JP2004247328A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐圧トランジスタなどに適した素子分離領域の形成方法を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板10の上に、第1絶縁層12aおよび第2絶縁層14aを形成し、(b)前記第1絶縁層12aおよび第2絶縁層14aとをパターニングすることにより、ゲート絶縁層12および研磨ストッパ層14を形成し、(c)前記半導体基板10をエッチングすることによりトレンチ16を形成し、(d)前記トレンチ16を充填するように、トレンチ絶縁層20を形成し、(e)前記研磨ストッパ層14を除去すること、を含む。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、素子分離領域を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
半導体素子間を分離する技術の一つとして、基板上の半導体素子間にトレンチを設け、このトレンチに絶縁材を充填するトレンチ素子分離技術がある。以下に、この技術の一例を説明する。
【0003】
図13〜図16は、従来のトレンチ素子分離技術を用いる素子分離領域の形成工程を模式的に示す断面図である。
【0004】
まず、半導体基板110上に、パッド層となる第1絶縁層と、研磨ストッパ層となる第2絶縁層を形成する。ついで、第2絶縁層の上に、所定のパターンのレジスト層R10を形成する。レジスト層R10をマスクとして、第1絶縁層および第2絶縁層をエッチングすることにより、図13に示すように、研磨ストッパ層114および絶縁層112をエッチングする。
次いで、図14に示すように、レジスト層R10をアッシング除去する。次に、ストッパ層114をマスクとして、半導体基板110をエッチングし、トレンチ116を形成する。その後、トレンチ116における半導体基板110の露出面を熱酸化し、トレンチ酸化膜118を形成する。ついで、トレンチ116を埋め込むようにして、第3絶縁層(図示せず)を全面に堆積する。
【0005】
次に、図15に示すように、ストッパ層114をストッパとして、第3絶縁層を平坦化する。これにより、トレンチ116にはトレンチ絶縁層120が形成される。次いで、ストッパ層114を熱リン酸を用いて除去する。また、絶縁層の突出部122は、フッ酸を含むエッチャントで等方性エッチングされ、図16に示すようなトレンチ素子分離領域123が形成される。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−85533号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
たとえば、液晶表示パネルなどの表示部を駆動する表示ドライバICであり、大容量のRAMを内蔵しているLCDドライバなどには、高耐圧のトランジスタが搭載される。上述のトレンチ素子分離領域の技術を、高耐圧トランジスタの形成に適用する場合について説明する。図16に示すように、トレンチ素子分離領域が形成された半導体基板の上に、ゲート絶縁層となる絶縁層124を形成する。高耐圧トランジスタでは、ゲート絶縁層の膜厚が100nmを超えることがある。膜厚が100nmを超えるようなゲート絶縁層を形成すると、トレンチ絶縁層120にストレスがかかり、図16のA部に示されるように、トレンチ絶縁層120との境界部分の半導体基板100内に結晶欠陥を引き起こすことがある。その結果、半導体装置の性能が低下することがある。
【0008】
本発明の目的は、高耐圧トランジスタなどに適した素子分離領域の形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板の上に、第1絶縁層および第2絶縁層を形成し、
(b)前記第1絶縁層および第2絶縁層をパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
(c)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
(d)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
(e)前記研磨ストッパ層を除去すること、を含む。
【0010】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、トレンチ素子分離領域を形成する前に、ゲート絶縁層のための絶縁層が形成されている。そのため、トレンチ絶縁層は、厚い膜厚の絶縁層の形成によるストレスをうけることがない。その結果、半導体基板内に結晶欠陥が生じることを抑制でき、信頼性の高い半導体装置を製造することができる。
【0011】
本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)半導体基板の上に、第1絶縁層を形成した後、前記半導体基板に第1および第2の導電型のウエルを形成し、
