JP2004248108A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のディザパターンと、それらの情報、並びに、複数のディザパターンに対応して複数のハーフトーンロジックを記憶するメモリから、使用するディザパターンの情報を取得し(S40)、取得した情報に対応するハーフトーンロジックを選択し(S41−S413)、選択されたハーフトーンロジックを使用して入力画像全体にハーフトーン処理を施す。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置およびその方法に関し、例えば、プリンタドライバなどの色処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
色処理モジュールは、プリンタドライバが画像処理を行う場合に使用するモジュールである。色処理モジュールは、ディザパターンのサイズに依存しない汎用のロジックを使用してハーフトーン処理を行い、さらに、ハーフトーン処理において、ディザパターンの階調数を認識してハーフトーンロジックを選択し使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
色処理モジュールは、汎用のハーフトーンロジックを使用してハーフトーン処理を行う。そのため、サイズが異なる様々なディザパターンに最適な処理を行うことはできず、その結果、ハーフトーン処理を高速に行うことができない。
【0004】
また、ハーフトーンロジックの選択は、本来、最初の一回だけでよいが、ハーフトーン処理時、ラインごとにハーフトーンロジックが選択される。この選択も高速処理の妨げになっている。
【0005】
本発明は、上述の問題を個々にまたはまとめて解決するためのもので、ハーフトーン処理を高速に行うことを目的とする。
【0006】
また、ディザパターンに応じたハーフトーンロジックを使用してハーフトーン処理を行うことを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0008】
本発明は、複数のディザパターンと、それらの情報、並びに、前記複数のディザパターンに対応して複数のハーフトーンロジックを記憶するメモリから、使用するディザパターンの情報を取得し、取得した情報に対応するハーフトーンロジックを選択し、選択されたハーフトーンロジックを使用して入力画像全体にハーフトーン処理を施すことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる一実施形態の画像処理装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
[構成]
図1は実施形態の画像処理装置を示すブロック図で、汎用のパーソナルコンピュータに画像処理ソフトウェアなどを供給することで実現される。
【0011】
CPU 301は、RAM 302をワークメモリとして、ROM 303やハードディスクドライブ(HDD)304に格納されたオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトウェアなど様々なプログラムを実行し、システムバス309に接続された各構成を制御する。なお、後述する画像処理もCPU 301によって実行される。
【0012】
液晶ディスプレイ(LCD)305は、ユーザインタフェイス画面、入力および出力画像を含む様々な処理の状況・結果を表示するためのモニタである。操作部307は、例えばキーボードやマウスなどのポインティングデバイスを含み、ユーザがコマンドやデータを画像処理装置へ入力するためのものである。汎用インタフェイス308は、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394などのシリアルバス、SCSI、GPIB、IEEE1284、PCカードバスなどのパラレルインタフェイス、RS232C、RS422などのシリアルインタフェイスなどで(複数の組み合わせも可能)、例えばイメージスキャナ、フィルムスキャナ、ディジタルカメラ、ビデオカメラなどの入力デバイス、並びに、プリンタなどの出力デバイスを接続することができる。
【0013】
なお、図には記載しないが、HDD 304とシステムバス309の間、LCD 305とシステムバス309の間、および、操作部307とシステムバス309の間にはそれぞれインタフェイスが存在する。
【0014】
また、HDD 304には、汎用インタフェイス308に接続される様々な入出力デバイス用のドライバ(ソフトウェア)が格納され、CPU 301と入出力デバイスの間のインタフェイス機能を提供する。
【0015】
さらに、実施形態のHDD 304には、CPU 301が実行するプリンタドライバが必要とする最小限の色処理モジュールが格納されている。詳細は後述するが、この色処理モジュールは、ディザパターンの階調数およびサイズに対応する複数のハーフトーンロジックを備え、ディザパターンの階調数とサイズ情報を取得するための機能、ハーフトーン初期化時にディザパターンの階調数とサイズに最適なハーフトーンロジックを選択するための機能、選択したハーフトーンロジック関数のポインタを保存するための機能、ディザパターンの階調数およびサイズとハーフトーンロジックを関連付けるためのテーブル、ハーフトーン処理時に保存したハーフトーンロジック関数のポインタ参照によって関数をコールするための機能を有する。従って、プリンタドライバは、様々なディザパターンに最適なハーフトーンロジックによるハーフトーン処理を実行することができる。
【0016】
[画像処理]
