JP2004247021A5 - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び磁気テープ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子としてスピンバルブ膜を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド、並びにそのような磁気抵抗効果型磁気ヘッドを用いて磁気テープに対する信号の再生動作を行う磁気テープ装置に関する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子としてスピンバルブ膜を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド、並びにそのような磁気抵抗効果型磁気ヘッドを用いて磁気テープに対する信号の再生動作を行う磁気テープ装置に関する。
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、優れた耐食性を示し且つ高い磁気抵抗変化率を維持したスピンバルブ膜を備えることによって、磁気録媒体に対する適切な再生動作を行うことを可能とした磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び磁気テープ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、スピンバルブ膜は、濃度0.1mol/LのNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔V vs SHE〕以上であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、Auからなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、スピンバルブ膜は、濃度0.1mol/LのNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔V vs SHE〕以上であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、Auからなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、スピンバルブ膜は、濃度0.1mol/LのNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔V vs SHE〕以上であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、Auからなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、スピンバルブ膜は、濃度0.1mol/LのNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔V vs SHE〕以上であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、Auからなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
また、本発明に係る磁気テープ装置は、磁気テープを走行させるテープ走行手段と、テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、磁化固定層及び磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び磁気テープ装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び磁気テープ装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図22に示した高い耐食性の示すNiFe又はCoNiFeのうち、Co、Ni、Feの組成範囲が、0≦b≦35、60≦c≦95、5≦d≦40となる、すなわちCo、Ni、Feの組成比が、図23中、点A(Co=0原子%、Ni=95原子%、Fe=5原子%)、点B(Co=0原子%、Ni=60原子%、Fe=40原子%)、点I(Co=35原子%、Ni=60原子%、Fe=5原子%)の3点で囲まれた領域、又は、CoNiFeのうち、Co、Ni、Feの組成範囲が、20≦b≦75、15≦c≦40、5≦d≦40となる、すなわちCo、Ni、Feの組成比が、図23中、点C(Co=45原子%、Ni=15原子%、Fe=40原子%)、点D(Co=75原子%、Ni=15原子%、Fe=10原子%)、点E(Co=75原子%、Ni=20原子%、Fe=5原子%)、点J(Co=65原子%、Ni=30原子%、Fe=5原子%)、点G(Co=20原子%、Ni=40原子%、Fe=40原子%)の6点で囲まれた実線の範囲内にあれば磁歪が+1.0×10−5以下となる。
上述した耐食性と磁歪の検討結果から、NiFe又はCoNiFeの組成範囲が0≦b≦35、60≦c≦95、5≦d≦40、又は、CoNiFeの組成範囲が20≦b≦75、15≦c≦40、5≦d≦40であれば、耐食性に優れ、かつ磁歪が小さくノイズの低減化を図ることが可能である。
【0107】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明では、スピンバルブ膜の標準水素電極に対する腐食電位を特定し、優れた耐食性を示し、かつ高い磁気抵抗変化率を維持することによって、磁気記録媒体と摺接される面に保護膜を形成しない場合においても、高温高湿下や海水雰囲気中等の厳しい使用条件下においても腐食の発生を防止することが可能であり、磁気記録媒体に対する適切な再生動作を行うことが可能である。
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明では、スピンバルブ膜の標準水素電極に対する腐食電位を特定し、優れた耐食性を示し、かつ高い磁気抵抗変化率を維持することによって、磁気記録媒体と摺接される面に保護膜を形成しない場合においても、高温高湿下や海水雰囲気中等の厳しい使用条件下においても腐食の発生を防止することが可能であり、磁気記録媒体に対する適切な再生動作を行うことが可能である。
また、本発明では、スピンバルブ膜を構成する各層の材料及びその組成を適切に選定することによって、腐食の発生を回避すると共に、優れた耐食性を得ることが可能である。
また、本発明では、スピンバルブ膜を構成する磁化固定層及び磁化自由層の材料組成を適切に選定することによって、ノイズの低減化を図ることが可能である。
Claims (46)
- 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記スピンバルブ膜は、濃度0.1 mol / L のNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔 V vs SHE 〕以上であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 上記スピンバルブ膜を構成する上記反強磁性層、上記磁化固定層、上記磁化自由層、上記非磁性層の各単層膜が、それぞれ濃度0.1 mol / L のNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔 V vs SHE 〕以上であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、Auからなることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