(b)前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成した後、該第1絶縁層および該第2絶縁層をパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
(c)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
(d)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
(e)前記研磨ストッパ層を除去すること、を含む。
【0012】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、トレンチ素子分離領域が形成される前に、
第1および第2の導電型のウエルが形成されている。そのため、トレンチ絶縁層は、第1および第2の導電型のウエルの形成によるストレスをうけることがなく、良好なトレンチ素子分離領域を形成することができる。
【0013】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記(a)において、前記絶縁層には、前記第1および第2の導電型のウエルを形成する際のアライメントマークを形成すること、を含むことができる。この態様によれば、ウエル形成のためのアライメントマークをゲート絶縁層に形成することで、工程数の削減を図ることができる。
【0014】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、
(a)半導体基板の上に、犠牲膜を形成した後、前記半導体基板に第1および第2の導電型のウエルを形成し、
(b)前記犠牲膜を除去した後、第1絶縁層および第2絶縁層を形成し、
(c)前記第1絶縁層および前記第2絶縁層をパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
(d)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
(e)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
(f)前記研磨ストッパ層を除去すること、を含む。
【0015】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、犠牲膜を形成し、第1および第2の導電型のウエルを形成した後、ゲート絶縁層のための絶縁層が形成される。そのため、ゲート絶縁層のための絶縁層は、ウエル形成時の高温による加熱を受けたり、窒素雰囲気下にさらされることがない。その結果、良好なゲート絶縁層を形成することができる。
【0016】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記(a)において、前記犠牲膜をパターニングし、前記(b)においてウエルを形成する際のアライメントマークを形成すること、を含むことができる。この態様によれば、犠牲膜にウエル形成のためのアライメントマークが形成され、工程数の増加を防ぐことができる。
【0017】
本発明の半導体装置の製造方法において、前記研磨ストッパ層のエッチングは、ドライエッチングにより行なわれることができる。この態様によれば、研磨ストッパ層の除去の際に、研磨ストッパ層の下方にあるゲート絶縁層のための絶縁層へのダメージが軽減されたエッチングを行なうことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
次に、第1の実施の形態に係る半導体装置の製造プロセスについて説明する。図1〜図11は、第1の実施の形態による半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。
【0019】
(1)まず、図1を参照しながら説明する。半導体基板10上に、ゲート絶縁層のための第1絶縁層12aを形成する。第1絶縁層12aの材質としては、たとえば、酸化シリコンを挙げることができる。第1絶縁層12aが酸化シリコンからなる場合には、熱酸化法,CVD法などにより形成することができる。第1絶縁層12aの膜厚は、たとえば、50〜250nmである。
【0020】
次に、第1絶縁層12a上に、研磨ストッパ層となる第2絶縁層14aを形成する。第2絶縁層14aとしては、たとえば窒化シリコン層,多結晶シリコン層および非晶質シリコン層のいずれかの単層構造であるか、または、窒化シリコン層と多結晶シリコン層と非晶質シリコン層との中から選択される少なくとも2種からなる多層構造などを挙げることができる。第2絶縁層14aの形成方法としては、公知の方法たとえばCVD法などを挙げることができる。第2絶縁層14aは、後のCMPにおけるストッパとして機能するのに十分な膜厚、たとえば50〜200nmの膜厚を有する。
【0021】
ついで、第2絶縁層14aの上に、所定のパターンのレジスト層R1を形成する。
【0022】
(2)次に、図2に示すように、レジスト層R1(図1参照)をマスクとして、第2絶縁層14aおよび第1絶縁層12aをエッチングし、研磨ストッパ層14およびゲート絶縁層12を形成する。このエッチングは、たとえば、ドライエッチングにより行われる。ついで、レジスト層R1をアッシングにより除去する。