図2はCPU 301が実行する画像処理を説明する図である。
【0017】
ユーザは、アプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」と呼ぶ)1が提供するユーザインタフェイス画面を介して、印刷処理の実行を指示する。この指示は、プリンタドライバ2へ通知される。
【0018】
色処理モジュールのコア部3は、入出力デバイスの機種に依存しない処理を行うモジュールを含み、ディザの階調数およびサイズに依存するハーフトーンロジック31、32、34および35、並びに、ディザの階調数に依存し、サイズに依存しない汎用ハーフトーンロジック33、36および37、などが実装されている。また、テーブル38は、ディザの階調数およびサイズと、ハーフトーンロジックとの関連付けを示すテーブルである。このテーブル38を参照することで、ディザの階調数およびサイズに最適なハーフトーンロジックを選択することができる。メモリ領域39は、選択されたハーフトーンロジック関数へのポインタを格納するためのメモリ領域である。
【0019】
色処理モジュールには、コア部3のほかに、処理部4およびデータ部5がある。色処理モジュールのデータ部5には、色処理モジュールが保持するディザパターン51から53が格納されている。図3はディザパターンの階調数およびサイズと、ハーフトーンロジックとを関連付けるテーブルの一例を示す図である。
【0020】
図4はハーフトーン処理を説明するフローチャートで、プリンタドライバのユーザインタフェイスを介して、ユーザから印刷の開始が指示された場合に実行される処理である。なお、ディザパターンは、印刷の開始前にユーザに選択される、あるいは、プリンタの能力に応じてプリンタドライバによって選択される。なお、ユーザインタフェイスに表示するディザパターンの種類は、例えば「四階調、8×8画素」のような直接的なものであってもよいし、例えば「写真用」「ビジネス文書用」「汎用」のような間接的なものであってもよい。
【0021】
まず、ハーフトーン初期化処理を行う(S31)。ハーフトーン初期化処理は、色処理モジュールの処理部4を介して、色処理モジュールのデータ部5からディザパターン、および、その階調数およびサイズ情報を取得し、最適なハーフトーンロジックを選択し、その関数へのポインタを保存する処理である。なお、ハーフトーンロジックの選択とポインタの保存に関しては後述する。
【0022】
次に、入力画像(印刷すべき画像)のラインごとにハーフトーン処理を行う(S32)。ここでは、ハーフトーン初期化処理時に保存された、関数へのポインタをコールすることで処理を行う。続いて、最終ラインの処理が終わったか否かを判定し(S33)、未了であれば処理をステップS32へ戻す。最終ラインの処理が終了した場合は、ハーフトーン終了処理を行い(S34)、ワークメモリ(RAM 302等)はこの時点で解放される。なお、ハーフトーン処理された画像はプリンタへ出力されることは言うまでもない。
【0023】
図5はハーフトーンロジックを選択するハーフトーン初期化処理の一例を説明するフローチャートである。
【0024】
まず、ディザパターン、および、その階調数とサイズ情報を取得し(S40)、取得した階調数が4ビット(16階調)か否かを判定し(S41)、4ビットであれば図2に示すハーフトーンロジックG(4ビット、汎用)37を選択する(S413)。
【0025】
また、階調数が4ビットでなければ、2ビット(四階調)か否かを判定し(S42)、2ビットであれば、サイズが8×8か否かを判定する(S48)。8×8ならば図2に示すハーフトーンロジックD(2ビット、8×8用)34を選択する(S412)。サイズが8×8でなければ、16×16か否かを判定し(S49)、16×16ならば図2に示すハーフトーンロジックE(2ビット、16×16用)35を選択し(S411)、そうでなければ図2に示すハーフトーンロジックF(2ビット、汎用)36を選択する(S410)。
【0026】
また、階調数が4ビットでも2ビットでもない場合は1ビット(二階調)と判断し、サイズが8×8か否かを判定する(S43)。8×8ならば図2に示すハーフトーンロジックA(1ビット、8×8用)31を選択する(S47)。サイズが8×8でなければ、16×16か否かを判定し(S44)、16×16ならば図2に示すハーフトーンロジックB(1ビット、16×16用)32を選択し(S46)、そうでなければ図2に示すハーフトーンロジックC(1ビット、汎用)33を選択する(S45)。
【0027】
ハーフトーンロジックの選択後、選択したハーフトーンロジックの関数ポインタをRAM 302のメモリ領域39に保存する(S414)。なお、ハーフトーンロジックは図3に示したテーブルの記述に基づき選択されることは言うまでもない。
【0028】
ハーフトーン処理における一連の処理は、従来も、図4の処理とほぼ同じであるが、ハーフトーンロジックの選択方法が異なる。そこで、図5に示した実施形態のハーフトーンロジックの選択方法の優位性を説明するために、一般的なハーフトーンロジックの選択方法を説明する。
【0029】
図6は一般的なハーフトーンロジックの選択を説明するフローチャートで、図3に示すハーフライン処理S32に相当する処理部分である。
【0030】
従来は、ハーフトーン初期化処理時に、ハーフトーンロジックを選択せずに、ラインごとのハーフトーン処理実行時、つまり1ライン処理ごとにディザパターンの階調数を判定してハーフトーンロジックを選択していた。具体的には、ディザパターンの階調数を取得し(S51)、取得した階調数を判定する(S52−S53)。そして、4ビットならばハーフトーンロジック(4ビット、汎用)を選択し(S56)、2ビットならばハーフトーンロジック(2ビット、汎用)を選択し(S55)、4ビットでも2ビットでもなければ1ビットと判断してハーフトーンロジック(1ビット、汎用)を選択し(S54)、選択したハーフトーンロジックを用いてハーフトーン処理を行う。異常の処理をライン単位に実行する、つまり、ライン単位にハーフトーンロジックを選択し、ディザパターンのサイズに基づくハーフトーンロジックの選択は行っていない。