ド。 - 上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項10記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項10記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 回転ドラムに搭載されてヘリカルスキャン方式により磁気テープと摺動しながら磁気信号の検出を行うことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、Auからなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+ d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,N i,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 磁気記録媒体と摺接しながら磁気信号の検出を行う感磁素子として、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、
上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 回転ドラムに搭載されてヘリカルスキャン方式により磁気テープと摺動しながら磁気信号の検出を行うことを特徴とする請求項14から22のうち何れか一項記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
- 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記スピンバルブ膜は、濃度0.1 mol / L のNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔 V vs SHE 〕以上であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 上記スピンバルブ膜を構成する上記反強磁性層、上記磁化固定層、上記磁化自由層、上記非磁性層の各単層膜が、それぞれ濃度0.1 mol / L のNaCl溶液中に液浸されたときに測定される標準水素電極に対する腐食電位が、+0.4〔 V vs SHE 〕以上であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <10 0であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、Auからなることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
ド。 - 上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項33記載の磁気テープ装置。
- 上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする請求項33記載の磁気テープ装置。
- 回転ドラムに搭載されてヘリカルスキャン方式により磁気テープと摺動しながら磁気信号の検出を行うことを特徴とする請求項24記載の磁気テープ装置。
- 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が 変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuAuからなり、Cu,Auの組成比を、それぞれ(100−a 1 ),a 1 (a 1 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 1 <100であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、Auからなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuPdからなり、Cu,Pdの組成比を、それぞれ(100−a 3 ),a 3 (a 3 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 3 ≦25であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuPtからなり、Cu,Ptの組成比を、それぞれ(100−a 4 ),a 4 (a 4 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、5≦a 4 ≦20であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)と したときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuRuからなり、Cu,Ruの組成比を、それぞれ(100−a 5 ),a 5 (a 5 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、3≦a 5 ≦15であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuNiからなり、Cu,Niとの組成比を、それぞれ(100−a 6 ),a 6 (a 6 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、25≦a 6 ≦50であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuRhからなり、Cu,Rhの組成比を、それぞれ(100−a 7 ),a 7 (a 7 は、原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、7≦a 7 ≦20であり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦75,15≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う 磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、NiFe又はCoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、0≦b≦35,60≦c≦95,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気テープを走行させるテープ走行手段と、
上記テープ走行手段により走行される磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行う磁気抵抗効果型磁気ヘッドとを備え、
上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、反強磁性層と、この反強磁性層との間で働く交換結合磁界により所定の方向に磁化が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化方向が変化する磁化自由層と、これら磁化固定層と磁化自由層との間を磁気的に隔離する非磁性層とが積層された構造を有するスピンバルブ膜を備え、
上記非磁性層は、CuAu、Au、CuPd、CuPt、CuRu、CuNi、CuRhの何れかにより形成されてなり、
上記磁化固定層及び上記磁化自由層は、CoNiFeからなり、Co,Ni,Feの組成比を、それぞれb,c,d(b,c,dは、それぞれ原子%を表す。)としたときに、その組成範囲が、20≦b≦75,15≦c≦40,5≦d≦40(b+c+d=100原子%)であることを特徴とする磁気テープ装置。 - 上記磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、回転ドラムに搭載されてヘリカルスキャン方式により上記磁気テープと摺接しながら磁気信号の検出を行うことを特徴とする請求項37から45のうち何れか一項記載の磁気テープ装置。
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