【0023】
ついで、図2に示すように、研磨ストッパ層14をマスクとして、半導体基板10をエッチングし、トレンチ16を形成する。トレンチ16の深さは、デバイスの設計で異なるが、たとえば250〜500nmである。半導体基板10のエッチングは、ドライエッチングにより行うことができる。
【0024】
(3)次に、図3に示すように、ゲート絶縁層12の端部をエッチングする。ゲート絶縁層12の端部のエッチングは、通常にエッチングを行なった場合に約30nmのエッチングが行なわれるような条件で行なう。このように、ゲート絶縁層12の端部をエッチングすることにより、後のトレンチ酸化膜18の形成において、トレンチ16の上端部にトレンチ酸化膜18を丸みを帯びるように形成することができる。
トレンチ絶縁層16の上端部にトレンチ酸化膜18が丸みを帯びて形成されることにより、段差がなくなるため、後の工程でトレンチ絶縁層を良好に形成することができる。
【0025】
ついで、熱酸化法により、図3に示すように、トレンチ16における半導体基板10の露出面を酸化し、トレンチ酸化膜18を形成する。トレンチ酸化膜18の膜厚は、たとえば10〜50nmである。
【0026】
(4)次に、図4に示すように、トレンチ16を埋め込むようにして、第3絶縁層21を全面に堆積する。第3絶縁層21の材質としては、たとえば酸化シリコンを挙げることができる。第3絶縁層21の膜厚は、トレンチ16を埋め込み、少なくとも研磨ストッパ層14を覆うような膜厚、たとえば360〜1000nmである。第3絶縁層21の堆積方法としては、たとえば高密度プラズマCVD法,熱CVD法,TEOSプラズマCVD法などを挙げることができる。
【0027】
(5)次に、図5に示すように、第3絶縁層21をCMP法により平坦化する。この平坦化は、研磨ストッパ層14が露出するまで行う。つまり、研磨ストッパ層14をストッパとして、第3絶縁層21を平坦化する。
【0028】
(6)次に、図6に示すように、研磨ストッパ層14に挟まれた位置に形成されている第3絶縁層21を除去する。第3絶縁層21の除去は、たとえば、フッ酸によるウェットエッチングにより行なうことができる。これにより、トレンチ16には、第3絶縁層21が埋め込まれたトレンチ絶縁層20が形成される。なお、フッ酸によるエッチングは、第3絶縁層21を除去する役割を果すとともに、研磨ストッパ層14の上面に形成されている自然酸化膜を除去する役割を果す。このように、研磨ストッパ層14の上面の自然酸化膜を除去することにより、後の工程で行なわれる研磨ストッパ層14の除去を良好に行なうことができる。
【0029】
(7)次に、図7に示すように、研磨ストッパ層14を除去する。研磨ストッパ層14の除去は、たとえば、ドライエッチングにより行なわれる。このドライエッチングは、SFおよびCHFの少なくともいずれか一方を含むエッチングガスにより行なわれる。このように、研磨ストッパ層14をドライエッチングによりエッチングする場合、たとえば、熱燐酸により研磨ストッパ層14を除去する場合に比べて、研磨ストッパ層14の下層にあるゲート絶縁層12に与えるダメージを軽減できる。そのため、良好なゲート絶縁層12を形成することができる。このようにして、トレンチ素子分離領域100が形成される。
【0030】
(8)次に、図8に示すように、熱酸化法により、半導体基板10の露出面に、酸化シリコンからなる犠牲酸化膜22を形成する。犠牲酸化膜22の膜厚は、たとえば10〜50nmである。
【0031】
次に、n型およびp型のウエルの形成を行なう。まず、n型のレトログレードウエル30の形成を行なう。図8に示すように、犠牲酸化膜22および絶縁層20の上方に、ウエル30が形成されない領域を覆うようにレジスト層R2を形成する。このレジスト層R2をマスクとして、リン,ヒ素などのn型不純物24を1回もしくは複数回にわたって半導体基板10に注入することにより、半導体基板10内にn型レトログレードウエル30を形成する。なお、レトログレードウエルは、半導体基板10の深い位置において、ウエルの不純物濃度のピークがあるウエルをいう。
【0032】
(9)次に、図9に示すように、犠牲酸化膜22および絶縁層20の表面に、レジスト層R3を形成する。このレジスト層R3をマスクとして、ボロンなどのp型不純物26を1回もしくは複数回にわたって半導体基板10に注入することにより、半導体基板10内にp型のレトログレードウエル32を形成する。ついで、レジスト層R3をアッシングにより除去する。その後、犠牲酸化膜22を除去する。
【0033】
(10)次に、半導体基板10の上、トレンチ素子分離領域100により画定された素子領域の上に、ゲート電極となる導電層(図示せず)を形成する。導電層としては、たとえば、多結晶シリコン層を形成することができる。ついで、多結晶シリコン層の表面に、金属シリサイド層を形成する。金属シリサイド層の材質としては、タングステン,チタン,モリブデンなどのシリサイドなどが挙げられ、その形成方法としては、スタッパリング法やCVD法などを挙げることができる。
【0034】
