側壁部材、頂版部材及び底板部材の厚さを薄く仕上げると共に短時間に構築できる現場における施工の短縮化と強度の優れたプレキャスト組立暗渠ブロック工法を提供することである。
その他の本発明の課題は、組立て枠体を形成する側壁部材、頂版部材及び底板部材の連結に複数本の緊張PC鋼棒を縦横に挿通し、特に、基礎底盤に使用する現場打設コンクリートの量を減らし、軽量化を図り廉価に構築できる短期工法のプレキャスト組立暗渠ブロック工法を提供することである。
本発明の前記課題は以下の構成によって達成できる。
暗渠ブロックを形成するために相対向する位置に立設する側壁部材、この側壁部材の上端間に載置する頂版部材及び前記側壁部材の脚部間に配置する底板部材の各部材長手方向にプレストレス力による圧縮応力を作用させるPC鋼棒を埋設して製造し、組立て現場において、これら各部材の組立て時に各埋設したPC鋼棒の両端に連結カプラ―及び締め付けボルトを螺着して圧縮力を作用させ、組立枠体を連接し、予め穿設した貫通孔に縦通しPC鋼棒を挿通して構築するプレキャスト組立暗渠ブロック工法の構成である。
暗渠ブロックを形成するために相対向する位置に立設する側壁部材、この側壁部材の上端間に載置する頂版部材及び前記側壁部材の脚部間に配置する底板部材の各部材長手方向にプレストレス力による圧縮応力を作用させるPC鋼棒を埋設して製造し、組立て現場において、これら各部材の組立て時に各埋設したPC鋼棒の両端に連結カプラ―及び締め付けボルトを螺着して圧縮力を作用させ、組立枠体を連接し、予め穿設した貫通孔に縦通しPC鋼棒を挿通して構築するプレキャスト組立暗渠ブロック工法の構成である。
また、本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法は、頂版部材、側壁部材及び底板部材に予めプレストレス力を発生させ、圧縮応力の作用させることができ、肉盗み部の凹部を変化させて経済的に廉価な構造的に信頼できる構築方法である。
更に、基礎底盤上に配置する底板部材が予めプレキャストによって形成されるから、PC鋼棒による圧縮応力が作用して強固な枠体を形成することができる。また、側壁部材の脚部に貫通して固着した複数の横通しPC鋼棒によって強固に緊張させることができるから現場打設コンクリートの厚みを薄くすることができ、軽量化を図れる。
本発明に係るプレキャスト暗渠ブロック工法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法の基礎打底版上に側壁部材や頂版部材の組み立て状態を示す概略説明図である。図2は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する頂版部材である。図3は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する側壁部材の斜視図である。図4は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する底板部材の説明用の斜視図である。図5は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法によるPC鋼棒の概略配置説明図である。図6は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法の他の実施形態を示すPC鋼棒の概略配置説明図である。図7は本発明に使用する頂版部材と側壁部材とのカプリングの連結方法の実施形態を示す斜視図である。図8は本発明実施形態の側壁部材と底板部材とのカプリング構造を説明する説明図である。図9は図8の説明用の平面図である。