【0031】
このように、実施形態によれば、サイズが異なる様々なディザパターンに対応して、適切なハーフトーンロジックを選択し、選択したハーフトーンロジックを使用してハーフトーン処理を行う色処理モジュールを提供することができる。その結果、ハーフトーン処理を高速に行うことはできる。
【0032】
さらに、一つの入力画像または一回の印刷ジョブに対して、ハーフトーンロジックの選択は一回だけで済み、ラインごとにハーフトーンロジックが選択する場合に比べて、ハーフトーン処理を高速化することができる。
【0033】
【他の実施形態】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0034】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0035】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0036】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハーフトーン処理を高速に行うことができる。
【0038】
また、ディザパターンに応じたハーフトーンロジックを使用してハーフトーン処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像処理装置を示すブロック図、
【図2】CPUが実行する画像処理を説明する図、
【図3】ディザパターンの階調数およびサイズと、ハーフトーンロジックとを関連付けるテーブルの一例を示す図、
【図4】ハーフトーン処理を説明するフローチャート、
【図5】ハーフトーンロジックを選択するハーフトーン初期化処理の一例を説明するフローチャート、
【図6】一般的なハーフトーンロジックの選択を説明するフローチャートである。
Claims (8)
- 複数のディザパターンと、それらの情報、並びに、前記複数のディザパターンに対応して複数のハーフトーンロジックを記憶するメモリと、
使用するディザパターンの情報を取得する取得手段と、
取得した情報に対応するハーフトーンロジックを選択する選択手段と、
選択されたハーフトーンロジックを使用して入力画像全体にハーフトーン処理を施す処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記ディザパターンの情報は、ディザパターンの階調数およびサイズを表すことを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
- 前記選択手段は、選択したハーフトーンロジックを示すポインタを前記メモリに保存し、前記処理手段は、前記メモリに保存されたポインタが示すハーフトーンロジックを使用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
- 前記処理手段は、画像のライン単位にハーフトーン処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載された画像処理装置。
- 複数のディザパターンと、それらの情報、並びに、前記複数のディザパターンに対応して複数のハーフトーンロジックを記憶するメモリから、使用するディザパターンの情報を取得し、
取得した情報に対応するハーフトーンロジックを選択し、
選択されたハーフトーンロジックを使用して入力画像全体にハーフトーン処理を施すことを特徴とする画像処理方法。 - 前記ディザパターンの情報は、ディザパターンの階調数およびサイズを表すことを特徴とする請求項5に記載された画像処理方法。
- 請求項5または請求項6に記載された画像処理を画像処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項7に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2003037405A JP2004248108A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 画像処理装置およびその方法 |
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JP2004248108A5 JP2004248108A5 (ja) | 2006-03-30 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011172209A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Sharp Corp | 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、プログラムおよびその記録媒体 |
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2003
- 2003-02-14 JP JP2003037405A patent/JP2004248108A/ja active Pending
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