次に、金属シリサイド層の上方に所定のパターンを有するマスク層を形成する。マスク層としては、たとえば、レジスト層、酸化膜からなるハードマスクを挙げることができる。ついで、金属シリサイド層および多結晶シリコン層をマスク層を用いてエッチングする。これにより、図10に示すように、金属シリサイド層46および多結晶シリコン層44からなるゲート電極42が形成される。
【0035】
次に、n型レトログレードウエル30を覆うレジスト層(図示せず)を形成する。このレジスト層をマスクとして、p型レトログレードウエル32中に、リンなどをイオン注入する。これにより、図10に示すように、p型レトログレードウエル32中に、ソース領域またはドレイン領域を構成する低濃度のn型不純物拡散層50aを形成する。その後、レジスト層をアッシングにより除去する。
【0036】
次に、p型レトログレードウエル32を覆うレジスト層(図示せず)を形成する。このレジスト層をマスクとして、n型レトログレードウエル30中に、ボロンなどをイオン注入する。これにより、図10に示すように、n型レトログレードウエル30中に、ソース領域またはドレイン領域を構成する低濃度のp型不純物拡散層60aを形成する。その後、レジスト層をアッシングにより除去する。
【0037】
次に、CVD法などによって、絶縁層(図示しない)、たとえばシリコン窒化膜,シリコン酸化膜などを全面に形成する。
【0038】
(11)次いで、図11に示すように、反応性イオンエッチングなどによって、絶縁層を異方性エッチングすることにより、サイドウォール絶縁層70を形成する。
【0039】
次に、n型レトログレードウエル30を覆うレジスト層(図示せず)を形成する。このレジスト層と、ゲート電極46と、サイドウォール絶縁膜70とをマスクとして、リンなどの不純物を、p型レトログレードウエル32中にイオン注入をする。これにより、図11に示すように、高濃度のn型不純物拡散層50bが形成され、LDD構造のn型不純物拡散層50が形成される。その後、レジスト層をアッシングにより除去する。
【0040】
次に、p型レトログレードウエル32を覆うレジスト層(図示せず)を形成する。このレジスト層と、ゲート電極46と、サイドウォール絶縁膜70とをマスクとして、ボロンなどの不純物を、n型レトログレードウエル30中にイオン注入をする。これにより、図11に示すように、高濃度のp型不純物拡散層60bが形成され、LDD構造のp型不純物拡散層60が形成される。その後、レジスト層をアッシングにより除去する。
【0041】
以上の工程により、本実施の形態にかかる半導体装置を形成することができる。 本実施の形態の半導体装置の製造方法の利点は以下の通りである。本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、トレンチ素子分離領域100の形成前に、ゲート絶縁層12が形成されている。そのため、トレンチ絶縁層20は、ゲート絶縁層12となる第1絶縁層12aの形成によるストレスを受けることがない。たとえば、LCDドライバICなどに用いられる高耐圧トランジスタでは、ゲート絶縁層12の膜厚が100nmを超える場合がある。このような場合に、トレンチ素子分離領域を形成した後、後の工程でゲート絶縁層12となる第1絶縁層12aを形成すると、第1絶縁層12aの形成時にトレンチ絶縁層20は、ストレスを受けることになり、半導体基板10内に結晶欠陥が生じることがあり、半導体装置の信頼性が損なわれることがある。しかし、本実施の形態によれば、そのような問題が生じることなく、良好なトレンチ素子分離領域100を形成することができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、n型およびp型レトログレートウエル30、32の形成をトレンチ絶縁層20が形成された後に行なう方法について説明したが、n型およびp型レトログレートウエル30、32の形成の順序は、これに限定されることはない。
【0043】
また、工程(1)においては、第1絶縁層12aの上に酸化窒化シリコン膜などの絶縁層を形成し、その上に研磨ストッパ層14となる第2絶縁層14aを形成してもよい。ゲート絶縁層12と、研磨ストッパ層14との間に酸化窒化シリコン膜などの絶縁層が形成されている場合、酸化窒化シリコン膜が研磨ストッパ層14を除去する際のストッパ層となり、ゲート絶縁層12が研磨ストッパ層14の除去によるダメージを受けることを防ぐことができる。その結果、良好なゲート絶縁層12を形成することができる。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の半導体装置の製造方法について図12を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態と同様に行なうことができる工程については、その詳細な説明を省略し、同じ図面を参照して説明する。
【0045】
(1)まず、第1の実施の形態と同様にして、図1に示すように、半導体基板10上に、ゲート絶縁層となる第1絶縁層12aを形成する。第1絶縁層12aは、第1の実施の形態と同様に形成することができる。ついで、第1絶縁層12aは、所定のパターンを有するようにエッチングされる。このエッチングにより形成されたパターンは、後のn型およびp型のレトログレートウエル30、32の形成時のアライメントマーク(図示せず)となる。