図1は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法の基礎打底版上に側壁部材や頂版部材の組み立て状態を示す概略説明図である。図2は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する頂版部材である。図3は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する側壁部材の斜視図である。図4は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する底板部材の説明用の斜視図である。図5は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法によるPC鋼棒の概略配置説明図である。図6は本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法の他の実施形態を示すPC鋼棒の概略配置説明図である。図7は本発明に使用する頂版部材と側壁部材とのカプリングの連結方法の実施形態を示す斜視図である。図8は本発明実施形態の側壁部材と底板部材とのカプリング構造を説明する説明図である。図9は図8の説明用の平面図である。
本発明のプレキャスト暗渠ブロック工法について、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
プレキャストコンクリート製の頂版部材1の製造について、この断面凹型の頂版部材1の設計に基づき、肉厚部分で長手方向に沿って横締めの長PC鋼棒B1を2本埋設し、このPC鋼棒の両端部にナットを螺着して圧縮して締め付けてある。この頂版部材1に緊張継手である緊張PC鋼棒B2の貫通孔T1,T2を支持部1aの側面に沿って複数本穿設してある。この本数は3本でもよいが、図面では4つ穿設してある。この貫通孔T1には予めPC鋼棒を埋設して成型してもよい。この貫通孔T1,T2に直交して側面に沿って縦方向に貫通する貫通孔T3を穿ってある。
プレキャストコンクリート製の頂版部材1の製造について、この断面凹型の頂版部材1の設計に基づき、肉厚部分で長手方向に沿って横締めの長PC鋼棒B1を2本埋設し、このPC鋼棒の両端部にナットを螺着して圧縮して締め付けてある。この頂版部材1に緊張継手である緊張PC鋼棒B2の貫通孔T1,T2を支持部1aの側面に沿って複数本穿設してある。この本数は3本でもよいが、図面では4つ穿設してある。この貫通孔T1には予めPC鋼棒を埋設して成型してもよい。この貫通孔T1,T2に直交して側面に沿って縦方向に貫通する貫通孔T3を穿ってある。
他方、側壁部材2は、図5に示すように側壁部材2の幅全体に内側に張り出してあるが、底に内側に張出したコ字型脚部を形成してあってもよい。この側壁部材2の上端に前記頂版部材1の支持部1a、1aを載置して貫通孔T1,T2に対向する位置にPC鋼棒B4,B5を埋設し、その先端部分のねじ部に中間カプラー3を螺着してある。また、図6に示すように底板部材6が側壁部材2,2の脚部2a、2a間に挿入して中間カプラ―3を介在して羅着する。前記PC鋼棒B4は側壁部材2の長手方向に沿って上端から底部にかけて埋設してある。更に、この側壁部材2のPC鋼棒B4、B5に直交して縦締め用の縦通しPC鋼棒B6を挿通する貫通孔S1を穿設するとともにこの側壁部材2の脚部2aの肉厚部分には張り出し方向に沿って相対応する位置に横締め用のPC鋼棒B7を挿通する貫通孔S2が2本穿設してある。
予めPC鋼棒を埋設して圧縮し、かつPC鋼棒を挿通する貫通孔T1、T2,T3を穿った前記頂版部材1、同様に貫通孔S1、S2を有する前記側壁部材2、及び前記底板部材6をプレキャスト製造して組立て現場に搬送する。この埋設するPC鋼棒の表面に樹脂を塗布して防錆加工を施してある。(図3参照)
図1に示される実施形態の完成図で、側壁部材2,2の内側に張り出した脚部2a,2aに複数の緊張PC鋼棒B7aを挿通する貫通孔S2を穿設してあり、この貫通孔S2・・に対応する位置に横通しPC鋼棒B8を埋設してある底板部材6を側壁部材2,2の脚部2a,2a間に嵌合し(図4参照)、夫々のPC鋼棒が中間カプラー3を介在して締め付けられる(図8参照)。このようにして底板部材6を強固に配置し、全体が一体化されて構築することができる。
施工現場において側壁部材2の脚部2aを位置決めするレベル調整用の埋込レール等を布設した現場打基礎底版4を形成する。左右の側壁部材2の脚部2aを対向させ、この脚部2aの底面を位置合せして現場打基礎底版4の埋め込みレール上に植立する。この現場打基礎底版4は平面性が保持されている地盤などの場合は必要性がないが、通常は、地盤の表面が凹凸になっているので、現場打基礎底版4を施工してから側壁部材2を構築する。
この側壁部材2、2・・の前後面に隣接して複数配列して密接に立設して側壁を形成する。この両側に形成された側壁の隣接する各側壁部材2の下部に穿った貫通孔S1に横通しPC鋼棒B6を挿通して両端をナット締めして固着すると共に両側の脚部2aに設けた貫通孔S2にPC鋼棒B7を挿通して圧縮固着する。
この側壁部材2、2・・の前後面に隣接して複数配列して密接に立設して側壁を形成する。この両側に形成された側壁の隣接する各側壁部材2の下部に穿った貫通孔S1に横通しPC鋼棒B6を挿通して両端をナット締めして固着すると共に両側の脚部2aに設けた貫通孔S2にPC鋼棒B7を挿通して圧縮固着する。
この左右の側壁部材2、2の上面に、断面凹形の頂版部材1の凹部1bを上にして載置して架設し、側壁部材2の上端面に埋設してあるPC鋼棒B4,B5と頂版部材1の貫通孔T1、T2に緊張PC鋼棒B2,B3を挿通してナット締めして固定すると共に頂版部材1の貫通孔T2と側壁部材2の貫通孔S2の底部に縦締め用の縦通しPC鋼棒B1,B6を挿通して固着する。この時PC鋼棒B2,B4との頂版部材1と側壁部材2との結合部分に中間カプラー3を介在して結合し組立構築する。このカプリングの方法は図6に示すような方法で連結することができる。
側壁部材2のPC鋼棒B4,B5は表面がグリース加工してあっても良い。末端に中間カプラー3を螺合しておき、この上に頂版部材1を載置し、貫通孔を整合し、PC鋼棒B2を中間カプラー3にねじ込んで緊張する。
側壁部材2のPC鋼棒B4,B5は表面がグリース加工してあっても良い。末端に中間カプラー3を螺合しておき、この上に頂版部材1を載置し、貫通孔を整合し、PC鋼棒B2を中間カプラー3にねじ込んで緊張する。
また、側壁部材2を立設してから、この対峙する側壁部材2の脚部2a,2a間に底板部材6を嵌合し(図4参照)、この底板部材6に埋設してあるPC鋼棒B7の両端が側壁部材2の貫通孔S2に挿通したPC鋼棒7aに中間カプラー3を介して連結する。これによって圧縮力が作用して底部のコンクリート厚みが薄くても強固な暗渠が構築される。
このように予め製造現場において貫通孔にPC鋼棒B1,B4,B5を埋設して圧縮しておき、組立て現場において、中間カプラー3を使用して連結する。
このように予め製造現場において貫通孔にPC鋼棒B1,B4,B5を埋設して圧縮しておき、組立て現場において、中間カプラー3を使用して連結する。
このとき頂版部材1の横通しPC鋼棒B1を埋設してあるから、上端の長手方向を密着させる。この両側の側壁部材2の脚部2aで囲まれた現場打基礎底版4上に予めPC鋼棒を埋設してある底板部材6を嵌合し、側壁部材2の脚部2aに埋設してある各PC鋼棒にカプラ3を介して連結する。その後、両側に立設した側壁部材2の脚部2aの貫通孔S2にPC鋼棒B7を挿通して両側側壁部材2,2を緊張固定する。
図1の側壁部材2と頂版部材1との枠体の組立て工程を同じくして構築した後、側壁部材2の凹部2b,頂版部材1の凹部1b内に組立て鉄筋を編み込み組み立てる。同様にして脚部2aに囲まれた部分に底版用鉄筋6を組立て、側壁部材2の凹部2bが生コンクリート投入受枠によって被覆され、外板が形成される。
他方、頂版部材1の凹部1b内に配設した組立て鉄筋を被覆する間板を所定間隔で配置して開口部を設けて固着する。このように形成した枠体の頂版部材1の開口部分からコンクリートを流し込んで打設する。また、底版用鉄筋6にもコンクリートを打設して構築する。
他方、頂版部材1の凹部1b内に配設した組立て鉄筋を被覆する間板を所定間隔で配置して開口部を設けて固着する。このように形成した枠体の頂版部材1の開口部分からコンクリートを流し込んで打設する。また、底版用鉄筋6にもコンクリートを打設して構築する。
本発明の実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。