【0046】
(2)次に、図12に示すように、半導体基板10内にn型のレトログレードウエル30を形成する。具体的には、第1の実施の形態の工程(8)と同様に行なう。次に、図12に示すように、半導体基板10内にp型のレトログレードウエル32を形成する。具体的には、第1の実施の形態の工程(9)と同様に行なう。
【0047】
(3)次に、図1に示すように、第1絶縁層12aの上に、研磨ストッパ層14となる第2絶縁層14aを形成する。第2絶縁層14aは、第1の実施の形態と同様にして形成することができる。
【0048】
そして、第1の実施の形態の(2)〜(7)、(10)および(11)を同様に行なうことで、本実施の形態にかかる半導体装置を形成することができる。
【0049】
本実施の形態の製造方法による利点は以下のとおりである。
【0050】
(A)本実施の形態によれば、n型およびp型レトログレートウエル30、32の形成は、トレンチ素子分離領域100の形成前に行なわれる。そのため、トレンチ絶縁層20は、n型およびp型レトログレートウエル30、32形成の際の高温での加熱をうけることがない。その結果、良好なトレンチ素子分離領域100を形成することができる。
【0051】
(B)n型およびp型レトログレートウエル30、32の形成の際に使用されるアライメントマークは、第1絶縁層12aをパターニングして形成されている。そのため、工程を増加させることなくn型およびp型レトログレートウエル30、32を形成することができる。
【0052】
(C)第1の実施の形態と同様に、トレンチ素子領域100を形成する前に、ゲート絶縁層12となる第1絶縁層12aが形成されている。そのため、第1の実施の形態と同様の効果を有し、第1絶縁層12aの形成の際に、トレンチ絶縁層20にストレスがかかることで基板内の結晶欠陥が生じることを抑制することができる。その結果、信頼性が向上した半導体装置を製造することができる。
【0053】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態と同様に行なうことができる工程については、その詳細な説明を省略し、同様の図面を参照しながら説明する。
【0054】
(1)まず、半導体基板10の上に、犠牲膜(図示せず)を形成する。犠牲膜としては、たとえば、酸化シリコン層、窒化酸化シリコン層を挙げることができ、酸化シリコン層を形成する場合は、熱酸化法、CVD法などにより形成される。ついで、犠牲膜をパターニングして、n型およびp型レトログレートウエル形成のためのアライメントマークを形成する。
【0055】
(2)次に、第1の実施の形態の(8)および(9)と同様に行ない、n型のレトログレードウエル30(図8参照)と、p型のレトログレードウエル32(図9参照)を形成する。ついで、犠牲膜を除去する。
【0056】
(3)次に、第1の実施の形態の(1)〜(7)、(10)および(11)と同様の工程を行ない、本実施の形態にかかる半導体装置を製造することができる。
【0057】
本実施の形態の製造方法の利点は以下のとおりである。
【0058】
(A)本実施の形態の製造方法によれば、n型およびp型のレトログレートウエル30、32の形成後に、ゲート絶縁層12となる第1絶縁層12aが形成されている。そのため、第1絶縁層12aは、n型およびp型レトログレートウエル30、32形成時の高温による加熱を受けることがない。また、n型およびp型レトログレートウエル30、32の形成は、通常窒素雰囲気下で行なわれる。そのため、ゲート絶縁層12を形成した後に、ウエルの形成を行なう場合、ゲート絶縁層12は窒化されてしまう。しかし、本実施の形態によれば、ゲート絶縁層12は、ウエルのを形成後に形成されておりゲート絶縁層12が窒化されることを防ぐことができる。その結果、良好な状態のゲート絶縁層12を形成することができ、信頼性が向上した半導体装置を製造することができる。
【0059】
(B)第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様に、トレンチ素子分離領域の形成の前に、ゲート絶縁層12となる第1絶縁層12aと、n型およびp型レトログレートウエル30、32とが形成されている。そのため、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同じ効果を有し、トレンチ絶縁層20にかかるストレスを軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図2】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図3】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図4】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図5】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図