この実施形態では、側壁部材2の外側側面に凹部を浅くプレキャストコンクリートブロックで、側壁を形成すると共に同様に頂版部材1の周面に凹部を浅く設けて、PC鋼棒によって組立て強固に結合することができる。このように肉厚を薄くして軽量に構成する。
この実施形態では、側壁部材2の外側側面に凹部を浅くプレキャストコンクリートブロックで、側壁を形成すると共に同様に頂版部材1の周面に凹部を浅く設けて、PC鋼棒によって組立て強固に結合することができる。このように肉厚を薄くして軽量に構成する。
本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法に使用する側壁部材2や頂版部材1について凹部の肉厚部にPC鋼棒を挿通して緊張して組立てしたものである。側壁部材2、頂版部材1及び底板部材とを多数のPC鋼棒を挿通して緊張する。このように形成して側壁部材2の凹部2a内に鉄筋を埋設しなくても、強度に優れた暗渠ブロックを短時間に構築することができる。
本発明のプレキャスト組立暗渠ブロック工法は、プレキャストコンクリート製の側壁部材と頂版部材及び底板部材に縦横に貫通する所定の長さのPC鋼棒を締め付け、プレストレス力を発生させ、圧縮応力の作用によりこれらの肉厚を薄くすることができるから軽量化を図ることができる。しかも側壁部材やそこ底板部材の脚部のPC鋼棒による圧縮作用により基礎底盤のコンクリートの肉厚を薄くすることができ、廉価な暗渠ブロックが構築できる。
しかも、大型ボックスカルバート全体の自重を減量させることにより構造物の地盤力を軽減させ、基礎工事費の軽減により廉価に構築することができる。特に、縦通しPC鋼棒と横通しPC鋼棒を挿通して固定締めしてあるので側壁部材や頂版部材の肉厚を薄くするばかりでなく、短期に暗渠ブロックを構築できる。
また、現場における組立てに際して夫々のPC鋼棒の貫通孔を対向させて組み立てられ、PC鋼棒を挿通するから、設計者の希望に応じた暗渠ブロックを形成することができる。
しかも、規格化された側壁部材や頂版部材を使用して種々の大きさ、肉厚の異なる暗渠ブロックを廉価に構築することができる。
しかも、規格化された側壁部材や頂版部材を使用して種々の大きさ、肉厚の異なる暗渠ブロックを廉価に構築することができる。
1 頂版部材
2 側壁部材
3 中間カプラー
4 現場基礎底版
5 組立て鉄筋
6 底版部材
B1〜8 PC鋼棒
T1,T2,T3 頂版部材の貫通孔
S1,S2,S3 側壁部材の貫通孔
2 側壁部材
3 中間カプラー
4 現場基礎底版
5 組立て鉄筋
6 底版部材
B1〜8 PC鋼棒
T1,T2,T3 頂版部材の貫通孔
S1,S2,S3 側壁部材の貫通孔
Claims (1)
- 暗渠ブロックを形成するために相対向する位置に立設する側壁部材、この側壁部材の上端間に載置する頂版部材及び前記側壁部材の脚部間に配置する底板部材の各部材の長手方向にプレストレス力による圧縮応力を作用させるPC鋼棒を埋設して製造し、組立て現場において、これら各部材の組立て時にそれぞれに埋設してあるPC鋼棒の両端に連結カプラ―及び締め付けボルトを螺着して各部材に圧縮力を作用させて組立て枠体を形成し、この組立枠体を連接し、頂版部材、側壁部材の連接状態の所定の幅で夫々に予め穿設した貫通孔に縦通しPC鋼棒を挿通して締め付け構築することを特徴とするプレキャスト組立暗渠ブロック工法。
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JP2003287646A JP2005054493A (ja) | 2003-08-06 | 2003-08-06 | プレキャスト組立暗渠ブロック工法 |
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- 2003-08-06 JP JP2003287646A patent/JP2005054493A/ja active Pending
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