6】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図7】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図8】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図9】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図10】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図11】第1の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図12】第2の実施の形態にかかる製造方法の一工程を模式的に示す断面図。
【図13】従来例による半導体装置の製造方法の工程を模式的に示す断面図。
【図14】従来例による半導体装置の製造方法の工程を模式的に示す断面図。
【図15】従来例による半導体装置の製造方法の工程を模式的に示す断面図。
【図16】従来例による半導体装置の製造方法の工程を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
10 半導体基板、 12 ゲート絶縁層、 12a 第1絶縁層、 14 研磨ストッパ層、 14a 第2絶縁層、 16 トレンチ、 18 トレンチ酸化層、 20 トレンチ絶縁層、 21 第3絶縁層、 22 犠牲酸化膜、 24 n型不純物、 26 p型不純物、 30 n型レトログレードウエル、32 p型レトログレードウエル、 42 ゲート電極、 44 多結晶シリコン層、 46 金属シリサイド層、 50a低濃度n型不純物層、 50b 高濃度n型不純物層、 50 n型不純物拡散層、 60a 低濃度p型不純物層、 60b 高濃度p型不純物層、 60 p型不純物拡散層、 70 サイドウォール絶縁層、 100 トレンチ素子分離領域、 R1、R2、R3 レジスト層

Claims (7)

  1. (a)半導体基板の上に、第1絶縁層および第2絶縁層を形成し、
    (b)前記第1絶縁層および前記第2絶縁層とをパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
    (c)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
    (d)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
    (e)前記研磨ストッパ層を除去すること、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  2. (a)半導体基板の上に、第1絶縁層を形成した後、前記半導体基板に第1および第2の導電型のウエルを形成し、
    (b)前記第1絶縁層の上に第2絶縁層を形成した後、該第1絶縁層および該第2絶縁層をパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
    (c)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
    (d)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
    (e)前記研磨ストッパ層を除去すること、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記(a)において、前記第1絶縁層をパターニングして、前記第1および第2の導電型のウエルを形成する際のアライメントマークを形成すること、を含む、半導体装置の製造方法。
  4. (a)半導体基板の上に、犠牲膜を形成した後、前記半導体基板に第1および第2の導電型のウエルを形成し、
    (b)前記犠牲膜を除去した後、第1絶縁層および第2絶縁層を形成し、
    (c)前記第1絶縁層および前記第2絶縁層をパターニングすることにより、ゲート絶縁層および研磨ストッパ層を形成し、
    (d)前記半導体基板をエッチングすることによりトレンチを形成し、
    (e)前記トレンチを充填するように、トレンチ絶縁層を形成し、
    (f)前記研磨ストッパ層を除去すること、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記(a)において、前記犠牲膜をパターニングして、前記第1および第2の導電型のウエルを形成する際のアライメントマークを形成すること、を含む、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて
    前記研磨ストッパ層の除去は、ドライエッチングにより行なわれる、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記第1絶縁層の膜厚は、100nm以上である、半導体装置の製造方法。
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